リニア・鉄道館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg リニア・鉄道館
〜夢と想い出のミュージアム〜

SCMAGLEV and Railway Park
リニア・鉄道館
リニア・鉄道館の位置(名古屋市内)
リニア・鉄道館
リニア・鉄道館の位置
リニア・鉄道館の位置(愛知県内)
リニア・鉄道館
リニア・鉄道館の位置
リニア・鉄道館の位置(日本内)
リニア・鉄道館
リニア・鉄道館の位置
施設情報
前身 佐久間レールパーク
専門分野 鉄道
収蔵作品数 鉄道車両39両、バス1両など
館長 金子利治
管理運営 東海旅客鉄道(JR東海)
建物設計 東海旅客鉄道株式会社建設工事部一級建築士事務所、日建設計[1]
延床面積 14,384.50m2[2]
開館 2011年3月14日
所在地 455-0848
愛知県名古屋市港区金城ふ頭三丁目2番2
位置 北緯35度2分56.22秒 東経136度51分3.83秒 / 北緯35.0489500度 東経136.8510639度 / 35.0489500; 136.8510639
アクセス 名古屋臨海高速鉄道あおなみ線金城ふ頭駅」下車
公式サイト 公式サイト
プロジェクト:GLAM

リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアム〜(リニア・てつどうかん〜ゆめとおもいでのミュージアム〜 英語名:SCMAGLEV and Railway Park)は、東海旅客鉄道(JR東海)が2011年平成23年)3月14日愛知県名古屋市港区金城ふ頭に開館した、鉄道に関する事物を展示する博物館鉄道保存展示施設)である。

概要[編集]

JR東海が本社を置く名古屋市は、2007年(平成19年)に「モノづくり文化交流拠点構想」を策定した。これは、産業技術の継承と人材育成、産業振興・産業観光の推進、および新たな都市の魅力向上を目的として、名古屋港金城ふ頭約60ヘクタールに交流拠点を設けるものであり、2011年より段階的な整備を計画している[3]

同市より参画要請を受けたJR東海では、2008年(平成20年)にJR東海博物館の開設を表明した。高速鉄道技術の進歩などを広く紹介することを目的とし、以下の3点をコンセプトとしている[4]

  • 高速鉄道技術の進歩の紹介
  • 鉄道が社会に与えた影響について学習する場を提供
  • 楽しく遊べるよう模型などを活用し、バリアフリーを徹底した設備

2009年(平成21年)8月に着工。館内には、同社が計画中の超電導リニアをはじめ、歴代の鉄道車両を展示するほか、新幹線在来線電車シミュレータ、鉄道のしくみや歴史などについて展示コーナーを設置する予定とされ[5]2010年9月16日にロゴと開館予定日とともに名称が「リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアム〜」に決定したことが発表された[6]

一方、同社が浜松市天竜区で営業していた佐久間レールパークは、展示車両の本館への移動にともない2009年11月に閉園した。

開館まで間近となった3月1日、リニア・鉄道館の完成を祝って開館式のテープカットが行われた。JR東海の山田佳臣社長(当時)は「39両の展示車両は、先人の汗と涙が詰まっている。日本中から見に来てもらえるように努力したい」とあいさつした[7]。また、河村たかし名古屋市長は祝辞の中で、「(同館へのアクセスルート)あおなみ線に蒸気機関車小田急ロマンスカーを走らせてチョ。名鉄に悪いから名鉄の(パノラマカー)も」と“動く列車の博物館”構想をかかげた[8]。また、閉館音楽「蛍の「ひかり」号」はスギテツが手がけている。

2015年(平成27年)4月21日、開館後初となる特別親善大使にSKE48を任命した。同グループがシングル「コケティッシュ渋滞中」のCDジャケットの一部を当館内や東海道新幹線の駅で撮影したことがきっかけ[9][10]

沿革[編集]

館内

入館料[編集]

  • 大人1000円(団体800円)
  • 小中高生500円(団体400円)
  • 幼児(3才以上)200円(団体100円)

入場料の決済にはTOICA(相互利用のSuicamanaca等も含む交通系ICカード全国相互利用サービスにも対応)が利用可能。

展示内容[編集]

JR東海 MLX01リニア実験車輛 MLX01-1(リニア・鉄道館 2013)
国鉄・JR 0系21-86(リニア・鉄道館 2013)
国鉄・JR 100系123-1(元X2編成)(リニア・鉄道館 2013)
JR東海 955形 955-6「300X」(リニア・鉄道館 2013)
国鉄C57 139 準鉄道記念物 (リニア・鉄道館 2013)
国鉄C62 17(リニア・鉄道館 2013)
国鉄モハ52004 (リニア・鉄道館 2013)
国鉄・JR 381系クハ381 1(リニア・鉄道館 2013)
鉄道院ホジ6014 → 国鉄キハ6401 鉄道記念物 (リニア・鉄道館 2013)
国鉄・JR 117系電車(リニア・鉄道館 2013年)

展示車両一覧[編集]

  • 展示車両は下記のとおりで[11]、ほとんどが東海地方にゆかりのある車両となっている。すべて静態保存であり、動態保存車はない。
  • 屋内展示の35両と屋外展示の4両は2010年中にすべて搬入された[12]
  • 収蔵展示車両をはじめとする一部の車両は通常車内への立ち入りなどができないが、車内を見ることができる限定イベントなども行われている。
    • 2011年6月15日より1か月限定で「955形新幹線試験電車」の車内特別公開イベントが行われた。
  • 2014年1月2日より、新幹線700系電車・723-9001の先頭車が新たに展示車両に加わった。入れ替わる形で、300系323-20の展示が2013年12月27日を以って終了した。
形式 製造年 車両番号 旧保管場所 展示形態 備考
MLX01形リニア車両 1995年 MLX01-1 鉄道総合技術研究所 シンボル 愛・地球博で展示されたのち、腐食試験として名古屋市港区に留置されていたもの
0系新幹線電車 1971年 21-86 浜松工場 通常
1986年 16-2034 浜松工場 収蔵 グリーン車
1975年 36-84 浜松工場 通常 食堂車
1983年 37-2523 浜松工場 収蔵 ビュッフェ車
922形新幹線電気・軌道総合試験車 1979年 922-26 博多総合車両所 通常 添乗員室を活用し保線関連の展示・ビデオ上映を実施
100系新幹線電車 1986年 123-1 浜松工場 通常 X2編成1号車
1985年 168-9001 浜松工場 通常 X1編成8号車(食堂車)
300系新幹線電車 1990年 322-9001 浜松工場 通常 J1編成16号車(量産先行試作車
700系新幹線電車 1997年 723-9001 浜松工場 通常 C1編成1号車、2014年1月2日から展示開始(量産先行試作車
955形新幹線試験電車 1995年 955-6 浜松工場 シンボル
ケ90形軽便用蒸気機関車 1918年 ケ90 名古屋研修センター 屋外 一部カットモデルでの展示
C57形蒸気機関車 1940年 C57 139 名古屋研修センター 通常 準鉄道記念物お召し装備での復元
C62形蒸気機関車 1949年 C62 17 東山総合公園 シンボル
ED11形電気機関車 1923年 ED11 2 佐久間レールパーク 通常
ED18形電気機関車 1924年 ED18 2 浜松工場 通常
EF58形電気機関車 1958年 EF58 157 浜松工場 通常 ぶどう色2号に塗り替え
モハ1形電車 1922年 モハ1035 伊那松島運輸区 通常
クモハ12形電車 1927年 クモハ12041 伊那松島運輸区 通常
モハ52形電車 1937年 モハ52004 佐久間レールパーク 通常 製造時の姿に復元
モハ63形電車[13] 1947年 モハ63638 浜松工場 収蔵 クモヤ90005を復元
111系電車 1962年 クハ111-1 佐久間レールパーク 通常
165系電車 1963年 クモハ165-108 美濃太田車両区 収蔵
1967年 サロ165-106 浜松工場 収蔵
381系電車 1973年 クハ381-1 美濃太田車両区 通常
1974年 クロ381-11 美濃太田車両区 収蔵
ホジ6005形蒸気動車 1912年 ホジ6014 博物館明治村 通常 鉄道記念物(日本に現存する唯一の蒸気動車
キハ48000形気動車 1956年 キハ48036 佐久間レールパーク 収蔵
キハ80系気動車 1965年 キハ82 73 美濃太田車両区 収蔵
キハ181系気動車 1968年 キハ181-1 佐久間レールパーク 通常 JR四国より譲受したもの
スニ30形客車 1929年 スニ30 95 佐久間レールパーク 収蔵
オヤ31形客車 1937年 オヤ31 12 佐久間レールパーク 収蔵
オハ35形客車 1941年 オハ35 206 佐久間レールパーク 収蔵
マイネ40形客車 1948年 マイネ40 7 佐久間レールパーク 収蔵
スハ43形客車 1954年 スハ43 321 美濃太田車両区 通常
オロネ10形客車 1960年 オロネ10 27 佐久間レールパーク 通常
117系電車 1982年 クハ117-30 大垣車両区 屋外 国鉄色に塗り替え、休憩・飲食スペースとしても使用
1982年 モハ117-59[14]
1986年 クハ116-209
国鉄バス第1号車(省営バス) 1930年 - 鉄道博物館 2階 鉄道記念物(国鉄バスの第一号)

過去の展示車両[編集]

形式 製造年 車両番号 旧保管場所 展示形態 備考
300系新幹線電車 1993年 323-20 浜松工場 通常 J21編成1号車、2013年12月27日を以って展示終了

シミュレータ[編集]

本館では下記のシミュレータが用意されている。

新幹線シミュレータ「N700」
新幹線N700系モックアップを使用した運転シミュレータ。東海道新幹線東京名古屋間のダイジェスト路線を運転可能。
在来線シミュレータ「運転」
211系313系の運転シミュレータが計8台用意されている(2D映像)。コンピューターグラフィックス(CG)による架空の在来線を運転可能。期間限定で映像が「実写」になることもある。
在来線シミュレータ「車掌
313系のモックアップを使用した車掌シミュレータ。画面を見ながらドアの開閉や発車合図のためのブザー押下、アナウンスなどが可能。

これらのシミュレータのうち「N700」と「車掌」は抽選式となっており、入館時に渡される記念カードの台紙に付属する抽選券を切り取って申し込む形となる。「運転」も開館当初は抽選式だったが2016年6月1日より先着順受付に変更となった[15]

その他の展示[編集]

面積で日本最大となるHOゲージジオラマ嵯峨野観光鉄道ジオラマ・京都・JAPANのものより若干面積が大きい)や初期マルスを利用した簡易的な発券システムが設置されている[16]

ホール内に設置された休憩用座席には、新幹線300系電車グリーン車で使用していた廃車発生品が使用されている。

館内の「デリカステーション[17]」ではジェイアール東海パッセンジャーズ駅弁が特別パッケージにて販売されている。

東海道新幹線の歴史のコーナーには、かつて新幹線500系電車が線内を走行していた事についての記述が一切されていない。理由は不明である。

脚注[編集]

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  1. ^ 月刊近代建築 2011年5月号”. 株式会社近代建築社. 2013年10月14日閲覧。
  2. ^ リニア・鉄道館”. 株式会社日建設計. 2013年10月14日閲覧。
  3. ^ “モノづくり文化交流拠点構想”. 名古屋市. オリジナル2009年10月3日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20091003000749/http://www.city.nagoya.jp/shisei/sougou/mono/ 
  4. ^ アニュアルレポート 2008 (PDF) (JR東海)
  5. ^ JR東海博物館(仮称)における展示概要について(JR東海ニュースリリース)
  6. ^ 【社長会見】JR東海博物館(仮称)の名称等の決定について(JR東海ニュースリリース)
  7. ^ “リニア・鉄道館:JR東海の鉄道博物館完成、テープカット 14日オープン”. 毎日新聞. (2011年3月2日). オリジナル2011年3月11日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20110311030038/http://mainichi.jp/area/aichi/news/20110302ddlk23040223000c.html 
  8. ^ オトナも子供も…リニア・鉄道館はスゴいゾ!(ZAKZAK)
  9. ^ SKE48がリニア・鉄道館 特別親善大使に就任しました。 (PDF) 」、東海旅客鉄道 リニア・鉄道館、2015年4月22日
  10. ^ SKE48、『リニア・鉄道館』初の特別親善大使に 松井玲奈「鉄道好きになって」」オリコン、2015年4月21日付、2015年4月22日閲覧
  11. ^ JR東海博物館(仮称)における展示概要について・資料2 (PDF)
  12. ^ “世界最速581キロ、「リニア・鉄道館」に到着”. YOMIURI ONLINE(読売新聞). (2010年11月10日). オリジナル2010年12月2日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/roTA4 
  13. ^ 鉄ものがたり(27)「モハ63」[リンク切れ] - 中部発:YOMIURI ONLINE
  14. ^ 公式発表では同番号のモハ116誤植されていた。
  15. ^ リニア・鉄道館 期間限定イベントの開催について (PDF)
  16. ^ 2010年(平成22年)1月1日中京テレビで放送された『芸能界鉄道研究会 鉄研』の取材に対して。
  17. ^ リニア・鉄道館 デリカステーション(ジェイアール東海パッセンジャーズ)

関連施設[編集]

外部リンク[編集]