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トヨタ・クラウンエステート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・クラウン > トヨタ・クラウンエステート

クラウンエステートCROWN ESTATE)は、トヨタ自動車1999年平成11年)12月から2007(平成19年)年6月まで生産販売していたステーションワゴン[1]、および、2023年令和5年)に発表されたスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)である[2] [3]

初代(シリーズ通算11代目) S170W型(1999年 - 2007年)

トヨタ・クラウンエステート(初代)
GS171W/JZS17#W型
2003年12月改良型 アスリート
2003年12月改良型 アスリート リア
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1999年12月 - 2007年6月
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン位置 フロント
駆動方式 二輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン 1G-FE型 2.0 L 160 PS/20.4 kg·m
1JZ-GE型 2.5 L 直6 DOHC 200 PS/26.0 kg·m→196 PS 26.0 kg·m
1JZ-FSE型 2.5 L 直6 DOHC 200 PS 25.5 kg·m
1JZ-GTE型 2.5 L 直6 DOHC ターボ 280 PS/38.5 kg·m
2JZ-FSE型 3.0 L 直6 DOHC 220 PS/30.0 kg·m
変速機 4速AT/5速AT
四輪ダブルウィッシュボーン
四輪ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,780 mm
全長 4,835 mm
全幅 1,765 mm
全高 1,510 - 1,525 mm
車両重量 1,600 - 1,680 kg
系譜
先代 8代目トヨタ・クラウンワゴン
後継 トヨタ・アベンシス(3代目)
(事実上)
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11代目トヨタ・クラウン(S170系)をベースに車体をワゴン化したモデルで、クラウンステーションワゴンの12年ぶりのフルモデルチェンジを機に「クラウンエステート」となる。それまでは1987年昭和62年)デビューのS130系が大幅なマイナーチェンジを受けて継続生産されていた。シートレイアウトは歴代クラウンワゴンにあった後方向き床下格納式シート(ジャンプシート)、およびフロントベンチシート仕様(乗車定員7または8人)は廃止され、すべて5人乗りに統一された。

駆動方式はFRまたは4WD。エンジンは排気量2.5 L、3.0 Lの直列6気筒ガソリンエンジンを搭載し、2.5 Lは自然吸気仕様(2001年8月より2WD車は直噴エンジン化)とターボ仕様(2003年12月のマイナーチェンジで消滅)、3.0 Lは直噴エンジンの自然吸気仕様のみ。なお、一時期(2001年8月 - 2003年12月まで)ではあるが、2.0 Lも投入された。グレードはデビュー当初、ロイヤルサルーン、アスリートの2種類が設定されたが、ロイヤルサルーンは2001年(平成13年)8月のマイナーチェンジで廃止された。

2003年(平成13年)12月には12代目クラウンが登場するが、エステートは11代目ベースのままで2007年(平成19年)6月まで生産が継続された。

年表

  • 1999年平成11年)12月15日 - 発表・発売。
  • 2000年(平成12年)4月 - 一部変更。ロイヤルシリーズに電動リアサンシェードの設定グレードを拡大し、単独オプションとして選択が可能になった。また、本革シートの設定グレードを拡大。
  • 2000年(平成12年)8月 - 一部変更で自然吸気車は低排出ガス車化。廉価グレードの「アスリートE」を追加。ロイヤル系には設定のないディスチャージヘッドランプはアスリートEでも標準装備となるが、ホイールは15インチのスチールホイール&キャップになる。同時に2.5 L系のアスリートにスーパーホワイト&ブラックのボディカラーを設定した特別仕様車プレミアムスポーツエディション」を追加。
  • 2001年(平成13年)8月 - 11代目クラウンと合わせてマイナーチェンジを実施。その際にグレードはアスリートのみになると同時に廉価グレードのアスリートEは2.0 Lエンジン(1G-FE)に変更、17インチアルミホイール&45 %偏平率タイヤをオプション化、外板色にブラックを追加(標準5色+メーカーオプション3色)[4]
  • 2002年(平成14年)8月 - カーナビと17インチアルミを標準装備したお買い得価格の特別仕様車「プレミアム」を追加。
  • 2003年(平成15年)12月2日 - 一部改良を実施。外装はヘッドランプとフロントグリルをチタン調化。また、クルーズコントロールを標準装備化し、カーナビをG-BOOKに対応させるなど、装備の充実を図った。同時に2.0 Lと2.5 Lターボは廃止。セダンのロイヤルとアスリートが12代目(S180系)にモデルチェンジされても継続して販売された理由として、葬儀業者が霊柩車(ステーションワゴン型の洋型霊柩車)のベース車両として導入したり、病院等から自宅や式場へ遺体を搬送する寝台車としての需要が多いためであった。
  • 2005年(平成17年)12月 - 一部改良。フロントフェンダーにサイドターンシグナルランプを新たに装備したほか、ハイマウントストップランプにLEDを採用。さらに、リヤコンビネーションランプ内のテールランプの配置を変更するとともに、法規改正への対応でメーター内にフロントフォグランプのインジケーターを追加。一方で、コーナリングランプは廃止。また、アスリート、アスリートGには、ワイヤレスドアロック対応キー(3本)を標準装備した。
  • 2007年5月[5]末 - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 2007年6月30日 - 販売終了。これによりクラウンから8代45年続いたステーションワゴンが消滅した。寝台車としての需要はアルファードエスティマなどのミニバンに代替されている。

2代目(シリーズ通算16代目) AZSH3#W型(2025年 - )

トヨタ・クラウンエステート(2代目)
AZSH3#W型
ESTATE Z
ESTATE RS
概要
別名 トヨタ・クラウンシグニア(北米)
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2025年3月13日 -
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 四輪駆動
プラットフォーム GA-Kプラットフォーム
パワートレイン
エンジン A25A-FXS型 2.5 L 直4
190 PS/24.1 kg·m(ハイブリッド車)
177 PS/22.3 kg·m(プラグインハイブリッド車)
モーター 5NM型 交流同期電動機 182 PS/27.5 kg·m(フロント)
4NM型 交流同期電動機 54 PS/12.3 kg·m(リア)
変速機 電気式無段変速機
サスペンション
マクファーソンストラット式
マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,850 mm
全長 4,930 mm
全幅 1,880 mm
全高 1,625 mm
車両重量 1,890 - 2,080 kg
系譜
先代 トヨタ・アベンシス(事実上)
トヨタ・ヴェンザ(北米)
テンプレートを表示

5ドアSUVとなった2代目では通常時で570L、リアシート格納時で1,470Lの荷室容量が確保されており、リアシート格納時に長さ2mの完全フルフラットスペースを生み出すための「ラゲージルーム拡張ボード」がトヨタ車で初採用された。また、デッキ後端には引き出し式のデッキチェアを、デッキサイドカバーを兼ねる脱着可能の折りたたみ式テーブルであるデッキテーブルが採用され、手前に引き出すタイプの巻取り式トノカバーも装備される(デッキチェアとデッキテーブルはグレードにより標準装備又はディーラーオプション設定)。バックドアは足を出し入れするだけで開閉するハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付)となり、半ドア状態でも確実に閉まるサポート機能であるイージークローザーも備わる。

パワートレインは2.5 LのダイナミックフォースエンジンであるA25A-FXS型となり、ハイブリッドシステムもしくは大容量リチウムイオンバッテリーを備えたプラグインハイブリッドシステムが採用される。駆動方式は四輪駆動に一本化され、電気式4WDシステム「E-Four」が搭載される。また、センターコンソール後部とラゲージルーム右側の2か所にアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が備わっており、災害時などの非常時に電力が必要な時に車両の走行機能を停止した状態で電気製品の使用が可能な非常時給電システムも装備。ドアと窓を閉めたまま電源コードを出せる外部給電アタッチメントも設定される。

高度な運転支援機能の「トヨタ チームメイト」と予防安全システムの「Toyota Safety Sense」も備わっており、「トヨタ チームメイト」は駐車時の操作を支援する「アドバンスト パーク」と高速道路や自動車専用道路での渋滞時支援を行う「アドバンスト ドライブ」で構成。「Toyota Safety Sense」は単眼カメラ+ミリ波レーダー方式で、交差点や交差点の出会い頭時の検知にも対応したプリクラッシュセーフティや安全運転をサポートするプロアクティブドライビングアシストなど12の機能が備わる。

年表

  • 2022年令和4年)7月15日 - ワールドプレミアにて、商品名としては15年ぶりとなる新型クラウンエステートが公式発表された[2] [3]
  • 2023年(令和5年)4月12日 - セダン、スポーツ、エステートの時期と発売時期と写真を公開。エステートはHEVPHEVとともに2024年(令和6年)に発売予定[6]
  • 2023年(令和5年)11月14日 - アメリカでも2024年夏に発売予定で有ることが発表され、アメリカでは「クラウンシグニア(CROWN SIGNIA)」と言う名称になる[7]。日本仕様との違いは、パワートレインがHEVのみであることと、既にアメリカで発売されているクロスオーバー同様フロント、ステアリング、アルミホイールのセンターキャップの王冠エンブレムがトヨタマークに変更されている。
  • 2025年(令和7年)3月13日 - 「クラウン(エステート)」として日本で正式発表され、同日より発売が開始された[8]。グレードはハイブリッドモデルの「ESTATE Z」とプラグインハイブリッドモデルの「ESTATE RS」の2モデルとなる。ボディカラーは16代目全シリーズ共通色であるプレシャスホワイトパールとプレシャスブロンズ(いずれもメーカーオプション)、クロスオーバー・セダンとの共通色であるマッシブグレー、クロスオーバー・スポーツの共通色であるブラック、スポーツとの共通色であるエモーショナルレッドIII(メーカーオプション)の5色を設定。2トーンカラー(メーカーオプション)はブラックとの組み合わせとなる4色に、「ESTATE RS」専用色のプレシャスメタル×マッシブグレーを加えた5色が設定される。
  • 2025年(令和7年)6月13日 - 「ESTATE RS」をベースにボディカラーをマットメタルにして特別装備を追加した特別仕様車「ESTATE RS“THE LIMITED-MATTE METAL”」を旗艦店「THE CROWN」6店舗限定発売[9]。これにより、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート全車でシリーズが揃ったことになる。特徴として、ボディカラーにマットながら特殊表面処理(TMコート)で日々の手入れを楽にしたマットメタル色を採用。アルミホイールに関してもマットカラーを施し、インテリアも専用レーザー加飾を刻印したインストルメントパネル、ブラックラスター内装色にスポーツシート(スポーツレザー(本革)×レッドステッチ付)、本革シフトノブ(ディンプル加工・ピアノブラックオーナメント)を採用し、ベースモデルではメーカーオプションのデジタルキーを標準装備した。
  • 2025年(令和7年)11月20日 - クラウン70周年記念特別仕様車「THE 70th」を発売[10]。クロスオーバー・セダン・スポーツに設定されていた特別仕様車で、これによりシリーズ全車で特別仕様車が揃ったことになる。「ESTATE Z」及び「ESTATE RS」の両方に設定され、エクステリアはボディカラーにプレシャスメタル×プレシャスホワイトパール及びプレシャスメタル×ブラックと『THE 70th』ロゴをあしらった専用のサイドデカールを本車のみのメーカーオプションとして設定し、マットブラック塗装の21インチアルミホイールを、インテリアは本車のみの特別色ブラックラスターを採用し、『THE 70th』ロゴをあしらったプレミアムシフトノブ、助手席側に専用レーザー加飾を施したインストルメントパネル、クラウン専用キー、プロジェクションカーテシイルミ、リサイクルレザーマニュアルケースを特別装備として追加した。「ESTATE RS」ベースはそれに加え、スポーツシート(本革スポーツレザー/レッドステッチ付)、本革巻き3本スポークステアリングホイール(ディンプル加工付き)、アルミペダルを追加した。

脚注

  1. クラウンエステート 歴代モデル一覧”. トヨタ自動車. 2023年9月5日閲覧。
  2. 1 2 新型「クラウン」を世界初公開 -第1弾として新型クラウン(クロスオーバー)を2022年秋頃に発売-”. トヨタ自動車 (2022年7月15日). 2023年9月5日閲覧。
  3. 1 2 新型クラウン ワールドプレミア”. トヨタ自動車 (2022年7月15日). 2023年9月5日閲覧。
  4. トヨタ クラウンエステート アスリートE 2001年(平成13年) 8月発売”. トヨタ自動車 (2001年). 2023年9月5日閲覧。
  5. クラウンエステート(トヨタ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月12日). 2020年1月12日閲覧。
  6. 株式会社インプレス (2023年4月12日). トヨタ、新型クラウン第2弾「スポーツ」「セダン」2023年秋ごろ発売へ 「エステート」は2024年発売予定”. Car Watch. 2023年4月13日閲覧。
  7. トヨタ、米国で新型「クラウンエステート」発表 現地名「CROWN SIGNIA」で2024年夏発売へ - CAR Watch 2023年11月15日(2024年1月1日閲覧)
  8. トヨタ、新型クラウン エステート発売 価格はPHEVが810万円、HEVが635万円”. Car Watch (2025年3月13日). 2025年3月13日閲覧。
  9. トヨタ、「クラウン エステート」に特別仕様車「RS“THE LIMITED-MATTE METAL”」ボディカラーに特別設定色マットメタル採用 - Car Watch 2025年6月13日(2025年6月13日閲覧)
  10. トヨタ、「クラウンエステート」にクラウン70周年を記念した特別仕様車“THE 70th”設定 - Car Wacth 2025年11月20日(2025年11月20日閲覧)

関連項目

外部リンク