藤本タツキ

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藤本 タツキ
生誕 (1992-10-10) 1992年10月10日(28歳)
日本の旗 日本秋田県にかほ市
職業 漫画家
活動期間 2013年 -
ジャンル 少年漫画
代表作ファイアパンチ[1]
チェンソーマン
受賞 2013年11月期クラウン新人漫画賞佳作
(『恋は盲目』)
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藤本 タツキ(ふじもと タツキ、1992年10月10日[2] - )は、日本漫画家秋田県にかほ市出身。秋田県立仁賀保高等学校東北芸術工科大学美術科洋画コース卒[3]

経歴[編集]

幼いころからよく絵を描いていた[4]。中学生のころ、頭の中で雑誌を作り、面白くない作品は打ち切って定期的に入れ替えつつ、自分で考えた漫画を7本くらい同時連載していた。連載が最終回を迎えたときに、自分で感動して涙が出そうになったが、授業中なのでこらえたこともあったという[5]。高校1年か2年のころからウェブコミック投稿サイト新都社」にウェブコミックをアップしていた。後に石田スイONEから単行本の帯に寄稿されたのは同じ新都社出身の縁であると藤本は考えている[6]。美大を目指していたが、地元には美大の予備校が無かったので、高齢者が通う絵画教室の隅で油絵を書いていた。AO入試で油絵学科に進学したが、油絵を描いてても絵が上手くならないと、図書館でひたすらクロッキーを描いた[4]

大学卒業後は暫く職が無く、『ジャンプSQ』(集英社)に作品を投稿していた[4]。新人漫画家になりたてのころは思いついたものを即ネームにして、多いときは毎日1本ずつ担当編集者に送っていたという[5]。読切『恋は盲目』で2013年11月期(審査員:許斐剛クラウン新人漫画賞佳作を受賞し、2014年に『ジャンプSQ.19』(集英社)Vol.13に掲載される[7]。『SQ』で『ファイアパンチ』の連載企画が落ちると、担当編集者・林士平が『少年ジャンプ+』(集英社)に企画を持ち込み、連載が決定した。これにともない藤本も東京都へ移り住む[4]

2016年-2018年にかけて『少年ジャンプ+』で『ファイアパンチ』を連載すると衝撃的な展開などでインターネットを中心に注目を集めた[7][8]

『少年ジャンプ+』の人気作家が連載終了後に『週刊少年ジャンプ』(集英社)へ移籍する流れが見られる中[9]、藤本も『週刊少年ジャンプ』2019年1号より『チェンソーマン』の連載を開始した[1]

人物[編集]

子どものころは『ドラゴンボール』(鳥山明)・『スラムダンク』(井上雄彦)といったジャンプ作品は読まず、父親が買ってきた『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)作品の『グラップラー刃牙』(板垣恵介)・『浦安鉄筋家族』(浜岡賢次)や『月刊少年ジャンプ』(集英社)・『ジャンプSQ』作品の『CLAYMORE』(八木教広)・『ドラゴンドライブ』(佐倉ケンイチ)などを読んでいた。『ジャンプSQ』に作品を投稿したのもそれが理由だったという[6]

自分の作品は「世間受けしないぞ」と意識しているが、それが逆に受けているのかもしれないとしている。また、自分の作品は「ひと通り漫画読んで飽きた人が読んでいる気がする」と語っている(2018年時点)[4]

読切のネームを描くときは怒りを原動力にしている。ただし冷静になると「俺に学がないのがダメなんだな」と思ってしまうので、ネームはすぐに担当編集者に送るようにしている[4]

好きで何回も繰り返し見ているアニメ作品として『涼宮ハルヒの憂鬱』、『氷菓』、『おじゃる丸』、『日常』、『かみちゅ!』、『クレヨンしんちゃん』、ピクサー作品、ディズニー作品ジブリ作品を挙げている[10]

好きなアクション映画は『ザ・レイド』や北野武監督作品[6]韓国映画チェイサー』の影響を受けている[4]

作風[編集]

妹が登場する作品が多いが、妹キャラが好きなのではなく人間関係の説明が省略しやすいからであるという[5]

登場人物がキャラ立ちすると困るのでキャラクターに自身を投影することはない[5]

「リアリティがあって、「いまキャラが何をしているのか」っていう状況がすごく伝わってくる」として沙村広明の絵柄を目標にしており、影響を受けていると語っている[5]

作品[編集]

タイトル 形式 掲載号 収録 備考
庭には二羽ニワトリがいた。 読切 J+ 2017年7月17日 漫画賞初投稿作
かみひこうき 読切 第3回(2013年5月期)クラウン新人漫画賞審査員特別賞受賞
佐々木くんが銃弾止めた 読切 J+ 2016年6月13日 第5回(2013年7月期)クラウン新人漫画賞審査員特別賞受賞
恋は盲目 読切 SQ.19 Vol.13 ギャグ漫画
第9回(2013年11月期)クラウン新人漫画賞佳作受賞[7]
シカク 読切 SQ.19 Vol.14 ラブコメ漫画[7]
予言のナユタ 読切 SQ 2015年8月号 [7]
正義の見方 読切 第10回SupremeComic大賞seasonII応募作[7]
ファイアパンチ 連載 J+ 2016年4月18日 - 2018年1月1日 全8巻 [11]
目が覚めたら女の子になっていた病 読切 J+ 2017年4月24日
妹の姉 読切 SQ 2018年6月号 J+ 2019年5月2日再掲
チェンソーマン 連載 WJ 2019年1号 - 連載中 既8巻


関連人物[編集]

  • アシスタント
賀来ゆうじ-ファイアパンチのアシスタント

脚注[編集]

  1. ^ a b 「ファイアパンチ」作者の新連載が「ジャンプ」次号でスタート!”. 2018年12月2日閲覧。
  2. ^ ながやまこはる on Twitter
  3. ^ 東北芸術工科大学 ウェブサイトより
  4. ^ a b c d e f g 藤本タツキ×沙村広明奇跡の対談”. 2019年11月閲覧。
  5. ^ a b c d e 「ファイアパンチ」藤本タツキインタビュー”. 2019年8月3日閲覧。
  6. ^ a b c "【インタビュー】藤本タツキ『ファイアパンチ』ネットでも話題騒然になった第1話・衝撃的なネームを超特別公開!!". 2019年8月3日閲覧
  7. ^ a b c d e f “人肉を食う!話題「ファイアパンチ」作者・藤本タツキとは”. https://geinou-news.jp/articles/zy84L 2016年5月24日閲覧。 
  8. ^ 【インタビュー】藤本タツキ『ファイアパンチ』 1巻ごとにジャンルが変わる!? トガタの登場は計算された「裏切り」!? その真相に迫る!!
  9. ^ "「少年ジャンプ+」編集長が語る、画期的マンガアプリ誕生の背景 「オリジナルマンガで行くという戦略は間違っていなかった」". 2020年5月23日閲覧
  10. ^ ショッキングなのは当たり前!? 新進気鋭の漫画家・藤本タツキ先生に『ファイアパンチ』のこれからの展開を聞いてみた!”. 2019年8月3日閲覧。
  11. ^ ファイアパンチ - 少年ジャンプ+

外部リンク[編集]

  1. ^ ジャンプルーキー!の編集部ブログでの編集者との対談で、藤本本人のTwitterアカウントであると述べている。【第66回】担当作家 藤本タツキ先生Q&A!”. ジャンプルーキー!投稿者必見!編集部ブログ (2020年7月2日). 2020年7月4日閲覧。