アリソン (小説)

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一つの大陸の物語シリーズ > アリソン (小説)
アリソン
ジャンル 冒険活劇ファンタジー
小説
著者 時雨沢恵一
イラスト 黒星紅白
出版社 メディアワークス
掲載誌 電撃hp
レーベル 電撃文庫
刊行期間 2002年3月 - 2005年5月
巻数 全4巻
ゲーム:DS電撃文庫 アリソン
ゲームジャンル サウンドノベル+カードゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 メディアワークス
メディア DSカード
プレイ人数 1〜4人
発売日 2006年12月7日
レイティング CERO: A(全年齢)
漫画
原作・原案など 時雨沢恵一
作画 晴瀬ひろき
出版社 メディアワークス
掲載誌 月刊電撃コミックガオ!
月刊コミック電撃大王
発表号 2007年9月号 -
発表期間 2007年7月27日 -
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト ライトノベル漫画
ポータル ゲーム漫画

アリソン』は、時雨沢恵一による日本ライトノベルイラスト黒星紅白が担当。電撃文庫から発行され、シリーズ累計100万部以上の人気作品[1]。後に、「一つの大陸の物語シリーズ」として続編が刊行されている。

また、ニンテンドーDS対応のサウンドノベルDS電撃文庫」第1弾タイトルとして2006年12月7日に発売された。

2007年に『アリソンとリリア』というタイトルで続編の『リリアとトレイズ』と共にテレビアニメ化された。

ストーリー[編集]

アリソン[編集]

ヴィルとアリソンはホラ吹きとして有名なお爺さんから「戦争を終わらせることができる価値がある宝の話」を聞いていた。ところが彼が役人と名乗る男によって連行されてしまう。誘拐だと見抜いた2人は、犯人を追跡していくうちにスー・ベー・イルに不法侵入する。軍用基地に忍び込み拘束されていたお爺さんから、宝のありかと彼の正体を聞いた2人は、追ってきたスー・ベー・イルの軍人・ベネディクトを味方につけついに宝を発見する。

アリソンII 真昼の夜の夢[編集]

学校の冬季研修旅行でイクス王国(イクストーヴァ)に来ていたヴィルは、自由行動中にアリソンに“誘拐”される。ベネディクトにも会い、その帰り道の途中吹雪で迷った2人は辺境の村にたどり着く。村人達に薬を飲まされ閉じ込められ、迎えにきたベネディクトと共に村のフィオナという女性の家にかくまわれる。そこでフィオナは自分の素性をアリソン達に伝え、「私を首都へ連れて行って」と訴える。3人はその告白を信じ飛行機で首都に飛び、演説中の広場へと急行する。

アリソンIII<上> ルトニを車窓から、<下> 陰謀という名の列車[編集]

ルトニ河に橋が架かり、運転が始まった大陸横断列車に乗ったアリソンたち4人。楽しい旅行になるはずだったが、車掌長や乗務員が突き落されたり殺されるという事件が発生。列車は、4人と犯人の標的と思われる人、その護衛でスー・ベー・イルの軍人ストーク少佐など一部の人間だけを乗せ、目的地へ急行する。謎の集団と遭遇するも、4人はそれぞれの長所を活かしてストーク少佐と共にそれを撃退。列車は道中のリリアーヌという街に到着し、旅は打ち切りとなる事に。その街にあった教会でベネディクトはフィオナに結婚を申し込む。そして、ヴィルの推理がストーク少佐の正体を明らかにする。

登場人物[編集]

年齢、階級等は特に明記のない限り第1巻の時点のもの。アニメ版の声優や設定については、一つの大陸の物語シリーズ#テレビアニメ『アリソンとリリア』を参照。

アリソン・ウィッティングトン
ロクシェ空軍所属の飛行機乗りで階級は伍長。明るく行動力に溢れた17歳の少女。透き通るような金髪[2]と蒼い瞳を持つ。寝相と寝起きがとても悪い。ヴィルを一途に想っているが、なかなか言い出すタイミングが無い。
軍人であった父を8歳の時に亡くし、以後12歳まで「未来の家」で育った。それ以前からベゼル語を自由に話す。高い身体能力と軍仕込みのサバイバビリティを備えている。銃による直接射撃は苦手だが、戦闘機の機銃は的確に当てられる。
アニメでは、妊娠をヴィルに告げようとした矢先に父と同じ道を選んだヴィルを、妊娠の事実を秘したまま別離の涙をこらえて、笑顔で送り出した。
ヴィルヘルム・シュルツ
ヴィルと呼ばれている。アリソンと共に「未来の家」で育った。現在はロウ・スネイアム記念上級学校の5年生。
性格は温和でのんびり屋。子供の頃からアリソンに振り回されているが、文句も言わず付き合っている。銃の腕前はかなりのもので、カアシ祭り(射撃大会)では6位に入賞するほど。優れた頭脳と、養母であるムート譲りの鋭い洞察力と記憶力を有し、作中の謎解きは専ら彼の担当。但し恋愛事に関してはかなり鈍感であるが、彼自身もアリソンを想っている。アリソンの父に誘われ、ヴィルの名を捨て世界平和のために働く道を選ぶ。
3歳頃に「未来の家」の前に捨てられており、名前が分からなかったらしい。「ヴィルヘルム・シュルツ」という名の由来は、「未来の家」の院長であるコラソン・ムートの祖父から。
カー・ベネディクト
スー・ベー・イルの空軍少尉(II巻以降は少佐)。24歳(III巻では25歳)。凄腕のパイロット。元陸軍所属で西側の出身。
女性に声をかけることが好きで、当初はアリソンに対してもアプローチしていた。ヴィルの希望により、発見した“宝”を世界に公表することとなったため、以後は歴史的英雄として普通の生活が出来なくなってしまった。スー・ベー・イルでは「姓・名」の順であるため、「カー」が苗字。
フィオナ
ロクシェの国境沿いの国・イクストーヴァ王国に住む20歳の女性。通称フィー。短い黒髪を持ち、人里離れた谷の村に住んでいる。イクス王国王女・フランチェスカの双子の妹であり、姉とはその死に目に立ち会っているが、彼女が実の姉だと気づくのは姉の死後、しばらく経ってからである。
ベネディクトやアリソンとヴィルに出逢ったことでその人生は一変。長く行方不明だったフランチェスカ王女としてイクス国民の前に姿を現し、家族の敵(かたき)であるニヒトーを告発した。趣味も特技も写真撮影。普段はとても穏やかな性格だが、敵には毅然として立ち向かう強さも持ち合わせている。
ヴィルに謎解きされるまで知らなかったが、育った村は自分を守るためだけに作られ、村人たちは先の女王である母に派遣された王室警護官だった。フィオナとしてのお印は右下を向いたリンネ草で、姉のものとは左右対称のお印になっている。
ヴィルの友人
ヴィルの同級生で不真面目だが友人思い。単位はいつも危ない。ラプトア共和国で3番目の大富豪であるエプスタイン家の御曹司。ほぼ全巻に登場するが名前は判明していない。12歳の妹・ユーフェミーアはヴィルにプロポーズする程好意を抱いている。両親は第3巻に登場、アリソンたちと同じ大陸横断特急に乗り合わせている。
シリーズ最終巻「一つの大陸の物語」で、本名が判明する。
アリソンの同僚たち
ロクシェ空軍の一部隊。隊長以外は全員が軍規違反者というフランクな人たち。ロクシェ各地を転々としており、実験と称して密貿易を盛んに営んでいる。アリソンのヴィルへの想いは隊では公然のものである為、折に触れて彼女に協力している。
コラソン・ムート
「未来の家」を経営していた女性。故人。会った者誰もが敬意を抱くような人物で洞察力も鋭い。ベゼル貴族の出だがロクシェに亡命したため、祖国からは裏切り者扱いされている。
オスカー・ウィッティングトン
元ロクシェ陸軍少佐。アリソンの父。元々はスー・ベー・イルの軍人だった。アリソンを「未来の家」に預けた後の世界暦3277年、レストキ島(緑島)紛争中に戦死。報告書によれば、友軍兵に頭を撃たれ殺害されたとされている。アリソンの記憶ではかなり太っていた。アリソンと同じく金髪碧眼。ムート女史曰く「世界の人々に忠誠を誓った騎士」。また、ヴィル曰く彼の背中は「騎士の背中」。
ホラ吹き爺さん
ロクシェのラプトア共和国・ネイト地域に住む老人。ホラ吹きとして周囲に知られる。アリソンとヴィルに「宝」の在り処を教えようとするが、スー・ベー・イルに連れ去られてしまう。助けに来たアリソンとヴィルを逃がすための囮となり、部下達にわびながら自害した(アニメでは流れ弾で死亡)。
その正体はロクシェのワルター・マクミラン元陸軍中佐であり、紛争当時の非情な作戦の指揮者であった。また、「宝」を守るためにそれを破壊しようとした部下を皆殺しにしてしまったことから、自身が英雄となることをよしとしなかった。
グラツ・アンスガー大尉
スー・ベー・イル陸軍の諜報部員。30代で娘が1人いる。「宝」を探し出すべく、ホラ吹き爺さんを誘拐し、アリソン達を追うことで「宝」の元にたどり着くが、アリソン達を守ろうとするヴィルに殺害される。
オーウェン・ニヒトー
イクス王国の政治家。首都・クンスト出身の45歳。6歳になる娘が1人いる。イクスの連邦からの独立反対派に属する。テロル財団経営顧問。
王宮でクーデターを起こし、前女王一家を殺害した張本人。妻子はこのことを知らなかった。首都での演説中にフィーによってその罪を暴かれ、自殺した(アニメでは風にあおられ転落死)。
ストーク・フレン
スー・ベー・イル陸軍少佐。40代。中肉中背。青い眼を持つ。III巻で悪名高き死の商人ゴーティエ・テロルのご機嫌取りのために、護衛と称して列車に乗り込む。変装したベネディクトやフィオナの正体を見抜くなど観察眼に優れている。その容貌は学者のような雰囲気すらあるが、任務の為ならば無関係の者を犠牲にするような非情さを有する。
その正体は陸軍情報部将校アイカシア・クロス大佐であり、更には死んだはずのアリソンの父親、オスカー・ウィッティングトンだった。自分の正体と事件の真相を看破したヴィルを自分と同じ道に誘った。

既刊一覧[編集]

コミカライズ[編集]

晴瀬ひろき作画の漫画も連載され、2007年9月号より2008年4月号まで『月刊電撃コミックガオ!』、その後『月刊コミック電撃大王』(いずれもアスキー・メディアワークスより刊行)にて連載された、全2巻。

DS電撃文庫[編集]

2006年12月7日発売。詳細はDS電撃文庫の項を参照。

ラジオドラマ[編集]

電撃大賞」内で2004年4月3日と10日にラジオドラマとして放送。後に様々な特典を付けて『アリソン SPECIALBOXドラマCD』として発売。

登場人物・声の出演[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 電撃hp Volume.50. メディアワークス. (2007). ISBN 978-4-8402-4098-7. 
  2. ^ リリア曰く、極限まで細く作った金細工。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]