トヨタ・ヴェロッサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・ヴェロッサ
GX11#/JZX110型
25 フロント
25 リア
特別仕様車・エクシード
概要
販売期間 2001年7月 - 2004年4月[1]
設計統括 大橋宏
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン 1JZ-GTE型 2.5L 直6 280PS
1JZ-FSE型 2.5L 直6 200PS
1G-FE型 2.0L 直6 160PS
変速機 4速AT/5速AT/5速MT
ダブルウィッシュボーン
ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,780mm
全長 4,705mm
全幅 1,760mm
全高 1,450mm
車両重量 1,380kg - 1,530kg
その他
姉妹車 トヨタ・マークII(9代目)
国内新車登録台数の累計 2万6023台[1]
系譜
先代 トヨタ・チェイサー[2]
トヨタ・クレスタ[2]
後継 トヨタ・マークX
テンプレートを表示

ヴェロッサVerossa)は、トヨタ自動車がかつて生産・販売していたセダン型の乗用車

チェイサーおよびクレスタの後継車種として登場した4ドアセダン[3]。9代目マークII姉妹車であり、車両型式もJZX110・GX110・GX115で共通である[4]ビスタ店沖縄県では沖縄トヨタの扱い)系列で販売した[5]

コンセプトはクレスタの「高級パーソナルセダン」を継承しているが、車のキャラクターは全く別物となっている。チェイサー時代の保守的なデザインから一転し、キャッチコピーとして「感性駆動~emotional tune」を掲げ、華と情感に満ち溢れたイタリアンスタイルのデザインを採用した。

エンジンはマークIIと同様のラインナップであるが、排気系に専用チューンが施されたため、独特のエキゾーストノートを発生する。限定仕様車「ヴェロッサ スペチアーレ」のVR25グレードはヤマハ発動機によるチューニングが施され、搭載される1JZ-GTE型エンジンは300馬力にパワーアップされていた。

2003年(平成15年)1月にはマイナーチェンジを実施し、フロントグリルの意匠などが変更された。また、明る目の内装色をもつ特別仕様車「エクシード」(クレスタのサブネームを復活)を発売するなど、販売にテコ入れがなされた。しかし、欧州風の個性が強い外観が顧客に受け入れられず、発売から2年8か月後の2004年(平成16年)4月、ビスタ店とネッツ店の統合に伴い販売終了となった。総生産台数は約24,000台。

110系マークIIと同じプラットフォームを持ちながら中古車価格が安価であったことから、ドリ車としても盛んに使用されている。

歴史 X110型(2001年 - 2004年)[編集]

  • 2001年(平成13年)7月6日- チェイサーおよびクレスタの後継車として発売[注 1]
  • 2002年(平成14年)
    • 1月 - エアロパーツを装着し、エンジンやサスペンションをチューニングした「スペチアーレ」が設定された[6]
    • 4月 - 特別仕様車「20"セレチオーネV"」、「20"Lエディション"」/「20Four"Lエディション"」を発売。前者には専用色としてスーパーレッドが設定される(他、2色の設定あり)。
  • 2003年(平成15年)1月 - 一部改良。同時に、特別仕様車「20"エクシード"」、「25"エクシード"」、「20Four"エクシード"」を発売。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - ビスタ店のネッツ店への統合に伴い、販売を終了。直接後継車に相当する車種は後のトヨペット店が扱っていたマークXだが、ネッツ店でのFRセダンとしてはアルテッツァがある。

車名の由来[編集]

イタリア語の「Vero(真実)」と「Rosso(赤)」からの造語[注 2]

脚注[編集]

[編集]

  1. ^ 『解説』より[3]
  2. ^ 『車名の由来』より[3]

出典[編集]

  1. ^ a b デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第43号7ページより。
  2. ^ a b トヨタ自動車75年史・車両系統図.
  3. ^ a b c トヨタ自動車75年史.
  4. ^ トヨタ リコール情報 2015.
  5. ^ ニュースリリース 2001.
  6. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第43号8ページより。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]