セミワークス

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セミワークスとは、モータースポーツにおいてプライベーター(個人参加者)でありながらワークス・チーム用のマシンやドライバーを供与してもらっているチームの俗称。純粋なプライベーター(個人参加者)とワークスの中間ということからこう呼ぶ。同一カテゴリに同じメーカーのワークス・チームがいる場合のプライベーターは、衛星(サテライト)的な存在に当たる点から、サテライトチームとも呼ばれる。

概要[編集]

プライベーター向けのレースカテゴリ(GT3やTCRなど)で、ワークスチームが参戦することがはばかられる場合にプライベーターを支援する形でのセミワークス参戦はよく見られる。

またメーカー向けのカテゴリ(LM-GTEプロなど)でもコスト・戦闘力・宣伝効果などの面から考えて、1からワークスチームを組織する必要が無い場合もプライベーターをセミワークス化して参戦することが多い。

メーカーの関与の仕方は様々で、技術的支援に徹してマシン開発はプライベーターに行ってもらう場合、マシン開発も技術的支援も行う場合、それに加えてメーカーのドライバーを貸したり、資金援助を行う場合などがある。ちなみにメーカーがワークス支援していることを公には認めていないプライベーターを「隠れワークス」と呼ぶことがある。

メーカーのレースプログラムをプライベーターが運用する場合、ワークスチームなのかセミワークスなのかを判別するのは容易ではない。例えばフォーミュラEにおいてアウディは技術供与・パワートレイン供給、ドライバー貸与の形で2016-2017年まで「アプト・シェフラー・アウディ・スポーツ」の名でセミワークス参戦していたが、翌シーズンにワークス参戦することを発表した時、チーム名を「アウディ・スポーツ・アプト・シェフラー」に変更した[1]。いずれもアウディの活動をチーム・アプトがオペレーションするという形態は変わっていないまま、プライベーター(セミワークス)からワークスチームへと変更されている。

逆にGT3カテゴリでは、プライベーターチームにメーカーからスタッフやドライバーが来ることは半ば状態化してきており、セミワークスとプライベーターの区別も曖昧になってきている。こうした参戦形態の区別は内情が露呈されたり、メーカーが公に参戦形態を認めたりしないと正確には判別できないことが多い。

ロードレース世界選手権のMotoGPクラスにおいて、参戦1年目のライダーはサテライトチームからしか参戦できないというレギュレーションが存在するため、ルーキーライダーはまずサテライトチームで結果を出してワークスチームへというステップを踏むことになる(ただし、サテライトチームを持たないスズキはこのレギュレーションの対象外となっている)。

主なセミワークスチーム[編集]

四輪[編集]

※括弧つきは現在活動休止中。

二輪[編集]

脚注[編集]

  1. ^ [1]