チェンソーマン

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チェンソーマン
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 藤本タツキ
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ(第1部)
少年ジャンプ+(第2部予定)
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 第1部:2019年1号 - 2021年2号
発表期間 第1部:2018年12月3日 - 2020年12月14日[1][2]
巻数 既刊11巻(2021年3月現在)
話数 第1部:全97話
アニメ
原作 藤本タツキ
監督 中山竜
脚本 瀬古浩司
キャラクターデザイン 杉山和隆
音楽 牛尾憲輔
アニメーション制作 MAPPA
製作 MAPPA
放送局 未定
発表期間 未定 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

チェンソーマン』(Chain saw man)は、藤本タツキによる日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて第1部「公安編」が2019年1号から2021年2号まで連載され、第2部は『少年ジャンプ+』(同社)にて連載予定[1][2]。2021年6月時点でコミックスの累計発行部数は1100万部を突破している[3]

このマンガがすごい!2021」オトコ編第1位[4]、第66回小学館漫画賞少年向け部門受賞[5]、2021年ハーベイ賞 Best Manga 賞受賞。

あらすじ[編集]

公安編
「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。少年デンジは死んだ父の借金を返すべく、「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていた。しかし借金は中々減らず、ごく普通の日常を願いながら、叶えるには到底届かなかった。ある日、デンジは仕事を斡旋していたヤクザに騙され、「ゾンビの悪魔」によってポチタと共に殺害されてしまう。しかし、ポチタはデンジの血を飲んで蘇生し、契約と引き換えにデンジの心臓となる。復活したデンジは「チェンソーの悪魔」へと変身する力を手に入れ、ゾンビの集団を一掃する。デンジは現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を管理されることになる。
東京の公安本部へ移ったデンジは、マキマの命令を受けて先輩の早川アキ、デンジのバディとして選出された「血の魔人」パワーと同居する。公安ではかつて7分間で110万人を殺した「銃の悪魔」の討伐を掲げ、世界各地に散った銃の悪魔の肉片を集めていた。一方で銃の悪魔に従う悪魔や契約した人間、さらにデンジと同じ「人間でも悪魔でもない者」らがデンジの心臓を狙っていた。

世界観[編集]

「悪魔」という、人間の恐怖を原動力とする怪物が当たり前に存在し、認知されている世界。1997年と作中で明記されているが、ソ連が崩壊していないなど、現実世界の歴史とは必ずしも符合しない。

用語[編集]

悪魔
動植物や概念などあらゆるものの名前を持って生まれてくる、人知を超えた怪物。人間がその名前を恐怖・嫌悪するほど力を増すとされている。種を問わず血を補給することで、力の維持や増強、損傷の急速な回復が可能。生きている人間へ憑依し操る能力や、人間の死体を乗っ取り「魔人」となる能力を持つ。悪魔は本能的に人間を嫌い、常に人の死や苦しみを望んでいるとされている一方、人に近い容姿の悪魔は比較的人間に友好的とされる。
天使の悪魔の証言によれば、悪魔は人間のいる世界と地獄との間で輪廻転生をしており、名前が恐れられている限りは、一方の世界で死んだとしてももう一方の世界で復活することができる。転生する際、記憶は引き継がれない。しかし、特異課の管理下にいる悪魔は、全員地獄で死ぬ直前にチェンソーのエンジンのものと思われる音を耳にしている。
人間は悪魔と契約をすることで、代償を払った上で使役したり、力を借りたりすることができる。強力な悪魔であるほど強い契約が必要になるが、悪魔に気に入られれば少ない代償で契約したり、より強い力を借りたりすることができる。
魔人
人間の死体を乗っ取った悪魔。人格は悪魔だが、元となった人間の記憶を受け継いでいる者もいる。頭部や顔に通常の人間と異なる特徴が現れる(角が生える、目に文様が浮かぶなど)。魔人になると悪魔のときより弱体化するため、悪魔が死から逃れるためにやむを得ずなることが多い。人格が人間であり通常時の頭部がそのままであるデンジなどは該当しない。
悪魔でも魔人でもない存在
デンジ、サムライソード、レゼのように、意識や姿は人間だが、悪魔に変身できる存在。非常に前例が少ないためデビルハンターの間でも噂程度にしか認知されていない。変身や武装を解く際は、変化した部位が泥のように溶ける。
特定の動作が変身のトリガーとなっている(胸のスターターロープを引いてエンジンを吹かす、鞘になっている左手を抜いて抜刀する、など)。悪魔や魔人と同様に血液が重要なエネルギー源になっている。基本的に不死身で、血液を摂取すれば回復し、上記の特定の動作でも回復できる。普通の悪魔なら致命傷になるほどの負傷でも容易に回復でき、サムライソードはアキによって呪殺されてもすぐに蘇生した。ただし蘇生には血を供給されるか、上記の特定の動作を代行してもらう必要があるため、誰かの介入がなければ死んだままで無防備である。血液が不足していると、再び変身しようとしても途中で変身が止まってしまったり、特定の動作をしても武装が現れなかったり、損傷だけが回復して人間の姿に戻ってしまったりする。
特定の呼称は「無い」とされていたが、実際にはチェンソーマンによりその名が抹消されていた(ただし何故か存在は消えなかった)。
契約
悪魔と人間が結ぶ約束事。絶対的なものであり、片方が契約を守った時もう片方も必ず守らねばならず、守れず破れば死ぬ。
デビルハンター
悪魔の脅威から人間を守るための職業。基本的には悪魔と契約して力を借りることで戦うが、武器を用いて生身の人間が戦うケースもある。特異4課では悪魔や魔人が直接戦闘要員として活動している。公安に所属するデビルハンターは福利厚生や給与の面で充実しているが、民間のデビルハンターでは対処しきれない事例の対応に当たることが多いため、負傷や殉職も多くなっている。
地獄
悪魔の生まれ故郷。天使の悪魔によると悪魔は地獄で死ぬと人間の世界に現れ、人間の世界で殺されたとしても新しい個体として地獄で復活する、というように輪廻転生を繰り返しているらしい。「地獄の悪魔」の能力により人間も行くことが可能である。
地上には一面の草原が広がり、蟻などの生物もいる。上空には形の異なるドアが大量に整列している。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

デンジ
本作の主人公。自称16歳。死別した父親の借金を返すべく「チェンソーの悪魔」であるポチタとともに非正規のデビルハンターとして働く少年。あるとき「ゾンビの悪魔」と契約したヤクザたちに殺害された際に、ポチタが心臓となり身体を再生させたことでチェンソーの悪魔へと変身する能力を手に入れた。その力でゾンビの悪魔とヤクザたちを皆殺しにした後、マキマに拾われて公安所属のデビルハンターとなった。
性格は非常に単純で、大胆不敵かつ自信家。物事を深く考えることが嫌いで自分の欲望に常に忠実だが、それらは過酷な幼少期を過ごした経験と「普通に生きて普通に死ぬ」という人並みの生活と幸福への憧れによるものである。幼少期からデビルハンター以外の生き方を知らずに過ごしてきたため、協調性や一般常識に欠けるが、次第に他者への思いやりや自分の生き方について考えるなど成長を見せるようになる。
初めて自分を一人の人間として扱ってくれた経緯からマキマに好意を持っており、銃の悪魔を倒して彼女に認められることを第一目標とする。公安で任務を続けているうちに、ポチタことデンジの心臓が一部のデビルハンターに狙われていることが判明し、各国の政府に手配された刺客たちに命を狙われる羽目になる。数々の激戦の末、親しい人間の死を経験して疲弊したところをマキマに付け込まれ精神が崩壊し、チェンソーマン』に変身して暴走の限りを尽くすが、ポチタとパワーの助力によりデンジとしての姿を取り戻す。一度は逃げようとするも「チェンソーマン」が人々のヒーローとして崇められていることを知ったことで再びマキマと対峙し、ポチタとの連携で勝利を収めた。マキマへの好意は最後まで変わることはなかったが、マキマの所業とそれによって命を落とした者たちへのけじめとして、彼女を完全に殺し、一つになることで罪を共に背負うことを選ぶ。
全てが終わった後はニャーコやマキマが残した犬たちと暮らしていたが、マキマが転生した支配の悪魔である「ナユタ」を岸辺から預けられ、共に暮らすこととなる。
チェンソーの悪魔
デンジが悪魔に変身した姿。胸から生えたスターターロープを引っ張ることで変身する。変身すると頭部全体が、鋭い牙の生えたチェンソーのような形状になり、両腕からも腕を貫くようにガイドバーとソーチェンが生える。排気口のような頭部のスリットからは目と思しき丸い光が覗くことがあるが、それ以外の感覚器は確認できない。胸のスターターロープを引っ張れば何度でも蘇ることのできる不死身の存在だが、エネルギー源である血液が足りなくなると肉体の再生ができずに仮死状態に陥るという弱点も存在する。刃は実際に体を裂いて出現しており、変身している間デンジの血が流出するため貧血になりやすい。
戦闘時は常人離れした身体能力に加え、自身の肉体各部から突き出ている刃を高速回転させ、対象を荒々しく斬り刻む攻撃を得意とする。さらに数々の戦いを通じて肉体から突き出る刃の制御や出し入れ、伸ばしたチェーンを利用した移動や拘束などの応用もできるようになった。後にこの姿は仮のものであり、真の姿は地獄のヒーロー「チェンソーマン」であることが判明した。
チェンソーマン
岸辺の部隊の襲撃を受けたマキマに助けを求められた際にデンジが変身した姿であり、かつポチタの真の姿。変身の際には、腹から腸のようなものが出てマフラーのように首に巻き付く。外見にデンジの面影はなく、通常時の変身よりも強大かつ凶悪な姿に変貌しているほか、戦闘力も大幅に増幅している。マキマ曰く「悪魔に最も恐れられる地獄のヒーロー」で、悪魔に助けを求められると現れるが、助けを呼んだ悪魔ごとあらゆる悪魔を殺し回り、自身は何度殺されても復活して蹂躙を続けるという滅茶苦茶な存在である。その活躍から怒りや畏怖、崇敬など様々な感情を悪魔から向けられている。
悪魔から恐れられる更なる理由として、食べた悪魔と、その名前を持つ存在をこの世から消し去ってしまうという能力を持っていることが挙げられている。食べられた存在はあらゆる記録や個人の記憶から抹消され、支配の悪魔であり「物事を掌握する力」を持つマキマは唯一覚えていられるが、それでも完全には思い出すことができない。チェンソーマンに名前を持つ悪魔を食べられた結果、作中の世界には「ナチス」「第二次世界大戦」「エイズ」「核兵器」「第六感」といった事物や概念が存在しない。
何者をも寄せ付けない圧倒的な強さでマキマと対峙したが、人々がチェンソーマンをヒーローと見なすようになり、恐怖されなくなったことで弱体化し、一度は敗北する。弱体化してからは、それまでのチェンソーの悪魔の姿に腕だけ鎧が備わったような見た目となった。
ポチタ
チェンソーの悪魔。デンジの相棒で、チェンソーを模した子犬のような見た目をしている。
頭部から鼻先にかけてチェンソーの刃が生えており、作中ではデンジの武器や工具として活用されている。
瀕死で倒れていたところにデンジと出会い血を与えられ、「ポチタを助ける代わりにデンジを助ける」契約をし協力するようになる。悪魔でありながらデンジとは良好な関係を築いており、デンジが語る夢の話を楽しみにしていた。デンジが殺害された際には『心臓をデンジにあげる代わりにデンジの夢を自分に見せてほしい』と言い、再び契約をしてデンジと一体化する。その後はデンジの体の中で生き続けており、夢の中からデンジに語り掛けるようになる。
その正体は地獄のヒーロー「チェンソーマン」の成れの果てで、強力な悪魔との激戦で瀕死になり、弱体化した姿であった。チェンソーマンとなったデンジがマキマによって瀕死にされた際には、デンジの血に残されたパワーの残滓に自らの肉を与え、パワーとデンジの復活に大きく貢献した。マキマとの最終戦ではデンジの策の一環としてデンジと成り代わってマキマと対決し、デンジを勝利に導いた。
「誰かに抱きしめてもらうこと」が夢であったが、強すぎたがためにデンジと出会うまでそれが叶えられることはなかった。第一部の最終回である97話では、自分とも通ずる部分のあった支配の悪魔の心中を見抜き、夢の中でデンジに「たくさん抱きしめてあげて」とアドバイスを残した。

公安警察[編集]

公安対魔特異課[編集]

公安警察における、対悪魔を目的とした部署の一つ。福利厚生が厚く、給与目当てで就職する者も多いが、その性質上民間で対処出来なかった強力な悪魔と対峙するため殉職者が後を立たない。所属する者は1年後に大抵死ぬか、民間のデビルハンターに転職するとのこと。とりわけ対魔特異4課は実験的部隊とされ、魔人や悪魔が隊員として所属している。作中で銃による襲撃で大半の人員が殉職したため、1〜3課と合併された。

マキマ
デンジの上司の女性。内閣官房長官直属のデビルハンターで、同僚や同業者からも畏怖される存在。基本的には優しく寛容だが、したたかでシビアな一面も持つ。人を惹きつける不思議な魅力を持つミステリアスな印象の美女で、デンジの憧れの存在。また、その立場とは裏腹に趣味は映画鑑賞で、同僚や友人、ペットの犬たちとの穏やかな日常を愛する明るくマイペースな性格の持ち主でもある。
基本的には隊員を指揮する立場にあるがデビルハンターとしての実力は非常に高く、契約している多数の悪魔により様々な能力と殺傷術に長ける。また、肉体的にも精神的にも人間をはるかに超越しており、ほぼ不死身に近い存在だが、その出自や真意などは秘匿されており謎が多い。
その正体は、内閣総理大臣と契約した『支配の悪魔』である。悪魔でありながら人間に対して友好的で、自ら「人間が好き」とも語っているが、それは「人間が犬を好いている感情と同じ」で基本的には人間を無関心かつ下に見ており、自身の目的のためであれば容赦なく切り捨て、利用することのできる高慢さと冷酷さを持ち合わせている[6]。格下と見なした相手を支配する能力を持ち、命令を下すことでたとえ対象が死んでいても思い通りに操ることができる。また「物事を掌握する力」を持ち、不完全ではあるもののチェンソーマンが食べてしまった存在をも記憶し続けることができる。
チェンソーマンには狂気にも似た憧れを抱いており、彼の力を支配することで「なくなったほうが幸せになれるもの」を消し去って「より良い世界」を作ろうとしている一方で、彼に食べられて消滅することもまた本望と語っている。数々の任務の末にデンジの精神を崩壊させることでチェンソーマンを出現させることに成功するが、最終的にパワーの介入と再起を遂げたデンジの策に嵌まり敗北。最期はデンジの肉体と一つになるという奇策を取られたことで不死身の能力を無効化され、完全に消滅した。
その後ほどなくして、中国にて新たな個体「ナユタ」として復活。岸辺を通じてデンジのもとに預けられることとなる。
ポチタの見立てによれば、家族や対等な関係に飢えており、人が恐怖を抱くものを消すことで、恐怖による支配でしか他者と関われなかった自分が対等な関係を築ける世界を作ることも目的の一つだった。
早川 アキ(はやかわ アキ)
デンジの3年先輩の男性。髪を後頭部の高い位置で結っている。礼儀知らずで自分勝手なデンジやパワーには辟易しているが、後に彼らの保護者兼監視役として自宅で共同生活を送るようになる。マキマは「命の恩人」とのことで、彼女に好意を抱いている。両親と、弟のタイヨウと暮らしていたが銃の悪魔によって自分以外皆殺しにされ、復讐のためデビルハンターになった。特にタイヨウに関しては、結果的にアキの言葉が原因で命を落としたことから、強い自責の念を抱いている。仕事熱心で、普段は冷徹に振舞っているが、根は心優しく情に厚い性格。バディの姫野に厚い信頼を置いており、姫野の影響で喫煙者になった他、彼女にピアスも開けられている。姫野が殉職してからは天使の悪魔とバディになった。
物語開始時点では「狐の悪魔」「呪いの悪魔(カース)」と契約していたが、後に狐の悪魔に見限られた上に、自身の寿命が残り2年しかなくなった際に新たな力として「未来の悪魔」と契約を結ぶ。その際に「未来で最悪な死に方をする」と予言された。
生身の人間としては戦闘能力が高く、剣術を得意としている。狐とカースを使わなくなってからは武器を天使が作った刀に持ち替え、未来の悪魔の未来視を駆使して戦う。
銃の悪魔との決戦が決まった際には、ともに暮らす内にかけがえのない存在になっていたデンジとパワーを失うことを恐れ、作戦の不参加を要請するもマキマの能力によって支配を受けてしまう。さらには突如侵攻してきた銃の悪魔に肉体を奪われ「銃の魔人」となり、混濁した意識の中で人々の殺戮を開始する。最終的にはデンジによって倒され、本人は弟とキャッチボールをする幻を見続けたまま安らかに死んだが、既に兄弟のような関係を築いていたデンジにとっては「最悪の死に方」となった。死後、彼の遺した貯金は遺言に基づいて姫野の家族とデンジに半分ずつ送られた。
パワー
デンジのバディ。「血の魔人」。魔人としては比較的知能と理性があったためマキマに保護され、デビルハンターとしての訓練を受けていた。容姿はおよそ10代後半程度の女性で、亜麻色のロングヘアー、頭頂部の2本のツノ、十字の文様が入った虹彩が特徴。一人称は「ワシ」で、老人語混じりの話し方をするが実際は子供っぽく、非常に自己中心的かつわがままな性格。言ったことをすぐ覆す虚言癖があり無責任、その言行にはまったく一貫性がない。元が悪魔だった故にプライドが高く、人間に対しても差別的、高圧的な態度をとるが、自分より強い相手には弱く、逆に自分より弱い相手には強く出る利己的な一面もある。唯一、自分が拾った猫の「ニャーコ」だけには心を許し、とても大切にしている。
血を操る能力を持ち、血を固めて武器を生成したり、自分や他者の血液を操作することで止血を行うこともできる(ただし本人は他人の血の操作は苦手と述べている)。また吸血することで自らの力を強化することができる一方で、逆に血を使いすぎると貧血になり動けなくなるデメリットもある。
デンジとバディを組んで以降は、デンジと共にアキの自宅で暮らすことになる。闇の悪魔との対峙後、五体満足での生還を果たすが、しばらく恐慌状態に陥り、一時精神が退行した。しかし、デンジやアキの介護により普段通りの性格に戻り、彼等との仲を深めた。
アキの亡き後はデンジと共にアパートで暮らしていたが、彼に『パワーの殺害に加担した』負い目を背負わせるためにマキマに殺害される。しかし以前にデンジに自らの血を吸わせていた事から、デンジの中で辛うじて生きながらえ、デンジの窮地を救うべくポチタの頼みを受け、その肉を喰らった事で血の悪魔本来の姿で復活、マキマと対峙する。一度はマキマに勝てないと判断してデンジを裏切り自分だけ助かろうとするも、彼への想いから彼を助け出し、致命傷を負いながらも「初めてできた友達」であるデンジを護りきり、最期は「血を与える代わりに、いつか血の悪魔を見つけて再び友達になる」契約をし、デンジを復活させて消滅した。
83話にて、チェンソーマンの眷属であったことが明らかとなった。
血の悪魔
パワーの悪魔本来の姿。女性的な肢体の肉食獣のような姿をしており、四本の腕と露出した臓物が特徴的。十文字の目や髪、ツノなど、魔人のときと近しい特徴もある。血を操る能力が魔人のときより格段に強力で、他人の血で武器を生成して体の内側から切り裂いたり、空中に大量の武器を生成して殺到させたりといった芸当ができる。性格は全く変わっていない。
姫野(ひめの)
デンジの先輩で、アキのバディ。隻眼で眼帯がトレードマークの美女。明るくノリのいい性格。酒好きだが酒乱であり、酔うと奇行が増える。酔った勢いで一度はデンジを自宅に連れ込み性行為に及びかけるも、互いに別の想い人が居ることを知ったことで「友達」となった。父と妹がおり、実家に仕送りをしている描写がある。
自身の右目を代償に幽霊の悪魔と契約しており、不可視、不可触の腕を自由自在に操ることができる。デビルハンターとしての経歴は長く、過去5人いた彼女のバディはいずれも殉職している。その影響かアキとバディを組む以前は暗くシビアな性格だった。アキに好意を持っており公私ともに依存しつつも、内心ではアキが公安を辞めて穏やかに生きることを望んでいる節がある。愛煙家であり、元々は嫌煙だったアキをなし崩し的に喫煙者にした。
サムライソードとの戦いの際に、アキを護るため幽霊の悪魔に自身の全てを捧げて戦うも、ヘビの悪魔に幽霊の悪魔を喰われ肉体が全て消滅した。
荒井 ヒロカズ(あらい ヒロカズ)
デンジの同僚で新人の男性。22歳。趣味は俳句。姫野曰く「実力不足だけどやる気は十分」。狐の悪魔と契約している。堅物だが面倒見のいい性格で、当初はデンジのことは快く思っていなかったが、永遠の悪魔との戦いでデンジに助けられたことで認識を改める。幼少期は母親がよく酔って帰ってきたらしい。特異課襲撃の際にコベニを庇って射殺された。
東山 コベニ(ひがしやま コベニ)
デンジの同僚で新人の小柄な女性。20歳。特異課の統合以降は暴力の魔人(ガルガリ)とバディを組んでいる。姫野曰く「引っ込み思案だけどかなり動ける」。契約している悪魔は不明。本人は大学進学を望んでいたが、優秀な兄を大学に行かせるため、嫌々ながらデビルハンターになった。9人姉妹で、両親からの愛に恵まれなかった荒んだ家庭環境を持つ。小心者で精神的に脆い部分があるが人並み外れた身体能力を持ち、対人での戦闘力は非常に高い。
給料を貯めて自動車(フィアット・500)を購入したが、パワーにアメリカの刺客の長男を撥ねるのに利用され、その後の戦いの中で大破した。デンジらと共に地獄に送られてしまうがガルガリに守られて生き延び、公安を辞める。
辞職後はハンバーガーチェーン店『ファミリーバーガー』に勤めていたが、店長や店員からパワハラを受け「助けて」と零した事でチェンソーマンを呼び寄せる。「女とデートをしたい」というデンジの夢に付き合わされる形でチェンソーマンに連れ回された挙句、マキマとチェンソーマンの戦いに巻き込まれる。その後は元に戻ったデンジと共に岸辺に匿われ、命を落としかねない状況を恐れながらも両親から離れられることに安堵していた。この時にデンジとした話が、彼に「チェンソーマンになりたい」という欲望を目覚めさせる切っ掛けとなった。
円(まどか)
特異4課所属デビルハンターだった男性。顔の切り傷と眼鏡が特徴。特異課襲撃の際に生き残ったものの公安を辞職し、民間のデビルハンターになった。
岸辺(きしべ)
姫野、早川の師匠である初老の男性。年齢は50代。初登場時は公安対魔特異1課所属で、後に合併された特異4課の隊長を務めることになった。口の左にある縫い跡が特徴的なほか常に無表情で、何を考えているのかわからない印象を与える。特異課襲撃の後、サムライソード打倒に備えてデンジとパワーの稽古をつける。
「悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっとんでるヤツ」という持論を持っており、好きなことは酒と女と悪魔を殺すことと語るなどエキセントリックな面が目立つ。仕事の際には冷静沈着かつ冷酷に振舞っているが、根は人情家で、仲間想いの性格。
自称「最強のデビルハンター」で、老いとアルコールにより実力に衰えはあるものの、それでもマキマを除けば公安所属のデビルハンターの中では最強という超人的な戦闘力を持つ。ピンツィによれば「爪の悪魔」「ナイフの悪魔」「針の悪魔」と契約しているが、契約の対価として払えるものは体に残っていないとされる。
当初からマキマを警戒しており、マキマがチェンソーマンを復活させた際には、彼女のマンションを機動隊やデビルハンター達を率いて襲撃するが失敗。自意識を取り戻したデンジとコベニを匿い、デンジの最後の戦いに協力する。全ての決着がついた後、中国から拉致してきた、生まれ変わった支配の悪魔であるナユタをデンジに預け、自身は姿を晦ました。
かつては9年以上クァンシとバディを組み、また彼女に惚れてアプローチをかけていたが、彼女が女の方が好きである事から諦めている。
ビーム
サメの魔人」。頭の上半分がサメの頭部と背鰭を模したような形になっており、耳も人間のものより尖っている。戦闘時には頭部全体がサメになり、目標に喰らいついて攻撃する。短時間であれば悪魔本来の姿にもなれる。地中や壁などあらゆる場所を泳ぐことが可能で、普段のパトロールの際には頭頂部の鰭だけ地上に出して地面に潜んでいる。非常に凶暴で普段は会話もできないほどだが、マキマには頭が上がらないようで彼女には忠実。また、チェンソーの悪魔の過去を知る人物の一人で、デンジのことを「チェンソー様」と呼び慕っている。
レゼと台風との戦いでは大いに活躍するが、闇の悪魔との戦いでは、デンジを復活させるために彼に血液を分け与えた後、殺されてしまう。83話にて、チェンソーマンの眷属であったことが明らかになった。
サメの悪魔 
ビームの本来の姿。丸く大きな3対の目、たてがみのような複数の背鰭、昆虫の足のように変化した2対の胸鰭など、通常のサメの特徴を誇張したような見た目をしている。機動力に長け、作中では、デンジを背に乗せて台風の悪魔の体表を駆け回り、その撃破に大きく貢献した。
天使の悪魔(エンジェル)
頭上の光輪と一対の羽を備えた、中性的な天使の姿をした悪魔。羽は防御等に活用することもできる。性別は男性。姫野の後任でアキのバディとなる。覇気に欠け、常に気だるそうにしているほか、「働くくらいなら死んだほうがマシ」など、自らの死を望むような発言も多いが、マキマによれば、怠け癖がなければ岸辺の次に強い。他の悪魔の例にもれず、人の苦しみを望んでいる旨の発言をしている一方、天使らしい慈悲や気遣いを覗かせることもある。
特殊な悪魔らしく、悪魔ながら人間に敵意を抱いていないものの、意思とは無関係に、触れた人間の寿命を吸い取る能力を持っている。彼自身はこの能力を「死を呼んでしまう」として嫌っている。吸い取った寿命を変換して武器を造ることもでき、アキの新しい刀も彼の能力で造ったもの。武器は使用する寿命に応じて強力になり、召喚する際は光輪から引き出す。かつては漁村らしき場所を故郷として人と交わって暮らし、思い人すらいたが、マキマに操られて村の人間の寿命を全て吸い取っており、その記憶を消されている。
闇の悪魔との戦いで両腕を失う。アキと共にマキマに相談に行き、アキがマキマに操られる様子を見て記憶を取り戻し、反旗を翻すが、再支配されてしまう。83話にて、チェンソーマンの眷属であったことが明らかになった。
暴力の魔人(ガルガリ)
ペストマスクとガスマスクを合わせたような仮面を装着し、パーカーのフードを被った男性。特異課の統合以降は、コベニとバディを組んで活動している。魔人の身でありながら強すぎるため常に毒の出る仮面で力を制御されているが、それでも蹴り技を筆頭とする格闘能力では無類の強さを発揮する。仮面の下は人間に近い顔をしているが目が2対ある。
暴力を冠する物騒な名前とは裏腹に、本人は争いを嫌う気さくで明るい性格をしており、フレンドリーな言行も多い。人間の脳が多く残っているらしく、乗っ取った人物が生前に通っていた学校や定食屋の記憶が残っており、マキマに助けられたことも覚えているが、なぜその人物が亡くなったかは覚えていない。
闇の悪魔との戦いでは仮面を外して全力で応戦し、満身創痍になりながら奮戦するも敗れて死亡した。
83話にて、チェンソーマンの眷属であったことが明らかになった。
蜘蛛の悪魔(プリンシ)
人間の女性に似た上半身と蜘蛛のような多脚を備えた悪魔。顔には正中線に沿ってファスナーのような溝が走っている。人間に友好的だが、癇癪で安易に人を殺すとして警戒されている。常に無表情だが、マキマには忠実で彼女に付き従っている。
多脚を利用して天井を移動したり、脚で敵を貫いたり切り裂いたりする。また、体のファスナーを開くことで任意の物を召喚する能力を持っている。
83話にて、チェンソーマンの眷属であったことが明らかになった。
公安対魔特異5課 [編集]

チェンソーマンとなったデンジを仕留めるため、マキマが作り指揮をとる組織。様々な武器の名を冠した悪魔に変身する、悪魔でも魔人でもない存在7人から構成されている。チェンソーマンによって名前を奪われているため正式名称はないが、暫定的に『武器人間』と呼ばれている[7]。マキマの能力か本心かは不明だが、皆マキマを慕う。

サムライソード
レゼ
クァンシ
武器人間・長剣
ジャケットの下にパーカーを着た、軽薄な印象の青年。仕込み刀のようになった右手を引き抜くことで変身する。変身すると、腕に両刃の剣が生え、頭部にもウサギの耳のように剣が生える。
武器人間・槍
眼鏡と短髪が特徴の、落ち着いた印象の男性。喫煙者。脊髄から槍を引き抜き変身する。変身すると頭部がテンガロンハットのような形状になる。引き抜いた槍はそのまま武器として使用する。
武器人間・鞭
くせ毛と吊り目が特徴の、ジャケットを肩にかけた勝気な印象の女性。指を鳴らすことで変身する。変身すると、頭部と腕が多数に枝分かれした鞭のような形状になる。
武器人間・火炎放射器
オールバックとゆったりとした話し方が特徴の男性。スイッチとなった奥歯を動かすことで変身する。変身すると、両腕が火炎放射器の銃部に、頭部が燃料タンクとなり、炎を放つことができるようになる。

公安対魔2課[編集]

野茂 (のも)
右頬から口にかけて大きな傷痕がある男性。狐の悪魔の手を使う。2課時代の早川の先輩。早川に期待しており、自身が副隊長になった暁には彼を2課に引き抜くと言っている。レゼの襲撃に遭い、重傷を負いながらも交戦するが死亡。
加藤、田辺
遠隔で相手の内臓にカビを生やす必殺の戦法を持っているが、不死の再生能力を持つレゼを倒すことはできなかった。レゼの爆発に巻き込まれたが生死不明。
副隊長
対魔2課の副隊長。アキと同様に契約悪魔は狐(頭)。死の間際に合コンの心配をするなど飄々とした男。レゼの襲撃に遭い死亡した。

京都公安[編集]

黒瀬 ユウタロウ(くろせ ユウタロウ)
京都公安所属の男性。鼻から左頬にかけて切り傷がある。契約悪魔は「罰の悪魔」。特異課襲撃の後に特異4課の指導に来て、早川に未来の悪魔との契約を結ばせた。早川同様に銃の悪魔への恨みでデビルハンターになったが、復讐はすでに諦めている。ゆえに愚直に復讐を目指す早川には苛立ちを感じているが、一方でその身を案じて激励を送った。
学生時代はサッカー部に所属していた。兄がいたが、悪魔に食べられ亡くなっている。東京にミサという名の恋人がいる。マキマの要請を受け、デンジ護衛任務に参加するべく東京まで車で移動する道中で、アメリカからの刺客の三兄弟によって天童・スバルと共に射殺された。その後、銃の悪魔との対決の際にマキマの支配を受けた状態で召喚される。
天童 ミチコ(てんどう ミチコ)
京都公安所属の女性。長身で、鼻から右頬にかけて切り傷がある。ジョーイ曰く「いい女」。契約悪魔は黒瀬と同じく「罰の悪魔」。黒瀬とバディを組んでおり、ともに特異4課の指導に来た。黒瀬・スバルと共に、デンジ護衛任務に召集されるも道中で射殺される。その後、黒瀬と同様に銃の悪魔との対決の際にマキマの支配を受けた状態で召喚される。
スバル
京都公安対魔1課所属の男性。黒瀬の師匠であるほか、宮城公安の指導に当たったこともある。実力者のようだが、黒瀬らとともに射殺されてしまう。

宮城公安[編集]

日下部(くさかべ)
宮城公安対魔2課所属の男性。明るい色の髪をオールバックにし、黒縁眼鏡をかけている。几帳面な性格で、デンジの言葉遣いやパワーの偏食にも厳しく注意する。石の悪魔と契約しており、魔法陣の上に立ち息を吹くことで相手を石に変えることができる。
対人護衛のエキスパートとして、玉置や吉田とともにマキマからの要請でデンジ護衛任務に参加する。闇の悪魔との戦いでは、両腕を奪われながらも血で魔法陣を描き石の悪魔の力で立ちむかうが敵わず、逆に石の悪魔を砕かれて自身の体も石になり砕けてしまった。
玉置(たまき)
宮城公安対魔2課所属の男性。日下部のバディ。坊主の髪型で額にホクロがあり、目の下に隈ができている。冷静沈着で寡黙な仕事人だが、デンジを囮に使ったことを本人に謝罪するなど良識も弁えている。
日下部と共にマキマの要請でデンジ護衛任務に参加する。闇の悪魔との戦いではクァンシと共に闇の悪魔に立ち向かうが、返り討ちに逢い死亡する。

その他 [編集]

中村(なかむら)
公安のデビルハンター。宮城か東京かは不明だが対魔2課に所属。デパートで刺客に襲われたデンジ一行に加勢したが、自己紹介をしようとしても他の人間に遮られるなど不憫な扱いを受けている。狐の悪魔と契約している。クァンシに奇襲された際に首を切断されて死亡。
人気投票ではサムライソードや荒井を抑えて20位にランクイン。

民間デビルハンター[編集]

吉田 ヒロフミ
マキマの要請でデンジ護衛任務のために雇われた民間のデビルハンターで、現役高校生。光のない黒目と、左耳の大量のピアスが特徴。常に口元に笑みを浮かべており、デンジに「仲良くしようぜ」と挨拶するなど気さくな性格だが、実力は高く、敵に対しては容赦しない。作中では、民間人に化けていたアメリカの刺客の次男を一瞬で見抜いて返り討ちにしたが、兄の死を目の当たりにして嘔吐していた三男は「プロではない」として見逃してしまった。また、クァンシには及ばないものの、彼女の一撃を目視し素手で受け止めるなどかなりの身体能力を持つ。その後は岸辺と共にデパートの外で人形たちの制圧を行った。
「蛸の悪魔」と契約しており、足で攻撃をする、墨で煙幕を張る、足を命綱のように使うなど、様々な戦法を持つ。

チェンソーの心臓を狙う者たち[編集]

永遠の悪魔
ホテルに潜み、同化していた悪魔。出動した特異4課を閉じ込め、デンジの心臓を要求したものの、デンジに三日三晩、死を望むまで痛めつけられ、自らの心臓を差し出す最期を迎えた。
沢渡 アカネ(さわたり アカネ)
ショートカットの少女。元は民間のデビルハンター。ヘビの悪魔と契約している。自身の爪などを代償に、尻尾で攻撃させたり、対象を丸呑みさせたりする。丸呑みした悪魔を吐き出させ、そのまま使役することもできる。この能力で沢渡は姫野の幽霊の悪魔を使役し、アキと戦った。
詳しい経緯は不明だが、銃の悪魔と契約して2万円と交換でヤクザたちに銃を流し、またサムライソードを改造して刀の悪魔の心臓を移植し、特異課を襲撃させた。最終的には特異課に捕らえらたが、尋問の前にヘビの悪魔に首を刎ねられ、謎を多く残したまま死亡した。死体はマキマに回収されており、銃の悪魔との決戦時、彼女の能力の生け贄の一人として再登場した。
サムライソード
デンジを雇っていたヤクザの孫。本名は不明。長いモミアゲが特徴的な男で、デンジからはモミアゲマンとも呼ばれる。デンジに祖父を殺されたことを恨んでいる。祖父のことを半ば盲目的に敬愛しており、自分や祖父の正当性を疑わない一方で、他者に対しては高圧的で見下すような態度をとる身勝手な人物。
沢渡に身体を改造されて心臓が刀の悪魔になっているとのことで、刀の悪魔に変身することができる。デンジと同じ、悪魔でも魔人でもない存在とされる。初戦ではデンジを圧倒したが、再戦にて敗北して捕らえられた。警察に引き渡される前に、姫野の復讐という名目でデンジと早川に股間を蹴られ続け悶絶した。
逮捕後の処遇は不明であったが、後に公安対魔特異5課の一員として、記憶を書き換えられた形で再登場する。
刀の悪魔
サムライソードが悪魔に変身した姿。仕込み刀のようになった左手を引き抜いて抜刀することで変身する。
変身すると、長大な刀が頭を後ろから前に貫くようにして水平に生え、その刃の部分とツバが一体化した軍帽のようなものも現れる。頭部は黒い肉質に覆われ目などの感覚器は確認できないが、口は歯が剥き出しになったものになる。腕からも、腕を貫くように刃が生える。
戦闘では主に両腕の刃を使うほか、身を屈めて構えを取った後、高速で突進しながら刀を振り抜く居合斬りのような攻撃を得意としている。目にも留まらぬ速さでの移動、敵の両断が可能な強力な技で、デンジと初めて戦ったときにはデンジを腹から真っ二つにした。しかし、予備動作が大きく動きも直線的であるため、再び戦った時には反撃を合わせられ、意趣返しとばかりに縦に真っ二つにされてしまった。
レゼ
カフェ「二道」でバイトする人懐っこい美女。黒髪と、側面にリングが付いたチョーカーが特徴。雨宿りのために入った電話ボックスでデンジと出会い、差し出された花のお礼にカフェに誘ったことで交流を持ち、彼にとって二人目の「好きな人」となる。
学校に通ったことがなく若い身空で危険な仕事に就くデンジを案じて、度々デートに誘い、アプローチをかける。
その正体は、かつてソ連軍が国に尽くす戦士を育てるために人体実験の要員として集めた「モルモット」と呼ばれる子供達の一員。爆弾の悪魔に変身することができ、デンジのような悪魔でも魔人でもない存在であるとされる。その素性には謎が多いが、悪魔の間では名の知れた存在であるとされる。
駆け落ちの提案を断ったデンジに牙を剥いて心臓を奪おうとし、一時はデンジを瀕死にまで追い込むも、復活したデンジに一瞬の隙を突かれて海に引きずり込まれ敗北。その後、今度はデンジの方から駆け落ちを提案され、逡巡した末にデンジのもとに向かうが、あと一歩のところでマキマと天使の悪魔に阻まれて致命傷を負い、自分も学校に行ったことがなかったことを心の中でデンジに告解しながら命を落とした。
後にチェンソーマンとなったデンジに対抗するための公安対魔特異5課の一員として、記憶を書き換えられた形で再登場。
爆弾の悪魔
レゼが悪魔に変身した姿。首の右側にあるリング(手榴弾のピンのようなもの)を引き抜くことで変身する。変身は首から上が爆発したあと衣装が生成され、煙の中から頭部が現れて完了する。
変身すると、頭部が航空爆弾を模したようなものに変化し、導火線状のもので編まれたオペラグローブと、ダイナマイト状のものが連なったエプロンを身に纏う。頭部には目と思われる切れ込みと、剥き出しの牙が並んだ口が確認できる。
戦闘では主に、自身を起点とした爆発による攻撃を行うが、攻撃手段や応用は幅広く、デンジやサムライソードよりも練度の高さが見て取れる。作中では火花を飛ばして離れた場所に爆発を起こしたり、徒手格闘に爆発や爆風を付与し、速度や破壊力を強化するなど様々な戦法を見せた。
台風の悪魔
モヒカン男と組んで行動していた悪魔。露出した脳と腸が周囲を取り巻いた巨大な赤子という、異様な姿をしている。当初は排水溝に流れ込む水の渦として現れていたが、後に本体が明らかになった。関係性は不明だが、レゼには頭が上がらない様子。風雨を操る強力な悪魔で、モヒカン男がデンジを狙った際に、レゼがいるとは知らずに2人を学校に閉じ込めるために雨を降らすが、それをレゼに咎められ、許す代わりに服従を強いられる。レゼと特異課との戦闘に加勢し、強風を巻き起こして天使の悪魔やアキに死を覚悟するほどの苦戦を強いるが、デンジとビームの共闘でバラバラにされた。
モヒカン男
台風の悪魔と組んで行動していた男。目の焦点が合っていないほか、顔を上から下に跨ぐように火傷のような跡がある、異様な風態の男。殺し屋と思われ、ターゲットにとって大切な人を人質に取り、ターゲットを屈服させて殺す手法を得意とする。デンジを狙ってレゼとデンジがいる学校に忍び込み、トイレに発って1人になったレゼを人質に取ろうとするが、反撃に遭い殺される。
アメリカの刺客
アメリカからの刺客で、三人兄弟。デビルハンターだが、殺し屋まがいの仕事も請け負っている。3人とも「皮の悪魔」と契約しており、変装してターゲットと接触することを得意とする。過去に何度も死線をくぐってきた経験から自分たちに「不死身」と自信を持っている。国からの依頼によってデンジをアメリカへ拉致するべく来日。
長男
名前は明らかになっていない。長い前髪とアゴヒゲが特徴。仕事の際には前髪を七三分けにする。兄弟の中ではクールで落ち着いた性格。弟たちと共に黒瀬らを殺害し、黒瀬に変装してデンジらと接触するが、突如パワーが運転するコベニの車に撥ねられ、後頭部を強打し絶命する。
ジョーイ
次男。無造作に伸ばした髪を上げたボサボサの髪型が特徴。陽気で軽薄な性格。長男からはバカと称されている。弟と共に一般人に変装してデンジたちに近づくが、兄の死を目の当たりにして動揺。パワーに復讐しようと意気込むが、間もなく追ってきた吉田に殺害される。
アルド
三男。右目をまたぐように縦に2本走った傷が特徴。慎重だが、黒瀬らを殺害した際に吐いてしまうなど、殺し屋にしては弱気な性格。ジョーイと共に一般人に変装してデンジに近づくが、長兄の死を目の当たりにして動揺。ジョーイを殺した吉田と遭遇するが、嘔吐していたことからプロらしからぬと見なされ奇跡的に生還する。その後黒瀬に変装して黒瀬の友人である友野に匿われた際、黒瀬の人生を思って泣いてしまう。しかし友野の言葉によって奇しくも覚悟が決まり、以降は取り憑かれたように「俺は不死身だ」と呟きながら一人で仕事を完遂すべく動く。デパートでは銃を使用しての不意打ちでクァンシたちを殺そうとするも敵わず、窓から投げ捨てられる。車の屋根に落ちた事で一命は取り留めるが、その後コスモの能力にあてられたのか、「ハロウィン」と泣きながら叫んでいる様子がニュースで放送されて以降は登場していない。
人形の老人
「サンタクロース」の異名を持つ、ドイツからの刺客。前髪と側頭部以外が禿げ上がった、小柄な老爺。左目が外側に向いた斜視。ターゲットへの攻撃を「プレゼント」と称し行動する。国からの依頼でデンジを狙って来日する。複数の悪魔と契約しているが全容は不明。岸辺からは「サンタクロースに悪魔を使われたら終わり」と警戒されている。クァンシ陣営からも認知されており、有名であることが窺える。自分が直接デンジと接触することはなく、人形を操って人海戦術でデンジを狙う。
その正体は真のサンタクロースによって『精巧な人形』にされた人物。彼女の操り人形として、自らと養子たちの心臓を差し出して地獄の悪魔との契約を果たし、デンジたちを地獄へ送った。
トーリカ
ロシアからの刺客。狩りをしながら「師匠」と共に暮らしている青年。
表情や感情の機微に乏しく、動物を狩ることに関しても特に感慨を抱いていないドライな人物であるが、一方で師匠の余生を案じたり、師匠の前では笑顔を見せたりするなど、師匠のことは敬愛している模様。国からの依頼で、デンジの心臓を奪うべく師匠とともに来日する。
デンジを待ち伏せして呪いの悪魔の発動条件を完遂し、呪殺に成功するが、直後に師匠によって『精巧な人形』にされ、地獄で闇の悪魔との契約を代行した。
トーリカの師匠
トーリカと共に狩りをしながら暮らしている妙齢の美女。寿命があと半年しかないことが明らかにされている。
国からの依頼で、デンジの心臓を奪うべく来日する。柔和で人懐っこく穏やかな雰囲気を持つが、デンジ本人にすら気付かれずに攻撃を加えるなど力量は計り知れない。
その正体は真のサンタクロース。ドイツのサンタクロースは、あくまで外交や契約を代行する傀儡であった。人形の悪魔と契約している、自らが人形の悪魔であるという2通りの自称があり詳細不明。呪いの悪魔とも契約しており、アキとは条件が異なっている。
大量の人間を人形に変化させて操るほか、事前準備を施すことでより人間に近い『精巧な人形』を作ることもできる。精巧な人形は人間として判定されるため、悪魔と契約したり対価を支払うことができる。真の仕事はマキマを殺すことであり、デンジをチェンソーの心臓として闇の悪魔に差し出し、対価に闇の悪魔の肉片を得て取り込み、パワーアップする。以後は暗闇で体を修復したり、人形のパーツを集めて自ら大型の人形になるなどの力を見せた。
闇の力を得て、マキマに襲撃をかけて追い詰める。しかしクァンシの弓矢の連撃、『光の力』と称して自分の身体を燃やしたデンジの特攻により徐々に追い詰められ、形勢が逆転し、最終的には自動車を使ったデンジの特攻により身体をバラバラにされる。さらにコスモの能力により大量の知識を脳内に刷り込まれて精神が崩壊し、「ハロウィン」と呻きながら焼死した。
クァンシ
中国からの刺客。右目に眼帯をした気だるげな銀髪の美女。
4人の女性型魔人を愛人として常に侍らせている同性愛者で、報酬として彼女たちに人権と義務教育を与えることを条件に、デンジを捕えるべく来日する。常に眠たげな表情を崩すことなく仕事に対する熱意も感じさせないが、岸辺曰く「素手の殴り合いなら人類最強」らしく、常人離れした実力と身体能力を持つ。サンタクロース曰く『最古のデビルハンター』であり、岸辺とはかつてバディを組んでいた。「この世でハッピーに生きるコツは無知でバカのまま生きること」という持論を持っており、マキマ殺害を画策する岸辺に、手を引くよう忠告を送った。地獄で闇の悪魔にバラバラにされて死亡したが、地上でツギハギに蘇生され、サンタクロース打倒の為にデンジと共闘した。サンタクロースを倒した後は共闘の終わりを告げると同時にデンジの首を落とすも、直後に現れたマキマの剣の一閃により、魔人たちと共に首を落とされ、かつてのバディであった岸辺の目の前で死亡した。
後にデンジに対抗するための公安対魔特異5課の一員として、記憶を書き換えられた形で再登場。
青年期の岸辺とバディを組んでいたが、その頃から容姿が殆ど変化していない。
???
クァンシが悪魔に変身した姿。姿と能力から「弓矢の悪魔」と推測される。右目の眼窩に隠された矢を取り出すことで変身する。変身すると、頭部が矢のような刺々しい装飾と、弓を模した角が生えたものになり、両腕にも複数の矢がつがえられた弓が現れる。大量の矢を高速で発射することができ、非常に高い殲滅力を持っている。
ピンツィ
クァンシに付き従う魔人。何の魔人なのかは不明だが、髪で作った輪を通して見ることで、対象についての情報を見られる能力を持っている。黒髪をポニーテールにした少女の姿をしている。ポニーテールの先にデフォルメされた怪物のような顔が付いており、自律して動いたり表情を変えたりしている。
クァンシに心酔しており、また理性も高いため一番クァンシと会話する機会が多い。クァンシや他の魔人には丁寧語で接しているが、仕事の報酬にドーナツを望むなど子供らしい面もある。闇の悪魔に殺され、サンタクロースとの闘いの最中に人形にされる。
ロン
クァンシに付き従う魔人。姿、能力、名前から「龍の魔人」と推測される。口から火を吐く能力を持ち、無造作に伸びた黒髪と頭頂部から生えた2本の角が特徴的。パワーのものと似ているが、パワーの角が垂直なのに対し、こちらは後ろに倒れている。また常に手錠をしているが理由は不明。無口だが発声はできる。大人しい性格だが、回転寿司の皿を噛み砕いて食べるなど、理性の高さは定かではない。ピンツィと同じく闇の悪魔に殺され、サンタクロースとの闘いの最中に人形にされる。
コスモ
クァンシに付き従う魔人。跳ねた髪をお下げしているほか、頭の右側から脳と眼球が垂れており、垂れた脳みその一部をリボン結びにしている、虹彩にハートの模様があるなど、非常に特徴的な見た目をしている。表情と動きが豊かで活発な性格だが、「ハロウィン」としか言わず、コミュニケーションは不全。また、彼女に話しかけられた際に「ハロウィン」と聞き返した者は、彼女同様「ハロウィン」を連呼し続ける、もしくは語尾に「ハロウィン」がつくようになる。
その正体は、全宇宙のあらゆる知識を有した宇宙の魔人で、図書館のような精神世界へ他人を連れ込むことができる。精神世界では理知的で達観したような話し方をする。精神世界へ連れ込んだ標的の脳へ森羅万象の知識を流し込み、無力化する(曝露した者は、死ぬまでハロウィンのことしか考えられなくなり、コスモ同様にコミュニケーションは不全となり「ハロウィン」としか言えなくなる)。その能力によってサンタクロースを倒すが、闘いの後はクァンシと共にマキマに首を落とされ、死亡する。
ツギハギ(仮称)
クァンシに付き従う魔人。名前や何の魔人なのかは不明。体中に縫い跡があり、口も縫い合わされているほか、白目が黒く染まっているといった特徴がある。全くの無表情であり、言葉も一度も発しておらず、また常に人形のようにぐったりとしているなど、人物像には謎が多い。岸辺の襲撃を逃れ、続くサンタクロース戦では、闇の悪魔にバラバラにされたクァンシの頭部を拾い、悪魔の姿に変身させた。闘いの後はクァンシと共にマキマに首を落とされ、死亡する。

悪魔(登場人物)[編集]

人間と契約している悪魔[編集]

狐の悪魔
アキと契約していた悪魔。全体像は明らかになっていないが、巨大な狐の姿をしていると思われ、頭部には大小複数の目がついている。呼び出す部位に応じた形の手印と「コン」の号令によって呼び出すことができる。比較的人間に友好的な悪魔で、アキ以外にも多くの人間と契約しており、皮膚や体の一部を代償に頭部を召喚できる。戦闘では爪で斬りつけたり、頭部で敵に食らいつくなどして攻撃する。姫野曰く面食いで、頭を使わせてもらえるのは容姿の優れた男性だけらしい。
強力な悪魔だが、サムライソードやレゼといった悪魔でも魔人でもない存在は口に合わないらしく、飲み込むことなく取り逃してしまった。アキの命令でサムライソードを食らいつくが、あまりの嫌悪感にアキを見限ってしまう。
呪いの悪魔
アキやサンタクロースなどが契約している悪魔。アキからはカースと呼ばれている。釘で相手の体を打ち、代償を払うことで能力が発動し、相手を呪い殺す。アキはその力が宿った釘のような形の刀を所持しており、能力を使う際はこれを使って闘う。アキは、刀を3回刺すことで寿命と引き換えに対象を呪い殺す、という内容で契約している。サムライソードとの戦いでその威力を発揮したが、サムライソードは沢渡によってすぐさま蘇生されてしまった。
後にサンタクロースの契約悪魔として再登場。なお、アキとは違って、サンタクロースはその力が宿った普通の形状をした釘を所持しており、それを4回刺すことで大きな代償(3回目を刺した後の代償は指の感覚をいくつか取る。4回目を刺した後の代償は明らかにされていない)と引き換えに対象を呪い殺す、という内容で契約している。デンジの暗殺でその威力を発揮したが、デンジはアキによって蘇生されてしまった。
未来の悪魔
銃のテロリストによる襲撃後に新たにアキが契約した悪魔。アキ以外にも公安に2人、それぞれ両目と味覚と触覚、寿命の半分を代償に契約している人物がいる。人型の樹木のような姿をしており、頭部には目が3対あるほか、腹部のうろの中にも大きな目があり、うろの中に頭を入れた人間の未来を結末まで見ることができる。「最悪な死に方をする」アキの未来を気に入り、右目に住まわせるだけという破格の代償の軽さで契約した。
妙にテンションが高く、「未来最高」という言葉をよくノリノリで叫ぶ。一見すると気さくでフランクな性格だが、上記の代償の重さやアキを気に入った理由からして、やはり凶悪な悪魔であることに変わりはないと言える。
能力によりアキは数秒先の未来を見ることができるようになるが、あくまでも「見えるだけ」であり、未来の出来事にどう対処するかは本人次第。また、未来の悪魔の方から勝手に未来を見せてくることもある。
幽霊の悪魔
姫野が契約している悪魔。姫野からはゴーストと呼ばれている。本体は花が繁茂した胴体に、目と口が縫い合わされた女性の顔と大量の骨張った腕が生えた見た目をしており、姫野はその腕のうちの一本を借りている。姫野は手のひらにある口を介して会話していたが、本体が言葉を発する描写はない。目が潰れているため、人間の恐怖心を察知して動いている。沢渡に使役されてアキと戦った際、アキに姫野が遺したタバコを授け、それを見て恐怖を克服したアキに首を切られ消滅した。
ヘビの悪魔
沢渡が契約している悪魔。組み合った人間の腕で口が閉ざされた、鱗のない巨大なヘビのような姿をしている。口の先には人間のような歯が生え揃っている。尻尾や噛みつきで物理攻撃をするほか、丸呑みした悪魔を吐き出して使役することもできる。
皮の悪魔
アメリカの3兄弟が契約している悪魔。作中では能力について説明があるのみ。能力を使うと触れた死体の身なりを奪うことができ、3兄弟はこれを潜入に活用した。使用者が死ぬと変装は解除される。
人形の悪魔
サンタクロースが契約している悪魔。姿や契約内容は不明。能力を使うと触れた人間を操り人形に変えることができ、人形に触られた者もまた人形となる。衣服に触れられるだけでも変化してしまうほか、一度変化してしまうと人間には戻れない。ただし効果は人間にしか通用しない。人形となった者は、文字通り顔が人形のように変化して表情を失うほか、体の一部を変形させることもできる。事前に対象に『人間しか持たない感情』を学習させておくと、より人間に近く、サンタクロースの意のままに操れる『精巧な人形』を作れる。強力な悪魔であるため強力な契約が必要とみられているが、サンタクロースはかなりの数の人間を人形としていた。術者の近くでないと操れないという欠点もある。
石の悪魔
日下部が契約している悪魔。ガーゴイルのような姿をしている。契約内容は不明。能力を使うと、魔法陣のような陣の上で、指で作った輪を通して息を吹きかけることで、対象を石像にできる。日下部によれば気まぐれらしく、味方も巻き込まれる恐れがあることが示唆されている。強力だが、陣の上でないと発動できない欠点もある。
蛸の悪魔
吉田が契約している悪魔。契約内容は不明。全容は明らかになっていないが、作中では墨のような煙幕の中から現れる巨大な触腕が描かれている。触腕は直接攻撃のほか、クッションや命綱としても活用できる。
爪の悪魔 ナイフの悪魔 針の悪魔
岸辺が契約している悪魔。詳細は不明。
地獄の悪魔
サンタクロースが契約していた悪魔。ドイツのサンタクロースと養子3人の心臓と引き換えに、巨大な6本指の右手を上空から出現させ、デンジ達のいるデパートの全ての生物を地獄へ送った。
後に岸辺の部隊がマキマを襲撃した際に再登場。炎をまとった人馬のような容姿が明らかになった。上述の右手は能力によるものと思われる。
闇の悪魔
サンタクロースが契約していた悪魔。チェンソーの心臓を持ってくることと引き換えに、サンタクロースに自らの肉片を提供した。体が複数のミイラで組み上げられた人型の異形がマントを羽織ったような姿をしている。地獄の上空にある無数のドアの一つから、両断された宇宙飛行士で作られた花道とともに現れ、地獄の悪魔によって地獄へと連れていかれた面々の両腕を瞬く間に切断した。ピンツィによれば「一度も死を経験したことのない超越者」「銃なんかよりもずっとヤバい根源的恐怖の名前を持つ悪魔」の一角であり、何もせずとも魔人や悪魔たちが揃って恐慌をきたすほどの存在。一瞬で周囲を闇で覆う・触れることなく対象に不可視の攻撃をする(風穴を開ける、バラバラに切断する、体を捩じり折る、覗き込むだけで血を噴出させる、等々…)といった驚異的な力を持っている。また唯一目に見える攻撃手段として、鍔に4つの鈴が付いた巨大な刀を操ったり、デンジのチェンソーの刃が当たらなっかたことから、物理的な攻撃を受けない。

その他の悪魔[編集]

銃の悪魔
作中で大きな影響力を持つ悪魔。作中時の13年前、紛争などにより世界的に銃への恐怖が高まっていた中、アメリカで銃を用いた大規模なテロが起こった日に出現。世界各地に上陸し、およそ7分間で約110万人を殺害した。作中の描写では家屋を吹き飛ばしたり街を崩壊させたりと、天災とも言うべき甚大な被害を出している。それ以降は姿を消しているが、銃の悪魔の出現により悪魔そのものへの恐怖が高まり悪魔全体が強くなるなど、その影響は未だに残っている。
おおよそ山よりも巨大な人型で、背中と腕には大量の自動小銃を備えており、脚部はガンベルトでできている。頭部は拳銃を模しており、骨があらわになった胸部には大量の人間の顔が生えている。生まれた月や性別、年齢などの条件で指定された射程内の対象を狙い撃つ能力がある。
かつての出現時に脱落した弾薬のような肉片が世界中に散らばっている。肉片には、悪魔が摂取することでその悪魔が強力になったり、集結し再生しようと性質を活かして銃の悪魔本体の居場所を探索できたりする効果がある。契約した人間を介するなどしてチェンソーの心臓を狙っているようだが、後述の事実から考えて、銃取引をする人間がでっちあげた嘘である可能性が高い。
実は既に何者かによって倒されており、本体はいくつかの国で分けられて所持されている。また、現在違法に出回っている銃は、銃の悪魔が造った物ではなく人間が製造・販売した物であり、銃への恐怖を維持するために黙認されていた。その結果、銃の悪魔は抑止力として働いており、つまるところ現実世界での核兵器のような役割を果たしている。
9巻にて、アメリカ大統領が国民の寿命1年分を代償にアメリカの所持分(全体の20%)を復活させ、マキマを殺す契約をする。秋田県にかほ市[8]に上陸し、道程で大量の虐殺を行いながらマキマへ向け侵攻、殺害するが、無尽蔵に蘇生が可能なマキマには有効打とならなかった。支配下の悪魔を使役したマキマの複合的な攻撃によって返り討ちにあうものの、アキの死体を乗っ取って『銃の魔人』として永らえる。しかしその意識はアキのものと混合しており、マキマを離れアキの自宅へと向かったことで今度はデンジと戦闘になり、変身したデンジにチェンソーで刺殺された。
トマトの悪魔
第1話の冒頭でデンジが駆除した悪魔。巨大なトマトの実に大量の目と手が生えた見た目をしている。種から復活するため、種を焼却処分する必要がある。
ゾンビの悪魔
デンジを雇っていたヤクザが契約した悪魔。内臓が露出したトルソーの胸部に顔が生えたような見た目をしている。契約した人間はゾンビになり、ゾンビに噛まれた人間もまたゾンビになる。悪魔に変身したデンジが最初に屠った悪魔。後にサムライソードとの戦い、マキマとの最終決戦で再登場。
筋肉の悪魔
一般人の少女を誘拐して操っていた悪魔。接触した筋肉を操る能力を持ち、人間を操ったり自身の大きさを変えたりすることができる。一見は一つ目のイモムシのような愛らしい姿であり、デンジを騙して殺そうとするものの、隙を突かれて死亡。
ナマコの悪魔
デンジとパワーがパトロール中に遭遇した悪魔。人間の指や髑髏が生えた、直立したナマコのような姿をしている。パワーによって一撃で粉砕された。
コウモリの悪魔
ニャーコを監禁して盾にし、パワーに血を飲むための人間を要求していた悪魔。空を飛べるほか、口から強力な空気砲を発することもできる。追ってきたデンジと戦って敗北する。
ヒルの悪魔
コウモリの悪魔を「私の男」と呼んでいた悪魔。コウモリの悪魔と共に人間を食べ尽くすことが夢だった。デンジとパワーを殺そうとしたが、アキが呼び出した狐の悪魔によって飲み込まれる。
セラフィム
チェンソーマンの眷属。ハエのような頭部と羽をもつ。
ドミニオン
チェンソーマンの眷属。黒髪と四つの目、四つの耳をもち、ネコ科動物のような顔立ちをしている。
ヴァーチェ
チェンソーマンの眷属。頭部が無く、手足の先がハサミのような形状になっている。
ナユタ
中国で発見された新しい支配の悪魔で、黒髪の少女のような姿をしている。国に任せては再びマキマのような存在になると危惧した岸辺によってデンジに預けられ、デンジと暮らすことになった。

その他[編集]

ニャーコ
パワーと共に暮らす猫。パワーと出会った当初は痩せ細った子猫であったが、パワーによって大切に育てられ、ふくよかで健康的な猫に成長する。パワーと共に早川家にやってきてからは、同じベッドに寝るなどデンジにも懐いている模様。アキの墓参りに際して一時的に岸辺に預けられて以降は、岸辺にも懐いている。
コベニの車
コベニが給料で買った車。通称コベニカー。モデルはフィアット・500。アメリカ三兄弟の長男を(パワーの運転ではあるが)轢き殺し、クァンシとの戦いではビルから落とされた岸辺のクッションになり、そしてサンタクロースとの戦いではサンタクロースに対し実質的な止めを刺した。その活躍を受け、人気投票ではオーナーのコベニを僅差で抑え7位にランクインした。しかし本体は戦いの中で大破し焼かれ、人気投票では錆び付いて草に埋もれた姿で登場。
デンジの父
回想にのみ登場。借金苦によって首を吊って自殺したものと思われていたが、後に酔ってデンジを殺害しようとした際に反撃を受けて死亡していたことが明らかになった。このことはデンジにとって大きな負の記憶となっており、無意識のうちに封じ込められていた。

書誌情報[編集]

  • 藤本タツキ 『チェンソーマン』 集英社ジャンプ・コミックス〉、既刊11巻(2021年3月4日現在)
    1. 「犬とチェンソー」2019年3月9日発行(3月4日発売[集 1])、ISBN 978-4-08-881780-4
    2. 「チェンソーVSコウモリ」2019年5月7日発行(5月2日発売[集 2])、ISBN 978-4-08-881831-3
    3. 「デンジを殺せ」2019年8月7日発行(8月2日発売[集 3])、ISBN 978-4-08-882016-3
    4. 「銃は強し」2019年10月9日発行(10月4日発売[集 4])、ISBN 978-4-08-882075-0
    5. 「未成年」2020年1月9日発行(1月4日発売[集 5])、ISBN 978-4-08-882171-9
    6. 「バン バン バン」2020年3月9日発行(3月4日発売[集 6])、ISBN 978-4-08-882224-2
    7. 「夢の中」2020年6月9日発行(6月4日発売[集 7])、ISBN 978-4-08-882328-7
    8. 「ちょうめちゃくちゃ」2020年8月9日発行(8月4日発売[集 8])、ISBN 978-4-08-882376-8
    9. 「お風呂」2020年11月9日発行(11月4日発売[集 9])、ISBN 978-4-08-882470-3
    10. 「犬の気持ち」2021年1月9日発行(1月4日発売[集 10])、ISBN 978-4-08-882527-4
    11. 「がんばれチェンソーマン」2021年1月9日発行(1月4日発売[集 11])、ISBN 978-4-08-882576-2

テレビアニメ[編集]

2020年12月に製作が発表された[9]

スタッフ[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “「ファイアパンチ」の藤本タツキが描くダークヒーロー譚、ジャンプで始動”. コミックナタリー. (2018年12月3日). https://natalie.mu/comic/news/310548 2019年5月2日閲覧。 
  2. ^ a b c “藤本タツキ「チェンソーマン」TVアニメ化決定!制作はMAPPA”. コミックナタリー. (2020年12月14日). https://natalie.mu/comic/news/408647 2020年12月14日閲覧。 
  3. ^ MAPPA制作『チェンソーマン』アニメ映像にファン興奮 早くも「神」「覇権確定」の声”. ORICON NEWS (2021年6月27日). 2021年6月27日閲覧。
  4. ^ 【2020.12.10更新】『このマンガがすごい!2021』今年のランキングTOP10を大公開!!【公式発表】”. TSUTAYA. 2020年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月9日閲覧。
  5. ^ 第66回小学館漫画賞に「デデデデ」「チェンソーマン」「ショコラの魔法」など”. コミックナタリー (2021年1月20日). 2021年1月24日閲覧。
  6. ^ それを裏付けるかのように、人の顔を見分けることができておらず、関心や関わりのある人間すらも匂いでしか覚えていない。
  7. ^ 87話のサブタイトルや人気投票での紹介から。
  8. ^ 作者の出身地。現実では2005年に発足したが、作中では出来事が異なっており90年代にすでに成立している。
  9. ^ チェンソーマン:「ジャンプ」話題作がテレビアニメ化 MAPPA制作で「最高のアニメに」”. MANTANWEB (2020年12月14日). 2020年12月14日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i j k l アニメ『チェンソーマン』公式サイト”. 2021年6月27日閲覧。

書誌出典[編集]

以下の出典は集英社の本内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ チェンソーマン/1|藤本 タツキ”. 2019年3月4日閲覧。
  2. ^ チェンソーマン/2|藤本 タツキ”. 2019年5月2日閲覧。
  3. ^ チェンソーマン/3|藤本 タツキ”. 2019年8月2日閲覧。
  4. ^ チェンソーマン/4|藤本 タツキ”. 2019年10月4日閲覧。
  5. ^ チェンソーマン/5|藤本 タツキ”. 2020年1月4日閲覧。
  6. ^ チェンソーマン/6|藤本 タツキ”. 2020年3月4日閲覧。
  7. ^ チェンソーマン/7|藤本 タツキ”. 2020年6月4日閲覧。
  8. ^ チェンソーマン/8|藤本 タツキ”. 2020年8月4日閲覧。
  9. ^ チェンソーマン/9|藤本 タツキ”. 2020年11月4日閲覧。
  10. ^ チェンソーマン/10|藤本 タツキ”. 2021年1月4日閲覧。
  11. ^ チェンソーマン/11|藤本 タツキ”. 2021年3月4日閲覧。

外部リンク[編集]