夜桜さんちの大作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
夜桜さんちの大作戦
ジャンル 少年漫画
スパイバトルコメディ
漫画
作者 権平ひつじ
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2019年39号 - 連載中
発表期間 2019年8月26日 - 連載中
巻数 既刊4巻(2020年9月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

夜桜さんちの大作戦』(よざくらさんちのだいさくせん)は、権平ひつじによる日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)で2019年39号より連載中。

ストーリー[編集]

主人公の高校生・朝野太陽は、幼少期に家族を失ったショックから幼馴染の夜桜六美以外の他人と関わることを避けていた。ある日、ひょんなことから六美がスパイ一家、夜桜家の10代目当主である事実を知らされる。太陽は六美と結婚して夜桜家の一員となり、六美を狙うスパイから彼女を守る為に奮闘し、自らも成長していく。

登場人物[編集]

主要登場人物[編集]

朝野 太陽(あさの たいよう)
本作品の主人公。9月15日生まれ。高校2年生で2年C組在籍。アホ毛があり、左目に事故の際に付いた傷が残っている。
幼少期の交通事故で両親と弟を失った過去があり、以降六美を除く他人と話せなくなっていた。しかし、六美の兄の凶一郎に目を付けられたのを切っ掛けに六美と結婚し、夜桜家の一員となった。
以降、夜桜家との交流を通して、スパイとしてのスキルを徐々に開花させていき、自らも他人と会話出来るようになるなど成長を遂げていく。
夜桜 六美(よざくら むつみ)
本作品のヒロイン。6月6日生まれ。太陽の幼馴染で同級生で、スパイ一家・夜桜家の第六子(三女)・10代目当主でもある。長髪の左にある白い髪は、幼少期の頃の事故のストレスによるものである。
太陽とは小学生の頃からの付き合いで、両親を失い落ち込む太陽を何かと気に掛けていた。長兄である凶一郎の異常なシスコンぶりには辟易しており、太陽が凶一郎に目を付けられたのがきっかけで、二刃の提案で太陽と結婚した。
夜桜 凶一郎(よざくら きょういちろう)
夜桜家の第一子(長男)。1月1日生まれ。
太陽や六美の通う学校では、教頭先生の「昼川 凶一郎(ひるかわ きょういちろう)」という名で通している。
第一子ということもあって、戦闘力、知力共に夜桜家で最も優秀で、「女性スパイが選ぶ狙われてみたい男ランキング」不動の1位をとるなど人気が高いと同時に他のスパイ関係者からは蛇蝎のごとく嫌われている。
普段は常に笑みを絶やさない好青年だが、常軌を逸したシスコンで、六美を溺愛し、彼女に近づくものは全て敵だと考えている。これは過去に六美が事件に巻き込まれて守れなかった自責の念によるものである(この点では、太陽の過去と重なる部分がある)。しかしその度を超えたシスコンから、当の六美には極力避けられており、二刃をはじめとする他の兄弟達にも問題人物として扱われている。
太陽に対しては、六美の幼馴染ということもあり見逃していたが、「六美を長年近くで狙う奴がいる」という情報が入って以来、強い因縁を抱いている。その一方で、太陽にスパイとしての心得を説くなど、先輩スパイとしての一面を見せることもある。
戦闘では、「鋼蜘蛛」を武器に使う。

夜桜家[編集]

江戸時代の忍を起源とするスパイ一家。いずれも超人的な能力を持つのが特徴。当主は普通の人と同じように常人として育ち、それ以外は超人的な能力を持つという特徴がある。一般人が夜桜家に婿入りすれば、家族間殺人禁止が適用され命が守られる。結婚の際は「桜の指輪」を夫婦が持つことで年齢に関係なく結婚が成立する。

夜桜 二刃(よざくら ふたば)
夜桜家の第二子(長女)。2月2日生まれ。
長兄の凶一郎に対しても高圧的な態度を取る勝ち気な性格で、偶然夜桜家の秘密を知った太陽に、凶一郎を正気に戻すという目的も兼ねて六美と結婚することを提案する。
銀髪を縦ロールにしたツインテールで、純白のゴスロリファッションに身を包んでおり、年齢(20歳)の割にかなり小柄である。夜桜式柔術「しだれ組手」の使い手であり、格闘戦を得意とするが、誰かを守りながらではイマイチ実力が発揮できない。彼女曰く、3歳で訓練を始め、6歳で初任務だったとのこと。実は怖いものが大の苦手(ゾンビなどの力で倒せる化物はある程度平気だが、幽霊や呪いといった合気が効かない類が苦手で、お化け屋敷を全壊させたこともある)。
夜桜 辛三(よざくら しんぞう)
夜桜家の第三子(次男)。3月3日生まれ。
筋骨粒々の大柄な青年で、武器のエキスパート。長妹の四怨にもなめられるほどの臆病な性格でいつもゴミ箱戦車「3号」の中に入っている。
幼い頃より武器と一心同体で眠る時もマグダム弾のおしゃぶりを使っている。また、10歳の頃はライフル、現在(19歳)に至っては手作りの銃弾100%の枕を使わないと眠れない。
銃の装弾数や弾薬の直径を数えたり、「桃太郎」の話を聞かせると落ち着く。武器と同じくらい慣れ親しんだ物なら全て強力な武器にする程の凄腕だが、それよりも大事なものが人質に取られたらあっさり手放してしまう。
丸腰だとヘタレなのは相変わらずだが、少しずつ慣れていこうとしている。
夜桜 四怨(よざくら しおん)
夜桜家の第四子(次女)。4月4日生まれ。
ピンク色のショートボブヘアーで気だるそうな雰囲気の女性でかなり男勝りの性格。ゲーマー感覚での戦闘が特徴(ゲーム内で主に登場するキャラは自分や太陽にそっくりの主人公と凶一郎にそっくりの敵キャラ)で、ハッキングを得意とするなど、機械にも強い。また多数のドローンを使役する。
仕事のスタイルは任務対象のシステムをハッキングし、ゲームに変換する。
スパイ界では「パソコンの大先生」と呼ばれているが、本人はこのあだ名を気に入っておらず、つけた人物を殺したがっている。
夜桜 嫌五(よざくら けんご)
夜桜家の第五子(三男)。5月5日生まれ。
猫耳フードを着用しており、目は前髪で隠れていて頬に肉球のマークをつけている。極めてマイペースで掴み所のない性格で、任務でも楽しいことしかやらないと決めている根っからの自由人。兄である凶一郎を頗る嫌っている。
変装を得意としており、戦闘の際に全てのスパイを自分の顔に変装させ、自滅させたこともある。
太陽を誘って任務を行う際には、凶一郎に引き止められるも、六美に変装して罵詈雑言を浴びせ彼を沈ませている。
夜桜 七悪(よざくら ななお)
夜桜家の第七子(末男)。7月7日生まれ。兄弟で一番の巨体(3メートル)で、常に顔が書かれたバケツで素顔を隠しているのが特徴。
性格は大人しいが、兄弟一の怪力の持ち主。あらゆる毒に適応し、肉体強化もできる強力な免疫の持ち主で、医術も得意とする。
太陽たちと同じ学校の一年生で、薬の力を使って体を縮め、普段被っているバケツも外し、オッドアイの小柄な少年の姿で登校している。
ゴリアテ
夜桜家で飼っている黒い犬。巨大化することが可能で夜桜家に侵入した者を片っ端から始末している。1月17日生まれ。
夜桜 万(よざくら ばん)
夜桜家の祖父。伝説の「潜り屋」でどこでも侵入や脱出ができる。普段は裏社会の情報収集の任務で刑務所に常駐している、しかし女にモテるためなら裏社会の情報を喋る「歩く情報漏洩」と言われている。実力は凶一郎の鋼蜘蛛をいとも簡単にすり抜けるほど。妻の京子に出会うまでは太陽と同じく身寄りもおらず、誰にも心を開いていなかった。京子と出会ってから考えを改めるようになった。
夜桜 京子(よざくら けいこ)
夜桜家の祖母。8代目夜桜当主。万の妻。

スパイ関係者[編集]

たま屋(たまや)
太陽の初任務の際に、六美を狙っていた暗殺者。5月22日生まれ。
爆弾魔で、何度か対テロの破壊工作で協力を行っており、SNSで仕事の状況を投稿するのが特徴。太陽と凶一郎の機転によって爆弾の起動を停止させられた挙句自分の爆弾「線香花火」で自爆する結果となった。
花輪(はなわ)
人も運ぶ運送サービス「フラワー便」のスパイで、ハサミを武器に使う。太陽をさらった後に、人質を交換するという形で六美を誘拐する。様々な毒を調合したハサミで太陽を苦しめるが、最終的に倒され不敵な笑みを浮かべながら海に落下する。
フクロウ
偽札製造会社に雇われた狙撃手。週刊スパイ春特大号口コミランキングスナイパー部門8位。太陽を撃ち、辛三の無力化を図るも太陽のアシストによって武器を手にした辛三によってあっさり倒された。
仏山 聖司(ほとけやま せいじ)
小泉警察の刑事。凶一郎とは中学校の同級生。無表情だが虚を突かれると動揺して嘘が雑になる。右目を負傷しており、法で裁けない者を酷く憎んでいる。凶一郎からもらった情報で揺さぶりをかけ、太陽を試す形で取り調べを行った。
塩竹(しおだけ)
「悪握組」の組長。残忍な性格だが背が低く弱そうに見えるも、嫌五に気づかれずに背後を取る事が出来る程の実力を持っている。身よりのないユカリを迎え入れ愛していた。政治家の情報が入っているUSBメモリーを嫌五に渡した後、逮捕される。
ユカリ
塩竹の愛人。正体は政治家が送り込んだスパイ。塩竹と政府の板ばさみに苦しんでいた。任務が終われば政府に消されるため、彼女の知る中で一番腕の確かな嫌五に全てを明らかにして欲しいと依頼し、自決する。
梅(うめ)
塩竹の右腕。現在は服役中。刀で何千回斬られ、更に銃で何百発撃たれても無傷という凄まじく頑強な男。
切崎 殺香(きりさき あやか)
惚れた男にスパイ技術で粘着し、最後は命を奪う尾行と暗殺のプロで、「男狩り」の二つ名で呼ばれるスパイの少女(ただし本人はこの呼び名を嫌がっている)。武器はあらゆる種類の毒を帯びた無数もの針「地獄針」。 
生粋のヤンデレで、スパイ業界からは「彼女にしたくないスパイランキング」3年連続1位に選ばれている。太陽に一目惚れして執拗以上に付け狙うが、六美の人柄の良さに触れたことで彼女にも惚れ込み、重度のバイセクシャルに目覚めた。その後、夜桜家のメイドとして強引に居座るようになる。
鳩田 飛鳥(はとだ あすか)
表向きは世界的玩具店にして、その実態は犯罪コンサル会社「ぽぽっぽ本舗」3代目社長を務める青年。常にフェニックスというインコらしき鳥を連れているが、しょっちゅうおちょくられている。 
若干14歳にして3代目社長に就任し、以後3年で売上を三倍にして「経営の天才」とも呼ばれている。 
代々裏社会において突出した人間を次々と輩出した夜桜家の10代目当主となる六美に目をつけ、あらゆる手段で六美を手に入れようと執拗に彼女をつけ回し、彼女の傍にいる太陽を目の敵にしては取り乱してしまうことが多い。そのため六美や太陽からは鬱陶しく思われており、凶一郎も自分以上に六美を狙う飛鳥のことを目の敵にしている。
黒顔(くろがお)
表向きはアフロヘアーにサングラスなどの派手なファッションと英語を交えた奇抜な言動が特徴的な黒百合党の政治家「黒百合義正(くろゆり よしまさ)」だが、その正体は元凄腕のスパイ。
かつて娘の百合を殺された復讐として暗躍している。太陽に真実を話そうとするも、何者かに暗殺される。
赤青黄(あかあおき)
家族スパイランキング5位に選ばれている三つ子兄弟のスパイで、黒顔(黒百合)の右腕を務める。それぞれ数字の入ったマスクをつけている。
1のマスクをつけた「炎の赤」は放火やテロ工作専門、2のマスクをつけた「水の青」は人体からHDまで全てを斬る、3のマスクをつけた「雷(いかずち)の黄」はデータや脳をも改竄し破壊する。
星降 月夜(ほしふる つきよ)
スパイ協会の試験官。モノクルが特徴の爽やかな好青年で、月の模様が入った扇子が武器。ランクは銀級。
老若男女問わず手を出すスパイ界きってのプレイボーイと言われており、太陽に熱烈な片想いをしている。
道端 草助(みちばた そうすけ)
太陽と六美のクラスメイトだが、陰キャで影が薄い。ヘッドバンドとマスクが特徴。
自分を「負け組スパイ」と言い、太陽や他のスパイを「勝ち組スパイ」と呼び恨んでいる。影が薄いため「影炎(かげろう)」を使い、姿を消せる(ただし、その能力を盗撮に利用しているため、凶一郎からは「スパイ技術を乱用している」として目をつけられており、六美にも嫌な顔で引かれている)。

ヒナギク[編集]

不動 りん(ふどう りん)
政府直属の諜報機関である、公務員スパイ集団「ヒナギク」の室長。眼帯をしている大柄な女性。
凶一郎と仏山と中学時代の同級生で、その当時から凶一郎とは犬猿の仲。六美のことは妹のように可愛がっている。
蒼 翠(あおい すい)
「ヒナギク」の班長の一人。冷静沈着な性格。武器は刀を使用する。「花踏み」「散花」「水中花」といった技を使う。
犬神 王牙(いぬがみ おうが)
翠と共に行動している「ヒナギク」のメンバー。近眼で眼鏡をかけている天然。嗅覚と聴覚に優れている。
秋風 薫(あきかぜ カオル)
「ヒナギク」のメンバー。喫茶ヒナギクのマスターでもある好好爺。
秋風 もみじ(あきかぜ もみじ)
「ヒナギク」のメンバー。薫を祖父に持つ。

タンポポ[編集]

皮下 真(かわした まこと)
表向きは医者として振る舞っているが、実はタンポポに属している。左首に「タンポポ」のメンバーの証であるタトゥーが入っている。太陽の親と何かしら関係があると仄めかされているが、真相は不明。
ノウメン
「タンポポ」のメンバー。ドーピング薬「葉桜」を使い太陽を危機に落としたが、辛三の手助けにより一時撤退をした。

学校関係者[編集]

田中(たなか)
サッカー部主将の三年生。六美にしつこく告白していたが、凶一郎に威迫されて以来は近づかなくなる。
白木 リサ(しらき リサ)
太陽と六美のクラスメイト。母親から貰ったピアスを大切にしている。
細田(ほそだ)
太陽と六美のクラスメイト。苗字とは裏腹に太っている。
剛田(ごうだ)
太陽と六美のクラスメイト。坊主頭。
北里 りんね(きたさと りんね)
七悪のクラスメイトで、生物部部長。人間や哺乳類に興味がない女の子。七悪の暴走を見ても「変態」できると独自の解釈で納得した。
堅井 律(かたい りつ)
不在がちの昼川(凶一郎)に代わり、太陽たちの通う高校へ赴任してきた女性教師。生徒の私物を「不道徳で無教養な生徒を矯正する」という理由で没収・処分したり、六美の髪の白い部分を黒く染めるよう注意するなど厳格な教師で、前の学校もあの厳しさで辞めさせられていた。六美の指輪を「堕落への第一歩」として没収するが、太陽の活躍によって指輪を奪還され、さらに没収していた他の私物も生徒のもとに戻された。1巻の130ページのおまけ漫画では、ゲームをしている生徒を注意するつもりが本人がゲームにハマるという、抜けた一面も見せている。
後に彼女が赴任してきた理由が、フラワー便が指輪の認証のセキュリティ情報を盗むため、指輪を一時的に孤立させるためであったことが明かされる(当の堅井はそのことを知らずにいた)。

その他[編集]

朝野 日出(あさの ひで)
太陽の父親。
朝野 あかり(あさの あかり)
太陽の母親。
朝野 光(あさの ひかる)
太陽の弟。
人類絶滅し隊(じんるいデストロイしたい)
環境保護団体。「人間は地球の病原体」をスローガンに人や国の絶滅を目指す団体。ミサイルを仕入れ、国会議事堂に撃ち込むも太陽と四怨の計らいで阻まれる。
芥山(あくたやま)
現代文の担当。働き方改革の一環で休暇している。
ユッキー&ケンケン
カップルの殺し屋。密造銃職人の犯人。お互いとても体を寄せ合う程の仲(所謂バカップル)で嫉妬深く、大喧嘩をしてもすぐに仲直りして元のバカップルに戻る。
百合(ゆり)
黒顔の娘。数年前、黒顔を殺す為に何者かが送ってきた爆弾により死亡。

書誌情報[編集]

  • 権平ひつじ 「夜桜さんちの大作戦」 集英社ジャンプ・コミックス〉、既刊4巻(2020年8月4日現在)
    1. 「桜の指輪」2020年2月9日発行(2月4日発売[集 1])、ISBN 978-4-08-882178-8
      • ジャンプGIGA』2019年SUMMER Vol.3掲載の2ページの短編も収録。
    2. 「デート」2020年4月8日発行(4月3日発売[集 2])、ISBN 978-4-08-882243-3
    3. 「ヒナギク」2020年6月9日発行(6月4日発売[集 3])、ISBN 978-4-08-882334-8
    4. 「浮気」2020年8月9日発行(8月4日発売[集 4])、ISBN 978-4-08-882382-9

出典[編集]

[脚注の使い方]

以下の出典は『S-MANGA』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ 夜桜さんちの大作戦 1 / 権平 ひつじ”. 2020年2月9日閲覧。
  2. ^ 夜桜さんちの大作戦 2 / 権平 ひつじ”. 2020年4月3日閲覧。
  3. ^ 夜桜さんちの大作戦 3 / 権平 ひつじ”. 2020年6月7日閲覧。
  4. ^ 夜桜さんちの大作戦 4 / 権平 ひつじ”. 2020年8月4日閲覧。

関連リンク[編集]