スズキ・クロスビー

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スズキ・クロスビー
MN71S型
HYBRID MZ
Suzuki XBEE HYBRID MZ (DAA-MB71S-CBZK-JC).jpg
Suzuki XBEE HYBRID MZ (DAA-MB71S-CBZK-JC) rear.jpg
Osaka Motor Show 2017 (136) - Suzuki XBEE HYBRID MZ (DAA-MB71S-CBZK-JC).jpg
販売期間 2017年12月25日-
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン K10C型:
996cc 直列3気筒 直噴DOHCターボ
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動
モーター WA05A型:直流同期電動機
最高出力 エンジン:
73kW (99PS)/5,500rpm
モーター:
2.3kW (3.1PS)/1,000rpm
最大トルク エンジン:
150N・m (15.3kgf・m)/
1,700-4,000rpm
モーター:
50N・m(5.1kgf・m)/100rpm
変速機 6速AT
サスペンション 前:マクファーソンストラット式コイルスプリング
後:トーションビーム式コイルスプリング(2WD)
後:I.T.L(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリング(4WD)
全長 3,760mm
全幅 1,670mm
全高 1,705mm
ホイールベース 2,435mm
車両重量 960-1,000㎏
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:リーディング・トレーリング
-自動車のスペック表-
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クロスビーXbee)はスズキが製造・販売するクロスオーバーSUV型のコンパクトカーである。

概要[編集]

2017年に開催された東京モーターショー2017で「参考出品車」としてワールドプレミア[1]

クロスオーバーSUVのハスラーの小型乗用車規格版をイメージさせるデザインであるが、スズキ社長の鈴木俊宏は、「大人5人が乗れるワゴンの広さとSUVらしい走破性を両立した新ジャンル」と説明している[2]。実際、ハスラー同様のトールワゴンSUVのクロスオーバーではあるが、ハスラーのメカニズムやパーツは一切採用されておらず、Aセグメントイグニス(MM21S)やソリオ/ソリオバンディット (MA26S/36S) のメカニズムが多用されている。

メカニズム[編集]

プラットフォームにはソリオ/ソリオバンディット、イグニスと同じものを用いており、Aセグメント小型車向けプラットフォーム「HERTECT(ハーテクト)」を採用。ボディサイズは全高は1,705mmあるものの、全長や全幅はイグニスよりもわずかに大きい[注 1]程度となっている。その為、小型クロスオーバーSUVの競合車種に比べて全長が大幅に短く[注 2]なっており、取り回しを重視したサイズ感となった[2]。全幅も他の競合車種に比べて短く、1,700mm未満に抑えられている為、3ナンバー車が多い小型クロスオーバーSUVでは珍しい5ナンバー車となっている。

パワートレインには4代目スイフト(ZC#3S)「RSt」で採用済のK10C型直噴ターボエンジン「ブースタージェットエンジン」(無鉛レギュラーガソリン仕様)に、ISG(モーター機能付発電機)と2種類のバッテリー(アイドリングストップ車専用鉛バッテリー+専用リチウムイオンバッテリー)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用。1.5リットルの自然吸気エンジン並みの出力と、JC08モード燃費消費率で22.0km/L(2WD車)の低燃費を両立している。トランスミッションはマニュアルモード付パドルシフトを備えた6速ATのみである。ブースタージェットエンジンとマイルドハイブリッドシステムの組み合わせはスズキ車で初[注 3]となる。

4WD車にはビスカスカップリング式の4WDシステムを採用するほか、エンジンブレーキでは減速できないほどの急な下り坂などで、ブレーキペダルを踏まなくても自動的に車速を約7km/hにコントロールするヒルディセントコントロールと、雪道やぬかるみなどの滑りやすい路面での発進時にエンジントルクやブレーキが効果的に作動するように制御させることでスムーズな発進をサポートするグリップコントロールが標準装備される。さらに、エンジンの回転数を高めに保って高トルクを発揮する「スポーツモード」、雪道やアイスバーンでの発進・加速の際にエンジントルクをコントロールしてタイヤの空転を抑える制御を行う「スノーモード」の2種類の走行モードも搭載されている。

安全面では、小型車では4代目スイフト/スイフトスポーツに次いでの採用となる単眼カメラ+赤外線レーザーレーダー方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストが採用されたほか、2代目スペーシア/スペーシアカスタムで初採用された超音波センサー方式の後方用衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキアシスト」、後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーも採用。SRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグも採用されている。

インパネは基本デザインこそハスラーのそれを踏襲しているが、専用設計であり、エアコンスイッチはイグニスのものを流用している。

また、エンジンを切って運転席ドアを開けるとヘッドライトが自動消灯するライト自動消灯システムがスズキ車で初めて採用された。

年表[編集]

2017年9月22日
第45回東京モーターショー2017において、新ジャンルのクロスオーバーワゴン「XBEE(クロスビー)」を参考出品車として出展すると発表。[3]
2017年12月25日
「クロスビー」を発売[4]
ラインアップは「HYBRID MX」と「HYBRID MZ」の2グレードを設定。「HYBRID MZ」は前述した安全装備やオートライトシステムに加え、LEDヘッドランプ、パーソナルテーブル、IRカット機能付フロントガラス、プレミアムUV&IRカットガラス(フロントドア)などが標準装備されており、ステアリングやシフトノブが本革巻に、ドアハンドル類がメッキに変更されるなどしている。なお、「HYBRID MZ」で標準装備されている安全装備やLEDヘッドランプなどは「HYBRID MX」にも「スズキ セーフティ サポートパッケージ」や「LEDパッケージ」としてメーカーオプション設定されている(同時装着も可能で、ライト自動消灯システムとオートライトシステムは「スズキ セーフティ サポートパッケージ」側で装着されるため、「LEDパッケージ」のオプション料金が割安になる)。
ボディカラーは、モノトーンが「ピュアホワイトパール(メーカーオプション)」[5]、「スーパーブラックパール」、「ミネラルグレーメタリック[注 4]」の3色。2トーンルーフはホワイトルーフ2色・ブラックルーフ4色の計6色で、このうち、ホワイトルーフに設定の「キャラバンアイボリーパールメタリック」とブラックルーフに設定の「ラッシュイエローメタリック」は新規開発色となる。さらに、「スーパーブラックパール」と「ミネラルグレーメタリック」には、ホワイトルーフに加えてサイドスプラッシュガードを別カラーに変更した「3トーンコーディネート」も設定される(メーカーオプション)。
2018年7月
仕様変更[6]。(公式発表なし)
メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」に、GPSアンテナ・TV用ガラスアンテナ・USBソケットの3点を追加。
2018年12月
仕様変更。(公式発表なし)
「HYBRID MZ」のボディカラーに、「ラッシュイエローメタリック ホワイト2トーンルーフ」、「キャラバンアイボリーパールメタリック ブラック2トーンルーフ」、「ピュアホワイトパール ブラック2トーンルーフ」の3色を追加(いずれもメーカーオプション)。
2019年7月3日
特別専用色「スターシルバーエディション」を発売[7]
「HYBRID MZ」に設定され、ルーフ・ドアミラー・サイドカラーパネルにスターシルバーメタリック塗装を採用し、シートのカラーアクセント色はアイボリーとした。ボディカラーは既存の「スピーディーブルーメタリック」、「スーパーブラックパール」に加え、通常のカタログカラーには設定されていない「クラレットレッドメタリック(4代目ソリオ/2代目ソリオバンディット設定色)」の全3色が設定される。

車名の由来[編集]

「XBEE」は、「ワクワクするクロスオーバー」を英訳した「X(CROSS OVER)to Be Exciting」からの造語[8]

脚注[編集]

注記[編集]

  1. ^ 全長で+60mm、全幅で+10mm
  2. ^ 車種や仕様によって異なるが、375mm~600mm短い
  3. ^ ただし、ターボエンジンとマイルドハイブリッドシステムの組み合わせに関しては、4代目ワゴンRスティングレー「HYBRID T」や2代目スペーシアカスタム「HYBRID XSターボ」、スペーシアカスタムOEMの3代目マツダ・フレアワゴン「HYBRID XT」にて先行採用されている。
  4. ^ 2016年11月に発売されたイグニス及びソリオバンディット特別仕様車「Fリミテッド」に特別設定色として設定されていたが、カタログカラーでの設定は初である

出典[編集]

  1. ^ XBEE(参考出品車)”. 第45回東京モーターショー特設サイト. スズキ. 2017年12月27日閲覧。
  2. ^ a b スズキ「クロスビー」はデカハスラーにあらず”. 東洋経済オンライン (2017年12月27日). 2017年12月27日閲覧。
  3. ^ “第45回東京モーターショー2017の出品概要” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2017年9月22日), https://www.suzuki.co.jp/release/d/2017/0922/ 
  4. ^ “スズキ、小型乗用車 新型「クロスビー」を発売” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2017年12月25日), http://www.suzuki.co.jp/release/a/2017/1225/ 
  5. ^ “スズキ、小型乗用車 新型「クロスビー」を発売” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2017年12月25日), http://www.suzuki.co.jp/release/a/2017/1225/ 
  6. ^ スズキ「スズキクロスビー カタログ」2018年7月発行/(2018.7)99999-25500-102(36および39ページ)
  7. ^ “スズキ、小型乗用車「クロスビー」に特別専用色「スターシルバーエディション」を設定して発売” (プレスリリース), スズキ株式会社, (2019年7月3日), https://www.suzuki.co.jp/release/a/2019/0703/ 2019年7月3日閲覧。 
  8. ^ スズキ四輪車 車名の由来

関連項目[編集]

外部リンク[編集]