艦隊

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艦隊(かんたい、英:Fleet)は、海軍の部隊単位の一つ。英語の Fleet とは、古い英語のflēot(船)に由来する。

  1. 広義には、軍艦2隻以上の集団を指す(実質的意味の艦隊)。
  2. 狭義には、当該海軍の編成単位の法令上の用語として「艦隊」(Fleet)と呼称されるものを指す(形式的意味の艦隊)。この場合は、法令上の要件を満たす場合のみ形式的意味の「艦隊」と呼称される。法令上の要件として軍艦が要求されない場合は、基地航空部隊であっても形式的意味の「艦隊」たりうる(「航空艦隊」など)。形式的意味の「艦隊」の場合、艦隊の下位には・小艦隊(Flotilla)や戦隊(Squadron)などを設け、数個群等で1個艦隊を構成することが多い。また、複数の艦隊を統括する更に上位の艦隊を置くこともある。
  3. 一部の空軍(旧ドイツ空軍など)では、基地航空部隊の戦力単位として「航空艦隊」を用いた例がある。

以下では艦隊一般について記述してあるので航空艦隊については「航空艦隊」の記事を参照。

日本[編集]

旧日本海軍(大日本帝国海軍)[編集]

旧日本海軍の艦隊制度[編集]

明治4年7月兵部省職員令において(「海軍条例」(明治19年4月22日勅令第24号)第10条にも規定がある)、旧日本海軍の「艦隊」は軍艦12隻で編成される「大艦隊」、8隻で編成される「中艦隊」、4隻で編成される「小艦隊」の3種に区別された。明治5年には最初に中艦隊を編成するが、同9年に廃止し、また同15年に11隻の軍艦で中艦隊を編成し、同18年には「常備小艦隊」、同22年に「常備艦隊」として改編された。

明治22年7月23日に「艦隊条例」(明治22年7月23日勅令第100号)が制定される。これによると、艦隊は3隻以上の軍艦を以て編成されるものとされた。もっとも、明治30年の改正(明治30年10月11日勅令第356号)で、2隻以上の軍艦を以て編成されるものと改正された。

太平洋戦争開戦直前の艦隊一覧[編集]

太平洋戦争

海上自衛隊[編集]

警備隊時代は、「船隊」や「船隊群」と呼称していたが、海上自衛隊発足に伴って、「隊」・「隊群」・「艦隊」の部隊単位が設けられた。

実質的意味の艦隊[編集]

海上自衛隊に置かれている広義の艦隊の種類は、規模の大きな順に、次の通りである。

  1. 「艦隊」:司令官は海将
  2. 「群」:護衛隊群司令は海将補
  3. 「隊」:護衛隊司令は1等海佐

形式的意味の艦隊[編集]

海上自衛隊では形式的意味の「艦隊」とされるのは、以下の通りである。

  • 自衛艦隊(Self Defence Fleet)
    • 護衛艦隊(Fleet Escort Force) - 直訳すると艦隊護衛艦部隊。4個護衛隊群等からなる。
    • 潜水艦隊(Fleet Submarine Force)- 同じく艦隊潜水艦部隊。2個潜水隊群等からなる。
  • 練習艦隊(Training Squadron)

英訳上の「艦隊」[編集]

海上自衛隊の部隊のうち、英訳上「Fleet」とされるのは自衛艦隊(Self Defence Fleet)のみである。護衛艦隊(Fleet Escort Force)及び潜水艦隊(Fleet Submarine Force)については、「Force」とされている。また、形式的意味の「艦隊」とはされていないが、英訳において「Force」とされているものに航空集団(Fleet Air Force)がある。この「Force」はアメリカ海軍の艦隊内の管理上の単位であるタイプ部隊に相当し、同海軍では以下群(Group)、隊(Squadron)となる。

このように、海上自衛隊の部隊については、日本名上の格付けと英訳上の格付けが必ずしも一致せず、英訳を基準とすると次の通りに分類されることとなる。

  1. Fleet - 自衛艦隊
  2. Force - 護衛艦隊・潜水艦隊・航空集団・掃海隊群
  3. Squadron - 練習艦隊
  4. Flotilla - 艦艇部隊の群
  5. Division - 隊

アメリカ海軍[編集]

イギリス海軍[編集]

現在は海軍全体で単一の艦隊編成となっている。以下は過去に存在した主な艦隊を挙げている。

ロシア海軍[編集]

中国人民解放軍海軍[編集]

関連項目[編集]