REDLINE
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REDLINE | |
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監督 | 小池健 |
脚本 |
石井克人 榎戸洋司 櫻井圭記 |
製作 |
二宮清隆 吉田健太郎 小池由紀子 |
製作総指揮 | 福島正浩 |
出演者 |
木村拓哉 蒼井優 浅野忠信 |
音楽 | ジェイムス下地 |
製作会社 | マッドハウス |
配給 | 東北新社 |
公開 | 2010年10月9日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
『REDLINE』(レッドライン)は、2010年10月9日公開の日本映画。アヌシー国際アニメーション映画祭上映作品。
概要[編集]
マッドハウス制作のアメコミ調SFカーアクションアニメ。監督は『アニマトリックス ワールド・レコード』の小池健。主演は木村拓哉。製作期間は7年を要し手描きアニメに拘り作画枚数は約10万枚にも及んだ。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第1位になるなど、20代を中心に幅広い世代から好評となった[1]。2010年1月17日に亡くなった郷里大輔にとって、本作で演じたゴリライダーが最後の出演となったことから、彼の遺作でもある。
2010年8月25日にハヤカワ文庫より牧野修著作で小説化。2010年9月22日にはTSUTAYA限定でクライマックスシーン約9分間を収録した『ナビゲートDVD』が無料レンタルされた。
キャッチコピーは「限界を超えろ」。
ストーリー[編集]
- 「REDLINE」。それはタイヤのついた地上車両が時代遅れになったにも関わらず五年に一度開かれる、勝利のために武器搭載も許された、銀河最速を決めるカーレース。
- 巨大なリーゼントでクールに決めるものの超シャイな純情男、JPは武器を持たず速さだけで勝つことに拘っていた。相棒のメカニックフリスビーはJPの夢を知りつつも八百長レースのために爆弾を仕掛け、敗退させなければならなかったが、それでもJPは走り続ける。
- そんな中、アンタッチャブルの独裁国家史上最悪のロボワールドがレッドラインの開催地に決定された。出場棄権が続出し、視聴者投票によって、敗退したJPもレッドラインへの参加権を手に入れる……。
キャラクター[編集]
- JP - 木村拓哉
- 本名、ジョシュア・パンクヘッド。どでかいリーゼントに皮ジャンと尖り耳が特徴。いっさい武装を搭載しないためすごく優しい男のニックネームで呼ばれる。イエローライン最終レースでリタイアしたが、視聴者投票でレッドライン出場が決まった。マシンはトランザム20000改WR。
- JPの友人でメカニックであるフリスビーとイヌキ組長は、八百長によりJPがレースに優勝しないよう爆弾を仕掛ける。しかし、それを知りながらも相棒のフリスビーと共に少年時代からの憧れだったレーサーとして、JPは誇りを賭けながら走り続ける。
- ソノシー・マクラーレン - 蒼井優
- 海洋族・人魚系、ジャンク屋生まれ。イエローライン最終戦優勝者。レーサーだった父親を追いかけてレッドラインに挑む。マシンはクラブソノシー。父親からくれた手づくりで入手した爆走求めるジャンキーなレーサーにとって欠かせない危険度MAX宇宙最加速倍増の青い宝石スチームライトの結晶の付いたペンダントを肌身離さず、エンジンなどの材料にしない。レースでのニックネームは「チェリーボーイハンター」。
- リンチマン - 我修院達也
- 所属不明のヒールヒーロー。賞金稼ぎとしての活動を動画ソフトとして販売している。レッドライン運営委員会からの依頼でロボワールドに潜入した。マシンはリンチカー。
- ジョニーボーヤ - 岡田義徳
- カネダ族・雑種。リンチマンに憧れて弟子になる。決め台詞は「お漏らしすんなよ!」。マシンはリンチカー。
- トラヴァ - 津田寛治
- アニスタ族・雑種。スピードマスターのメインパイロット。小池健監督作品の「TRAVA」での主役。また「TRAVA」の時代設定は本作の10年後である。
- シンカイ - 森下能幸
- 海洋族・雑種。スピードマスターのサブパイロット。同様に「TRAVA」でもトラヴァの相棒を務める。10年後も彼女はできていない。
- ボイボイ - 阪井あかね
- スーパーグラス族・族長直系。スーパーアイドル「スーパーボインズ」の姉妹コンビ。マシンはボインカー。
- ボスボス - AKEMI
- スーパーグラス族・族長直系。スーパーアイドル「スーパーボインズ」の姉妹コンビ。マシンはボインカー。
- 三木 - 三木俊一郎
- 人工惑星・地球島から来た31歳童貞コンビ。宇宙的億万長者。ゴリライダーに逮捕されたことで出場取り消しとなったが、JP同様に視聴者投票で選出された。マシンはセミマル。
- 轟木 - 轟木一騎
- 人工惑星・地球島から来た31歳童貞コンビ。宇宙的億万長者。ゴリライダーに逮捕されたことで出場取り消しとなったが、JP同様に視聴者投票で選出された。マシンはセミマル。
- ハメシュ・フリーニ(ゴリライダー) - 郷里大輔
- 賢猿族。3回連続出演の常連。違反常習者の三木と轟木を目の敵にしており、レース中に彼らの逮捕を目指す。副官との不倫疑惑がある。マシンはゴリラタンク。
- マシンヘッド鉄仁 - 石井康嗣
- 海洋族・人魚系、マシン一体型レーサー。4大会連続で優勝を飾り、20年間レッドラインのチャンピオンとして身体満身ごとレースカーとマシン一体化(俗に言うならば、サイボーグ化)で、終盤ソノシーのペンダントと同じ小型スチームライトを口に加速装置として入れるまで改造し、君臨している。マシンはゴッドウィング。
- ロボワールド大統領 - 廣田行生
- ロボワールドを支配する独裁者。国家機密漏洩を恐れてレッドラインの妨害を指示する。
- ボルトン大佐 - 石塚運昇
- ロボワールド軍のトップに立つ防衛大臣。銀河で恐れられる地獄のボルトン部隊を指揮する。
- デイズナ弟 - 三宅健太
- ボルトン軍団サンドバイカー小隊長。かつて同じ部隊だったトラヴァとシンカイが自分を残して除隊したことを恨み、任務そっちのけで彼らを追跡する。喧嘩の殴り合いになると、すぐ興奮して泣くと滅茶苦茶物凄く強くなりやすい。
- デイズナ兄
- ボルトン軍団カラスジェット小隊長。編隊を率いてスーパーボインズを襲撃する。
- サボーズ博士
- ボルトン軍団モーターボディ小隊長。南部地区のレッドレーサーを掃討する。
- タイタン国防長官 - 堀内賢雄
- 秘密兵器「三点分解砲」をもってレッドレーサー殲滅を目論む。
- フリスビー - 浅野忠信
- JPのメカニック。JPのマシンを調達するために借金を重ね、その返済のため不本意ながらJPを巻き込んだ八百長レースを行っている。
- もぐらオヤジ - 青野武
- ジャンク屋を生業としており、JPとフリスビーのチームメイト。孤児だった二人の親父代わり。JPの命を引き換えにしてまでヤクザと取り引きをする現在のフリスビーを「人でなし」と呼ばわっている。
- イヌキ組長 - チョー
- フリスビーが借金をしたヤクザの組長。フリスビーを脅迫してJPのマシンに爆弾を仕掛け、八百長レースを行わせている。
作中用語[編集]
登場メカ[編集]
- トランザム20000改WR(クラシックカータイプ)
- 馬力 - 3万5000馬力 / 最高速度 - 450km/h / 加速装置使用時 - 777km/h
- 装備武装 - 無し
- クラブソノシー(ホバークラフト)
- 馬力 - 2万1000馬力 / 最高速度 - 488km/h / 加速装置使用時 - 560km/h
- 装備武装 - 水中ミサイル×2、スライド式マシンガン×2
- ゴッドウィング
- 馬力 - 11万5000馬力 / 最高速度 - 610km/h / 加速装置使用時 - マッハ1.0
- 装備武装 - M999えい光弾機銃×2
- リンチカー
- 馬力 - 3万1000馬力 / 最高速度 - 590km/h / 加速装置使用時 - 628km/h
- 装備武装 - メイン砲、フロント機銃×2、センサーミサイル×2、アームチェーン
- ボインカー(変形機能搭載)
- 馬力 - 4万2000馬力 / 最高速度 - 528km/h / 加速装置使用時 - 757km/h
- 装備武装 - フィンガーショットガン×10
- セミマル(多脚機)
- 馬力 - 6万馬力 / 最高速度 - 452km/h / 加速装置使用時 - 599km/h
- 装備武装 - 蝉丸クロー、ライデン砲
- ゴリラタンク(武装パトカー)
- 馬力 - 7万8000馬力 / 最高速度 - 380km/h / 加速装置使用時 - 地中で減速せず
- 装備武装 - ライダー砲
- スピードマスター
- 馬力 - 3万9000馬力 / 最高速度 - 720km/h / 加速装置使用時 - 900km/h
- 装備武装 - シンカイズスナイパーライフル×1
スタッフ[編集]
- 原作 - 石井克人
- 監督 - 小池健
- 企画 - 丸山正雄
- 脚本 - 石井克人、榎戸洋司、櫻井圭記
- 音響監督 - 石井克人、清水洋史
- 音響効果 - 坂本典之、徳永義明
- 整音 - 丸井庸男
- 音楽 - ジェイムス下地
- アソシエイトプロデューサー - 木村大助
- プロデューサー - 吉田健太郎、小池由紀子
- エグゼクティブプロデューサー - 福島正浩
- アニメーション制作 - マッドハウス
- 製作 - 二宮清隆
- 支援 - 文化庁
- 配給 - 東北新社
- 宣伝 - KICCORIT、アルシネテラン
テレビ特番[編集]
- ANIMAX『創ったヒト』
- 公開直前映画『REDLINE』最速解剖!
- 2010年9月14日以降、ファミリー劇場、スター・チャンネル ハイビジョン、ザ・シネマ、スーパー!ドラマTVで特番放送。
- 『REDLINE』公開記念 映画監督「石井克人」の世界
脚注[編集]
- ^ 映像、音楽、声優のすべてが高評価。映画『REDLINE』が満足度ランク首位@ぴあ 2010年10月12日