終末のハーレム ファンタジア

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終末のハーレム ファンタジア
ジャンル ダークファンタジー[1]
漫画
原作・原案など LINK[1]
作画 SAVAN[1]
出版社 集英社[1]
掲載サイト ウルトラジャンプ (UJ)[1]
少年ジャンプ+ (J+)[5]
ヤンジャン! (YJ!)[6]
レーベル ヤングジャンプ コミックス・ウルトラ[1]
発表期間 UJ:2018年6月号[7][8] - 連載中
J+:2018年5月20日[5] - 連載中
YJ!:2018年6月19日[6] - 連載中
巻数 既刊4巻(2020年1月現在)
その他 詳細は#書誌情報を参照
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終末のハーレム ファンタジア』(しゅうまつのハーレム ファンタジア / world's end harem FANTASIA)は、LINK(原作) / SAVAN(作画)[注 1]による日本漫画作品。集英社の月刊漫画雑誌『ウルトラジャンプ』(以降、『UJ』と表記)では2018年6月号から毎号[7][8][11][12]ウェブコミック配信サイト少年ジャンプ+』(以降、『J+』と表記)では新連載40連弾の第3弾の1作として[13]同年5月20日から隔週日曜日[5][注 2]、『週刊ヤングジャンプ』の無料電子書籍アプリ『ヤンジャン!』では2018年6月19日から月イチ更新[6]でそれぞれ連載中。

『J+』で連載中の漫画『終末のハーレム』(LINK〈原作〉 / 宵野コタロー〈作画〉、以降は『無印』と表記)から世界観を一新したシリーズ作品であり[14]、終末の近い異世界にて闇の力を得たことから変わっていく主人公と、彼を取り巻くさまざまな美女たちの日々を描く[話 1][話 2][話 3][話 4][話 5]

概要[編集]

第一報は2018年3月5日に集英社にて開催された新作発表会「週刊少年ジャンプ50周年〜その先へ〜」で発表され、その時点では『無印』のスピンオフ作品と説明されていた[15]が、連載開始前の『UJ』2018年5月号や『J+』同年4月19日公開分に掲載されたプロローグ[注 3]では、実際の内容が終末的要素こそ含むものの『無印』とは無関係であるうえ、剣と魔法の異世界を舞台としたダークファンタジー作品であることが明かされた[14]

『無印』における宵野と同じく、成人向け漫画作品を中心として知られるSAVANの一般誌連載作品であるうえ、女性の裸体や乳首については『無印』と同様に描き込まれており(女性器は除く)、『J+』での時間帯や媒体による修正の変化、公式サイト版の別公開についてもほぼ同様となっている。また、『無印』を紹介する際やその作中世界にて用いられている「メイティング」の呼称については、本作の作中世界では(子作りが作品の構成要素に含まれていないことからも)用いられていないが、集英社をはじめ各社の販売サイトが単行本の電子書籍版を紹介する際には用いられている。

2018年11月2日には、本作の単行本第1巻と『無印』の単行本第7巻の同時発売を記念して「夢のハーレム祭プレゼント」が開催された[16]

2019年6月からは東立出版社による繁体字中国語翻訳版をはじめ、各国語翻訳版の発売も開始されている。詳細は#書誌情報を参照。

2020年4月13日から同年6月12日まで、『UJ』編集部とノベルアップ+の共同企画として「ウルトラジャンプ・マンガ原作プロットコンテスト」が実施される予定[17]。募集ページでは本作がわだぺん。の『禍つ罠師の勇者狩り』と共に紹介されており、グランプリ受賞作品は『UJ』にて連載化されるという[17]

あらすじ[編集]

第0話 - 第4話[編集]

聖暦998年。闇に覆われ始めた世界は、地底から現れ続ける古代の魔物たちによって蹂躙されていた。人間世界の終末を危惧した賢者に約束の神子の命が必要と提言された皇帝は、約束の神子を探し出すことを命じる。一方、辺境に位置する小国のナーガラでは次期当主となることを定められた少年のアルクに、女剣士のセリーヌが剣の稽古をつけていた。

皇太子との政略結婚に出される幼馴染のアウレリアを思うあまり、アルクは相思相愛の彼女との逃避行に出るも失敗して一時投獄されるが、そこに現れたダークエルフのラティから課せられた1年間の禁欲や鍛錬を経て闇の力「マハト」を授けられ、自分の体液があらゆる女性を発情させるようになったことを知らされる。

第5話 - 第9話[編集]

アルクの叔父のトゥートは謀反を目論む。アルクはセリーヌにメイドのウェンヌと剣で勝負するよう命じたうえ、自分を慕う彼女の身体でマハトを試す。セリーヌは憤慨しながら勝負に出るが、マハトの影響を受けたウェンヌに完敗する。

まもなく、ナーガラはトゥートに侵攻される。アルクはウェンヌと共に一旦は城を脱出するも戻ったところを彼女の同僚たちを人質としたトゥートに拘束されるが、彼はアルクの部下だった秘書のティアに刺される。驚愕したトゥートをアルクは討ち取り、改めてナーガラの掌握を誓う。一方、アルクのもとを去ったセリーヌは酒場にて給仕娘の窮地を救い、とある人物との面会を依頼される。アルクはナーガラの統治に注力するが、マハトの暴走を経てウェンヌを強姦してしまい、我に返って驚愕する。

第10話 - 第13話[編集]

冒険者ギルドにてセリーヌが女魔導師のジョアンナを紹介されていた頃、ナーガラ家ではアルクの父が余命半年であることや、彼の病因は北方のゴーチェ大公国のプラムであることが判明し、アルクには大伯父のアルゲスから召集がかかる。セリーヌがジョアンナにとあるダンジョンへの同行を依頼された頃、アルクはマハトの暴走を防ぐためにラティを抱く。

アルクはウェンヌと共に北方へ出発し、セリーヌとジョアンナは魔導書店にてとある魔導書を購入する。宿屋にてセリーヌがジョアンナからダンジョンの詳細を聞かされた頃、野営中のアルクたちは夜盗たちからゴーチェの現状を知る。セリーヌとジョアンナが経験値や資金を稼ぐ一方、アルクとウェンヌはオークたちに襲われた少女のターニャのもとへ駆けつける。

第14話 - 第17話[編集]

ターニャを救ったアルクたちのもとへ女性が救いを求めた頃、ダンジョンではセリーヌとジョアンナが転移の罠に遭ってコカトリスに苦戦させられるが、討伐に成功する。一方、アルクとウェンヌはフェンリルの群れによる窮地を女将軍のキャシアに救われるも彼女の率いる兵団に捕らえられ、瘴気が男性だけを蝕むことを明かされる。

アルクにラティが一息分の力を教えて立ち去り、続いてターニャがサスカッチによるキャシアの窮地を伝える。サスカッチに雪魔法で雪の室内へ閉じ込められたキャシアはアルクから血を与えられて脱出し、アルクは一息分の力を用いてサスカッチを消滅させるが、気絶してしまう。帝国では、アウレリアの腹に皇太子が約束の御子を授けていないことに皇帝が立腹する。

第18話 -[編集]

アルクは3日間眠り続けて目覚め、キャシアをマハトによって得たことを実感する。一方、帝国はコーザ王国を攻め滅ぼす。アルクとキャシアは状況を分析し、一触即発の状態を経て帝国を倒すために手を組む。帝都イデオではアウレリアがアルクへの思いに耽り、ナーガラではイスティシア家への対策を練る彼がウェンヌの妊娠に直面し、イスティシア家ではアルクへの警戒が強まる。

アルクはラティから新たな女性4人を薦められ、身近な女性でマハトの回復を試そうとティアを抱く。イスティシア家へ向かうティアを見送ったアルクは遭遇した岩石ゴーレムに追いつめられるが、駆けつけたセリーヌとジョアンナの活躍で助かり、滞在したジョアンナの氷魔法でアノールの病の進行は抑えられる。一方、アマンの森からはハイエルフのフェラリスがナーガラを訪れ、アマン村を襲うサラマンダーの脅威を語る。アマン村を訪れたアルクたちは、里長からアルクの祖父のことを聞かされる。

登場キャラクター[編集]

種族について注記のない者はすべて人間。

主要人物[編集]

アルク
ナーガラ家の次期当主である主人公の少年[話 2]。フルネームはアルク・ド・レザール・ナーガラ[話 6]
従姉のアウレリアとの逃避行に世間知らずゆえの無謀さから失敗し、その罰として彼女と引き離されて一時投獄される[話 3]が、ラティから命じられた1年間の禁欲や鍛錬を経て[話 4]彼女と契約し、マハトを得る[話 5]。それ以降、16歳となった自身の血液や唾液などの体液はあらゆる女性を発情させる[話 5][注 4]。マハトを得た影響は生殖能力にもおよんでおり、膣内射精がラティに「孕むこと間違いなし」と言わしめる高確率で相手の女性を妊娠させることが、マハトの暴走からウェンヌへの強姦による彼女の受胎を経て明らかとなっている。
本来はひ弱さもあって争いを嫌い、臣下のピピンに気配りのできる優しい性格だった[話 2]が、マハトを得た以降は容姿こそ以前と変わらないものの、アウレリアを取り戻したいとの思いはさらに強まり、臣下以外の他人には冷酷な一面を覗かせるようになっている[話 8]。また、トゥートを討ち取った以降は彼の強欲さを自らの政治基盤の強化に利用している[話 6]
ラティ
アルクに仕えるダークエルフ[話 3]。本名はラティフォリアザード[話 3]。豊満な肢体や露出度の高い衣装[話 3]が特徴。
アルクには当初から着目しており、アウレリアとの逃避行に失敗して一時投獄された彼のもとへ現れ[話 3]、1年間の禁欲や鍛錬を課した果てに契約してマハトを授ける[話 5][注 5]。気配を漂わせず闇から現れては闇と化して消える能力も持っており[話 8]、物理的な障壁をまったく問題としていない描写が散見されるほか、ゴーチェにて収監されたアルクとウェンヌのもとへ現れる際には、牢の前に立つ兵士に自分たちのことを気づかせないよう、あらかじめ幻惑の魔法で夢を見させている[話 9]。また、アルクに新たな女性4人を薦める際には空間を割って水晶玉を出現させ、それを介して映像を投影する能力も披露している。
アルクと契約する際に自分の股間へ挿入した黒き竜の幼生は、丸い頭角と小さな前足を生やした芋虫のような姿をしており、当初から持っていた黒い卵の殻を破って契約の儀式の際に誕生した[話 5]
アウレリア
イスティシア家の嫡女[話 2]従弟かつ幼馴染であるアルクとは相思相愛でもあるが、家には皇太子と婚約させられており、政略結婚の危機にある[話 2]。17歳。
アルクとの逃避行に一旦は応じるが、険しい道にて膝を負傷したことから冷静になり、自分たちの無力さを痛感して断念する[話 3]。まもなく、追ってきたナイルによって叩きのめされたアルクの姿に涙しながら連れ戻されるが、その直前に膝の血を拭き取ってくれたハンカチと彼へ託したブレスレットは、禁欲中のアルクにとって心の支えとなった[話 3][話 4]。帝国へ転居させられた後は軟禁状態のもと、皇太子によって約束の御子を腹に授けられる予定にある模様[話 10]
セリーヌ
ナーガラ家に仕える女騎士[話 2]。赤い長髪とアルクよりも背高な身体[話 2]が特徴。レベル判定パペットによれば、白銀級にして火属性[話 11]
勇ましい性格で剣術に優れており、年下のアルクに剣の稽古をつけている[話 1][話 5]が、ウェンヌを前にしての飲酒中には彼のことを異性としても意識していることを、彼女に看破されている[話 12]。そのこともあり、アルクからウェンヌと剣で勝負するよう命じられた際には、彼らに煙たがられていると思い込んで憤慨している[話 12]
幼少時には周囲の大人たちから「女は騎士になれないんだよ」と蔑まれていたが、アルクに励まされたことをきっかけに腕を磨き、現在の強さを手に入れた[話 13]。そのため、先述の勝負でウェンヌに完敗した際には、先を見失うほど落胆している[話 13]
トゥートの謀反の際にはアルクに加勢する兵士たちにまぎれて参じていたが、そのことはまもなく看破されており、ウェンヌとの決闘の件の謝罪を受け入れるも弱い自分を許せずアルクのもとを去り、酒を煽っていた酒場にて給仕娘の窮地を救ったところ、彼女から会って欲しい人がいることを告げられる[話 6]。その当人であるジョアンナに見込まれ、コカトリスに守られたダンジョンへの同行を依頼される[話 11]。ダンジョンではジョアンナとの共闘でコカトリスを討伐し、覇山流の秘伝書を得る[話 14]
ジョアンナとはその後も同行しており、ナーガラ領内へ帰還してまもなくアルクたちの窮地に駆けつけ、「覇山烈襲剣」で岩石ゴーレムを討伐してナーガラ城の大浴場にて長旅の疲れを癒すが、その際にはアルクへの意識をジョアンナに茶化されている。
ウェンヌ
ナーガラ家に仕えるメイドの1人[話 2]。ウェーブのかかった栗色の長髪[話 2]が特徴。
アルクが負傷した際に血を拭いたハンカチを隠し持ってはひそかに舐めている[話 2]ほか、欲望を抑えながら入浴している彼のもとへほぼ全裸で参じ、自身を捧げて慰めようとする[話 4][注 6]など秘めた思いを寄せている[注 7]ことから、マハトを得た彼のナーガラ家で最初の虜となった。
その後はマハトの影響を受け、セリーヌを剣で圧倒する強さを得る[話 13]。アルクへの献身ぶりはそれまでの思いも相まって発情を隠さなくなった[話 12]うえ、マハトの暴走による強姦に遭った[話 6][注 8]後には、我に返って謝罪してきた彼のことを責めず、いつでも慰めてあげたいと思うまでに至っている[話 7]。しかし、ゴーチェへ向かう馬車内ではアルクと夫婦を装っているという状況も相まって、手綱を握っている彼のすぐ横にてひそかにオナニーを始めてしまう、野営中のテントではアルクの唾液や汗だけでなく精液も欲してフェラチオを始めてしまうなど、暴走も垣間見せている[話 15]
ゴーチェからの帰還後には、先述の強姦による妊娠が発覚する。妻ではなくメイドという立場ゆえに出産して良いのかを悩むが、アルクに出産を望まれて感涙し、タミィやリロに世話される。
獣人の娘
アルクがラティと契約した神殿と同じ洞窟内の、とある場所に投獄されていた囚人たちの1人[話 5]。本名は不明。ネコ科のような耳・爪・尾を持つ獣人であり、片言で喋る[話 5]。牢内にて高熱に浮かされていた姿を心配して近づいてきたアルクの左頬を引っかいて出血させるが、このことが彼のマハトを最初に試されるきっかけとなり、ラティにアルクの血を含む水を飲まされて彼の虜となる[話 5][注 9]
その後は解放され、アルクの血を報酬として斥候などを務める[話 16]。敏捷さは戦闘の際にも生かしており、トゥートによる追手たちについては次々と気絶させているうえ、わざとネーゲリだけを残してアルクに気絶させるなど、彼の強さを試す不敵なそぶりも見せている[話 16]
ミーネ
アルクがラティと契約した神殿と同じ洞窟内の、とある場所に投獄されていた囚人たちの1人[話 5]。同じ牢内の囚人たちと同様にビキニ調の衣服姿でキセルを嗜んでいたところ、別の牢内にてマハトを試された獣人の娘に続いてマハトを試される対象とされ、アルクの血を含む水を他の囚人たちと同時に浴びせられて彼の虜となる[話 5]
その後は解放され、アルクの唾液を報酬として斥候などを務める[話 16]。トゥートの侵攻から逃れて教会跡へ一旦潜伏したアルクたちのもとへは、城内の見取り図やアノールたちの現状の情報を入手して現れている[話 16]。アルクとウェンヌがゴーチェへ向かう際には、「同じ方向へ向かう夫婦の馬車に乗せてもらった娼婦」という設定で同行しており、野営中にはテント内の彼らのもとへ加わりこそしないものの外から覗きながらオナニーに耽るなど、欲求不満を発散している[話 15]
なお、ゴーチェへ向かう途中のアルクたちを襲撃した夜盗たちを率いる頭領の男性の台詞によれば、投獄されるまでは知り合いだった彼らから「お頭」と慕われていた模様[話 17]

帝国の関係者[編集]

皇帝
帝国に君臨する筋骨隆々の巨体の皇帝[話 1]。人間世界の終末を危惧した賢者に提言され、約束の神子を探し出すことを命じた[話 1]後、アウレリアとの子作りをまだ始めていない皇太子に立腹する[話 10]
当初からイデオの玉座にて多数の全裸の美女たちを侍らせている[話 1]うえ、その後も天蓋付きベッドにてグループセックスを経た彼女たちが横たわっている事後の姿が散見される[話 10]ほか、兵士たちによるコーザへの侵攻を見届けたジャバの台詞から、グループセックスの対象には侵攻先の国家の王妃や王女なども含まれることが示唆されている。
ジャバ
皇帝に仕える賢者の1人[話 10]。老体に鷲鼻や尖った耳[話 10]が特徴。皇帝を深く敬う一方、自分よりも格下の者には鼻にかけた言動で振る舞う[話 10]
イデオにて太子がまだアウレリアを孕ませることを決心していない様子を皇帝に伝えた[話 10]後、兵士たちによるコーザへの侵攻を現地付近から見届けて魔法で帰還し、その旨を皇帝に北方の魔力の爆発(「黒竜の息吹」)や帝国の魔法壁の建設状況と合わせて報告する。その後、アウレリアの個室では祈りを捧げていた彼女のもとへ空間から出現し、本心を看破したうえで皇太子を誘惑させようと、さまざまなセクシーランジェリーを着せた胸像群を出現させて立ち去る。

ナーガラ家の関係者[編集]

アノール
アルクの父[話 2]。商才はあるが小心者であり、伯父のアルゲスには頭が上がらない[話 2]。やがて病に伏せてアルクに後を託す[話 12]が、ティアによる説明では病の詳細は不明であり、彼女は魔導師を呼んで診てもらおうと考えている[話 6]。呼吸が衰えるばかりか吐血すら経て弱っていく身体にはいくつもの青黒い痣が生じており、かつてアルクがガビアルに剣で叩きのめされた際に診てもらった老魔導師[話 2]によれば、痣は何らかの魔力の影響によるものにして自分の治癒魔法もほとんど効かないものであり、このままではあと半年ほどで落命するという[話 7]。まもなく、病の悪化は瘴気に汚染されていたゴーチェのプラムを食べたためであることが判明する[話 11]
アルクにとっては仲こそ良くなかったものの自分なりに愛してくれた父であり、彼の良い息子にはなれなかったがそれでも救いたいという[話 15]。アルクがゴーチェから帰還した際には痣が広がって意識も薄れるなどさらに悪化していたため、ゴーチェでの氷の眠りまでは命が持たないと見られていたが、後にナーガラ城を訪れたジョアンナによって氷の眠りに置かれ、命をつなぐこととなった。
ナーガラ家に仕えるメイドたち
ウェンヌの同僚たち[話 2]タミィリロ[注 10]など数人が仕えているが、物語開始当初はナーガラ家の頼りなさを見かね、イスティシア家への移籍を口にする者もいた[話 2]
トゥートの謀反の際には生け捕りにされたことが斥候によってアルクたちへ伝えられており[話 16]、城へ戻った彼の目の前でタミィとリロは人質として陵辱されかけたところを、アルクとティアによって解放される[話 8]
アルクによるウェンヌの妊娠を知っても彼女への友情は変わっておらず、甲斐甲斐しく世話に勤しむ。
トゥート
アルクの叔父[話 12]。兄のアノールへの敬愛を装うも内心ではナーガラ領を得ようとの野心に燃えており[話 12]、同領の治安が悪化したことや彼が病に伏せたことを好機として手勢を率いて侵攻し[注 11]、アノールを幽閉する[話 16]
城へ戻ってきたアルクの目の前でタミィの衣装を切り裂いたうえ、セリーヌを兵たちに嬲らせることを提案するなど下劣な本性を現し、兵たちに拘束させたアルクに剣を振り下ろそうとするが、背後からティアに刺されて彼女の明かした正体に驚愕する[話 8]。最後はティアに介錯されそうになったところをアルクに遮られ、冥界から彼を呪う旨を口にしながら一刀のもとに討ち取られる[話 8]
ティア
トゥートの秘書を務める女性[話 12]。半年ほど前に秘書となり、その美貌に着目したトゥートの色目をやり過ごしながら誘導して彼の領地を拡大させていく[話 12]が、アルクが城へ戻ってきた際には野心が叶うことに喜ぶトゥートの不意を突き、背後から剣で貫く[話 8]。正体はアルクの部下であり、あらかじめ彼の命令を受けてトゥートに接触していたうえ、先述の誘導によってナーガラに反抗的な周辺諸侯をあぶり出すことを、真の目的としていた[話 8]
アルクが領主となった後には彼の秘書を務めており[話 6]、アルクたちがゴーチェへ向かった際にも不在中の管理を一任されている[話 15][注 12]。また、アルクによるウェンヌの妊娠が発覚した際にも、若い領主に寵愛されるメイドの間では珍しくないことを挙げ、彼に立場の再確認を促している[注 13]
10年前の12歳当時は病で両親を失って路頭に迷う孤児であり、拾われた先の娼館にて売春を強要されるまでに困窮していたが、堪らず逃げ出して再び路頭に迷い、死を待つだけだったところをアノールと共に外出中のアルクに発見され、ナーガラ家へ保護される。それ以来、アルクたちに大恩を感じて住み込みで学問に励み、仕えていた。
アルクの血を混入されたワインが彼の気の迷いから薦めたものであることを明かされても平然と飲み干すなど忠誠心はきわめて厚く、その直後にはマハトによる影響も相まってアルクのことを異性としても愛する思いを明かし[注 14]、彼を誘う形で抱かれる。その翌日、アルクの使者としてイスティシア家へ向かう。
ピピン
ナーガラ家の騎士[話 2]。剣の腕でナイルに劣る自分をかばってくれたアルクに深く感謝の意を述べる、自室での待機を命じられた彼のもとへひそかにアウレリアを案内する、元気づけたい思いゆえにユーダー商会の丁稚から購入した裸婦画を差し入れようとする[話 2]、彼やセリーヌと共に城を脱出した際には追手たちを足止めする時間稼ぎを望んで務める[話 16]など忠誠心はきわめて厚く、アルクの指示に従ってまもなく投降し、彼が領主となった後には騎士に復帰する[話 6]
その後もアルクの護衛を続けており、岩石ゴーレムと交戦した際には身を呈して盾越しの一撃による重傷を負うが、討伐後には治療されて復帰している。
ネーゲリ
トゥートの騎士[話 16]。当初は城を脱出したアルクたちへ追手として差し向けられるが、彼の柄頭による一撃で気絶させられて敗退した[話 16]後、領主となったアルクのもとで領内の治安維持を命じられ、ピピンを随行させるアルクの政治手腕に恐怖する[話 6]
ティアがアルクの使者としてイスティシア家へ向かう際には、彼女の護衛の1人として同行する。
ユーダー
アノールの取引先の1つであるユーダー商会を営む男性[話 4]。その若さや勢いはしきたりを大事にする古い商会たちに睨まれており[話 4]、トゥートの謀反に際してはアルクの策略に乗る形でトゥートに挙兵の資金を提供している[話 8]。アルクがトゥートを討ち取った後にはアルクのもとへ戦勝の祝いに現れ、聖フロリアヌスの鎧を贈呈する[話 6]
アルクがゴーチェへ向かう際には彼との若夫婦を装うことをウェンヌに提案しており、これが彼女の同行や乗車中のオナニーにつながることとなる[話 15]
ノヴァルス
アルクの祖父。故人。フルネームはノヴァルス・ド・レザール・ナーガラ
アマン村の里長の台詞によれば、生前(50年ほど前)にアマン村を訪れていたという。

イスティシア家の関係者[編集]

ガビアル
アウレリアの弟[話 2]。傲慢な性格をしており、アルクよりも年下だが上回る剣の腕や嫉妬心からも彼のことは見下している[話 2]
イスティシア家の次期当主であり、堅神式の際には16歳になる模様。
ナイル
ガビアルの筆頭騎士[話 2]。キザで女好きに加えて弱者を見下す性格から、セリーヌに嫌われている[話 2]。逃避行中のアルクとアウレリアのもとへ追いついた際には、彼を剣で圧倒してアウレリアを連れ戻す[話 3]
アルゲス
アウレリアとガビアルの祖父[話 2]。ガビアルへ受け継がれた傲慢な性格のもと、アウレリアを皇太子と政略結婚させることへの良心の呵責もなく、ナーガラ家の者のことは見下している[話 2]
領主となったアルクには内心で「ワニの爺さん」と蔑まれており、トゥートの謀反が失敗したことを知ると、アルクにガビアルの堅神式への出席を命じる書状を送る[話 11]。また、アルクには帝国との戦いに備えて味方につけることを画策されており、それを成功できなければ「背後が危うい」とも警戒されている。
アルゲスの孫娘
アルゲスの孫娘。本名は不明。先端の沿った長髪や十字のハイライトが光る瞳孔、太い骨すら噛み砕ける牙状の歯が特徴。
ガビアルの堅神式を楽しみに待つアルゲスのもとに同席して骨付き肉を骨まで貪ると、アルクの性格や動向を警戒するアルゲスのことを「お戯れが過ぎる」と評し、アルクがイスティシア家に弓を引くようであれば彼を噛み殺すことを宣言する。

ゴーチェの関係者[編集]

キャシア・ウェスキー
「雪血」せつけつの称号を持つゴーチェの勇猛な女将軍[話 11]。槍を手にした兵団「白虎騎士団」びゃっこきしだんを率い、雪魔法に長けている[話 14]。美貌と相まって、住民たちから広く慕われている。
ターニャの姉の台詞によれば、軍を率いてオークたちの討伐に出るという[話 17]。その最中、フェンリルの群れに追いつめられたアルクとウェンヌのもとへ現れ、フェンリルの群れを「雪の牙」スニァージニクルイクで一掃して彼らを救う[話 14]。ナーガラ家の現状やアルクたちの目的は多くの友人やゴーチェの山中へ放っていた副官を通じてすでに把握しており、捕らえた彼らに現在のゴーチェが瘴気によって女性だけとなってしまったことを明かす[話 9]。瘴気による影響を受けていないアルクの身体の秘密を得ようと彼を尋問するが、反発されて一夜の収監を強要した後には、部下たちを圧倒したサスカッチのもとへ駆けつけて立ち向かう[話 9]。しかし、自分の雪魔法をものともしない強さに魔力を浪費させられて剣を破壊されたうえ、駆けつけたアルクごと雪魔法で雪の室内へ閉じ込められる[話 10]
アルクの血を得て雪の室内から脱出した後には、サスカッチから「纏っている雪の冷たさが増したな」と評されるほどのさらなる強さを見せるが、それでも敵わず雪魔法で足止めされる[話 10]。アルクが「黒竜の息吹」でサスカッチを消滅させる際には、その衝撃から自分やウェンヌとターニャを守るため、雪魔法で巨大な塀すら錬成している[話 10]。また、3日間眠り続けたアルクを見舞った際にはマハトのもたらす欲情を彼へのディープキスだけで抑え込んだため、明晰な思考力と強靭な精神力に一目を置いたアルクは先に信用を得ようと考え、マハトの説明を当初の予定よりも早く行なっている。
ターニャ
ゴーチェの僻地に住む少女[話 17]。1年前に父と兄のピョートルを瘴気によって失い、母や姉と共に慎ましく暮らしていたが、オークたちに襲撃されて母を殴り倒されたうえ、自宅に放火される[話 17]。猛火に包まれるそこからオークたちに連れ出されてまもなく、後背位で犯されていく姉の悲惨な姿を目の当たりにさせられ、自分も押し倒されて犯されそうになったところをアルクとウェンヌに救われる[話 17]が、姉は命を取り止めるも以前から瘴気に蝕まれていた母はそのまま死亡し、アルクによって土葬される[話 18]
アルクとウェンヌがキャシアに一夜の収監を強要された際には、彼らのもとへ地下道から現れて牢を開錠したうえでサスカッチによるキャシアの窮地を伝えるなど、隠密行動に長けた様子も見せている[話 9]
マリヤ
単行本第4巻巻末のおまけ漫画に登場するキャシアの部下の1人[単 8]。ゴーチェのサウナにて共に入浴中のキャシアの美貌に見惚れるあまりにのぼせて気絶し、そうとは知らないまま彼女に抱かれていく淫夢を見てしまうなど、彼女には同性愛に近い敬愛を抱いていることが描かれている[単 8]
エカテリーナ
ゴーチェの大公姫。カールの入ったツインテールが特徴。
アルクと手を組んだキャシアの説明によれば、一流の魔導師に劣らないほどの高い魔力の持ち主でもあるうえ、それを用いての上級氷魔法で大公を氷の眠りに就かせて瘴気から匿っており、貴族たちも匿ってもらおうと列を成しているが、それも1日1人がやっとであるため、いつ倒れてもおかしくないという。

ラティの薦める女性4人[編集]

称号はラティの説明における太字表記による。仲間にするためには、各々が抱える問題をアルクが解決してやる必要があるという。

フェラリス
アマンの森に住まう、美しきハイエルフ。弓術や召喚魔法を使えるが、人間嫌いであるという。本名はン=フェラリス=クラリス=デンドロニア=ポムトゥクス
人間のことを寿命の短さや欲の深さから「短き者たち」や「図々しい種族」などと見下す一方、自分のことはミンヤル族の長老たちに選ばれたことを村の中で特に美しいという理由を挙げて誇るが、ナーガラ城にてアルクたちとの会食に臨んでイノシシ肉の腸詰めを振る舞われた際にはその形状に興奮してフェラチオを始めそうになる、彼らをアマン村へ案内する途中で魔力を補給した際には氷菓を用いてのフェラチオで周辺まで響く嬌声を上げながら絶頂を迎えるなど、下品で淫蕩な一面も持つ。
長老たちの見守る中、アマン村の泉にて身体を清めたうえで人間の里へ出発し、ナーガラ城にてアルクと接見する。アルクに「お近付きの印」としてミスリル製の短剣を贈ると、サラマンダーによる森への脅威を語り、それを食い止めるために「力を貸させて差し上げる」と提案して[注 15]彼らをアマン村へ案内する。
聖教会の神官
各地にて布教活動に勤しむ神官。回復魔法や補助魔法を使え、戦闘向きであるという。
亡国の姫君
帝国によって祖国を滅亡させられた姫。祖国を復興するために諸国を放浪中であり、その血統と槍の腕は確かであるという。
女僧兵
東方から来た僧兵モンク。イーストシーのはるか彼方に位置する東国に伝わる体術を使えるが、何かしらの理由で大陸へ流れ着いたという。

その他の人物[編集]

ジョアンナ
酒場にて給仕娘を酒癖の悪い男性たち2人による危機から救ったセリーヌが、冒険者ギルドにて給仕娘から紹介された眼鏡姿の女魔導師[話 7]。白銀級の水属性[話 11]。初対面のセリーヌにサラマルーズ魔導学校を首席で卒業したことを自称し、彼女の都合も聞かずレベル判定パペットを用いて実力を試すなど、プライドが高く強引な性格をしており[話 11]、用いる水魔法は絡んできた男性たち2人をたやすく撃退するほどの強さを誇る[話 7][注 16]
コカトリスに守られたダンジョンの奥深くに封印されている氷魔法の魔導書を欲しており、そこでの有能な盾となる人材が冒険者ギルドにいないことに呆れていたところ、レベル判定パペットを一刀で倒したセリーヌを見込み、ダンジョンへの同行を依頼する[話 11]。ダンジョンではセリーヌとの共闘を経て「水の剣」アクアスパーダでコカトリスを討伐し、氷魔法の魔導書を得る[話 14]
セリーヌとはその後も同行しており、岩石ゴーレムによるアルクたちの窮地に駆けつけ、「水の槍」アクアランシアで岩石ゴーレムを怯ませて彼女による討伐を成功させる。ナーガラ城ではアルクの依頼に応じ、アノールの病の進行を「永の眠り」ソムヌス・グラチェイで止めて滞在する[注 17]と、アルクに同行する。
アマン村の里長
アマン村を治める里長の老人。
フェラリスに案内されてきたアルクたちのもとへ護衛の若者2人を連れて現れ、アルクたちを自宅へ招き入れて茶を出すと、彼にノヴァルスのことを明かす。

魔獣[編集]

アルクたちとの交戦など出番に恵まれた魔獣のみ挙げる。

オーク
スキンヘッドにやや尖った耳を持つ、醜悪な人型の魔獣[話 17]。病床にあるアノールを前に、1年ほど前からゴーチェを含む北方の国々にゴブリンなどと共に多々出没していることが、老魔導師によって語られる[話 11]。その後、ゴーチェの僻地では3体がターニャの自宅を襲撃し、彼女の母を殴り倒して屋内に放火したうえ、1体が屋外にて横暴な播種本能のままターニャに「人間ニ種付ケ」と呟きながら迫る一方、もう1体が姉を半裸にひん剥いたうえで強姦していく[話 17]が、駆けつけたアルクとウェンヌによって残り1体共々討伐される[話 18]
キラーラット
コカトリスに守られたダンジョンの浅い階層に出没する、ネズミ系の魔獣[話 17]。頭頂に一本角が生えているうえに普通のネズミよりもはるかに大型であるが、あまり強くないうえに倒しても低価値の魔石しか得られないもののそれなりに多く出没するため、経験値と資金に乏しいセリーヌとジョアンナにとっては恰好の稼ぎ対象となった[話 17]
瘴気が増してからはダンジョン外にも出没するらしく、アルクたちがアマン村へ向かう途中の林では羽虫の集る死骸が発見されている。
骸骨戦士スケルトンウォリアー
コカトリスに守られたダンジョンの浅い階層に出没する、骸骨と化した元冒険者[話 18]。セリーヌとジョアンナが遭遇した2体は生前に剣士とアーチャーだったことがそれぞれの容姿や彼女たちを苦戦させる戦い方から示唆されており、倒された後には敏捷性を向上させる指輪と謎の藁人形が残された[話 18]が、ジョアンナの手に渡った後者の正体は所持者の生命の危機を肩代わりするお守りであり、コカトリスによる石化から彼女を復帰させて消滅する[話 14]
コカトリス
コカトリスに守られたダンジョンの最も深い10階層に潜む、合成系の魔獣[話 18]。覇山流の秘伝書や氷魔法の魔導書などの守護者に等しい立場でもあり、宝箱の罠によって転送されてきたセリーヌやジョアンナを物理攻撃耐性や石化能力で追いつめるが、石化から復帰したジョアンナの「水の剣」で討伐され、かつて石化させられていた人々も元に戻る[話 14]
フェンリル
ゴーチェの雪山に出没する、オオカミ系の魔獣[話 14]。群れを成しており、素早い動きと鋭い牙によってアルクの右腕を負傷させるが、そこに現れたキャシアの斬撃から「雪の牙」による串刺しに遭い、一掃される[話 14]
サスカッチ
ゴーチェの雪山に出没する猿人系の魔獣[話 17]。かつては伝説上の存在と思われていたが、目撃された白く毛深い巨躯からも「雪原の魔人」の異名で恐れられており[話 17]、強力な雪魔法でキャシアの部下たちやアルクはおろかキャシアをも追いつめる強さを持つ[話 9][話 10]。しかし、雪の室内に閉じ込めたアルクとキャシアに脱出された後、彼の「黒竜の息吹」で消滅させられる[話 10]
なお、頭部の左右に節を持つ大きな角、口端の上下に1対の牙、偶蹄目状の両足にがそれぞれ確認できるうえ、両肩や左手首にスパイク状の鎧を装着して人語を話すほか、人間を凍らせて砕ける雪魔法や上空まで跳ね上がれる跳躍力すら持つ[話 9][話 10]など、複数の野獣を組み合わせたキマイラに近い姿に高い知能を併せ持つイメージで描かれている。
岩石ゴーレムストーンゴーレム
全身が非常に硬い岩石で構成された、人形系の魔獣。頭部には三日月形の角や三つ目が存在し、胴体には両腕や下半身がつながらないまま浮遊している。イスティシア家へ向かうティアを見送ったアルクたちが遭遇し、ナーガラ領内への出現に彼らを驚愕させる。アルクの斬撃をものともせず剣が砕ける硬さに加え、ピピンら家臣たちに盾や鎧を砕く怪力を振るって重傷を負わせると、「黒竜の息吹」を放つにはマハトが足りないアルクを窮地に追い込むが、駆けつけたジョアンナの「水の槍」とセリーヌの「覇山烈襲剣」で討伐される。
その後、農民たちがナーガラ城を陳情に訪れ、イモや小麦など荒らされた農地の分だけ税の減免を認められていることから、出現の際には畑も襲っていたことが示唆されている。

世界設定[編集]

用語[編集]

マハト
アウレリアとの逃避行に失敗したアルクが、ラティから命じられた以下の3つの約束を1年間守る一方、剣の鍛錬を積んで心身とも精悍となった果てに彼女と契約して授けられた、闇の力[話 5]。ラティによる説明では、「神の如き力」「この世を統べることができる力」とも称されている[話 3]
  1. 器作り「毎日マンドラゴラの粉を一匙分飲み 週に一度は動物の肝を喰らう」[話 5]
  2. 精力の蓄積「女性を断ち 自涜行為も我慢頂く」[話 5]
  3. 儀式の準備「ほこらと神殿の建立」[話 5]
契約の儀式は、とある洞窟内の最深部にアルクが商売で得た資金を用いて建てさせた神殿にて行なわれ、その床に描かれた魔法陣の中央にて全裸となったアルクに、黒き竜の幼生を自分の股間に挿入したラティが騎乗位で結合して共に絶頂を迎えた結果、アルクはラティ曰く「尊き黒竜」たっときブラックドラゴンに転生した[話 5]
その後、ラティはアルクの血を1滴垂らしただけのグラス1杯の水を囚人たちに浴びせたり飲ませたりさせることによって彼女たち全員を発情させ、アルクにマハトの効力の一片を披露している[話 5]。アルクがなおも試したところによれば、対象となった女性は彼に準じた戦闘力を得られる[話 13]ほか、与える血の量でアルクの体液への「乾き」が変わる模様[話 16]。また、アルクと手を組んだ後のキャシアは、彼の不在中でもマハトを補給できるよう、アルクの血を1滴垂らした樽のワインを毎日少しずつ飲んでいる。
アルクがトゥートを討ち取った後には、ティアに欲情しかけたアルクにウェンヌが欲情したことがきっかけで彼のマハトの暴走が起こり、肉欲に自我まで支配されたアルクはウェンヌを強姦している[話 6]。ラティによる説明では、黒竜の加護を得たアルクは生きているだけでマハトが蓄積し続けており、暴走を防ぐためには定期的に精を放つ(女性に手伝ってもらう場合には、自慰と違って「最後まで」しないほうが良いという)か、多くの女性たちを侍らせて満遍なくマハトを注ぐかすれば良いという[話 7]。アルクが後述のプラムの件を経てイスティシア家からの召集に応じる前、瘴気を調べるためのゴーチェへの遠征に備えた際には、スライムの無精卵をローション代わりに用いて彼の快感を高めたラティ曰く「空っぽ」になるまで彼女を激しく抱き、マハトを注いでいる[話 11][注 18]。このお陰で、ゴーチェへ向かう途中での野営中にウェンヌによる快感に遭ったアルクは暴走せずに済んでいる[話 15]うえ、マハトを補給したウェンヌも夜盗たちに強姦されそうになった際には大木を振り回して立ち向かい、彼らの頭領の男性を殴って気絶させるという怪力を発揮している[話 17]
アノールは瘴気に汚染されたプラムを食べたことによって病の悪化に見舞われたが、彼と同時に食べたアルクはまったく平気だったことから、自身が黒竜による加護下にあることや、マハトには毒への抵抗力もあることを知る[話 11]。しかし、黒竜による加護はアルクの武力を上げるわけではないうえ、他人へ注いだマハトも永続的に効果をおよぼすものではないことが、対フェンリル戦の際に明かされている[話 14][注 19]。一方、ゴーチェでのラティの台詞によれば、マハトを他人へ注ぐ行為(セックス)によってアルクの身体に蓄積していくマハトもあり、それまでのセックスによって彼には一息分のマハトが蓄積しているうえ、マハトの力にはまだ先があるが使う際には常に代償もあるという[話 9]。その後、対サスカッチ戦では追いつめられたアルクが翼のように溢れ出す魔力を右腕に込めて放つ「黒竜の息吹」シュバルツ・アーテムを用いてサスカッチを消滅させるが、その一息分の力だけでアルクは力尽き、気絶してしまっている[話 10]。また、ナーガラへの帰還後にアルクが獣人の娘やミーネと睦み合った際には、「黒竜の息吹」によるマハトの一時的な枯渇が著しかったため、ウェンヌと違ってアルクへの恋愛感情を持っていない獣人の娘やミーネは欲情がまもなく収まってしまい、その夜は彼のもとから立ち去っている。後にラティの説明によれば、先述の「最後まで」は相手の女性が高確率で受胎するためであり、女性を戦力として使いたければ膣内射精は止めるよう薦められたほか、マハトを回復させるに際してマンドラゴラの粉を高濃度に溶かした秘薬をラティから唾液ごと飲まされている[注 20]
聖フロリアヌスの鎧
ユーダーがアルクに贈呈した魔法の鎧。炎の魔力を帯びており、火に強く水の魔法を無効化する[話 6]。ユーダーによる説明では、対になる剣も存在するという[話 6]
部品を組み替えると、盾のような形状にまで小さくなる。そのため、アマン村へ向かうアルクにセリーヌとジョアンナが同行した際には、彼から与えられていたそれを背負うセリーヌの姿を見たジョアンナに、盾と思われている。
レベル判定パペット
冒険者ギルドにて冒険者のレベルを判定するために用いられるパペット[話 11]。用いる前は懐に入るほど小さいが、魔導師が呪文を唱えることによって冒険者よりも巨大な姿と化し、襲いかかる[話 11]。戦闘を介して冒険者のレベルや属性を分析し、倒される際にはそれらを告白して消滅する[話 11]
素早い動きと地面を殴り壊す怪力でセリーヌに襲いかかるが、胸部に装着されている宝石が弱点であることを看破され、一刀で倒される[話 11]
ランシアのダンジョンから見つかった宝剣
ランシアのダンジョンから見つかった、雷に似た形状にして雷属性の宝剣[話 15]。ジョアンナが立ち寄った武器屋に陳列されており、店主が絶縁体とうかがえる手袋を用いて持ち上げただけでも放電が生じる[話 15]。店主は切れ味の良さも売り込むが、彼の挙げた10万ダラという高価格にセリーヌとジョアンナは驚愕して落胆し、店を後にするしかなかった[話 15]
覇山流の秘伝書
コカトリスに守られたダンジョンの奥深くにジョアンナが欲する氷魔法の魔導書と同じく隠されているという、大陸剣術の三大流派の1つ「覇山流」はざんりゅうの秘伝書[話 15]。巻物として鎖で封じられており、セリーヌが欲する[話 15]
魔石
キラーラットなど、魔獣を倒すとその消滅に際して得られる魔力の混ざった石[話 17]。ジョアンナの台詞によれば、キラーラット程度では5ダラの価値にしかならないが、純度の高いものなら同じ大きさでも1万ダラの価値で冒険者ギルドに買い取ってもらえるという[話 17]
瘴気
ゴーチェを含む北方の国々の地底から溢れ出る魔界の瘴気。魔獣を活性化させ、人間や作物を蝕む[話 7][話 18]
アルクを尋問するキャシアの台詞によれば、この1年間で数多くの人間が蝕まれて死亡したうえに大公は余命いくばくもなく、キャシアの副官の幼い弟、兵たちの父兄や息子たちもすでに死亡していることから、人間については男性だけを蝕むことが明かされている[話 9][注 21]。そのため、ゴーチェに入ってもマハトによる加護で平然としているアルクはその戦いぶりと共に、キャシアたちから不審を持たれることとなった[話 9]
アルクと手を組んだ後のキャシアの説明によれば、上級氷魔法による氷の眠りを施された者は氷漬けでの眠りに就き、一時的に瘴気の進行から匿われるという。
影響は北方の国々だけに留まらず、南方のナーガラにもやがて岩石ゴーレムが出没するなど、広がりつつある。
魔法壁
皇帝が帝国に建設させている長大な壁。皇帝に説明するジャバのイメージによれば門のような形状をしており、帝国への瘴気の流入を阻むことによって男性の死に絶えた他の国々をたやすく攻め滅ぼすことを目的としている。
アルクに説明するキャシアの台詞によれば、帝国の領内から採取される魔鉱石が用いられているうえに魔導士による結界が張られており、魔鉱石の鉱山の数も魔導士の数も不足しているゴーチェでは建設できないという。しかし、アルクは女性たちを集めればマハトを用いて強化できることを挙げ、ゴーチェの北の大陸全土におよぶ長さの魔法壁の建設や他国との連合軍による帝国の打倒を述べると、それらを実現させるための同盟の締結に向けてキャシアと握手する。
ハイエルフの氷菓
フェラリスがアルクたちをアマン村へ案内する途中、魔力の補給のために用いた氷菓。
フェラリス曰く「ヒソプ草をすり潰した薬液を冷やして作った」「これが大好物」であり、ジョアンナ曰く「初歩的な氷魔法が使われていますね」というが、ケースから取り出して舐めることによって魔力を補給できるその形状がペニスに酷似していたこともあり、目の前で平然と堪能してみせて肌艶も良くなったフェラリスは、アルクたちに呆れられている。なお、用いた分だけ細くなるが、フェラリスの台詞によればケースに収めた後は元通りとなるため、無限に舐められるそうである。

舞台[編集]

イスティシア
アルク曰く「イーストシーの覇者」と評する小国にしてアルゲスが率いる総家。国章ワニ
後述するナーガラ家などは分家に当たるが、彼らのことは下等な親戚として見下しており、隙あらば各領地へ侵攻する機会を虎視眈々とうかがっている[話 2]
ナーガラ
イスティシア三分家の一家。アノールが率いる辺境の小国[話 1][話 2]。国章はトカゲ
セリーヌがナーガラから少し離れた街に位置する冒険者ギルドを訪れた際のモノローグによれば、北には騎士を擁するエゼンティン王国、東には武道家を擁する東洋国家がそれぞれ位置するほか、旅の司祭ドワーフ[注 22]がそれぞれ存在する模様[話 7]
ガースル
イスティシア三分家の一家。禿げ頭の男性が率いる辺境の小国。国章はカメ
エンシュウ
イスティシア三分家の一家。長髪の女性が率いる辺境の小国。国章はヘビ
帝国
ナーガラなどを含む国々が存在する大陸に君臨する大国[話 1]。正式な名称は不明。大陸で最大を誇る国土に、屈強な兵力、豊富な経済力、多数の魔導士や兵士を兼ね備えており、それらによって広く知られている。国章はをあしらった猛禽類
瘴気の発生による終末の到来に際して約束の神子を探す[話 1]一方、侵攻先の国家から王妃や王女など王族の女性を捧げさせることや、魔法壁で自国のみが瘴気の脅威から逃れることにより、大陸の制覇を狙っている。
イデオ
帝国の帝都。時計塔を含む高い建築物群の間から夜間でも照明が空へ伸びるなど、高度な技術を有している。
政略結婚によって嫁がされたアウレリアは個室を与えられてはいるものの軟禁状態にあり、出征で不在がちの皇太子との子作りを勧められる日々に怯えながらアルクとの再会を願っている。
ゴーチェ
ナーガラのはるか北方に位置する大公国[話 11][注 23]。国章はトラ
高級品のプラムの名産地として知られるが、ゴーチェを含む北方の国々は瘴気に覆われているとの噂が立っており、1年ほど前からゴブリンオークなどのさまざまな魔獣たちが多々暴れ回っているうえ、瘴気の濃い地域ではそれによって住人たちが惨死しているという[話 11]。また、現地から南下してアルクたちを襲撃した夜盗たちを率いる頭領の男性の台詞によれば、魔獣たちは増え続けてゴーチェ軍による対処が追いつかないため、本来は雪で真っ白くて綺麗なはずの現地は今や地獄であり、山の方ではサスカッチが出没したという[話 17]
瘴気に蝕まれて男性がほぼ死に絶えた結果、現在では兵団すら女性だけとなってしまっている[話 9]
アルクに説明するキャシアの台詞によれば、瘴気は北東部に存在する山岳部の太古の洞窟から発生しているらしいが、古代魔術による結界で正確な位置を把握できなくされているうえ、周辺を強力な魔獣が跋扈しているため、何度も軍を派遣したものの失敗しており、止めようがないという。
ターニャの自宅
ゴーチェの僻地にて木々に囲まれて建つ木造家屋[話 17]。瘴気の影響は周辺にもおよんでおり、1年前にターニャの父とピョートルは顔が黒くなっての吐血を経て死亡したほか、ターニャの母も体調を悪くしており、ターニャが母や姉と共に頑張って育てたカブニンジンは枯れてしまっている[話 17]
ターニャが母や姉に命名日を祝ってもらっていたところをオークたちによる襲撃に遭った結果、放火されて猛火に包まれる[話 17]
雪山
アルクとウェンヌがターニャや彼女の姉を救った後、救いを求めてきた老女に応じて向かった雪山[話 18]
老女の居住地であるが、魔狼フェンリルが群れで出没する[話 14]
白虎騎士団の詰所
ゴーチェの僻地にて高い塀と大量の雪氷に囲まれて建つ城状の施設[話 9]。王城や町とは離れていることがキャシアの台詞から示唆されており[話 9]、対サスカッチ戦後にはアルクへの地図を用いた説明に際して東部に位置することが明示されている。
雪山にてキャシアに正体を看破されたアルクとウェンヌは、逃走を試みるも雪魔法で遮られて兵団に捕らわれた後、両手首を後ろ手に拘束されて牢内へ収容されており、キャシアによる尋問を経てゴーチェの現状を明かされる[話 9]。サスカッチを倒した後には気絶して収容されたアルクが3日間の眠りを経て目覚め、欲情したキャシアによるディープキスを受ける。
ランシア
武器屋の店主曰く「帝国の向こう側」に存在しており、ジョアンナ曰く「帝国と正面から戦っている武人の国」である王国[話 15]。国章はウマ
アルクに説明するキャシアの台詞によれば、ゴーチェを南西に流れるスィーナ河の下流に存在しており、かつて5回も交戦したが決着はつかなかったという。また、アルクにも「精強な重装騎兵軍団で知られる尚武の国」として認識されている。
コカトリスに守られたダンジョン
セリーヌとジョアンナが泊まった宿屋の街の近くに存在するダンジョン[話 15]。ジョアンナの台詞によれば、奥深くに隠された数々の貴重な書物や巻物を魔獣コカトリスが守っており、その周囲にはコカトリスに睨まれて石化した人々が神殿の立像のように並んでいるという[話 15]。また、周辺が静かなのは危険度の高さから挑戦者が減っているためという[話 17]
浅い階層にはキラーラットや骸骨戦士などが徘徊しており、セリーヌとジョアンナは比較的安全に経験値や資金を稼いでいくが、転移魔法のかかった宝箱の罠に遭って最深部の10階層へ転移させられた[話 18]結果、コカトリスと遭遇してしまう[話 14]
コーザ
帝国が攻め滅ぼした王国の1つ。王都は山に囲まれた領土のもと、城下町と塀を経てさらなる塀で守られている。
夜間に現れた帝国の兵士たちによる侵攻で陥落して都民たちは略奪と猛火に遭い、国王は捕らえられて王妃と王女は皇帝へ捧げられたことが、付近にて侵攻を見届けたジャバの台詞から示唆されている。
アマンの森
ナーガラの北東部に位置する神秘の森。イルミン樹の木々に囲まれた、静かで美しい場所である。
フェラリス曰く、1か月ほど前からハイエルフの弓矢も魔法も相性が悪いサラマンダーが現れ、口から吐く炎で森を燃やし始めたという。また、イルミン樹は瘴気を弾く神秘の霊力を持っており、昔はその神秘の力を利用しようとハイエルフに無断で伐採におよび、盗み出していた人間がいたという。
外界との往来を一瞬で済ませるための魔法陣も設置されており、フェラリスがアルクたちを案内する際には、ナーガラ領から離れた位置の洞窟内に存在するものが用いられている[注 24]

制作背景[編集]

本作の単行本第1巻発売を記念して行なわれた、報道各社によるLINK・SAVAN・宵野・『UJ』担当編集・『J+』担当編集への囲み取材によれば、彼らは以下のように答えている[18][19]

LINKは、『UJ』側から『無印』第1話の出張掲載を依頼された際に『無印』の新規の話も提案されたことがきっかけで「『無印』の構造の需要がまだあるのでは」「まだまだハーレムを描き足りない」という気持ちに至り、元々ファンタジーが好きで挑戦してみたかったうえ、世界観の関係で出しにくい女剣士や修道女、エルフを登場させられることから、「ファンタジー×ハーレム」を提案してダークファンタジーとした[19]。タイトルに「ファンタジア」をつけて新シリーズとしたことについては、『仮面ライダー』や『プリキュア』などのシリーズを例に挙げ、さまざまなヒロインが登場する終末という設定にキャラクターや時代、ユニバースこそ違うものの、読者が得られる喜びは『無印』と同じであると思っている[18][19]。なお、喫茶店「ルノアール」にてSAVANや『UJ』担当編集と行なう打ち合わせでは、「ここの尻はこうするべきだ」「巨乳キャラにしよう」などと妄想を爆発させているという[19]

SAVANは、以前から『無印』を読んでいたこともあって驚くと共に不安もあったが嬉しく、第1話の高クオリティは宵野に「『無印』が食われるのでは」「世界観が違ってよかった」と焦られ、賞賛されている[18]。また、以前にファンタジー作品を描いていた経験からファンタジーは好きだったうえにもっとうまくなりたい気持ちがあり、「ファンタジーとハーレムが一緒になった漫画があったらな」と思っていたところに依頼されて引き受けたことから、本作には自分の夢が詰まっている[19]。なお、SAVANが以前に『ヤングジャンプ』で描いていた経験から、彼には『UJ』担当編集も注目していたそうである[19]

イベント[編集]

ジャンプフェスタ2019
2018年12月22日と同年12月23日に開催され、『YJ』・『UJ』ブースにて色紙、ジャンプ原画ワールドブースにて色紙・複製原画がそれぞれ展示された[20][21]
ジャンプフェスタ2020
2019年12月21日と同年12月22日に開催され、『YJ』・『UJ』ブースにて色紙が展示された[22][23]

スピンオフ[編集]

『終末のハーレム ファンタジア学園』
LINK&SAVAN(原作) / 安藤岡田(作画)による本作のスピンオフ4コマ漫画作品[24]。『UJ』では2020年6月号から[24]、『J+』では同年8月2日から[25]それぞれ連載中。なお、前者では2話ずつの連載なのに対して後者では1話ずつの隔週連載となっており、縦読み用として再構成されている[26]

書誌情報[編集]

  • LINK(原作)/SAVAN(作画)『終末のハーレム ファンタジア』 集英社ヤングジャンプ コミックス・ウルトラ〉、既刊4巻(2020年1月4日現在)
    • 電子書籍版と書籍版が同時発売。
      • 『無印』と同じく電子書籍版は「セミカラー版」と題された特別編集版であり、連載時にモノクロだった過激な性的シーンが、集英社によってフルカラーでデジタル着色されている。
    • 累計発行部数は2018年12月10日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて10万部[27]、2019年2月19日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて20万部[28]、2020年3月22日時点で電子書籍版と書籍版を合わせて50万部[29]
    • 各国語翻訳版
      • 台湾では、集英社から正規ライセンスを取得した東立出版社による繁体字中国語翻訳版が、『終末的後宮奇想曲』のタイトルで2019年6月から発売されている[2]。第1集発売時には、『無印』翻訳版第8集との合同特集ページも公開されている[30]。なお、性的な内容を踏まえて第2集以降はカバー表紙に「限」マーク[注 25]が表記されている[31]
      • アメリカでは、集英社から正規ライセンスを取得したセブンシーズ・エンターテインメント社による英語翻訳版が、『WORLD'S END HAREM FANTASIA』のタイトルで2019年9月から発売されている[3]。第一報[32]を経て『無印』と同じくヤングアダルト向けインプリント「Ghost Ship」ゴーストシップに分類されており[33]、カバー裏表紙には「WARNING! EXPLICIT CONTENT」「PARENTAL ADVISORY」との注記[注 26]が追加されている[34][35]
      • フランスでは、集英社から正規ライセンスを取得したデルクールフランス語版英語版社によるフランス語翻訳版が、『WORLD'S END HAREM FANTASY』のタイトルで2020年2月から発売されている[4]。なお、『無印』と同じく同社の青年向けコレクション「TONKAM SEINEN」[注 27]に分類されている[4]
        • セミカラー版は、イズネオフランス語版社にて書籍版と同時発売されている[36]
        • 第一報では2020年1月に発売予定だった[37]が、後に同年2月5日発売予定へ延期されている。
        • 第1巻は、同日発売の『無印』翻訳版第7巻とのハードカバー版ボックスセットも発売されている[38][39]
        • カバー表紙はタイトルロゴや作者名が差し替えられている点以外は他国語翻訳版と同じく日本語版に沿っているが、フランス語翻訳版のみ巻によっては背景色も変更されている[40]
    • 各巻詳細
      • 第1巻 2018年11月2日発売[1] ISBN 978-4-08-891129-8
        • 第0話から第4話までを収録[注 28]
        • 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2018年11月2日から11月8日までの人気コミックランキングにて第8位[41]を記録した。
        • 書籍版は、COMIC ZINの2018年10月29日から11月4日までの週間単行本売り上げランキングにて第6位[42]hontoの同年10月28日から11月3日までの本の通販ストアにて第3位[43]をそれぞれ記録したほか、ORICON NEWSの同年10月29日から11月4日までの週間コミックランキングにて第18位[44]を記録した。また、日本出版販売の同年10月29日から11月4日までの今売れているコミックランキングにて第22位[45]を記録した。
      • 第2巻 2019年3月4日発売[46] ISBN 978-4-08-891247-9
        • 第5話から第9話までを収録。
        • 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2019年3月1日から3月7日までの人気コミックランキングにて第4位[47]を記録した。
        • 書籍版は、COMIC ZINの2019年3月4日から3月10日までの週間単行本売り上げランキングにて第9位[48]を記録したほか、ORICON NEWSの同年3月4日から3月10日までの週間コミックランキングにて第12位[49]を記録した。また、日本出版販売の同年3月4日から3月10日までの今売れているコミックランキングにて第14位[50]を記録した。
      • 第3巻 2019年8月2日発売[51] ISBN 978-4-08-891353-7
        • 第10話から第13話までを収録。
        • 電子書籍版は、Amazon.co.jpの2019年8月2日付の青年マンガカテゴリーにて第1位を記録した[52]
        • 書籍版は、ORICON NEWSの2019年7月29日から8月4日までの週間コミックランキングにて第19位[53]、同年8月5日から8月11日までの週間コミックランキングにて第25位[54]をそれぞれ記録した。また、日本出版販売の同年7月29日から8月4日までの今売れているコミックランキングにて第19位[55]、同年8月5日から8月11日までの今売れているコミックランキングにて第23位[56]をそれぞれ記録した。
      • 第4巻 2020年1月4日発売[57] ISBN 978-4-08-891470-1
        • 第14話から第17話までを収録。
        • 電子書籍版は、COCORO BOOKSの2020年1月3日から1月9日までの人気コミックランキングにて第7位[58]を記録したほか、BookLive!の2019年12月30日から2020年1月5日までの週間単行本売り上げランキングにて第6位[59]を記録した。また、Google Playの同年1月6日付の書籍&マンガランキングにて第4位[60]を記録した。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 連載時の第4話以降にはコンセプトアーティストのよー清水[9]が「各種デザイン」に参加しており[10]、単行本では第1巻から目次に「デザイン協力」とクレジットされている[単 1]
  2. ^ 『UJ』連載分を前後編に分割しているが、隔週のままでは同誌連載分を追い越してしまうため、その調整として各編の連載間隔が3週以上空く場合もある。
  3. ^ 単行本第1巻では、第0話とカウントされている[単 1]
  4. ^ マハトを得る以前からラティ曰く「つぼみのようなもの」だったことが、ハンカチに付着したアルクの血を舐めて発情した際のウェンヌ[話 2]や、彼に初めて行なったディープキスの感想を述べるラティ[話 3]の描写から示唆されている。また、ラティによる説明では、元々アルクの体液(特に血液)には特別な味わいがあるという[話 7]
  5. ^ 単行本第1巻では契約の過程が加筆されており、魔法陣に魔力の鎖で束縛された全裸のアルクに呪文を唱えながら自分も全裸となって騎乗位で結合したラティが、ディープキスや愛撫を経て彼と同時に絶頂を迎える姿が描かれている[単 2]
  6. ^ アルクへの思いを察したアノールによる、アウレリアのことを忘れさせようという提案に応じたためでもある[話 4]
  7. ^ アルクへの思いはその後も献身的であり、サスカッチを倒した後に気絶したアルクを3日3晩看病していたことが、キャシアの台詞で明かされている。
  8. ^ 単行本第2巻では強姦に遭った際の過程が加筆されており、正常位で突かれるうちに自分も夢中となってアルクを求める姿が描かれている[単 3]
  9. ^ 単行本第2巻巻末のおまけ漫画では、昼寝中に夢の中でマタタビの匂いに蕩けたところ、アルクによる乳房への愛撫で軽く絶頂を迎えた直後に目が覚めてしまい、そこへ食事を知らせに来た彼に「最後マデヤレ!」と激怒して飛びかかる姿が描かれている[単 4]
  10. ^ タミィは襟足の跳ねたショートカット、リロはツインテールがそれぞれ特徴で、仕事を終えた後にウェンヌと入浴していた露天風呂にて自分たちよりも巨乳である彼女をからかう姿が、名前の判明した単行本第1巻巻末のおまけ漫画で描かれている[単 5]
  11. ^ 単行本第2巻では侵攻する際の過程が加筆されており、騎乗してアルクのことを糾弾しながら兵たちを鼓舞した後、一斉に城へ突入する姿が描かれている[単 6]
  12. ^ 単行本第3巻巻末のおまけページでは、管理の合間に下着姿で休憩している光景が、アルクへのメッセージと合わせて描かれている[単 7]
  13. ^ それにより、自分の婚姻が政略上の重要な切り札であることを再認識したアルクは、ウェンヌとは一緒になれないことを痛感している。
  14. ^ その際には、仕え始めた当時にアルクのことを「坊ちゃま」と呼んでいたことも明かしている。
  15. ^ あまりにも無礼な態度に際し、会食で直に侮辱されたジョアンナはおろか同席していたセリーヌも、フェラリスの「依頼」を断るようアルクに強く勧めたが、彼が平然と引き受けたため、ジョアンナは驚愕している。
  16. ^ 撃退された男性たち2人は後日、コカトリスに守られたダンジョンにて骸骨戦士たち2体に襲われていたところをセリーヌとジョアンナに救われるが、その恩を返すふりをして転移魔法のかかった宝箱を譲り、彼女たちを最深部まで転移させて嘲笑している[話 18]
  17. ^ アルクの力になることを約束する際には、自分を高値で売り込むがめつさも覗かせたため、ピピンに叱られている。
  18. ^ 単行本第3巻では「空っぽ」になるまでの過程が加筆されており、欲情のままラティと背面立位で結合したアルクがその強烈な刺激に震撼して動けなくなったところ、彼の様子を見たラティが自分から正常位へ移行してまだ序の口である旨を述べ、搾り取るような激しい求め方で彼を絶頂へ導いてマハトを注がれた後、アルクに休憩を申し出るもそれを断ってさらに求めてきた彼に喜んで応じる姿が描かれている[単 9]
  19. ^ ウェンヌは対フェンリル戦の最中にマハトが切れ、それまで大木や大岩などを振り回していた怪力を発揮できなくなっている[話 14]
  20. ^ 秘薬の形状は使用直後のコンドームに酷似しており、それをラティが胸の谷間から取り出して開封してみせた際には、事後の女性がコンドームから口へ含んだ精液を掌に垂らして男性に見せつける行為に酷似した描写が用いられている。
  21. ^ ただし、男性だけを蝕むことについてはターニャの母も蝕まれていたことがターニャの台詞から示唆されている[話 18]ので、矛盾が生じている。
  22. ^ ただし、本作の作中世界におけるドワーフは濃い肌色に尖った耳や口端から覗く牙、そして頭部には双角とうかがえる突起物が確認できるなど、むしろ鬼に近いイメージで描かれている。
  23. ^ ゴーチェの地図ではナーガラの北西方に位置している。
  24. ^ 魔法陣には転移魔法がかけられているため、そのことを知ったセリーヌとジョアンナはコカトリスに守られたダンジョンでの苦労を回想し、冷汗をかいている。
  25. ^ 「限」は「限制級」の略であり、日本でいうところの18禁に相当する。また、マークの外周に記された「未満18歳者不得観覧」も、「18歳未満閲覧禁止」を意味する。
  26. ^ 両者を合わせ、「警告! 露骨な内容につき、保護者の指導が必要です」を意味する。ペアレンタル・アドバイザリーも参照。
  27. ^ 「TONKAM」は、2014年1月にデルクール社に吸収合併された同名会社が前身である。同社のフランス語版記事のfr:Tonkamも参照。
  28. ^ 第1話冒頭のカラーページは連載時と違って中表紙の前へ移動され、目次を経て第0話が始まる順番で収録されている[単 10]

出典[編集]

ウェブサイト[編集]

  1. ^ a b c d e f g "終末のハーレム ファンタジア 1". 集英社. 2019年2月17日閲覧
  2. ^ a b "終末的後宮奇想曲 (第1集)". 東立出版社. 2019年6月16日閲覧
  3. ^ a b "World's End Harem: Fantasia". セブンシーズ・エンターテインメント. 2019年10月13日閲覧
  4. ^ a b c "World's end harem Fantasy T01". デルクール. 2020年2月9日閲覧
  5. ^ a b c "[プロローグ]終末のハーレム ファンタジア/公式サイト版 少年ジャンプ+". 集英社. 2020年3月22日閲覧
  6. ^ a b c "終末のハーレム ファンタジア ヤンジャン!". 集英社. 2018年5月20日閲覧
  7. ^ a b "ウルトラジャンプ 更新&ニュース 0731 ウルトラジャンプ2018年6月特大号発売!表紙&巻頭『終末のハーレム ファンタジア』漫画:SAVAN". 集英社. 2019年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月25日閲覧
  8. ^ a b "「終末のハーレム」新シリーズがUJで、宵野コタローが描くお風呂ポスターも". コミックナタリー. ナターシャ. 2018年5月19日. 2018年5月20日閲覧
  9. ^ "次世代ビジュアルアートの旗手コンセプトアーティスト よー清水インタビュー | AKIBA'S GATE". パブリックファンクション. 2018年8月26日閲覧
  10. ^ you629の2018年8月20日のツイート2018年8月26日閲覧。
  11. ^ SAVAN_NAVASの2018年3月19日のツイート2018年3月20日閲覧。
  12. ^ ultra_jumpの2018年5月16日のツイート2018年5月20日閲覧。
  13. ^ "5/31 更新!新連載40連弾!!". 集英社. 2018年8月26日閲覧
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  19. ^ a b c d e f "『終末のハーレム』ファンタジー版は挑戦「ひとつの漫画の世界観を超える」". ORICON NEWS. オリコン. 2018年11月2日. 2018年11月2日閲覧
  20. ^ harem_official_の2018年12月18日のツイート2018年12月23日閲覧。
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  22. ^ ultra_jumpの2019年12月20日のツイート2019年12月22日閲覧。
  23. ^ ultra_jumpの2019年12月21日のツイート2019年12月22日閲覧。
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  60. ^ harem_official_の2020年1月6日のツイート2020年1月12日閲覧。

単行本[編集]

  1. ^ a b 第1巻 2018, p. 6
  2. ^ 第1巻 2018, pp. 168-171
  3. ^ 第2巻 2019, pp. 198-201
  4. ^ 第2巻 2019, pp. 205-207
  5. ^ 第1巻 2018, pp. 191-193
  6. ^ 第2巻 2019, p. 78
  7. ^ 第3巻 2019, p. 177
  8. ^ a b 第4巻 2020, pp. 203-210
  9. ^ 第3巻 2019, pp. 83-86
  10. ^ 第1巻 2018, pp. 1-4
参照話数[編集]
  1. ^ a b c d e f g h 第1巻 2018, 第0話
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 第1巻 2018, 第1話
  3. ^ a b c d e f g h i j k 第1巻 2018, 第2話
  4. ^ a b c d e f g 第1巻 2018, 第3話
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 第1巻 2018, 第4話
  6. ^ a b c d e f g h i j k l 第2巻 2019, 第9話
  7. ^ a b c d e f g h 第3巻 2019, 第10話
  8. ^ a b c d e f g h 第2巻 2019, 第8話
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m 第4巻 2020, 第16話
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n 第4巻 2020, 第17話
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 第3巻 2019, 第11話
  12. ^ a b c d e f g h 第2巻 2019, 第5話
  13. ^ a b c d 第2巻 2019, 第6話
  14. ^ a b c d e f g h i j k l 第4巻 2020, 第15話
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n 第3巻 2019, 第12話
  16. ^ a b c d e f g h i j 第2巻 2019, 第7話
  17. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 第3巻 2019, 第13話
  18. ^ a b c d e f g h i j 第4巻 2020, 第14話

参考文献[編集]

  • LINK(原作)/SAVAN(作画)『終末のハーレム ファンタジア 第1巻』集英社、2018年。ISBN 978-4-08-891129-8
  • LINK(原作)/SAVAN(作画)『終末のハーレム ファンタジア 第2巻』集英社、2019年。ISBN 978-4-08-891247-9
  • LINK(原作)/SAVAN(作画)『終末のハーレム ファンタジア 第3巻』集英社、2019年。ISBN 978-4-08-891353-7
  • LINK(原作)/SAVAN(作画)『終末のハーレム ファンタジア 第4巻』集英社、2020年。ISBN 978-4-08-891470-1

外部リンク[編集]