トヨタ・C+pod
車名ロゴでは上付き"+"が使用されているが、通常の"+"を使用する場合もある。
|
C+pod[1] RMV12-#GDGS | |
---|---|
東京モーターショー2019で展示された超小型EV | |
製造国 |
![]() |
販売期間 | 2020年 - |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 3ドア ハッチバック |
駆動方式 | 後輪駆動(RR) |
モーター | 1RM(交流同期電動機) |
最高出力 | 9.2 kW |
最大トルク | 56 N•m |
サスペンション |
前:ストラット式コイルスプリング 後:トーションビーム式コイルスプリング |
全長 | 2,490 mm |
全幅 | 1,290 mm |
全高 | 1,550 mm |
ホイールベース | 1,780 mm |
車両重量 |
670 kg (X) 690 kg (G) |
動力用主電池 | リチウムイオン電池 |
電池総電気量 | 9.06 kWh |
-自動車のスペック表- |
C+pod(シーポッド)はトヨタ自動車によって製産されている超小型EVである。超小型モビリティ(型式指定車)に区分される[2]。2020年末より法人、自治体向けに限定販売を行っている。
概要[編集]
2020年12月25日より法人、自治体向けに限定販売を開始した。超小型モビリティ(型式指定車)[2]枠に収まる全長2,490 mm、全幅1,290 mm、全高1,550 mm[1]という軽自動車より小さなボディサイズとなっている。2名乗車とすることで人の移動における、1人当たりの高いエネルギー効率を追求するとともに、最小回転半径3.9 mという優れた取り回しを実現している。床下にリチウムイオンバッテリー、リアにモーターをそれぞれ搭載し、航続距離は150 km(WLTCモード)[1]である。最高速度は60km/hであり、高速道路を使用しない近距離移動への使用を想定している。軽量化のため、ボディは樹脂製でありルーフやバンパーの一部は無塗装の黒色樹脂とし、ヘッドランプおよびリヤコンビネーションランプはLEDとすることでモダンなデザインとなっている。ボディカラーはルーフとピラーがブラックアウトされたツートーンカラーが5色、オプション設定としてドアパネル以外がブラックアウトされたスリートーンカラーが3色の全8色が設定されている[注 1]。ヘッドライト間に充電ポートが設置されており、充電ケーブルをAC100 V・AC200 Vのコンセントに接続することで充電ができる。また、最大電力1500 W(AC100 V)での外部給電も可能であり室内にアクセサリーコンセントが設置されているほか、オプションのパワービークルコネクタを充電ポートに接続することで外部給電が可能である。安全装備として昼夜歩行者、昼間自転車運転者検知機能付衝突回避支援タイプのミリ波レーダー+単眼カメラ方式のプリクラッシュセーフティーシステムを標準装備している。ボディは万が一の衝突に備えて、軽自動車向けの基準をもとに新たに設定された超小型モビリティ用の安全基準に対応し、衝突時のエネルギーを効率よく分散できる構造となっている。個人向けを含めた本格販売は2022年を目処に開始する計画である[3]。
ボディサイズ[編集]
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | トレッド (フロント/リヤ) |
最低地上高 | オーバーハング (フロント/リヤ) |
タイヤサイズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2,490mm | 1,290mm | 1,550mm | 1,780mm | 1,105/1,095mm | 145mm | 370/345mm | 155/70R1375S |
超小型モビリティ(型式指定車)枠(長さ2.5 m以下、幅1.3 m以下、高さ2.0 m以下)に収まるサイズである。タイヤをできる限り4隅に配置することで室内空間の拡大を図っている。タイヤサイズは軽自動車で一般的なサイズであり、互換性を持たせている。
メカニズム[編集]
リヤにはアイシン精機(現アイシン)が開発した駆動用ユニットが搭載されている。2016年発売のプリウスの「E-Four」のリヤに搭載された駆動用ユニットの構造を基に、ギヤトレーンを2軸から3軸にすることで横幅を小型化し、C+podの狭い車幅での搭載を可能にしている。また、プリウス搭載時はリヤモーターの使用が一時的であり、引きずり損失がない1MM型誘導式モーターを採用していたが、C+podでは主駆動用となるため、1RM型永久磁石同期モーターを採用することで高出力を確保している[注 2][4]。高出力とはいえ12馬力しかないので、加速は良くない。
車名の由来[編集]
「C」:compact(コンパクト)、communication(コミュニケーション)、connect(コネクト)の頭文字。
- +
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c “C+pod 主要諸元表”. トヨタ自動車. 2012年12月26日閲覧。
- ^ a b “自動車:超小型モビリティについて - 国土交通省”. 国土交通省. 2020年12月26日閲覧。
- ^ “超小型EV「C+pod」を発売” (プレスリリース), トヨタ自動車, (2020年12月25日)
- ^ “超小型EV用駆動ユニットを新開発 トヨタ「C+pod」に搭載” (プレスリリース), アイシン精機, (2021年1月13日)
- ^ “C+podの車名の由来は何ですか? トヨタ お問い合わせ・よくあるご質問”. トヨタ自動車. 2020年12月26日閲覧。
関連項目[編集]
- トヨタ・e-com - トヨタ自動車がかつて生産していた小型EV
外部リンク[編集]
|