チェンソーマン

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チェンソーマン
ジャンル 少年漫画
ダーク・ファンタジー
漫画
作者 藤本タツキ
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2019年1号 - 連載中
巻数 既刊5巻(2020年1月4日現在)
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チェンソーマン』(: Chainsaw man)は、藤本タツキによる日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2019年1号より連載中[1]

あらすじ[編集]

「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。少年デンジとチェンソーの悪魔ポチタは悪魔を駆除するデビルハンターを主な仕事としながらなんとか生計を立てていた。ある日、デンジに仕事を斡旋していたヤクザが力を求めて悪魔と契約をしたことでゾンビと化してしまう。悪魔に操られたヤクザはデンジらをおびき寄せると集団で襲い掛かる。不意を衝かれたデンジらは為す術なく殺害されるが、デンジの遺体からしたたる血液を偶然体内に取り込んだポチタは蘇生し、デンジの身体を修復するため合体する。ポチタはデンジの心臓となり、復活したデンジはチェンソーの悪魔へと変身する力を手に入れ、ゾンビの集団を一掃する。撃退に成功したデンジであったが、現場に駆け付けた公安のデビルハンターであるマキマに導かれ、その身を公安によって管理されることになる。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

デンジ
本作の主人公。16歳。死別した父の借金を背負い、自身の臓器を売るほど貧乏な生活を送っていた。瀕死のポチタと出会い血を与え契約して以来、ヤクザに雇われて主にデビルハンターとして活動して生計を立ててきた。ゾンビの悪魔と契約してゾンビ化したヤクザたちに一度は殺害されるが、ポチタが心臓となり身体を再生したことでチェンソーの悪魔へと変身する能力を持つ人間となった。ゾンビの悪魔とヤクザたちを皆殺しにした後、マキマに拾われて公安所属のデビルハンターとなった。
子供の頃から苦労してきたためか妙に肝が据わっており、凶悪な悪魔を前にしても物怖じしないなど、大胆な性格の持ち主。また自身の欲望に正直で、女性の胸を揉むためやキスするためにやる気を出すなど不純な面がある。
ポチタ
に似た姿をしたチェンソーの悪魔。尻尾がスターターロープになっている。瀕死で倒れていたところにデンジと出会い、血を与えられ契約し協力するようになる。デンジが殺害された際には再び契約として自らが心臓となりデンジと一体化する。

公安対魔特異課[編集]

公安に所属する対悪魔を目的とした部署の一つ。福利厚生が厚く、給与目当てで就職する者も多いが、その性質上民間で対処出来なかった強力な悪魔と対峙するため殉職者が後を立たない。所属する者は1年経つ頃には大抵死ぬか、退職して民間のデビルハンターになっているとのこと。 とりわけ特異4課は実験的部隊とされており、魔人や悪魔が隊員として所属している。作中では特異1~4課まで存在していたが、大半の人員が銃による襲撃で殉職したため特異4課と合併されマキマの指揮下に置かれることとなった。 血生臭い噂が絶えず、同業者からも敬遠されている。

対魔特異4課[編集]

マキマ
契約悪魔:?
デンジの上司の女性。内閣官房長官直属のデビルハンター。基本的には優しく寛容だが、したたかでシビアな一面も持つ。ミステリアスな印象の美人で、デンジの憧れの存在。
生贄に攻撃対象の名前を言わせたのちに手をすり合わせることで、生贄の命と引き換えに遠隔的に攻撃対象を圧潰して殺すことができる。また、作中では相手を睨みつけることで顔面から出血させる描写もあったり、銃撃されても死ななかったりと能力には謎が多い。
早川 アキ(はやかわ アキ)
契約悪魔:狐(頭)、呪い、未来
デンジの3年先輩の男性。自分勝手で無礼なデンジには厳しく接しているが、戦力として期待している。マキマは「命の恩人」とのことで、彼女に好意を抱いている。銃の悪魔に両親と弟を殺されており、復讐のためデビルハンターになった。狐の悪魔と自身の皮膚を食わせる条件で契約しており、「コン」の掛け声と手印により呼び出すことができる。また、呪いの悪魔の力が宿った釘状の刀を所持しており、これで三度刺すと対象を殺すことが可能だが、代償として寿命が縮む。サムライソードの戦いの後に狐の悪魔に見限られ、呪いの悪魔の代償で残りの寿命が二年にまで縮まった事から、新たな力として未来の悪魔と右目に住まわせるという条件で契約を結ぶ。
パワー
デンジの同僚。『血の魔人』。一人称は「ワシ」で老人語混じりの話し方をする。容姿は女性で、頭にツノが生えている。かつては悪魔だったためか、人間のマナーやエチケットといった概念に疎く、協調性も乏しい。元々さまざまな動物を食料にしていたものの、その中で食べずに情が移った猫に「ニャーコ」と名付け、とても大切にしている。血を操る能力を持ち、血を固めて武器を生成したり、止血することもできる。自身より強い相手とは積極的に戦おうとはせずに逃げる一面もある。マキマを恐れているようで彼女には忠実。魔人になった詳しい経緯は不明。
姫野(ひめの)
契約悪魔:幽霊
デンジの先輩で、早川のバディの女性。隻眼で眼帯がトレードマークの美人。明るくノリのいい性格。デビルハンターとしての経歴は長く、過去5人いた彼女のバディはいずれも殉職している。自身の右目を食わせて幽霊の悪魔と契約しており、不可視の腕を自由自在に操ることができる。早川に好意を持っており、彼のことは「アキくん」と呼ぶ。愛煙家であり、元々は嫌煙だった早川をなし崩し的に喫煙者にした。サムライソードとの戦いの際に早川を護る為、幽霊の悪魔に自身の全てを捧げて戦うも、沢渡のヘビの悪魔に幽霊の悪魔を喰われ、肉体が全て消滅して死亡した。
荒井 ヒロカズ(あらい ヒロカズ)
契約悪魔:狐
デンジの同僚で新人の男性。22歳。趣味は俳句。姫野曰く「実力不足だけどやる気は十分」。狐の悪魔と契約している。堅物だが面倒見のいい性格で、当初はデンジの事は快く思っていなかったが、永遠の悪魔との戦いで結果的にデンジに助けられたことで認識を改め、飲み会でデンジを介抱する一面もある。沢渡の部下による特異4課への襲撃の際にコベニを庇う形で射殺された。
東山 コベニ(ひがしやま コベニ)
契約悪魔:?
デンジの同僚で新人の女性。20歳。姫野曰く「引っ込み思案だけどかなり動ける」。契約している悪魔は不明。優秀な兄がいて、大学に行かせるために風俗に行くかデビルハンターになるしかなかったとのこと。9人姉妹。悪魔に対しては怖がりな面が目立つが、人並み外れた身体能力を持ち対人での戦闘力は非常に高い。
ビーム
『サメの魔人』。頭上半分がサメの頭部になっており、戦闘時には顔全体がサメになり目標に喰らいついて攻撃する。地中や壁などを潜ってすり抜けることが可能。
非常に凶暴で普段は会話もできないほどだが、なぜかデンジのことを「チェンソー様」と呼び慕っており、デンジの言うことは聞く。
天使の悪魔
中性的な天使の姿をした悪魔。性別は男性。姫野の後任でアキのバディとなる。岸辺の評価では「特殊な悪魔」であり、人に敵意は無いものの、直接触れると寿命を吸い取られる。
他の悪魔の例にもれず人の苦しみを望んでいる旨の発言をしている一方、天使らしい慈悲を覗かせる面もある。

対魔特異1課[編集]

岸辺(きしべ)
契約悪魔:?
姫野、早川の師匠で、初老の男性。口の左に裂けたような傷跡があり、いつも酒を飲んでいる。「悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっとんでるヤツ」が持論。銃による襲撃後、サムライソード打倒に備えてデンジとパワーの稽古をつける。自称「最強のデビルハンター」で、デンジとパワー二人同時に相手にしても実力で圧倒できるほど。合併された特異4課の隊長を務めることになった。

退魔2課[編集]

過去に早川がいた部署。

野茂
契約悪魔:狐(手)
右頬から口にかけて大きな傷痕がある男性。早川の先輩。早川に期待しており、自身が副隊長になった暁には彼を2課に引き抜くと言っている。レゼの襲撃に遭い死亡した。
加藤
契約悪魔:カビ
遠隔で相手の内蔵にカビを生やす必殺の戦法を持っているが、能力相性の悪いレゼの襲撃を防げず、消息不明に。
田辺
契約悪魔:カビ
同上。
副隊長
契約悪魔:狐(頭)
戦闘中に合コンの心配をするなど飄々とした男。レゼの襲撃に遭い死亡した。

その他[編集]

ゾンビの悪魔
デンジを雇っていたヤクザが契約した悪魔。が、契約した人間はゾンビになる。悪魔に変身したデンジが最初に屠った悪魔となる。
筋肉の悪魔
一般人の少女を誘拐して操っていた悪魔。小動物のような愛らしい姿であり、デンジを騙して殺そうとするものの、隙を突かれて死亡。
ニャーコ
パワーと共に暮らす猫。パワーと出会った当初は痩せ細った子猫であったが、パワーによって大切に育てられ、ふくよかで健康的な猫に成長する。
コウモリの悪魔
ニャーコを監禁して盾にし、パワーに血を飲むための人間を要求していた悪魔。追ってきたデンジと戦って敗北する。
ヒルの悪魔
コウモリの悪魔を「私の男」としていた悪魔。デンジとパワーを殺そうとしたが、アキが呼び出した狐の悪魔によって飲み込まれる。
狐の悪魔
人間に友好的なため、多くの人間と契約している悪魔。手を狐を模した形にし、「コン」と発声することで現れる。
円(まどか)
特異課所属デビルハンターだったメガネの男性。特異課だけを狙った銃撃の際に生き残ったものの、辞表を出す。
黒瀬(くろせ)
京都府の公安のデビルハンターの男性。銃の襲撃後に特異4課の指導に来て、早川に未来の悪魔との契約を結ばせた。早川同様に銃の悪魔への恨みでデビルハンターになったが、復讐はすでに諦めている。ゆえに愚直に復讐を目指す早川には苛立ちを感じているが、一方でその身を案じて激励を送った。
天童(てんどう)
京都府の公安のデビルハンターの女性。黒瀬とともに特異4課の指導に来た。
沢渡 アカネ(さわたり アカネ)
契約悪魔:ヘビ
ショートカットの少女。自身の爪などを代償にヘビの悪魔を使役し、対象を丸呑みしたり、尻尾で攻撃させる。丸呑みした悪魔を自身の味方として使役することもできる。元は民間のデビルハンター。詳しい経緯は不明だが、銃の悪魔と契約してヤクザたちに銃を流し、またサムライソードを改造して刀の悪魔の心臓を移植し、特異課を襲撃させた。最終的には特異課に捕らえられ、尋問の前にヘビの悪魔に首を刎ねられ、謎を多く残したまま死亡した。(自殺か、契約によるものと推察されている。)
サムライソード
デンジを雇っていたヤクザの孫。本名は不明。モミアゲが特徴的。デンジに祖父を殺されたことを恨んでいる。刀の悪魔に変身し、居合のような構えから目にも止まらぬ速さで対象を両断する。沢渡に身体を改造されて心臓が刀の悪魔になっているとのことで、人間でも悪魔でもない、デンジと同じ存在とされる。初戦ではデンジを圧倒したが、再戦にて敗北して捕らえられた。警察に引き渡される前に、デンジと早川に股間を蹴られ続け悶絶した。
レゼ
人懐っこい印象の美女。デンジの二人目の「好きな人」となる。表向きは喫茶店「二道」でバイトする女子学生の身分だが、実は銃の悪魔の仲間「ボム」に変身するソ連の刺客「モルモット」の一員であり、デンジの心臓を奪おうと企んでいた。デンジやサムライソードと同じ存在であり、変身後は爆発による攻撃と高速移動が可能。能力の練度は非常に高く当初はデンジを完全に圧倒していたが、一瞬の隙を突かれてチェンソーのチェーンで拘束され、海に引きずり込まれ爆発できなくなり敗北。その後デンジに共に逃げるか誘われ、逡巡後デンジのもとへ向かったものの、マキマに退路を断たれ、天使の悪魔に止めを刺された。
台風の悪魔
風雨を操る強大な悪魔で、脳と腸を露出した巨大な赤子の姿をしている。銃の悪魔の仲間で、レゼには頭が上がらず、下僕として従っている。天使の悪魔やアキに死を覚悟するほどの苦戦をさせるが、デンジとビームの共闘でバラバラにされた。

用語[編集]

悪魔[編集]

動植物や概念などあらゆるものの名前を持って生まれてくる、人知を超えた怪物。名前を人間が恐怖・嫌悪するほど力を増すとされている。人間の血を補給することで、力の維持や急速な回復をする。生きている人間へ憑依し操る能力や、人間の死体を乗っ取り「魔人」となる能力を持つ。悪魔は常に人の死や苦しみを望んでいるとされている一方、人に近い容姿の悪魔は比較的人間に友好的とされる。

魔人[編集]

人間の死体を乗っ取った悪魔。人格は悪魔且つ頭の形が通常の人間と異なって特徴的で、顔半分下が明らかに変形していたり、パワーのように角が生えているなどの例がある。人格が人間であり通常頭の形がそのままであるデンジは該当しない。
魔人になると悪魔時より弱化する。

魔人でも悪魔でもないもの[編集]

デンジのように、意識や姿は人間だが、悪魔に変身できる存在。非常に前例が少ないため特定の呼称はなく、デビルハンターの間でも噂程度にしか認知されていない。特定の動作が変身のトリガーとなっている(デンジは胸のスターターロープを引いてエンジンを吹かす、サムライソードは鞘である左手を抜いて抜刀する、レゼは首についているピンを引き抜いて爆発させる、など)。基本的に不死身で、悪魔や魔人と同様に血液を摂取すれば回復し、上記の特定の動作でも回復できる。普通の悪魔なら致命傷でも容易に回復でき、サムライソードはアキによって呪殺されてもすぐに蘇生した。ただし蘇生するには血を供給されるか、上記の特定の動作を代行してもらう必要があるため、誰かの介入がなければ死んだままで無防備である。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

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出典[編集]

以下の出典は集英社の本内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

外部リンク[編集]

週刊少年ジャンプ内公式サイト