喜安浩平

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きやす こうへい
喜安 浩平
本名 喜安 浩平[1]
生年月日 (1975-02-19) 1975年2月19日(46歳)
出生地 日本の旗日本愛媛県
身長 166 cm[2]
血液型 B型[2]
職業 俳優声優演出家脚本家
ジャンル 舞台テレビアニメゲーム映画
活動期間 1998年 -
配偶者 あり[3]
所属劇団 ナイロン100℃
ブルドッキングヘッドロック
事務所 株式会社フィグライト
 
受賞
日本アカデミー賞
第36回 優秀脚本賞『桐島、部活やめるってよ
その他の賞
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喜安 浩平(きやす こうへい、1975年2月19日[2] - )は、日本男性俳優声優演出家脚本家愛媛県松前町出身。

1998年にナイロン100℃の出演者オーディションに合格[2]、1999年から劇団員として所属。2000年に劇団ブルドッキングヘッドロックを旗揚げする。同年にテレビアニメはじめの一歩』の幕之内一歩役で声優デビューする。

経歴[編集]

大学時代[編集]

高校まで愛媛県で過ごし、広島大学教育学部美術科[2]に通うため、広島県に移り住む[4]。学生時代の喜安は、絵を描くことが好きで得意分野だという意識もあり、美術の教師になることを目指した[4]。絵の技術的なことは無理でも「美術の楽しさ」は教えられるだろうと考えていた[4]。実際に教育実習での評判は良く、教えることも楽しかったという[4]。だが生徒を怒ることができなかった。怒って生徒に嫌われる覚悟がなかった喜安は、美術が好きなだけで教育者には向いていないと自覚し、教師になることをあきらめた[4][5]

大学在学中、演劇サークルで美術や大道具の手伝いをしていたことから、偶然舞台に出る機会を得る[5]。舞台が好きだったり、役者になりたいという気持ちはなかったが、小さい頃から人を楽しませたい、面白いことをやりたいと思っていた喜安にとって、舞台は「ピッタリとハマッた」と語る[5]。そこから演劇の道に進む決意をする。

舞台役者[編集]

1996年に大学を卒業後[2]、広島県で演劇活動を続けていた喜安のもとに、東京で就職していた友人から演劇をやるなら東京に来たほうがいいとオーディションの情報が送られてくる[5]。その中にナイロン100℃の出演者オーディションがあった[5]。ナイロン100℃を観劇した喜安は、演劇演劇していないところが自分に合っていると感じ、「ここでやってみたいな」と思うようになる[5]。オーディションに受かった喜安は、客演でナイロン100℃に参加。その後は広島に戻って演劇を続けていたが、ナイロン100℃の公演があるたびに上京し、劇団に顔を出して挨拶を続けた。1年後、劇団の手伝いをするようになり入団を勧められてナイロン100℃所属となる[5]

2000年、喜安が発起人となって大学時代に一緒に芝居をした仲間たちで[6]、劇団ブルドッキングヘッドロックを旗揚げする。ブルドッキングヘッドロックは喜安が主宰し、全公演の演出と脚本も手がけている[7]。作・演出に専念するため、2008年からは西山宏幸が主宰することになったが、2015年再び喜安が主宰を就任した。

声優[編集]

声の仕事を始めたきっかけは、ナイロン所属の犬山イヌコからの繋がりである[5]。彼女がアニメの音響監督と知り合いだったことから、「10代後半の男の子の声を出せる人はいないか」とオーディションの話が持ちかけられた[5]。オーディションは、喜安の声優デビュー作となる『はじめの一歩』だった。主人公の一歩役に受かったことは、驚いたと同時に舞台の仕事だけでは食べていけないという思いもあり「ホッとした」といい、また喜安の世代にとって『はじめの一歩』はすごい作品のため主人公の声を任されたことに最初は実感がわかなかったと話している[5]

声優のレギュラー作品が増えたことにより、舞台に出演できなくなって悔しい思いをしたことがあるため、以降の声の仕事は「先方からお話をいただいたものだけ」としている[8]

演出家・作家[編集]

役者以外にも演出家や作家としても活動している。どの仕事にも均等に力を入れているが、最終的には演出家としても役者と同じくらい頑張っていきたいと考えている[9]。また役者や声優の仕事があるからこそ、演出家や作家の活動ができ、役者や声優の仕事をやらずに演出の仕事だけしてればいいと言われたら「できない」と語っている[4]。演出や作家の仕事の面白さは、「自分が面白いと思っていることをそのまま表現することを許されている」ことだという[4]

2013年には、脚本で参加した映画『桐島、部活やめるってよ』で、第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した[10]。監督であり共同脚本家である吉田大八とは、吉田演出のCMに喜安が出演し、吉田はブルドッキングヘッドロックの高校の美術部員を描いた作品を観劇した[11]。その影響もあってか、『桐島』の映画化が決まった頃に喜安に声がかかった[11]。2015年には、演劇をテーマとした青春映画『幕が上がる』の脚本を担当。原作の小説は演劇の楽しさだけに焦点を当てていた作品であったが、喜安は自身が舞台役者として抱き続けてきた迷いを、主人公らに投影させた脚本を仕上げた[12]。このことに関して、「演劇の酸いも甘いも知って、『演劇は楽しい』と言うときに様々な感情が混ざり合う自分がいる」と言い表している[12]

作品[編集]

テレビドラマ[編集]

テレビアニメ[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

出演[編集]

太字はメインキャラクター。

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

テレビアニメ[編集]

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2008年

2009年

  • はじめの一歩 New Challenger(幕之内一歩

2010年

2012年

2013年

  • はじめの一歩 Rising(幕之内一歩[18]

2015年

OVA[編集]

劇場アニメ[編集]

2001年

2005年

2010年

2011年

  • 劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!(海堂薫)

2016年

ゲーム[編集]

2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2010年
2012年
2013年
2014年
2015年
  • 新テニスの王子様 〜Go to the top〜(海堂薫[22]
2021年
  • はじめの一歩 FIGHTING SOULS(幕之内一歩[23]
  • 原神(若陀龍王[24]

ラジオ[編集]

ラジオドラマ

CD[編集]

  • テニスの王子様シリーズ(海堂薫)
    • Chain Reaction
    • 世界は変わる
    • 男の美学(手塚国光&桃城 武&海堂薫)(手塚国光のアルバム『with』内収録)
    • ロック☆54!?~ロックな人を探してみよう~
    • 飛んで!回って!また来週/石川博之?~モットーは文武両道~(キャップと瓶
    • おめっとサンバ/KEEP ON DREAMING(キャップと瓶)
    • DEPARTURES(青酢+キャップと瓶)
    • 蛇ガラ 〔アルバム〕
  • 蒼穹のファフナー キャラクターズアルバム 総士 - Terra -

ドラマCD[編集]

  • アリソンドラマCD (ヴィルヘルム・シュルツ)
  • 鋼殻のレギオス ドラマCD(ハーレイ・サットン)
  • 蒼穹のファフナーシリーズ(皆城総士
    • FAFNER in the azure -NO WHERE- 〜蒼穹のファフナー BGM & ドラマアルバム
    • FAFNER in the azure -NOW HERE- 〜蒼穹のファフナー BGM & ドラマアルバム II
    • 蒼穹のファフナー ドラマCD(1) STAND BY ME
    • 蒼穹のファフナー EXODUS ドラマCD THE FOLLOWER2

実写[編集]

  • テニスの王子様 100曲マラソン
  • テニプリフェスタ2009
  • テニプリフェスタ2011 in 武道館
  • テニプリフェスタ2013
  • テニプリフェスタ2016 ~合戦~

舞台[編集]

  • ブルドッキングヘッドロック本公演全作

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『日本タレント名鑑 2007』(VIPタイムズ社、2007年) 129頁
  2. ^ a b c d e f ダックスーププロフィール 喜安浩平”. 2013年5月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年5月1日閲覧。
  3. ^ 俳優の喜安浩平が結婚&男児誕生を報告「はじめの一歩」主人公の声や「桐島部活」脚本” (2017年12月3日). 2019年10月23日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g VOICE ACTOR、80頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j VOICE ACTOR、78頁。
  6. ^ キヤスコウヘイのム゛ウップス!”. 2014年5月28日閲覧。
  7. ^ #外部リンク、ブルドッキングヘッドロックによるプロフィール参照。
  8. ^ 『桐島』脚本家&『はじめの一歩』声優、マルチな才能を発揮する喜安浩平の原動力”. クランクイン!. ハリウッドチャンネル (2014年12月21日). 2015年3月19日閲覧。
  9. ^ VOICE ACTOR、79頁
  10. ^ 日本アカデミー賞”. 2014年5月28日閲覧。
  11. ^ a b 『桐島』『幕が上がる』を手がけ「青春映画の名手」と謳われる気鋭脚本家に注目”. MOVIE Collection[ムビコレ]. キッチュ (2015年6月27日). 2017年1月8日閲覧。
  12. ^ a b 「『幕が上がる』特集」『PICT-UP』第93号、ピクトアップ、2015年2月18日。
  13. ^ “なにわ男子 大西流星主演で『夢中さ、きみに。』実写ドラマ化決定 監督は塚原あゆ子、脚本は喜安浩平”. Real Sound (blueprint). (2020年12月5日). https://realsound.jp/movie/2020/12/post-668006.html 2020年12月19日閲覧。 
  14. ^ 風が強く吹いている : 作品情報”. アニメハック. 2020年5月21日閲覧。
  15. ^ 柳楽、菅田、菜奈、虹郎共演の青春群像劇が来夏公開、監督は真利子哲也”. 映画ナタリー (2015年8月3日). 2015年8月3日閲覧。
  16. ^ “陣内孝則が9年ぶり監督作で喜安浩平とタッグ、テーマは冠婚葬祭”. 映画ナタリー. (2016年5月25日). http://natalie.mu/eiga/news/188449 2016年5月25日閲覧。 
  17. ^ テニスの王子様”. メディア芸術データベース. 2016年10月4日閲覧。
  18. ^ キャスト・スタッフ”. はじめの一歩. 2013年8月23日閲覧。
  19. ^ Staff/Cast”. 蒼穹のファフナー EXODUS. 2014年7月28日閲覧。
  20. ^ STAFF/CAST”. 蒼穹のファフナー THE BEYOND. 2021年11月23日閲覧。
  21. ^ CHARACTER”. はじめの一歩 THE FIGHTING!. 2014年9月16日閲覧。
  22. ^ CHARACTER”. 新テニスの王子様 〜Go to the top〜. 2014年11月26日閲覧。
  23. ^ スマホゲーム「はじめの一歩」メインキャストによるボイス実装!サイン色紙のプレゼントキャンペーンも実施中”. WebNewtype (2021年4月14日). 2021年4月24日閲覧。
  24. ^ 原神(Genshin)公式の2021年4月16日のツイート2021年11月23日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『VOICE ACTOR』日経BP、2005年。ISBN 978-4822217136

外部リンク[編集]