トヨタ・アバンザ

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トヨタ・アバンザ
2022 Toyota Avanza 1.5 G Toyota Safety Sense W101RE (20220403).jpg
3代目
概要
別名 ダイハツ・セニア
トヨタ・ヴェロッツ(3代目)
プロドゥア・アルザ(3代目)
製造国 インドネシアの旗 インドネシア
販売期間 2004年 -
ボディ
ボディタイプ 5ドアミニバン
駆動方式 後輪駆動(初代・2代目)
前輪駆動(3代目 - )
系譜
先代 トヨタ・キジャン
後継 トヨタ・ルミオン(南アフリカ)
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アバンザAVANZA)は、トヨタ自動車ダイハツ工業が共同開発した7人乗り小型ミニバンである。インドネシアで生産が行われ、主に新興国市場で販売が行われている。

概要[編集]

IMVの小型車版であるU-IMVプロジェクトとしてトヨタとダイハツで共同開発が行われた[1]。背景にはインドネシアで主力車種であったキジャンが90年代のアジア経済危機後に価格上昇したことがあった[2]。アバンザとセニアの外観上の相違点はエンブレム程度である。生産はジャカルタ近郊にあるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)のスンター工場にて行われる。セニアはインドネシア専用車となるが、アバンザは東南アジア中近東アフリカ中南米諸国にも輸出される。なお、マレーシア市場向けのアバンザについてはプロドゥアCKD(完全ノックダウン生産)を行っている。

初代 F600型(2004年 - 2011年)[編集]

トヨタ・アバンザ(初代)
F600型
Toyota Avanza (first generation) (front), Serdang.jpg
2004年1月発売型(フロント)
Toyota Avanza (first generation, first facelift) (front), Serdang.jpg
2006年7月改良型(リア)
概要
別名 ダイハツ・セニア(初代)
一汽・森雅M80
一汽・森雅S80
製造国 インドネシアの旗 インドネシア
販売期間 2004年 - 2011年
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン K3-DE型 1,297 cc 直列4気筒 DOHC
K3-VE型 1,297 cc 直列4気筒 DOHC
3SZ-VE型 1,495 cc 直列4気筒 DOHC
最高出力 EJ-DE
42 kW (57 PS) / 5,200 rpm
EJ-VE
46 kW (63 PS) / 5,600 rpm
K3-DE
63 kW (86 PS) / 6,000 rpm
K3-VE
68 kW (92 PS) / 6,000 rpm
3SZ-VE
80 kW (109 PS) / 6,000 rpm
最大トルク EJ-DE
90 N・m (9.2 kg・m) / 3,600 rpm
EJ-VE
90 N・m (9.2 kg・m) / 3,600 rpm
K3-DE
116 N・m (11.8 kg・m) / 3,600 rpm
K3-VE
119 N・m (12.1 kg・m) / 4,400 rpm
3SZ-VE
141 N・m (14.4 kg・m) / 4,400 rpm
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,655 mm
全長 4,070 mm
全幅 1,630 mm
全高 1,685 mm
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2003年12月発表[3]、翌2004年1月販売開始。プラットフォームは新開発で、ダイハツ・ビーゴ/トヨタ・ラッシュはこれをベースに開発が進められた[4]2006年7月にはフェイスリフトが行われている。

エンジンは当初アバンザがK3-VE直列4気筒 DOHC 1.3 Lを搭載していたが、フェイスリフト後に3SZ-VE型直列4気筒 DOHC 1.5 Lが追加された。なお、可変バルブ機構についてはアバンザ/セニアともDVVTではなくVVT-iの呼称を使用している。また、組み合わせられるトランスミッションは5速MTもしくは4速ATとなる。

前期型
中期型
後期型

2代目 F650型(2011年 - 2021年)[編集]

トヨタ・アバンザ(2代目)
F650型
2014 Toyota Avanza 1.3 E wagon (F651RM; 01-28-2019), South Tangerang.jpg
2011年11月発売型 Eグレード
2016 Toyota Avanza 1.3 E wagon (F653RM; 01-28-2019), South Tangerang.jpg
2015年8月改良型 Eグレード
2020 Toyota Avanza 1.3 E, Central Surabaya.jpg
2019年1月改良型 Eグレード
概要
別名 ダイハツ・セニア(2代目)
製造国 インドネシアの旗 インドネシア
販売期間 2011年 - 2021年
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン EJ-VE型 989 cc 直列3気筒 DOHCセニアのみ、2011年11月 - 2015年8月
K3-VE型 1,297 cc 直列4気筒 DOHC2011年11月 - 2015年8月
1NR-VE型 1,329 cc 直列4気筒 DOHC2015年8月 - 2021年11月
3SZ-VE型 1,495 cc 直列4気筒 DOHCアバンザのみ、2011年11月 - 2015年8月
2NR-VE型 1,496 cc 直列4気筒 DOHCアバンザ:2015年8月 - 2021年11月、セニア:2019年1月 - 2021年11月
最高出力 EJ-VE
46 kW (63 PS) / 5,600 rpm
K3-VE
68 kW (92 PS) / 6,000 rpm
1NR-VE
71 kW (97 PS) / 6,000 rpm
3SZ-VE
77 kW (104 PS) / 6,000 rpm
2NR-VE
77 kW (104 PS) / 6,000 rpm
最大トルク EJ-VE
90 N・m (9.2 kg・m) / 3,600 rpm
K3-VE
119 N・m (12.1 kg・m) / 4,400 rpm
1NR-VE
120 N・m (12.2 kg・m) / 4,200 rpm
3SZ-VE
136 N・m (13.9 kg・m) / 4,400 rpm
2NR-VE
136 N・m (13.9 kg・m) / 4,200 rpm
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,655 mm
全長 4,140 mm
全幅 1,660 mm
全高 1,695 mm
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インドネシアにて2011年11月7日発表[2]、9日から発売開始。プラットフォームは先代のものを流用しており、エンジンも先代と同様、アバンザがK3-VE型直列4気筒 DOHC 1.3 Lと3SZ-VE型直列4気筒 DOHC 1.5 L、セニアが当初可変バルブ機構なしのEJ-VE型直列3気筒 DOHC 1.0 LとK3-VE型直列4気筒 DOHC 1.3 Lとなる。いずれもトランスミッションは5速MTまたは4速ATとなる。

2015年8月にマイナーチェンジを行い、エンジンはアバンザが2NR-VE型直列4気筒 DOHC 1.5 L、セニアが1NR-VE型直列4気筒 DOHC 1.3 Lにそれぞれ換装されている(セニアの1.0 Lは引き続きEJ-VE型を搭載)。またアバンザにはスポーティーグレードとなる「ヴェロッツ」を追加している。

前期型
中期型
後期型

3代目 W100型(2021年 - )[編集]

トヨタ・アバンザ(3代目)
W100型
2021 Toyota Avanza 1.5 G Toyota Safety Sense (Indonesia) front view 03.jpg
2021年11月発売型
2021 Toyota Avanza 1.5 G Toyota Safety Sense (Indonesia) rear view 01.jpg
2021年11月発売型(リア)
2021 Toyota Avanza 1.5 G Toyota Safety Sense (Indonesia) interior 01.jpg
2021年11月発売型(内装)
概要
別名 ダイハツ・セニア(3代目)
トヨタ・ヴェロッツ
プロドゥア・アルザ(2代目)
製造国 インドネシアの旗 インドネシア
販売期間 2021年11月11日 -
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン 1NR-VE型 1,329 cc 直列4気筒 DOHC(アバンザ・セニアのみ)
2NR-VE型 1,496 cc 直列4気筒 DOHC
最高出力 1NR-VE
72 kW (98 PS) / 6,000 rpm
2NR-VE
78 kW (106 PS) / 6,000 rpm
最大トルク 1NR-VE
121 N・m (12.3 kg・m) / 4,200 rpm
2NR-VE
137 N・m (14.0 kg・m) / 4,200 rpm
変速機 5速MT
CVT
車両寸法
ホイールベース 2,750 mm
全長 4,395 mm
4,475 mm(ヴェロッツ)
全幅 1,730 mm
1,750 mm(ヴェロッツ)
全高 1,665 - 1,700 mm
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2021年11月11日、インドネシアでフルモデルチェンジされ発売された[5]

インドネシアにおけるDNGA採用車種第2弾に位置づけられ、プラットフォームがDNGAとして初めてとなるBセグメント用の「DNGA-Bプラットフォーム」に刷新され、初のFFレイアウトを採用。室内長が2代目に比べて160mm拡大。また、トランスミッションには5MTに加えて「D-CVT」が採用された。タイヤが2代目よりも大径化され、外内装ともにスポーティーデザインとなった。さらに、予防安全装備「Advanced Safety Assist(日本名:スマートアシスト)」も設定された。

車名の由来[編集]

AVANZA」は、スペイン語で「動く」を意味する。また、イタリア語でAvanzatoは「前進」を意味する。

脚注[編集]

  1. ^ “ダイハツ・トヨタ、インドネシアで小型車(U-IMV)の生産開始を決定” (プレスリリース), ダイハツ工業株式会社・トヨタ自動車株式会社, (2003年10月23日), https://global.toyota/jp/detail/1334208 2021年11月16日閲覧。 
  2. ^ a b 8年ぶり、フルモデルチェンジ:トヨタとダイハツの「国民車」[車両]”. NNA.ASIA (2011年11月8日). 2011年11月16日閲覧。
  3. ^ “ダイハツ、トヨタ インドネシアで共同開発車を発表” (プレスリリース), ダイハツ工業株式会社・トヨタ自動車株式会社, (2003年12月11日), https://global.toyota/jp/detail/1608193 2021年11月16日閲覧。 
  4. ^ 【ダイハツ ビーゴ/トヨタ ラッシュ 発表】今度は小型車専用ボディ
  5. ^ “ダイハツ、インドネシアでDNGA初となるBセグメント小型車を新発売~7人乗りコンパクトMPV「XENIA(セニア)」をフルモデルチェンジ~” (プレスリリース), ダイハツ工業株式会社, (2021年11月11日), https://www.daihatsu.com/jp/news/2021/20211111-1.html 2021年11月15日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]