レクサス・RC

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レクサス・RC
ASC10/AVC10/GSC10型
RC300h F SPORT
LEXUS RC300h F SPORT Japan 2014 Front.JPG
RC300h F SPORT リア
LEXUS RC300h F SPORT Japan 2014 Rear.JPG
RC300h F SPORT インテリア
LEXUS RC300h F SPORT Japan 2014 Interior.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2014年-
設計統括 草間栄一
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドアノッチバッククーペ
エンジン 8AR-FTS型 2.0L 直4 DOHC IC付ターボ
2AR-FSE型 2.5L 直4 DOHC(ハイブリッド)
2GR-FSE型 3.5L V6 DOHC
駆動方式 FR/AWD(米国版のみ)
モーター 1KM交流同期電動機 105kw/300N・m(ハイブリッド
変速機 電気式無段変速機 / 8速AT
全長 4,695mm
全幅 1,840mm
全高 1,395mm
車両重量 1,680 - 1,740kg
生産工場 トヨタ自動車 田原工場
姉妹車種 レクサス・IS
(4ドアノッチバックセダン)
先代 レクサス・IS C
(2ドアコンバーチブルクーペ)
プラットフォーム Dプラットフォーム
-自動車のスペック表-

RC(アールシー、Lexus RC)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」から販売されているクーペDセグメント)である。

概要[編集]

エンジンコンパートメントを含むフロント周りがGS(4代目)、それより後ろのセクションがIS(2代目)、サイドシルがIS Cという混成プラットフォームで開発された[1]。レクサスのクーペ専用モデルとしてはSCに続き2車種目となる。

レクサスのクーペモデルは、レクサスがすでに北米で展開されていた1991年から2001年の間に生産されたSC(初代モデル)(日本ではトヨタ・ソアラ(3代目モデル)として販売)が最初である。2001年にモデルチェンジしたSC(2代目モデル)ではクーペカブリオレを採用した。日本ではトヨタ・ソアラ(4代目モデル)として発売したものの、2005年から日本国内でもレクサスブランドの展開が開始されたことに伴い、ソアラはマイナーチェンジと共に世界共通名称のレクサス・SCと名乗ることになった。しかしエクステリアなどにはほとんど変更はなく商品の陳腐化は否めず2010年で生産中止となった。その後、レクサスにはクーペ専用モデルはなかったが、2013年11月、第43回東京モーターショーにおいて新型クーペモデルとしてRCがワールドプレミアされ、翌2014年10月23日に日本においてRC F(USC10型)とともに正式発表および販売開始された[2][3][4]

ガソリン仕様とハイブリッド仕様の販売開始当初2モデルが用意され、ガソリン仕様の「RC350」には3.5L V62GR-FSE型エンジンが採用され、ハイブリッド仕様の「RC300h」にはIS300hと同様の2.5L 直4 2AR-FSE型エンジンをコアとするハイブリッドシステムが採用されている。2015年9月にはNX200tやIS200tに次いでの採用となる2.0L 直4 8AR-FTS型を搭載したターボエンジン車「RC200t」を追加した。

グレードはガソリン車・ハイブリッド車共に標準仕様、「F SPORT」、「versionL」の3種類が用意される。そのうち、F SPORTにはLFAIS(3代目モデル)と同様のグラスコックピット「可動式コンビネーションメーター」が採用されている。「RC350 F SPORT」はEPS(電動パワーステアリング)とDRS(ダイナミックリアステアリング)を統合制御する「LDH」(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)も採用している。インテリアでは、光をドアトリムのオーナメントパネル裏側から上方に発光させる「アンビエントイルミネーション」がレクサス車として初採用されている。

RC F[編集]

RCと同じ日に、RCをベースに専用設計で開発された、「F」モデルの「RC F」が発表された。心臓部にはRC Fのためにヤマハ発動機と共同開発されたV8 5.0Lエンジン「2UR-GSE」を搭載。また、RC Fには “Carbon Exterior package”もあり、車両の中でも重心の高い位置にあるエンジンフード、ルーフ、アクティブリヤウィングにLFAで培った高度な技術を応用した特殊カーボンCFRPを採用し、約10kgの軽量化を果たした。エンジンフードとルーフはLFA工房、アクティブリヤウィングはTRDで製作している[5]

沿革[編集]

2013年11月
第43回東京モーターショーにおいてワールドプレミア。
2014年10月23日
日本において公式発表並びに販売開始。
2015年9月17日
一部改良(10月1日販売開始)[6][7]
2.0Lターボ車の「RC200t」を追加したほか、「RC350"F SPORT"」には「RC200t」と同じフロントパフォーマンスダンパー、トルセンLSD、"F SPORT"専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ/フロントLEXUSロゴ)をオプション設定。ボディカラーは標準仕様と「version L」専用色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」を「ソニッククォーツ」に変更した。
同日にRC Fも一部改良となり、リアサスペンションアームとブッシュの変更を行ったほか、エンジンは組み立て後に一基ずつ回転バランスを調整する工程を追加。ブレーキキャリパーのロゴを「LEXUS」から「F」に変更し、専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ)のオプション設定を追加。外観では4連エキゾーストディフューザーの意匠を変更し、室内では直線基調のアルミ製スポーツペダル&フットレストを新たに採用した。
2016年8月25日
RC・RC F共に一部改良[8]
共通で、G-Linkのサービスである「Lexus Apps」や「マップオンデマンド」などで高速データ通信が利用できるLTE通信に対応した。
RCは、ボディカラーに新色の「グラファイトブラックガラスフレーク」を新たに設定して10色展開としたほか、アルミホイール(18インチ・19インチ)の本体色をダークメタリック塗装に変更して切削光輝を施し、フロントのスピンドルグリル(専用グリルを採用する「F SPORT」を除く)はカラーリングをスターライトブラックガラスフレークに変更。また、「RC200t」に採用されていたフロントのパフォーマンスダンパーを「RC350」にも新たに標準装備した。
RC Fは標準設定のアルミホイールの意匠を7本スポークに変更したほか、ショックアブソーバーの減衰力を電子制御し、ロール姿勢の最適化とステアリングレスポンスの向上を図るとともに、ナビゲーションからのコーナー情報からあらかじめ制御を行う「NAVI-AI・AVS」を標準装備するとと共に、エンジンコンパートメントブレースを取り付けるブラケットをアルミダイカスト製に変更してフロントのボディ剛性を強化。併せて、電動パワーステアリング(EPS)とオプション設定のTVDのチューニングも行った。
2017年11月30日
RC、RC F共に一部改良[9]。両車共に「Lexus Safety System +」が標準装備となり、ナビディスプレイは10.3インチに大型化。また、ドライブモードセレクトには「CUSTOM」が追加され、パワートレーン、シャシー、空調の各制御の組み合わせが自由に出来るようになった。
RC350は、エンジンを「2GR-FSE」から「2GR-FKS」に換装し、従来の力強く爽快な走りはそのままに燃費を向上。また、RC200tは命名ルール変更に伴いRC300と変更された。
RC Fは、ブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートを標準設定とした。またボディカラーは「ネープルスイエローコントラストレイヤリング」を追加するととともに、「ソニックシルバー」、「ブラック」をそれぞれ「ソニックチタニウム」、「グラファイトブラックガラスフレーク」に変更した。
また、同時にRCのF SPORTをベースにした特別仕様車“F SPORT Prime Black”を同日より発売。ボディカラーを「グラファイトブラックガラスフレーク」、内装色を専用の「ブラック&オレンジステッチ」でまとめ、ウインドウモールもブラックスステンレス、スピンドルグリルも漆黒メッキのメッシュタイプに変更された。その他に、専用マットクリア塗装の切削光輝アルミホイール、専用墨本杢+ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付)、専用墨本杢調オーナメントパネル、三眼フルLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)&LEDフロントターンシグナルランプを特別装備として追加した。

車名の由来[編集]

車名の「RC」は「Radical(=急進的な、先鋭の、新しい、面白いの意味)Coupe」に由来。「350」は3.5Lエンジン、「300」は3.0Lガソリンエンジン並の動力性能を有することを、「h」はハイブリッドカーであることを表す。 「t」はターボカーであることを表す。 「RC F」の「F」は「富士スピードウェイ」から来ている。

モータースポーツ[編集]

SUPER GTのGT500クラスにおいて、レクサス・SC430の後継車として2014年2016年の3年間に参戦していた。なおレギュレーションにより、GT500用マシンのエンジンは市販車と異なり、スーパーフォーミュラでも使われているトヨタ・RI4Aが搭載される。GT-R勢に若干押されつつも、不調のNSX勢の代わりに競り合い続け、最終年の2016年にサードからエントリーした「DENSO KOBELCO SARD RC F」(ドライバーはヘイキ・コバライネン/平手晃平)がドライバーズタイトル・チームタイトルの2冠を獲得して有終の美を飾った。

グループGT3規定のRC Fも2017年より製作・販売されている。本来2014年にホモロゲーションを取得する予定であったが、市販車RCの開発期間中、本来カスタマー・アマチュア向けであったはずのGT3のレベルが、グループGT1消滅により大幅に上がってしまったため延期[10]。開発は難航し、ホモロゲーション取得にはさらに3年の月日を要した。スーパーGTのGT300クラスには2015年と2016年にLM corsaから参戦していたが、FIAのホモロゲーション未取得であったため不利な性能調整を課せられ苦しんだ。しかし2017年にようやくホモロゲーションを取得すると、富士とタイで2勝を挙げてランキング3位につける活躍を見せた。

またニュルブルクリンク24時間レースにもGAZOOレーシングから参戦している。2015年はRCがLFAとともに参戦。決勝は好調に進めたが、終盤のトラブルによりクラス4位(総合39位)で表彰台には手が届かなかった。2016年はRCとRC Fが参戦。RCは度重なるトラブルに見舞われリタイアに終わったが、RC FはSP-PROクラスで完走・優勝(総合24位)を収めた。2017年はRC一台のみでSP3Tクラスに参戦。アウディスバル四輪駆動勢に対して善戦し、クラス2位(総合25位)を獲得した[11]

この他IS Fのワンメイクレース車両IS F CCS-Rの後継車として、RC F CCS-Rの開発が進められている[12]

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]