織田信奈の野望

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織田信奈の野望
織田信奈の野望 全国版
ジャンル ラブコメ歴史
小説
著者 春日みかげ
イラスト みやま零
出版社 ソフトバンククリエイティブ
KADOKAWA富士見書房ブランド)
掲載誌 ドラゴンマガジン(外伝のみ)
レーベル GA文庫富士見ファンタジア文庫
刊行期間 2009年8月31日 -
巻数 既刊15巻[注 1]+外伝2巻+新装版11巻
漫画
漫画:織田信奈の野望
原作・原案など 春日みかげ
みやま零(キャラクター原案)
作画 青刃時雨
出版社 KADOKAWA(角川書店ブランド)
掲載誌 月刊コンプエース
レーベル カドカワコミックス・エース
発表号 2011年9月号 - 2014年8月号
発表期間 2011年7月26日[1] - 2014年6月26日
巻数 既刊5巻
漫画:織田信奈の野望 ひめさまといっしょ
原作・原案など 春日みかげ
みやま零(キャラクター原案)
作画 みなづきふたご
出版社 KADOKAWA(富士見書房ブランド)
掲載誌 エイジプレミアム
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表号 2011年Vol.1 - 2012年11月号(Vol.15)
発表期間 2011年8月9日 - 2012年10月9日
巻数 既刊2巻
ドラマCD
制作 ホビボックス
脚本 白瀧由裕
演出 関根奈美
販売元 ホビボックス
発売日 2010年1月22日
レイティング 指定なし
収録時間 75分
枚数 1枚
アニメ
原作 春日みかげ
監督 熊澤祐嗣
シリーズ構成 鈴木雅詞
脚本 鈴木雅詞
キャラクターデザイン 高品有桂
音楽 高梨康治
アニメーション制作 Studio五組マッドハウス
製作 織田信奈の野望製作委員会
放送局 #放送局を参照
放送期間 2012年7月 - 9月
話数 全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベルアニメ
ポータル 文学アニメ

織田信奈の野望』(おだのぶなのやぼう)は、春日みかげ・著、みやま零・画のライトノベル作品。ソフトバンククリエイティブGA文庫刊。11巻からは富士見ファンタジア文庫から『織田信奈の野望 全国版』(おだのぶなのやぼう ぜんこくばん)と改題して刊行[2]

概要[編集]

戦国武将が美少女になった世界へタイムスリップした高校生の、恋と冒険を描いた作品。

メディアミックス展開としてはドラマCD化、コミック化が行われ、更に2011年11月にテレビアニメ化が発表され[3]、2012年7月から9月まで放送された。

2013年3月にGA文庫から刊行された10巻を最後に1年以上、刊行が途絶えていたが2014年2月に『織田信奈の野望 全国版』と改題して富士見ファンタジア文庫から発行されることが発表された。また、2014年9月発売の『ドラゴンマガジン』同年11月号にて、本作のイラストレーターのみやま零が同じくイラストを務める『ハイスクールD×D』とのコラボレーション作品が掲載された。

本作のスピンオフ作品も刊行されており、2012年12月には伊達政宗を主人公にした外伝第1弾『邪気眼竜政宗』が刊行された。

富士見ファンタジア文庫移籍後の2014年6月からは、富士見書房の無料小説サイト「ファンタジアBeyond」にて武田信玄上杉謙信を主人公に川中島の戦いを描く外伝第2弾『天と地と姫と』の連載が開始した。

2015年5月発売の13巻にて、GA文庫から刊行された1巻から10巻に未公開シーンや追加イベント、短編を追加・改稿した新装版が発売されることが発表された。

2016年5月発売の15巻にて、「ファンタジアBeyond」にて連載中の外伝「天と地と姫と」の書籍化が発表された。イラストレーターは深井涼介

あらすじ[編集]

現代の日本に暮らす男子高校生・相良良晴はある日突然、戦国時代濃尾平野に飛ばされてしまう。その世界では今川義元松平元康柴田勝家といった戦国武将たちが美少女の姿で存在しており、その上、尾張国の主である織田信長織田信奈という名前だった。

良晴は、不慮の死を遂げてしまった木下藤吉郎の代わりに信奈の家臣となり、彼女の野望である天下統一の手助けをすることとなる。

戦国という激動の乱世の時代を自分らしく生きる良晴そして美少女たちの物語がいま、ここに幕を開けるのであった。

作品世界について[編集]

上記の通り本作は現実の日本の戦国時代を下敷きにしており、地理や大名の地政学的支配地域などは史実に基づいている。その一方、「武家の第一子は性別に関わらず家督を継ぐ」ことから「姫大名」や「姫武将」と呼ばれる者が存在することで、多数の女性武将が登場する根拠となっている[注 2]

なお、桶狭間の合戦墨俣城築城が同じ年に行われるなど、年代や時間の流れについては必ずしも史実に沿っていない[注 3]。未来から来た相良良晴が歴史に介入することで史実との乖離が顕著になり、歴史上は特定の場所で戦死もしくは殺害されるはずの人物が物語の展開上、そこでは死なない、もしくは存命するなど歴史改変SF的な要素もある。現に良晴は作中で織田信奈(信長)を「本能寺の変」で死なせない為に行動しており、行く行くは史実では実現しなかった織田信奈(信長)による日本統一、大陸進出を経て鎖国のなかった未来の日本を思い描いている。その過程で史実では戦死した今川義元、病死した武田信玄[注 4]上杉謙信など姫大名の命も救っているが、それ故に史実にはなかった事件や合戦が新たに起こるという弊害も出ている。

物語開始時点で既に相良良晴が戦国時代へタイムスリップしているため、彼のいた元の世界(現代)や学園は一切登場せず、彼が戦国時代へタイムスリップした原因は現段階では不明である。

陰陽道
本作のもう1つの特徴として、陰陽道をはじめとするオカルト要素が挙げられる。主要登場人物の中には陰陽師(竹中半兵衛、土御門久脩など)や幻術使い(松永久秀)といった異能の力を使役する者たちが登場し、作品世界を彩っている。
陰陽師が使役する式神は大軍を翻弄するほどの能力を持つ一方、銃などのテクノロジーには弱いという設定があり、「歴史上の人物の女性化」と並ぶ本作のパラレルワールド的要素といえよう。
『織田信長公の野望』
本作に登場する架空のゲーム。コーエーの『信長の野望シリーズ』が元ネタである。
戦国SLGのヒット作であり、良晴もファンである。本編には、良晴がこのゲーム内のイベントを引用して歴史上の出来事を解説するシーンがしばしば登場する。詳しいゲーム内容は不明だが、史実上の出来事が発生するヒストリカルなSLGらしい。
戦国時代を訪れる直前に良晴はこのゲームを遊んでいたらしいが、そのこととタイムスリップの関係は不明。
『太閤立志伝説』
本作に登場する架空のゲーム。コーエーの『太閤立志伝シリーズ』が元ネタである。
良晴は『織田信長公の野望』と並んでそのファンでもある。テレビアニメ版では、特産品の転売を繰り返すことによって資金を増やす方法を良晴が説明する際、『太閤立志伝V』の野外マップと酷似するゲーム画面が表示された。
源氏物語
平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説。
本作に登場する戦国武将は皆、年頃の少女であるため、『源氏物語』が恋愛本として姫武将達の愛読書となっている。また作中の世間では良晴と取り巻きのヒロイン達の恋愛模様を『源氏物語』に喩えていることもある。

登場人物[編集]

年齢などの設定は特に説明がある場合を除いて初登場時に準拠する。本作においては数え年と満年齢が混在していることに注意が必要。特に注記がない限り、歴史上の人物に関しては本作オリジナルの設定である。史実に関しては各項目参照。

声優ドラマCD / テレビアニメ版の順。声優名1人の場合は、原則アニメ版のみであることを示す。

主要な大名・武将[編集]

尾張・織田家[編集]

相良 良晴(さがら よしはる)
声 - 川原慶久 / 江口拓也[4]
本作の主人公。17歳。出身地はみなとみらい[注 5]。ただし、戦国時代にタイムスリップした場所は記述が無く不明。あだ名は「がらよしは」の頭と終わりをとって信奈がつけた「サル」(厳密には信奈に銃口を口に入れられたまま名乗ったため「さ」「る」しか、信奈が聞き取れなかったためアニメでは踏みつけられて)。歴史ゲームが好きな現代日本に住む平凡な男子高校生だったが、突如戦国時代へとタイムスリップしてしまう。木下藤吉郎に助けられ、またその後偶然出くわした合戦のさなか信奈の命を救い、不慮の戦死を遂げてしまった木下藤吉郎に代わり足軽として取り立てられる。
当初は乱暴な信奈に反発を覚えていたが、彼女の境遇や志を知るに連れ惹かれていく(良晴の心の中を覗いた姫巫女は、彼の信奈への思いを「あれほどのあつきおもい」と評した)。信奈に対しては素直になれず、そんな惹かれつつある自分の心を自他から指摘されることが多々あったが、照れつつそれを否定してきた。5巻終盤で信奈とは恋仲に発展する。いつも他の女の子に目移りし、その度に信奈からひどい仕置きを喰らうが、恋仲になってからは心の奥底では本当に信奈に惚れており、大切に想っている。
戦国物ゲームや歴史映画・ドラマが好きで歴史に強いが簡単な計算や地理を間違うなど学力はいまいち。身長・体重・運動能力はすべて平均だが、ドッジボールで「球よけのヨシ」の異名を取るほど常人離れした逃げ上手。物事に鈍感で、その為か並外れに肝が座っており、大名である信奈にも最初からタメ口で接したり、敵将を目の前にしても物怖じをせず正面から対峙する。前述で説明したように卓越した身体能力や秀でた剣術・格闘術の腕は特にないが、絶体絶命の時でも本人も自分で驚く程落ち着いており、現代の戦国ゲームから学んできた知識を駆使しながら持ち前の精神力と決断力と判断力で死線をくぐり抜けていく。守りたいと思える女の子に巡り会えた時本人さえも理解できない程に勇気が溢れ出し、本来気弱で臆病な自分とは別人のように変われる人間性を持つ(それは父親譲りである模様)。
夢によく元の世界の母親や父親が出てくるらしく、特に母親の夢を見るらしい。信奈や政宗が母親と不仲であることを心配し、または激怒して叱ったりすることから母親のことは大切に思っていることが察せられる。
大の女好きであり、自称「天下一の女好き」。大名、家臣など身分関係なく誰にでも砕けた態度で接していく。良晴自身、武将としての器は非凡なものがあり、配下の者達に囃し立てられながらも「相良の大将」と慕われている。女の子や仲間達の為なら別人のように変われる人間性のおかげか、戦国時代に来てから時間が経つにつれて敵味方問わず、姫武将に好意を持たれるようになる。前鬼からは「女難の相がある」と言われており、女絡みのトラブルが絶えない。また、思ったことをうっかり口に滑らしてしまう悪癖があることを相良自身自負している。他に、(ギャグ路線で)逆上すると何故か中途半端なオンドゥル語を使い始める[注 6]
最初はモテモテハーレムを目指していたが、徐々に良晴を巡る修羅場に命の危機まで陥る事が多々起こるようになり、そのせいか「幼女は射程圏外」から「年頃の生娘達よりも、純粋で無垢な幼女が良い」と露璃魂(ロリコン)に目覚めつつある。
数々の戦場に出て経験を積んでいくが、現代人のためか人の死というものに慣れることが出来ず、戦場での殺し合いが未だ出来ないでいる。その為か、戦場で数々の命の選択を迫られる時は、仲間であれ敵であれ、「落ちてくる実は全て拾ってみせる」と自らの命を捨てる覚悟で身体を賭けて全て救おうとする。大阪本猫寺合戦の際に、氏郷の手引きにより三種の神器が揃い、天岩戸開きが起こってしまう。日本中が見守る中、「現代に戻るか、この世界に留まるか」の選択を迫られるが葛藤の末、信奈の告白を受け入れるも直後に六角親子の放った矢から信奈を庇って生死不明になる。織田家と交戦中であった毛利軍の小早川隆景に救助されるが、織田家臣時代のすべての記憶を喪っており隆景に惹かれていた事もあって毛利軍の将として働き出す。第二次木津川口の戦いでは、隆景と共に織田軍と戦い丁字戦法で信奈率いる鉄甲船を追い詰めるが半兵衛に策の裏を掻かれ敗戦。撤退の際に光秀と接吻したことで記憶を取り戻し、織田家に帰参する。安土城下での盂蘭盆の際に偵察に来ていた上杉謙信と出会い、心を通わせ、毘沙門天という殻に篭りながらも上杉謙信という一人の少女の孤独と助けを求める心を感じ取った良晴は救うことを決意する。上杉軍相手に玉砕の覚悟を決めた勝家も救うために「光源氏六条院計画」にて手取川の戦いで上杉軍を挟撃、謙信が一時的に毘沙門天の束縛から逃れるという奇跡もあり謙信を救い出した。織田軍は上杉軍に敗戦を喫したものの良晴の策により史実ほどの大敗を喫する事はなく、戦後は京に迫る毛利軍に対抗する為大友家への使者に任ぜられる。
3巻での本人による弁では、先祖は九州の大名で総本家は江戸時代に滅亡したとも語られていたが[注 7]、13巻で相良義陽との邂逅によって肥後・相良家の子孫であると判明した。
1巻終盤で足軽から侍大将に出世、3巻では筑前守の官位を賜り、7巻にて北近江20万石の大名に出世、8巻からは中国方面軍司令官として播磨に赴任し、11巻にて播磨を領有し毛利家との合戦外交権を得ている。
織田 信奈(おだ のぶな)
声 - 皆口裕子 / 伊藤かな恵[4]
本作のメインヒロインにして、もう一人の主人公。16歳。織田家当主にして尾張の姫大名であり、史実での織田信長とほぼ符合する存在。幼名は「」、登場当初は上総介の通称を名乗る。「デアルカ[注 8]」が口癖。
自他共に認める美少女で本人曰く「尾張一の美少女」[注 9]で服装もファッショナブルで、「茶筅まげ・腰ヒョウタンのバサラ風」「京友禅のお姫様スタイル」「南蛮兜とマント」「町娘」等々、バリエーションが多い。反面、粗暴な言動に加え、その奇矯な格好や振る舞いから「うつけ姫」等と呼ばれている。
卓抜した戦略家にして行動力の持ち主で、天下統一後の世界戦略まで見据えているが[注 10]、時代を超えたその考えが理解されることは少なく、異端児扱いされる。また銭にうるさく、茶器を普及させるなど金策にも長けている反面、ケチな面があり、織田家の家臣はみな薄給である。
気位が高く、短気な激情家であるため、天下布武のための弊害となる者、事柄に対峙すると、敵味方を畏怖させる程の冷徹非道の「第六天魔王」になりきる。しかし、心の底では非道になりきれない部分があり、根は心優しい性格であることは良晴を始めとした織田家臣団は理解しており、いつも暴走寸前でうまく窘められ、時に激励され助けられている。また、父・信秀や堺で出会った宣教師・ザビエルとの死別により「自分が信頼し、好きになる男性は死んでしまう」というトラウマを抱え、母親から冷遇されて育った境遇からも人一倍、愛に飢えている。
自分に対して物怖じしない良晴の事は当初から憎からず想いながら、自分の思うようにならない良晴といつも口喧嘩、その後は暴力へと発展していく喧嘩を毎度繰り返していく(周囲曰く「夫婦漫才」)。「金ヶ崎の退き口」の頃から良晴への恋を自覚していくが、気位が高く素直になれない自分と世に蔓延る身分の差に葛藤、それらを乗り越えて5巻終盤からは恋仲になるも、身分の差を慮り周囲(特に光秀)には隠す日々を送る。しかし感情が人並み以上に富んでいる信奈は独占欲、嫉妬心も異常に高く、良晴が他の美少女に目移りしていると浮気者と激怒しお仕置きが熾烈を極めるがそれは深すぎる愛情の裏返しで、それほどまでに良晴を大切に想い慕っている。良晴との別離などを経て最近では嫉妬はするもののお仕置きすることは少なくなり、素直に甘えたがるなど人間としても女としても成長を見せているが、一方で光秀からはその境遇からか「良晴に愛される事(自分の事)しか考えていない」との指摘もされている。信奈も良晴も子作りには前向きだが、光秀に邪魔されたり、織田家の置かれている状況を踏まえ、産休などで戦線離脱出来ないことから先延ばしされている。
良晴が心の支えとなってからは戦で魔王化する事もなく年相応の少女としての顔を見せ、武田や浅井・朝倉、本猫寺・雑賀衆と対峙しながらも天下統一へ邁進していくが、「大坂本猫寺合戦」の折に氏郷の手引きにより三種の神器が揃い、天岩戸開きが起こった際に全国津々浦々が見守る中で「天下も良晴も手に入れる」と宣言した事でついに恋仲が露見する事になった。それにより武田信玄や上杉謙信には敵視される事になったが、風評とは違う素顔の信奈を目の当たりにした全国の女子は共感を覚え、男子は信奈を崇拝するようになった事から図らずとも人心を得る事になった。武田・上杉・毛利・北条の反織田包囲網に対して、短期決戦で天下統一を成すべく、松平家や伊達家、九州勢との同盟による一大決戦を構想しており、京の防衛を光秀、上杉軍の足止めを勝家、九州勢との同盟工作を良晴らに託して自身は長篠にて武田軍と対峙。武田軍に対して必勝の策を準備していたが、突如の松平(徳川)家からの同盟破棄の提案を呑まざえるを得ない状況に誘導され、武田軍との決戦を中止、故郷の尾張を放棄して美濃で迎撃態勢を整える。
天下統一は自分で成し遂げるという考えと良晴の掌にありたくないという理由から、良晴に自分の未来を語る事を禁止している。しかし自分に懸命に尽くしてくれる良晴を見て、自分の野望が志半ばに終わるのではないかという予感もし始めている。
3巻で正四位下・弾正大弼、7巻で右近衛大将の官位を賜る。
信奈のみ史実と名前が違っているが、新装版にて名前の由来が明かされ、用意されていた元服後の名前を「女の子らしくない」という理由で強引に「信奈」に改名してしまったのが真相。
義元の考える源氏物語(ごっこ)での配役は、光源氏から寵愛を受けた紫の上。しかし信奈自身は源氏物語を嫌っており、光源氏についても「女の子をとっかえひっかえしてきた最低男」と酷評、良晴のハーレム構想にも断固、反発している(曰く「(良晴の愛人を認めてしまえば)私の幸せも○分の一」)。
織田一門[編集]
織田 信奈(おだ のぶな)
織田 信勝(おだ のぶかつ)→津田 信澄(つだ のぶすみ)
声 - 須藤翔 / 加藤英美里
信奈の弟。あだ名は「勘十郎」。周囲に唆されては謀反を起こす気弱な少年であったが、野望に乏しく自身も将の器ではないと内心自覚しており、信奈の事を嫌っている訳ではない。大変な美少年で100人近い女の子の取り巻きがおり、女装をすればその辺の女より美人になってしまうほどで対浅井・朝倉戦の折には信奈の影武者も務めている。
良晴の説得もあり信奈に謀反を許されたおり「津田信澄」と改名し勝家の与力となり、織田家重臣では数少ない男同士という事で良晴とは悪友の仲になり二人の恋路も応援している。
2巻終盤では浅井家との同盟の為、女装させられて「お市姫」として政略結婚させられてしまう。しかし浅井長政の秘密を知り、彼女と性別逆転の夫婦関係を結び、互いに理解し合った同士お互い愛し合う。しかし浅井家の同盟破棄によって離縁されてしまうも、愛する妻のために男として見違えるほどの成長を遂げた。一度真剣に恋をしたら、その人の全人生を背負うことと覚悟し、同盟破棄となり敵同士になった浅井長政を最後まで愛し抜いた。
7巻終盤では数々の合戦を経て、浅井長政を「お市」として妻に迎え入れ、以後は安土城に移った信奈に代わり岐阜城で武田家の西進を牽制しているがよく良晴や信奈の元に現れている。
お市(おいち)/ 浅井 長政(あさい ながまさ)
津田三姉妹(つださんしまい)
信澄とお市の間に生まれた三つ子。名は長女・茶々、次女・初、三女・江。信澄曰く「織田と浅井、戦国二大美形家系の血が合体した子供達は将来、絶世の美少女になる」と溺愛している。
特に長女の茶々は、赤子ながら外見、気性ともに叔母にあたる信奈にそっくりで、早くも良晴に懐いて(?)いる。
蒲生 氏郷(がもう うじさと)
近江の名門・蒲生家の嫡子で信奈の義妹。洗礼名は「レオン」。当初は織田家への人質であったが、日本古来の神話やキリシタンの聖書にも博識な学者肌でその聡明さと蒲生家との縁、そして信奈自身が妹分ではなく妹を欲しがっていたことから義妹に迎え入れられた。
天下人たる器を持つ信奈を崇拝しており純真だが、故に周りが見えず人の気持ちを慮らない所があり信奈の醜聞の原因となっている良晴を排除しようと画策。ガスパール・カブラルと結託し、一益を動かす事によって三種の神器を収集してその力で良晴を未来へ帰し、信奈を日ノ本を統べる神にしようと計画する。しかし天岩戸開きの折に信奈の良晴への想いを知り断念、その後は罪滅ぼしとして毛利家からの良晴奪還に尽力した。
その後、信奈の名代として伊達家に使者として訪れ、織田・伊達同盟を締結、与力として関東侵攻を支援することになったが、政宗とは反りが合わず、生涯の宿敵と予感していた。
織田 信秀(おだ のぶひで)
信奈の父で織田家前当主。斎藤道三とは美濃攻めで何度か戦っている。信奈の器量を見抜き、周囲の反対を押し切って信奈を世継ぎに指名したが、病によって死去した。
土田 御前(つちだごぜん)
声 - 浅野真澄
信奈の母。南蛮趣味にかぶれたり粗野な言動が目立つ信奈を嫌い、信澄を溺愛している。親子仲は冷え切っていたが、浅井・朝倉連合討伐後の「黄金の髑髏」騒動で信奈とは事実上絶縁した。
斎藤 道三(さいとう どうさん)
織田家臣団[編集]
明智 光秀(あけち みつひで)
声 - 矢作紗友里
織田四天王の一人で信奈と並ぶメインヒロイン。あだ名は「十兵衛」や「キンカン」。道三の小姓として仕えるが、彼が美濃を追われた折に浪人となり、後に信奈へ上洛の献策をしてそのまま召抱えられる[注 11]。トレードマークは金柑の髪飾りと広めのおでこ。アニメでは和装に女袴、革靴と、明治・大正時代の女学生を思わせる衣装をまとっている。見目麗しい美少女剣士で信奈の世界戦略に理解を示すなど、頭脳労働や礼儀ごとにも通じている。剣術は鹿島新当流の免許皆伝、鉄砲の名手であり後に刀から短筒に武器を替えた。口癖は「〜です」だが、その前の言葉が汚い(例:臓物ぶちまけて後悔しやがれ、です)ため、セリフから受ける印象はアンバランスなものとなっている。
幼少期からの周囲の環境の影響から思い込みの激しいところがあり、時に目的達成の為に周りが見えなくなる事や信奈の言葉を真に受けてそれまでと反対の行動に出る事も。また素直すぎる事もあり、それが裏目に出て空気が読めない。
良晴の事は当初「先輩」と呼び慕っていたのだが[注 12]、信奈の何気ない一言がきっかけで良晴を激しくライバル視するようになる。清水寺の戦い以後は火中の中助けに来てくれた良晴に恋心を抱くようになった[注 13]
良晴と信奈の仲を勘ぐっており、事あるごとに二人の仲を(無意識に)邪魔し、「信奈を良晴の毒牙から守る」という名目で毎度良晴に結婚を強要してくる。徐々に信奈への忠誠よりも良晴への想いが強くなっており、当初とは反対に最近では信奈に嫉妬・対抗意識を燃やす事が多くなっている。天岩戸開きの折に良晴と信奈が恋仲である事実を知り情緒不安定になりつつあるが、第二次木津川口の戦いでは記憶を喪った良晴に接吻して記憶を取り戻し、自分の感情を偽る事を止めて良晴に告白した。以降は良晴への想いを隠す事なく公言するようになり、信奈と張り合うようになるが一方で自身に暗い未来が訪れることを予感し出している。
信奈から任命された「畿内管領]」として畿内平定戦に従事しており、京の玄関口となる丹波を攻略中だが波多野氏の反抗に加え、織田軍(主に良晴)の援軍に再三駆り出されていた為、遅々として進まずそこに吉川元春の来襲を受け窮地に陥る。さらに波多野秀治に、自身の行動源泉となっている母・お牧の方の身柄と引き換えに信奈を裏切るよう脅され、極限状態まで追いつめられるが九州から戻ってきた五右衛門、義陽によって間一髪のところで救われるも自身とキャラの被った義陽の登場に動揺、さっそく犬猿の仲となっていた。
3巻で惟任日向守の姓・官位を賜り、4巻終盤では坂本城主に任じられ、15巻で丹波国を平定した。本人はまだ気づいていないが畿内管領としての管轄地の石高は150万石に迫っており、信玄や謙信を上回る大大名となっている。
義元の考える源氏物語(ごっこ)での配役は、情の深い六条御息所。光秀はこの配役に不満を露にしつつも、自分が良晴の正妻になれなければ良晴の愛人を片っ端から殺すと宣言している。
柴田 勝家(しばた かついえ)
声 - 雪野五月 / 生天目仁美
織田四天王の一人で18歳の姫武将。あだ名は「六(りく)」で幼名は「権六」だったが、年頃になった際に勝家本人が可愛くないと言った為変更した。
血気盛んな織田軍最強の猛将だが反面、頭脳労働は苦手。信勝の家臣であったが内心は信奈に仕えることを熱望しており、「稲生の戦い[注 14]を経て信奈の家老となり、以後織田軍の主力として活躍する。合戦では主に長槍を用い、水瓶を叩き割ってその破片で攻撃する「瓶割大斬撃」という技を使う。滅多に太刀を奮う事はないが、抜刀術も得意とする。
良晴が「リアルでは初めて見た」というほどの巨乳[注 15]の持ち主で、人に見られるのを気にしている。信奈と親しくする良晴には嫉妬めいた感情を抱いており、何かと突っかかってくる[注 16]一方で、良晴に胸を揉まれたことがトラウマになっている節があり、思い出すと切腹しようとする。また自身と長秀の周囲からの扱いの差に不満を感じており一方的にライバル視している。浅井・朝倉連合討伐後は北陸方面軍司令官として越前に本拠地に移し、上杉謙信の上洛戦に際しては手取川にて背水の陣で臨む。良晴の策の時間稼ぎのために一騎打ちに持込むが謙信の神懸り的な強さの前に討ち取られる寸前で援軍に駆けつけた良晴に救われた。
「女の子らしくなりたい」と考えており、良晴に未来の女の子について聞かされ、それを真に受けてしまい、一時期所謂「萌えっ子」になった事もあった。
丹羽 長秀(にわ ながひで)
声 - 久川綾 / 松嵜麗
織田家の家老で織田四天王の一人。信奈の小姓上がりで20歳そこそこの女性。あだ名は「万千代」。温厚な常識人で信奈の姉代わり。中国の古典や兵法に通じた教養人でもある。オトナの女というより、学級委員長的なお姉さんという印象。
参謀型で他人の補佐、合理的判断、情報分析をするのは得意だが、自ら軍を率いるのは苦手。他人の行動や発生した事件・状況に点数をつけるクセがある(採点癖)。
当初は信奈と良晴の恋には身分の差から否定的だったが、金ヶ崎の退き口以降は良晴の人柄を認め陰ながら応援する態度へと改めた。しかし最近では自身の婚期を逃しかかっている事を周囲に指摘されておりその度に必死に否定しているが、新装版の本猫寺で「激寒採点おばさん」呼ばわりされていた。
浅井・朝倉連合討伐後は若狭の大名に出世したが、傍で信奈を見守る為に後に辞退、以降は信奈の傍らで安土城の普請奉行になった。
新装版にて採点癖の理由が明かされ、「万千代」は幼名で本来は「五郎左」という名だが、家中の人々や敵将に「満(万)点娘が、五点の女に落ちぶれた」と嘲笑われるようになってしまい、以来、先んじて自分を馬鹿にする人間達を採点し始め、いつしか日常生活でもその癖が抜けなくなってしまったのが真相。長秀本人は「五郎左」という名を嫌っており、織田家中でも長秀の採点癖に触れることは禁忌となっていた。
滝川 一益(たきがわ かずます)
織田家四天王の一人で、甲賀出身で忍術と鉄砲に通じた少女。あだ名は「左近将監」で通称「左近」、一人称は「姫」。推定10〜12歳。その顔姿は姫巫女と瓜二つで、”手を触れた相手に心の内を語らせる”「他心通」という神通力を持つ。しかし触れた相手の人生を追体験してしまうという弊害があり、その人物が壮絶な人生を送ってきた場合、自身も心に深い傷を負ってしまうことになる。
おおらかだがムラッ気のある性格で、信奈が扱いに手を焼く数少ない妹分で良晴曰く「小悪魔系美幼女」。その愛くるしさと配下の九鬼水軍を駆使して伊勢をほぼ制圧したが、陸戦を嫌い信奈の再三の召集を無視し続けていた。左遷された良晴の求めに応じ、傘下の九鬼水軍を率いて織田軍主力(中央)へ復帰する。
10巻では、信奈の義妹となった蒲生氏郷の登場に動揺し、更には一益の姿を見た近衛前久の手引きで姫巫女と対面し、双子の姉妹であることが判明する。双子であった事で姫巫女の相続に支障を来す可能性があった事から御所の慣習により妹の一益が甲賀へ送られる事になったのが真相で、自由を追い求めていた自分は実際は二人の姉(姫巫女と信奈)の掌であった真実[注 17]と良晴から史実での自分の末路を聞いてしまい、追い詰められていく。合戦中に二人の姉の狭間に揺れ、戦線離脱状態に陥ったが事情を理解した良晴の「どちらの姉も選べないならば、二人とも見捨てるな」という言葉で立ち直る。その後、信奈の窮地を救う為三種の神器を用いて織田軍の危機こそ救ったものの良晴を喪ってしまい、以後は毛利家からの良晴奪還に尽力した。
何度か良晴に気があるような発言をしているが、良晴からはねねや五右衛門、犬千代同様に子供扱いされている。
前田 犬千代(まえだ いぬちよ)
声 - 早見沙織 / 福圓美里
信奈の小姓を務める12歳の少女。「犬千代」はあだ名で本名は「利家」。良晴とは気が合うらしく、家が近所である事からも何かと面倒を見てくれる。
信勝の家来を斬った事で出奔するが、後に虎の被り物を被るカブキ者となって織田家へと戻って来た[注 18]
戦では信奈の本陣に参する事が多く小兵ながら長槍を使いこなす強者だが胸の小ささを気にしたり、良晴に弟扱いされて反発したりと女の子らしい一面も見られる。初期から良晴への好意を隠す事なく伝えているが、当の良晴には子供扱いされて取り合って貰えずにいる。また信奈や良晴の匂いを嗅ぎ分けられるという特技を持つ。
浅井・朝倉連合討伐後は勝家の与力として越前に赴任した。11巻にて前述の特技にて良晴の居場所を突き止め良晴帰参に尽力した。
松永 久秀(まつなが ひさひで)
声 - 浅野真澄
大和多聞山城城主で姫大名。30がらみで外国人風褐色の肌を持つペルシァ系の短髪美女。あだ名は「弾正」。幻術や傀儡を使役し、宝蔵院流槍術の使い手でもある[注 19]。子代わりでもあった主君・三好長慶が病死してからは、有力大名や将軍家を次々襲撃してきた謀反人(良晴曰く「ヤンデレ入っている」)。
信奈に清水寺での謀反を許された折「白弾正」として生まれ変わると宣言、織田陣営に参ずる。
道三や曲直瀬とは旧知の仲で、特に道三とは男女の仲であった事が仄めかされている。
蔓延していた信奈に関する悪評を払拭する為にあえて謀反を起こし、反信奈派を攻撃し「信奈に討伐される」という形をとって爆死する。
九鬼 嘉隆(くき よしたか)
南国ビキニに身を包んだ九鬼海賊衆の女頭領。27歳。可愛いものに目がなく、一益にメロメロになっている。
男子禁制の女人海賊衆を率いてきた為婚期を逃しつつあり、子分達に事あるごとにネタにされているうえ、信奈には「行き遅れ」という不名誉なあだ名をつけられた。本人曰く、「10歳以上年下のかわいい男の子でないと結婚したくない」との事。
「大坂本猫寺合戦」の折に勃発した「木津川口の戦い」では、戦国最強と謳われる「村上水軍」と激突して旗艦・鬼宿丸を喪う大敗を喫した。その後、官兵衛やジョバンナの技術協力と織田家の財政援助により「鉄甲船」を建造。鉄甲船に生まれ変わった「新・鬼宿丸」で第二次木津川口の戦いに臨み、村上水軍に雪辱を果たした。
斎藤 利三(さいとう としぞう[注 20]
明智軍の副将を務める姫武将。元は稲葉一徹配下であったが光秀の才覚に惚れ込み出奔、明智軍に加入した経歴を持つ。
思い込みが激しく、空気の読めない光秀に振り回される苦労性だが、光秀を誰よりも崇拝しており、光秀のためとなるのであらば信奈を裏切れという献策も辞さないほど。
以前から長宗我部家と誼を通じており、義妹を長宗我部家に送るなど縁戚関係にある。
お牧の方(おまきのかた)
声 - まつだ志緒理
光秀の母。早くに夫を亡くし、土岐源氏の末裔として光秀を女手一つで厳しくも愛を持って英才教育を施した。近年は病に臥せっているが、光秀からはよく孝心を持たれている。
丹波で苦境に立つ光秀を見かね波多野家との和睦を斡旋すべく単身向かうも、和睦は成らず人質とされてしまう。しかし毛利軍の援軍が来ないと知り、逸った波多野家臣団に処刑されそうになるが、間一髪のところで五右衛門と義陽に救われた。
佐久間 信盛(さくま のぶもり)
声 - 松本忍
織田家の武将。信奈の父・信秀の代から織田に仕える宿老格だが、影が薄くうだつの上がらない老将。主に殿や退却戦で能力を発揮することから「退き佐久間」を自認する。長篠の戦いでは信奈の側近として従軍しており、突然の徳川家の同盟破棄により窮地に陥った織田軍を救うため、”ある将が勝手に退却し、織田軍の防衛線が崩壊したため、撤退せざる得なくなった”という筋書きを作り上げ、その将に志願する。引き留める信奈を振り切り、自分への「折檻状」を世間に公表するよう申し付けたうえで、断腸の思いの信奈に一族郎党、高野山追放を命じられた。
元はアニメ版オリジナルキャラクターで、信勝の家臣で信奈への謀反に加わったが信奈に許されている(原作では信勝の謀反には加わっていない設定になっている)。
池田 恒興(いけだ つねおき)
声 - 日岡なつみ
信奈の馬廻り。ポニーテールの少女。主に信奈への伝令役や取次ぎとして活動している。
アニメ版オリジナルキャラクターであったが、後に原作にも名前が登場している。
高山 右近(たかやま うこん)
声 - 荻野晴朗
摂津高槻城城主。フロイスの洗礼を受けキリシタンに改宗し、「ドン・ジュスト」を名乗る。清水寺の戦い以降は織田軍の傘下に入る。
小西 ジョウチン(こにし ジョウチン)
声 - 前野智昭
堺の商人。右近と共にキリシタンに改宗し、清水寺の戦いで織田家傘下となる。
万見仙千代(まんみ せんちよ)
浅井・朝倉連合討伐後に信奈が召し抱えた17〜18歳の少女。愛想はないが京文化に秀で、頭も良いため信奈に重宝され、小姓衆と旗本衆を統轄している。
正体は近衛前久に雇われた風魔忍者であり、信奈の側近くに仕えているのを良い事に信奈が臥せると「信奈の命令」を乱発し、武将達を信奈に会わせないようにして、信奈と武将たちの間に溝を作ろうとしていた。
久秀の謀反に便乗して信奈を暗殺しようとするが、五右衛門に阻まれ失敗。捕えられた後に自害した。
荒木 村重(あらき むらしげ)
織田家の傘下に入った摂津の姫武将。織田軍と本猫寺の合戦の際は日和見に終始しており、どちらにも遺恨がないということで信奈に摂津国主に抜擢された。
その正体は、朝倉義景。本物の村重は織田軍と本猫寺の板挟みに耐え切れず出奔、利休に敗れ鞍馬山に漂っていた「鬼」こと義景の魂を朧月夜が回収し、村重そっくりの少女の体と名前を与えられ成り代わった。茶器泥棒の内通者にされた村重は生前の記憶を失っていたものの、信奈への強烈な執着心だけは残っており姫武将として生まれ変わった今度こそ肉欲に支配されず信奈と添い遂げようと密かに決意する。「伊丹城」を「有岡城」として大改修する一方、朧月夜から受け取った茶器「唐草文染付茶碗」(通称”荒木高麗”)が自身の怨念を吸い取り、呪力を帯びていることを知る。織田家に恭順する裏で、生前同様に密かに長谷川等伯に信奈の絵を描かせたり、荒木高麗を使って最大の障害となるであろう半兵衛暗殺を計画する。
相良軍団[編集]
相良 良晴(さがら よしはる)
ねね
声 - 神田朱未 / 北方奈月
うこぎ長屋で良晴たちの近所に住む女の子。数えで8歳。長屋の長老格である祖父と一緒に暮らしている。後に信奈から良晴の私生活の監視役を頼まれ、良晴の義妹となる。
利発で算術が得意だが、オネショ癖があるなど年相応なところも見られるが、良晴のことを実の兄のように慕っている。良晴が中国遠征に出た後は、居城の長浜城で人材発掘を進め、親戚にあたる加藤、福島や石田、大谷を登用して「相良妹(幼稚園とも)軍団」を結成、長姉に収まる[注 21]
蜂須賀 五右衛門(はちすか ごえもん)
声 - 金田朋子 / 同左
川賊・川並衆の頭領にして少女忍者。良晴によると小学5年生位。雑兵なら複数を一度に気絶させる程の手練で、忍術や諜報活動にも通じている。歳の割に大人びているが、30文字以上のセリフを喋ると噛んでしまう。
元々仕えていた木下藤吉郎が討死した為、その場に居た良晴と新たな主従関係を結ぶ。良晴の出世と共に織田家へ召し抱えられ、情報活動のみならず良晴の護衛、他国への使者等外交面でも活躍する。良晴が大名に出世した際に正式に織田家臣となり良晴の筆頭家老となったが、「腕がなまる」との理由で相変わらず忍者をしている。
周囲にはひた隠しにしているが極度の男性接触恐怖症であり、男に触れると精神が混乱してやがて気を失う。主である良晴への接触は短時間なら我慢出来る。
良晴から本能寺の変とそれに伴う織田信奈の最期を伝えられている一人。
竹中 半兵衛(たけなか はんべえ)
声 - 小倉唯
病弱な14歳の少女。「半兵衛」はあだ名で本名は「重虎」。斎藤義龍の軍師で「今孔明」と呼ばれるほどの兵法家にして陰陽師。両親とも他界しており、叔父の安藤守就が親代わり。名刀「虎御前」を携え、木綿筒服を身につけている。
自称「おめん子(美濃弁で「人見知りっ子」の意)」でいじめられる事に過剰な反応を示す。生まれながらにして病弱な体質で、式神の前鬼を身代わりに立て、自分は菩提山で隠遁生活を送っていた。しかし、調略に来た良晴の人柄に義を感じ、只隠遁して生涯を終えるよりは良晴に仕えることにより軍師となり、支えになることに生きる意味を見つける。
陰陽師としての実力は抜きん出ており、式神を一度に多数使役したり、天候まで操るほど。義龍配下の時は十面埋伏等の待ち伏せ戦法を得意としたが良晴に仕えるようになってからは正攻法な献策が多く、その知略は信奈も当てにする程。
古い因習から日の本を解放するため、前鬼と共に京の龍脈を破壊している。その為、徐々に陰陽師としての力が衰えつつあり、自身の寿命を縮めている。三木城包囲戦の際にこれまで龍脈を破壊していた事による「気」の消耗により危篤状態となる。しかし、久秀と五右衛門が協力して盗み出したやまと御所の宝物”蘭奢待”により「気」を取り戻し10年程寿命を延ばす事が出来、一命を得た。それでも病が完治した訳ではない為、病弱なところは変わっていない。
陰陽師の力は失ったが軍師としての智謀はますます冴えており、第二次木津川口の戦いでは良晴が繰り出した「丁字戦法」に対して「輪形陣」を考案して九鬼水軍の危機を救い、更に良晴帰参の為に光秀の暴走を見逃す。
良晴に命を救われてからは明確な好意を抱くようになり、想いを伝えようとしているが生来の気弱な性格に加え、信奈や光秀など周囲の個性の強い姫武将達の雰囲気に呑まれ伝えられずにいる。
良晴から本能寺の変とそれに伴う織田信奈の最期を伝えられている一人で、聡明故に首謀者が光秀となる事にも感づいている。
黒田 官兵衛(くろだ かんべえ)
播磨の姫路城城主。少年にも見える出立ちだが12〜13歳の女の子である。洗礼を受けており「ドン・シメオン」と名乗り、南蛮装束を着ている。信奈からは「播磨」というあだ名で呼ばれている。
頭の回転が非常に早い天才であり、その才を見込んだ父・宗円から家督を譲られた。九州に遊学し、南蛮の科学を研究していたため日焼けしてしまい、肌が黒い。播磨にいた頃は陰陽道を会得していた。性格は楽天的で自信過剰であり、人の心情を理解出来ない為、周囲の人からまるで理解されて居なかった為友達がおらず、妖怪を召喚して遊んでいた過去を持つ。半兵衛とは無二の親友である一方、九州編の時には思春期を迎えつつあるようで良晴は「女っぽくなった」と感じ、官兵衛自身も自分を最後まで信じてくれて、二度も命を救ってくれた良晴には恩義や友情以上の感情を抱きつつあるが、半兵衛の想いも知っているため、告白するつもりはないようである。
「南蛮に出て南蛮の知識を学びたい」という野望を持ち、その為に信奈に天下を統一して貰う為織田家に仕官するも、良晴の(女癖の)監視役兼軍師にされてしまう。良晴を歴史を歪める「いれぎゅらあ」と認識しており、極秘に良晴強制送還計画を進めていたが、良晴に危機を救って貰い、良晴の自分を友達と思ってくれる気持ちに触れ、照れながらも心を開いていく。半兵衛の負担を減らすため、単身宇喜多直家の調略に向かうが失敗し、書写山に幽閉される。直家に処刑されそうになったが、良晴に救出されその後は暫く有馬温泉にて湯治をしていたが第二次木津川口の戦い前に復帰して、南蛮技術を用いた鉄甲船建造の指揮をとる。以降も相良軍団筆頭軍師である半兵衛を追い抜く為に南蛮戦術の研究に勤しんでおり「手取川の戦い」では上杉軍必殺の「車懸りの陣」に対して、「てるしお」で迎え撃った。
九州遊学の経歴から良晴と共に大友家への使者に任ぜられたが、宗麟の名代であるガスパールとの会談にて巧みな話術に惹き込まれていく。豊後中津領を得た上に、自身の未来を教えられた事が決定打となり逆に調略されてしまい大友家の軍師に鞍替えして天下統一の野心を露にする。その後、調停に訪れた近久、良晴、義陽を相次いで捕縛、人質にして島津軍との決戦に備えていたが、実際はガスパールに調略されたふりをしていただけで、大友軍の指揮権を掌握して島津家との最短での停戦に向け、裏切り者を汚名を被りながら策を練っていた。”両軍の戦局を膠着させて、漁夫の利を狙う龍造寺家の存在を理由に停戦させる計画”であったが、宗麟の『宇佐八幡神の予言』までは知らされていなかったため、土壇場で立花一家の独断専行により官兵衛の策は瓦解、最後は自身が全責任を被って近久に処刑されるつもりであったが、官兵衛の裏切りを端から信じていなかった良晴の助けや龍造寺家を監視していた五右衛門からの報によって策は完成する。その後は宗麟から引き続き大友軍の指揮権を託され、毛利家への牽制のために毛利領へ出兵する。
半兵衛より軍師の心得として「心を流れる水の如く静かに清らかに保っていなければ知恵が曇る」と助言されており、九州でガスパールから未来を知らされたことで”軍師として完成した未来の自分”の名として「如水」とも名乗るようになる。
良晴から本能寺の変とそれに伴う織田信奈の最期を伝えられている一人。
相良 義陽(さがら よしひ)
今川 義元(いまがわ よしもと)
島津 家久(しまづ いえひさ)
山中 鹿之助(やまなか しかのすけ)
毛利家に滅ぼされた主家・尼子家の再興を目指す「尼子十勇士」の筆頭を務める短髪の美少女。勝家のように勇猛で光秀のように礼儀正しく、良晴に「戦国の正統派美少女」と絶賛されており宇喜多軍に包囲され危機に瀕していた良晴を救い、主家再興を果たすため良晴の家臣となった。
主家再興の為、月に「七難八苦」を唱えた為、次から次へと苦難が襲いかかるようになり、次第に苦難に直面していないと落ち着かない性格になってしまったのだが、毛利との合戦前後に捕らえられた後、帰還する際にどこかあっさりしている一面も見せた。
スタイルは良く巨乳だが、長らくはっきりとした表記は無かった。しかし、小説第12巻で信奈がはっきり明言した。
尼子十勇士(あまごじゅうゆうし)
鹿之助の部下。皆、奇抜の名だが、大将である鹿之助に忠誠を誓っており、鹿之助の自滅癖も受け継いでいる。
石田 佐吉(いしだ さきち)
ねねに登用された良晴の義妹。後の石田三成。歳は13〜15歳くらいと思われる近江屈指の聡明で気位の高い美少女だが、貧乳なのを極度に気にしているため胸の話をされるのを嫌がっており、巨乳である虎之助を目の敵にしている。良晴のことは「兄上」と呼ぶ。柿が嫌いらしい
茶道にも精通している自称”お茶ソムリエ”で、紀之介は無二の親友である一方、良晴が心配するほど虎之助・市松とは争いが絶えない犬猿の仲。
天岩戸開きの際の良晴と信奈の姿に理想の男女、主従の絆を見出したと語り、良晴と”兄妹を超えた関係”になることを夢見ているがそれ故に信奈からは要注意人物にされている。
相良軍団に加入した後は紀之介と共に半兵衛の下に配され、内政や兵糧差配などを学んでおり信奈からは幕僚の才があると評されている。反面、戦は苦手のようで紀之介には「口だけ達者でひ弱い」と言われている。
大谷 紀之介(おおたに きのすけ)
ねねに登用された良晴の義妹。後の大谷吉継。無二の親友である佐吉に誘われ相良軍団に仕官した照れ屋の覆面少女で歳は13〜15歳くらいと思われる。良晴のことは「兄くん」と呼ぶ。
ねねによれば罠などの計略に優れているらしいが、極度の恥ずかしがりやで半兵衛以上の気弱な性格が難点。口癖は「祟るんだから」。
相良軍団に加入した後は佐吉と共に半兵衛の下に配され、内政や兵糧差配などを学んでおり信奈からは大将の才があると評されている。
福島 市松(ふくしま いちまつ)
ねねに登用された良晴の義妹。後の福島正則。ねねの親戚にあたる尾張出身の黒髪と和服の似合う市松人形のような美少女。歳は13〜15歳くらいと思われるが虎之助のことは「姉御」と呼び義姉妹の契りを交わした仲。良晴のことは「お兄ちゃん」と呼ぶ。
無邪気で元気溌剌とした性格、犬千代に匹敵するほど槍の達人で信奈の屋敷から盗んできた名槍「日本号」に惚れこんでいる。姉貴分である虎之助を慕う一方、思ったことをすぐ口に出す性格も相まって佐吉との仲は悪くいつも口論が絶えない。
相良軍団に加入した後は虎之助と共に官兵衛の下に配され、軍法・戦術などを学んでおり信奈からは「いずれ天下分け目の大戦で先鋒を務める猛将になる」と評されている。
加藤 虎之助(かとう とらのすけ)
ねねに登用された良晴の義妹。後の加藤清正。市松同様にねねの親戚にあたる尾張出身の短髪でボーイッシュな男装少女。歳は良晴が言うには半兵衛と同じくらいであるらしい。良晴のことは「兄貴」と呼び、市松とは義姉妹の契りを交わした仲。いずれ虎を狩ることが夢
長身で巨乳、さっぱりした性格の武闘派娘だが、本人は巨乳を隠すために男装をしているため貧乳である佐吉からは目の敵にされており、虎之助自身も胸が極端に薄い娘は信用出来ないという考えから犬猿の仲。信奈からもその巨乳を目の敵にされており一時、九州への左遷を命じられるなど煙たがられている。
荒木村重の謀反の際に初陣を飾り、沖田畷の戦いでも小西弥九郎の水軍に乗り、良晴の援軍として駆け付けた。その際、商家出身の弥九郎とは全く反りが合わず、犬猿の仲となっていた。
相良軍団に加入した後は市松と共に官兵衛の下に配され、軍法・戦術などを学んでおり信奈からは「いずれ日ノ本を代表する名将になる」と評されている。
前野 長康(まえの ながやす)[注 22]
声 - 高橋英則
川並衆の副将。頭領の五右衛門にちょっかいを出す良晴に殺意を抱いたり、五右衛門の一言で自分の意見を簡単に翻したりする為、良晴に「真性のロリコン」と言われている。
良晴が大名になった際に正式に織田家臣となり、相良軍団の中核を担っている。
浅野(あさの)の爺さま/ 浅野 又右衛門[注 22]
声 - 広瀬正志
ねねの祖父で、うこぎ長屋の長老として良晴の面倒を見ている。物忘れが激しく、良晴の事を会う度に忘れ、違う人の名前で呼んでしまう。
黒田 宗円(くろだ そうえん)
官兵衛の父。娘の才能を見抜き家督を譲って隠居した。官兵衛が留守の間姫路城の留守を守って居たが、良晴が播磨に赴任した際に城を譲ったが良晴からは城は借りたと遠慮されている。
飄々とした性格で何事にも動じない人物だが、官兵衛が人の輪に入れず孤独を感じている事を案じる優しい父親でもある。
黒田 松寿丸(くろだ しょうじゅまる)
官兵衛の妹。後の黒田長政。黒田家の織田家への臣従の証として長浜城に人質に出される。万見仙千代の出した「信奈の命令」によって処刑されそうになるが、半兵衛によって救われる。
前鬼(ぜんき)
声 - 高橋伸也
半兵衛が使役する式神の筆頭で彼女の影武者。30がらみの美男子で中々の美声の持ち主。その正体は安倍晴明本人である。
飄々とした態度を崩さない怪人物でいたずら好き。妖かしとしての実力は圧倒的で、久脩の式神を一瞬にして屠り去った程[注 23]
何事も往生際が悪く全てを救おうとする良晴に対し、呆れながらも好ましく思っている素振りを見せ、時に助力し叱咤して導く。
8巻から半兵衛の龍脈の破壊により力が弱まっており、再生出来なくなってしまい戦闘能力も衰える。官兵衛を救うため良晴と共に書写山に向かっている際、直家に出会し、良晴を庇って自分の弱点である銃弾を受ける。最後、良晴を自分の友と認め、主人の半兵衛を任せ天に還る。
後鬼(ごき)
半兵衛が使役する式神の一人。オオカミの耳と尻尾を生やしている少女。
すねこすり
官兵衛が寂しさを紛らわせる為に錬成した人工精霊。性別はメスで、手乗りサイズの子犬のような姿をしている。人恋しく女の子の肌に触れるのを喜びとしている。
良晴と信奈の仲を裂くため官兵衛が良晴に取り憑かせた。良晴のハレンチ疑惑が晴れた後、信奈と光秀に今までの仕返しとばかりにボコられ、以降は前鬼を失った半兵衛に取り憑くことになった。

三河・松平家[編集]

松平 元康(まつだいら もとやす)
声 - 田村ゆかり / 三森すずこ
三河の小大名・松平家の当主で姫大名。幼少の頃から今川家と織田家の間で人質生活を送った苦労人。たぬきを始祖と崇める松平家の伝統で、たぬき耳とたぬき尻尾を付けている(アニメでは軍配もたぬき柄)。信奈の幼馴染で、その頃いびり倒されたトラウマから彼女には頭が上がらない。
なかなか本音を語らない策謀家だが、良晴への恩義を忘れず金ヶ崎で残ろうとしたりするなど、誠実な部分も合わせ持つ複雑な人物。日頃から隠忍自重を余儀なくされる鬱屈した人生を送っている為、半蔵曰く「一度ぶち切れると止まらなくなる」らしい。
乱波を使ったゲリラ戦法を得意としている。当初は今川義元に付き従っていたが最前線に回される等扱き使われており、それらの不満が積もり桶狭間の敗戦で今川家から独立、織田家と同盟を結ぶ。大名としての実力は発展途上だが、「三方ヶ原の戦い」で相対した武田信玄は「武将として見込みがある」との感想を抱いたようで将来性はある様子。長篠の戦い前に現れた自身に瓜二つの世良田二郎三郎元信に困惑する中、旧友・正信の信奈を裏切るという献策を断固拒否したことで世良田・本多主従にどこかに軟禁された。
服部 半蔵(はっとり はんぞう)
声 - 櫻井孝宏
元康に仕える忍びの頭領。単なる忍びの頭領ではなく、松平家や他国の情勢から作戦をたてる冷酷な戦略家でもある。
桶狭間の合戦では良晴達を後一歩で討取るところまで追詰めるが、良晴が未来から来た人間だと理解しており、元康が当初仕えていた今川義元の武将としての力量を疑問視していた事もあって主君・元康の命運を託せる人間だと彼の説得に応じて見逃す。金ヶ崎では桶狭間の約束を守ってくれた恩義に報いるべく良晴に加勢する。
本多 忠勝(ほんだ ただかつ)
松平家の姫武将。元康のいかなる命にも従う覚悟を決めていることから、良晴でも軍議に居たことに気付かなかったほど寡黙な性格。三河最強の勇将の名に相応しく、戦場では愛槍「蜻蛉切」を振るい、いかなる敵をも寄せ付けないほど。これまでは出奔した同族の本多正信の説得に当っていた為不在だったが、長篠の戦い前に正信の帰参に伴い戦列に復帰した。しかし半蔵よりも先に世良田元信が元康と入れ替わったことに気づき、怒りを露わにするも軟禁されているであろう元康の身を案じて成敗出来ずにいる。
新装版では三方ヶ原の戦いにも参戦しており、武田四天王最強の山県昌景と一騎打ちに臨んでいる。
本多 正信(ほんだ まさのぶ)
松平家の軍師を務める姫武将。元康の幼馴染で「弥八郎」と幼名で呼ぶほど親しい間柄。織田家と本猫寺の合戦に際して、起こった「三河にゃんこう衆一揆」に参加する為、出奔したが本猫寺の降伏に伴い世良田元信を連れ帰参した。謀略に長け、一揆衆として諸国を流浪していた際に一時期、松永久秀に仕え、傀儡術の指南を受けた。以後は傀儡術を用いての諸国の情報収集に努め、良晴やガスパールの行動から信奈が近い内に横死すること、最後に漁夫の利を得るのが松平家こと徳川家となることに気付き、徳川家を天下人にすべく舞い戻った。長篠の戦い前に織田と武田を食い合わせるために、元康に織田を裏切るよう献策するも拒否されたことで元康を排斥、元信を徳川家康として担ぎ出す。元康を事実上の人質として半蔵や忠勝を抑え込むと、全権を握り、徳川家の名声に傷がつかないよう信奈から同盟破棄を申し出るよう仕向ける。それからは一時的に武田に寝返るも徳川家が矢面に立たないよう織田・武田間で立ち回っていく。
世良田二郎三郎元信(せらだじろうさぶろうもとのぶ)
影武者という名目で本多正信が連れて来た元康と瓜二つの謎の少女。外見は側近である半蔵ですら見分けがつかないほどで、元康の”緊張すると爪を噛む癖”がなかったため、辛うじて忠勝が気づくことが出来た。
本人によれば自身にも出自は不明で本猫寺一揆に参加していた折に知り合った正信に「世良田二郎三郎元信」と名付けられたと語っている。戦国時代最後の覇者「徳川家康」を自称し、元康との入れ替わりを宣言、正信と共に元康を排斥する。

壊滅勢力[編集]

駿河・今川家[編集]

今川 義元(いまがわ よしもと)
声 - 國府田マリ子 / 能登麻美子
駿河遠江を支配する大大名・今川家の当主。姫大名。足利将軍家の分家という高貴な血筋で、気位も高い。「海道一の弓取り」を自任するが、その戦略は自軍の戦力を過信した部下丸投げのアバウトなスタイル。根が臆病な為に、戦いの最前線に赴く訳でもなく、自身は本陣で高みの見物をしている。大戦力の今川軍故にそれまではこの戦法が通じていたものの、そのような杜撰さを良晴に突かれ史実通り桶狭間の合戦で敗北。今川家は分散・滅亡し人質となる[注 24]が、出家する約束を半ば反故にし食客同然に遊び暮らしていた。
光秀の献策により次期将軍として信奈に担ぎ出され、紆余曲折の末にお飾りの征夷大将軍に任ぜられ念願の「今川幕府」を開く。将軍になってからも蹴鞠やお茶にうつつを抜かす日々を送っているが、良晴と信奈への恩義は忘れておらず本猫寺との南蛮蹴球大会に飛び入り参加したり、自信を喪失した信奈を叱咤するなど、ここぞという時には将軍として思いがけない活躍を見せる[注 25]。織田軍が第二次木津川口の戦いで村上水軍に対し勝利を収めた後には、良晴と信奈の恋仲を世間に対してカムフラージュするため良晴の偽装祝言相手に立候補する。その際には普段の能天気ぶりとは一転して周囲を論破して信奈に偽装祝言を認めさせるが、良晴を「天下一の男」と賞賛する等当の義元も恋心を抱いている。
偽装祝言を挙げた後は、既成事実とすべく良晴の正妻として行動を共にしており、戦嫌いにも関わらず「手取川の戦い」にも付いて来て良晴を勇気付ける良妻ぶりを見せた。実は結構な巨乳。
義元の考える源氏物語(ごっこ)での配役は、光源氏の正妻葵の上。また良晴が日本中の姫武将を篭絡する「天下布恋」という構想を抱いており、信奈と光秀の将来の決裂についても感づいている節がある。
太原 雪斎(たいげん せっさい)
故人。義元の回想に登場した今川家の宰相を務めた名僧。義元の恩師にして父親のような存在で、雪斎自身も無垢な義元の事を理想の君主にして我が子同然に接しており義元には「幸福を掴む道」を教えており、その教えが義元の生きる理由となっている。
また自身の死期が近い事を悟っていた事から元康を後継者として教育しており、義元にも自身が死んだ際は上洛を取りやめるよう伝えていた。

美濃・斎藤家[編集]

斎藤 道三(さいとう どうさん)
声 - 麦人
美濃を支配する戦国大名。京の油商人から立身出世した百戦錬磨の強者。2巻の時点で還暦を過ぎている。兵法や人物に通じた老練な策略家である一方、ヒヒジジイそのままの行動に出る事もしばしばである。若い頃は絶世の美男子であり、数々の女性と浮名を流してきた。
正徳寺の会見で信奈の実力を見抜き、彼女に美濃を譲ろうとするが、嫡子の義龍に謀反を起こされる。長良川に追い詰められ絶体絶命の危機に陥るが、助けに来た良晴の説得に応じて脱出。以後、織田家の客人として隠居の身になる。
織田家に来た後は事実上の信奈の後見人となって岐阜城の留守役を務めていたが、その影で病に冒されており武田軍の岐阜侵攻の際には病を押して出陣するが、川中島から生還した山本勘助の策に翻弄される。合戦は武田軍に与した義龍の翻意によって辛くも勝利するが、直後に病死する。
元主君の忘れ形見を養子にした(だがのちに実子であることが判明した)長男・義龍と帰蝶姫[注 26]の二子がある。
斎藤 義龍(さいとう よしたつ)
声 - 梁田清之
道三に美濃を追い出された土岐頼芸の子と称し、長良川の戦いで道三を美濃から追い出して斎藤家の当主となった武将。大男で身の丈が六尺五寸程もあるらしい。加えて、顔に肉が付きすぎて落書きのような顔(だが病に冒されて痩せ細った時の顔は若い頃の道三のように美男子である)になってしまっている。だがその風貌に似合わず頭の切れる人物で、道三追討の際に織田軍が現れると速やかに引き返したり、墨俣の良晴を攻撃するときに稲葉山城にも十分な守備兵を残すなど慎重な作戦を好む。信奈に降伏後も、言い逃れしようとする長政を諌めたり、結果的にだが斎藤家を裏切ってしまった半兵衛を笑顔で許すなど、度量の広さがうかがえる。
信奈に放逐された後、山本勘助に騎馬隊を預けられ、岐阜の戦いの際に止めとなる筈だったが、自身の出生の真実を知り道三に加勢、勝利に貢献したが既に不治の病に冒されていた為、道三の後を追うように間もなく病死した。
アニメ版では美濃の城主の時は粗暴な振る舞いが多かったが、「龍面鬼」と名乗って朝倉家に身を寄せてからは武人らしい性格となって人間的な成長を見せた。
安藤 守就(あんどう もりなり)
声 - 滝知史
美濃三人衆の筆頭で半兵衛の叔父。あだ名は「伊賀守」。
愛想のよい外見とは裏腹に腹黒な性格で、周囲から全く信用されておらず、金にも汚い。ただし半兵衛のことは可愛がっており、常に気に掛けている。
稲葉 一鉄(いなば いってつ)
声 - 稲田徹
美濃三人衆の一人。本名は「良通」、あだ名は「伊予守」。
軍師としての半兵衛に心酔しており、半兵衛や安藤が織田家に寝返ると、率先してそれに従った。
アニメ版では義龍の策によって、織田信奈と味方の氏家卜全と共に焼き殺されそうになるが、自分たちの窮地を救った信奈に味方する。
氏家 卜全(うじいえ ぼくぜん)
声 - 松本忍
美濃三人衆の一人。本名は「直元」。
一鉄と同じく半兵衛に心酔しており、共に織田家に与する。
アニメ版では半兵衛に心酔している描写はないが、義龍の策によって織田信奈と味方の稲葉一鉄共々焼き殺されそうになるが、信奈の奇策に救われた折に稲葉と共に織田の味方になる。

北近江・浅井家[編集]

浅井 長政(あさい ながまさ)
声 - 斎賀みつき
北近江の戦国大名・浅井家の当主。あだ名は「猿夜叉丸(さるやしゃまる)」で、由来は幼名から。
美青年風の出で立ちだが、実はうら若き娘である。人質時代に操を守るため男と偽り[注 27]、以後その事実をひた隠しにしてきた。その美貌を生かした調略を得意とし、敵対勢力の女性を篭絡し、今の地位に上り詰めた過去を持つ。
信奈に結婚を条件とした同盟を申し込むが、良晴たちの活躍で婚約は破棄。同盟のため嫁いで来たお市姫(信澄)の正体を知り、彼と相思相愛の仲となり、彼と二人きりの時には「お市」と名乗るようになる。
織田家への謀反に反対し幽閉されるが、惨敗した父・久政と家臣たちを見捨てる事が出来ず、浅井家当主へと戻っていく。織田軍との合戦では獅子奮迅の活躍を見せたが、信澄相手に躊躇いを見せ決定打を打てず、「浅井長政」と「お市」の間で葛藤する。小谷城落城の際には死を覚悟し信澄に討たれる事を望んだが、良晴から父・久政の遺言を伝えられ思い留まる。
浅井・朝倉連合滅亡後は信奈の義妹「お市」として新たな人生を歩み始め9巻にて信澄との間に子を儲け、後に三つ子を出産した。当初は織田家中でも重臣しかその正体を知らず、世間には極秘とされていたが「お市は信奈や信澄とは血縁関係のない尾張の町で見つけた美少女を信奈が義妹にした」という作り話を世間に流布した事で信澄との婚姻関係が正式に公表された。
浅井 久政(あさい ひさまさ)
声 - 四宮豪
長政の父で浅井家前当主。武将としては凡庸で、六角家・朝倉家に臣従する事で家名を守ってきた。
隠居していたが娘・長政を天下人にする為家督を奪い、織田信奈包囲網に参加する。長政と信澄の関係を知ってからは二人の仲を引き裂いた事を後悔しており、小谷城が落城すると良晴に『遺言』を託し、切腹した。

越前・朝倉家[編集]

朝倉 義景(あさくら よしかげ)
声 - 木村良平
越前の名門・朝倉家の11代当主。幼名は「長夜叉」。公家装束に身を包んだ30歳前後の男性。幼少期に母と死別し、一族の朝倉宗滴に虐待のような苛烈な武稽古を施される過程で頭角を現しつつあった信奈と比較される日々を送った。その結果、人格が歪み現世の一切に興味を示さなくなり、母の面影を求め『源氏物語』の世界にのめり込んでいく。
比叡山での和睦の席で出会った信奈に理想の女性像を見出し、以降は歪んだ心を満たすために信奈を執拗に追い求めると同時に、信奈を守ろうとする良晴を邪魔者として目の敵にしている。
戦乱の終盤に居城・一乗谷を信奈によって徹底的に焼き討ちされ精神が崩壊。久脩に自身に呪いをかけるよう命じ、信奈と良晴に激しい憎悪を抱き、へと生まれ変わった。鬼となった後も執拗に信奈を付け狙うが、利休の錬金術の前に敗れた。その後は荒木村重として二度目の生を送ることになる。
朝倉 宗滴(あさくら そうてき)
朝倉一門で軍事一切を取り仕切る老将。幼い義景に苛烈に武芸を叩き込む。『源氏物語』を好む義景を「軟弱者」と罵り、織田家の信奈を「未来ある将器」と評し比較し続けた結果、義景が信奈を意識するきっかけを作る。実際は朝倉家は当代の当主が文治政治家として領国経営や都との文化交流に励む一方、軍事は宗滴が一切を取り仕切っていたが、自身も老境に入っていたため、その焦りが次代の当主である義景への猛烈なしごきへと繋がっていた。

比叡山延暦寺[編集]

覚恕(かくじょ)
姫巫女の兄で天台座主。実権は豪盛らが握っており、お飾りの存在である。
織田軍の比叡山攻めの際は甲斐を訪れており、信玄の上洛軍の大義名分に利用される。
正覚院 豪盛(しょうかくいん ごうせい)
声 - 宮下栄治
延暦寺の僧兵を束ねる首領。僧でありながら酒を飲み、肉を食べる典型的な破戒僧。姫武将を忌み嫌っていたため浅井・朝倉連合に与し、織田軍と戦う。
不利になれば女人禁制の比叡山に逃げ込んだり、和睦の席で騙し討ちしようとする等、勝つためには手段を選ばない。
その考え方と卑劣さゆえに信奈に降伏した際、逆鱗に触れた信奈や織田家臣団に加え、今川義元からも集団で足蹴にされ、そこをフロイスに救われたため、フロイスを「観音菩薩様の生まれ変わり」として崇める。
その後は織田陣営に付き坂本城の警備を任されるが、同時にフロイスを観音菩薩として象った像を複数作って布教させようとする。
アニメ版では破戒僧ではなく、南蛮人を日本から追い出す名目で近衛達と手を組むが最終話で袂を分かつ。

本猫寺[編集]

けんにょ
猫を本尊とする新興宗教「にゃんこう宗」の総本山・本猫寺(ほんびょうじ)の当主。猫耳と猫尻尾(イミテーションではなく本物である)を身につけた小柄な少女。幼いその年齢とは裏腹に、「戦で疲れた民の心をお笑いで癒す」という固い信念を持った器の大きな教祖であり非常に聡明。人間離れした運動能力と、至近距離で鉄砲で撃たれても平気な肉体を持ち、にゃんこう宗徒には半神半人の存在として崇められている。その影響力は絶大で、毛利家や武田家にも外交ルートを持っている。
戦に明け暮れている武士や、無力な公家を全く信用しておらず、大坂・摂津の本猫寺を要塞化して籠城している。和平の使者として訪れた良晴の説得を受け織田家との戦を回避し、以降は南蛮蹴鞠に興じていたが、突然猫耳と猫尻尾が取れて普通の少女になってしまい、妹のきょうにょに本猫寺を追放される。
猫耳と尻尾が取れたと同時に超常的な力を喪い、性格もこれまでの天真爛漫から素の性格である聡明・冷静沈着に戻った一方で影が薄くなった。きょうにょを止めるため織田家に身を寄せ、織田家と本猫寺の合戦回避に奔走したが影の軍師に狙撃された事が引金となり大阪本猫時合戦を招いてしまう。その後、何とか一命を取留め旧友である孫市の本拠・雑賀荘に身を置いている。
きょうにょ
けんにょの妹。南蛮蹴鞠や漫才にうつつを抜かす姉に不満を抱いていた為、けんにょが猫神で無くなったのを機に当主の座を奪い、織田家との合戦を宣言する。しかし大阪本猫寺合戦において、孫市が戦鬼となり戦ったことにより戦の悲惨さを目の当たりにしたきょうにょを始めとするにゃんこう宗の女子門徒たちの士気はガタ落ち、戦場がいかに地獄であるかを知る事となった。それからきょうにょは、織田家との戦を始めた責任を取り最後の決戦に臨むことを決意する。しかし、第二次木津川口の戦いで毛利軍が敗戦した事により大阪本猫寺は全面降伏し開城する事となった。
実はけんにょと同時期にきょうにょの猫耳と猫尻尾も取れていて、半兵衛と前鬼が龍脈を絶った事が原因とされている。
雑賀 孫市(さいか まごいち)
紀伊の鉄砲傭兵集団・雑賀衆を率いる姫武将。堅苦しい武家社会を嫌い、自由奔放な本猫寺に味方をしている。特注の火縄銃「八咫烏(やたがらす)」を振り回す豪傑だが、「自分がほれた天下一の男と結ばれるのが夢」と公言する乙女チックなところも持っている。「尻でも喰らえ」が決め台詞で、自慢の桃尻を褌ルックで露出させている。
織田家の和睦の使者として来た良晴を気に入り自分の婿にしようとアプローチをかけており、伊達政宗に雇われた際には本猫寺の時とは違い、姫武将らしい清楚な着物姿をしており最新鋭の騎馬鉄砲隊を編成していた。
大坂本猫寺合戦では、戦鬼へと変貌し織田軍の武将の首を100間の間隔から撃ち落していくという御業を示し、織田軍のみならず味方の本猫寺軍共に震撼させた。孫市は今だかつて一発で討ち損じた経験がなかったが、信奈との南蛮蹴鞠対決の思い出等から彼女を一発で討つ事が出来ず躊躇した孫市も負傷して合戦は終了した。織田・本猫寺の停戦期間が切れると信奈との決着を望み、雑賀水軍を率いて堺を奇襲するも待ち構えていた織田軍の「鉄甲船」に完敗し、またもや信奈を打ち損じる事となった。これを期に孫市は、信奈を討ち真の自由を手に入れるため織田家と戦っていく事を決意して姿をくらました。
下間 乱亭(しもつま らんでぃ
本猫寺五大将軍の一人。銀髪碧眼の大柄な南蛮人の少女で本名は「ランディ」で、当初は「らいりぇん」と名乗っていたが良晴に「乱亭」に改名された。
かつてはドミヌス会の修道女でフロイスとも面識があったが、けんにょの漫才を見て「笑いの素晴らしさ」を思い出し、にゃんこう宗に改宗した。
新装版では、元聖ヨハネ騎士団の騎士でジョバンナの同僚。オスマン帝国との戦争に疲れ果て、棄教して本猫寺に入信したという設定に変更されている。
下間 仲孝(しもつま なかたか)
本猫寺五虎大将軍の一人。本猫寺の外交を担当する小柄な少女。話が長い上にあちらこちらに逸れてしまう為、交渉が先に進まない。
新装版では、猿楽の名人で千葉出身ということからあだ名は「掛布」。
下間 頼龍(しもつま らいりゅう)
本猫寺五虎大将軍の一人。津田宗及の友人の本猫寺一の文化人だが主語・述語・目的語などを省略する癖があり、掛布の通訳が必要なほど。あだ名は「岡田」。
下間 頼旦(しもつま らいたん)
本猫寺五虎大将軍の一人。伊勢長島の肉屋出身。庶民派ということであだ名は「川藤」。
下間 頼照(しもつま らいしょう)
本猫寺五虎大将軍の一人。越前出身の自称”本猫寺の切り込み隊長”。怒り眉ということからあだ名は「真弓」。

反織田勢力[編集]

甲斐・武田家[編集]

武田 信玄(たけだ しんげん)
甲斐を統べる名門・武田家の当主で20歳前の姫大名。父・信虎を追放して当主となった。「信玄」は出家名で、本名は「勝千代」。天才肌の軍略家で投機的ながら内政にも成功し、本作世界では最強の戦国大名である事が示唆されている。自国の内政が涎が出る程好き。その為、戦いが終わると直ぐ引き返して行く謙信が理解出来ず、何度も闘っている。
勇ましく雄々しく「甲斐の虎」武田信玄として人々の前では振舞っているが、「勝千代」として素の信玄は子供を見れば黄色い声をあげ、猫を見れば涎を垂らしながら可愛がり続ける程の大の子供好き、猫好きの年頃の女の子である。また、可愛い女の子には目がなく、勝家に匹敵する巨乳。
新興著しい織田家との対決、勘助から聞かされた天命を動かす者との相対を欲し、上洛を決意する。自分は天命を持ちえぬ者なのか不安に思っていたが、三方ヶ原の戦い前に出会った天命を動かす者、相良良晴との邂逅、及び暗殺の危機を自らの力で乗り越えた事で完全な存在になった。三方ヶ原で松平元康を破ると、勘助の待つ岐阜へ赴き、道三との戦いに臨んだ。
実の父のように慕っていた勘助の病死、上杉軍の川中島再進出や伊達政宗の関東侵攻もあって上洛戦を一時中断し、同盟国の北条家の援軍として小田原城に篭城していたが、信奈と会見を行い伊達軍を撤退させることを条件に川中島で上杉軍を抑えるという盟約を結んだ。
天岩戸開きの際に天下獲りも良晴も諦めないと宣言した信奈を人生最大の宿敵と見定めて、北条・上杉と「甲相越一和」を結び、松平領の長篠城に攻め込む。
三方原の戦い以降、敵である自分の命を救った良晴に好意を寄せており、勘助の後釜の軍師兼武田家の種馬として良晴を勧誘している。また新装版では良晴に弟・太郎を重ね合わせている。最愛の妹・信繁の仇にして終生の宿敵である上杉謙信に対しても「謙信を打ち破って地上へ引き下す」という愛憎を超えた想いを抱いており、その想いがあったから自身は名将になれたと回想し自分を差し置いてそれを成し遂げた良晴に嫉妬もしていた。
外伝『天と地と姫と』の主人公。父・信虎をも超える才気溢れる武田家の長子であったが、信虎には認めて貰えず叱責され続けた結果、気弱な性格になってしまった。
四郎 勝頼(しろう かつより)
信玄に滅ぼされた諏訪家の娘で7歳の童女。「かわいい」との理由で信玄の義妹にされ、勘助からは崇拝されていた。良晴の事を気に入っている。本名は「諏訪四郎勝頼」。
新装版では、信玄に不慮の事態が起こった場合の後継者と明かされている。これは後継者であった一門の信繁、太郎は死去しており、妹の逍遥軒は将器に欠けているため。
武田 逍遥軒(たけだ しょうようけん)
信玄の妹(信虎の三女)。戦などは得意ではなく、どちらかといえば芸術肌の人間らしく、信玄の影武者の役割を担っている。
山本 勘助(やまもと かんすけ)
武田家の軍師たる僧形隻眼の小男。諏訪大明神の巫女の末裔である四郎を崇拝しており、彼女のお願いなら何でも聞いてしまう。宿曜道を用い人の天命を占う事が出来る。
川中島での失態を償うため玉砕を覚悟したが、信玄に諌められ、生き永らえた。その後、信玄の上洛戦に際して美濃で斎藤道三と対決。「啄木鳥戦法・改」を用いて道三を追い詰めるも斎藤義龍の裏切りにより失敗、単騎で道三と対峙するも直後に脳溢血を発症し、病死した。
信玄と勘助の間には親子にも等しい絆があり、信玄にとっては実の父以上に自らを理解してくれた人物でもあり、勘助にとっても信玄を天下人にする事を生き甲斐としていた。
山県 昌景(やまがた まさかげ)
武田四天王筆頭。身長130cmと小柄だが、名門・山県家の当主としてのプライドが高く、気品溢れる姫武将である。
馬場 信房(ばば のぶふさ)→馬場 信春(ばば のぶはる)
武田四天王の一人。身長が高くモデル並の体形をしている。「不死身の馬場」と恐れられているが、話をするのがとても遅く、非常に恥ずかしがりな性格をしている。
長篠の戦い前に先陣を務める決意として「信玄」の本名である「晴信」にあやかって、「信春」に改名した。
高坂 昌信(こうさか まさのぶ)
武田四天王の一人。農民の娘だったが、「ひまわりの花のようにかわいい」との理由で信玄の小姓に取り立てられた。軍議では「逃げましょう」としか言わないので、「逃げ弾正」と呼ばれている。
徳川家の寝返り直後の軍議では、武田家の命運が大きく傾き始めていると予感、四天王で唯一、撤退を進言している。
内藤 昌豊(ないとう まさとよ)
武田四天王の一人。これといった特徴がなく影が薄く、信玄には名前すら覚えられていない。その為戦場で抜群の功績を挙げても認めて貰えない。
覚恕(かくじょ)
武田 信虎(たけだ のぶとら)
外伝『天と地と姫と』に登場。信玄ら姉弟の父親で甲斐の大名。容貌魁偉な巨漢で敵には容赦しない猛獣なような男だが反面、一族衆は手厚くもてなす。しかし長女・勝千代だけは例外で徹底的に冷遇する一方、次女の信繁を溺愛している。
武田家を追放された後は、諸国を放浪した末、”影の軍師”と素性を隠し、近衛前久の元で軍師を務めていた。
武田 信繁(たけだ のぶしげ)
故人。信玄の妹(信虎の次女)。信玄を公私で補佐する最愛の妹であったが上杉軍との死闘となった「川中島の戦い」で戦死し、その死は姉・信玄のみならず、討った謙信にも深い哀しみを残した。
外伝『天と地と姫と』に登場。幼名は次郎。
武田 太郎(たけだ たろう)
外伝『天と地と姫と』に登場。信玄の弟(信虎の長男)。正義感溢れる武田家の長男だが反面、短慮なため信虎の後継者からは除外されている。
板垣 信方(いたがき のぶかた)
外伝『天と地と姫と』に登場。武田四天王(信虎時代)の筆頭。信虎の側近を務める宿老。
甘利 虎泰(あまり とらやす)
外伝『天と地と姫と』に登場。武田四天王(信虎時代)の一人。武田家中一の猛将。
横田 備中(よこた びっちゅう)
外伝『天と地と姫と』に登場。武田四天王(信虎時代)の一人。
飯富 虎昌(おぶ とらまさ)
外伝『天と地と姫と』に登場。隠居した小山田虎満に代わり武田四天王(信虎時代)に抜擢された姫武将で太郎の傅役を務める。
諏訪 頼重(すわ よりしげ)
外伝『天と地と姫と』に登場。信濃国諏訪の国人。信濃侵出を目論む武田家にとって諏訪は信濃の要衝であることから、武田家の息女禰々と婚姻同盟を結ぶ。

越後・上杉家[編集]

上杉 謙信(うえすぎ けんしん)
関東管領職の上杉家の名跡を継ぐ越後の姫大名。齢は17〜18歳で真紅の瞳に白銀の髪、そしてアルビノという日本人離れした容姿を持つ他、病弱なのか作中では大豆アレルギー生理痛に悩まされる場面が出てくる。
アルビノ故に日光を苦手としており、普段は毘沙門堂に篭っているが、いざ合戦になると神懸り的な直観力を発揮して武田信玄と並ぶ戦国最強と呼び声高い。何よりも義の戦を重んじており、当初は武田信玄と川中島の戦いを繰り広げていたが、織田家が武田、浅井・朝倉軍に挟撃されると面識もない織田家の援護を行うも、浅井・朝倉軍が劣勢になると逆に織田家と一戦を交えようとしたり、最上義光に暗殺されそうになっていた伊達政宗の護衛に直江兼続を派遣する等常に弱者の味方となっている。
初登場は外伝『邪気眼竜政宗』であったが、天岩戸開きの際に自身の人生観とは正反対に天下獲りも良晴も諦めないと宣言した信奈を欲深き者と断罪。「人生最大にして最後の仇敵」と定め、11巻にて宿敵であった武田・北条との「甲相越一和」を結び、京にて織田家に宣戦布告した。
毘沙門天の化身と信じるが故に生涯不犯を誓い、自身の余命が僅かであることを悟っており今は信奈と共に昇天することを望んでいたが、安土城での盂蘭盆の際に良晴と心を通わせ、手取川の戦いにて自身を縛っていた毘沙門天から解放され良晴に想いを寄せるようになる。信奈への敵意も嫉妬だと認めたうえで良晴と添い遂げるという欲を抱き人間として信奈と決着をつける事を望む。
外伝『天と地と姫と』の主人公で幼名は「虎千代」。
直江 兼続(なおえ かねつぐ)
上杉家の重臣で齢12〜13歳頃の姫武将。出自は戦災孤児であったが、上杉謙信にその才気を見出され、小姓から破格の出世を遂げ、名門・直江家の名跡を継いだ知勇兼備の将。
謙信に命じられ、最上義光の暗殺に危機に晒されていた伊達政宗の護衛とその才覚を見極める為に伊達家に派遣されたが、実直で純粋な兼続とは反対に中二病を発症して捻くれ者の政宗とは喧嘩友達のような関係になる。輝宗が畠山某に人質にされると義を掲げ、輝宗を救出するも政宗が奥州を席巻し始めると、奥州の秩序を守る為、南奥州連合軍の軍師となり政宗と対峙する。
伊達家に居候していた際に異性(と思い込んでいる)として片倉小十郎に好意を抱き、政宗の義妹・愛姫の魅力に骨抜きにされ自身の妹にしたがっており、越後に帰還した際には小十郎への想いと愛姫から一字をとり、『愛』という字を前立にあしらった兜を着用するようになった。
初登場は外伝『邪気眼竜政宗』であったが12巻にて本編に登場。奥州での出来事を経て一回り成長しており、上洛戦では上杉軍の副将を務め宇佐美定満と直江大和が育て上げた謙信の理解者として謙信を救う役目を良晴に託した。
長尾 為景(ながお ためかげ)
外伝『天と地と姫と』に登場。綾と虎千代の実父で越後守護代・春日山長尾家当主。齢70歳を過ぎた老将だが、野心深く怪物じみた荒武者で過去には主君である越後守護や関東管領をも弑逆した驍将。父を殺害した隣国・越中の一揆衆との戦いに明け暮れ、国内の越後衆も纏められず国の内外で戦乱を起こしている。
(あや)
外伝『天と地と姫と』に登場。虎千代の姉。アルビノという日本人離れした風貌に加え、極度の虚弱体質故に父親に疎まれる虎千代を母・虎御前と共に大切に育てる。後に虎千代を守るために上田長尾家当主の政景に嫁ぐ。
本編では12巻で登場。綾と政景の長女・上杉景勝が謙信の養女となっており、上洛戦に出陣する前も謙信の身体も心も限界に来ている事を悟りその身を案じていた。
長尾 晴景(ながお はるかげ)
外伝『天と地と姫と』に登場。綾と虎千代の異母兄。血気盛んな為景とは正反対に春日山に引き篭もって風流趣味に浸る惰弱な貴公子。
長尾 政景(ながお まさかげ)
外伝『天と地と姫と』に登場。春日山長尾家の分家にあたる上田長尾家当主。為景とは孫ほども歳が離れているが息子の晴景よりも為景に瓜二つで、笑いながら逃げまとう兵を斬り捨てる残虐な猛将。惰弱な晴景よりも自身の方が越後守護代に相応しいと考えており、老齢の為景に越後守護代職の譲位を迫る。しかし春日山長尾家に虎千代が誕生してからは異様なまでの執着を見せ、「越後の王には、相応の女が必要」との考えから虎千代との婚姻を要求する。
本編では、既に故人となっているが謙信の回想で登場しており不器用ながらも本心から謙信を愛していたようで生前に「屍になっても、魂だけの存在に成り果てようが、貴様を地上に引きずり下す」と宣言していた。しかし謀反を繰り返す政景の存在が越後統一の最大の障害となっていた事から宇佐美定満に事故に見せかけて暗殺された。
宇佐美 定満(うさみ さだみつ)
外伝『天と地と姫と』に登場。越後の国人で琵琶島城主。知略に優れる飄々とした男で民と分け隔てなく接するため越後の民からも親しまれている。かつて敵対していた為景に一族を皆殺しにされた遺恨があるものの、越後の現状を憂いて為景と政景が共倒れにならないよう両陣営の間で軍師として上手く立ち回っている。虎千代誕生の際にも立ち会っており、その溢れんばかりの才覚を見抜き越後初の姫武将にすべく行動を起こす。
本編では、既に故人となっているが謙信の回想で登場しており越後国主となった謙信の軍師を務めていた。しかし義を重んじるが故に義兄である政景に非情になれない謙信を見かね、自身もろとも政景を暗殺した。
直江 大和(なおえ やまと)
外伝『天と地と姫と』に登場。春日山長尾家の重臣。叛服つねない越後国人の中で為景に付き従う寡黙な男で年頃になった虎千代の傅役を務める。
本編では、既に故人となっているが謙信の回想で登場しており越後国主となった謙信の下で宰相を務めていた。しかし綾と政景の婚姻の贖罪として生涯独身を貫いており、宇佐美定満が見出した少女を養女としたが宇佐美と政景が死んでからほどなくして病死した。
なお虎千代らからは直江大和と呼ばれているが、名前の大和は官位である大和守の略称で本名は景綱。

相模・北条家[編集]

北条 氏康(ほうじょう うじやす)
北条家の3代当主たる姫大名。小田原城を居城とする関東の雄で「相模の獅子」と呼ばれている。長い黒髪を腰まで垂らした、青白い肌の華奢な体をしている。胸が小さいことを気にしており[注 28]甲相駿三国同盟の際に「胸の話をしない」と約定を交わした程。態度は優雅、かつ傲慢。関東に独立王国を作る事を野望としており、上洛したい信玄とは利害の一致から同盟を結んでいる。ゆえに、お互いをあまり信頼していない。
戦いでは籠城策を異様な程好み、壮大な城郭、膨大な量の兵糧、忍の張る結界、敵将の籠絡、と確実・陰険な策を弄し、撤退する敵軍を追討して大きな損害を与える。その戦法の前には上杉謙信、武田信玄の両雄ですら小田原を落とす事が出来なかった。
小田原会談の際に対面した信奈を「異質な存在」として危険視し、殺そうと陰謀を張り巡らせている。また、自分の秘密(お尻の蒙古斑[注 29])を見られた事に激昂し、良晴の事も殺そうとしている。新装版では篭城策に固執する原因が上杉謙信の小田原侵攻時の恐怖心から来ており、また強気な態度の裏で長年の北条家当主としての激務により心身共に疲弊しきっているが、妹の北条氏政が将器に欠けるため、隠居出来ずにいる境遇が明かされている。信奈を危険視しつつも、どんな時でも篭城せず城から出て戦うと宣言した自分とは正反対の信奈には羨望にも似た想いを抱き、いずれ自分を小田原城から引きずり出すかもしれない存在と予感していた。
武田・上杉と結んだ「甲相越一和」では険悪な仲である信玄と謙信の仲裁役となり、背後を脅かす伊達家に対して単独で関東の防衛の任に当たる事になる。
風魔 小太郎(ふうま こたろう)
関東最大の忍者組織「風魔」の首領。氏康の軍師的存在として策謀を練っている。黒装束に身を包んでおり、性別不明である。
北条 幻庵(ほうじょう げんあん)
新装版に登場した北条家の重鎮。初代当主「北条早雲」の娘とも妹とも噂される年齢不詳の老婆。氏康の心身が限界に近づいていることを悟っており、箱根で対面した信奈の命を救い、氏康を託す。

安芸・毛利家[編集]

小早川 隆景(こばやかわ たかかげ)
毛利元就の双子の娘で「毛利両川」の妹。歳は、詳しくは不明だが子供を産める歳にはなっているらしい。「明智(めいち)の将」と称される頭脳派で毛利家の宰相にして弓の達人。常に冷静で表情に乏しい。姉の元春と違い、元就の遺言を尊重しており、毛利は天下人の器を見定める役目と考えており、信奈が天下人たるかを見極めようとしている。
播磨での織田軍との戦いでは後一歩の所で勝利を逃した事から、村上水軍を動員して厳島の戦いの如く、乾坤一擲の作戦として信奈の裏をかき第一次木津川口の戦いで九鬼水軍を壊滅させ、信奈を追詰める。第二次木津川口の戦いでは、良晴の知識を基に織田軍の「鉄甲船団」旗艦「鬼宿丸」を圧倒するが、半兵衛に策の裏を掻かれ村上水軍は大敗を喫する。しかしその後、毛利軍の敗戦を事前に予想していた宇喜多水軍に救助される。信奈が毛利家の背後をつくため九州勢と手を組むことを予期して、良晴らの行く手を阻むため、密かに宝具「蛇比礼」を長宗我部家に横流しすることで良晴を死なさず遭難させる(真実はガスパールが正体を隠し村上水軍経由で隆景に横流ししたのだが、後に良晴は隆景は自分が肥後相良家の末裔だという考えに至り、史実通りならこのまま破滅の道を辿った義陽らを救う機会を与えるためにガスパールの策略に乗ったふりをしたのではないかと考えている)。姫路城で隆景の進軍を防いでいた鹿之助が光秀救援のため、播磨から離れたことを察知すると瞬く間に播磨を抜き、畿内に進出、毛利領を脅かす大友軍に構わず、国主不在となっていた摂津・本猫寺跡地を占拠、新たに「大坂城」と名付け不退転の決意を示す。
記憶を失くしてしまった良晴を介抱してからは、彼の人間性を兄・隆元と重ね次第に彼に惹かれていくようになる。いつか良晴が記憶を取り戻し自分から離れていってしまう事を恐れて、彼に対して「そばにいてほしい」、「自分を置いていかないでほしい」等と告げている。また良晴自身、村上武吉より聞かされた、隆元が殺された後の隆景の錯乱騒動より、彼女から自分が離れてしまえば彼女は心の不安や弱さから壊れてしまうのではないかということを危惧し始める。しかし心ならず、良晴は記憶を取り戻してしまう。それでも良晴を織田家に返す為自分の想いを押し殺し、「自分の兄は浮気癖などなかった」という名目を理由に良晴を遠ざけ織田家に返す(武吉曰く、これを期に「兄離れ」が出来たという)。良晴が織田に戻った後も恋慕の気持ちを断ち切ることは出来ず、良晴を奪回するため織田家と戦っていく。良晴との出会いと別離を経て、その智謀はますます冴え渡るようになり、戦国時代の終焉に向けて信奈の”日ノ本全土を巻き込んだ一大決戦構想”を悟り、敵として同調している(隆景曰く「私と織田信奈は、今、同じ夢を見ている」)。
言葉遣いの荒い元春を窘めるツッコミ役である。
義元の考える源氏物語(ごっこ)での配役は、光源氏の愛人明石の方
吉川 元春(きっかわ もとはる)
毛利元就の双子の娘で「毛利両川」の姉。「豪勇の将」と称される武闘派で居合の達人で脇差「姫切」を常に持ち歩いており、妹・隆景と間違えられないように「毛利上等」と書かれた鉢巻きも巻いている。気が短く安芸言葉で話す為、相手に恐がられる事が多いが、根は剛直で清廉な姫武将であるため、裏切りなどの不義を心底嫌っており、宇喜多直家や安国寺恵瓊を信用していない。
妹の隆景の事は大変大事に思っており隆景の恋を応援する一方で、元春自身は天下一の女たらしである良晴の事は快く思っていない否、不快に思っている。また山陰で幾度も激闘を繰り広げた山中鹿之助を宿敵と認める一方で敵味方の垣根を超えて尊敬の念を抱いている。上洛戦の際にはようやく理想の主君に巡り合えた鹿之助を通じて良晴の人望を認め、良晴がいた頃の毛利は隆景を始めとして活気に溢れていたことを振り返り、良晴がいたら隆元も死ぬことはなく、鹿之助とも仲間になれたかもしれないと考えるほど。
「天下を狙うな」という元就の遺言に不満を持っており、義昭の幕府再興を名目に天下を取ろうと企んでいる。第二次木津川口の戦いでは鉢巻を外して無表情を装うことで隆景の影武者となって信奈を翻弄し、良晴が織田家に復帰すると悲嘆に暮れる隆景を叱咤し、恋を成就させる為に織田家と徹底的に戦う決意を固め、瞬く間に山陰を平定し京に迫るも再び、鹿之助の妨害を受けることとなった。
太平記』、『平家物語』といった恋物語にふける趣味があり、平家物語の続きを勝手に書いてにやにやする悪癖があり、隆景に「腐った女子のような趣味」と苦言を呈されている。現実の男には一切興味が無く、汚らわしいものとして認識している(兄の隆元を除く)。
毛利 輝元(もうり てるもと)
毛利家の三代目当主で隆元の遺児にあたる。まだ幼女のため、叔母にあたる元春・隆景の補佐を受けている。毛利家が西国の覇者となってからの幼当主であるため、戦よりも風流趣味に傾倒しており宰相である隆景も”人徳溢れる主君にする”という教育方針を掲げている。現在は、姫大名の茶会に憧れているが時に、隆景からはお仕置き(お尻ぺんぺん)を受けることもあり若干、怯えている。
毛利 隆元(もうり たかもと)
毛利家の二代目当主で元就の長男、両川姉妹の兄にあたる。故人。濃すぎる父や妹とは似ても似つかぬ地味で影の薄い存在。両川姉妹には「穀潰し」「無能」と散々に言われていた。
戦も下手、謀略の才能もからっきしという凡庸な将と思われていたが、妹達への愛情と人徳、そして比類なき男気という美徳があり厳島の戦い前には策謀家故に商人や周辺勢力から信用を失っていた元就に代わり、商人達から借銭し、更に村上武吉との会談で「『賭け』の儀式」を強要され窮地に陥った妹達を助け出すなど、武吉をして「天下人の器」と認める程であった。
上記の一件を機に兄妹仲も良好となり家族一丸で厳島の戦いで陶軍を破った後、奪った領国を上手く経営し、人々からは信義に厚い将と賞賛された。しかし最期はその人徳が仇となり、尼子方と内通した家臣に毒殺されてしまい、家族の中でも特に隆景の錯乱振りは後に毛利家の黒歴史になる程凄まじいものであったらしい。
武吉からこの話を聞いた良晴は感銘を受け、後に九州で島津四姉妹を前にして「武も知も持っていないが、妹達のためにいつでも死ねる憧れの男」として名前を挙げる程。
新装版アニメイト特典の「毛利編」では、良晴の介入により九死に一生を得ており、毛利家に仕えることとなった良晴の兄貴分として意気投合している。
毛利 元就(もうり もとなり)
毛利家の初代当主で、隆元・両川姉妹の父。故人。小さな国人領主であった毛利家を安芸の大名にまでのしあげたが、数多くの権謀算術を用いたことから「中国最悪の謀将」「謀神」とも呼ばれている。
老境に入ったが、陶・尼子という二大勢力に挟まれている事情もあって隠居も出来ず、家中では頼りない隆元、両川姉妹の仲の悪さに日々頭を悩ませており三人に「三本の矢」の話を聞かせるが、元春によってあっけなく折られ元就の企みは散った。
穂井田 元清(ほいだ もときよ)
元就の第四子(次男。史実では四男)で隆元や両川姉妹の弟にあたる少年。側室の子という出自のため元就からは正室と側室の子を明確に分けるため「虫けら同然」と呼ばれ、厳しく育てられたがそれは家臣団から側室の子と冷遇されないための措置で特に宰相の地位に就く姉・隆景から手厚い庇護を受けてきため、「景さま」と呼び敬愛を通り越して崇拝している。良晴とも村上水軍時代に面識があったようで隆景の幸せを願う故に良晴との恋の成就を全力で応援している。
村上 武吉(むらかみ たけよし)
戦国最強と謳われる村上水軍の首領。全身赤銅のように日焼けした弁慶似の大男で記憶を喪っていた良晴はプロレスラーと勘違いしていた。毛利元就の代から毛利家に仕えているが、元々は海賊であるため純粋な主従関係はない。人情に溢れる人物で、勇敢な人物(『賭け』の儀式を突破した者)や男の鑑となるような男気を持つ人物には手厚く義理堅い。しかしごつい外見にそぐわず純情で色恋には疎い。亡き毛利隆元とは義兄弟の契りを交わした間柄で隆元が死去した後は兄代わりとして両川姉妹を見守っている。
木津川口の戦いで救助した良晴が記憶を失っていた際は殺そうとしていたが、良晴が賭けの儀式を見事に突破したことでその男気を認め海賊見習いとして面倒を見ることになる。良晴のことは「小僧」と呼んでおり結構、気が合っていたようである。
安国寺 恵瓊(あんこくじ えけい)
毛利家の外交尼層。若き能弁家で、かつて京に在住していたことがあるため、毛利家の畿内担当外交官となっている。
元の出自は安芸武田氏の一族であったが、毛利元就の侵攻によって滅亡してしまったため、安芸の安国寺で出家して尼層となった。その後、上洛して「暗黒寺」という密教系の寺でも修行したため、その頃からの京の公家や商人たちとの人脈があり、小早川隆景に評価され毛利家に仕えることとなった。
既に元就も他界しているため毛利家への遺恨はなく、自身を取り立ててくれた隆景に恭順しているが、清廉潔白な隆景に対して自身を”融通無碍”と評し、しがらみがない分、隆景を上回っているとも考えている。またそのような得体の知れない性格から吉川元春には宇喜多直家同様に信用されていない。

備前・宇喜多家[編集]

宇喜多 直家(うきた なおいえ)
備前美作の大名。40歳手前の男性。敵対する国人豪族を暗殺して勢力を拡大した通称、奸悪無限の男
刀の代わりに南蛮の短筒を持ち歩いており、武将の暗殺に用いている。「姫武将殺し」のあだ名を持ち、姫武将や武将の奥方を籠絡し、野心の道具として利用して来た為評判はかなり悪いが、「女子供は殺さない」という美学を持っている。
生き残るため毛利家に臣従しているが両川には全く信用されておらず、忠誠心を図るため播磨攻略を命じられ良晴たちと戦う。捕らえた官兵衛を救出しに来た前鬼を消滅させるも良晴と対決した際に落馬、その際に腰を負傷したこともあって暫く戦線離脱する。毛利方として記憶を喪った良晴と再会した際には、療養中に秀家に献身的な介護を受け露璃魂を発症、両川姉妹や義昭から不気味がられていた。記憶を喪った良晴には隆景らの手前、手を出す事も出来ず逆に元春に罵られる仲間として彼を受け入れている。仮病を用いて織田にも毛利にもつかず日和見に徹していたが、織田・反織田陣営が西軍・東軍に分かれての最終決戦が近づくと官兵衛・隆景の双方から旗色を明確にするよう突き付けられ、弥九郎を相良軍団に送り込む一方、自身は毛利方として東軍参入を表明する。
様々な姫武将と恋沙汰が流れる良晴を「自分以上の姫武将殺し」と評価する一方、良晴に入れ込む信奈・光秀・義元が織田家崩壊の鍵である事にも気付いている。
宇喜多 秀家(うきた ひでいえ)
直家の娘。「家臣や領民に慕われる領主になって欲しい」との直家の願いにより、キリスト教の英才教育を受けキリシタンになる。その影響か、気品に満ちた純朴な少女に育ち、父のやり方に胸を痛めている。
お守り役の弥九郎と共に、官兵衛の脱出の手引をしていた折に良晴と出会う。その際に直家を改心させるために良晴に一芝居打って貰った事から恩義を感じている。
小西 弥九郎(こにし やくろう)
宇喜多家臣の少女。後の小西行長。キリシタンであり、「アゴスチノ」の洗礼名を名乗る。堺の商人・小西ジョウチンの娘だが、堺でトラブルを起こし、備前に流れた所を直家に召し抱えられ、秀家のお守り役に抜擢される。商家の娘らしく上方言葉をしゃべり、時折、実家から取り寄せた名産品をもって宇喜多家の同盟国である毛利家などを相手に商売に勤しんでいる。
父・ジョウチン経由で官兵衛の要請を受け、清正と共に小西船団を率いて日本海側から九州へ駆け付け、沖田畷の戦いでは龍造寺家から離反した松浦党と連携して、海上から龍造寺軍を攻撃した。また主君である直家も織田と毛利、どちらが勝利しても宇喜多家が安泰なように弥九郎の織田家(相良軍団)への参入を黙認している。
沖田畷の戦いでともに戦った清正とは性格も価値観も全く合わず、早くも犬猿の仲となっていた。

足利将軍家[編集]

足利 義昭(あしかが よしあき)
将軍・足利義輝の妹。義元がそのまま子供になったような性格をしている。
松永久秀の謀反に遭い、兄と共にへ亡命したが、兄から将軍職を譲り受け、足利幕府再興を目指し帰国。通称「お手紙将軍」で、現在は毛利家に身を寄せ、武田・上杉を始め全国の武将に信奈討伐の書状をばら撒いている。実は武田・上杉・北条の「甲相越一和」締結の立役者であり、「上洛を果たしたものを幕府管領職とする」「氏康の妹を謙信の義妹とする」「武田・上杉の禍根の地である川中島を幕府直轄地とする」という条件で三者を和睦させる等、したたかな策略を見せている。
良晴とは毛利軍の陣中で初対面しており、記憶を喪っているとはいえ鹿之助を捕獲した手柄もあり懐いている。後に身分のない良晴との関係に悩む隆景に無邪気に「良晴を自分の義兄にする」という案を出すが、嫉妬した隆景に即座に拒絶された。
足利 義輝(あしかが よしてる)
征夷大将軍。松永久秀の謀反に遭い、妹・義昭と共に明へ亡命。同地で剣術修行に入り浸っている。

中立勢力[編集]

奥州・伊達家[編集]

伊達 政宗(だて まさむね)
声 - 大久保瑠美
金髪で左眼が紅いオッドアイの少女で、あだ名は「梵天丸(ぼんてんまる)」。南蛮人との間に生まれた不義の子であり、その為周囲に疎んじられていた。
中二病気味で、聖書の世界設定、特に『ヨハネの黙示録』にどっぷり嵌っている。自らを「黙示録のびぃすと」に例え、その象徴である「666」の数字を三つ巴風にあしらった眼帯(実は小十郎が山本勘助からもらったもの)で左眼を隠している。小田原で出会った信奈からは”妹みたいな存在”と一目を置かれている。
奥州から堺へ遊学に来ていたが、南蛮寺で出会った良晴の言葉にインスピレーションを受け、「第六天魔王・織田信奈」と並び立つ「天下覆滅のあんち・くらいすと"邪気眼竜政宗"」を自称するようになる。出羽へ帰国後、伊達家の家督を継承し、奥州制覇と天下統一へ向けて行動を開始。摺上原の戦いでは計略を用いて佐竹家を盟主とする南奥州連合を破り、瞬く間に南奥州を平定し関東を脅かす程の一大勢力となって小田原城に来襲する。傭兵として孫市を雇い、最新鋭の「騎馬鉄砲隊」編成して小田原城を包囲していたが、隣国の最上家の伊達領侵攻を受けて良晴の説得もあり、奥州へ一時帰国した。その後は居城を仙台に移すなど暫く内政に力を入れていたが、織田家からの使者として現れた蒲生氏郷との交渉で織田家との同盟、西軍への参加を承諾、氏郷を与力に加え再び関東へ出兵する。
外伝『邪気眼竜政宗』の主人公で、その生い立ちから良晴との邂逅を経て、奥州の覇者に登り詰めるまで描かれている。
片倉 小十郎(かたくら こじゅうろう)
15歳の少女で伊達家家老の一人娘で男装の麗人。政宗のお守役を務めており、後に政宗が家督を継いだ際には筆頭家老に就任するも政宗の暴走を諫めているが全く聞き入れられない。
小姓姿で行動しており、良晴を始めほとんどの人間に男と勘違いされている。男だと思っている直江兼続からもひそかに片思いされているが、本人はまったく気づいていない。
伊達 成実(だて しげざね)
伊達一門で政宗の従姉に当たる姫武将。政宗と大して歳は変わらないが早熟な為、実年齢以上に見られている。”虫めづる姫”と呼ばれるほど虫採りが趣味で、採集した虫を佃煮にして食べるのも好んでいる。
知勇に優れた小十郎とは反対に武勇に優れており、政宗が伊達家当主になると軍事部門の大将に抜擢された。
愛姫(めごひめ)
政宗の義妹。実際は伊達家に送られて来た人質だったが、政宗に溺愛され義妹になった。愛姫自身も政宗を敬愛しており、政宗とはまた違った意味での中二病を発症し全身に包帯を施している。
伊達 小次郎(だて こじろう)
政宗の異父弟で幼名は「竺丸(じくまる)」。まだ幼く義姫に庇護されている為、政宗にとっては嫉妬せざるを得ない存在。
伊達 輝宗(だて てるむね)
政宗の養父で伊達家第十六代当主。非常に温和な人物で、実子ではない政宗の才覚にも早くから気付いており、次期伊達家当主として政宗に期待している。その性格故に最上義光や、畠山某に人質にされたが、いずれの時も政宗の枷にはなりたくないと気丈な態度は崩さなかった。
義光の時は政宗の機転、畠山に人質にされた際は直江兼続の介入により救出されたが、政宗の奥州制覇を援助する為に自身の死亡を諸国に喧伝するよう政宗に伝え、お遍路の旅に出た。
義姫(よしひめ)
政宗の生母。出自は最上義光の妹で、幼少から知勇兼備の神童と期待されていた。嫡子の義光ですら義姫を溺愛しており、家督を譲るつもりで居たが南蛮商人との間に子を儲けた事で実家に命を狙われる事になった。義光によって辛くも命は救われるも、最上一族の決定により伊達輝宗と政略結婚という形で山形より追放された。
米沢に移ってからは、輝宗との間に小次郎を儲けつつ、政宗を英雄にすべく心を鬼にして厳しい修行を課しているが鬱屈した政宗を見かねて堺留学に送り出す。

出羽・最上家[編集]

最上 義光(もがみ よしあき)
出羽の大名。筋骨隆々の大男で知勇兼備の一方で暴虐な人格から「出羽の狐」と呼ばれる。家中で独裁体制を築く為に父親や弟たち一族と抗争を繰り広げ、越後の上杉家とも小競り合いを起こすなど野心を見せるも妹の義姫だけは溺愛しており義姫の事となると常軌を逸した行動を取る。
実際は幼少時から義姫の事を溺愛していた義光は英雄になると嘱望されていた義姫に家督を譲るつもりでいたが、義姫が南蛮商人との間に子を宿した事で一族から命を狙われる事となり、義姫を守る一心で一族と抗争を繰り広げた。そのような経緯があった事から義姫が最上家から去る原因となり、義姫が英雄と信じる政宗を敵視(嫉妬)している。

南肥後・相良家[編集]

相良 義陽(さがら よしはる → さがら よしひ)
南肥後の姫大名。人吉城主。信奈にどこか似た端正な顔立ちながら、優雅で清楚な立ち居振る舞いの高貴な美女だが名家出身ゆえに気位も高い。「肥後の太陽」を自認する。
一族間で内部抗争に明け暮れた歴史から親族ほど信用せず、自身を慕う異母妹の徳千代も冷遇している。当初は、八代に流れ着いた良晴を”偽サガラヨシハル”と呼び邪険にしていたがすぐに打ち解けて、良晴を引き連れ同盟国の伊東家対島津家の「木崎原の戦い」に援軍として赴くが伊東家の敗戦の歴史を変えるまでには至らず良晴ともども島津家の捕虜になってしまう。義陽と良晴は互いが互いを庇い合った為、大友家との決戦前に甲斐宗運との敵対を避けたい島津歳久の案で良晴との婚姻が決定する。その頃には良晴の人柄に触れた義陽は好意を抱くまでになっており、婚姻も前向きになっていたが豊後より駆けつけた五右衛門から良晴こそが義陽の子孫と発覚する。
二人がすぐに馴染んだのも先祖と子孫の間柄故で、義陽が子孫である良晴と婚姻してしまうと”無限循環”という歴史の矛盾が発生して良晴の存在が消滅してしまうという危機に陥る。良晴との祝言を挙げて新しい人生を歩み出す希望を持っていた義陽だったが良晴への報われない恋を知りわずかな兵を率いて、自身の死に場所である響野原へ向かう。宗運と対面した際に妹の徳千代こそが正統な相良家当主であった事を明かし駆けつけた徳千代や島津軍の援軍を得た良晴の働き、そして阿蘇家の銃撃から宗運の三人に命を救われる。戦後、徳千代に相良家当主の座を譲ったことで良晴は徳千代の子孫という歴史の辻褄合わせが起こった事により良晴と恋仲になっても平気となり、義姉として良晴を傍らで補佐することになった。以後は、高城の戦いでは”弟を持つ姉”として宗麟の悲しみを理解して立ち直るまで辛抱強く待ち、沖田畷の戦いでは”妹を持つ姉”として過去の自分と同じように妹を道具とする隆信に怒り、隆信を前線に引きずり出すべく苛烈に挑発するなど副将として良晴の手助けに奔走する。九州での戦いを終えると良晴と共に織田軍に合流、別動隊として丹波で危機に陥っていた光秀を救援した。
今まで妹の徳千代を可愛がれなかった反動で徳千代や義弟となった良晴を溺愛、良晴に対しては「望むなら夜伽の相手も務める」と公言し、沖田畷の戦いでは隆信への挑発という目的があったものの、どさくさに紛れて良晴に接吻した。良晴に相応しい妻は姉でもある自分だと考えており、今後の良晴の女関係も自分が管理すると宣言している。良晴の信奈への愛も理解しているが小姑として信奈が目に叶わなければ離縁させると息巻いており、丹波で邂逅した光秀を「粗暴で出自不明の家の娘」と呼び、さっそく衝突していた。
当初、良晴は相良軍団の副将として「秀長」に改名を勧めたが、義陽本人や徳千代が反対した為「よしひ」と呼び方を変えるに留まった。良晴によれば笑った顔が彼の母親にそっくりであるらしい。
徳千代(とくちよ)
相良義陽の異母妹(側室の子)。髪は男としてたいして変わらない程短く切られ、熊皮を用いた鎧を着込む野生児といった風貌の少女。見た目に反して性格は天真爛漫で相良家臣団にも親しまれている。
姉である義陽と異母姉妹ながら同日に生まれてしまった為疎まれ、人吉城への居住を許されなかっ為仏門に入ったが馴染めず山に篭って手なづけた熊の「犬童」と共にいつか姉の役に立つために剣術修行に明け暮れていた。良晴が相良家に来た後も遠ざけられていたが響野原の戦いにて宗運に討たれそうになっていた義陽の前に駆けつけ、真相を知る。実際は姉である義陽が側室の子、徳千代こそが正室の子で正統な相良家当主であったが相良宗家の血を後世に確実に残す為に姉妹をすり替え、相良家の中心から遠ざけられていた。自分の身を案じるが故に非情に徹していた義陽の真意を知り和解すると、戦後に良晴を助けるために相良家当主の座を返上した義陽に代わり、「相良頼貞」と名を改め相良家第十九代目当主に就任、頼貞が相良家当主となった事で歴史の辻褄合わせにより良晴は子孫となった。

北肥後・阿蘇家[編集]

甲斐 宗運(かい そううん)
北肥後を治める阿蘇家の宰相。御船城主。身長二メートル近い僧侶服を来た大男で南蛮渡来の黒眼鏡を着用している。
群雄割拠する九州で阿蘇家と相良家は同盟関係にある縁から幼くして家督を継いだ義陽の後見人を務めている。阿蘇家を存続させる為ならば実の息子でさえ容赦なく殺すと公言し、事実三人の息子を殺害した過去から自身を殺し屋と自称するが女子供は不殺の誓いを立てている。
甲斐 親英(かい ちかひで)
甲斐宗運の嫡男。かつて自身が主犯となって三人の弟らと伊東家へ接近するも露見し、自身は助命されるも、三人の弟達はほかならぬ、父・宗運に殺害された過去がある。以来、三人の弟を殺しておきながら主犯である自身だけを助命した宗運を恨んでおり、「響野原の戦い」では実の息子は殺しながら他人である相良姉妹は殺せなかった宗運に激しく憤り、惟将に自身を人質として、宗運に相良姉妹殺害を命じるよう進言した。
阿蘇 惟将(あそ これまさ)
北肥後の大名で阿蘇神社大宮司。猜疑心が強く、風見鶏な性格。
かつて宗運の息子らが伊東家へ内通した際に粛清を命じた過去があり、以来、宗運がいなければ阿蘇家の存続すら危うくなることは理解していながらも疑心暗鬼に陥っており、「響野原の戦い」では宗運が相良家に内通する動きを見せた場合は殺すよう密かに兵達に命じていた。大宮司という家系から宗教勢力へ強硬的な織田家やキリシタンに傾倒する大友家とは相反しており、大友家の日向での寺社仏閣の破壊活動を受け、龍造寺家に寝返る。

豊後・大友家[編集]

大友 宗麟(おおとも そうりん)
豊後の姫大名。歳は信奈より若干上らしく20歳前と思われる。フロイスに匹敵する豊満な胸を持つ薄幸の美女で、南蛮衣装にカボチャ装飾を施すなど魔法少女のような奇抜な格好をしている。幼名は「塩法師丸」。
本来は毛利元就に匹敵する聡明な将だが、繊細で虚弱体質なところに様々な悲劇を味わった結果、「弟殺し」という汚名を被り、厭世的な性格になる。現在は、ガスパールの説く信仰に現実逃避しているが、本来の聡明さから信仰では救われないとも悟っており、「天岩戸開き」で良晴との恋に救われた信奈を見て、未来人の良晴を救世主と見定め、強い興味を抱く(新しい物好きな性格から古臭い殿方は受け付けないとのこと)。良晴と会うことは処女性を重んじるガスパール(曰く、宗麟が良晴に出会えば必ず依存対象にする)や篭絡の危険性から官兵衛に止められていたが、牟志賀で官兵衛に捕われた良晴とついに対面、求愛する。
幼少時、父・義鑑により廃嫡されそうになっていた折、「宇佐八幡神の遣い」を名乗る老婆達と出会う。老婆達による宗麟の運命は『家族を殺し尽くして、九州の女王になり栄華を極め尽くすこと』『しかしその栄華も日向の森で終わること』などが予言され、ほどなくして両親や塩市丸は内紛で落命、宗麟が大友家当主となる。予言を知りながら家族を見殺しにしてしまった宗麟は自身を責め、人間不信に陥っていく。死期の迫っていたザビエルも宗麟を救えず、立花道雪の叱咤を受けて勇気を振り絞って戦い抜いた毛利家との北九州抗争でも塩乙丸大内輝弘を相次いで失う。これで三人の弟を失った宗麟は予言から解放されたと信じ、輝弘の意志を継ぐ従弟の大友親貞を義弟に迎えるも、親貞は総大将として出陣した今山の戦い龍造寺隆信に斬殺され、その首が宗麟の元に届けられた。これが決定打となり、宗麟の心は粉々に砕け散ったが、幸か不幸か、ザビエルの弟子を称するガスパールと出会い、その傀儡となることで廃人になることは免れた。
良晴には宗麟が真に欲しているものは人との繋がりであり、一時の恋に逃避するのではなく、宗麟に忠誠を誓う立花一家を信じるべきと諭されるも、拒絶されたと受け取った宗麟は自害を図り、近習の宗茂によって阻止されるが、良晴が説得出来なかったことで大友軍と島津軍の合戦が運命の地・日向で始まる。別働隊の立花軍が森から進撃を始めると、それが予言の栄華の終わりと察した宗麟は、死地へ飛び込む立花一家が予言を知ったうえで自分に殉じようとしていることを知る。良晴も両軍を停戦させる官兵衛の策に命を懸け、弟を救うため関白と刺し違える覚悟の義陽の姿を見た宗麟は良晴の「死んでいった弟達は宗麟を恨んでいない、弟達を救えなかったことを責めているのは宗麟自身」という言葉でついに立ち上がる。宗麟率いる本隊が島津軍の前に立ちはだかったため、両軍は睨み合いとなり、龍造寺家が挙兵により両軍は電撃和睦。良晴に救われた宗麟は”本当の恋心”に目覚めたと良晴に好意を抱き、良晴と共に仇敵・龍造寺軍との因縁の清算に臨む。
渡海前の八代で出会った百武と良晴の会話から親貞の死が隆信の早合点であり、同時に自身の行動が遅かったからと知らされ悲嘆に暮れるも、良晴の励ましを受け、島原へ渡る。島津家に懐疑的な有馬家臣団を生来の聡明さで懸命に説得して島津家と有馬家の仲介を果たし、家久と共に最激戦地となる中手の大城戸で龍造寺軍を迎え撃つ。初めて経験する最前線の恐怖と散っていた弟達への弔いに涙を流しながら踏みとどまり、仇である成松信勝を前にしても撃つことは出来ず、家久に助けられる。しかしその家久が江里口信常に討たれそうになると、”島津家の妹”を守るために奮起して江里口を撃ち倒し、ついに予言を克服する。戦後、降伏した隆信に復讐したい欲求に駆られながらも直茂を”兄殺しの妹”としないためにも捕虜として自分の因縁を清算し、良晴と再会を約束して別れ際に接吻した。
立花 宗茂(たちばな むねしげ)
大友家の姫武将。高橋紹運の娘であったが、立花誾千代の婿として立花家の跡継ぎとなった男装の姫武将。謙虚で礼儀正しい、目元涼やかな美少女。紹運譲りの名刀「剣・長光」を愛用している。
紹運・道雪という稀代の名将から英才教育を施されたため、「タイ捨流免許皆伝」「日置流弓術免許皆伝」など島津義弘に匹敵する九州修羅だが、初陣前だったため、良晴からは史実になぞらえて「西国無双」の異名を贈られている。高城の戦い前に使者として宗麟の下に現れた良晴・義陽の二人を官兵衛の命により捕縛、良晴と宗麟の会談を聞くうちに、自分が今まで養育されてきた意味とこれからの役目を知ることになる。道雪・紹運は、予言に囚われている宗麟の破滅の運命を防ぐには、予言の「弟を生け贄として水の中にでも沈めぬ限り-」という最後の一節を成就させなければならず、神話の「弟橘媛[注 30]」のように宗麟の弟として水没させなければならないと考え、二人の親の真意を悟った宗茂自身もその策に殉ずるため、高城の戦いで島津軍が陣取る高城川へと進撃していく。道雪や紹運の援護を受けながら、進撃を阻む島津歳久・家久姉妹すら突破するが、救援に駆けつけた島津家最強の武神・義弘との戦いとなる。合戦前に愛刀「長光」を誾千代に託してしまったため、修羅と化した義弘の秘奥義「薩摩示現流」を受ければ刀が持たず、絶命するという窮地に陥るも良晴の言葉を糧に辛うじて防ぎきった。戦後は負傷した父に代わって、官兵衛と共に毛利家への牽制を担う。
立花 道雪(たちばな どうせつ)
大友家の宿老で誾千代の実父、宗茂の養父にあたる。博多を守護する立花山城主。かつては「戸次鑑連」という名だったが、立花鑑載討伐の功により「立花家」の名跡を継ぐこととなった。
雷神」の異名と名刀「千鳥」(後に雷切へ改名)を持つ百戦錬磨の老将で、若き日から猛将として九州に名を轟かせていたが、後の赤八幡神社での一件で雷に打たれて半身不随となるも、今でも輿に乗って戦場で暴れまわっている。短気で過激な性格だが、宗麟への忠誠は家中一で、相棒の紹運とは親子のような関係となっており、紹運の娘である宗茂を娘・誾千代の婿に迎え入れている。紹運から『宇佐八幡神の予言』を聞き及んでおり、毛利家との北九州抗争の最中、人間不信に陥っていた宗麟への忠誠を証明するため、雷雨吹き荒れる赤八幡神社で”雷神”を斬り、その代償として半身不随となった過去がある。この一件で心を持ち直した宗麟だったが、輝弘、親貞が相次いで死を遂げたことで一層、予言に囚われてしまい、最後の手段として宗麟を予言から解き放つため、紹運と共謀して宗茂を婿に招く。高城の戦いでは官兵衛の策に従い、居城の守備を捨てて、紹運と共に別働隊の将として駆けつけ、宗茂の進撃を援護すべく島津義弘と死闘を繰り広げた。
なお宗茂だけを死なすつもりはなく、宗茂が水没した時は自身も戦場で果てる覚悟を持っており戦後、宗茂の初恋相手である良晴と対面した際には宗茂を”男”と言い張って、衆道相手に勧めている。
高橋 紹運(たかはし じょううん)
大友家の宿老で宗茂の実父。大宰府を守護する岩屋城宝満城主。かつては「吉弘鎮理」と名だったが、高橋鑑種討伐の功により「高橋家」の名跡を継ぐこととなった。
道雪とは親子ほども歳が離れているが、道雪を「おやっさん」と呼び、戦場で輿に乗って突撃する道雪の相棒として常に付き従い、攻めの道雪、守りの紹運の異名で知られる守備に長けた義将。居合いの達人であり種子島の銃弾すら防ぐ、紹運流抜刀術『斬弾』という奥義を会得しており、その奥義は愛刀「剣・長光」と共に宗茂に受け継がれている。宗麟の近習時代に偶然、『宇佐八幡神の予言』を知ることとなり、密かに道雪と共謀して幼い誾千代の代わりに宗茂を「弟橘媛」にすべく養育する。高城の戦いでは官兵衛の策に従い、居城の守備を捨てて、道雪と共に別働隊として駆けつけ、宗茂の進撃を援護すべく島津義弘と激突した。
なお宗茂だけを死なすつもりはなく、宗茂が水没した時は自身も戦場で果てる覚悟を持っており戦後、宗茂の初恋相手である良晴と対面した際には道雪と共に宗茂を”男”と言い張って、衆道相手に勧めている。
立花 誾千代(たちばな ぎんちよ)
道雪の娘。7歳。血気盛んな幼女で、立花家の跡取りとして育てられてきたが「女」である宗茂が自分の”婿”として招かれ、家督も宗茂のものとなってしまった不満から宗茂に挑んではあしらわれるのが日常となっている。
塩市丸(しおいちまる)、塩乙丸(しおおつまる)、大友 親貞(おおとも ちかさだ)
それぞれ宗麟の弟。『宇佐八幡神の予言』にあった三人の弟達で塩市丸は宗麟の異母弟にあたるが内紛の末、両親ともども殺害されてしまう。その後、同母弟の塩乙丸は宗麟の反対を押し切って、継嗣を失っていた母親の実家「大内家」の当主となったが毛利家に敗れ自刃(塩乙丸の自刃については後に毛利元就が謝罪している)。その後、大内輝弘の死を経て、予言は成就したと考えた宗麟は最後の希望に縋り、自分を慕っていた従弟の親貞を三人目の義弟に迎え入れたが、その親貞も総大将として出陣した龍造寺軍との「今山の戦い」で捕虜となり、宗麟の予言を成就しないための必死の命乞いの甲斐もなく隆信に殺害されてしまった(宗麟は直前に親貞を守るため後退を命じたが間に合わず、鍋島直茂も隆信を制止していた)。その後、親貞は首のみが塩漬けにされた状態で大友家に届けられ、それを見た宗麟は絶望して本格的に精神を病み、ガスパールと出会わなければ廃人になっていたと後に語られている。
大内 輝弘(おおとも てるひろ)
宗麟の母方の実家にあたる大内氏の一族の少年。大友家に亡命していたが、大友家と毛利家の北九州抗争が激化し、大友家が滅亡寸前に追い詰められる中、宗麟への恩に報いるため毛利軍の背後を衝くべく旧領周防への出陣を志願する。これまで二人の弟達を失っていた宗麟は捨て殺しともいえるこの「後方攪乱案」に難色を示すも”弟ではない輝弘ならば死の運命は避けられるかもしれない”、と考え、容認する。山陰で蜂起した山中鹿之助と連動して、水軍を率いて周防に侵入した輝弘の報を聞いた元就は対陣中の両川姉妹が、輝弘に退路を絶たれることを恐れ、ついには北九州攻略を諦める。これにより大友家は最大の窮地を脱したが、輝弘は周防へ撤退してきた両川姉妹と戦い、討死した。
なお宗麟から予言のことは聞いており、自分が弟になってしまえば、自分が死んだ際に宗麟が気に病むことを考え、弟となることはなかった。
吉弘 鎮信(よしひろ しげのぶ)、蒲池 宗雪(かまち そうせつ)、角隈 石宗(つのくま せきそう)、
大友家の武将。「高城の戦い」において官兵衛に見込まれ、部隊長に抜擢される。吉弘鎮信は紹運の姉にあたる歴戦の姫武将で、高城の戦いではも出陣している。
蒲池宗雪も義の老将にして筑後の要衝・柳川城主でかつて国を追われた敵方の龍造寺隆信を二度にわたって保護したが、高城の戦いの最中に柳川城を攻め立てられて一族を皆殺しにされてしまった。
田原 親賢(たわら ちかかた)、田北 鎮周(たきた しげかね)
大友家の武将。高城の戦い前の面談にて官兵衛に命令無視の可能性を危惧され、指揮権を剥奪された。

薩摩・島津家[編集]

島津 家久(しまづ いえひさ)
薩摩の姫武将で島津家の四女。歳は中学生位で純真、心根の爽やかな天真爛漫を絵に描いたような少女。薩摩弁で話すが怒ったりした時は本州弁になる。祖父に当たる島津日新斎からは「軍法戦術に妙を得たり」と評されており、軍師として島津軍必殺の玉砕戦術「釣り野伏せ」を考案するなど良晴からも「種子島の運用にかけては今の地球上で最強」と言われている。
幼少時から島津家の武将として英才教育を受けていた為、戦闘狂の少女になるはずだったが家庭教師を務めた新納武蔵の影響を受け『源氏物語』等の風流趣味にも興味を抱くようになった。以前、伊勢神宮などに謝する為上洛した際に京で良晴や光秀から歓待を受けており、それが縁で友人の間柄になった。また沖田畷の戦い前には「未来のオシャレ」として良晴によって髪をツインテールにされ、以来、気に入っている。
しかし天真爛漫な性格の裏に愛妾の子という出自から三人の異母姉への引け目があり、「馬追い事件」以来、特に歳久を畏怖している。優秀な姉達に認められるため生き急ぐかのような戦いをする家久は歳久に叱責され、家久の中で姉達への不信感が芽生えつつあった。その様子を見た良晴は”天下人との戦いの果てに兄弟の中で真っ先に散った史実”が現実になろうとしている事を予感し、友である家久を救うため姉妹仲の修復に乗り出す。良晴の尽力により発端となった馬追い事件の真実が明らかにされた事で歳久と和解し、自分の命を顧みず姉妹仲を修復してくれた良晴に好意を抱き祝言を申込んでいる。龍造寺家との決戦では、島津軍の総大将として良晴・義陽・宗麟と共に島原へ渡海、島津家への不信感を露わにする有馬家に対して、島津一門として「攘夷・反キリシタン」路線から織田家への同調である「開国」への転換という英断を行った[注 31]。上洛の帰国途中に九州中を見聞していたため、地の利を生かせる沖田畷にて三千人で龍造寺軍三万を迎え撃つ。宗麟に窮地を救われながら中手で龍造寺四天王と激戦を繰り広げ、相良姉弟の働きや官兵衛の仕込みが成功したこともあり、見事、龍造寺軍を打ち破る。戦後、九州戦線は姉達に託して良晴に同行、島津軍の戦術家として良晴が落命する可能性を忠告し、傍で良晴を守るため相良軍団に加入した。
島津 歳久(しまづ としひさ)
薩摩の姫武将で島津家の三女。目鼻がくっきりとした二人の姉や妹と違って京風の薄い顔立ちで、体型も姉達とは違い童女のように小柄で年の離れた家久にも劣るほどの貧乳。家中で「影薄い、胸薄い、幸薄い」と言われ続けてきた為、気位が高く毒舌な性格になった。その性格の悪さが心配されており、義久からは小姑呼ばわりされ早く婿をとるよう勧められたり、義陽には一生独身と散々に言われている。口癖は「姉より先に〜、妹などいないのよ」(〜の部分は嫁ぐ、だったり死ぬなど状況に応じて変わる)
日新斎からは「始終の利害を察するの智計並びなく」と評されており、参謀として諜報・外交を統括する智将で「木崎原の戦い」では間者を偽装して相良軍を史実通り撤退させようとしたり、甲斐宗運の介入を防ぐ為に良晴と義陽の祝言を思いつくなど義久曰く”悪謀”が光る。
妹の家久に対しては高圧的に接しており、馬追い事件もあって家久からは畏怖されている。良晴がその事を問いただす中で歳久自身も馬追い事件での発言を後悔しており、家久を心配しているが故の態度だと悟り已む無く良晴は”二人の未来”を語る。良晴が語る未来は歳久自身も予期していたもので、自分が後に島津家の憎まれ役のまま全責任を負って死すこと、守りたかった”最愛の妹”の家久が自分よりもずっと早くに散ってしまう最悪の結末にもう憎まれ役の演技を続ける事は出来なかった。歳久も家久の未来を変える為に良晴を支持した事で、馬追い事件の真実が明かされ家久と和解する事が出来た。大友軍との「高城の戦い」では、家久が官兵衛に敗れるのではないかと予感し、家久を守るため、釣り野伏せの囮部隊を率いるも立花一家の進撃を止められず、九死に一生を得たものの負傷している。
良晴について当初は”猿みたいに不細工な男”と嫌悪していたが、家久と自分の未来を変えてくれた事には恩義を感じているようで後に良晴との祝言話が出た時もまんざらでない様子だった。また姫武将の心を掴んでしまう良晴を「天然なだけに厄介」と評している。
島津 義弘(しまづ よしひろ)
薩摩の姫武将で島津家の次女。切れ長の目に白い肌、艶のある長く真っ直ぐな髪に豊満な胸を持つ凛とした美女。七歳の頃から戦に明け暮れていた為、死について達観する武芸一辺倒の堅物・潔癖な性格だが、兵達と寝食を共にし家族同然に敬愛する慈愛溢れる一面から熱烈的な支持を受けている。また祖父にあやかり「惟新」と名乗る事もある。タイ捨流剣法の使い手。
日新斎からは「雄武英略を以って傑出し」と評されており、島津軍の大将として九州最強の一人に数えられるなど島津兵からは「武神」と呼ばれ、その武威は極致にあり、「木崎原の戦い」では潰滅寸前から愛馬「膝突栗毛」を駆って一対三で敵将・伊東祐安や日州一の勇将柚木崎正家を一瞬で討取り戦局を覆した。その戦いで義陽と良晴を捕虜とするが、奇跡もあやかしも神秘も一切信じない頑固な性格から良晴が未来から来たという事も信じず、未来から来たと自称し歴史に介入する良晴に嫌悪感を示した。姉妹評定でも一貫して薩摩隼人の掟として何方か一方を処断すべきと主張していたが、良晴が馬追い事件の真実を明かした時は”本来、軍事の大将である自分が家久を叱らなければならなかった”と家久に詫びている。家久・歳久を救ってくれた良晴には感謝するも他の姉妹と違って空気を読まず当初の約定通り、良晴と義陽の祝言を強行しようとしていたが甲斐宗運の進撃、大友軍の日向侵攻で事態は一変。死地へ向かった義陽を救う為に自分の命を顧みず、「毛利隆元のように命を武器にして姫武将を救う為に戦う男になる」と啖呵を切った良晴に心奪われる。響野原の戦いでも敵味方の銃撃戦の最中を単騎駆けして、宗運軍の堅陣を打ち破り良晴の進路の切り開き、高城の戦いでも進撃する道雪・紹運・宗茂を一人で迎え撃ち、その最中に良晴が前久に処断されそうになると激しく動揺、致命的な隙を生むが肉体が精神を凌駕し、無念無想で秘奥義「薩摩示現流」を放つも宗茂に受け止められることとなった。その後も家久と共に良晴・宗麟の戦いに付き合い、沖田畷の戦いでは八代から渡海する良晴らを援護をするため、宗運軍を牽制した。
島津 義久(しまづ よしひさ)
薩摩の姫大名で島津家の長女。義弘同様に巨乳で眉と瞳が力強く目鼻がくっきりとした「薩摩美人」と称されるゆるふわ系美女。島津家当主ながら戦はあまり得意ではなく、優柔不断で薩摩から出る事も嫌がる程の引籠り癖があるものの、一方で人を安心させる不思議な得の持ち主である事から妹達からは抜群に慕われており姉妹のまとめ役を担っている。しかし本人は家督を勇猛な義弘に譲りたがっており隠遁後に「龍伯」と改名する事まで考えているが、義弘が固辞し続けているため実現していない。
日新斎からは「三州の総大将たるの材徳自ら備わり」と評されるが、本人はお人好しすぎる性格を反省して「悪人こそ我が師匠」と公言し、寝室に世界の大悪人の肖像画を飾っては様々な悪事を企んでいるが妹達にいつも制止されている(歳久曰く、背伸びしているけどそもそも向いていない)。実際、義久は悪事を行いたいのではなく、おみくじに頼らなければ決断出来ない程優柔不断で世間評を気にする気弱な性格を恥じて、歴史に名を残した悪人達の評判を恐れない確固とした意志の強さを見習いたいが故と話している。でも歳久は一度決断してしまえばあれ程勇猛で度量の大きい人を知らないとも評している。
家長として良晴に「馬追い事件」の真相を語る。末っ子として溺愛されて育った家久は武芸を疎かにして風流趣味に浸り、家中で「妾腹ゆえに不出来な妹」と悪評されるようになる。いずれ養子に出されかねないと義久・義弘・歳久の三人で協議した結果、家久を奮起させるため長姉である義久が叱責する事になったが土壇場で躊躇して、歳久が義久が言えなかった決定的な言葉を家久に告げたのが真相だった。姉妹仲を修復して自分の罪を告白する機会を与えてくれた良晴には恩義を感じており、直後に良晴が前久の猶子となる事が決定すると抜け目なく島津家の長姉として良晴の嫁に立候補している。大友軍の日向侵攻に際しては島津軍本隊を率いて大友軍と睨み合っていたが、恩ある蒲池一族を皆殺しにした龍造寺隆信を”戦国九州の掟をも踏み越えた非道”と断罪し、宗麟と和睦する。
新納 武蔵(にいろ むさし)
島津家の武将。小柄だが筋肉質な精悍な男武者で家中随一の槍の腕前ながら、源氏物語などの風流趣味にも通じた教養人でもあった事から家久の家庭教師を務めていた。沖田畷の戦いでも家久に同行し、山手の丸尾砦で鍋島隊と激突し、大村軍の撤退もありわずか三百の兵で敗走に追い込んでいる。良晴のイメージは「ドワーフ」。
名前の武蔵は官位である武蔵守の略称で本名は忠元。
山田 有信(やまだ ありのぶ)
島津家の武将。高城の戦いでは家久の副将を務める。

肥前・龍造寺家[編集]

龍造寺 隆信(りゅうぞうじ たかのぶ)
「肥後の熊」の異名を持つ肥前の大名。佐嘉城主。”九州の覇王”を自称する九州屈指の武勇を誇る容貌魁偉な大男で、冷酷無比な性格から家臣も恐怖で支配しているが唯一、義妹の直茂だけは信用している。幼名は長法師丸。
九州一の名門「少弐家」の重臣の家系に生まれ、屈強な体格に高い知性を持ち合わせた麒麟児であったが、傲慢な性格から友は少なく、傲慢さは繊細さと重圧の裏返しと理解していたのは従妹の彦法師丸だけで、理解し合っていた二人はやがて婚約する。しかし主君・少弐家に謀反を疑われた龍造寺一族は誅殺の憂き目に遭い、肥前を脱出した隆信らは蒲池一族の庇護の元、龍造寺家再興を掲げ、敵討ちは果たすも元凶である主君殺しを躊躇う欝々とした日々を送る。業を煮やした母・慶誾家臣へ嫁ぐという恥辱を被り、彦法師丸と義兄妹となってしまったことで婚約破棄に憤る隆信に慶誾は「戦国九州においては力こそ正義。すべてはお前の弱さが原因」と説く。すべてを失った隆信は覇道主義に目覚め、少弐氏を滅ぼし、大友家との北九州の覇権をかけた「今山の戦い」では若輩の親貞を総大将とした宗麟に”侮られた”と思い込み、親貞を問答無用に誅殺した。
大友家には面従腹背の立場で島津家との高城の戦いが起こると官兵衛の案に乗る形で挙兵、大恩ある蒲池一族を謀殺して柳川城を奪取して九州制覇に乗り出す。しかし直茂から知らされた今山の戦いの真実に動揺していたところに蒲池家に嫁いでいたもう一人の義妹・玉鶴姫が自害したことを知ると宗麟同様に”妹殺しの兄”となったことに恐怖する。玉鶴姫の葬儀のために行軍が遅れることとなり、結果的に沖田畷の戦いで家久に地の利を奪われることになり、直茂の進言を受け、死地となる中手を迂回しようとするも良晴の挑発に義姉弟でも想いを貫くと宣言した義陽に激高、相良姉弟に勝利して今度こそ直茂を手に入れるべく、四天王を囮として自身は相良姉弟が籠城する森岳城(浜手)を攻めるも、官兵衛の調略により寝返った松浦党や小西船団の援軍により龍造寺軍は壊乱、隆信も敗北を認め、大友家の捕虜となった。
鍋島 直茂(なべしま なおしげ)
龍造寺家の宰相兼軍師を務める姫武将。龍造寺隆信の義妹。小柄で目が大きく、青白い肌をした淀んだ雰囲気を持つ黒衣の少女で常に黒猫を連れ歩いている。幼名は彦法師丸。
隆信のことは「お兄さま」と呼び慕っており、直言も可能だが隆信の命には絶対服従で、暗殺などの非道な命令も平然と実行するため、冷血の姫武将と家中で恐怖されている。九州では珍しい「葉隠忍群(佐嘉忍者とも)」を用いた諜報・謀略に長け、「今山の戦い」では大友親貞の陣を探り当て乾坤一擲の奇襲によって親貞を捕縛している。ただし本人は強がっているが、内心ではそれらの非道を喜々として行っているわけではなく、むしろ心を痛めている。
元々、隆信とは従兄妹であり許嫁の間柄であったが、夫を失った隆信の生母・慶誾直茂の父と再婚したため、隆信とは義兄妹となった。婚約は破棄され、兄となった隆信の補佐役として汚れ仕事を一手に引き受けることを誓い、隆信も自身の弱さがこの結果を招いたと悔い、人が変わったように暴虐な人格となったのが真相であった。沖田畷の戦いでは島津軍の「釣り野伏せ」を警戒して、自身が隆信の代わりに中手を進む戦略を立てるも相良姉弟の挑発に激高した隆信に退けられ、山手から攻め込むも新納武蔵の用兵や従属下にあった大村軍の離脱によって敗退、隆信捕縛の報を受けると自害しようとするも木下昌直によって阻止された。戦後、捕虜となった隆信に代わって龍造寺家の実権を握り、隆信を破った良晴には「おうらみ状」を送りつけるなど敵視、良晴憎しから東軍(反織田陣営)への参加を表明する。
百武 賢兼(ひゃくたけ ともかね)
龍造寺四天王の一人。身長2メートルはあろうかという大男で長煙管を持った天衣無縫の傾奇者。”百人の勇者に匹敵する武勇”を誇ることから百武の名を与えられた。
蒲池一族謀殺の一件で主君である隆信に自省を促すため出奔、港町である八代で追ってきた直茂に慰留の説得を受ける中で偶然、良晴と出会う。良晴に隆信と直茂の過去を明かすと同時に、良晴から宗麟の過去を教えられたことで沖田畷の戦いが宗麟と隆信による己の過去に打ち勝つ勝負になると悟り、最後まで龍造寺兄妹を支えるため、翻意する。沖田畷の戦いでは黄金甲冑に朱槍という姿で暴れまわり、隆信の影武者である信胤と共に家久ら本隊を釘付けにして、本命の隆信の浜手侵攻の策を成功させた。戦後は大友家の捕虜となった。
なお良晴の見立てでは賢兼も直茂に好意を抱ていると考えている。
成松 信勝(なりまつ のぶかつ)
龍造寺四天王筆頭。常に冷静沈着な清廉な武将。今山の戦いで大友宗麟の義弟・親貞を斬首した将だが、一連の真相を知ると主命とはいえ、親貞が惨めに命乞いをしていたのではなかったと知り後悔していた。沖田畷の戦いでは宗麟の前に無防備で現れ、仇である自身を討つか、自分が死ぬかの二択を宗麟に迫るも、宗麟は種子島を撃てず、代わって宗麟を守るべく家久に撃たれた。戦後は大友家の捕虜となった。
円城寺 信胤(えんじょうじ のぶたね)
龍造寺四天王の一人。隆信と瓜二つの巨体を誇る武将。沖田畷の戦いでは隆信の影武者として中手(中央)を進み、家久ら本隊を釘付けにして、本命の隆信の浜手侵攻の策を成功させた。戦後は大友家の捕虜となった。
江里口 信常(えりぐち のぶつね)
龍造寺四天王の一人。激情家であり、人情家でもある武将。囮であった信勝を倒し、一瞬、気を抜いた家久を奇襲し、その可憐さに目を奪われながらも九州の定めと討ち取ろうとしたが、家久を守るべく立ち上がった宗麟に撃たれ昏倒した。戦後は大友家の捕虜となった。
木下 昌直(きのした まさなお)
龍造寺四天王の五人目。武勇に劣るが守りの策略に長ける直茂麾下の武将。隆信曰く”直茂を守る四天王の五人目”。口癖は「この中(四天王)に偽物がおりますぞ」。

土佐・長宗我部家[編集]

長宗我部 元親(ちょうそかべ もとちか)
土佐の姫大名。”土佐の出来人”の異名を持つ。
明智家副将・斎藤利三の妹を義妹に迎えるなど誼を通じており、西軍(織田陣営)への参加を表明する。

その他の勢力[編集]

やまと御所[編集]

姫巫女(ひみこ)
声 - 諸星すみれ
本作の日本において神代の時代から続く朝廷・やまと御所の主。禿髪に巫女装束の幼い女の子。触れた相手の心の中を見通す神通力の持ち主。
大変利発で、公家たちの本質や戦乱の原因も見ぬいており、信奈にキリスト教の布教を許すなどリベラルな面もある。良晴が未来から来た人間だと理解しており、「戦乱の世を終わらせる可能性を持つ男」だと良晴を信頼している。
なお「姫巫女」とは個人名ではなく、代々受け継がれる敬称であり、史実の天皇とほぼ符合する存在[注 32]
近衛 前久(このえ さきひさ)
声 - 荻野晴朗
藤原家の氏長者五摂家のトップ)で関白。30代の男性で、お歯黒白塗り顔といったステレオタイプな公家ルック。野心家でやまと御所の実権を握る実力者。信奈の革新的思想を理解出来ず、彼女を亡き者にしようと津田宗及や土御門久脩、影の軍師らと結託して織田信奈包囲網を形成するなど、数々の陰謀を張り巡らす。
しかし、久秀やけんにょの進言によりその陰謀が信奈の知るところとなり、包囲されついに信奈の器量を認め降伏を宣言する。その後も、信奈が良晴を伴侶に迎え入れるために良晴を養子にして関白の位を譲るよう無理難題を押し付けられた事から依然として信奈を毛嫌いしていたが、信奈がいずれ来る南蛮の脅威に立ち向かおうとしている姿勢を目の当たりにし、考えを改めて信奈に謝罪する。大阪本猫寺合戦では親織田方として奔走し、姫巫女からの綸旨をでっちあげ、和睦勧告により絶体絶命の織田家を救った。
その後、大友家へ派遣された良晴と同じく、島津家と大友家の和睦斡旋を信奈から依頼されており薩摩へ下向する。そこで捕われの身となっている良晴と再会、”真実の姿”を解放し、島津四姉妹を篭絡して良晴の助命嘆願を行おうとしたが島津義弘に曲者と勘違いされ返り討ちにされる。結果的に島津家との交渉に失敗したことへの汚名返上と、良晴が相良氏の末裔と判明したことでついに信奈の要求を呑み、良晴を猶子にして関白の位を譲ることを宣言する。
普段はお歯黒白塗り顔の公家ルックだが、化粧を落とした真実の姿は男の良晴でさえ惚れ惚れするほどの超絶イケメンで良晴曰く「朝倉義景を遥かに超える苦み走った渋いイケメン」。また外見に反して運動神経抜群で初対面の良晴の顔面にオーバーヘッドキックで蹴鞠を叩き込む大技を披露するなどしていたが、本人曰く若い頃は塚原卜伝上泉信綱に師事し、上杉謙信と共に関東で戦に明け暮れたと豪語しており実際に島津義弘との戦いでは義弘に本気を出させた程の実力。ただし本人はこの真実の姿を滑稽と自虐し、信奈が美形すぎる男を生理的に嫌悪する性質であることからも良晴らには口止めしている。
アニメ版では朝倉義景や正覚院豪盛等と手を組んで陰謀を巡らすが、最終話で比叡山に火を放ったことで彼等と袂を分かち、最期は信奈に討たれて自ら放った炎に消えた。
土御門 久脩(つちみかど ひさなが)
陰陽師宗家たる土御門家の当主である10歳の少年。プライドが高く、半兵衛に対抗心を燃やし、浅井・朝倉連合に与し、信奈たちの前に立ちはだかる。子供故の無邪気さから、人を殺す事に何の躊躇いも無い。
浅井・朝倉連合が滅びた後は、近衛前久の元に身を寄せている。アニメ版では登場しない。

ドミヌス会[編集]

ルイズ・フロイス
声 - 佐藤利奈
ドミヌス会に所属する宣教師。金髪爆乳の女の子でポルトガル人。民や信者達から慕われる優しい人柄で堺の町の南蛮寺で布教活動を行っている。良晴達の危機に甲冑を身につけ駆けつける行動力も持つ。
堺留学中の梵天丸(政宗)と知り合い、良き理解者となり信奈達と知り合ってからは織田家の庇護の下で堺や安土で布教活動に勤しんでいる。作中最大の爆乳で良晴からは顔を合わせる度に熱い視線を送られているが、信奈からは激しい嫉妬心を抱かれており本猫寺での漫才大会では良晴、次いで信奈と組み、いずれもに関するコントを披露した。
大友家との交渉に向け、良晴に乞われ豊後に同行するもガスパールの野望を止めることは出来ず、図らずとも信奈の死の未来を知ってしまう。
オルガンティノ
ドミヌス会に所属する宣教師で10代後半のイタリア人。フロイスの後輩。船が暴風雨で難破した為伊勢イスパニア島に漂着した。
女性恐怖症を患っているが、子供なら平気らしくキリシタンに寛容な織田家の元で安土城下町に開校したセミナリオの初代校長に就任した。
新装版にて女性恐怖症の理由が明かされ、実は良晴と意気投合してしまいそうになるほどの無類の巨乳好きだが、色欲は教義で大罪とされていることから、罪悪感に苛まれて女性を遠ざけている。特に純粋無垢なフロイスの爆乳は目に毒で、深刻な罪悪感を抱いてしまうことから距離を置いている(子供が平気なのも子供には胸がないからである)。
ジョバンナ・ロルテス
イタリア貴族の娘で聖ヨハネ騎士団に所属する騎士。15歳で赤髪碧眼の美少女。戦闘では騎士道精神に則った正々堂々とした戦いを好む。九鬼水軍に居候しており戦闘時以外は、ひたすら食べるか、眠っている。
実は日本に来る前はマルタ包囲戦でオスマン帝国相手に戦い抜いた過去があり、その時に長く厳しい飢餓状態を経験した事で空腹に怯えるようになり、人の十倍食べるようになってしまった。木津川口の戦いに敗れた信奈に、コンスタンティノープル包囲戦を語り、自身が持ち込んでいた「フランキ砲」を供与して鉄甲船建造に協力した。
ガスパール・カブラル
ドミヌス会の青年宣教師にして新ジパング支部長。聖遺骸となったザビエルと瓜二つの顔をしており、「日本の歴史を改変」してキリスト教国家にするという野心を持つ、オルガンティノ曰く「見た目は麗しい紳士だが、手段を選らばない冷酷な人物」で良晴の強制送還に関わったり、宗麟の心の弱さに付け込み大友家の軍事顧問という地位につき九州に戦乱を起こすなど暗躍している。
宣教師になる前は貿易商として財を築くと同時に世界各地の宝具・神具・聖遺物を蒐集する学者にして、錬金術や占星術にも傾倒したフロイス曰く「魔術師」。ガスパール本人はローマ帝国の崩壊で散り散りとなった古代の叡智を収集し、人類の黄金時代を蘇らせると語り「プラトン立体」という宝具である程度、未来を観測することが出来る。本来のジパング部長フランシスコ・カブラル暗殺疑惑があり、プラトン立体で得た未来知識と巧みな話術で宗麟や官兵衛をも扇動する。
日本での最終目的は、信奈の側近にして未来人の良晴を追放し自身が織田家の軍事顧問として本能寺の変を防いだ後、ジパングの女王となった信奈をキリスト教の救世主「プレステ・ジョアン」として祭り上げてオスマン帝国との世界大戦を経て、キリスト教圏とイスラム教圏を融合する(ガスパール曰く「人類が共存していた理想郷」)という野心を持つ。そのため、自身より正確な未来を知ると共に姫武将の心を掴む良晴を天敵と見なしており、不確定要素の良晴を殺害すると観測術に大きな影響が出ることから殺害ではなく追放という手段で良晴排斥を狙っていた。15巻で九州から帰還途中の良晴とついに初対面、自身もこの世界で覚醒した時は「ジパングのオダノブナ」という事柄しか憶えていなかったことを明かしたうえで、自身の正体について”良晴が本能寺の変の阻止に失敗し、天岩戸で再び時間遡行した”「二周目の相良良晴」を自称する。良晴を殺害・排斥してしまうと自身もタイムパラドックスにより消滅の危険性があることから暫くは良晴には不干渉の意向だが、(一周目の)良晴が本能寺の変阻止に失敗すると確信しているため、独自に信奈救済に動く。

堺衆[編集]

今井 宗久(いまい そうきゅう)
声 - 前野智昭
堺の大店・納屋の主人にして茶人。片眼鏡をかけた大柄な壮年の男性(初見の良晴はドイツ人の将軍を連想した)。
信奈とその父・信秀とは旧知の間柄で、織田軍に鉄砲を納入する取引相手でもある。たこ焼きを発案、独占販売して利益を得ていた。後に良晴開発の揚げたこ焼きの権利を得、独占販売する。
津田 宗及(つだ そうきゅう)
声 - 山本兼平
堺の大店・天王寺屋の主人で会合衆代表の座を巡って宗久と争っている。線が細く青白い顔をしている。
裏工作に長けており、堺の独立を守る為に近衛前久と組み、信奈の追落しを図る。
千利休(せん の りきゅう)
ゴスロリの黒装束に身を包む少女。キリシタン[注 33]でありながら名茶人で、茶の湯にキリシタン様式を取り入れた新しい茶の湯を形成する。錬金術を会得しており、茶から金を錬成出来る他、信奈を急襲した鬼(朝倉義景)を一蹴する術も持っている。官兵衛とは師弟関係の仲でその縁もあって現在は織田家に身を寄せている。
愛らしいアニメ声をしているが、魔術師系のキャラを演じる為無口を貫いている。その為「口を動かさずに相手に考えている事を伝える」という特技を持っている。

その他の大名・武将[編集]

影の軍師(かげのぐんし)
織田家崩壊の為に暗躍する謎の人物。当初は信奈を亡き者にしようとする近衛前久に雇われ、軍師を務めていた。しかしその危険性から前久にも追放される事になったが、その際に軍資金を強奪して行方をくらませる。以降も信奈を付け狙っており、信奈と良晴の捏造した醜聞を世間にばら撒き織田家を窮地に追詰める。
前久曰く「名門の血筋をひきながら、性格は猛獣の如く凶悪、その武威は人外化生、知恵深く奸悪」と評しており、いざとなれば姫巫女すらも弑逆しかねないと語っている。
その正体は、信玄の実父・武田無人斎(信虎)。今や信繁や義信の遺志を継いだ信玄の天下統一を援助すべく、名前を偽り息を潜めて天下統一の最大の障害となる織田家への裏工作に動いていた。武田軍の東海道平定の報を聞くと、それに同調して雇い入れた浪人衆を引き連れ、かつて客将として滞在した伊勢北畠家を乗っ取り、織田家に宣戦布告した。
六角 承禎(ろっかく じょうてい)
佐々木源氏の末裔たる南近江の大名。北近江の浅井家から、幼い長政を人質として差し出させていた。激化する乱世と斜陽の名家の運営という重圧から精神を病み、故に下剋上の象徴である姫武将を憎悪しており、それが高じて女であれば年端のいかない少女でさえ手を出す長政曰く「歪み切った好色漢」。
信奈の上洛軍の攻勢を受け、居城・観音寺城を捨て甲賀に逃亡、織田信奈包囲網に参加し、度々信奈を苦しめる。「弓の名手」としての一面もあり、大阪本猫寺合戦の際には「影の軍師」(武田信虎)の指示に従い、けんにょ・信奈を狙撃し間接的に良晴の記憶喪失を招いた。信虎の伊勢蜂起に同調して伊賀・甲賀で蜂起、小勢で大垣城へ向かっていた仇敵・信奈を奇襲し、凌辱しようとするが駆け付けた家久に「士道不覚悟」と一喝され、銃撃された。
朽木 元綱(くつき もとつな)
近江朽木城城主。あだ名は「信濃守」。越前から撤退する信奈を討取ろうとしたが、交渉に赴いた久秀に毒を盛られ、精神を破壊され傀儡になる。
別所(べっしょ)
三木城城主で播磨の名門豪族。
格下の官兵衛が自分達に命令する事に反感を抱いていたが、良晴の一喝により考えを改め、妹を人質として差し出し臣従した。その後、宇喜多直家に籠絡された妻によって城を追放された。
別所 節子(べっしょ せつこ)
別所某の妹。良晴の下へ人質に出される事になっていた。
雑賀 孫市(さいか まごいち)
伊東 祐安(いとう すけやす)
日向を治める伊東家の一門。島津義弘が篭る加久藤城攻めの大将であったが、圧倒的兵力差に加えて肥後・相良軍の加勢に過信し突出したところを副将共々、島津義弘に討たれた。この大敗により伊東家は衰退、本領の日向を失う事となった。
有馬 晴信(ありま はるのぶ)
肥前島原の姫大名。日野江城主。まだ幼いが熱心なキリシタン大名
国内最大勢力の龍造寺家の圧迫により臣従を迫られていたが、大友宗麟の仲介で攘夷路線(反キリシタン主義)から織田家に同調する開国路線への転換を決断した島津・大友連合軍に組することを決断。沖田畷の戦いでは家久の指揮下に入り、自身は良晴らと共に森岳城で龍造寺隆信と対峙した。
山名 豊国(やまな とよくに)
因幡の大名で鳥取城主。山陰の名門山名家の御曹司だが、優柔不断な性格で幾度となく立場を変えてきたため、将兵からの人望も低い。
下剋上によりかつて国を追われた際に鹿之助らの助力を借りて国主に復帰、因幡山名家の家督を継承したが、その後、毛利家の圧力に屈し、大恩ある鹿之助を二度に渡って裏切った過去がある。織田・毛利の戦いでも織田方に組していたが、織田家の窮地と吉川元春の怒涛の進撃を受け三度、毛利家に寝返る。その後、元春から但馬入りの先鋒を命じられる中で、丹波入りを阻止せんとする鹿之助率いる決死隊の奇襲を受け、元春への恐怖から已むを得ず、鹿之助を討ち果たそうとするが、大恩ある義将・鹿之助を討つという命令を将兵らに拒否された挙句、逆に”恥知らずな主君”と非難され自身が追放の憂き目に遭う。しかし鹿之助に三度の裏切りを許されたことで今度こそ鹿之助の義心に殉じる覚悟を決め、但馬の大名である叔父・山名祐豊に助力を乞い、鹿之助に助力する。
なお一連の顛末を聞いた元春は、怒りよりもその義心のみで豊国を心腹せしめた生涯の宿敵である鹿之助を称賛していた。
波多野 秀治(はたの ひではる)
丹波国大名八上城主。まだ若輩だが、かつて赤井直正と共に、三好政権についぞ屈しなかったほどの煮ても焼いても食えないしぶとい男。
当初は、光秀の丹波平定に協力していたが、光秀が転戦している間に独立を画策し、反織田陣営に寝返った。その後、丹波の国人を束ね、天然の要害たる八上城に籠城、山岳地帯の地の利を生かし、畿内方面軍である明智軍を大いに苦しめる。愛娘である光秀を救うべく単身、八上城に現れたお牧の方を捕らえ、その身柄と引き換えに信奈を裏切るよう光秀に迫る。しかし鹿之助の働きにより山名家の寝返りによって毛利軍の援軍は望めなくなり、援軍として現れた相良軍団により切り札であったお牧の方も奪還されたことで計画は頓挫、光秀に降伏するがお牧の方の取り成しもあり、隠居と八上城の明け渡しと引き換えに助命された。

その他の人物(戦国世界)[編集]

木下 藤吉郎(きのした とうきちろう)
声 - 田坂浩樹 / 塩屋翼
今川軍の足軽。戦場へタイムスリップして来た良晴を救い意気投合。2人で織田家へ仕官しようとするが、その直後あえなく討死する。後の天下人である木下藤吉郎の早すぎる死により、その役割を良晴が担う事になる。
杉谷 善住坊(すぎたに ぜんじゅうぼう)
声 - 浜田賢二
甲賀の忍びで鉄砲による暗殺を得意としている。殺しが何よりも好きな殺人狂であり、金を貰えば誰でも殺す。ある人物達に雇われ信奈、次いで信玄の命を狙うも生き延びており、その後は戦況を見つめる僧となり義龍の最後を見守った。
曲直瀬 ベルショール(まなせ ベルショール)
60歳を過ぎた仙人風の男性で、足利将軍のお抱え医を務めた事もある名医。腕は確かだが、スケベなのが玉に瑕。本来は東洋医だったが南蛮医術にも通じている。松永久秀とは浅からぬ縁がある。
「ベルショール」とはルイズに洗礼を受けた時の洗礼名であり、本名は「道三」。
芦屋 道海(あしや どうかい)
蘆屋道満の子孫で「英賀のおばば」と呼ばれる陰陽師。長寿の薬で延命している為、かなりの高齢(100歳や200歳ではきかないらしい)。
官兵衛の師匠であり、官兵衛を救出しようとする良晴に協力する。
果心 居士(かしん こじ)
京に現れた講釈師。その正体は、蘭奢待の効能により仙千代の身体に魂を移し替えた久秀。
狩野 永徳(かのう えいとく)
画家。現在は信奈の元で創作活動を行っており、信奈の依頼により途中で止まっていた洛中洛外図屏風を描き上げる。
長谷川 等伯(はせがわ とうはく)
画家。
朧月夜(おぼろづきよ)
京に突如現れた茶器専門の盗賊。
作者の著書『姫狐の召使い』の登場人物。
石川 一宗(いしかわ かずむね)
丹波の忍衆の大頭を務める少女。目鼻を忍者頭巾を隠し、珍しい紅瞳(あかめ)の持ち主であり、大人びているが30文字以上のセリフを喋ると噛んでしまう。現在は波多野家に雇われており、秀治曰く「隠形」の術に長け、いかなる場所へも忍び込める「盗みの達人」。幼名は長松。
その正体は五右衛門の生き別れの妹。丹波石川流宗家の娘として生まれるも、当時の大頭の元で人質としての生活を強いられ、その後、母親は任務中に死亡、父親と姉(五右衛門)は頭目と対立して出奔してしまったことから自分を見捨てた父親と姉を恨んでいる。秀治の命を受け、お牧の方の警護の任に就き、地の利を存分に生かして光秀の元に来る伝令や奪還部隊を暗殺するなど明智隊を苦しめ、いざ処刑しようとしたところで義陽と共に九州から舞い戻った姉・五右衛門と再会を果たす。名も流派も捨てて新たな人生を送っていた五右衛門に殺意を抱き、五右衛門の説得も聞かず互角の戦いを繰り広げるも、その隙にお牧の方をすり替えられ、光秀らによる身柄奪還を許すことになった。元から抜け忍の娘ということで敵が多かったため、任務失敗により大頭の地位を失い、波多野家も降伏してしまったことから抜け忍となるが、五右衛門への恨みを捨てることが出来ず、引き続き五右衛門と闘う道を選ぶ。

その他の人物(現在世界)[編集]

良晴の父(よしはるのちち)
良晴の実父。本名不明。職業は建築家で、海外でテナントビルの建築等を手掛けている。過去にSF小説を書いていたらしいが、あまりに突拍子もない内容ばかりだった為デビュー出来無かったという黒歴史を持つ。
海外の各地に愛人がいて、世界規模のハーレムを作っているという噂がある。本人は否定しているが怪しい。
また、良晴の人間性は父親譲りのようで、息子にも自分と同じ熱い血潮が流れている事を理解しているようである。
良晴の母(よしはるのはは)
良晴の実母。本名不明。職業不明。夫とは非常に仲睦まじい夫婦であるが、夫の世界規模ハーレムの噂を疑っており話があがると包丁を研ぎ出すらしい。それでも、そんな夫婦漫才は良晴曰く「いちゃいちゃリア充夫婦」らしい。

アニメ版オリジナルキャラクター[編集]

佐々 成政(さっさ なりまさ)
声 - 荻野永梨奈
信奈の馬廻り。短髪の少女。主に信奈への伝令役として活動している。
林 通勝(はやし みちかつ)
声 - 岩瀬周平
信勝の家臣。男性。かつては信勝と共に信奈への謀反に加わったが、信奈に許された。
寄木の半七(よせぎのはんしち) / 八剣 六郎太(やつるぎ ろくろうた)
声 - 杉崎亮(寄木) / 相馬 康一(八剣)
川並衆。前野長康らと共に五右衛門や良晴を盛り立てる。共に金ヶ崎の撤退戦で良晴を庇って戦死する。
富塚 元繁(とみづか もとしげ) / 岡崎 忠実(おかざき ただざね)
声 - 松本忍(富塚) / 岩瀬周平(岡崎)
今川義元の家臣。男性。タイムスリップ直後の良晴を襲った武将。桶狭間の戦いでは旗本衆として義元の側に控えた。
堀田 道空(ほった どうくう)
斎藤道三の家臣。男性。長良川の戦いでは最後まで道三に従うが、脱出の途中に義龍軍の攻撃を受けて戦死する。
赤尾 清綱(あかお きよつな) / 雨森 弥兵衛(あめのもり やへえ)
声 - 岩瀬周平(赤尾) / 赤羽根健治(雨森)
浅井長政の家臣。男性。長政と共に尾張を訪れる。後に浅井久政が織田家との手切れを決めると、そのクーデターに従う。
長井 隼人正(ながい はやとのかみ) / 岸 勘解由(きし かげゆ) / 多治見 修理(たじみ しゅり)
声 - 相馬康一(長井) / 杉崎亮(岸) / 岩瀬周平(多治見)
斎藤義龍の家臣。男性。若手の足軽大将だが、美濃三人衆を軽んじる義龍には信用されている。美濃三人衆に代わって重臣に成り上がる事を期待されていたが、戦には敗れた。
三好 長逸(みよし ながゆき) / 三好 政康(みよし まさやす)
声 - 岩瀬周平(長逸) / 山本兼平(政康)
信奈が上洛する以前に京で勢力を持っていた三好家の重臣・三好三人衆。男性。同じく三好家臣の松永久秀とともに織田家に対抗するが、摂津での戦いに敗北し四国へと後退する。
溝尾 庄兵衛(みぞお しょうべえ)
声 - 岩瀬周平
織田信奈の家臣。男性。清水寺残留を命じられた明智光秀に従う。
真柄 直隆(まがら なおたか) / 真柄 直澄(まがら なおずみ)
声 - 小松未可子(直隆) / 高森奈津美(直澄)
朝倉義景の家臣。女性。大剣を振るう猛将姉妹として知られ、朝倉・浅井両軍の挟撃を受けて越前から撤退する織田軍を追撃する。比叡山の戦いでも奮戦するも、勝家の活躍で敗北し捕えられる。
朝倉 景健(あさくら かげたけ)
声 - 荻野晴男
朝倉義景の家臣。男性。側近として義景らと共に比叡山へ籠もる。

漫画版[編集]

織田信奈の野望
『月刊コンプエース』で2011年9月号から2014年8月号まで連載。作画は青刃時雨
原作本編に沿ったストーリーとなっている。
織田信奈の野望 ひめさまといっしょ
『エイジプレミアム』で2011年Vol.1から2012年11月号(Vol.15)まで連載された。作画はみなづきふたご
原作を題材としたスピンオフ作品で、「ドキッ!美少女だらけの戦国時代」と銘打ち[5]、信奈ら姫武将たちの日常をコミカルに描いている。

ドラマCD[編集]

2010年1月22日、HOBiRECORDSより発売(2009年末開催のコミックマーケット77で先行販売)。小説1巻を元に構成されているが、エピソードの一部が省略されている為、小説を読んでいないとわかりづらい部分がある。ボーナストラックとして担当声優のコメントが収録されている。

また、ドラマCD化を記念し、2009年12月9日より期間限定のWebラジオ『皆口裕子の野望』が配信された。

スタッフ
  • 原作・監修 - 春日みかげ
  • ジャケットイラスト - みやま零
  • 構成・脚本 - 白瀧由裕
  • 制作・発売 - ホビボックス

その他[編集]

  • 2巻以降ではアニメイト限定版が発売された。内容は通常版と同様だがカバー表紙絵が異なっており、アニメイトの店舗およびネット通販にて購入出来た(現在はいずれも品切れ)。
  • 2015年9月に発売された新装版1〜10巻+全国版外伝「邪気眼竜政宗」発売時にアニメイトにて期間限定「織田信奈の野望 天下統一フェア」が開催された[6]。期間中に該当地域のアニメイト店舗にて新装版を購入するとアニメイト特典「相良良晴、○○○○にお仕えするの巻」という短編小説が付属される(期間内でも特典がなくなり次第終了予定)。各地域に対応したヒロインは以下の通り。
  • 北海道・東北地方・・・伊達政宗
  • 関東地方・・・武田信玄
  • 北陸地方・・・上杉謙信
  • 東海地方・・・今川義元
  • 近畿地方・・・明智光秀
  • 中国・四国地方・・・小早川隆景
  • 九州地方・・・島津家久&相良義陽
また新装版1〜10巻+全国版外伝「邪気眼竜政宗」を一括購入した場合のみ全7種の短編小説が付属される(詳細は「KADOKAWA×アニメイト『織田信奈の野望天下統一フェア」を参照)。他にも東京・名古屋の一部書店では、作者・春日みかげのインタビューなどが掲載された小冊子「尾張新聞」が配布された[7]
  • 各巻の執筆時に春日みかげは舞台となる古戦場の取材を行っていて、後書きやイラスト担当・みやま零のブログにその事への言及がある。本作中には丁寧な地理描写が登場し、取材成果の一端が伺える。
  • 2011年2月20日付読売新聞の書評欄において本書が紹介された。同欄内のコラム「本のソムリエ」で「気分転換に(おすすめの)非現実的な本を紹介して欲しい」という高校2年生の質問に対し、回答者の山田真哉は「非現実的かつ勉強の世界にも通じる小説」として本書と野村美月「文学少女と死にたがりの道化」を推薦している。

既刊一覧[編集]

原作[編集]

ソフトバンククリエイティブGA文庫〉 全11冊
富士見書房富士見ファンタジア文庫〉 既刊17冊(2015年9月現在)
  • 織田信奈の野望 全国版11(2014年4月25日初版、2014年4月19日発売[8]ISBN 978-4-04-712970-2
  • 織田信奈の野望 全国版12(2014年10月25日初版、2014年10月18日発売) ISBN 978-4-04-070290-2
  • 織田信奈の野望 全国版13(2015年5月25日初版、2015年5月20日発売) ISBN 978-4-04-070291-9
  • 織田信奈の野望 全国版14(2016年1月25日初版、2016年1月20日発売) ISBN 978-4-04-070704-4
  • 織田信奈の野望 全国版15(2016年5月25日初版、2016年5月20日発売) ISBN 978-4-04-070896-6
  • 織田信奈の野望 安土日記(1) 本能寺茶会騒動録(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070705-1
    新装版
    • 織田信奈の野望 全国版1(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-712949-8
    • 織田信奈の野望 全国版2(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-712950-4
    • 織田信奈の野望 全国版3(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-712951-1
    • 織田信奈の野望 全国版4(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070159-2
    • 織田信奈の野望 全国版5(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070154-7
    • 織田信奈の野望 全国版6(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070155-4
    • 織田信奈の野望 全国版7(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070157-8
    • 織田信奈の野望 全国版8(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070158-5
    • 織田信奈の野望 全国版9(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070156-1
    • 織田信奈の野望 全国版10(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070160-8
    • 織田信奈の野望 全国版外伝 邪気眼竜政宗(2015年9月25日初版、2015年9月19日発売) ISBN 978-4-04-070678-8

漫画[編集]

織田信奈の野望
角川書店〈カドカワコミックス・エース〉、全6冊
  1. 2012年2月24日初版、2012年2月23日発売 ISBN 978-4-04-120135-0
  2. 2012年7月6日初版、2012年7月5日発売 ISBN 978-4-04-120341-5
  3. 2013年1月24日初版、2013年1月23日発売 ISBN 978-4-04-120595-2
  4. 2013年6月23日初版、2013年6月22日発売 ISBN 978-4-04-120795-6
  5. 2013年12月27日初版、2013年12月26日発売 ISBN 978-4-04-120958-5
  6. 2014年8月10日初版、2014年8月9日発売 ISBN 978-4-04-101913-9
織田信奈の野望 ひめさまといっしょ
富士見書房〈ドラゴンコミックスエイジ〉、全2冊
  1. 2012年3月8日初版、2012年3月7日発売 ISBN 978-4-04-712786-9
  2. 2012年7月6日初版、2012年7月5日発売 ISBN 978-4-04-712815-6

テレビアニメ[編集]

スタッフ
原作 春日みかげGA文庫 /
ソフトバンククリエイティブ
キャラクター原案 みやま零
監督 熊澤祐嗣
シリーズ構成・脚本 鈴木雅詞
キャラクターデザイン 高品有桂
総作画監督 高品有桂、宮前真一
美術監督 小田理恵
色彩設計 大野春恵
撮影監督 川下裕樹
編集 木村佳史子
音楽 高梨康治
音楽制作 ポニーキャニオン
音響監督 本山哲
プロデューサー 石原良一、立崎孝史
宮崎誠司、田中利明
アニメーションプロデューサー 橋本健太郎
アニメーション制作 Studio五組×マッドハウス
製作 織田信奈の野望製作委員会

2012年1月17日にテレビアニメ化が発表され[9]、同年7月から9月にかけてテレビ東京AT-Xほかにて放送された。全12話。最終回の翌週には総集編が放送された。

ナレーションは光明寺敬子が務める。

製作[編集]

監督の熊澤祐嗣はアニメーション制作を担当するマッドハウスの過去作品に参加していた流れで声をかけられた[10]ことから、キャラクターデザイン・総作画監督の高品有桂は同じくStudio五組の社長に誘われてオーディションに参加した[11]ことから、それぞれ起用された。

アソシエイトプロデューサーの青木隆夫はライトノベル好きが高じ、書店でたまたま手に取った原作の第1巻のみやま零による表紙の絵に惹かれ、添えてあった作品の世界観やキャラクターを説明するリーフレットからも面白い題材と思ったことが、本作のテレビアニメ化のきっかけとなった。やがて、2010年にStudio五組を立ち上げた青木らが親しいポニーキャニオンの担当者に本作のテレビアニメ化を提案したところ、担当者も本作を読んでいたためにすぐ動いてくれることとなった。青木は、本作に強く惹かれたところとして「春日みかげによるキャラクターのキャッチーさ」、「ストーリーが史実に沿っていること」、「歴史解釈にフォーカスすることで、作品にシリアスさや重厚感が生まれていること」の3点を挙げている[12]

女性が戦っている世界ではあるが、それを支える男性の頑張りようや合戦シーンの死にざまもきちんと見せるように意識されており、それを踏まえたうえで作品にメリハリを付ける上で大きな役割を果たすねねや、織田家の当主としての責任を果たそうとしながらどこかで無理をしている信奈は、彼女の理解者である未来人の良晴との交流も含めて注力して描かれている。それと並行し、青木は1クールという限られた尺で「金ヶ崎の退き口までは描きたい」という希望を実現させるため、シリーズ構成・脚本の鈴木雅詞と議論を重ねた[13]

1話あたりのカット数は第9話放送終了時点で平均310カットと、Studio五組が本作の前に手掛けた『咲-Saki-阿知賀編』の平均350カットに比べて少なめであるが、作業の効率化を図れる一方で1シーンを長く見せる必要があるために単調で飽きやすいフィルムになりがちなところをあえてそうしたのは意図的であり、視聴者が長い時間見ても気にならない止め絵や重要なシーンを総作画監督の高品と宮前真一にきっちり描き込んでもらい増やすことで、カット数を節約した。また、合戦シーンでは3DCGの歩兵や馬のモデリングを活用して画面密度の高い重厚な戦闘シーンが描かれているが、それは監督の熊澤らスタッフやクリエイターの頑張りようやチームワークの良さなど、作り手の意識の高さと情熱がフィルムに反映されたものである旨を青木は自負している[14]

原作との相違点[編集]

基本的には原作小説のストーリーに沿って作られており、主となる事件・イベントなどは順当に消化している。ただし、該当する事件・イベントの進行の細部・登場人物の設定が大幅に変更が加えられている箇所もある。特に最後のエピソードとなる金ヶ崎から比叡山にかけての戦いは、原作のストーリーの大筋を踏襲しつつも主人公たちと対決する敵側の人物が原作とは異なる等、アニメオリジナル色が強いエピソードとなっている。

また、池田恒興や佐々成政などのアニメオリジナルキャラクター(いずれも実在の人物をモデルにしているが)が多く登場するのも特徴である。

主題歌[編集]

オープニングテーマ「Link
作詞 - 深青結希 / 作曲 - 若林充 / 編曲 - 草野よしひろ / 歌 - 愛美
エンディングテーマ「ヒカリ」
作詞 - 深青結希 / 作曲 - 若林充 / 編曲 - 佐藤準 / 歌 - みずたまきの

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督 原作収録巻
第一回 信奈とサル 熊澤祐嗣 熊澤祐嗣
雪村愛
高品有桂
吉川真一
高品有桂 第1巻
第二回 織田家、お家騒動 数井浩子 津田義三 服部憲知
秋田英人
高品有桂
宮前真一
第三回 美濃動乱 熊澤祐嗣 阿部雅司 小畑賢
第四回 風雲!桶狭間! 熊澤祐嗣
村岡朋美
村岡朋美 小嶋慶祐
第五回 天才軍師調略 香月邦夫 上田繁 日下岳史
赤尾良太郎
第2巻
第六回 墨俣一夜城 天衝 岩崎太郎 高炅楠
第七回 信奈上洛 数井浩子 清水明 服部憲知
秋田英人
高品有桂
宮前真一
吉川真一
第3巻
第八回 黄金の自由都市・堺 大原実 久保山英一 小畑賢
市野まりあ
谷圭司
高品有桂
宮前真一
第九回 清水寺攻防 伊藤尚往 村岡朋美 小嶋慶祐
金容植
山崎輝彦
高品有桂
宮前真一
吉川真一
第十回 信奈絶体絶命 大原実 布施康之 須永正博
岡田正和
藤本真由
原修一
第4巻
第十一回 金ヶ崎の退き口 雪村愛 高炅楠 高品有桂
宮前真一
最終回 天下布武 熊澤祐嗣 宮前真一
吉川真一
高品有桂 オリジナル

放送局[編集]

テレビ放送
放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 テレビ東京 2012年7月9日 - 9月24日 月曜 1:05 - 1:35(日曜深夜) テレビ東京系列
日本全域 AT-X 月曜 8:30 - 9:00 CS放送 リピート放送あり
韓国全域 ANIPLUS 2012年7月11日 - 9月26日 水曜 0:30 - 1:00(火曜深夜) CS放送
ネット配信
リピート放送あり
韓国語字幕あり
愛知県 テレビ愛知 水曜 2:30 - 3:00(火曜深夜) テレビ東京系列
大阪府 テレビ大阪 2012年7月15日 - 9月30日 日曜 2:25 - 2:55(土曜深夜)
インターネット放送
放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
日本全域 ニコニコ生放送 2012年7月16日 - 10月1日 月曜 0:00更新(日曜深夜) ネット配信
ニコニコチャンネル 月曜 0:30更新(日曜深夜) 第1話は無料
最新話は1週間無料
あにてれ 月曜 12:00更新
バンダイチャンネル

Webラジオ[編集]

伊藤かな恵・矢作紗友里のデアルカラジオ』のタイトルで、2012年6月19日から同年10月30日までHiBiKi Radio Stationで配信されていた。毎週火曜日更新[15]

パーソナリティ
ゲスト
  • 第3回(2012年7月3日) - 福圓美里(前田犬千代 役)
  • 第4回(2012年7月10日) - 江口拓也(相良良晴 役)
  • 第5回(2012年7月17日) - 愛美
  • 第7回(2012年7月31日) - 北方奈月(ねね 役)
  • 第9回(2012年8月14日) - 松嵜麗(丹羽長秀 役)
  • 第11回(2012年8月28日) - 小倉唯(竹中半兵衛 役)
  • 第13回(2012年9月11日) - 熊澤祐嗣監督
  • 第14回(2012年9月18日) - 金田朋子(蜂須賀五右衛門 役)
  • 第16回(2012年10月2日) - 生天目仁美(柴田勝家 役)
  • 第18回(2012年10月16日) - 三森すずこ(松平元康 役)
関連CD
  • 織田信奈の野望 伊藤かな恵・矢作紗友里のデアルカラジオ ラジオCD vol.1(2012年8月29日発売)

関連商品[編集]

BD / DVD[編集]

巻数 発売日 収録話 規格品番 特典
BD DVD
1 2012年9月5日 第一回、第二回 PCXG-50171 PCBG-51571 ドラマCD「激闘、スイカ割り」
2 2012年10月3日 第三回、第四回 PCXG-50172 PCBG-51572
3 2012年11月7日 第五回、第六回 PCXG-50173 PCBG-51573 ドラマCD「戦国混浴露天風呂の惨劇 湯の中に隠された秘密 欲望渦巻く温泉に血の花が咲いた!」
4 2012年12月5日 第七回、第八回 PCXG-50174 PCBG-51574 「戦国群雄シリーズ(4)拡大号」、コミック(「織田信奈の野望〜出張編〜」、
「織田信奈の野望 ひめさまといっしょ〜特別版!その2〜」)
5 2013年1月9日 第九回、第十回 PCXG-50175 PCBG-51575 「戦国群雄シリーズ(5)」ドラマCD「『マツタケのベタで危険な香り』」
6 2013年3月1日 第十一回、最終回 PCXG-50176 PCBG-51576 「戦国群雄シリーズ(6)拡大号」、コミック(「織田信奈の野望〜出張編〜」、
「織田信奈の野望 ひめさまといっしょ〜特別版!その3〜」)
総集編 2013年4月17日 総集編 PCXG-50177 PCBG-51577
BOX 2014年9月17日 全十二回 + 総集編 PCXG-60059 単品版特典のドラマCDはきゃにめ通販に付属
(ただしキャストコメントはカット)

CD[編集]

発売日 タイトル 規格品番
2012年9月5日 織田信奈の野望 歌姫01 Music of the different world 織田信奈/蜂須賀五右衛門 PCCG-70151
織田信奈の野望 歌姫02 Music of the different world 前田犬千代/柴田勝家 PCCG-70152
織田信奈の野望 歌姫03 Music of the different world 明智光秀/丹羽長秀 PCCG-70153
2012年9月19日 織田信奈の野望 歌姫04 Music of the different world 竹中半兵衛/梵天丸 PCCG-70154
織田信奈の野望 歌姫05 Music of the different world ルイズ・フロイス/松平元康 PCCG-70155
2012年10月17日 織田信奈の野望 オリジナルサウンドトラックアルバム PCCG-01300

ソーシャルゲーム[編集]

GREE用ソーシャルゲームとして2012年8月31日配信開始。サービス提供はインデックス。ユーザー登録は10万人を突破した[16]

コラボレーション[編集]

  • 2012年7月24日から同年8月23日まで、パセラリゾーツの新宿靖国通り店・横浜関内店・御茶ノ水店・秋葉原昭和通り店でコラボメニューが注文出来た。また、8月11日より9月10日まで秋葉原昭和通り店でコラボルームが用意された。
  • 2013年2月15日より、BIGLOBEのカードコレクションゲーム『嫁コレ』にてキャラクターのボイスを撮りおろし収録したアプリが配信された。最終的には織田信奈、蜂須賀五右衛門、丹羽長秀、柴田勝家、竹中半兵衛の5名分が利用できた。
  • 2013年9月28日より、コナミデジタルエンタテインメントの音楽シミュレーションタイトル『REFLEC BEAT plus』で楽曲4曲が収録された「織田信奈の野望 PACK」が配信された。
  • 2014年4月10日から同年4月30日まで、ポケラボのリアルタイム戦国バトル『戦乱のサムライキングダム』でゲーム内コラボレーションが実施された。キャラクターが敵将となって登場する他、「信奈のレアガチャ」「織田信奈の野望 天下布武ガチャ」が入手出来た。
  • 2014年4月17日から同年4月25日までポケラボのカードバトルRPG『戦国幻想曲』でゲーム内コラボレーションを実施。「織田信奈ガチャ」の他、イベントに挑戦して一定ポイント達成のご褒美、破城槌ガチャにより獲得可能な破城槌を集めて城門を破壊すると、一定確率でカードが入手できた。

パチスロ[編集]

CR織田信奈の野望
西陣から発売されたパチスロ機。2016年4月より全国のパチンコ店に導入された。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 本編10巻+外伝1巻までがGA文庫刊行。
  2. ^ 合戦で敗北した場合、敵武将の恩赦によっては出家もしくは側室になることで生き長らえる選択肢がある。
  3. ^ 今川義元が上洛のために兵を起こしたのが5月18日(1巻212頁)、信奈の上洛軍が岐阜を出発したのは同じ年の9月7日(3巻5頁)である。
  4. ^ 本作では信玄は病死ではなく、暗殺説が採用されている。
  5. ^ 小説12巻の良晴の発言から。
  6. ^ 1巻で自身に対する信奈の仕打ちに下克上を計画していた時(彼女が年頃の女の子らしい一面を持つことを認識し、心の内に鎮める)。9巻で自身と信奈の関係が中々縮まらないことで悩んでた時期に、信澄からお市との間に子宝を授かったことを聞かされた際。
  7. ^ 史実では、相良氏人吉藩2万2000石の外様大名となっているが正統な総本家の血筋は江戸時代に一族から養子を迎えている為途絶えている。
  8. ^ せっかちな性格のため「そうであるか、大儀である」を省略した言い方。
  9. ^ 後に「天下一の美少女」へとグレードアップした。
  10. ^ 全国の情報収集の末、南蛮をはじめとする世界各国がいずれ日本へ攻め込んで来ると予想しており、そうなる前に天下統一して各国と対等に渡り合える強国にしようと考えている。
  11. ^ アニメ版では道三と共に織田家に逃れ、そのまま尾張で暮らしている。
  12. ^ アニメ版では「サル先輩」と呼んでいた。
  13. ^ ただし、本人は信奈と同じく気位が高いせいか全く自覚していない。
  14. ^ 新装版の追加エピソード。
  15. ^ 推定Gカップで、良晴によるといまだ成長中であるとのこと。
  16. ^ アニメ版ではあまり嫉妬めいたところは見当たらなく、時には信頼しているところが見受けられる。
  17. ^ 伊勢制圧も実際は伊勢神宮の神官が一益と姫巫女を誤認したため。
  18. ^ アニメ版ではこのエピソードは割愛され、最初から虎の被り物を被るカブキ者となっている。
  19. ^ 作者の春日みかげによると、彼女の設定は宇月原晴明の『黎明に叛くもの』へのオマージュであるとの事。
  20. ^ 史実では「さいとう としみつ」だが本作では「としぞう」と表記されている
  21. ^ 他の四人はねねよりもずっと年上だが自分が一番に良晴の妹になったことから長姉を名乗っている。
  22. ^ a b テレビアニメ版より。
  23. ^ 久脩によると完全な人間への変身が出来る式神は極めて珍しい存在らしい。
  24. ^ あまりの美貌に討ち取るのはもったいないと良晴が懇願した為。
  25. ^ ただし、戦は苦手らしく武田家が攻め込んで来た際には逃げ支度をしていたり、信奈から出陣を要請された際も一目散に逃げ出していた。
  26. ^ 1巻にて名前のみ、アニメ版3話で姿のみ登場。
  27. ^ なお、アニメ版では操を守るという理由は語っていない。
  28. ^ 信玄、光秀からは相模の洗濯板と呼ばれた。
  29. ^ 「大人びた知将のイメージが台無しになるから見られたくない」とのこと。
  30. ^ 「”弟””立花””姫”」という道雪の解釈。
  31. ^ 良晴をして「薩摩藩開国が三百年早まった
  32. ^ 過去には「清和の姫巫女」なる姫巫女がいたらしい。
  33. ^ 名前のどの字にも十字架が入っている。

出典[編集]

  1. ^ 月刊コンプエース 2011年9月号” (日本語). E-hon. 2013年12月30日閲覧。
  2. ^ 『織田信奈の野望』続刊がファンタジア文庫から発売”. ITmediaニュース. 2014年2月25日閲覧。
  3. ^ 『織田信奈の野望』TVアニメ化企画進行中!!”. GA文庫ブログ. 2011年11月2日閲覧。
  4. ^ a b 月刊コンプエース』2012年5月号、角川書店、2012年4月。
  5. ^ 織田信奈の野望 ひめさまといっしょ”. 富士見書房. 2013年6月2日閲覧。
  6. ^ KADOKAWA×アニメイト『織田信奈の野望天下統一フェア』”. 2015年9月24日閲覧。
  7. ^ 「織田信奈の野望」公式Twitter”. 2015年9月24日閲覧。
  8. ^ ファンタジア文庫「織田信奈の野望 全国版11巻」刊行延期のご案内”. 富士見書房. 2014年3月8日閲覧。
  9. ^ 累計40万部を突破した美少女大河ラブコメディ『織田信奈の野望』がテレビアニメ化!”. アニメイトTV (2012年1月17日). 2014年8月25日閲覧。
  10. ^ スタッフコメントリレー三人目 熊澤祐嗣”. 織田信奈の野望製作委員会. 2013年11月23日閲覧。
  11. ^ スタッフコメントリレー四人目 高品有桂”. 織田信奈の野望製作委員会. 2013年11月23日閲覧。
  12. ^ 【青木隆夫氏インタビュー】コンテンツとしての「歴史」の魅力とは何か--人気アニメ『織田信奈の野望』プロデューサーに聞く”. ビジネス+IT (2012年9月26日). 2014年8月25日閲覧。
  13. ^ 【青木隆夫氏インタビュー】コンテンツとしての「歴史」の魅力とは何か--人気アニメ『織田信奈の野望』プロデューサーに聞く”. ビジネス+IT (2012年9月26日). 2014年8月25日閲覧。
  14. ^ 【青木隆夫氏インタビュー】コンテンツとしての「歴史」の魅力とは何か--人気アニメ『織田信奈の野望』プロデューサーに聞く”. ビジネス+IT (2012年9月26日). 2014年8月25日閲覧。
  15. ^ 響 - HiBiKi Radio Station -「織田信奈の野望 伊藤かな恵・矢作紗友里”. 2012年4月3日07:54閲覧。
  16. ^ ソーシャルゲームも人気!『織田信奈の野望』登録ユーザーが10万人突破で期間限定キャンペーン実施!”. 2012年11月2日16:40閲覧。

外部リンク[編集]

テレビ東京 日曜25:05枠
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織田信奈の野望