東京卍リベンジャーズ
東京卍リベンジャーズ | |
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ジャンル | サスペンス、不良 SF、アクション |
漫画 | |
作者 | 和久井健 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
レーベル | マガジンコミックス |
発表号 | 2017年13号 - |
発表期間 | 2017年3月1日 - |
巻数 | 既刊20巻(2020年12月現在) |
アニメ | |
原作 | 和久井健 |
監督 | 初見浩一 |
シリーズ構成 | むとうやすゆき |
キャラクターデザイン | 大貫健一、太田恵子 |
音楽 | 堤博明 |
アニメーション制作 | ライデンフィルム |
放送局 | 未定 |
放送期間 | 2021年4月 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・映画・アニメ |
ポータル | 漫画・映画・アニメ |
『東京卍リベンジャーズ』(とうきょうリベンジャーズ)は、和久井健による日本の漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2017年13号から連載中[1]。
不良だった主人公が中学時代へのタイムリープ能力に目覚めたことを機に、かつての恋人が殺害される運命を変えるべく元凶となる暴走族チームで成り上がる姿を描いたサスペンス作品[1]。ヤンキー漫画の要素に加えてSF漫画やアクション漫画の要素が合わさった作風が特徴。第44回講談社漫画賞少年部門受賞作[2]。2020年12月時点で累計発行部数は600万部を突破している[3]。
メディアミックスとして、『東京リベンジャーズ』のタイトルでテレビアニメ化および実写映画化が予定されている[4][5]。
あらすじ[編集]
2017年。26歳のフリーターとして底辺の生活を送っていた花垣武道は、中学時代の彼女だった橘日向が弟の直人とともに暴走族東京卍會(東卍)の抗争に巻き込まれ死亡したニュースを目にする。翌日、バイト帰りの武道は何者かに電車のホームへと突き落とされ、轢死を覚悟した瞬間に人生の絶頂期だった12年前の2005年にタイムリープする。不良仲間と共に渋谷の中学へ乗り込んだはずが、地元の暴走族だった当時の東卍に袋叩きにされるという過去を追体験した武道は、偶然直人に遭遇。彼に日向が12年後殺される運命であると伝えた結果、武道は死を回避した直人に命を救われたという結果に改変された2017年に帰還する。武道は直人の奮闘むなしく日向が殺害された事実に加え、自身が直人との握手によって12年前にタイムリープできることを示され、日向を救う覚悟を決める。
登場人物[編集]
声はテレビアニメ版の声優、演は実写映画版のキャスト。
主要人物[編集]
- 花垣 武道(はながき タケミチ)
- 声 - 新祐樹[5] / 演 - 北村匠海[4]
- 本作の主人公。 1991年6月25日生、身長165センチメートル(過去)、血液型A型。バイクはCB250T(バブ)
- タイムリープ前はボロアパートに住み、毎日頭を下げる最低な日々を送るダメフリーターだったが、ある日中学2年時に交際していた橘 日向が「東京卍會」の人間に殺され、自らも何者かに電車のホームで突き飛ばされ、殺されかけたことがきっかけでタイムリープに目覚める。喧嘩の実力は強者相手では敵わないほどの最弱だが、タイムリープを繰り返すうちに強靭な精神力を身に着け、さらに友情の絆を糧にすれば清水や稀咲のような相手と渡り合えるほどになった。
- 1回目
- 自身のトラウマとなった12年前の2005年7月4日にタイムリープ。溝中五人衆と共に渋谷三中とのカチコミに行くもキヨマサこと清水 将貴率いる3年生に半殺しにされ、「東京卍會」の兵隊となる。その帰り道に日向に会いに行き、公園で感傷に浸っているところカツアゲされている橘 直人を偶然助け、彼に日向と直人がともに12年後の7月1日に殺されることを伝え握手した瞬間、現代に戻る。現代ではホームで突き飛ばされた際に直人に助けられており、その時手を掴まれたことで1回目のタイムリープが偶然発生したことが判明する。現代に戻ってからは過去を変え日向の死を阻止するため、直人の事務所で「東京卍會」について勉強させられている。
-
- 2回目
- 7月6日の喧嘩賭博最中にタイムリープしたため、喧嘩の相手から一発顔に喰らい、ノビてしまう。その後清水にマイキーこと佐野 万次郎か稀咲 鉄太に会いたいことを伝えるが半殺しにされる。その翌日タクヤが喧嘩賭博に選ばれるも武道は未来を変えるため清水とのタイマンを望み、またも半殺しにされるものの、ドラケンこと龍宮寺 堅、万次郎が現れたことにより命拾いする。その後万次郎と友好関係を築き、現代へ戻る。このタイムリープで"12年前の今日"にしか戻れないこと、戻っている間、武道の体は仮死状態であることが判明する。その後アッくんこと千堂 敦が「東京卍會」の幹部をしていることを知り、会いに行くも千堂は自身が武道をホームで突き飛ばした犯人であったことと稀咲への恐怖を吐露し、武道の目前で自殺。その時に龍宮寺が死んでいることを知り、直人に龍宮寺についての調査を依頼する。
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- 3回目
- 佐野 エマがカラオケ部屋で下着姿で自身に馬乗りになっている最中にタイムリープ。「東京卍會」の集会に龍宮寺に呼ばれ参加する。その集会で「愛美愛主」と抗争が始まることを知り、龍宮寺の付き人になろうとするもあっけなく断られ撃沈。龍宮寺を尾行する。その後現代に戻り、12年前の「愛美愛主」の総長、長内 信高に話を聞くが大した情報も得られず、抗争を避けるためにもう一度タイムリープを決意。
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- 4回目
- 千堂が運転する自転車での会話中にタイムリープ。千堂に絶対美容師になることを約束させ、万次郎らに抗争を止めるように頼み込むも断られている最中に長内が抗争の為に倉庫に乗り込んで来る。パーちんこと林田 春樹が長内を刺し、警察に捕まらない様に逃げている最中に頼み込んでいるときに林田に、林田と長内の喧嘩の前に長内に殴られたダメージで意識を失う。その後エマから入院している最中に「マイキー派」と「ドラケン派」に分かれ、内部抗争が起こりそうになっていることを聞き、自宅にお見舞いに来た龍宮寺と万次郎の喧嘩を止め、内部抗争が起きるという未来を変えた。しかしながら8月3日の夏祭りの当日に山岸から龍宮寺を的にしている者がいると伝えられ、知らせようとしたところ清水が「愛美愛主」の残党と組み龍宮寺殺害のため刃物を用意している現場を目撃。清水を阻止しようと立ち向かうが、過去のトラウマから手出しできずに呆気なく捕まる。縛り上げられ転がされていたところを日向に助けられ、三ツ谷 隆と合流。その後半間 修二率いる「愛美愛主」と「東京卍會」の「8・3抗争」に巻き込まれるが、その最中清水に刺された龍宮寺を発見。龍宮寺を病院に連れていこうとするも自身のトラウマとなっている渋谷三中メンバーと出くわし、無意識に逃げようとするが、自身に発破をかけ、清水とのリベンジマッチを志願。最後は清水の首を絞めて窒息させ勝利し自身のトラウマを断ち切った。その後溝中五人衆の助けもあり、龍宮寺を病院に連れていき、彼が一命を取り留めたことでミッション成功。お見舞いで万次郎の「東京卍會」設立当初の特攻服を預かり、日向に四葉のクローバーをネックレスをプレゼントし現代へ戻る。
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- 4回目後の現代
- 過去を大きく変えたため現代に戻った直後はレンタルビデオ屋で仕事中だった。しかし左手に清水に刺された傷跡があり、携帯には千堂の美容室の1人目の客としての予約が入っていて、直人の番号が登録されていなかった。今回は日向が生存していることを知り彼女に会うことを決意。初めて現代の日向と出会い、車で出かける。その際日向から12年前のクリスマスに武道が日向を振ったことが明かされる。公園でトイレに行っている最中に半間に遭遇。嫌な予感がし、急いで日向の所に戻ろうとするが、停車中の車に後ろから千堂が運転する車が突っ込み、日向を乗せた車は壁に挟まれ大破する。千堂が乗った車は爆発炎上し、日向を助け出そうとするも、死を覚悟した彼女に突き飛ばされる形で車外に押し出され、直後に目の前で車が爆発する。炎上する車を見ながら自身が「東京卍會」のトップになることを決意。日向の葬式の後に死刑囚となった龍宮寺に会い、東京から出ることを薦められるもトップになるためにタイムリープを決意する。
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- 5回目
- 万次郎、龍宮寺と銭湯に行っている最中にタイムリープ。そのまま集会に参加し、稀咲が参番隊の隊長に任命されるのを見て思わず殴ってしまう。万次郎の決定に逆らったことに対し、その場では場地 圭介に助けられるが、稀咲に殴られ失神する。目を覚ました後は、万次郎に場地を連れ戻すことを条件に稀咲を「東京卍會」から外すことを提案。この会話の最中「東京卍會」設立の経緯について知っており、その話を盗み聞きしていた三ツ谷の弐番隊に入隊。帰りに場地のお守りと設立当初に撮られた写真を手に入れる。学校に戻ってからは山岸に「東京卍會」と、場地が入隊した「芭流覇羅」について教えてもらっている最中に現れた羽宮 一虎に連れられ「芭流覇羅」のアジトに証人として連れて行かれる。その後場地から羽宮の過去について教えてもらうも、側近の松野千冬を叩きのめす"踏み絵"に合格し「芭流覇羅」に正式に入隊した場地を連れ戻すことに失敗。翌日、傷だらけの松野 千冬に出会い、二人で長内に稀咲についての話を聞きに行くが、かえって不明な点が増えたため一度現代に戻る。現代ではもう一度龍宮寺に会いに行き、「血のハロウィン」のことを聞き、場地を助けるべくタイムリープを決意する。
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- 6回目
- 日向との下校最中にタイムリープ。お揃いのネックレスをもらい、「血のハロウィン」前日に千冬と共に場地に会う。その際に場地に「死なないで」という注告をするも聞く耳を持ってもらえず抗争当日になってしまう。抗争では場地を捜すあまり標的となってしまったところを三ツ谷に助けられ、叱咤されたことから、ボロボロになりながらも戦い続けたことが東卍メンバーの発破となった。その後千冬と共に場地を止めようとするも場地は武道が説得している間に羽宮に刺されてしまう。その後万次郎と一虎を守るため自決することを選んだ場地から稀咲が金銭で林田を出所させる代わりに自分を参番隊隊長に任命するという話を聞いてしまったこと、万次郎には羽宮を殺す理由がないことを告げられ、万次郎に殴られながらも羽宮を殺害することを阻止した。その後少年鑑別所にいる羽宮に龍宮寺と共に面会に行き、そのまま龍宮寺の自宅に行く。その帰りに万次郎とエマが兄妹であることを知る。その後龍宮寺から絶対に来るように言われた集会で弐番隊の刺繍が入った特攻服を初めて着用し、正式に「東京卍會」のメンバーとなる。その集会では「血のハロウィン」の総決算でこの抗争で死んだ場地の代わりに千冬から壱番隊隊長を指名され、承諾する。
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- 6回目後の現代
- 過去で壱番隊隊長になり、現代に戻った直後は働いていたレンタルビデオ屋だったが客としての利用で今までの過去とは違い、オールバックで高級な腕時計や衣服を着用。厳つくなった山岸と運転手がいる高級車に乗り、自宅に帰ると千冬が待っており、自身が「東京卍會」の幹部になっていたことを知る。最高幹部の集会場で三ツ谷以外の元隊長と林、元「黒龍」の柴 八戒、ココこと九井 一、イヌピーこと乾 青宗と出会う。その後稀咲に連れられ稀咲がオーナーの店に行くも睡眠剤を入れた酒を飲まされ拘束される。左足に銃撃を受けるも、千冬に「東京卍會」を託され、千冬は武道の真横で銃殺される。その後武道も銃殺されかけるが、出所していた羽宮に助けられ、路地裏で直人と出会うも現行犯逮捕される。千冬の隠し撮りで日向を殺すように千堂に伝えたのが自身で自分を庇うためにあと一歩のところまで稀咲を追い詰めていたが証拠を隠した要因となっていた。自身の手で日向を殺してしまい自暴自棄になっていたが直人の励ましもあり、取調室でタイムリープする。
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- 7回目
- 日向とのボウリングの最中にタイムリープ。隣のレーンでまだ「東京卍會」弐番隊副隊長であった柴 八戒と姉の柴 柚葉と出会う。八戒たちの自宅に行くも十代目「黒龍」に遭遇。九井、青宗と十代目総長の柴 大寿と出会い大寿に半殺しにされるも八戒が「黒龍」に入隊するのと引き換えに命拾いする。その日の夜、千冬に自身が未来から来たことや未来で起こっていることを話した。和平協定成立後に八戒からの決意を聞き、万次郎と三ツ谷を除いた東卍幹部をファミレスに呼び出し、「黒龍」との抗争を提案するも却下されるが稀咲、半間と共に12月25日までの短期チームを結成。その後日向と直人の父親である橘 正人と出会い日向と別れるように説得され、日向を巻き込みたくない一心で日向に別れを告げる。「聖夜決戦」前に千冬から壱番隊隊長の襷を受け取り、協会に乗り込む。大寿に圧倒されるも後ろから刺殺しに来た柚葉に気づき、偶然ながら大寿は傷が浅く、刺殺を免れ柚葉がキーマンだったことを知る。その後三ツ谷、千冬と合流し「黒龍」と戦うも圧倒的に不利な状況になり、八戒が懲りずにナイフで刺殺を試みるも頭突きで制止し、立ち向かうことがどういうことか体を張って八戒に伝える。ボロボロになりながらも大寿に膝をつかせ、八戒を変えることに成功するも状況は絶体絶命に陥る。しかし万次郎、龍宮寺の合流もあり、「黒龍」に勝利し八戒が柚葉の罪を被る未来を変えることに成功し、抗争後に万次郎に連れられ日向との復縁に成功。新年一発目の集会で青宗と九井が自身の傘下に下ることを知り、稀咲の除名に成功する。数日後には万次郎からコツコツ部品が集められ作られたCB250T、通称バブで万次郎のバブの双子のエンジンを使用して作られたものを贈与される。現代に戻る前に万次郎、龍宮寺、千冬、三ツ谷、八戒と共に集合写真を撮り、現代に戻る。
- 現代に戻った直後は三ツ谷の葬儀であり、直人から万次郎が東卍メンバーの殺害をしていることが伝えられる。この現代の武道は「東京卍會」を抜けており、万次郎がフィリピンから出した手紙を元にフィリピンの廃墟で現代の万次郎に出会い、銃殺されかけるも直人により助けられる。しかしながら万次郎は自身の手の中で息を引き取った。
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- 8回目
- 千冬と再会し、横浜に行こうとするも乗ろうとした電車に「天竺」のメンバーが乗っていたが袋叩きにされる前に千冬に助けられる。千堂を背負って逃げるも千冬が気になり戻ろうとするも「天竺」の総参謀になった稀咲と遭遇。稀咲が去った後、「天竺」の四天王である望月 莞爾率いる望月隊に囲まれるも河田ナホヤとソウヤに助けられる。千冬と河田兄弟と共に「天竺」の本拠地に乗り込もうとするが「天竺」四天王の鶴蝶が待ち構える倉庫に突入。鶴蝶から黒川 イザナを助けてほしいと懇願される。その後集会にて「天竺」との抗争が決まり、一度現代に戻ることを千冬に勧められる。
- 現代に戻ってからは「黒龍」との抗争があった協会に行き偶然にも大寿と遭遇。大寿が経営している飲食店でイザナと「黒龍」について教えられている途中に青宗、九井の襲撃に遭う。大寿のおかげで逃げることに成功するが”関東事変”について青宗、九井に聞きたいため店に戻ろうとしたところに稀咲の銃撃の遭うも直人に助けられる。しかしイザナが鶴蝶を連れて登場し、鶴蝶に打たれ直人共々瀕死状態に陥る。直人の希望もあり、直人が死ぬ前に最後のタイムリープを成功させる。
- 9回目
- 現代の直人が死亡したため、過去の直人と握手をしても戻れない状況になってしまう。その後「天竺」について調べていたがムーチョこと武藤 泰宏に拉致され、九井が「天竺」入るための青宗と共に人質になってしまう。九井のおかげで助かるも九井を助けようとする姿が初代「黒龍」総長である佐野 真一郎の姿と重なった青宗に懇願され、青宗が「東京卍會」の壱番隊隊員になることを条件に十一代目「黒龍」総長となる。エマの死により消沈した万次郎と死を受け入れられなかった龍宮寺の代わりに東卍の総長代理として「天竺」と抗争することを決意する。最終決戦では幼馴染である鶴蝶と対峙する。東卍の主力メンバーが鶴蝶によって沈められ、自身も彼に痛みつけられても、立ち向かい続け、ついに、稀咲との1VS1の心理戦によって彼を圧倒する。しかし、稀咲に殴られ立てなくなるも千堂に肩を借り、千冬、青宗、八戒、林、ソウヤらと共に稀咲の「東京卍會」と「天竺」の合併という提案を稀咲を殴り返すことで拒否する。その後イザナの乱入により、殴られるも万次郎、龍宮寺、日向らの到着まで負けることなく「東京卍會」を守り切った。その後イザナが死亡、鶴蝶が意識不明の重体となり、稀咲は半間に連れられバイクで逃げていく中、龍宮寺の後ろに乗り追走。その後稀咲たちが転倒し追いついた。それでもなお逃走する稀咲を追走しついに彼と一進一退の攻防を繰り広げ、稀咲が日向に好意を抱いていることを知るも、自分を殺しても日向の心は稀咲に向くことは皆無であることを直感し激昂、稀咲が持つ拳銃を蹴りで払い落したうえで奪い、稀咲を射殺しようとするが、万次郎と日向が駆け付けたことにより思いとどまるも、逃走する稀咲を追走し、「稀咲を未来に帰させない!」と発したことで稀咲の足を止めるが、止まる位置が悪かったのか、稀咲に「自分はタイムリーパーではない。」と告げられた後、自分が何者かを告白する最中に稀咲がトラックにはねられるのを目撃し、稀咲の死によって一連の戦いに終止符を打った。数日後、一命を取り留めた鶴蝶のお見舞いをした。
- 橘 日向(たちばな ヒナタ)
- 声 - 和氣あず未[5] / 演 - 今田美桜[6]
- 武道が好意に持つ女性で、武道が中学2年生時に交際していた彼女である。タイムリープする前の現代では「東京卍會」の抗争に巻き込まれ弟の直人と共に死亡していた。
- 1回目のタイムリープ時ではほぼ拉致状態で遊びに付き合わさせた万次郎にビンタを喰らわすも恐怖心を抱きながら好きな人を守る勇気を見せた。4回目のタイムリープ時には武道、龍宮寺、エマと一緒に夏祭りに行くも武道が清水に拘束されているとこを助け、助言を送った。「8・3抗争」後に武道から四葉のクローバーのネックレスをもらう。
- 3回目のタイムリープ後の現代では生きており、12年前に貰ったネックレスを付けている。武道、直人と車で出かけ、途中武道と二人きりになるも武道が途中でトイレに行く際中に車に一人で戻る。そこで千堂が運転する車が突っ込んできて運転席に足を挟まれ身動きができない状況で武道を助け死亡する。その後のタイムリープ後も同じように死亡しているが6回目のタイムリープ前に武道の指示によって殺されている。エマからエマと万次郎が兄妹と聞かされていることを忘れ、エマと万次郎が浮気していると思い込み尾行するなど天然な一面もある。
- 「黒龍」との抗争前に稀咲とは小学校時代、同じ塾に通っており、ある日稀咲と帰宅途中、猫をいじめてる中学生を相手に立ち向かった際に武道に助けてもらったことから武道に好意を抱いていた。実は小学生時代の出来事こそ、稀咲が一連の抗争を仕掛け、場地、エマ、イザナの命を奪った上に鶴蝶を重体に追い込み、羽宮、柴兄弟の運命を狂わせる遠因であることが終盤で判明する。12月25日には現代で死亡した公園で武道から別れ話を持ち出され泣きながら武道を殴り別れるも「聖夜決戦」後に万次郎に連れられ、泣きながら復縁を求める武道を見て初詣に連れていくことを条件に復縁する。
- 「関東事変」前にエマが亡くなり、武道が病院を去った後、万次郎と龍宮寺に自身が12年後に死ぬこと、それを助けるために武道が未来から来たことを伝え、二人を再起させ、自身も決戦の場に赴いた。「関東事変」の終了後は万次郎と共に稀咲と戦う武道のもとに赴き、武道が稀咲の射殺を思いとどまらせるのと同時に稀咲を動揺させる。
- 橘 直人(たちばな ナオト)
- 声 - 逢坂良太[5] / 演 - 杉野遥亮[4]
- 日向の弟。タイムリープする前の現代では日向と同じく死亡していた。しかしながら1回目のタイムリープ時にカツアゲされているところを偶然武道に助けられ、武道から7月1日に日向と自身が死亡すること、7月4日に武道が何者かによって殺されることを伝えられ、当時オカルトを信じ込んでいたため真に受けたことがきっかけで武道を助けることに成功。このことがきっかけで刑事になる夢を持つ。その後半ば監禁状態で武道に「東京卍會」について教え、万次郎か稀咲を過去で殺すことを依頼しタイムリープさせる。「8・3抗争」後の現代では武道とはつながっていなかったが電話で日向が生きていることを伝え、未来が大幅に変わったことに歓喜していた。
- 6回目のタイムリープ後は武道が「東京卍會」の幹部になっていたため出所した羽宮に姉の復讐がしたいと近づき、千冬、羽宮と共に「東京卍會」をあと一歩まで追い詰める。その後羽宮に武道を路地裏に連れてくるように指示し、現行犯逮捕することによって取調室で二人きりの空間を作り出した。しかし武道が自身の手で日向を殺害したことに絶望し、自暴自棄になっている彼を励ました。
- 7回目のタイムリープ後に記憶が上書きされ、武道の自宅で武道と合流し、「東京卍會」の主要メンバーが殺害され、万次郎が指名手配されていることを伝え共にフィリピンに飛ぶ。武道の身の危険を察知し、万次郎を撃ち殺害するも万次郎に感謝される。8回目のタイムリープ後には大寿と合流し、稀咲が生きていることを知らせる。その後かろうじて逃げ延びるも稀咲に殺害されそうになった武道を助けるも銃弾を受けて瀕死状態に陥る。その後最期のタイムリープとして握手をし、死亡。過去の直人と握手をするも現代の直人が死亡したため武道は現代に戻れなくなった。
東京卍會[編集]
- 佐野 万次郎(さの まんじろう)
- 声 - 林勇[5] / 演 - 吉沢亮[4]
- 「東京卍會」総長。通称マイキー。1990年8月20日生、身長162センチメートル、体重56キログラム、血液型B型、愛機はCB250T(バブ)。
- "無敵のマイキー"と称され、誰もが知るカリスマ中のカリスマで喧嘩の強さは天下一品と評される。1回目のタイムリープ時に喧嘩賭博の現場に龍宮寺と共に居合わせ、負けそうになりながらも引かない武道を気に入り"タケミっち"とあだ名をつける。その後溝中にまで押し入り、武道を強制連行しようとするも日向にぶたれるが日向に優しく注意する。
- 3回目のタイムリープ時に龍宮寺が万次郎の"心"であり、足りないものを補いあっていることが明かされる。その龍宮寺とは小学5年生時に出会っており、当時から高校生の暴走族相手にしていた。4回目のタイムリープ時には「愛美愛主」メンバーに林田がバカにされたことに激怒し長内を蹴りの一発で沈める。その後長内を刺した林田を金銭を使用して出所させるか林田の意思を汲んで出所させないかを巡って龍宮寺と対立するも武道によって制止される。この時に稀咲から「金銭でパーちんを出所させる代わりに参番隊の隊長にしてくれ」という話を持ち掛けられている。「8・3抗争」後、武道の中の12年後の武道に気づいているような素振を見せる。
- 5回目のタイムリープ時に以前の稀咲との約束で稀咲を参番隊隊長に任命するも場地が離脱し、武道に場地を連れ戻すように依頼する。その後「芭流覇羅」のアジトに乗り込み場地からすべてを聞いた武道に羽宮との関係を打ち明けた。現代に戻ってからは龍宮寺の口から「芭流覇羅」の初代総長であり、「血のハロウィン」で羽宮を殺害し、「芭流覇羅」に敗北。そのまま「芭流覇羅」を母体として現代の「東京卍會」が誕生した。
- 「血のハロウィン」では単身で羽宮、チョンボ、チョメを相手に劣勢に立つも一蹴りで沈める。しかしながら失神している最中に羽宮が場地を刺し、場地が瀕死になったところで稀咲の誑かされて半間を一撃で沈め、羽宮を半殺しにする。場地の自決後、現代と同様羽宮を殺害しようとするも武道に制止され、たまたま学ランから落ちた場地のお守りを見ながら昔を思い出し場地に謝罪する。その後羽宮が鑑別所で自殺することを見透かし、兄、真一郎殺害を許すことを決めた。
- その後現代では羽宮の口から「黒龍」組の金と稀咲の暴力によって堕ちたことが語られている。「聖夜決戦」では聖夜の鐘が鳴るまで祈りの為に大寿から一発貰うが結果大寿を一発で沈め「黒龍」に勝利した。その後青宗から武道が十一代目「黒龍」の総長に相応しいとの相談を受けるも一時は却下するも武道自身が総長になりたいなら話は別と本人の意思は尊重する考えを示した。
- 抗争後の現代では「東京卍會」主要メンバーを次々殺害し、武道をフィリピンの廃墟に呼び出し拳銃で殺害しようとするもセーフティがかかっており、殺害するつもりがなく自分を殺してほしい魂胆だったことが明らかになる。そして直人の銃撃を受け、武道の腕の中で静かに息を引き取った。
- 「関東事変」ではエマが殺害されたこともあり、戦意喪失し病院のベンチで俯いていたが、日向から12年後に起こることを話したことがきっかけで立ち直り、そして、武道らがボロボロになり、敗戦濃厚になってきたところで遅れながらも日向を連れてきた龍宮寺と共に抗争に参戦。イザナと対決し一度は動きを見切られてしまい、それでも、連撃を叩き込みイザナの動きを鈍らせる。イザナの死亡後、両陣営を不幸にさせまいと自ら残り事態を収拾させるが、S62世代たちが残ることを聞き安堵する。その後、稀咲に「お前は許さない」と言い放つが、半間の手引きで逃走を許してしまうも、日向のことは自分にまかせて武道に稀咲討伐を託した。その後、自身も日向と共に稀咲と戦う武道のもとに赴く。
- 龍宮寺 堅(りゅうぐうじ けん)
- 声 - 鈴木達央[5] / 演 - 山田裕貴[4]
- 「東京卍會」副総長。通称ドラケン。1990年5月10日生、身長185センチメートル、体重75キログラム、血液型O型、愛機はゼファー400カスタム。
- 住む家がないため、渋谷にある風俗店(しかもソープランドの類)の一室を住居として使っている(武道が初めて訪れる際、風俗の客と間違えられレミという女性に接待されそうになる事態に発展するハプニングが起こる)。
- 金の辮髪と左のこめかみに施された龍の刺青が特徴で万次郎の頼れる相棒である。現代ではタイムリープする前から4回目のタイムリープ終了前までは8・3抗争によって刺殺されている。
- エマと交際しており、シャンプーが目に入るのが怖いため今でもシャンプーハットを付けている。林田の親友が「愛美愛主」のメンバーに強姦、暴行された後、親友の彼女の見舞いに訪れ、彼女の親から罵倒されながらも頭を下げ、万次郎に人を想う"心"を持つように諭す。小学5年生の時に今のトレードマークとなっている龍の刺青を入れており、この龍の元ネタになったのはたまたま家出していた三ツ谷が壁に落書きしていたものをカルビ丼との交換で得たもの。鮫山一派にパンイチで袋叩きにされてから年上に抵抗できなかった万次郎が鮫山を一蹴りで仕留めたことによって万次郎と出会い、万次郎についていくことを決意した。三ツ谷とは万次郎に遭う少し前に知り合っている。
- 長内率いる「愛美愛主」との抗争後、林田が自首するも自身は林田の意思を尊重し、万次郎は金銭で出所させようとすることで意見が対立し、内部抗争発展手前までいくも武道のおかげで内部抗争まで発展することはなかった。その後「8・3抗争」前に林に呼び出されるも「愛美愛主」のメンバーに不意打ちされ、頭部から出血しながらも一人で喧嘩していた。「8・3抗争」になり、清水に刺されるも息はしており武道に助けられる。その後手術で一命を取り留め、武道に万次郎の「東京卍會」結成当初の特攻服を渡す。
- 未来が変わった現代では稀咲の指示で殺人を犯し、死刑囚として東京拘置所に収監されている。「血のハロウィン」前に羽宮と二人で会っており仲間と思っていることを伝える。「血のハロウィン」では主に半間と対立。圧倒的な敵の数と年齢も上なため脅える隊員を守りながら戦っていたが武道の発破によりメンバーが奮起、守る必要がなくなり戦況を一人で変えた。「血のハロウィン」後では羽宮の面会に行き、万次郎からの伝言を伝える。
- 「聖夜決戦」はほぼ参加していなかったが万次郎と共に協会を訪れ、外で待機していた100人の兵隊を一人で片づけている。その後の現代では万次郎に斬殺されている。
- 「関東事変」前には、エマが稀咲に殺害されたことを知り、万次郎に羽宮、場地、エマを失ったと罵るも、日向から12年後に起こる出来事を話したことがきっかけで彼女を自らのバイクに乗せ、遅れながらも万次郎と共に抗争に参戦。イザナの死亡後はタケミチを乗せて稀咲たちを追走。半間が事故を起こしたことで稀咲に追いつく。
壱番隊[編集]
- 場地 圭介(バジ けいすけ)
- 武道の前任に当たる前壱番隊隊長。1990年11月3日生、身長175センチメートル、体重58キログラム、血液型AB型、愛機はゴキ。
- 総長である万次郎とは幼馴染であり、万次郎の祖父が師匠をしている道場で稽古していた。「東京卍會」の創設者である。中学2年生時には中学生で留年しており、千冬に羽宮への手紙の漢字を指摘され、そのお礼に襲われていた千冬を助ける。空腹だっただけで車にガソリンまいて火をつけたり、眠たいだけですれ違った人間を殴るなど多少破天荒な面があるが、実は仲間想いで、過去に万次郎の愛車であったホーク丸を守り抜いたことがある。その後羽宮と共にバブを盗もうと万次郎の兄の真一郎が経営するバイク屋に盗みに入るも羽宮が真一郎を撲殺。拘束されるも羽宮が庇ったため少年院には入っていない。戦闘の際には長い髪を一括りにする。「8・3抗争」にも参加しており、その際は特に目立った活躍はなかったもののそこから新参番隊任命式の間に内輪揉めを起こし、集会を出禁になっていたが稀咲を殴った武道を殴り、万次郎に「芭流覇羅」に入隊することを宣言。その後「芭流覇羅」のアジトで千冬を踏み絵にし、武道の証人喚問によって正式に入隊。「血のハロウィン」では稀咲を倒すためにわざと東卍を抜けていたが自身を裏切ったと信じ込んだ羽宮に刺される。その後参番隊50人を倒し、稀咲に止めを刺す直前に刺された致命傷によって倒れる。しばらく意識を失うが万次郎が羽宮を殺しかけたことにより目の前で自身の腹にナイフを刺し、自決する。その後武道に稀咲が万次郎に「金でパーを出所させる代わりに参番隊の隊長に任命する」という持ちかけを聞いたこと、参番隊の隊長は林田以外有り得ず、創設メンバーが宝であることを伝え、千冬に「ペヤング半分コな」という最期の言葉を残し息を引き取った。
- 松野 千冬(まつの ちふゆ)
- 壱番隊副隊長。1991年12月19日生、身長168センチメートル、体重58キログラム、血液型O型、愛機はゴキ。
- 中学入学時、先輩にも敬語を使わなかったが留年していた場地に手紙の漢字が間違っていることを教えるが違和感を覚える。その後「男打羅」という暴走族に絡まれているところを場地に助けられて以来尊敬し慕っている。「芭流覇羅」のアジトでは場地の踏み絵の対象として殴られ続ける。その後場地の意図を察知し、武道と共に長内に稀咲のことを聞きに行っている。「血のハロウィン」では場地を殴ることが出来ず、場地を救えなかったものの場地の意思を継ぎ、後任の隊長に武道を指名する。「血のハロウィン」の後の現代では、武道の付き人となっているが、稀咲の謀略により射殺される。武道が戻ってくる間に出所した羽宮と共に東卍と稀咲の陰謀を明かすべく動き、あと一歩のところまで追い詰めるも武道のことを想い、証拠を隠した。7回目のタイムリープの時に武道から武道自身のことについて伝えられ、自身も気づいていたことを伝え、改めて協力することを決意する。その後稀咲、半間と共にチームを結成するも裏切りに遭い、拘束されるが事前に三ツ谷に連絡を取って助けてもらい武道と八戒の助太刀に現れる。
- 「聖夜決戦」後の現代では万次郎に銃殺されている。「天竺」が乗り込んできた際には武道と千堂を逃がすも望月 莞爾に不意打ちをもらい、ノビてしまう。「最終決戦」では不意打ちを喰らった望月に不意打ちを当て、対峙する。その後、鶴蝶に挑むも瞬殺され立てなくなるが、武道が鶴蝶に殴り殺されそうになる寸前のところで止めに入る。その後は稀咲と武道の心理戦を傍観し、武道の「絶対に諦めない」という言葉に動かされ、再び武道に力を貸す。
- 乾 青宗(いぬい せいしゅう)
- 元十代目「黒龍」特攻隊長、現十一代目「黒龍」副総長。通称イヌピー。1989年10月18日生、身長177センチメートル、体重64キログラム、血液型B型、愛機はRZ350(ナナハンキラー)。
- 「血のハロウィン」後の現代で八戒、九井と共に元「黒龍」組として最高幹部に名を連ねている。過去より短髪になっており、九井の喧嘩を買う等仲間思いである。九井とは幼馴染である。顔左側の痣は小学生時代に実家が火事になり、その時についたもの。
- イザナが率いていた八代目「黒龍」から黒龍に所属しているが、班目が率いていた九代目「黒龍」の時には少年院に入っており、東卍との抗争には参加できなかった。その後、出所し、九井に出迎えられ一人で「黒龍」を復活させようとしたが九井に大寿を紹介され、大寿とのケンカに敗れ以降「黒龍」を復活させた大寿に忠誠を誓っている。
- 「聖夜決戦」では三ツ谷を不意打ちでほぼ戦闘不能状態に陥らせ、すでに半間と稀咲からダメージを受けている千冬の足止めなんなく貶している。千冬にはピンピンしているときにやりたかったと一定数の実力を認めている節はある。その後大寿が負けて戦意喪失してからはあっさりと捨て、九井と共に大寿の下を去る。その後十一代目「黒龍」メンバーとして東京卍會の傘下に下り、万次郎に直訴し、武道率いる壱番隊の隊員になる。
- 「聖夜決戦」後の現代では、稀咲の手下として九井と共に武道、大寿、直人立ちふさがる。9回目のタイムリープでは武藤に拉致されており、九井を「天竺」に入れるために一方的なリンチに遭う。しかし九井のおかげで殺されずに助かり、九井を救う武道の気持ちと以前の「聖夜決戦」時に太寿に立ち向かい武道の姿が自身が尊敬し、初代「黒龍」の復活にこだわっていた要因である真一郎と重なり、武道の十一代目「黒龍」総長就任と引き換えに東卍に入隊し、特攻服に身を包んだ。「最終決戦」では武藤と対峙しようとするも九井と不本意にも対峙することになる。その後、九井との蟠りが解消した後は武藤と対峙。最後は鶴蝶に挑むも瞬殺される。その後、立てなくなるも武道の「絶対に諦めない」信念に心を打たれ、武道に加勢。「関東事変」が終わった数日後に行われたエマの告別式の後に九井と再会。九井から道を違えるなと忠告され別れを告げた。
溝中五人衆
- 千堂 敦(せんどう あつし)
- 演 - 磯村勇斗[4]
- 中学時代の武道の不良グループ「溝中五人衆」のリーダー格で通称アッくん。タイムリープする前は16歳の時に清水を刺し捕まり、出所後はチンピラになっていたが過去を変えた2回目のタイムリープ後では「東京卍會」の幹部になっており、武道を線路に落とした張本人と自身の口から伝えた。龍宮寺が亡くなった現実と稀咲の言いなりになるしかない状況に絶望し、武道に励ましの言葉を贈りビルの屋上から飛び降り自殺する。美容師という将来の夢を持っており、最初の客として武道を招待することを約束しており、現代でそれを成就するが、稀咲に脅され日向殺害の実行犯となってしまい日向と共に死亡する。タイムリープした武道が東卍の壱番隊隊長に就任したのを機に東卍に入会した。「天竺」との抗争前には「いつも逃げなかったのはタケミチだけ」という発言が結果的に東卍メンバーの発奮材料となった。抗争中に立てなくなるも稀咲に殴られ立てなくなった武道に肩を貸し、他主力メンバーと共に加勢する。
- 山本 タクヤ(やまもと タクヤ)
- 溝中五人衆の1人で武道の幼馴染。おとなしい性格をしているが、タイムリープした武道が東卍の壱番隊隊長に就任したのを機に東卍に入会した。
- マコト
- 溝中五人衆の1人で、武道曰くあそこをいじってばかりいる下品男。タイムリープした武道が東卍の壱番隊隊長に就任したのを機に東卍に入会した。
- 山岸 一司(やまぎし かずし)
- 溝中五人衆の1人で壱番隊の特攻隊長。眼鏡をかけているが、武道曰く「インテリを装ったバカ」である。しかし、不良界のことに関すると「不良辞典」の異名に名を恥じない情報を引き出すことができる。タイムリープした武道が東卍の壱番隊隊長に就任したのを機に東卍に入会し、壱番隊特攻隊長に就任した。
弐番隊[編集]
- 三ツ谷 隆(みつや たかし)
- 演 - 眞栄田郷敦[7]
- 弐番隊隊長。1990年6月12日生、身長170センチメートル(自称)、体重57キログラム、血液型A型、愛機はインパルス。
- 東卍のまとめ役で、東卍創設メンバーの一人で、元親衛隊長。隊長職を務めるかたわら学校の手芸部では部長を務めており、手先が器用で創設当初の特攻服や武道の初めての特攻服を仕立てている。しかしパソコンは苦手でキーボードは片手打ち。母子家庭でルナとマナの世話をしている。一度二人を置いて家出をした際に龍宮寺と遭遇。その後もう一度龍宮寺と遭遇した際には右のこめかみに龍宮寺と同じ龍の刺青を入れるが龍宮寺のカルビ丼との交換条件に落書きした龍を差し出したため、仕方なく髪を伸ばし刺青が見えないようにしている。八戒とは近所公園で知り合っており、そこから柚葉と共に腐れ縁の関係になっている。
- 「8・3抗争」ではいち早く龍宮寺が狙われていることに気づき、武道と共に龍宮寺に加勢する。その後新参番隊隊長任命式の後、万次郎と武道の話を盗み聞きしていたところを見つかり、武道を一時的に弐番隊で預かる。「血のハロウィン」では場地を探し回り、戦闘をしない武道に喝を入れた。「血のハロウィン」後に未来に戻った時には幹部では三ツ谷のみが行方不明の状態で幹部会にも姿を見せていなかった。
- 「聖夜決戦」前には柴家で大寿と会い、八戒を「黒龍」に渡す条件に柚葉を集金役から解放させ、和平協定を成立させた。しかしながら千冬の連絡で大寿を視察しようとする柚葉の前に現れ武道たちに加勢。大寿と張り合うも乾の不意打ちを喰らいほぼ戦闘不能な状態に陥るも、万次郎と龍宮寺の参戦により結果的に勝利する。
- 「聖夜決戦」後の現代では万次郎に絞殺されており、武道が葬儀に参列しているところだった。「天竺」との抗争では望月とタイマンを張っていたが灰谷兄弟からの不意打ちを喰らい戦闘不能になる。その後最終決戦前に「天竺」のメンバーからの不意打ちを喰らい、意識不明の重体でナホヤと共に病院に入院し意識が回復して病院を抜け出した後は、万次郎の意向に従い自らは抗争に参加しない代わりに八戒を抗争に参加させた。
- 柴 八戒(しば はっかい)
- 弐番隊副隊長。1991年9月4日生。身長183センチメートル、体重78キログラム、血液型O型。
- 腐れ縁である三ツ谷を慕っており、携帯の待ち受けにしているほど。「黒龍」の十代目総長の大寿の弟であり、母親が死んでから柚葉を大寿の暴力から守っていた。「血のハロウィン」後の現代では、十一代目「黒龍」の総長になった後に九井、青宗と共に元「黒龍」組として最高幹部に名を連ねている。過去より色黒で表ではフロント企業を経営しており、元々東卍にいたメンバー、所謂古参組とは険悪な関係である。
- 7回目のタイムリープでは武道の隣のレーンで柚葉とボウリングをしており、かなりの奥手で女の子が苦手なため、日向が話しかけてもフリーズしていた。この頃は九井から"若"と呼ばれており、青宗との仲は険悪だった。大寿に半殺しにされている武道を助けるために東卍を抜け、「黒龍」に入隊。「聖夜決戦」では教会にてナイフを持ち、大寿を待ち構えていた。しかしながら絶対的君主である大寿には逆らえず何もできなかったところ武道の勇気を見て、今まで柚葉を大寿の暴力から守ってきたことが嘘であること、実は柚葉に守られていたことを打ち明ける。その後武道たちの叱咤激励もあり、大寿に逆らうことを決意。武道と共に大寿に挑むも敗北寸前まで追い詰められるが万次郎と龍宮寺の参戦で辛うじて勝利した。
- 「聖夜決戦」後の現代では万次郎に焼殺されている。「天竺」との最終決戦前に三ツ谷とナホヤが灰谷 竜胆と斑目 獅音に襲撃され動揺しており、「最終決戦」には参加せず、病院で二人の看病をしていたが三ツ谷の意向により「最終決戦」に参加。旗持ちをし、灰谷 蘭と対峙する。交戦中にソウヤと合流し灰谷兄弟と対峙するもソウヤ共々末っ子気質で険悪なムードであったが何とか協力しながら交戦。ソウヤは足を折られ、灰谷兄弟のリンチを喰らって戦闘不能になり、鶴蝶には挑めなかった。その後、武道の「絶対に諦めない」信念に賛同し、武道に加勢する。
参番隊[編集]
- 林田 春樹(はやしだ はるき)
- 演 - 堀家一希[4]
- 前参番隊隊長。通称パーちん。1991年2月24日生、身長164センチメートル、体重80キログラム、血液型O型、愛機はCBX400F。
- 現東卍の特攻隊長的な存在で気性が荒く短気。東卍の創設メンバーで当初は旗持ち役をしていた。自身の親友が「愛美愛主」のメンバーに暴行、彼女を強姦され(その後拉致され、長時間嬲り者にされたらしく意識不明の状態で道路に打ち捨てられていた)、殺気立っており、「愛美愛主」との抗争を決意。長内には手も足も出ず、立ったまま気絶するが意識を取り戻し長内をナイフで刺した。その後自首し現在は少年院にいる。この事件が「8・3抗争」やタイムリープする前の東卍の分裂や極悪集団になるきっかけであった。
- 「血のハロウィン」後の現代では既に出所済みで最高幹部に名を連ねている。幹部会では古参組を侮辱した八戒の発言に激怒し喧嘩を仕掛けるも半間に制止され一時中断。東卍が運営する会社にガサ入れされた件で再びヒートアップするも、幹部会に顔を出した稀咲に対して畏怖したような表情で頭を下げていた。その後武道、千冬が拘束されている間に万次郎の指示で林と共に殺害されている。「聖夜決戦」後の現代でも他の東卍メンバーと同じく万次郎に殺害されている。
- 林 良平(はやし りょうへい)
- 前参番隊副隊長、現参番隊隊長代理。通称ぺーやん。身長176センチメートル、体重56キログラム、血液型B型、愛機はZ400FX (フェックス)。
- 濁声の持ち主で、林田の右腕。林田が自首してからは万次郎と龍宮寺の仲違いがなくなったことに不満を持ち、半間に唆されて龍宮寺を襲う。「8・3抗争」では「愛美愛主」側として参戦し、万次郎を気が済むまで殴ることで今までのことをチャラにし、東卍に復帰する。その後参番隊隊長に稀咲が就任し、参番隊が稀咲が引き連れてきた「愛美愛主」メンバーで構成されたため同じ中学校に通っている三ツ谷率いる弐番隊に籍を置く。「血のハロウィン」後の現代では林田の付き人として幹部会に出席。武道、千冬が拘束されている間に万次郎の指示で林田と共に殺害されている。
- 「聖夜決戦」後、稀咲の除名で空いた参番隊の隊長代理として林田の代わりを務めている。「天竺」との最終決戦前には三ツ谷とナホヤが襲撃され、動転している八戒らを落ち着かせた。
- 「関東事変」では"魁戦"で斑目を一発で沈める。三ツ谷曰く、「ぺーやんはアホだけど腕っぷしなら俺より上だ」とのこと。その後黒川 イザナを見つけ大将首を取ろうとするも蹴りの1発で沈められる。その後、気を失っていたが武道の「絶対に諦めない」という信念に共感し、加勢する。
- 清水 将貴(きよみず まさたか)
- 演 - 鈴木伸之[4]
- 参番隊隊員。通称キヨマサ。渋谷三中に在籍しており、2年生を嗅ぎまわっていた溝中メンバーを集団暴行し、兵隊として扱うようになる。このことが武道の人生を狂わせ、トラウマとなっている。喧嘩賭博の主催者で武道を半殺しにするも万次郎と龍宮寺が登場し、万次郎に失神するまで殴られる。
- その後「8・3抗争」で「愛美愛主」のメンバーとつるみ、龍宮寺の殺害を企む。龍宮寺を刺すも武道のリベンジによって失神する。その後の安否は不明。
肆番隊[編集]
- 河田 ナホヤ(かわた ナホヤ)
- 肆番隊隊長。身長170センチメートル(髪のボリューム込み)、体重56キログラム、血液型B型、愛機はRZ250。
- 通称はスマイリーで『笑顔の下の心は鬼』というように常に笑みを浮かべているが、冷徹な心を持つ。「血のハロウィン」後の現代では髪を伸ばし、最高幹部に名を連ねているが安否は不明。
- 「8・3抗争」も「血のハロウィン」にも参戦していたが目立った活躍はなく、「天竺」との最初の抗争で武道たちの助太刀に入る。その後、鶴蝶隊率いるアジトで鶴蝶とタイマンを張り勝利している。
- 過去に「双悪」(スゴアク)という暴走族の総長をしており、望月が率いてた「呪華武」との抗争に決着をつけるために望月とタイマンを張るも完敗していた。自身とソウヤは武道と同じく「勝てる喧嘩はしない」という信念を持っている。「天竺」との最終決戦前に三ツ谷と共に「天竺」の襲撃に遭い、意識不明の重体で入院しているが、意識は回復して病院を抜け出した後は、万次郎の意向に従い自らは抗争に参加しない代わりにソウヤを抗争に参加させた。
- 河田 ソウヤ(かわた ソウヤ)
- 肆番隊副隊長。ナホヤの双子の弟。通称はアングリーで『ブチギレ顔の天使の心』というように常に怒り顔をしている。ナホヤとソウヤの二人で「目黒のツインデビル」と呼ばれている。武道が見違えるほど似ており、タクヤを保護したり、溝中メンバーを心配したりとナホヤとは違い優しい面がある。優しすぎるが故、人を本気で殴れず、昔は泣き虫だった。しかし、泣くとリミッターが外れ、鬼となる一面を持っており、小学4年生時、ナホヤが中学生10数人からリンチを受けたが泣いたソウヤが全員重症の病院送りにするほどの実力を持っており、ナホヤと「絶対に泣かない」という約束をしている。「最終決戦」ではナホヤの看病をしていたがナホヤの意向により参加。灰谷 竜胆と対峙する。交戦中に八戒と手を組み、灰谷兄弟と交戦。しかし竜胆の関節技で右腕と左足を折られ、動けない中、八戒がリンチされている光景を目の当たりにし、号泣。その瞬間リミッターが外れ、「青鬼」となり左足が折れているにも関わらず立って歩き、しがみついてきた竜胆を一撃で沈める。その後、竜胆に気を取られている蘭の背後に回り込みこちらも一撃で沈め灰谷兄弟を倒した後、割り込んできた望月も一撃で沈める。その後武藤には背負い投げされかけるも投げ返し戦闘不能にし、一人で「天竺」を半壊にした。しかし鶴蝶には手も足も出ずに敗北。その後、武道の「絶対に諦めない」信念に賛同し、武道に加勢する。
伍番隊[編集]
- 武藤 泰宏(むとう やすひろ)
- 天竺の項を参照。
- 三途(さんず)
- マスクをつけた伍番隊隊員。武藤が東卍脱退した際は、ほかの伍番隊員と共に彼についていき、天竺に合流する。
東卍関係者[編集]
- 佐野 エマ(さの エマ)
- 万次郎の異母妹でイザナの妹とされていたが、実際はイザナとの血のつながりはない。幼いころにイザナと生き別れになり、佐野家の養子になった。龍宮寺のことが好きで、3回目のタイムリープ時には龍宮寺に嫉妬してもらいたいがために武道を誘惑していた。その後日向とは仲睦まじくなる。
- 9回目のタイムリープ時に稀咲に撲殺されたことが判明する。元々の現代には彼女が存在していなかったことに武道が違和感を感じてており、本件が万次郎を闇堕ちさせ、東卍を巨悪化させた最大のキーであったことが判明する。
- 柴 柚葉(しば ユズハ)
- 大寿の妹で八戒の姉。母親が死んでから大寿の暴力に振るわれており、八戒に庇われていた。タイムリープ前では大寿を殺害している。
- 7回目のタイムリープでは武道の隣のレーンで八戒とボウリングをしていた。「聖夜決戦」で大寿をナイフで殺害しようとしたが、武道の声がきっかけで致命傷を避けることができた。その後、武道の勇気を見た八戒から、「自分が姉に守られていた」ことを打ち明けられる。
武道に協力する者[編集]
- 羽宮 一虎(ハネミヤ カズトラ)
- 「芭流覇羅」のNo.3を務める東卍創設者の一人。
- 1990年9月16日生、身長174センチメートル、体重60キログラム、血液型AB型。愛機はKH400(ケッチ)。
- 東卍結成前に地元が斑目率いる九代目「黒龍」の縄張りで揉めていたことがあり、「東京卍會」が結成される要因となった張本人。首に虎の刺青があり、鈴のピアスをしている。
- 万次郎の誕生日プレゼントを用意する為に場地と共にバイクを盗む過程で真一郎を殺害してしまい、少年院に入所している。「マイキーの兄である真一郎を殺した」事実を受け入れられず、自分を正当化するために万次郎を恨んでいる。
- 幼いころ、母親がDVに遭っており、味方か敵かの選択肢しか与えられなかったことが捻じれた性格を生み出しており、敵は殺すという明確な意思がある。「血のハロウィン」前の現代では場地を殺害し、その怒りを買った万次郎に撲殺され、現代の「東京卍會」を作り出す要因となっていた。
- 「血のハロウィン」では万次郎と交戦。少年院で出会ったチョンボとチョメと共に万次郎を追い詰めるが、敵を殺すという信念で真一郎を殺したことの怒りを買い、一蹴り気絶。その後意識を取り戻し、半間から場地が裏切り者だという報告を受け、場地を刺殺しようとするも急所を外す。その後場地が倒れ、万次郎に殴られ続けているときに場地が本当に大切な存在で、それを自らの手で壊したことを悔やんだ。その後自決するために死んだ場地に激昂した万次郎に殺されかけるも武道のおかげで命拾いする。その後、ケジメのために場地と共に現場に残り少年院に入れられ自殺しようとするも万次郎からの伝言で真一郎を殺害したことを許される。
- 「血のハロウィン」後の現代では場地のように髪を伸ばしており既に出所済み。直人、千冬と協力して稀咲と元「黒龍」組を追い詰める。その後、武道と千冬が拘束され、千冬が殺害されるも武道を助け出すが一人で戦っていた千冬を助けたかったと吐露した。千冬は稀咲、羽宮は「黒龍」組の金の出所を見つけ、決着をつけようとしていた。「聖夜決戦」後の現代では他の東卍メンバーと同じく万次郎に殺害されている。
黒龍[編集]
- 柴 大寿(しば たいじゅ)
- 「黒龍」総長としての武道の前任に当たる「黒龍」十代目総長。東卍弐番隊副隊長の八戒の兄で、類まれな喧嘩センスとカリスマ性を併せ持つ怪物で過去に八戒と柚葉を躾と称して暴力を振るっていた。
- 斑目が率いていた九代目「黒龍」が結成して間もない東卍によって壊滅した黒龍を復活させる。兵隊の力を金持ちに雇わせるなどビジネスセンスを持つ。かなりのクリスチャンで常に兵隊を5人連れているが、クリスマスの時にだけ一人になり、教会で祈りをする。過去では柚葉に殺害されている。
- たまたま八戒の家に訪れた武道にラリアットを喰らわし、半殺しになるまで殴り続け、八戒を「黒龍」入隊させる。その後三ツ谷と和平協定を結び、「聖夜決戦」では柚葉に刺されるも武道の声で致命傷を避けた。その後駆けつけた三ツ谷と千冬が合流した4人と交戦し、敗北寸前まで追い詰めるも万次郎の一蹴りで撃沈。外の100人の兵隊も龍宮寺一人によって一掃され戦意喪失。その後、そのまま引退し、柴家からも出て行っている。「聖夜決戦」後の現代では、「聖夜決戦」の教会で死亡した八戒に祈っている最中に武道と再会。直人も合流し、初代総長、真一郎とイザナ、「関東事変」について話している最中に、稀咲の手下となった青宗と九井を相手に武道を逃がすために交戦する。
- 乾 青宗(いぬい せいしゅう)
- 現十一代目「黒龍」副総長、元十代目「黒龍」特攻隊長。東卍壱番隊の項を参照。
- 九井 一(ここのい はじめ)
- 元十代目「黒龍」親衛隊長。天竺の項を参照。
黒龍歴代総長[編集]
- 佐野 真一郎(さの しんいちろう)
- 黒龍の創設者で万次郎の実兄。伝説となっている初代「黒龍」の総長で本来は万次郎の為に「黒龍」を創設した。
- 性格は武道に似ており、喧嘩は弱く、女の尻にも敷かれるが、高いカリスマ性を誇り、不良たちから尊敬されている。青宗も引退後の真一郎と出会ったことにより初代「黒龍」を復活させるべく、「黒龍」に拘っていた。イザナとは異母弟の関係で、少年院に入っていたイザナと文通していた。引退後はバイクショップを経営していたが、万次郎の誕生日にプレゼントするはずであったバブを狙って盗難に入った羽宮に撲殺される。
- 黒川 イザナ(くろかわ イザナ)
- 班目 獅音(まだらめ しおん)
- 2名は天竺の項を参照。
黒龍の関係者[編集]
- 乾 赤音(いぬい あかね)
- 青宗の5つ上の姉で九井の想い人。九井、青宗が小学生の頃、乾家が火事に遭い、顔に火傷を負う。全治するのに4000万円かかるが、これをきっかけに九井は財力に目覚めるが、九井が窃盗や身分偽造などで財力に軌道に乗り始めたころに息を引き取った。
武道に敵対する者とその関係者[編集]
- 稀咲 鉄太(きさき てった)
- 演 - 間宮祥太朗[4]
- 元「愛美愛主」幹部、元「東京卍會」参番隊隊長、現「天竺」総参謀。現代では「東京卍會」総長代理。知識に意識を行き過ぎたせいで精神力は強者[8]を相手にすると過呼吸を起こし、喧嘩の実力も純粋な攻撃力なら武道を一度再起不能に陥る程度でしかとりえがなく、防御面でも武道に殴り返され倒れるほど壊滅的。
- 現代の東卍を犯罪組織に変貌させた元凶で武道の宿敵。小学生時代は地味な性格で、日向とは同じ塾に通っており、その時に武道とも出会っていた。その際、日向に好意を抱いていたことが判明し、日向の心が武道に傾いたことが一連の出来事の発端となった。そのためか、現代では日向にプロポーズしようと指輪を差し出すが断られたことで殺害を決意するなどストーカーと化していたことが終盤で判明する。
- 「8・3抗争」前の現代では千堂を脅し、武道を殺害しようとするが失敗しているが千堂はそのまま自殺した。計算高く自ら手を汚さずに相手を陥れる策略家で、自信を"月"と表現し、「愛美愛主」の長内と接触。彼を新宿を仕切る総長までのし上げ、彼のせいにして林田を追い詰め東卍との抗争のきっかけを作った張本人。「愛美愛主」では幹部として所属しており、"H2年"組をまとめ上げていた。本来は万次郎に林田を無罪にできる餌を蒔き、「8・3抗争」で龍宮寺を殺害し、空いたNo.2の椅子に座ることが目的だったが失敗。プランを変更し、空いた参番隊隊長の椅子に座る。
- 「芭流覇羅」初代副総長の半間を次の刀とし、「血のハロウィン」を画策。「血のハロウィン」前の現代では羽宮を利用し、場地を殺害し、万次郎に羽宮を殺害させ、身代わりを用意。そのまま「芭流覇羅」を母体とした東卍が誕生していた。しかし武道により、万次郎は羽宮を殺害せずに終わり、その代わり半間を東卍に入隊させた。「血のハロウィン」後の現代では幹部となっていた武道に日向を殺害させており、この証拠で追い詰められ武道、千冬に睡眠唖剤入りの酒を飲ませ、拘束。東卍にとって裏切り者だった千冬を銃殺し、武道も殺害しようとするも羽宮の妨害に遭い失敗に終わる。
- 「聖夜決戦」前には裏切るつもりで武道、千冬、半間とチームを結成。柚葉にメールで八戒を助けるためにナイフを渡し、大寿の殺害に仕向ける。「聖夜決戦」では外で大寿を食い止めるという言い分を作り、千冬を拉致し拘束。
- 「聖夜決戦」後は万次郎によって除名処分を受け、任意で東卍を抜けた半間と共に「天竺」のイザナに接触する。そのまま「天竺」の総参謀に就任。この時に以前から一貫して自分の都合のいい東卍を作ろうと画策していることが判明。1回目の抗争後の現代では死亡したと思われていたが実は海外に逃亡しており、「関東事変」について知りたいがために戻ろうとする武道を射殺しようとするが庇った直人を射殺する形となった。「最終決戦」前には半間の運転するバイクでエマを襲撃。これが今まで何度過去を変えても未来が変わらず、巨悪な東卍を作り出しているキーだと判明する。「最終決戦」では自ら手を下さずに東卍を自滅しようとするが、鶴蝶が武道にとどめを刺さないことに腹を立て武道に銃を向け撃つが、武道の気迫により過呼吸を起こし、武道の足を撃つ。その後、武道を殺そうと銃を構えるも「エマを殺した」という言葉が癇に障り武道を殴り戦闘不能にするも千堂、千冬、青宗、八戒、林、ソウヤらが加勢してきたため、総長を佐野 万次郎とした「東京卍會」と「天竺」の合併を持ち掛けるもそれにより運命を狂わされた武道にとって到底受け入れられない要件だったために拒否され、このまま武道に殴られる。その後もう1発貰いそうになるもイザナに助けられる。その後イザナと万次郎の攻防を観戦するが、鶴蝶がイザナを説得するのが気が障り、足元に転がってきた拳銃を使用し鶴蝶の右胸を撃ち抜いた。その後自身に向かってくる鶴蝶に対し、計画が全て武道に邪魔され、イザナを媒体にするしかなくなったが鶴蝶の存在が邪魔だと言い放ち、3発撃ちこむも庇ったイザナに3発撃ちこんでしまい、予期せぬ事態に腰が抜けて、過呼吸を起こす。その後、イザナが死亡、鶴蝶が意識不明の重体となり、腰を抜かしていたが半間に拾われ助けられる。龍宮寺、武道の追走を逃れようとするが半間を急かしたせいで事故を起こして転倒し、武道に追いつかれる。さらに逃亡を続け、現代で日向を死に追いやった駐車場で武道と一進一退の戦いが始まり、武道がタイムリーパーだと知ったことで自分が日向に好意を抱いていることを明かし武道に銃口を向け、武道が元凶と罵るが、激昂した武道の蹴りで銃を払い落とされ、彼に射殺されそうになるも、万次郎と日向が現れたことで動揺し逃亡。追走する武道に「未来に帰させない!」の言葉により逃亡をやめ、武道に自分がタイムリーパーでないことと自分が何者かを伝えようとした瞬間、止まった位置が悪かったのか突然現れたトラックにはねられ死の危機におびえながら死亡するという自業自得な最期を遂げた。
- 半間 修二(ハンマ シュウジ)
- 演 - 清水尋也[4]
- 元「愛美愛主」総長代理、元「芭流覇羅」初代副総長、元「東京卍會」陸番隊隊長、現「天竺」幹部。
- 稀咲の相棒格で「ダリィ」が口癖。ケンカの実力では龍宮寺と渡り合えるほど。左手に「罪」、右手に「罰」の刺青をしている。
- 稀咲の命令によって林を誑かし「8・3抗争」を起こしており、万次郎の蹴りを1発ながら受け止めている。その後万次郎と対峙し、「芭流覇羅」の創設を教える。その後の現代では千堂が日向、武道が乗ってきた車を確認するために武道が訪れていた公園にいた。
- 「芭流覇羅」では初代副総長として元「愛美愛主」の"S63年"組と"H1年"組をまとめ上げ、羽宮、チョメ、チョンボ、丁次を入隊させる。その後、東卍を裏切った場地を踏み絵と証人喚問を経て率いれ、「血のハロウィン」の宣戦布告をする。「血のハロウィン」では万次郎と羽宮を対決させるために自ら龍宮寺と交戦。羽宮に場地が裏切り者であることを煽り、殺害を指示。しかしながら場地は急所を外しており、このことを稀咲に電話で報告。その後はキレた万次郎の蹴りを一発喰らい気絶した。この抗争後、稀咲の手引きにより東卍に入隊し、新たに陸番隊が設立され隊長を務める。この後の現代では「東京卍會」最高幹部のリーダーとして最高幹部たちを纏め上げていた。
- 「聖夜決戦」前には稀咲と共に武道、千冬と短期チームを結成。「聖夜決戦」では千冬を裏切り拘束。その後集会で稀咲の除名処分によって稀咲と共に参番隊、陸番隊各隊員を引き連れ東卍を抜け、稀咲と共に「天竺」に入隊。
- 「関東事変」では稀咲、イザナらと共に傍観者側で戦闘には参加していなかったが、イザナの死亡後は稀咲を連れて逃亡するも、稀咲が急かしたせいで事故を起こす。その後死亡したかと思われたが、武道を背負って稀咲を追走する龍宮寺に急襲を仕掛け、このまま彼と対峙するが、龍宮寺に負けを認め敗北。その後、殺人の共犯で指名手配されるも逃走中。
愛美愛主[編集]
- 長内 信高(おさない のぶたか)
- 演 - 湊祥希[4]
- 「愛美愛主」八代目総長。
- ボクシングが得意だが、「ケンカが強いだけのバカ」と自認している。気に入らない人間を片っ端から半殺しにするなど孤立を深めていたが、その頃に言い寄ってきた稀咲と組んだことがきっかけで総長に就任。東卍との最初の抗争で林田とのタイマンで圧勝したが、万次郎に瞬殺された挙句、背後から万次郎を襲おうとするも龍宮寺に制止される。そのまま林田に腹部を刺され重傷を負ってしまい入院。一命をとりとめたが、引退し、大工の弟子として働き始めており、稀咲に用済みにされていた。現代ではさえない工場作業員として働いている。
芭流覇羅[編集]
- 羽宮 一虎(ハネミヤ カズトラ)
- 本人の項を参照。
- チョメ
- 「芭流覇羅」の幹部で羽宮が少年院時代に知り合った一人。ギザポテトを食べながら場地の踏み絵を見ていた。「血のハロウィン」では羽宮、チョンボと共に万次郎に挑むもあっけなく完敗。観察眼はすごく、チョンボが攻撃を受け流された後に蹴りが来ることを知らせている。
- チョンボ
- 「芭流覇羅」の幹部で羽宮が少年院時代に知り合った一人。証人喚問の仕切りを務めており、チョメと共に"対マイキー用"として招集されていた喧嘩のエキスパート。
- 丁次(ちょうじ)
- 「芭流覇羅」の幹部で元は稀咲と共に行動していた。どういう訳で「芭流覇羅」に在籍しているかは不明だが羽宮、チョメ、チョンボとの戦闘後に気を失った万次郎に襲い掛かろうとするも稀咲に敗北する。チョメ、チョンボと共にその後どうなったかは不明。
天竺[編集]
- 黒川 イザナ(くろかわ イザナ)
- 元「黒龍」八代目総長、元「天竺」初代総長。1987年8月30日生、身長165センチメートル、体重58キログラム、愛機はCBR400F。孤独が喧嘩の強さであり人を殺す拳でもある。そのため、喧嘩の実力は班目を沈めたばかりの林を一蹴りでのす程で世代最強と謳われている。
- 万次郎の異母兄でエマの実兄とされていたが、実際はフィリピン人の女性と父との間に生まれた子供であり、佐野兄弟はおろかエマとすら血がつながっていなかった。幼少のころは真一郎を尊敬していたが、ある時を境にエマと生き別れになり精神が崩壊。それが原因で暴走族によるリンチに遭う。退院後にリンチした暴走族を返り討ちにして主犯格の少年を自殺に追い込んだことで少年院に入れられ、武藤ら5人と共に"S62世代"として名を馳せることとなったが、少年院時代に他のS62世代を完膚なきまでに叩きのめし、自身が絶対的な「王」として君臨。そのため他のS62世代たちを「自らの恐怖で従ってるに過ぎない」と発言するなど仲間意識は皆無。少年院では真一郎と手紙でやり取りしており、万次郎の名前が出ることをひどく毛嫌いしている。実は、万次郎を闇堕ちさせた張本人であることが終盤で判明する。動機は「真一郎が羽宮に殺されたから、万次郎の心を空にして新たな真一郎を想像する」ことだったが、彼もまた稀咲の駒にしか過ぎなかったことも判明した。
- 出所後は八代目「黒龍」総長に就任し、同時期に真一郎と再会する。ここまでの「黒龍」は初代「黒龍」の意思を継いでいたが、真一郎が万次郎に「黒龍」を継がせると発言したことで精神状態が悪化したからか、この代から犯罪や詐欺、強姦、賭博等の悪事に手を染め始め、十代目「黒龍」の原型を作る。青宗に対しては九代目「黒龍」を支えるように指示する。その後引退し、引退から3年後に初代「天竺」を創立し、東卍を犯罪組織にしようと企む稀咲が自らに接触する。稀咲のことを乱気流と呼び、稀咲と半間を入隊させ、稀咲には総参謀の席を用意している。その後一人で万次郎に接触し、意味深な言葉を投げかけ立ち去る。
- 「聖夜決戦」後の現代では、「東京卍會」と「天竺」との抗争「関東事変」の結果合併、東卍のNo.3の地位を手に入れる。警察に顔が利き、稀咲の死体を用意し、様々な嫌疑がかかっている稀咲を海外に逃亡させる。その後、万次郎が直人に殺害されたことがきっかけで実質的に東卍の総長に就任と同時に彼の殺害を決意する。青宗、九井を使い大寿、武道、直人を拉致させようとするも武道、直人は逃亡。海外から帰ってきた稀咲が武道を殺害しようとして武道をかばった直人を撃ってしまい、自分が直人を殺害すると彼に諭すとともに「2人がマイキーを奪った」と称して同行した鶴蝶に武道の殺害を命じた。それにより、最後のタイムリープを果たした武道により過去で命を狙われることになったが、後述の稀咲の暴走により現代から抹消され、同時に自らの死と引き換えに鶴蝶を守ったことで彼が現代から抹消されるのを免れている。そのため、「関東事変」終了後に武道が鶴蝶に対し「自らの身を挺して助けたイザナが浮かばれない」と語っている。
- 最後のタイムリープでは武藤に指示をし、九井を「天竺」に入隊させるように指示。武藤自身も東卍を裏切り手土産として九井を「天竺」に入隊させる。武道が十一代目「黒龍」の総長に就任した報告で真一郎の墓の前に訪れていたところに登場。青宗には九井が手に入ったから用済みと伝えている。「最終決戦」では新宿の「音速鬼族」、吉祥寺の「SS」、池袋の「ICBM」、上野の「夜ノ塵」のS62生まれの総長たちを4人を一人で沈めており、観客として招待している。斑目を"魁戦"に指名するも呆気なくやられたことに腹を立て、林を蹴りの一発で沈める。その後は抗争を傍観し、稀咲と武道の心理戦も傍観。稀咲が殴られ、もう1発殴られそうになったところで間に入り、東卍メンバーの皆殺しを宣言し、止めようとした武道をリンチする。遅れて参戦した万次郎と対戦し、彼の動きを見切るも、万次郎を闇落ちする動機を語ったことで彼からの反撃に遭い、動きを鈍らせてしまう。その後、万次郎から一方的に反撃され、稀咲から拳銃を奪うも鶴蝶に制止されるが、その時点では負けていないと彼の耳を貸さなかったが、稀咲が放った銃弾が鶴蝶の右胸を貫いたことで一転し、稀咲が鶴蝶に向けて発砲した3発の銃弾から身を挺して庇い、万次郎に天竺の敗北を認めるのと同時に自らの出生の秘密を、鶴蝶には「自分には鶴蝶しかいない」とそれぞれ伝え、息絶えた。形見のイヤリングは一命を取り留めた鶴蝶に託された後、生まれ育った孤児院で砂の山の上に安置された。
天竺の幹部[編集]
- 武藤 泰宏(むとう やすひろ)
- 元「東京卍會」伍番隊隊長、現「天竺」幹部の1人で、後の「天竺」総長代行。通称はムーチョ。巨体を使った派手な喧嘩スタイルの持ち主。「血のハロウィン」後の現代では最高幹部に名を連ねているが安否は不明。
- 「8・3抗争」も「血のハロウィン」にも参戦していたが目立った活躍はなく、「天竺」との最初の抗争後に武道を拉致し、伍番隊を使って千冬と溝中メンバーを押さえつけた。伍番隊は唯一内輪揉めが許された治安維持部隊であり、その後青宗、九井も同じく拉致し、九井に「天竺」に入るように仕向け、見事引き抜きに成功。"S62世代"の1人でイザナ達他メンバーとは少年院に入所していたことに知り合っており、天竺の創始者という裏の顔を持っている。青宗や九井からは"S62世代の亡霊"と呼ばれている。青宗と九井を話させた後に青宗と対峙する。少年院入院の罪状は「障害」で柔道の背負い投げでコンクリートに打ち付け、相手を脊髄損傷で下半身不随にしている。青宗と対峙中に灰谷兄弟、望月がソウヤ一人に戦闘不能にされ、ソウヤと対峙。得意の背負い投げを繰り出そうとするもそのまま投げ返され撃沈する。その後過去に万次郎と対峙していた記憶がフラッシュバックし、短刀(ドス)を使って5人を襲おうとするも、鶴蝶に「天竺」に染まる必要はないとされ鳩尾を殴られ意識を失う。意識を取り戻した後は、鶴蝶や九井、かつての東卍の主力メンバーと共に武道と稀咲の心理戦を傍観する。その際、稀咲一人に対し、武道の「絶対に諦めない」信念に加勢する東卍主力メンバーを見て「東卍」と「天竺」の埋められない差が友情であると知り涙を流し、イザナに「天竺はどこに向かっている」のか自身の心の中で問いかけている。イザナの死亡後は万次郎が身代わりとして逮捕されるのを恐れ、万次郎がこの場に残るより自分たち"S62世代"が残ると宣言し納得させた後、駆け付けた警察により逮捕された。
- 九井 一(ここのい はじめ)
- 元十代目「黒龍」親衛隊長。現「天竺」幹部。通称ココ。1989年4月1日生、身長174センチメートル、体重60キログラム、血液型A型。
- 「血のハロウィン」後の現代では最高幹部の一人で表ではIT企業を経営している。中学3年生の時に青宗が少年院の出所と同時に「黒龍」を復活させる魂胆の為に大寿を紹介。そのまま大寿が十代目「黒龍」総長になり、そのまま青宗と彼に忠誠を誓っている。冷静で自己中心的な性格だが、強い奴が好きで、青宗に対して誠実な一面を持ち、彼の言うことしか基本聞かない。
- 「聖夜決戦」前に裏切り者と武道たちが密会していることを嗅ぎ付け、稀咲から十万円をもらい、大寿が一人になる時を教える。その後青宗と共に大寿に加勢するもほぼ戦闘には参加していない。敗戦後、青宗についていくために大寿を見捨て、東卍に入隊。青宗と同じく壱番隊に所属していたが武藤に拉致され、"九井の財力"、"稀咲の頭脳"、"万次郎のカリスマ性"が現代の東卍の巨悪化の原因であることが判明。イザナが金を生み出す天才で欲しがっていることを知ると武道と青宗が抵抗するも拘束されている二人が武藤にリンチされ、殺されるのを防ぐためにやむを得なく「天竺」に入隊する。「最終決戦」では「天竺」の特攻服に身を包み、自身を連れ戻しに来た青宗と対峙する。自身の想い人の青宗の姉である赤音の火傷等の重症を完治させるために4000万円必要だったことから金を稼ぐ手段として悪ガキ集団を集め、窃盗や恐喝をさせ、集まった数十万で偽造クレジットカードを作成し、VIPが通うクラブにて代行サービスを実施。その際赤音が息を引き取り、噂を聞きつけたイザナと邂逅。太寿もイザナ同様、金の噂を伝手に知り合っている。青宗と話が終わった後は武藤と交代したため抗争にはほぼ不参加状態で青宗が鶴蝶に瞬殺され、武道が一方的に殴られ続けるも力尽きない武道に驚き、そのまま稀咲との心理戦も傍観する。「関東事変」が終わった数日後にエマの告別式から帰る途中の青宗と再会。「オレはオレの道を行く。これからイヌピーを支えないから、道を違えるな。」と青宗に忠告し、青宗と別れた後消息を絶った。
- 望月 莞爾(もちづき かんじ)
- 元「呪華武」総長、現「天竺」四天王。"S62世代"の1人でもある。通称モッチー。後述の経歴からか根っからの戦闘狂である。
- 河田兄弟が昔総長を務めていた「双悪」時代からの因縁がある。武道たちが過去で初めて会った「天竺」の主力部隊で"望月隊"を率いている。千冬を一発で沈めた後、三ツ谷と叩くために新宿へ移動。三ツ谷と互角の戦いを繰り広げるも灰谷兄弟の参戦もあり、手柄を横取りされる。「最終決戦」では武道の相手をしようとするが千冬から不意打ちの蹴りを喰らい千冬と対峙する。13歳の時に喧嘩を止めに入った警官を殴り、「公務執行妨害」で少年院に入院した。千冬との対峙中に一目置いていた灰谷兄弟が自身が過去に勝利したソウヤ一人に戦闘不能にされていることに不満を感じ、ソウヤと対峙しようとするも一撃で沈められた。万次郎とイザナのタイマンの際に意識を取り戻し傍観する。イザナの死亡後、万次郎が逮捕されるのを防ぐため、引き揚げさせるよう説得させた。その後、駆け付けた警察により逮捕された。
- 灰谷兄弟
- いずれも"S62世代"の1人で、特定の暴走族を作らず、二人で六本木を縄張りにして活動し、一声かければ100人もの人間が集まるカリスマ兄弟として名を馳せているが、「血のハロウィン」の時にも一度登場している。また、新興勢力を使い、「黒龍」を完全に解散させている。「天竺」参加時の特攻服は他のメンバーと違い、黒色を基調としている。少年院入院の罪状は「傷害致死罪」で当時六本木を仕切っていた「狂極」の総長、副総長とタイマンを張り、蘭は総長を1発で沈めた後、竜胆のタイマンに乱入し、関節技が決まっている相手の顔面を必要以上に殴りつけた。その結果、副総長は顔面陥没と頭蓋骨骨折で病院に運ばれるも死亡した。イザナの死亡後に、駆け付けた警察により逮捕された。
- 灰谷 蘭(はいたに らん)
- 「天竺」四天王。
- 灰谷兄弟の兄で長い髪を三つ編みで縛っており、三ツ谷と望月との中に不意打ちでブロック塀で三ツ谷を襲撃し、手柄を横取りする。竜胆曰く、いつもいいとこ取りをし、ポーズを決め、すぐ仕切る。東卍の実力を認めているため、不意打ちでないと潰せるチームではないと語る。「最終決戦」では八戒と対峙する。竜胆がソウヤの右腕と左足を折った後は二人で八戒を追い詰めるも、「青鬼」となったソウヤに一撃で沈められる。万次郎とイザナのタイマンの際に竜胆と共に意識を取り戻し傍観する。イザナの死亡後はイザナに憧れていたことを伝え、死亡したイザナと意識不明となった鶴蝶の瞼を閉じた。
-
- 灰谷 竜胆(はいたに リンドウ)
- 「天竺」幹部の1人。
- 灰谷兄弟の弟でメガネをかけており、仕切りたがる蘭に頭を痛めている。「最終決戦」ではお互い有名な兄を持つソウヤと対峙する。得意の関節技でソウヤの右腕と左足を骨折させ、蘭と共に八戒を追い詰めるも「青鬼」となったソウヤを甘く見てしまい、また関節技を繰り出そうとしがみついた瞬間一撃で沈められた。万次郎とイザナのタイマンの際に蘭と共に意識を取り戻し傍観する。
- 斑目 獅音(まだらめ しおん)
- 元「黒龍」九代目総長、現「天竺」四天王。S62世代の1人でもあるが、イザナとのやり取りからS62世代の中では最弱であるとのこと。
- 左のこめかみに獅子の刺青をしており、「東京卍會」が創設するきっかけを作った男。襲撃では隊長クラスとは戦っていないがメリケンサックを使用するなど狂気な一面をのぞかせている。東卍との抗争前に竜胆と共に三ツ谷とナホヤを襲い、抗争に参加できなくなる状態にした。「関東事変」では"魁戦"として林と勝負しようとするも一発で沈められる。万次郎とイザナのタイマンの際に意識を取り戻し傍観するが、イザナの死亡後に、駆け付けた警察により逮捕された。少年院入院の罪状は林に一撃で沈められたため不明。
- 鶴蝶(カクチョー)
- 元「天竺」四天王。
- 天竺内では唯一の良心的存在で武道の幼馴染でもあり、小学2年生の時に横浜に引っ越すことになって以来武道と音信不通となっていた。イザナとは孤児院で知り合っている。河田兄弟と武道、千冬を倉庫で待ち構え、4対1の勝負を持ちかける。結果ナホヤとのタイマンにあり、武道に伝えることもありわざと敗北し、武道にイザナの救済を依頼する。イザナが稀咲に殺害を要求され、その条件を飲むと全力で止めるなど極悪ではない。「聖夜決戦」後の現代では稀咲らによって洗脳され、武道を無慈悲に殺害する。尚、武道は死ぬ前に直人と握手しており、12年前に戻っていたため助かったが現代の身体は死亡している。「最終決戦」では幼馴染である武道と対峙する。実は四天王の中では筆頭格であり他の四天王をはじめとした極悪の世代の5人を雑魚と評するほどの実力を誇る。東卍の主力メンバーを1人で沈めた後、武道を一方的に痛めつけるが、相手が幼馴染とはいえとどめを刺せなかった。その後、稀咲との心理戦を傍観し、イザナが乱入した際にボロボロになりかけた武道を天竺の誰よりも心配していた。イザナと万次郎の攻防を観戦し、イザナが敗北に追い込まれた瞬間、稀咲の拳銃を奪い万次郎を射殺しようとするのを制止するが、稀咲に右胸を撃たれた。その後、稀咲に挑もうとするもイザナに庇われ命拾いするも限界を迎えたのも同然となる。それでも、武道、万次郎と共にイザナの死を見届けた。その後、雪が降り始めたころにイザナを追うように意識不明の重体となり、結果的には一命を取り留めた。その後、武道が見舞いに来た時、天竺の解散を嘆く。退院後はイザナと知り合った孤児院に出向き、砂の山を作った後、イザナのイヤリングを置き孤児院を去った。
その他の人物[編集]
- 佐野 万作(さの まんさく)
- 真一郎と万次郎の祖父で、空手道場の師範。男で一つで2人を育てた。
- 佐野 真(さの まこと)
- 万作の息子で真一郎、万次郎、エマの父。何らかの理由により事故死した。
- 佐野 桜子(さの さくらこ)
- 真の妻で真一郎、万次郎の母。何らかの理由により病死した。
- 黒川 カレン(くろかわ カレン)
- イザナとエマの母とされていたが、実際に血のつながっているのはエマのみであり、イザナとは血のつながりがない。過去に幼少時代の2人を捨て男と去っている。
用語[編集]
暴走族チーム[編集]
- 東京卍會(とうきょうまんじかい)
- 通称東卍(トーマン)と呼ばれ、総長:佐野 万次郎、副総長:龍宮寺 堅を据える結成して2年ほどの若い暴走族。5つの部隊からなり、構成員は約100人程度である。稀咲ら「愛美愛主」が傘下に入った「8・3抗争」後には150人、半間ら「芭流覇羅」が傘下に入った「血のハロウィン」後には新たに陸番隊が誕生し構成員は450人に膨れ上がった。しかしながら「聖夜決戦」後、稀咲 鉄太の除名により、元「愛美愛主」組と元「芭流覇羅」組が脱退し、100人程度まで縮小。「天竺」との最終決戦前に武藤 泰宏率いる伍番隊の脱退によりさらに縮小している。うち、伍番隊は風紀委員を務めるなど「東京卍會」内では特殊な存在でチーム内で唯一、内輪揉めを許されており、総長の万次郎の許可なしでメンバーを粛正する権限を与えられている。その伍番隊が抜けた後は50人規模まで縮小している。
- タイムリープ前の現代では総長:佐野 万次郎、総長代理:稀咲 鉄太により賭博、詐欺、強姦、殺人なんでもありの極悪集団になっている。「血のハロウィン」後には現、陸番隊までの隊長クラスの人間と柴 八戒、九井 一、乾 青宗ら「黒龍」組が最高幹部となっている。「聖夜決戦」後には過去の東卍メンバーは万次郎の手により始末されており、新たに黒川 イザナがNo.3として在籍、依然と同じく青宗、九井の「黒龍」組に加え、鶴蝶らの「天竺」組も新たに加わっている。万次郎の死亡、稀咲の海外逃亡もあり現代ではイザナが総長として指揮を執っている。
- 愛美愛主(メビウス)
- 総長:長内 信高が座る暴走族。犯罪にも手を染める極悪集団で「東京卍會」との抗争を仕掛けるために元幹部である稀咲 鉄太の指示で林田 春樹の親友を襲い、彼女を強姦し林田を追い詰めた。その後、長内が林田に刺され、空いた総長は空白のまま半間 修二が総長代理として残った"S63年"組と"H1年"組をまとめ上げた。稀咲はこの事件をきっかけに"H2年"組を引き連れ東卍に入隊。「8・3抗争」後は半間が副総長として実質率いている「芭流覇羅」に隊員が移動したため解散。
- 芭流覇羅(バルハラ)
- 総長不在の暴走族で副総長:半間 修二、No.3に羽宮 一虎を置く。"首のない天使"と謳われており、構成員は元「愛美愛主」組と反「東京卍會」勢力の300人。その実態は総長に佐野 万次郎を据え、「芭流覇羅」を母体とした「東京卍會」を作り出すための組織で、現代では羽宮を撲殺した万次郎の身代わりを稀咲が用意し、そのまま現代の東卍が出来上がっている。「8・3抗争」後まもなく結成され、場地 圭介を東卍から引き抜いた。「血のハロウィン」では羽宮が逮捕され、場地が死亡しており、この抗争後、東卍の傘下に下り、新たに陸番隊に隊員が所属するため消滅。「聖夜決戦」後は稀咲、半間と共に「天竺」に入隊。
- 黒龍(ブラックドラゴン)
- 現在は十一代目として総長:花垣 武道、副総長:乾 青宗が座っている暴走族。元々は万次郎の兄、真一郎の手によって1995年2月22日に万次郎の為に作られたチームであり、初代は現代でも伝説的なチームとなっていた。しかし、八代目として継いだ総長:黒川 イザナにより殺人、強姦、賭博等なんでもありの極悪集団となり、九代目総長:斑目 獅音が率いていた時に設立当初の東卍と対決し、一度壊滅させられる。その後、柴 大寿の手によって十代目として復活。最恐最悪の殺人集団となり、再び東卍とぶつかるも敗北し、東卍の傘下に下る。
- 天竺(てんじく)
- 横浜に拠点を置き、総長:黒川 イザナ、総参謀:稀咲 鉄太の他、四天王:望月 莞爾、灰谷 蘭、斑目 獅音、鶴蝶らまとまるはずのない"S62世代 "がまとまった暴走族。他に半間 修二、灰谷 竜胆に加え、「東京卍會」から武藤 泰宏が九井 一を手土産に合流。これにより、"万次郎のカリスマ性"、"稀咲の頭脳"、"九井の財力"の現東卍が巨悪化した原因が組織となった。「東京卍會」とは違い、絶対的な「王」として君臨しているイザナに対し、四天王及びS62世代ら幹部たちは恐怖に支配されているためイザナの命令は絶対で逆らうことが出来ない。稀咲の指示により、東卍を壊滅させるために約300人の兵隊を使い各地で東卍メンバーを襲撃。武藤ら元「東京卍會」五番隊メンバーが入隊してからは400人規模になっている。しかし、「東京事変」中に稀咲が暴走したことによりイザナが死亡し、鶴蝶はイザナの後を追う形で意識不明の重体となる。S62世代たち5人は警察に逮捕され、ほぼ壊滅状態となった。逮捕を免れた幹部たちの内、九井と三途は万次郎の意向に沿い構成員たちと共に撤退。鶴蝶は搬送先の病院で一命を取り留めた。
- 元々は、イザナと鶴蝶の孤児院時代に西遊記をヒントにしたまっとうな暴走族になるはずだった。
その他[編集]
- S62世代
- イザナ、武藤、望月、灰谷兄弟、斑目が5年前に少年院で出会った昭和62年世代の6人の少年達で天竺の幹部。極悪の世代とも言われる。鶴蝶が万次郎とイザナのタイマンでイザナを止めた際、鶴蝶を止めろとイザナに命じられるが、四天王筆頭の鶴蝶相手ではザコ同然と言わんばかりに返り討ちにされると認識していたため彼に手が出せなかった。
- 魁戦(さきがけせん)
- "S62世代"が使用していた戦い方。各チーム代表者一名を指名し、その後全面戦争する戦い方で魁戦で勝利したチームは士気が上がる。
作中での出来事[編集]
- 8・3抗争
- 2005年8月3日に起きた抗争。林田 春樹が自首した後に金銭を使って林田を出所させる「マイキー派」と林田の自首を尊重する「ドラケン派」に別れ起きた内部抗争。過去を変える前の現代では龍宮寺 堅が刺殺されており、この事件をきっかけに稀咲 鉄太は「東京卍會」の総長代理の椅子に座った。しかし4回目のタイムリープにて花垣 武道が佐野 万次郎と龍宮寺の喧嘩を止めたため、内容が変化。半間 修二が総長代理で率いる「愛美愛主」と「東京卍會」の抗争に発展。林 良平、清水 将貴を使い龍宮寺を刺すも殺害に失敗。死亡者を出さずに抗争が終了した。この抗争後に稀咲は新"参番隊長"に就任し、稀咲率いる「愛美愛主」の"H2年"組も入隊した。
- 血のハロウィン
- 2005年10月31日に起きた抗争。「東京卍會」と「芭流覇羅」の抗争の総称でこれも稀咲が仕組んだ抗争である。この抗争前の現代では佐野 万次郎がいたため敗北したことが龍宮寺の口から語られ、この抗争で場地 圭介が羽宮 一虎によって刺殺され、万次郎が羽宮を撲殺。稀咲が用意した身代わりを使い万次郎は逮捕を免れ、堕ちた。「芭流覇羅」を母体とした現代の「東京卍會」が創設された。タイムリープ後では場地は自決に変わり、武道の説得により羽宮を殺害せずに死亡者1名、逮捕者1名という形で抗争が終了。その後「芭流覇羅」が傘下に入り、半間が隊長に就任し、新たに"陸番隊"が設立。武道が新"壱番隊長"に就任した。
- 聖夜決戦
- 2005年12月25日に起きた抗争。「東京卍會」の弐番隊隊長の三ツ谷 隆、副隊長の柴 八戒、武道、壱番隊副隊長の松野 千冬と「黒龍」十代目総長の柴 大寿、親衛隊長の九井 一、特攻隊長の乾 青宗の抗争。抗争前の現代では大寿は実妹である柴 柚葉に刺殺され、その罪を被った八戒が十一代目「黒龍」総長として「東京卍會」と合併。三ツ谷以外の東卍隊長と八戒、九井、青宗、半間らが最高幹部として君臨していた。稀咲の暴力と「黒龍」組の金によりマイキーは巨悪になったと出所した羽宮の口から語られた。タイムリープ後には武道の掛け声で太寿は急所を外し、三ツ谷が抗争に参戦。東卍側が不利な状況になるも武道の発破で八戒が初めて大寿に逆らい、万次郎、龍宮寺の参戦もあって辛くも勝利。そのまま大寿は引退し、十一代目「黒龍」総長の椅子は空いたまま、武道率いる壱番隊隊員として青宗、九井が合流。稀咲は万次郎の命令により除名処分され、これに逆らった半間率いる陸番隊と稀咲の参番隊が抜け、今まで450人規模だったが100人規模に縮小。これにより稀咲、半間は「天竺」に入隊。
- 関東事変
- 2006年2月22日に起きた抗争。「東京卍會」と「天竺」との2回に分けた抗争であり、1回目は稀咲が「天竺」の四天王を使い、東卍を奇襲。1回目の奇襲の後の現代では長引いたこの抗争は合併という形で終息。総長に佐野 万次郎、総長代理に稀咲 鉄太、No.3に黒川 イザナが座る史上最悪の愚連隊が誕生したと大寿の口から語られる。青宗、九井も在籍しており、武道らを拉致しに来るも大寿によって阻まれる。しかし事情が聞きたいがために戻ろうとする武道を稀咲が襲撃。庇った直人が瀕死になり、助かった武道もイザナの命令によって鶴蝶に打たれ瀕死状態になる。直人は自身が死ぬ前にタイムリープするように仕向けそのまま現代の直人は死亡。タイムリープ後は「東京卍會」伍番隊隊長のムーチョこと武藤 泰宏が伍番隊ごと裏切り、九井を「天竺」に引き抜く。そのため100人規模だった「東京卍會」は50人規模へと縮小する。その数日後、"S62世代"の斑目 獅音、灰谷 竜胆に三ツ谷、肆番隊隊長の河田 ナホヤが襲撃に遭い、意識不明の重体に、2月21日には稀咲自ら佐野 エマに手を下し死亡させ、佐野、龍宮寺両者の戦意を喪失させる。総長、副総長に加え、壱番隊以外の隊長が不在の中、総長代理:花垣 武道、副総長代理:松野 千冬とし、「天竺」との抗争を決行。"魁戦"では斑目、林両者の勝負が実施されるも斑目は瞬殺され、「東京卍會」は勢いで優勢に立つ。しかし黒川が林を一撃で仕留め、勢いは「天竺」に傾き、"S62世代"である武藤、望月 莞爾、灰谷兄弟(灰谷 蘭・竜胆)と四天王である鶴蝶を使い、「東京卍會」各主力をつぶしていく策略に出る。河田 ソウヤを竜胆が潰し、八戒をつぶそうとするも「青鬼」と化したソウヤには手も足も出ず、灰谷兄弟、望月、武藤は瞬殺される。しかしながら主力メンバーも鶴蝶にはかなわず千冬、青宗、ソウヤ3人まとめてかかるも瞬殺されてしまい武道と鶴蝶の一騎打ちになり、殴り殺される寸前で千冬に止められるも稀咲が銃を持ち出し、心理戦を仕掛けるも敗北。現代のように「東京卍會」と「天竺」の上下関係がなく、総長:佐野 万次郎を据えた新たな「東京卍會」を提案するも拒否される。その後イザナと武道の交戦中に万次郎、龍宮寺に加え、日向も駆けつけ形成が逆転。万次郎とイザナの総長同士の戦闘が始まり、序盤はイザナが圧倒するも終盤になるにつれ、万次郎が圧倒。イザナは敗北し、拳銃を使用して万次郎を射殺しようとするが鶴蝶に制止される。これが自身の野望の邪魔になるとした稀咲によって鶴蝶は右胸を撃たれた。激高した鶴蝶は稀咲に立ち向かおうとするが、イザナは稀咲が放った3発の銃弾から鶴蝶をかばい撃たれてしまい死亡する。鶴蝶もイザナの後を追う形で意識不明の重体となり、万次郎によって抗争終了を宣言し、残ったS62世代により事態が収拾されることとなった。しかし、エマ、イザナを死に追いやり、鶴蝶を重体に追いやった稀咲は半間とともに逃走。武道は龍宮寺と共に追走し、稀咲は半間を急かそうとしたことが原因で事故を起こし、転倒した稀咲を追走する武道たちを事故で死亡したと思われた半間が急襲を仕掛けたことで、武道VS稀咲と龍宮寺VS半間の2つの場外決戦に発展する。その後、稀咲は死亡し、半間と龍宮寺は引き分けの形で終わり、死亡者3名(エマ、イザナ、稀咲)、逮捕者5名(武藤、灰谷兄弟、望月、斑目)を出し、抗争は完結し、「天竺」はほぼ壊滅状態に陥った。S62世代たちの供述なのかは不明だが、警察はエマ・イザナ殺しは稀咲が主犯、半間が共犯という結論に至り、稀咲は被疑者死亡のまま書類送検され、半間は逃走中となった。
- 関東事変後の場外決戦
- 龍宮寺VS半間による場外決戦の火ぶたが切られた後、追走する武道にコンクリートブロックを持った稀咲の急襲を受けたことで2つ目の場外決戦の火ぶたが切られ、現代で日向の命を奪った駐車場で稀咲との一進一退の攻防を繰り広げる。稀咲は武道がタイムリーパーであることを知ったことで、一連の抗争の原因が稀咲が日向に好意を抱いていることにあったことを語って、稀咲は武道に銃口を突き付けるも、精神的に強くなった武道の前では意味はなさず逆に武道は蹴りで稀咲から銃を払い落とし、その銃を手に稀咲を射殺しようとするが、万次郎と日向が駆け付けたことで思いとどまり、稀咲は突然現れた日向に動揺し逃走。武道も追走し、「稀咲を未来に帰させない!」と発したことで稀咲の足が止まり、稀咲が自分はタイムリーパーじゃないことを告げた後、自分が何者かを武道に伝えようとした瞬間、稀咲はトラックにはねられ死亡。武道VS稀咲の場外決戦は後味の悪い決着となった。一方の龍宮寺VS半間戦は引き分けの形で半間は敗北宣言をして終結した。
書誌情報[編集]
4巻までの表紙は複数のキャラクターが描かれた青年漫画風のイラストだったが、5巻以降はデザインを一新して各巻ごとにキャラクターが単独でポーズを取っているイラストに変更となり、それまで出ていた巻も新装版と入れ替えとなった(旧デザインの表紙は5巻以降も含めてカバー下のモノクロイラストとして継続している)。これは、当初のデザインではヤンキー漫画のイメージが強すぎると判断されたため、少年漫画的な「爽やか」なデザインへと切り替えることで以前からの和久井健ファン以外の読者へとアピールする目的で行われた。講談社の担当によると、これにより7巻以降で売り上げが大きく伸びたという[9]。
- 和久井健 『東京卍リベンジャーズ』 講談社〈講談社コミックス〉、既刊20巻(2020年12月17日現在)
- 2017年5月17日発行(同日発売[10])、ISBN 978-4-06-395938-3
- 2017年7月14日発行(同日発売[11])、ISBN 978-4-06-510033-2
- 2017年9月15日発行(同日発売[12])、ISBN 978-4-06-510188-9
- 2017年11月17日発行(同日発売[13])、ISBN 978-4-06-510394-4
- 2018年2月16日発行(同日発売[14])、ISBN 978-4-06-510969-4
- 2018年4月17日発行(同日発売[15])、ISBN 978-4-06-511206-9
- 2018年6月15日発行(同日発売[16])、ISBN 978-4-06-511620-3
- 2018年9月14日発行(同日発売[17])、ISBN 978-4-06-512238-9
- 2018年11月16日発行(同日発売[18])、ISBN 978-4-06-513248-7
- 2019年1月17日発行(同日発売[19])、ISBN 978-4-06-513874-8
- 2019年3月15日発行(同日発売[20])、ISBN 978-4-06-514445-9
- 2019年6月17日発行(同日発売[21])、ISBN 978-4-06-515086-3
- 2019年8月16日発行(同日発売[22])、ISBN 978-4-06-515697-1
- 2019年10月17日発行(同日発売[23])、ISBN 978-4-06-517159-2
- 2019年12月17日発行(同日発売[24])、ISBN 978-4-06-517549-1
- 2020年3月17日発行(同日発売[25])、ISBN 978-4-06-518167-6
- 2020年5月15日発行(同日発売[26])、ISBN 978-4-06-518851-4
- 2020年7月17日発行(同日発売[27])、ISBN 978-4-06-520106-0
- 2020年9月17日発行(同日発売[28])、ISBN 978-4-06-520598-3
- 2020年12月17日発行(同日発売[29])、ISBN 978-4-06-521482-4
テレビアニメ[編集]
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スタッフ[編集]
- 原作 - 和久井健[5]
- 監督 - 初見浩一[5]
- シリーズ構成 - むとうやすゆき[5]
- キャラクターデザイン - 大貫健一[5]、太田恵子[5]
- 音響監督 - 飯田里樹[5]
- 音楽 - 堤博明[5]
- アニメーション制作 - ライデンフィルム[5]
実写映画[編集]
![]() | この節には公開前の映画に関する記述があります。記述内容は映画の公開によって変更されることがあります。(2020年2月) |
東京リベンジャーズ | |
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TOKYO REVENGERS | |
監督 | 英勉 |
脚本 | 髙橋泉 |
原作 |
和久井健 『東京卍リベンジャーズ』 |
製作 | 岡田翔太 |
出演者 |
北村匠海 山田裕貴 杉野遥亮 今田美桜 鈴木伸之 眞栄田郷敦 清水尋也 磯村勇斗 間宮祥太朗 吉沢亮 |
製作会社 | 映画「東京リベンジャーズ」製作委員会 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 |
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製作国 |
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言語 | 日本語 |
2021年7月公開予定[32]。当初は2020年10月9日に公開予定だったが[4]、新型コロナウイルス感染症の影響で撮影が中断するなどし、延期となった[33]。
同年12月、ヒロイン役を今田美桜が務めることが発表された[34]。
スタッフ[編集]
- 原作:和久井健『東京卍リベンジャーズ』(講談社「週刊少年マガジン」連載中)[4]
- 監督:英勉[4]
- 脚本:髙橋泉
- プロデューサー:岡田翔太[4]
- 配給:ワーナー・ブラザース映画[4]
- 製作:映画「東京リベンジャーズ」製作委員会
出典[編集]
- ^ a b “和久井健 「新宿スワン」の和久井健が描くサスペンス「東京卍リベンジャーズ」開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年3月1日) 2020年2月28日閲覧。
- ^ “第44回講談社漫画賞に東京卍リベンジャーズ、僕と君の大切な話、ブルーピリオド”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年5月12日). 2020年5月12日閲覧。
- ^ “東京卍リベンジャーズ【定】 Twitter”. Twitter (2020年12月3日). 2020年12月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “北村匠海が実写「東京リベンジャーズ」主演、吉沢亮と山田裕貴は最凶組織のコンビに”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年3月4日) 2020年3月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “アニメ「東京リベンジャーズ」タケミチ役は新祐樹!林勇、鈴木達央らキャスト発表”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年12月16日) 2020年12月16日閲覧。
- ^ “今田美桜が「東京リベンジャーズ」に出演、かわいくて強いヒロインに”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年12月16日) 2020年12月16日閲覧。
- ^ “眞栄田郷敦と清水尋也が「東京リベンジャーズ」に出演、堀家一希や湊祥希も参加”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年9月17日) 2020年9月17日閲覧。
- ^ 喧嘩には弱いが、精神的に強くなった武道も該当。
- ^ 「合併号って意味あるの?」「限定版と特装版の違いって?」−−微妙な疑問を販売部にぶつけてみた!(マガポケベース、2020年4月29日)
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (1) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (2) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (3) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (4) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (5) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (6) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (7) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (8) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (9) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (10) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (11) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (12) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (13) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (14) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (15) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (16) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年3月17日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (17) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年5月15日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (18) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年7月17日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (19) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年9月17日閲覧。
- ^ “『東京卍リベンジャーズ (20) 』(和久井健)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2020年12月17日閲覧。
- ^ “週刊少年マガジン連載『東京卍リベンジャーズ』2021年TVアニメ化決定! 「東京卍會」結成記念日に原作者・和久井健氏の描き下ろしティザービジュアル&特報PV公開”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2020年6月19日) 2020年6月21日閲覧。
- ^ “ON AIR”. TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式サイト. 2020年12月16日閲覧。
- ^ “北村匠海主演「東京リベンジャーズ」公開時期が明らかに”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2021年1月1日) 2021年1月1日閲覧。
- ^ “北村匠海、山田裕貴、吉沢亮ら出演「東京リベンジャーズ」が公開延期”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年6月29日) 2020年6月29日閲覧。
- ^ “今田美桜、『東京リベンジャーズ』ヒロイン・ヒナタ役に 【ABEMA TIMES】” (日本語). ABEMA TIMES (2020年12月16日). 2020年12月20日閲覧。
外部リンク[編集]
- 漫画
- 東京卍リベンジャーズ - 和久井健 - マガジンポケット
- 東京卍リベンジャーズ【公式】 (@toman_official) - Twitter
- テレビアニメ
- TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式サイト
- TVアニメ『東京リベンジャーズ』公式 (@anime_toman) - Twitter
- 映画
- 映画『東京リベンジャーズ』公式サイト
- 映画『東京リベンジャーズ』公式 (@revengers_movie) - Twitter
- 映画『東京リベンジャーズ』公式 (revengers_movie) - Instagram
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