トヨタ・ブレビス

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トヨタ・ブレビス
JCG1#型
Ai250 エレガンスパッケージ 後期型
Toyota Brevis 02.jpg
Ai250 エレガンスパッケージ 後期型
Toyota Brevis 03.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2001年6月4日-
2007年8月31日
設計統括 奥平総一郎
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアノッチバックセダン
エンジン 2JZ-FSE 3.0L 直6 直噴 DOHC
1JZ-FSE 2.5L 直6 直噴 DOHC
駆動方式 FR / 4WD
最高出力 220ps / 5,600rpm
200ps / 6,000rpm
最大トルク 30.0kgm / 3,600rpm
25.5kgm / 3,800rpm
変速機 5速(FR) / 4速AT(4WD)
サスペンション 4輪ダブルウィッシュボーン
全長 4,550mm
全幅 1,720mm
全高 1,460mm - 1,475mm
ホイールベース 2,780mm
車両重量 1,520kg - 1,550kg
最小回転半径 5.1m
後継 トヨタ・SAI
※事実上。ただし登場まで2年間の空白期間あり
-自動車のスペック表-

ブレビス(BREVIS)は、トヨタ自動車製造販売していたセダン型の乗用車

歴史[編集]

小さな高級車」と謳われたプログレ[1]の姉妹車として、2001年6月4日に発表。極めて保守的なエクステリア・インテリアであったプログレに対して、ブレビスは「ACTIVE ELEGANCEアクティブ・エレガンス)」をキャッチコピーに躍動感と若々しさをアピールしており、全長+40mm・全幅+20mmとサイズもやや拡大されている。

エクステリアは3代目セルシオを彷彿とさせるダイナミックなもので、抑揚のあるフードバルジ、立体感を意識したリアコンビランプ、ハイ・ローには薄いゴールドリングをアクセントに配した丸型三連ヘッドランプなどのほか、全車標準装備のアルミホイールはプログレの15インチに対しクローム調16インチ[2]となり、さらにオプションや特別仕様車では17インチ[3]も選択可能であった。インテリアにおいても運転席周りは旧態依然としたプログレと大きく異なり、アクセントとしてオプティトロンメーターとデジタルクロックの背景にはガラスグリーン照明が配され、本アルミ素材のセンタークラスター・オーディオパネル、ゲート式セレクターなど現代的なものになっている。

標準ないしオプション装備としてはエレクトロマルチビジョン、NAVI・AI-SHIFT制御付カーナビゲーション、レーダー/定速クルーズコントロール、高性能オーディオ、本革シート、ムーンルーフ、電動シート・ランバーサポート、電動リヤサンシェード、ブラインドコーナーモニター、ディスチャージヘッドランプ、ヒーター付レインクリアリングミラー、フルコンシールドワイパー、室内イルミネーションほか、乗用車では世界初となる純正5.1ch対応のDVDシステム(「ブレビス・スーパーライブサウンドシステム」・8スピーカー)や、ドライバーに合わせシート前後上下やステアリング位置のみならず、両ペダルの前後位置(「パワーアジャスタブルペダル」・70mm可動)まで設定できる「パーソナルドライビングポジションシステム」などクラスを超えた先進のものを採用していた。特に「パワーアジャスタブルペダル」は日本車のみならず世界的にも珍しい装備である。

エンジンはプログレ後期型と同様に、直列6気筒 2JZ-FSE 排気量3,000cc(Ai300)ないし 1JZ-FSE 2,500cc(Ai250)自然吸気直噴ガソリンエンジンを搭載。駆動方式はFR(Ai300・Ai250)ないし4WD(Ai250 Four)。安全装備はEBDABSVSCTRCを全車全グレードに(4WDであるAi250 FourはTRC非装備)、また前席サイドエアバッグ・前後席カーテンエアバッグをAi300が標準、Ai250・Ai250 Fourがオプションで装備する。

製造は愛知県豊田市の元町工場。

しかしながら2007年6月、販売不振・車種整理の対象とされたため姉妹車のプログレなどとともに生産終了、6年の歴史にを下ろした(プログレは9年)。思われる理由としては、主力車種のクラウンマークIIとの差別化が図れず(かつ2003年にクラウンは「ゼロ・クラウン」こと12代目に、マークIIは2004年マークXへと大きく代替わり[4])、サイズの割にコストの掛かり過ぎで高額となったこと(ブレビスの新車価格は11代目クラウンロイヤルと同等)、販売当時は「小さな(国産)高級車」が上手く受け入れられなかった事などがある。

プログレともども事実上の後継車はSAIであり、また本来の目標であったDセグメントないしプレミアムCセグメント相当であるメルセデス・ベンツ・CクラスBMW・3シリーズに対抗するプレミアムコンパクトとしてはレクサスブランドのISが該当する。

年表[編集]

  • 2001年6月4日 - 発表(Ai300・Ai250)
    • 10月 - 4WD追加(Ai250 Four)
  • 2002年5月 - 特別仕様車「プレミアム(Ai250 プレミアム・Ai250 Four プレミアム)」追加。
  • 2003年1月 - 特別仕様車「エレガンス(Ai250 エレガンス・Ai250 Four エレガンス)」追加。
    • 6月 - 特別仕様車「プレミアム(Ai300 プレミアム)」追加。
  • 2004年4月2日 - 一部改良。
    • エクステリアではフロントグリルが従来の縦バー(縦基調)型からメッシュ型に、フロント・リア・フォグの各ランプおよびフロント・リアガーニッシュをスモーク調化[5]
    • インテリアではステアリングホイールデザイン変更、ナビのG-BOOK対応およびブラインドコーナーモニター追加など。定速クルーズコントロール、6連奏CDチェンジャー(7スピーカー)、電動リアサンシェードを標準装備化[6]
    • Ai250・Ai250 Fourに一部装備を簡略化した廉価グレード「エレガンスパッケージ」追加。
  • 2005年12月21日 - 一部改良。全車にG-BOOK対応ナビを標準装備。
  • 2007年6月30日 - 姉妹車プログレと共に生産終了。在庫のみの対応となる。
  • 2007年8月31日 - 姉妹車プログレと共に販売終了。

販売ディーラー[編集]

販売店舗はトヨタ店(大阪地区は2006年8月7日まで大阪トヨペット)であった。

車名の由来[編集]

英語で「勇敢」を意味する「Brave」から取られた造語。フロントのエンブレムは勇敢さの象徴たる「ライオン(獅子)」を「B」の字に象ったものだが、右向きの動物は紋章学上縁起が良くないため左向き(鏡文字)となっている。

脚注[編集]

  1. ^ 1998年5月14日発表、2001年4月11日マイナーチェンジトヨペット店販売。
  2. ^ 4WDは15インチ。
  3. ^ 元はアルテッツァ用および11代目クラウン・アスリート用。
  4. ^ プラットフォームの刷新、エンジンを直6のJZ系からV6のGR系への転換と言った大変革を行い、デザインも大幅に若返りを図っている。
  5. ^ 廉価グレード「エレガンスパッケージ」を除く。
  6. ^ 「エレガンスパッケージ」を除く。

関連項目[編集]