九州鉄道記念館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 九州鉄道記念館
Kyushu Railway History Museum
Kyushu Railway History Museum 20170811.jpg
九州鉄道記念館入口
九州鉄道記念館の位置(福岡県内)
九州鉄道記念館
九州鉄道記念館の位置
施設情報
正式名称 九州鉄道記念館
前身 九州鉄道本社
専門分野 鉄道保存展示施設
収蔵作品数 鉄道車両9両ほか
館長 佐藤正昭[1]
事業主体 北九州市[2]
管理運営 九州鉄道記念館運営共同企業体
建物設計 不詳(おそらくドイツ人技師)
延床面積 2942.42㎡
開館 2003年8月9日[2]
所在地 801-0833
北九州市門司区清滝-3-29
位置 北緯33度56分35.3秒 東経130度57分42.5秒 / 北緯33.943139度 東経130.961806度 / 33.943139; 130.961806
アクセス JR門司港駅より徒歩5分
公式サイト 九州鉄道記念館
プロジェクト:GLAM

九州鉄道記念館(きゅうしゅうてつどうきねんかん)は、福岡県北九州市門司区清滝二丁目3番29号にある鉄道に関する博物館である。

概要[編集]

2003年8月9日に開館した[2]門司港駅の近くにあり、館の土地、建物、展示物は九州旅客鉄道(JR九州)の所有物であるが、管理運営は北九州市の指定管理者「九州鉄道記念館運営共同企業体」(構成企業:JR九州メンテナンスJTB九州JR九州エージェンシー)が行っている。敷地面積約7,800平方メートル。旧0哩標がある。

また、2007年(平成19年)11月30日には、本館(旧九州鉄道本社)が近代化産業遺産(北九州炭鉱 - 筑豊炭田からの石炭輸送・貿易関連遺産)に認定され、2014年には国の登録有形文化財に登録された。

施設内容[編集]

本館、車両展示場、ミニ鉄道公園の3つのエリアで構成されている。本館は1891年に建築された赤レンガ造りの初代九州鉄道本社社屋(のち鉄道院、鉄道省、国鉄が使用)を転用しており、九州鉄道の客車チブ37号をはじめ、鉄道模型(ジオラマ:演出時のナレーションは小島一慶)やヘッドマークの展示、門司港 - 門司間の疑似運転体験ができる運転シミュレーター、キッズルームなどがある。車両展示場では鉄道車両9両が保存されている。

日本の鉄道の博物館では全国初であるミニ鉄道公園では、屋外に設けられた450mmゲージのレール上を走る模型鉄道車両(787系813系883系885系キハ72系)に乗車し、運転することができる。ただし実際は自動運転である。

入場料は大人300円・子供150円で、SUGOCAを利用または提示する場合、門司港駅からの乗車が有効となる乗車券類を提示した場合は2割引となる。

館の隣に小倉総合車両センター門司港派出 (旧門司港運転区)がある。車両展示場は営業線と接続されていないが、車両展示場の隣に留置線がある。この留置線を利用して鉄道車両の展示が実施されることがある。

2013年、開館10周年リニューアルに際し、中央ゲート横に前頭部展示コーナー(3両)が設けられ、車両展示場にも寝台客車の追加が行われた。

保存車両[編集]

車両展示場[編集]

9600形蒸気機関車 59634
1922年川崎造船所製。米坂線で使用されていたが1974年に後藤寺機関区に転属し筑豊地区で1年ほど使用され、廃車後に小倉工場で保存展示されていたものを移設した。
C59形蒸気機関車 C59 1
1941年汽車製造製。1956年から1965年の廃車まで鹿児島本線で使用され、廃車後に小倉工場で保存展示されていたものを移設した。準鉄道記念物指定。
EF10形電気機関車 EF10 35
1941年東芝製。門司区の大里不老公園に保存展示されていたものを修復・移設した。関門トンネル向けのステンレス車体である。
ED72形電気機関車 ED72 1
1961年東芝製。門司区の老松公園に保存展示されていたものを修復・移設した。
キハ07形気動車 キハ07 41
1937年日本車輌製。宮原線で使用され1969年廃車され大分運転所で保管されていたものを修復・移設した。車内見学可能だが土足禁止、備え付けのスリッパを履いて車内に入る。
クハ481形制御車(485系電車)クハ481-603
1969年日本車輌製。小倉工場で保管されていたもの。車内見学可能。グリーン車だったクロ481-5を1983年度に普通車に改造した車両[3]で、窓割にグリーン車当時の面影がある。
クハネ581形制御車(581系電車)クハネ581-8
1968年日立製作所製。715系のクハ715-1を外装のみ復元し、小倉工場で保管されていたもの。車内見学可能。一部の下段寝台がセットされた状態であるが、ロングシート・吊革が残るなど、内装は715系のままである。
14系寝台客車スハネフ14 11
1971年日本車輌製。2010年に除籍。車内見学可能。トレインマークは「富士」となっている。
セラ1形石炭車貨車) セラ1239
鞍手町中央公民館で保存されていたものを修復・移設した。

館内[編集]

チブ37
九州鉄道が発注した客車で耶馬渓鉄道(のち大分交通耶馬渓線)に譲渡され、廃車後に大分県中津市の飲食店で保存されていたものを復元・移設した。
手用制動機付2軸三等客車で同形車はチブ1-47(除く35)バンデルチーベン製及び小倉工場製。明治44年1月16日車両称号規程によりハフ3327-3372形式(形式3327[4])となったが明治44年8月再改記しハフ4745-4790(形式4745)となった。このチブ37は明治42年5月[5] 小倉工場製で、昭和4年耶馬渓鉄道の改軌時に同形車4両と共に払い下げられた[6]。履歴はチブ37→フハ3362→フハ4780→耶馬渓鉄道ハフ5→ハフ25[7]

前頭部展示[編集]

いずれも運転台を見学することが可能。

EF30形電気機関車 EF30 3
1961年三菱電機新三菱重工製。大分運転所(現・大分車両センター)で保管されていたものを移設した。JR九州継承時には動態保存機だったが、1995年に除籍されたのち、2006年3月に前頭部を残して解体された。
ED76形電気機関車 ED76 1
1965年日立製作所製。小倉総合車両センターで保管されていたものを移設した。
クハ481形制御車(485系電車)クハ481-246
1973年東急車輛製造製。2013年に除籍。

このほか、2002年2月22日に発生した鹿児島本線列車衝突事故で廃車になったクハ810-2の前頭部が運転シミュレーターとして活用されている(後述参照)。

保存車両の画像[編集]

その他の収蔵品[編集]

福間駅旧跨線橋の鉄柱一組
「明治四十四年 鐵道院」および「浦賀渠舩株式會社製造」の文字が鋳込まれた鋳造品。同じ物が福間駅の駅前広場にモニュメントとして保存され、また二日市駅の跨線橋ではいまだ現役として使用されている。

811系運転シミュレーター[編集]

先述のクハ810-2(現車ではリニューアル工事が開始されているが、当シミュレーターは原色のまま保存。また編成札はP811に差し替えている)の前頭部を利用したシミュレーターが設置されている[8]。制作は音楽館。モックアップのシミュレーターが多い中、実車の廃車体を利用したシミュレーターは珍しいという。

開館当初は、門司港 - 西小倉間往復のみであったが、2011年のリニューアルで門司港 → 折尾間に延長されている[8]。ここでは2011年のリニューアル後について説明を行う。モーター音は811系P1編成で収録、映像はカメラの取り付けの都合上、813系R205編成で収録したものを使用している[8]

レベルは[ビギナー(初級)]・[ノーマル(中級)]・[プロフェッショナル(上級)]の3つ。[ビギナー]では、音声ガイド+画面ガイド、[ノーマル]では画面ガイドによる操作支援を行っているという[9]。プロフェッショナルモードではこれらのガイドがなく[9]、さらにATS動作時にATS確認ボタンを押さないとATS非常ブレーキが動作するようになっている[10]。(稼働後に運用を開始し、現在の実車で使用されているATS-DK形は盛り込まれていない。)また、液晶式スタフ(運転士用の時刻表)が設置され、プレイ開始時刻(門司港出発)から自動的に折尾までの臨時ダイヤを生成しているという[9]

ま運転評価は『信号・制限の遵守』・『定時運転』・『停車時衝動』・『停止位置目標との誤差』・『非常ブレーキ動作』の5項目、各20点の持ち点で減点方式により評価され、運転後に採点(5項目の合計)と、それに応じた称号がもらえる[10]

称号は、ビギナーが『もうすこしがんばりましょう』と『よくできました』。ノーマル・プロフェッショナルが『見習運転士』・『一般運転士』・『指導運転士』となっている[10]

車掌の音声が実装され、ユーザー交代ごとに女性と男性が入れ替わり、案内放送を行う[10]。また、音楽館特有のオーバーラン後のお詫び放送も収録しているという[10]

なお、3段階からのレベル選択、プロフェッショナルでのATS扱い、車掌放送(男女交互に流れる)などは、JR九州からの希望で実装された[10]

交通[10][編集]

公共交通機関など
自動車[11]

出典・脚注[編集]

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  1. ^ 「世界鉄道博物館会議」の開催について (PDF)”. JR東日本. 2013年12月20日閲覧。
  2. ^ a b c 『RAIL FAN』第50巻第10号、鉄道友の会、2003年10月1日、 21頁。
  3. ^ 鉄道ピクトリアル 2014年12月号(通巻898号) p.72 電気車研究会
  4. ^ 『客車略図 上巻』国立国会図書館近代デシタルライブラリー
  5. ^ 九州鉄道国有化後に製作されたことになる
  6. ^ チブ24→中略→ハニフ22は中津市汽車ポッポ食堂で保存
  7. ^ 谷口良忠「大分交通耶馬渓線」『私鉄車両めぐり特輯』2、鉄道図書刊行会、1977年)
  8. ^ a b c 九州鉄道記念館811系シミュレーター開発記1([レールファン音楽館]Railfan ONGAKUKAN - スタッフの部屋アーカイブ)
  9. ^ a b c 九州鉄道記念館811系シミュレーター開発記3([レールファン音楽館]Railfan ONGAKUKAN - スタッフの部屋アーカイブ)
  10. ^ a b c d e f g 九州鉄道記念館811系シミュレーター開発記2([レールファン音楽館]Railfan ONGAKUKAN - スタッフの部屋アーカイブ)
  11. ^ 公式サイトの「アクセス」に準拠。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]