閉所恐怖症

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閉所恐怖症
Do ashkaft cave 2.jpg
落盤や突然危険な動物の巣に出くわす等して、小さな穴の中に閉じ込められ、自分の身を守ったり逃げたりできない状況は閉所恐怖症を引き起こし、prepared phobia[訳語疑問点]となりうる。
分類および外部参照情報
診療科・
学術分野
精神医学
ICD-10 F40.2
ICD-9-CM 300.29

閉所恐怖症(へいしょきょうふしょう、英語: claustrophobia)は、恐怖症の一種。閉ざされた狭い空間・場所にいることに極度の恐怖を感じる症状のことである。

狭い空間・場所に対して過敏な反応を見せる恐怖症は他にも存在する。これらの症状は混同されがちだが、閉所恐怖症の場合「閉塞感」によって引き起こされることが多い。

症例[編集]

  • 病院に精密検査を受けるために訪れた者が、全身を覆うMRIに恐怖を感じ、MRI検査を拒否した[1][2]プロスポーツ選手でもこの症状を訴える者は存在し、詳細な診断・治療の妨げとなることもある[3]。現在では、閉所恐怖症を抱える人々に向けて、できるだけ圧迫感を与えないオープン型のMRIも開発されている。

治療[編集]

治療法としては、系統的脱感作法(比較的弱い不安を感じる空間・場所から強い不安を感じる空間・場所まで、段階的に身を置き、エクスポージャーを行うことを支援する。そして、「そのような空間・場所に身を置いても何も危険なことは起こらず、今まで避けていた空間・場所は安全なところであった」「そのような空間・場所に身を置いてから時間が経過するとともに、徐々に不安感が減少していく」ということに気づけるようサポートする。また、上記のエクスポージャーを行う際、リラクセーション法英語版を用いてリラックスした状態を作れるようにする)と認知行動療法を併用することの有効性が報告されている[4]。認知のゆがみを修正することを目的とする認知行動療法を実施することで、系統的脱感作法をスムーズに行うことができるようになる[4]

脚注[編集]

  1. ^ 比野平恭之、湯本英二、貞本晶子 ほか、鼻内法による吹き抜け骨折整復術 頭頸部外科 2000年 10巻 1号 p.71-77, doi:10.5106/jjshns.10.71
  2. ^ 石川順英、森岡広嗣、西平友彦 ほか、卵巣腫瘍と術前診断された特発性腸間膜血腫の1例 日本臨床外科学会雑誌 2013年 74巻 6号 p.1552-1556, doi:10.3919/jjsa.74.1552
  3. ^ 【中日】ルナ、右ひじ痛で抹消へ MRI恐怖症で検査を拒否、スポーツ報知 2014年7月15日 [リンク切れ]
  4. ^ a b 勝田吉彰、新門弘人、谷平直、渡辺昌祐 (1995). 認知行動療法と行動療法の併用が有効であった空間恐怖, 閉所恐怖を伴うパニック障害の1例 心身医学 第17回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録 1995年 35巻 1号 p.79-, doi:10.15064/jjpm.35.1_79_1

関連項目[編集]