スズキ・エルティガ

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スズキ・エルティガ
概要
別名 マツダ・VX-1
プロトン・エルティガ
トヨタ・ルミオン
販売期間 2012年1月 -
ボディ
ボディタイプ 5ドアミニバン
駆動方式 前輪駆動
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エルティガErtiga)は、2012年よりスズキが海外で製造・販売を行っている7人乗り小型MPVミニバン)である。マルチ・スズキ・インディアでは同車をインド初のLUV(Life Utility Vehicle)と称している。

当項ではインドネシア市場でマツダOEM供給をしていたマツダ・VX-1マレーシア市場でプロトンライセンス生産をしていたプロトン・エルティガを併記する。


初代 ZE型(2012年 - 2018年)[編集]

スズキ・エルティガ(初代)
ZE型
2013 Suzuki Ertiga 1.4 GX wagon (ZE81S; 01-20-2019), South Tangerang.jpg
後期フロント
2012 Suzuki Ertiga GL 1.4 ZE81S (20200321) 02.jpg
後期リア
Mazda VX-1, Denpasar.jpg
OEM車種のマツダ・VX-1
概要
別名 インドネシア : マツダ・VX-1
マレーシア : プロトン・エルティガ
製造国 インドの旗 インド
インドネシアの旗 インドネシア
マレーシアの旗 マレーシア
ミャンマーの旗 ミャンマー
販売期間 2012年1月 - 2018年9月
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
エンジン K14B型ガソリン 1.4 L 直4 DOHC VVT
D13A型ディーゼル 1.3 L 直4 DDIS
最高出力 68 kW (K14B)
66 kW (D13A)
最大トルク 130 N・m(K14B)
200 N・m(D13A)
変速機 5速MT
4速AT(K14Bのみ)
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,740 mm
全長 4,265 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,685 mm
車両重量 1,135 kg(K14B)
1,235 kg(D13A)
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概要[編集]

2010年ニューデリーオートエクスポにおいて発表された3列シートのコンセプトカー「コンセプト R3(Ⅲ)」を源流とし [1]、1家族あたりの人数が比較的多いインドで「コンパクト3列シート車」という新しいカテゴリーのモデルを投入し、ラインアップに加えることで、より多くのユーザーのニーズに応えていくことを目的に開発された。

市販型は2012年1月のニューデリーオートエクスポにおいて発表され、同年4月12日よりインド[2]4月22日にはインドネシアで[3]それぞれ発売が開始された。

プラットフォームはスイフト(ZC72S型)のものをベースに、ホイールベースを310 mm延長して使用している。また、ホイールも5穴化されている。

メカニズム[編集]

歴史[編集]

  • 2010年1月 - ニューデリーオートエクスポにおいて「コンセプト R3」が発表される[1]オペル・メリーバBと同様の観音開きドア採用の6人乗りであった。
  • 2012年1月 - ニューデリーオートエクスポにおいて市販型が発表され、同時に車名が「エルティガ」となることも発表された[4]。尚、市販型は観音開きドアではなく、コンベンショナルなヒンジドアを採用し、3列シートの7人乗りとなっている。
  • 2012年4月12日 - インド市場にて発表・発売開始[2]
  • 2012年4月22日 - インドネシア市場にて発表・発売開始[3]。ガソリン車のみが投入される。同市場ではAPVの下に位置することになる。
  • 2013年3月19日 - インドネシア(スズキ・インドモービル・モーター=SIM)生産分をタイ[5]国内市場向けに輸入、発売開始された。ガソリン車のみが投入される。
  • 2013年5月11日 - インドネシア生産分を現地のマツダOEM供給し、マツダ向けはVX-1の名称で販売された[6]
  • 2015年5月29日 - SIM生産分をブカシ県チカラン工場の4輪車生産ラインの完成により、それまでのブカシ県・タンブン工場から全面移管した[7]
  • 2015年7月29日 - ミャンマー子会社であるスズキ・ミャンマー・モーターにて生産を開始し、同年7月31日にミャンマー向けに販売を開始した[8]。インドネシア・タイ向け仕様と同じくガソリン車のみが投入される。
  • 2015年秋 - マイナーチェンジ。バンパー意匠等を変更。
  • 2016年11月 - マレーシアの自動車メーカー、プロトンが現地で製造開始。「プロトン・エルティガ」の名称で販売[9]。1.4 Lガソリンのみの設定である。
  • 2017年2月 - インドネシア市場向けのマツダへのOEM供給を終了。

2代目 NC型(2018年 - )[編集]

スズキ・エルティガ(2代目)
NC型
Suzuki Ertiga GX 1.5 - Indonesia International Motor Show 2018 - Front view - April 26 2018.jpg
フロント
Suzuki Ertiga GX 1.5 - Indonesia International Motor Show 2018 - Rear view - April 26 2018.jpg
リア
概要
別名 スズキ・XL7(3代目)
スズキ・XL6
南アフリカ : トヨタ・ルミオン(2代目)
製造期間 2018年4月 -
製造国 インドの旗 インド
インドネシアの旗 インドネシア
ミャンマーの旗 ミャンマー[10]
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム HEARTECT(ハーテクト)
パワートレイン
エンジン K15B型ガソリン 1.5 L 直4 DOHC VVT
最高出力 77 kW
最大トルク 138 N・m
変速機 5速MT
4速AT
サスペンション
前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,740 mm
全長 4,395 mm
全幅 1,735 mm
全高 1,690 mm
車両重量 1,115 kg
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兄弟車のXL6
  • 2018年4月19日 - インドネシア市場で2代目が発表された[11]。プラットフォームに「HEARTECT(ハーテクト)」を採用、全長を130 mm延長して室内と荷室容積を拡大した。エンジンは初代同様ガソリン仕様のみだが、新開発の1.5 LのK15B型となった。今後インド市場でも2代目へ移行し、順次輸出も開始されると同時に、エルティガをベースとしたNEXAチャネル向けの高級モデルの兄弟車「XL6」ならびにそのインドネシア向けのクロスオーバーSUVモデルの「XL7」も誕生している。
  • 2019年6月29日 - ベトナム市場にて2代目エルティガが発売された[12]。モデルはGLとGLXの2種類。
  • 2020年5月5日 - ベトナム市場のGLX(ATモデル)に対しESPヒルスタートアシストを追加し、モデル名をエルティガスポーツとした。[13]GL(MTモデル)はMTとして継続。
  • インド市場においては初代に引き続き、装備を簡素化した法人向けモデルを「TOUR M」(ツアーエム)の名称で販売している。

車名の由来[編集]

インドネシア語で「ER」は「R(アール)」、「TIGA」は「3」を意味する。つまり、「コンセプト R3」に由来している[14]

脚注[編集]

  1. ^ a b “デリーオートエキスポへの出品概要” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2010年1月5日), https://www.suzuki.co.jp/release/d/2009/0105/ 2021年10月13日閲覧。 
  2. ^ a b “スズキのインド子会社が新型小型車「エルティガ」を発売” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2012年4月12日), https://www.suzuki.co.jp/release/d/2012/0412/ 2021年10月13日閲覧。 
  3. ^ a b “スズキのインドネシア子会社が新型小型車「エルティガ」を発売” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2012年4月23日), https://www.suzuki.co.jp/release/d/2012/0423a/ 2021年10月13日閲覧。 
  4. ^ 【デリーモーターショー12】スズキ エルティガ 詳細画像…小型MPVの新市場”. Response. (2012年1月6日). 2012年4月14日閲覧。
  5. ^ “スズキのタイ子会社が3列シートの小型車「エルティガ」を発売” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2013年3月19日), https://www.suzuki.co.jp/release/d/2012/0319/ 2021年10月13日閲覧。 
  6. ^ 【ジャカルタモーターショー14】マツダ から新型ミニバン VX-1、その正体は…?”. レスポンス(Response.jp). 2021年10月13日閲覧。
  7. ^ スズキ、インドネシア四輪車組立工場が完成…エルティガ 生産開始”. レスポンス(Response.jp). 2021年10月13日閲覧。
  8. ^ “スズキ、ミャンマーで「エルティガ」を生産・販売開始” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2015年7月29日), https://www.suzuki.co.jp/release/d/2015/0729/ 2021年10月13日閲覧。 
  9. ^ メーカーが変わっても、車名がそのままの例は、エルティガの他にスバル・ビッグホーンセハン・ジェミニなどがある。
  10. ^ “Suzuki to Construct a New Automobile Plant in Myanmar”. Global Suzuki. (2020年3月23日). https://www.globalsuzuki.com/globalnews/2020/0323.html 
  11. ^ “スズキ、インドネシアで新型「エルティガ」を発表” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2018年4月19日), https://www.suzuki.co.jp/release/d/2018/0419/ 2018年4月20日閲覧。 
  12. ^ “スズキ、新型のエルティガ発売” (プレスリリース), NNA ASIA, (2019年7月1日), https://www.nna.jp/news/show/1920724 2021年4月14日閲覧。 
  13. ^ “BỔ SUNG CÁC TRANG BỊ AN TOÀN, MẪU ERTIGA HOÀN HẢO ĐƯỢC CHỜ ĐỢI – “ERTIGA SPORT” LẦN ĐẦU XUẤT HIỆN TẠI VIỆT NAM” (プレスリリース), SUZUKI Vietnam, (2020年5月5日), https://suzuki.com.vn/tin-tuc/tin-tuc-o-to/576-b-sung-cac-trang-b-an-toan-m-u-ertiga-hoan-h-o-du-c-ch-d-i-ertiga-sport-l-n-d-u-xu-t-hi-n-t-i-vi-t-nam 
  14. ^ コンパクト3列シート7シーターミニバン、エルティガは4月22日発売clicccar.com 2012年4月9日(2012年4月14日閲覧)

関連項目[編集]

外部サイト[編集]