レクサス・NX

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レクサス・NX
AGZ1#/AYZ1#型
NX300h
LEXUS NX300h Japan 2014 Front.JPG
NX300hリア
LEXUS NX300h Japan 2014 Rear.JPG
NX300h インテリア
LEXUS NX300h Japan 2014 Interior.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2014年-
設計統括 加藤武明
デザイン 戸松伸之[1]
乗車定員 5人
ボディタイプ SUV
エンジン NX200t/300:8AR-FTS型 2.0L 直列4気筒 DOHC ICターボ
NX300h:2AR-FXE型 2.5L 直列4気筒 DOHC
駆動方式 FF/AWD
モーター NX300h
フロント:2JM型 交流同期電動機
リヤ(AWD車のみ):2FM型 交流同期電動機
変速機 NX200t/300:6速AT(6 Super ECT)
NX300h:電気式無段変速機
サスペンション 前:ストラット
後:ダブルウィッシュボーン
全長 4,630mm
全幅 1,845mm
全高 1,645mm
ホイールベース 2,660mm
製造事業者 トヨタ自動車九州[2]
プラットフォーム 新MCプラットフォーム
-自動車のスペック表-

NX(エヌエックス、Lexus NX )は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」から販売されているSUVである。

概要[編集]

LF-NX

2013年フランクフルトモーターショーに展示されたコンセプトカーLF-NX[3]をベースに、翌2014年北京モーターショーにおいて市販モデルを発表[4]。レクサスのデザイン哲学「L-Finesse」の下でアイディンティティである「スピンドルグリル」を踏襲した、初のCセグメントコンパクトSUVである[4]

グレードはハイブリッドモデルのNX300h2AR-FXE型エンジン搭載)、レクサス初となるターボモデル[4]NX200t8AR-FTS型エンジン搭載)の2種が用意され、それぞれFFまたはAWDが選択可能となる。バージョンは標準仕様のほか「I Package」「Version L」「F SPORT」の4種が用意される。なお、「F SPORT」は専用の内外装デザインとなるが、LFA及びIS(3代目モデル)のF SPORTに搭載されている可動式グラスコックピット一眼メーターは装備されず、通常の二眼メーターとなる。その他Gモニターが全車標準装備、200tの「F SPORT」には油温計油圧計ターボブースト計が標準装備される。

日本では2014年7月29日に公式発表、同日より販売が開始された[5]

歴史[編集]

2014年7月29日
日本で公式発表し、販売開始[5]
2015年5月29日
一部仕様変更。(公式発表無し)
ボディカラーの設定が変更された。「スターライトブラックガラスフレーク」・「ファイアーアゲートマイカメタリック」・「メテオブルーマイカメタリック」は、新色となる「グラファイトブラックガラスフレーク」・「アンバークリスタルシャイン」・「スパークリングメテオメタリック」に入れ替えられた。また「F SPORT」専用色として「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を追加設定した。
2016年8月25日
一部改良[6]
ボディカラーに「F SPORT」専用色の「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」と「ヒートブルーコントラストレイヤリング(オプションカラー)」を追加して12色展開したほか、内装色の「F SPORT」専用ブラックは新たに追加したボディカラーに連動した色のステッチ(「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」選択時はオレンジ、「ヒートブルーコントラストレイヤリング」選択時はブルー)を施した。さらに、全車において、G-Linkサービスの「LEXUS Apps」や「マップオンデマンド」などで高速データ通信が利用できるLTE通信に対応した。
2016年11月24日
特別仕様車「Urban Style」を発売[7]
NX200tとNX300hの各「I package」をベースに、専用デザインに変更したスピンドルグリル&フレームや18インチアルミホイール、オート電動格納式ドアミラーにブラック塗装を施し、フェンダーアーチモールをボディカラー同色のカラードタイプに変更。さらに、メッキドアサイドモールも装備した。カラーバリエーションはボディカラー5色・内装色3色が設定される。
2017年4月19日
上海モーターショーでマイナーチェンジ版NXを発表[8]
2017年9月14日
日本でマイナーチェンジ[9]
フロントバンパーをより鋭く低重心な造形にしたエクステリアに、LX、RXとの共通性をもつレイヤー状デザインのスピンドルグリルを採用した。また、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を標準装備し、インテリアはナビのディスプレイを10.3インチに大型化、リモートタッチを刷新した。方向指示器にシーケンシャルウインカーを採用。なお、このマイナーチェンジに伴って、既に変更済みのGS300(旧GS200t)の場合同様、ターボ車のNX200tはNX300と車名が変更になる。

機構[編集]

  • NX200tに搭載される8AR-FTS型エンジンは、ツインスクロールターボチャージャーと吸排気のバルブ開閉タイミングを最適制御するDual VVT-iWを組み合わせ[10]、最適な燃焼効率を実現するために先進の直噴技術であるD-4STも備えたことで、1,650rpmの低回転域から350N・m(35.7kgf・m)の強大なトルクを発生し、滑らかで爽快な加速フィーリングを実現した[11]トランスミッションも新開発の6速AT(6 Super ECT)を採用し、マニュアル感覚のシフトチェンジができるシーケンシャルシフトマチックやパドルシフト、さらには、トヨタブランドの一部車種に採用されているコーナリングでの変速制御を最適化する「G AI-SHIFT制御」も備えている。
  • NX300hにはアトキンソンサイクルエンジンの2AR-FXE型に高トルクモーターを内蔵したハイブリッドトランスミッションを組み合わせたリダクション機構付THS IIを採用し[12]JC08モード走行燃費で21.0km/L(標準仕様と「I Package」のFF車、「F SPORT」と「version L」のFF車及び全グレードの4WD車は19.8km/L)の低燃費を実現した。HSなどと同様、パフォーマンスよりエコ性能に重点を置いているため、停止状態から時速60マイルまでの加速は9.1秒と、NX200tのFFで7.2秒、AWDで7.0秒と比較すると遅くなっている。
  • AWD車は機構がタイプによって異なり、NX200tには走行状態に応じて前後輪のトルク配分を100:0(FF状態)から50:50(4輪駆動状態)まで自動的にコントロールすることで、旋回時にはステアリング操舵量からドライバーが意図するターゲットラインを予測して最適なトルク配分を行うことで機敏で安定したコーナリングを実現し、通常走行時にはFF状態で走行することで燃費向上にも貢献するダイナミックトルクコントロールAWDを採用。NX300hにはモーターを前後輪で独立して別々に駆動させることで雪路や氷路といった滑りやすい路面での発進性や走行安定性をサポートし、コーナリング時には車両の走行状態に応じて前後輪のトルク配分を最適化することで操縦安定性を高めるE-Four(電気式AWDシステム)を採用する。
  • 基本的なアーキテクチャーは新MCプラットフォームを採用し、トヨタ・ハリアー(3代目モデル)およびトヨタ・RAV4(4代目モデル)と共通である。
  • レクサスでは初めてとなるパノラミックビューモニター(左右確認サポート付)を採用し、全車にメーカーオプション設定した。
  • リモートタッチは新型のタッチパッド式に変更。レクサス車では初の携帯電話「おくだけ充電」にも対応。また、ナビゲーションシステムは、自然な発話で目的地設定や役立ち情報を先回りして提供する「エージェント」と、運転支援等のアプリをダウンロードして使用可能な「LEXUS Apps」に対応した。ISと同様にG-Securityに対応しており、スマートフォンから車両の状態を確認できるほか、ドアロックやイモビライザーの作動などが可能。

車名の由来[編集]

車名の「NX」は「N nimble(素早い、爽快な) X Crossover」に由来。「200」は排気量、「300」は3.0Lガソリンエンジン並の動力性能を有することを、「t」はターボモデル、「h」はハイブリッドモデルであることを表す。

出典[編集]

  1. ^ モーターファン別冊 ニューモデル速報 レクサスNXのすべて」p46、三栄書房、2014年。
  2. ^ Affiliates (Toyota wholly-owned subsidiaries)-Toyota Auto Body Co., Ltd.”. Toyota Motor Corporation (2012年). 2014年2月14日閲覧。
  3. ^ NEWS&EVENTS>2013年フランクフルトモーターショーにクロスオーバーの新型コンセプトカー「LF-NX」を出展
  4. ^ a b c NEWS & EVENTS>LEXUS、コンパクトクロスオーバーSUV「NX」をワールドプレミア
  5. ^ a b “LEXUS、コンパクトクロスオーバーSUV「NX」を新発売” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2014年7月29日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/3658306 2014年7月29日閲覧。 
  6. ^ “LEXUS、CTに特別仕様車“Cool Touring Style”を設定 -同時に、HS、RC、RC F、NX、LSを一部改良-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2016年8月25日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/13165523 2016年8月25日閲覧。 
  7. ^ “LEXUS、NXに特別仕様車“Urban Style”を設定” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2016年11月24日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/14144970 2016年11月24日閲覧。 
  8. ^ LEXUS、新型「NX」を上海でワールドプレミア-予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を標準装備- - トヨタグローバルニュースルーム(トヨタ自動車) 2017年4月19日(2017年4月19日閲覧)
  9. ^ “LEXUS、「NX」をマイナーチェンジ-大胆なデザインの進化と走りのさらなる熟成-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社, (2017年9月14日), http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/18571597 2017年9月14日閲覧。 
  10. ^ 「モーターファン別冊 ニューモデル速報 レクサスNXのすべて」p18、三栄書房、2014年。
  11. ^ 「モーターファン別冊 ニューモデル速報 レクサスNXのすべて」p19、三栄書房、2014年。
  12. ^ 「モーターファン別冊 ニューモデル速報 レクサスNXのすべて」p64、三栄書房、2014年。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]