スズキ・エルティガ
ナビゲーションに移動
検索に移動
エルティガ (Ertiga) は、2012年よりスズキが海外で製造・販売を行っている7人乗り小型MPV(ミニバン)である。マルチ・スズキ・インディアでは同車をインド初のLUV (Life Utility Vehicle) と称している。
当項ではインドネシア市場限定でマツダへOEM供給をしていたマツダ・VX-1、マレーシア市場でプロトンがライセンス生産をしているプロトン・エルティガについても併記する。
初代(2012年 - 2018年)[編集]
スズキ・エルティガ(初代) | |
---|---|
フロント リア OEM車種のマツダ・VX-1 | |
乗車定員 | 7人 |
ボディタイプ | 5ドア ミニバン |
エンジン |
K14B型ガソリン 1.4L 直4 DOHC VVT D13A型ディーゼル 1.3L 直4 DDIS |
駆動方式 | FF |
最高出力 |
68kW (K14B) 66kW (D13A) |
最大トルク |
130N・m(K14B) 200N・m(D13A) |
変速機 | 5MT/4AT(K14Bのみ) |
サスペンション |
F:マクファーソンストラット R:トーションビーム |
全長 | 4.265mm |
全幅 | 1.695mm |
全高 | 1.685mm |
ホイールベース | 2.740mm |
車両重量 |
1135kg(K14B) 1235kg(D13A) |
別名 |
マツダ・VX-1 プロトン・エルティガ |
-自動車のスペック表- |
概要[編集]
2010年のニューデリーオートエクスポにおいて発表された3列シートのコンセプトカー「コンセプト R3(Ⅲ)」を源流とし[1]、1家族あたりの人数が比較的多いインドで「コンパクト3列シート車」という新しいカテゴリーのモデルを投入し、ラインアップに加えることで、より多くのユーザーのニーズに応えていくことを目的に開発された。
市販型は2012年1月のニューデリーオートエクスポにおいて発表され、同年4月12日よりインドで[2]、4月22日にはインドネシアで[3]それぞれ発売が開始された。
プラットフォームはスイフト(ZC72S型)のものをベースに、ホイールベースを310mm延長して使用している。また、ホイールも5穴化されている。
メカニズム[編集]
- エンジンは1.4LガソリンのK14Bとフィアット製コモンレール式1.3LディーゼルのD13A(英語版)の2種。
- トランスミッションは5MTと、ガソリン車のみ4ATもラインナップされている。
- 駆動方式はFFのみ。
歴史[編集]
- 2010年1月 ニューデリーオートエクスポにおいて「コンセプト R3」が発表される[1]。オペル・メリーバBと同様の観音開きドア採用の6人乗りであった。
- 2012年1月 ニューデリーオートエクスポにおいて市販型が発表され、同時に車名が「エルティガ」となることも発表された[4]。尚、市販型は観音開きドアではなく、コンベンショナルなヒンジドアを採用し、3列シートの7人乗りとなっている。
- 2012年4月12日 インド市場にて発表・発売開始[2]。
- 2012年4月22日 インドネシア市場にて発表・発売開始[3]。ガソリン車のみが投入される。同市場ではAPVの下に位置することになる。
- 2013年3月19日 インドネシア(スズキ・インドモービル・モーター=SIM)生産分をタイ[5]国内市場向けに輸入、発売開始された。ガソリン車のみが投入される。
- 2013年5月11日 インドネシア生産分を現地のマツダへOEM供給し、マツダ向けはVX-1の名称で販売された[6]。
- 2015年5月29日 SIM生産分をブカシ県チカラン工場の4輪車生産ラインの完成により、それまでのブカシ県・タンブン工場から全面移管した[7]。
- 2015年7月29日 ミャンマー子会社であるスズキ・ミャンマー・モーターにて生産を開始し、同年7月31日にミャンマー向けに販売を開始した[8]。インドネシア・タイ向け仕様と同じくガソリン車のみが投入される。
- 2015年秋 マイナーチェンジ。バンパー意匠等を変更。
- 2016年11月 マレーシアの自動車メーカー、プロトンが現地で製造開始。「プロトン・エルティガ」の名称で販売[9]。1.4Lガソリンのみの設定である。
- 2017年2月 インドネシア市場向けのマツダへのOEM供給を終了。
2代目(2018年 - )[編集]
- 2018年4月19日 インドネシア市場で2代目が発表された[10]。プラットフォームに「HERTECT(ハーテクト)」を採用、全長を130 mm延長して室内と荷室容積を拡大した。エンジンは初代同様ガソリン仕様のみだが、新開発の1.5 LのK15B型となった。今後インド市場でも2代目へ移行し、順次輸出も開始される予定である。
車名の由来[編集]
インドネシア語で「ER」は「R(アール)」、「TIGA」は「3」を意味する。つまり、「コンセプト R3」に由来している[11]。
脚注[編集]
- ^ a b “デリーオートエキスポへの出品概要”. スズキ株式会社 ニュースリリース (2010年1月5日). 2012年4月14日閲覧。
- ^ a b “スズキのインド子会社が新型小型車「エルティガ」を発売”. スズキ株式会社 ニュースリリース (2012年4月12日). 2012年4月14日閲覧。
- ^ a b “スズキのインドネシア子会社が新型小型車「エルティガ」を発売”. スズキ株式会社 ニュースリリース (2012年4月23日). 2012年5月20日閲覧。
- ^ “【デリーモーターショー12】スズキ エルティガ 詳細画像…小型MPVの新市場”. Response. (2012年1月6日). 2012年4月14日閲覧。
- ^ “スズキのタイ子会社が3列シートの小型車「エルティガ」を発売”. スズキ株式会社 ニュースリリース (2013年3月19日). 2014年9月29日閲覧。
- ^ マツダ、インドネシアでもスズキからOEM調達カービュー(Response.)2013年4月8日
- ^ スズキ、インドネシア四輪車組立工場が完成…エルティガ 生産開始carview! 2015年5月29日(2015年6月1日 閲覧)
- ^ “スズキ、ミャンマーで「エルティガ」を生産・販売開始”. スズキ株式会社 ニュースリリース (2015年7月29日). 2015年8月8日閲覧。
- ^ メーカーが変わっても、車名がそのままの例は、エルティガの他にスバル・ビッグホーンやセハン・ジェミニなどがある。
- ^ “スズキ、インドネシアで新型「エルティガ」を発表” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2018年4月19日) 2018年4月20日閲覧。
- ^ コンパクト3列シート7シーターミニバン、エルティガは4月22日発売clicccar.com 2012年4月9日(2012年4月14日閲覧)
関連項目[編集]
外部サイト[編集]
|