スタジオジブリ

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株式会社スタジオジブリ
STUDIO GHIBLI INC.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
184-0002
東京都小金井市梶野町一丁目4番25号
北緯35度42分11秒 東経139度31分45秒 / 北緯35.70306度 東経139.52917度 / 35.70306; 139.52917座標: 北緯35度42分11秒 東経139度31分45秒 / 北緯35.70306度 東経139.52917度 / 35.70306; 139.52917
設立 1985年6月15日
業種 情報・通信業
法人番号 2012401010302 ウィキデータを編集
事業内容 長編アニメーション映画テレビアニメーション短編アニメーション実写映画テレビCMなどの企画・制作
代表者 星野康二(代表取締役会長・社長)
鈴木敏夫(代表取締役プロデューサー)[1]
資本金 1000万円[2]
純利益 12億5300万円[2]
総資産 245億2100万円[2]
従業員数 280人[1]
決算期 3月31日
所有者 徳間書店(1985年 - 2005年)
独立(2005年 - 現在)
関係する人物 #関連人物を参照
外部リンク www.ghibli.jp ウィキデータを編集
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株式会社スタジオジブリは、日本のアニメーションスタジオ。日本動画協会準会員。通称「ジブリ[注 1]。長編アニメーション映画の制作を主力事業としている。1990年代中期以降は、短編アニメーションの制作および実写映画の企画、日本国外のアニメーションの公開やDVDの販売、小冊子『熱風』の発行を行う出版事業や音楽事業、加えて三鷹の森ジブリ美術館への展示物定期制作など、関連事業は多岐にわたる。また、他社テレビ作品の動画グロスも請け負っている。

概要[編集]

1985年6月15日、『風の谷のナウシカ』を制作したトップクラフトを、徳間書店の出資によって発展的に解散・改組する形で設立。当時の同社社長徳間康快が初代代表取締役社長に就任した。ただし、実質的な経営財務責任者は旧トップクラフトを設立した原徹であった[注 2]。当時はスタジオジブリ関連書籍の大半が徳間書店から出版され、同社の他メディア展開推進の中核的存在でもあった。

設立時からしばらくの期間は、作品ごとにスタッフを集め完成とともに解散する方式を採っており、他社同様アニメーターは業務委託契約による歩合制だった。のちに、人材育成のためにアニメーターを正社員化・固定給制にするなど、高品質で安定した作品作りの拠点とした。

1996年に、ウォルト・ディズニー・カンパニーならびに日本法人のウォルト・ディズニー・ジャパンの間で、日本国内でのビデオ販売および海外でのスタジオジブリ作品配給に関わる事業提携を締結したことにともない、『もののけ姫』よりウォルト・ディズニー・カンパニーが長編アニメーション映画に出資・参画するようになった。また、作品毎に地域が異なるが、海外では基本的にウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズやウォルト・ディズニー・カンパニーの子会社であったミラマックスによって配給され、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントよりビデオが販売された。現在の海外販売と配給は、アメリカGKIDSフランスワイルドバンチに引き継がれた[注 3]2008年に、ウォルト・ディズニー・ジャパン社長の星野康二が、スタジオジブリ創業メンバー鈴木敏夫の指名により代表取締役社長に就任している[注 4]

沿革[編集]

2009年から2010年まで西ジブリが開設されていた、トヨタ自動車の本社ビル

名称[編集]

「スタジオジブリ」の名称は、サハラ砂漠に吹く熱風(Ghibli)に由来しており、第二次世界大戦中のイタリアカプローニの偵察爆撃機の名前(Caproni Ca309 Ghibli)でもある。宮崎駿の思い込みから「ジブリ」となったが、「ギブリ」の方が原語に近い発音である[注 5]

スタジオジブリのマークは、『となりのトトロ』に登場するトトロがデザインされている。スタジオジブリの第2レーベルで実写映画部門の「スタジオカジノ」の名称は、スタジオの所在地である梶野町から命名された。

2005年徳間書店傘下からの独立に際して、「ジブリ」の名称を徳間書店から買い取らなければならなくなった。宮崎が買い取りに消極的な姿勢を示して鈴木敏夫もそれに同意し、新しい名称として宮崎が「シロッコ[注 6]という案を出したが社内での評判がよくなく、結局「ジブリ」の名称を継続することとなった[注 7][12]

レーベル[編集]

映画[編集]

スタジオジブリ
1985年の株式会社スタジオジブリの設立とともに発足したレーベル。自社で制作した長編アニメーション映画を手がけており、同社を代表するレーベルの1つである。
スタジオカジノ
株式会社スタジオジブリの第2レーベルとして設立された。設立当初はスタジオジブリが従来手がけてこなかった実写分野を中心に活動していたが、のちにアニメーション分野にも進出している。
スタジオギブリ
ギブリーズ』および『ギブリーズ episode2』に登場する架空のアニメーションスタジオ。スタジオギブリのマークはスタジオジブリのマークと大抵は同様のデザインだが、同作に登場する野中くんが描かれている。また、同作のエンドロールでは「製作 スタジオギブリ」と表記されている。
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー
2007年に、株式会社スタジオジブリと財団法人徳間記念アニメーション文化財団により設立されたレーベル。徳間記念アニメーション文化財団傘下の三鷹の森ジブリ美術館により運営されており、他社が制作した映画の公開およびDVDの販売を行っている[13]。主に日本国外のアニメーションを担当しており、宮崎駿高畑勲の推薦などに基づき、三鷹の森ジブリ美術館が作品を選定している[13]

ビデオ[編集]

ジブリがいっぱいCOLLECTION
1996年に、ウォルト・ディズニー・カンパニー並びに日本法人のウォルト・ディズニー・ジャパンの間で、日本国内でのスタジオジブリ作品のビデオの販売および海外でのスタジオジブリ作品配給に関わる事業提携を締結した。これにともない、ジブリがいっぱいCOLLECTIONのシリーズが創設され、1997年発売の『となりのトトロ』よりVHSビデオの販売をウォルト・ディズニー・ジャパンのビデオ部門であるウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントが行うようになった。また、2001年からはDVD版、2009年からはBlu-ray Disc版のパッケージ展開も開始している。発売時のテレビCMなどの宣伝についても、ウォルト・ディズニー・ジャパンが行う。なお、販売・レンタル店向け営業はウォルト・ディズニー・カンパニーと提携関係にあるポニーキャニオンが行っている。
これ以前に発売された『耳をすませば』までのVHSビデオは、「TOKUMA VIDEO」のレーベルで徳間書店が発売元、販売元は徳間ジャパンコミュニケーションズが担っていた。徳間書店によって発売されたスタジオジブリの旧作品についても、ジブリがいっぱいCOLLECTIONシリーズとしてVHSビデオおよびDVDで順次発売されている。DVDとBlu-ray Discについては、本編以外に絵コンテ集などの特典映像が収録されたディスクを含んだセルパッケージで発売されるタイトルがある[注 8]。なお、レーザーディスクにおいては、徳間書店との関係が継続されたため、1998年発売の『もののけ姫』については徳間書店からの発売・販売となった。
「スタジオジブリ」の名を冠したレーベルではあるが、『ルパン三世 カリオストロの城』や『じゃりン子チエ』などのスタジオジブリ以外の宮崎・高畑監督作品もラインナップに組み込まれている。

ジブリライブラリー[編集]

ジブリ学術ライブラリー
過去に放送されたドキュメンタリー番組や、過去に公開されたノンフィクション映画のビデオを販売するレーベル。他社が制作した作品が中心である。
ジブリCINEMAライブラリー
他社が制作した映画のビデオを販売するレーベル。三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーに移管された作品もある。

音楽[編集]

スタジオジブリレコーズ
徳間ジャパンコミュニケーションズと提携して設立したレーベル。主に、スタジオジブリ作品のサウンドトラックと主題歌を含んだアルバムCDをリリースしている。以前は、「アニメージュレコード」のレーベルで事業を行っていた。2006年の『ゲド戦記』より主題歌制作とシングルCD販売についてはヤマハミュージックコミュニケーションズ[注 9]に移管された[注 10]

出版[編集]

文春ジブリ文庫
2013年創刊で、文藝春秋より毎月出版している。宮崎・高畑自身の著作の再刊や新装版[注 11]に加え、作品論『ジブリの教科書』などオリジナル出版も行っている。

服飾[編集]

仕立屋スタジオジブリ
プライムゲートが、スタジオジブリとGHIBLIブランドの洋服および服飾小物の企画・製造・販売のライセンス契約を締結し、2004年から販売開始したメンズ・ブランド。イメージモデルは、『紅の豚』の主人公であるポルコ・ロッソ。本物志向の40歳代以上の男性がターゲットである。

作品一覧[編集]

長編アニメーション映画[編集]

# タイトル 公開日 共同製作
(配給)
原作 脚本 監督 上映時間 備考
1 天空の城ラピュタ 1986年8月2日 徳間書店
東映
宮崎駿 124分 同時上映
ミセス・ハドソン人質事件
ドーバー海峡の大空中戦!
2 となりのトトロ 1988年4月16日 徳間書店
東宝
86分 2本立て
3 火垂るの墓 新潮社
(東宝)
野坂昭如 高畑勲 88分
4 魔女の宅急便 1989年7月29日 徳間書店
ヤマト運輸
日本テレビ
(東映)
角野栄子 宮崎駿 102分
5 おもひでぽろぽろ 1991年7月20日 徳間書店
日本テレビ
博報堂
(東宝)
岡本螢 高畑勲 119分
6 紅の豚 1992年7月18日 徳間書店
日本航空
日本テレビ
(東宝)
宮崎駿 93分
7 平成狸合戦ぽんぽこ 1994年7月16日 徳間書店
日本テレビ
博報堂
(東宝)
高畑勲 119分
8 耳をすませば 1995年7月15日 柊あおい 宮崎駿 近藤喜文 111分 同時上映
On Your Mark
9 もののけ姫 1997年7月12日 徳間書店
日本テレビ
電通
(東宝)
宮崎駿 133分
10 ホーホケキョ となりの山田くん 1999年7月17日 徳間書店
ディズニー
日本テレビ
博報堂
松竹
いしいひさいち 高畑勲 104分
11 千と千尋の神隠し 2001年7月20日 徳間書店
ディズニー
日本テレビ
電通
東北新社
三菱商事
(東宝)
宮崎駿 125分
12 猫の恩返し 2002年7月20日 徳間書店
ディズニー
日本テレビ
博報堂
三菱商事
(東宝)
柊あおい 吉田玲子 森田宏幸 75分 同時上映
ギブリーズ episode2
13 ハウルの動く城 2004年11月20日 徳間書店
ディズニー
日本テレビ
電通
三菱商事
(東宝)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 宮崎駿 119分
14 ゲド戦記 2006年7月29日 日本テレビ
電通
博報堂DYMP
ディズニー
ディーライツ
(東宝)
アーシュラ・K・ル=グウィン 丹羽圭子
宮崎吾朗
宮崎吾朗 115分
15 崖の上のポニョ 2008年7月19日 宮崎駿 101分
16 借りぐらしのアリエッティ 2010年7月17日 ディズニー
日本テレビ
電通
博報堂DYMP
三菱商事
ワイルドバンチ
(東宝)
メアリー・ノートン 宮崎駿
丹羽圭子
米林宏昌 94分
17 コクリコ坂から 2011年7月16日 ディズニー
日本テレビ
電通
博報堂DYMP
三菱商事
(東宝)
佐山哲郎 宮崎吾朗 91分
18 風立ちぬ 2013年7月20日 ディズニー
日本テレビ
電通
博報堂DYMP
三菱商事
KDDI
(東宝)
宮崎駿 126分
19 かぐや姫の物語 2013年11月23日 竹取物語 高畑勲
坂口理子
高畑勲 137分
20 思い出のマーニー 2014年7月19日 ジョーン・G・ロビンソン 丹羽圭子
安藤雅司
米林宏昌
米林宏昌 103分
21 レッドタートル ある島の物語 2016年9月17日 ワイルドバンチ
ホワイノット・プロダクションズ
アルテフランス・シネマ
CN4プロダクションズ
ベルヴィジョン・スタジオ
日本テレビ
電通
博報堂DYMP
ディズニー
三菱商事
(東宝)
マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
パスカル・フェラン
マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット 81分
22 劇場版 アーヤと魔女 2021年8月27日 NHK
NHKエンタープライズ
(東宝)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 丹羽圭子
郡司絵美
宮崎吾朗 83分
23 君たちはどう生きるか 未定[注 12] 宮崎駿

テレビアニメーション[編集]

# タイトル 放映日 放映局 原作 脚本 監督 上映時間 備考
1 海がきこえる 1993年5月5日 日本テレビ系列 氷室冴子 丹羽圭子 望月智充 73分 1993年12月25日より中野武蔵野ホールにて上映
2 ギブリーズ 2000年4月8日 百瀬義行 15分
3 アーヤと魔女 2020年12月30日 NHK総合テレビジョン ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 丹羽圭子
郡司絵美
宮崎吾朗 82分 2021年6月4日から8月26日まで三鷹の森ジブリ美術館にてテレビ放映版を上映
劇場版は2021年8月27日より全国の劇場にて上映

短編アニメーション[編集]

# タイトル 公開年 監督 備考
1 On Your Mark 1995年 宮崎駿 同時上映『耳をすませば』
2 フィルムぐるぐる 2001年
3 くじらとり
4 コロの大さんぽ 2002年
5 めいとこねこバス
6 空想の空飛ぶ機械達
7 空想の機械達の中の破壊の発明 庵野秀明
8 ギブリーズ episode2 百瀬義行 同時上映『猫の恩返し』
9 ポータブル空港 2004年 百瀬ヨシユキ 同時上映『キューティーハニー
10 space station No.9 2005年
11 空飛ぶ都市計画 同時上映『タッチ
12 水グモもんもん 2006年 宮崎駿
13 星をかった日
14 やどさがし
15 ジュディ・ジェディ 百瀬ヨシユキ 同時上映『立喰師列伝
16 ちゅうずもう 2010年 山下明彦
17 パン種とタマゴ姫 宮崎駿
18 たからさがし 2011年 不在[注 13]
19 毛虫のボロ 2018年 宮崎駿

長編実写映画[編集]

# タイトル 公開日 配給 監督 上映時間
1 式日 2000年12月7日 徳間書店 庵野秀明 120分
2 サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS 2001年3月17日 東宝 本広克行 130分

短編実写[編集]

# タイトル 公開年 監督 備考
1 巨神兵東京に現わる 2012年 樋口真嗣
2 巨神兵東京に現わる 劇場版 同時上映『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

テレビCM[編集]

ラジオ番組[編集]

その他[編集]

制作協力[編集]

スタジオジブリも一アニメーションスタジオであり、常に映画を制作しているわけではない。そのため、様々なアニメーションの下請けとしてクレジットされることもある。

長編アニメーション映画[編集]

テレビアニメーション[編集]

長編実写映画[編集]

ゲーム[編集]

他社作品のビデオ化など[編集]

日本国内歴代スタジオジブリ作品収入ランキング[編集]

日本映画製作者連盟によるデータ。

順位 作品 配給収入 興行収入 観客動員数
1 千と千尋の神隠し   3080316億円 23502350万人
2 もののけ姫 1130113億円 204億円 14201420万人
3 ハウルの動く城 1960196億円 15001500万人
4 崖の上のポニョ   1550155億円 12001200万人
5 風立ちぬ   0925120.2億円 0750810万人
6 借りぐらしのアリエッティ   092592.5億円 0750750万人
7 ゲド戦記   076578.4億円 0588588万人
8 猫の恩返し/ギブリーズ episode2   064664.6億円 0550550万人
9 紅の豚 028028億円 047647.6億円 0304304万人
10 平成狸合戦ぽんぽこ 026526.5億円 044744.7億円 0325325万人
11 コクリコ坂から   044644.6億円 0355355万人
12 おもひでぽろぽろ 018718.7億円 038138.1億円 0216216万人
13 魔女の宅急便 021521.5億円 036536.5億円 0264264万人
14 思い出のマーニー   035335.3億円  
15 耳をすませば/On Your Mark 018518.5億円 031531.5億円 0208208万人
16 かぐや姫の物語   024724.7億円  
17 ホーホケキョ となりの山田くん 00797.9億円 015615.6億円 0115115万人
18 となりのトトロ/火垂るの墓 00595.9億円 011711.7億円 008080万人
19 天空の城ラピュタ 00585.8億円 011611.6億円 007777万人
20 劇場版 アーヤと魔女 0058 01162.4億円 0077
21 レッドタートル ある島の物語   00090.9億円

日本では1999年まで配給収入が用いられてきたが、2000年から興行収入に切り替わっている。

日本のアニメーション映画の興行収入トップ10のうち、6作品はスタジオジブリ制作である。

評価[編集]

日本国内での評価[編集]

日経BPコンサルティングが、2001年から毎年実施しているブランド・ジャパンのコンシューマー市場調査結果によると、スタジオジブリは2002年から2006年まで消費者から最も評価されているブランド部門の上位5位以内に毎年ランクされていた。共感するブランド部門では、2002年から5年連続で1位に選ばれている。

電通ヤング・アンド・ルビカムが、2007年に実施したブランドに関する世界最大の消費者調査ブランド・エナジーのパワーランキングにおいて、スタジオジブリは2位に選ばれた。

日本国外での作品公開と評価[編集]

ベルリン国際映画祭金熊賞アカデミー賞長編アニメーション賞[注 14]ヴェネツィア国際映画祭金オゼッラ賞[注 15]を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けているスタジオジブリ作品であるが、そこに至る道のりは平坦ではなく、現在もその評価は一様ではない。

スタジオジブリ作品は早くから日本国外の映画祭に何度も出品したが、一般大衆レベルでスタジオジブリ作品が早くから受容されていたのは香港である。1987年に『天空の城ラピュタ』が『天空之城』のタイトルで公開され、興行収入はその年の香港における外国語映画2位となる1300万香港ドルのヒットとなった。1988年には『風の谷のナウシカ』が『風之谷』のタイトルで1070万香港ドル、同年に『となりのトトロ』が『龍猫』のタイトルで1100万香港ドルの興行収入を挙げた。いずれも、1997年時点で香港における日本映画の上位に食い込む好成績だった。以後も『魔女の宅急便』が『魔女宅急便』のタイトルで1990年に公開されるなど、スタジオジブリ作品は香港で上映されていった[14]

その後、スタジオジブリ作品はニューヨーク近代美術館などで回顧展が開かれたり[15]、『千と千尋の神隠し』が映画批評を集計するサイトRotten Tomatoes[16]でほぼパーフェクトに近い点を記録したり、同作がアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞したり、国際的なフランス人漫画家メビウスが自分の娘に「ナウシカ」と命名したり[17]と高い評価を受ける一方、『ゲド戦記』の原作者で小説家でもあるアーシュラ・K・ル=グウィンは、本作の原作改変部分やディティールの弱い絵などに強い違和感を示した[18]

フランスでも宮崎駿監督作品の正式な紹介は遅れ、1993年アヌシー国際アニメーション映画祭では『紅の豚』が長編部門の作品賞を受けるものの、1995年の劇場公開では興行的に惨敗した。

アメリカにも『風の谷のナウシカ』が輸出されているが、配給権を得たのは低予算C級映画で知られるロジャー・コーマン配下の会社であった。116分の本編は95分にカット、ストーリーも大幅に改竄されて『Warriors of the Wind』と題して、アメリカ国内で短い期間劇場公開されたのちにビデオで販売され、さらにはヨーロッパ各国にも転売された[注 16]。この『Warriors of the Wind』は、宮崎監督作品のファンたちの間では悪評が高い[注 17]。このアメリカ向け短縮版は宮崎に無断で作成されたものだったが、この一件で宮崎とスタジオジブリは自社作品の輸出に当たってはノーカット公開を要求するようになった。その後のアメリカでは、1989年に『天空の城ラピュタ』が『Castle in the Sky』のタイトルで小規模な劇場公開があったが[19]欧米では本格的な劇場公開は行われず、正規ルートでのビデオ発売も遅れたため、不法コピーの海賊版が出回っていた[20]。アメリカでの興行収入は、スタジオジブリ作品では『借りぐらしのアリエッティ』が1920万ドルで1位[21]、『崖の上のポニョ』が1509万ドルで2位[22]、『千と千尋の神隠し』が1005万ドルで3位[23]となっている。これは公開館数の違い[注 18]もあるが、『借りぐらしのアリエッティ』のポスターや予告編は、旧来のスタジオジブリ作品に比べてディズニー色が強くなっている[24]。『崖の上のポニョ』公開時から、キャスリーン・ケネディフランク・マーシャルが英語吹き替え版の製作総指揮を務めるようになった[25][26][27]。後述のGKIDSとスタジオジブリの新たな結びつきが生まれる中、『風立ちぬ』はそれまで公開された宮崎監督作品や『借りぐらしのアリエッティ』と同様、ディズニー北米の配給権を取得している[28][29]

2018年に、『となりのトトロ』が北京上海など中国の約50都市で劇場公開[30][31][32]。中国本土で約6000館におよぶ、スタジオジブリ作品初の大規模な上映となった[33][34][35]。2019年には、約9000館で『千と千尋の神隠し』が初公開された[36][37][38][39]

GKIDSとの関係[編集]

アメリカで独立系の配給会社GKIDSとスタジオジブリの関わりは、2011年にニューヨークIFCセンターで開催された特集上映に始まり[40]、2012年から『コクリコ坂から』の劇場公開と2013年にはビデオ販売が行われた[注 19][41][42][43]。続いて『かぐや姫の物語[注 20]と『思い出のマーニー[注 21]が公開され[44][45]、2013年にタッチストーン・ピクチャーズで配給された『風立ちぬ』から[46]、2016年にソニー・ピクチャーズ クラシックスで配給された『レッドタートル ある島の物語』まで、4年連続でスタジオジブリ作品がアカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされた。

北米でGKIDSは過去のスタジオジブリ作品全ての配給権を保有して[47]、レトロスペクティブ上映を実施[45]。2016年から2017年にかけて『もののけ姫』や[48]、2日間に400館以上で『千と千尋の神隠し』のリバイバル上映が行われ[49]、それまで一般の劇場では上映されていなかった『おもひでぽろぽろ』や『海がきこえる』が初公開された[50][51]。さらに、2016年からイベント上映を共同で手掛けるファゾム・イベンツとは、毎月1本のスタジオジブリ作品を上映するスタジオジブリ・フェスト[52][53]、2017年から2019年にかけて毎年開催[54][55][56]。2日から3日間の日程で、『天空の城ラピュタ』は648館[57][58]、『風の谷のナウシカ』は751館[59][60]、『魔女の宅急便』は753館で公開されるなど[61][62]、吹き替え版と字幕版の両方が上映されている。

2017年よりGKIDSは北米で、それまでディズニーによってビデオが販売されていたスタジオジブリ作品の再発売を開始した[63]。アメリカ国外ではフランスなどで、引き続きディズニーによってスタジオジブリ作品の流通が手掛けられた[64]

ワイルドバンチとの関係[編集]

2016年にスタジオジブリと『レッドタートル ある島の物語』を共同製作したワイルドバンチは2020年、フランスにおけるスタジオジブリ作品のすべての権利を取得した。新作である『アーヤと魔女』も含まれる。フランスで、スタジオジブリ作品をリリースしていたディズニーのライセンス契約は失効した。ワイルドバンチはこれまでにも、スタジオジブリ作品の海外販売を担当していた[65]

動画配信[編集]

2019年まで、スタジオジブリはインターネットでの動画配信に消極的だったが、動画配信サービスの爆発的な普及を受け、動画配信サービス会社と組むことで今までDVD購入または海賊版での鑑賞手段しかなかった海外におけるスタジオジブリ作品の認知度向上にもつながると判断した[20][66]

2019年、GKIDSアメリカにおいて、ワーナーメディアHBO Maxとスタジオジブリ作品のストリーミング配信における独占契約を締結したと発表した[67]。サービスが開始される2020年から21作品が配信されている[68][69][70][71][72][73][74]。GKIDSは2019年から北米で、HBO Maxと同じ21作品のダウンロード販売を開始した。販売されるプラットフォームはAmazon.comApple TVGoogle PlayソニーマイクロソフトVuduFandangoNOWである[75]

2020年に、Netflixフランスワイルドバンチより、アメリカと日本を除く世界約191か国での配信権を獲得。2月から4月にかけて21作品を順次配信すると発表した[注 22][66][74][76][77][78]

2021年現在、日本向けの動画配信はダウンロード、ストリーミングともに行われていない。

なお、スタジオジブリ作品のうち、『火垂るの墓』は著作権の権利を新潮社と原作者の野坂昭如が保有しており、スタジオジブリは原作の出版権を保有していない事情から、インターネットでの動画配信の対象外となっている[74][79]

声優の配役の特徴[編集]

1980年代までは脇に俳優が起用されることもありつつ[注 23]、主役級には主に声優事務所に所属する専業声優が起用されていたが、1990年代以降の作品では主役や主要人物の声はテレビドラマ等で有名な俳優が多く起用されており[注 24]、これらは往々にしてスタジオジブリ作品の特徴として語られるが、舘野仁美によれば「俳優さんの仕事の中で声の仕事だけが専門化していったのは、1970年代くらいから」であり、宮崎駿高畑勲は「昔ながらのやり方で役に合う俳優さんを選んでいるだけ」であったという[80]。また、宮崎は特に高畑のキャスティングのセンスには全幅の信頼を置いていたという。しかし、名前が売れている俳優を起用すればテレビ番組などで勝手に映画の宣伝をしてくれるため、宣伝費や広告費が必然的に浮くからとも鈴木敏夫は述べている。声優の選考に関して、『千と千尋の神隠し』の完成報告記者会見で宮崎は、「自分の中のイメージができあがったあと、プロデューサーが次々に持ってくる声から選んでいる」と答えている[81]

外国メディアからのインタビューの中では、「日本の女性声優はコケティッシュで男性の気を引きたがっているかのような声の持ち主しかいないので、『ハウルの動く城』の荒地の魔女役には我々はまったく必要としていなかった」と述べている[82]。『「もののけ姫」はこうして生まれた。』には、ナウシカ役などを演じた島本須美が、職業上の仮面を引き剥がせず宮崎の要求する演技に応えられない様子が収録されている。

もののけ姫』以後も、役名がクレジットされないキャラクターに文学座所属の俳優[注 25]が多く起用される傾向にある。

後継者の育成[編集]

もともと、スタジオジブリは『風の谷のナウシカ』の商業的な成功をきっかけに設立されたプロダクションであり、当初は同作制作の中心人物であった宮崎駿高畑勲が監督する長編アニメーション映画の制作を主力事業としていた。そのため、社内では常に宮崎・高畑を頂点にして回っている一面があった。しかし、1990年代の時点で宮崎・高畑両監督ともすでにベテランであり、とりわけ国民的映像作家としての地位を固めていた宮崎の後継者の確保はスタジオジブリの経営にとっては大きな長期的課題の1つであり、比較的早い段階からさまざまな試みがなされていた。スタッフの正社員登用の開始に併せて演出家育成を制度化し、村田和也らを輩出した。

1995年近藤喜文監督作品『耳をすませば』が公開。近藤はスタジオジブリの設立以前から数多くの宮崎・高畑監督作品を支え、また当時のスタジオジブリ作画陣の代表格ともいえる敏腕アニメーター・キャラクターデザイナーとして、同作の成功により宮崎・高畑の最良の後継者と認知され、スタジオジブリの内外から大きな期待を集める存在になった。しかし、その近藤は1998年に47歳で病死してしまう。

その後のスタジオジブリでは、長編アニメーション映画で宮崎・高畑の後釜を担える力量を認められた監督候補推として近藤に代わるだけの人材が決定的に不足しており、組織内の人材育成も難航を極めていた。また、それまでも含めて育成だけではなく外部からも今までに主に若手・中堅世代で注目したクリエイターを何名か監督候補として招いて制作作業に携わらせているものの、スタジオジブリの社風に馴染めず降板したケースが少なくなかったという。過去には『天空の城ラピュタ』の次作に企画されていた『アンカー』の押井守[注 26][注 27][83]、『魔女の宅急便』の片渕須直、『ハウルの動く城』では東映動画から[注 28]出向していた細田守の降板などが伝えられている。劇場長編実写映画では、『式日』の庵野秀明と『サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS』の本広克行を制作し、こちらは公開している[注 29]

このような状況を指して、庵野は1996年の時点で既に「宮さん(宮崎)におんぶにだっこのジブリの環境では、後継者は育ちませんよ」[84]と指摘しており、のちには「当のジブリ経営陣であるはずの鈴木敏夫をして、ジブリは宮崎と高畑の2人のためのスタジオであり、人材が育つわけがない」と発言している。鈴木はスタジオジブリの若手・中堅世代のアニメーター育成のためにテレコム・アニメーションフィルムからベテランアニメーターの大塚康生[注 30]を招聘したが、その大塚の主なアドバイスは「宮さんの言うことは、右から聞いたら左へ流しなさい。自分の好きなように描け」というものであったといい、前述の近藤はその発言を受け入れたことで頭角を現した1人だったという[85]。近藤没後の2001年、『千と千尋の神隠し』の作画監督をした安藤雅司もまた「ある意味、ジブリを壊していかなくてはいけない」と、スタジオジブリの方法論に従うだけの現状を危惧し、実際に制作中スタジオジブリの外からアニメーターを積極的に受け入れるなどしていた[86]

鈴木は2006年、『ゲド戦記』の制作にあたって、当時三鷹の森ジブリ美術館の館長でそれまでアニメーション制作の仕事は実質未経験であった宮崎の長男の宮崎吾朗を監督に起用する人事を行った。これは鈴木が「前提としてジブリの今後を考え、当の鈴木を含め宮崎や高畑が高齢であるため」と発表当初のインタビューで述べており、つまりは事実上の後継者の育成の一策として起用したものであると認めている[87]。しかし、この吾朗の監督起用については、宮崎と鈴木の意見が真っ向から対立しており、2010年にも鈴木は質疑応答の中で「宮崎はいまだに『ゲド戦記』を吾朗くんに撮らせたことについて、僕のことを許していないんですよ」と明かしている[88]

2009年頃からは、宮崎の主導によるスタジオジブリ経営5か年計画がスタート。最初の3年間は若手の起用[注 31]、最後の2年間は超大作の制作に充てるというプランで、この計画の第1弾としてスタジオジブリ生え抜きの米林宏昌の『借りぐらしのアリエッティ』が、第2弾として吾郎の『コクリコ坂から』が制作された[88]。超大作として『風立ちぬ』が制作され、宮崎は長編映画からの引退を発表[注 32]2014年には『思い出のマーニー』制作終了後に制作部門が解体され[89]、以降の長編アニメーション映画は、他のアニメーションスタジオと同じようにフリーのアニメーターを作品ごとに集め制作するスタイルに変わり、その最初の作品である『レッドタートル ある島の物語』は、海外のアニメーターであるマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットを監督に抜擢している。

『借りぐらしのアリエッティ』を試写室で観た宮崎の第一声は、「ジブリ育ちの演出がはじめて誕生した」[90]とコメントを寄せている。宮崎・高畑は東映アニメーション出身、他の監督たちも他社からの移籍であり、純粋なスタジオジブリ出身の監督としては米林が初となった。

他方で鈴木は、経営再建中だった徳間書店の傘下から2005年にスタジオジブリが独立した際の資本金が1000万円であったのは、それが宮崎、高畑、鈴木の3人で拠出できる金額であったからで、宮崎と高畑の2人が引退したらスタジオジブリも終わるのが基本という旨のことも述べている[91]

2016年には、鈴木と鈴木の下で仕事を学んだ石井朋彦により、スタジオジブリ初の公開師弟対談が行われた。

ロケーション・ハンティング[編集]

スタジオジブリでは、制作にあたって多くの作品でロケーション・ハンティングを行ってきた。ただし、それらはあくまで架空世界のイメージを得るためであり、客観的現実世界をなぞった設定を作るためではない。実在の風景もまた、原作に向き合う態度と同様に、インスピレーションを得るための素材に過ぎない。宮崎駿は、ロケーション・ハンティング中に写真を撮る習慣がないとも言われている。あくまで自己の両眼で確認した情報・印象を主観的に記憶する思考パターンであるという[92]

一方で、高畑勲リアリズムを重視し、『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』などでは現実舞台に忠実な物語を展開した。

歴代社長・経営者[編集]

期間 社長 経営者
1985年6月 1991年7月 徳間康快 原徹
1991年7月 2000年9月 鈴木敏夫
2000年9月 2001年1月 牧田謙吾
2001年1月 2005年3月 松下武義
2005年4月 2008年1月 鈴木敏夫
2008年2月 2017年11月 星野康二
2017年11月 現職 中島清文

スタジオジブリは、1997年徳間書店に吸収合併された。徳間書店は社内カンパニー制を導入していたため、スタジオジブリは徳間書店の一カンパニーとなった。その後、徳間書店は1999年事業部制を導入したため、スタジオジブリは徳間書店の一事業本部となった。徳間書店から分離・独立した2005年からは、再び株式会社となった。

関連人物[編集]

監督・アニメーター[編集]

美術・彩色[編集]

撮影[編集]

音響・録音[編集]

製作・制作[編集]

その他[編集]

関連展覧会・イベント[編集]

展覧会[編集]

ジブリがいっぱい スタジオジブリ原画展
1996年8月31日から9月16日日本全国の三越で開催。『もののけ姫』までの原画が展示された。徳間書店ウォルト・ディズニー・カンパニーとの業務提携およびスタジオジブリ作品の世界進出のニュースが大きな話題となった。
ジブリがいっぱい スタジオジブリ立体造型物展
2003年6月14日から9月7日東京都現代美術館で開催。『ハウルの動く城』までの世界を立体造型物として再現しており、公開当時の新聞記事と一体化したディスプレイが展示された。この展覧会では、22万人以上の動員を記録した。
ジブリの絵職人 男鹿和雄展
2007年7月21日から2010年2月7日、東京都現代美術館や松坂屋美術館など計9か所で開催された。東京都現代美術館では30万人に迫る動員を記録した。
スタジオジブリ・レイアウト展
2008年7月26日から2011年11月27日、東京都現代美術館やサントリーミュージアムなど計9か所で開催された。東京都現代美術館では12万5000人以上の動員を記録した。『崖の上のポニョ[注 34]までの原画やレイアウト約1300点が展示された。
借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展
2010年7月17日から10月3日、東京都現代美術館で開催された。
ジブリの動画家 近藤勝也展
2012年7月20日から8月26日新居浜市立郷土美術館で開催された。
新潟が生んだジブリの動画家 近藤喜文展
2014年7月4日から8月31日、新潟県立万代島美術館で開催された。
ジブリの立体建造物展
2014年7月10日から12月14日江戸東京たてもの園で開催された。解説は、建築家である藤森照信が担当した。
スタジオジブリ『思い出のマーニー』監督 米林宏昌原画展
2014年7月18日から7月28日西武池袋本店で開催された。
思い出のマーニー×種田陽平展
2014年7月27日から9月15日東京都江戸東京博物館で開催された。
この男がジブリを支えた。近藤喜文展
2015年8月4日から9月27日香川県立ミュージアムで開催された。
ジブリの大博覧会
2015年9月12日から11月8日愛・地球博記念公園で開催された。
ジブリの“大じゃない”博覧会
2020年7月22日から9月3日愛知県美術館で開催された。
アニメージュとジブリ展
2021年4月15日から5月5日松屋銀座で開催された。

イベント[編集]

スタジオジブリ総選挙
レッドタートル ある島の物語』の公開を記念したスタジオジブリ総選挙が行われた。イベントは、2016年8月13日午前0時から8月28日午後12時59分までの期間内に同作の公式サイト内の特設ページにて投票を募集し、『風の谷のナウシカ』から『思い出のマーニー』までのスタジオジブリ長編アニメーション映画全21作品の中で、最も得票数が多かった1作品を全国5都市5劇場[注 35]で上映するという内容である[93]。中間発表では、上位5作品が『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』、『魔女の宅急便』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』であることが発表された[94]。この5作品は、全て宮崎駿監督作品である。そして、9月には最終結果が発表され、1位に輝いた『千と千尋の神隠し』が1週間限定で全国5都市5劇場でリバイバル上映された[95]
なお、2位以下の作品の順位は未発表であるため不明となっている。
一生に一度は、映画館でジブリを。
2020年、「一生に一度は、映画館でジブリを。」と題し、『風の谷のナウシカ』、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、『ゲド戦記』の4作品が全国の劇場でリバイバル上映された[96]。初週末の映画ランキングでは上位3位をこれらが独占するなど、新型コロナウイルス感染拡大の中、異例の大ヒットを記録した[97]

関連施設・店舗[編集]

施設[編集]

三鷹の森ジブリ美術館
2001年10月1日オープン。スタジオジブリの世界を展示している。また、毎年内容が変わる企画展も好評である。
サツキとメイの家
2005年竣工。『となりのトトロ』の草壁家を忠実に再現している。
ジブリパーク
2022年竣工予定。青春の丘エリア、ジブリの大倉庫エリア、どんどこ森エリア、もののけの里エリア、魔女の谷エリアの5つのエリアから成る。

店舗[編集]

日本各地にスタジオジブリグッズを販売する専門店は多数ある。東京駅八重洲口地下の東京キャラクターストリート内に営業するどんぐりガーデン、名古屋市に営業するめっせ、日向市に営業するむさしや[注 36]鹿児島市に営業するあみゅの森、高知市に営業するどんぐり共和国などである。また、金曜ロードショーでスタジオジブリ作品を独占的に放映する日本テレビのグッズを扱う日テレ屋でも、スタジオジブリグッズが販売されている。

一方で、ゲーマーズアニメイトではほとんどスタジオジブリグッズが販売されていない[注 37]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 由来などについては、#名称も参照。
  2. ^ 原は、初代常務に就任。
  3. ^ #GKIDSとの関係#ワイルドバンチとの関係を参照。
  4. ^ 2017年に、中島清文が後任として代表取締役社長に就任。
  5. ^ イタリアのマセラティ社の乗用車Ghibliは、日本でも1970年代から「ギブリ」と呼ばれている。
  6. ^ これもサハラ砂漠に吹く風に由来。
  7. ^ 鈴木は、「『ジブリ』という名前を捨てるのは、もう全然気にならない」と記している。
  8. ^ レンタルDVD仕様は本編ディスクのみ。
  9. ^ 販売元はエイベックス・エンタテインメント
  10. ^ 2013年公開の『風立ちぬ』主題歌の松任谷由実による『ひこうき雲』は、ユニバーサルミュージック
  11. ^ 過去に徳間書店のシネマ・コミックや、同アニメージュ文庫などで出版された書目。
  12. ^ 2023年頃を予定している。
  13. ^ 監督は存在しないが宮崎が構成を、稲村武志が演出アニメーターをそれぞれ担当している。
  14. ^ 千と千尋の神隠し』が受賞。
  15. ^ スタジオジブリの技術に対する評価。
  16. ^ 『風の谷のナウシカ』の#海外版も参照のこと。
  17. ^ 朝日新聞の記事によれば、ロサンゼルス国際アニメーション映画祭の長編部門で1位になるなど、オリジナル版の評価はされていた。
  18. ^ 『借りぐらしのアリエッティ』が1522館、『崖の上のポニョ』が927館、『千と千尋の神隠し』が714館。
  19. ^ 興行収入は100万ドル。
  20. ^ 2014年公開、興行収入は70万ドル。
  21. ^ 2015年公開、興行収入は56万ドル。
  22. ^ カナダについては、6月から8月にかけて順次配信している。
  23. ^ 寺田農など。
  24. ^ おもひでぽろぽろ』・『耳をすませば』の本名陽子、『千と千尋の神隠し』の入野自由は現在は専業声優だが、出演当時は子役だった。
  25. ^ つかもと景子(『もののけ姫』から『崖の上のポニョ』まで5作品に出演)、斉藤志郎山像かおり山田里奈八十川真由野山本道子山本郁子など(複数作品出演者のみ)、洋画から韓国ドラマの吹き替えで活躍している顔ぶれが並ぶ。
  26. ^ 宮崎は1987年公開の『紅い眼鏡/The Red Spectacles』のパンフレットに、自身が脚本で押井が監督するはずだった長編アニメーション映画がつぶれてスケジュールが空いたときに、2人で知床まで自動車旅行をした話を寄稿している。
  27. ^ 脚本は宮崎。宮崎の構想によると、舞台は当時の東京。お姫様のような不思議な少女が何者かに追われて、偶然に出会った少年がその少女を逃がすためにある場所まで送り届けると、また違う人間が別の場所まで送り届けるという恋愛要素を含んだ冒険もの。
  28. ^ 宮崎・高畑も東映動画からキャリアをスタートしており、後輩にあたる。
  29. ^ これ以前に、スタジオジブリと合併した二馬力で製作が宮崎、監督が高畑で1987年公開の実写映画『柳川堀割物語』を制作している。
  30. ^ 東映動画での宮崎・高畑の先輩であり、数多くの作品でともに仕事をしてきた。また、宮崎・高畑の指導者的な立場でもあった。
  31. ^ 企画と脚本だけは宮崎が用意。
  32. ^ ただし、のちに撤回している。
  33. ^ 宮崎の長男。
  34. ^ 2010年頃の会場からは『借りぐらしのアリエッティ』も。
  35. ^ 札幌シネマフロンティアTOHOシネマズ六本木ヒルズTOHOシネマズ名古屋ベイシティTOHOシネマズ梅田TOHOシネマズ天神
  36. ^ 宮崎市にもあったが閉店した。
  37. ^ アニメイトでは、グループ企業のムービックが関わるグッズのみ販売。

出典[編集]

[脚注の使い方]
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関連項目[編集]

外部リンク[編集]