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電脳コイル

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電脳コイル
ジャンル SFアニメ
アニメ:電脳コイル COIL A CIRCLE OF CHILDREN
原作 磯光雄
監督 磯光雄
脚本 磯光雄、宮村優子、荒木洋一
松澤洋介、深野正明、三上幸四郎
キャラクターデザイン 本田雄
アニメーション制作 マッドハウス
製作 電脳コイル製作委員会
放送局 NHK教育
放送期間 2007年5月12日 - 12月1日
話数 全26話
小説
著者 宮村優子
出版社 徳間書店
レーベル トクマ・ノベルズEdge
刊行期間 2007年4月19日 - 2010年11月20日
巻数 全13巻
漫画:電脳コイル THE COMICS
原作・原案など 磯光雄
作画 久世みずき
出版社 小学館
掲載誌 ちゃお 8月号
レーベル ちゃおコミックス
発売日 2007年7月3日
巻数 全1巻
その他 別冊付録。単行本は
2007年10月31日発売
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメライトノベル漫画
ポータル アニメ文学漫画

電脳コイル』(でんのうコイル、COIL A CIRCLE OF CHILDREN)は、マッドハウス制作の日本のテレビアニメ作品。2007年5月12日から12月1日まで、NHK教育テレビジョンにて毎週土曜日18時30分から全26話で放送された[1]。また、徳間書店トクマ・ノベルズEdgeよりアニメの脚本家の一人である宮村優子ノベライズした小説(全13巻)が、小学館ちゃおコミックスより久世みずきコミカライズした漫画(全1巻)が発売された。

概要

スタジオジブリ作品や『機動戦士ガンダム』シリーズ、『新世紀エヴァンゲリオン』といった作品に携わってきたアニメーター磯光雄の初監督作品[2][3]。2007年にNHK教育テレビで放送され[4]、同年の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞[5]、第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞、第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞などを受賞[2]。また同作の原作・脚本・監督により、磯光雄が第13回アニメーション神戸個人賞を受賞した。

仮想空間ではなく現実世界にコンピュータネットワークで作り出されたレイヤーを重ね合わせたAR拡張現実)技術や現実世界に高解像度ホログラムを投影して操作することができるMR(複合現実)技術[6]が普及した世界の日常を描いた先駆的作品[1][7][8]。それ以外にもウェアラブルコンピュータ自動車自動運転技術、仮想通貨など、放送当時の未来の様々な最新テクノロジーを取り扱っている[9][10]

昔ながらの日本の風景や民俗学的な怪談の現代版とも言える「都市伝説」と近未来的な世界観の融合、その後のスマートグラスの登場を予期していたかのような「電脳メガネ」というデバイスを用いて「電脳」と呼ばれる拡張現実の世界で遊ぶ子どもたちの物語など、数ある日本のSFアニメの中でも高い評価を受けている[2][10]

2008年にはGLOCOM[注 1]の仮想世界研究会が、仮想空間ではなく日常空間にネットワークを重ねる『電脳コイル』で描かれているような拡張現実に新しい可能性を見い出し、未来社会のあり方の探求として、社会を支えるインフラの現実性やそこで社会はどのような組織で運営されるべきかといった議論を行っていた[1]。当時、2006年頃に起きた「Second Life」ブームによって仮想社会の話が取り沙汰されていたが、欧米では全く別の世界を作ってそこで自由なことが出来るというSF小説『スノウ・クラッシュ』の方式が念頭に置かれていることが多かった[1]。それに対し、彼らはそれだけではなく現実の世界に仮想世界が埋め込まれているような形もあり得るという可能性を本作の中に見出した[1]。そしてオンラインゲーム業界が提供している仮想世界やコミュニティサービスが『スノウ・クラッシュ』的なものであるのにに対して、今後のサービスが『電脳コイル』的発想を取り入れていくことでより多くの顧客にアピールできるかもしれないという提案などを行った[1]

2012年にオーストラリアニュージーランドで英語字幕付きのボックスセットが、2016年に北米で吹き替え版のDVDとブルーレイが発売された[4][11]

2012年と2014年には世界を代表する眼鏡の生産地である福井県鯖江市[注 2]の「さばえIT推進フォーラム – 電脳メガネサミット」とコラボレーションし、「電脳メガネ」についての企画を募集した[13][14]。このコラボレーションは、作品の舞台である大黒市は架空の都市であって実在のモデルは存在しないものの、「金沢市からそう遠くない日本海側の眼鏡が有名な都市」「由緒ある神社仏閣が建ち並ぶ古都でありながら最新の電脳インフラを擁する」「電脳メガネのメーカーが市の行政に深く関わっている」という設定が鯖江市と似ていることから実現した[13][14]

GoogleGoogle EarthGoogleマップストリートビューなどを含むGoogle Geoチームを統括する副社長を務めたジョン・ハンケは『電脳コイル』や『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のファンで、彼が創業してCEOを務めるナイアンティックは、AR技術を利用したスマートフォン向けオンラインゲーム位置情報ゲームの『Ingress』や『ポケモンGO』の開発に携わった[15]

あらすじ

202X年[注 3]、「電脳」技術が一般に普及している近未来。「電脳メガネ」と呼ばれるAR(拡張現実)技術を利用した眼鏡型のウェアラブルコンピュータが全世界に普及して11年[16]、電脳世界の情報はそのメガネによって現実世界に重ねて表示され操作できるようになっていた。電脳技術を使ったペットや道具が存在し、インターネットも「電脳メガネ」を使って見る時代。子どもたちは好んで電脳メガネをかけ、「メガネ遊び」にどっぷりはまっていた[16]

ヤサコこと小此木優子は、小学校最後の夏休みを目前に、県庁所在地の金沢市から歴史ある古い街ながら最新の電脳インフラを備える地方都市・大黒市に引っ越してきた[17][18]。そこで出会ったのは、同じ名前で同じ歳だが全くタイプの違うもう一人のユウコ、イサコこと天沢勇子だった。ヤサコは新しい学校で個性豊かな子供たちと出会い、電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験することになる[17]

引っ越し早々にヤサコは謎の電脳生物イリーガルに遭遇、彼女を守ろうとした電脳ペットのデンスケはイリーガルを追って古い空間に飛び込み、迷ってしまう。それを救ったのが「電脳探偵」を名乗るフミエだった。これをきっかけに、ヤサコは祖母「メガばあ」が子供たちで構成させる 「電脳探偵局」の一員となる[4]。その夜、ヤサコは自分の幼い頃の絵日記に「4423」の文字と鍵穴のような絵を見つける。さらに、夢の中の鳥居が連なる階段で「僕は4423、君の兄だ」という声を聞く。翌日、ヤサコは転入した大黒市第三小学校でフミエと同じクラスになる。ところがその日の放課後、彼女らは市が導入している電脳空間のウイルス駆除ソフト「サッチー」に追われる。そしてそのどさくさのなか、デンスケが謎の少女に誘拐されかける。コイル電脳探偵局の主であるメガばあは、その少女の調査をフミエらに指示する。どのようにして少女を捜し出すか、思案にくれるふたりのまえに、もう1人の転校生として現れる少女。彼女こそが件の謎の少女、イサコこと天沢勇子だった。イサコに対し、ヤサコは友達になろうと声をかけるが、イサコはこれを拒絶する。クラスメイトの悪童ダイチは、自らが立ち上げた組織、大黒黒客倶楽部にイサコを勧誘するも無視され、腹いせに罠を仕掛けるが、返り討ちにあう。イサコは黒客を完全に制圧し、自分の目的のために利用し始める。一方でヤサコは、フミエから生物部部長ハラケンを紹介される。ハラケンは、幼馴染のカンナを失った原因であるかもしれないイリーガルについて研究していた。ヤサコとフミエは、その研究を手伝うことにする。やがて、イサコの捜し求めていたものが何であったのか明らかになったかのようにも見えた。

登場人物

※ 本名のふりがなは、作品自体の中で呼ばれていないものについては、発売されている関連書籍やDVD付属のブックレットに記されているもの、総集編の字幕から読めるもの、DVDに収録されている声優インタビューなどから確認できるものを記す。

主要人物

ヤサコ / 小此木優子(おこのぎ ゆうこ)
- 折笠富美子
コイル電脳探偵局 会員番号 八
主人公。2014年10月12日生まれ[注 4]。「ヤサコ」とは、「優」の訓読みをもとにしたあだ名である。金沢市から引っ越してきた女の子。大黒市立第三小学校に転入し、6年3組に在籍。生物部部員。メガばあにデンスケを助けてもらう代わりに、コイル電脳探偵局に入局させられる。優しくて、大人しめの性格。金沢市とは勝手が違う大黒市での生活にとまどいながら、イサコやフミエ、ハラケンたちとの出会いにより、不思議な出来事に向き合っていく。
イサコ / 天沢勇子(あまさわ ゆうこ)
声 - 桑島法子
もう一人の「ゆうこ」。2014年4月4日生まれ[注 4]。「イサコ」とは、優子との区別のためフミエに付けられたあだ名で「勇」の訓読みをもとにしているが、本人はこのあだ名で呼ばれることを嫌がる。ヤサコが転入した翌日に、同じクラスへ転入してきた女の子。同じく金沢市から引っ越してきたが、ヤサコとの面識はなかった。強気な性格で友だちを作ろうとしないなど、利己的で他者を寄せ付けない振る舞いをする一方、危機に陥る京子を助けたり、入院中の伯父を見舞うなど優しい一面も垣間見える。「暗号屋」であり、電脳メガネの隠し機能である「イマーゴ」を使える。大黒市にある「何か」を探し、様々な事件を引き起こす。
フミエ / 橋本文恵(はしもと ふみえ)
声 - 小島幸子
コイル電脳探偵局 会員番号 七
電脳ペットを探していた所でヤサコと出会う、背の低い女の子。生物部副部長。ヤサコにとって大黒市で初めての友だちであり、クラスメイト。主張の強い性格で、お節介なところがある。ダイチの嫌がらせの数々に対抗するうちにハッキング技術や違法な電脳アイテムの扱いに長けていき、暗号屋であるイサコも認めるほどの電脳技能を持つに至った。かつてネズミ型の電脳ペットを消去され悲しい思いをしたために、サッチーに強い敵愾心を抱いており、それ以来、電脳生物に対して感情移入しないようにしている。そのために、オヤジを「ペット」ではなく「しもべ」とみなしている。苦手なものは怖い話と大きい生き物。実弟のアキラとは仲が悪く、彼に対しては暴君の如く振る舞うため、非常に恨まれている。
ハラケン / 原川研一(はらかわ けんいち)
声 - 朴璐美
コイル電脳探偵局 会員番号 五
少し無愛想な、背の高い男の子。大黒市立第三小学校6年1組に在籍。生物部部長。感情をあまり表に出さないため、普段は無表情でボーっとしているように見られている。フミエには「頼りない」と言われることがあるが、それについて気にしている様子はない。
空間管理室の客員顧問をしているオバちゃんのつてで、サッチーやキュウちゃんを1分間だけ電脳ペットとして制御することができる。交通事故で亡くなった「カンナ」とは幼馴染だった。彼女とケンカ別れしてしまったことに負い目を感じており、その事故の真相を探るため、カンナとの共同研究であった「イリーガルの観察」を1人で続けている。
メガばあ / 小此木早苗(おこのぎ さなえ)
声 - 鈴木れい子
コイル電脳探偵局 会員番号 零(ゼロ)
ヤサコの父方の祖母で、電脳駄菓子屋「メガシ屋」(メガネの駄菓子屋の略)店主。コイル電脳探偵局の創始者。ヤサコからは普段「おばば」と呼ばれ、そのがめつさから敬遠されていた。したたかで物事に動じないが、嫁姑の喧嘩になると感情を爆発させる。メタバグを組み合わせて、メタタグを作り出す特殊技能の持ち主。発売禁止になった強力なメタタグも所持しており、電脳アイテムやメガネに関する知識が豊富。
4年前に倒れた影響で色々と記憶が飛んでいる。4年前に「電脳コイル」現象(後述)からオバちゃんを助けた際、それ以前の記憶の多くを失っている。その時の感情のもつれがまだ残っており、古い空間が増殖した異常事態にもオバちゃんにタダで手を貸そうとはしなかった。他の局員にも同じ手を使ったかは不明だが、ヤサコとヤサコの父に対しては弱みを握った上で、強制的に入局させている。物語の後半では失った記憶を取り戻し、かつてオバちゃんが「通路」を開けようとしていたことを思い出す。
オバちゃん / 原川玉子(はらかわ たまこ)
声 - 野田順子
コイル電脳探偵局 会員番号 弐
ハラケンの父方の叔母なので「オバちゃん」と呼ばれている、自称17歳。大黒市市役所空間管理室の客員顧問であり、「サッチー」の導入者でもある。過保護とも思えるほど、甥であるハラケンを溺愛している。移動時には黒のライダースーツを身にまとい、黒のビッグバイクを駆る。妥協のない性格で、必要であれば違法な行動も躊躇しない。
ダイチ / 沢口ダイチ(さわぐち ダイチ)
声 - 斉藤梨絵
大黒黒客のリーダーだった背の低い男子。ヤサコと同じクラス。生物部部員。ガキ大将気質で、気に入らない相手には電脳に限らずいじめを仕掛ける。しかし、いじめられている子を助けることもあり、仲間からはそれなりに慕われている。メタタグを使わず、通信販売経由で違法な電脳アイテムとハッキングの知識を身につけているが、能力はフミエやイサコに劣る。後に大黒黒客をイサコに乗っ取られる。フミエの事が好きで、フミエに仕掛けたいたずらも、恋愛感情を素直に表せないためのものであった。
デンパ
声 - 梅田貴公美
大黒黒客のメンバーである男子。ハラケンと同じクラス。生物部部員。温厚で優しい性格で、コイル電脳探偵局への対抗意識はほとんどない。かつていじめにあったときに唯一助けてくれたダイチを慕っている。「誘電波体質」という電波の受信感度が高い体質のため、「デンパ」と呼ばれる。このため空間の不安定な電脳霧の中でも、体(電脳体)が壊れにくい。普通の人には聴こえないようなメタバグが発する音も聴くことができる。自転車にはうまく乗れないようで、小学六年生時点でも補助輪付きである。
ガチャギリ
声 - 山口眞弓
大黒黒客のメンバーである男子。ハラケンと同じクラス。生物部部員。常に帽子を目深に被っている。抜けているところもあるが、基本的にはクールな性格で、イサコに従うのも彼女の技術を入手するためと割り切っている。「イマーゴ」や「キラバグ」などの都市伝説についての知識も持ち合わせている。
ナメッチ / 滑川(なめかわ)[注 5]
声 - 沼田祐介
大黒黒客のメンバーである男子。ヤサコと同じクラス。生物部部員。メンバーの中では能力的に最も劣り、主体性も欠けている。強いものには卑屈で、ダイチやイサコに対しては同級生にもかかわらず敬語を使う。
アキラ / 橋本アキラ(はしもと アキラ)
声 - 小林由美子
大黒黒客のメンバーである男子。フミエの弟。生物部部員。4年生なのでメンバーからは「4年」と呼ばれている。姉のフミエからは傍若無人なる扱いをされており、そんな姉を非常に恨んでいる。年少ながら冷静で鋭い洞察力を見せる。気配りも良く、電脳技能は高い。自身の電脳ペット・ミゼットを巧みに使い、様々な映像を記録するのが日課。
小此木京子(おこのぎ きょうこ)
声 - 矢島晶子
ヤサコの妹。元気でいたずら好き。好奇心旺盛で、デンスケやダイチに対して過激な悪戯を仕掛けるなど、ヤサコたちを悩ませている。何を見ても指をさして「ウンチ」と言うのがマイブーム。最終回にて小学生になり、約半年しか使われなかった姉のランドセルを譲り受ける。

その他の人物

小此木一郎(おこのぎ いちろう)
声 - 中尾みち雄
コイル電脳探偵局 会員番号 一
ヤサコの父。電脳メガネ関連企業「メガマス」の社員であり、大黒市市役所空間管理室に室長として出向している。サーチマトンの「サッチー」という愛称や、そのサッチーが発する言葉を考え出した当人である。
半年ほど前からメガマス社の依頼でメガマスの内部監査を行っており、旧コイルスの一派やその走狗として動いていた猫目の存在も把握していた。
コイルタグを造れるが、メガばあ製のモノと比べ再現度は低かったようである。
小此木静江(おこのぎ しずえ)
声 - 金月真美
ヤサコの母。姑のメガばあのメガシ屋を開店するなどの非常識な(ように見える)行動に頭を痛めている。普段は電脳メガネをかけていないため、デンスケのことなど、電脳についてはよく知らない。専業主婦。
アイコ
声 - 進藤尚美
ヤサコおよびフミエとクラスメイトで3人で行動することの多い、少し大人びた背の高い女の子。生物部部員。メガネは持っているがあまり興味がない。他人のことにかまけている場合ではないヤサコと、その手の話にはまるで鈍いフミエの恋愛動向を緩やかに後押しする。各話に登場しているが、作中で名前が呼ばれるのは第8話においてヤサコからと第21話においてフミエからの2回のみ。
カンナ / 葦原かんな(あしはら かんな)
声 - 相沢舞
ハラケンの幼馴染み。大黒市立第三小学校5年1組に在籍していた。ハラケンと共にイリーガルの研究をしていたが、一年前の夏休み、彼とケンカ別れした後に電脳ナビで自動運転中の車両による人身事故で死亡。生前はおっとりしていて無口だった。残された日記には彼に対する思いが綴られていた。
実はイマーゴを持っており通路が開いた際、電脳体が分離し電脳ナビが電脳体を避け生身の体を撥ねてしまったのがこの事件の真相。
マユミ
声 - うえだ星子
金沢市でのヤサコのクラスメートであり親友だった女の子[注 6]
マイコ先生
声 - 堂ノ脇恭子
ヤサコのクラスの担任である女性教諭。生物部顧問。未婚であり、そのことで生徒であるダイチらにからかわれる。怒るときは、言葉遣いが乱暴になる。酒にはウイスキーボンボンでも泥酔するほど弱く、しかも酒癖が悪い。夏休みの初めに「コイル電脳探偵局」と「大黒黒客倶楽部」のメンバーを仲直りさせるために合宿を実施したが、結局うまくいかなかった。
ウチクネ / 内久根[注 7]
声 - 西脇保
ハラケンのクラスの担任である男性教諭。マイコ先生に片想い中。マイコ先生と同じく酒に弱い。呼ばれてもいないのに生物部合宿に無理矢理参加した。
教頭
声 - 水野龍司
大黒市立第三小学校の教頭。男性。「柔道三段」の特技を持つ。生物部合宿に参加した。
ダイチチ
声 - 郷里大輔
ダイチの父。町内会長を務める。元卓球部の体育会系で熱血漢。柔道の黒帯でもある。生物部合宿に参加したが、合宿と聞いて勝手に卓球部の強化合宿と勘違いしていた。
カンナの母
声 - 湯屋敦子
警察から戻されたカンナのメガネの中に鍵のかかったデータの存在を知り、中に何か残されていないかハラケンに調査を依頼、彼にカンナのメガネを託した。
オジジ / 小此木宏文(おこのぎ ひろふみ)[注 8]
声 - 矢田耕司
メガばあの夫、故人。ヤサコにデンスケを与えた。大黒市立メガマス病院の医師で、電脳メガネの技術者でもあった。病院でもメガネが使えるようにした功績があり、自室には脳生理学に関する書籍が大量に残されていた。イサコ・イサコのおじ・猫目・オバちゃんから「小此木医師」や「小此木先生」、あるいは単に「先生」と呼ばれる。
ノブヒコ / 天沢信彦(あまさわ のぶひこ)
声 - 岸尾だいすけ
イサコの 。5年前にイサコとともに交通事故に遭った。意識不明のまま入院を続けていると思われていたが、実は、亡くなっている。
4423(ヨンヨンニイサン)
声 - 岸尾だいすけ
ヤサコが見る、鳥居が無数に連なっている階段の夢の中に現れ、警告らしきものを与えようとするが、いつも正確な内容は聞き取れないままヤサコの目が覚める。ヤサコの初恋の人。
猫目宗助(ねこめ そうすけ)
声 - 遊佐浩二
コイル電脳探偵局 会員番号参
カメラを持ち歩いている謎めいた青年。イサコを巻き込んで陰謀を企てていた。
彼らの父親は世界で初めてイマーゴを完成させ人間の集団無意識を電脳空間で実現した。
しかし、その功績をメガマス社に奪われた事で、父親は失踪、母親は入院生活を余儀なくされ、宗助の家庭は目茶苦茶にされてしまった。メガマス社への復讐と失踪した父親の名誉回復の為、メガマス内部の旧コイルス一派と結託し、過去にはタマコを、そしてイサコをも利用し暗躍していた。目的の為なら人命も厭わない過激なやり方に実の弟からも見限られ、最終話でイサコの病室を暗号式で襲うも、タケルによって阻止されてしまった。その後は消息は不明となっている。
タケル / 猫目タケル(ねこめ タケル)
声 - 日比愛子
猫目宗助の弟であり大黒市立第一小学校の6年生。駅向こうにおいて3人組に絡まれていたヤサコを助けた。兄の指示で大黒町での都市伝説の掲示板を管理していた。兄が企てていた陰謀に対して疑問を持ち、最終回において阻止する。

電脳ペット

デンスケ
声 - 麻生智久
ヤサコの犬型のペットマトン。人語は話せないが、性格は主人に忠実で、ヤサコや京子の危機の際には、自身を顧みず危地に飛び込んでゆく。最終回では、首輪についていた南京錠が、オジジの数珠についていたものと同じような鈴に変わっている。
外見的成長があるようで、ヤサコの元に来た時は子犬だった。
オヤジ
フミエのペットマトン。デフォルメされた人型。他のペットマトンより古い空間での耐久性が強い。臨機応変な行動をとれ、電脳アイテムを扱うこともできる。
モジョ
イサコのペットマトン。茶色の小さい毛玉型で、目と細い毛状の手と1本のアンテナが付いている。全部で8匹おり、イサコは番号で呼び分ける。言葉を話せ、電脳アイテムも使いこなす。ビーム攻撃ができ、発射時に目が赤く点滅する。別行動を取った仲間と「タコ」「イカ」という合言葉を用いて合流する場面があった(第3話)。イサコ自身が傷ついたモジョの手当てをする場面もある(22話)。
ミゼット
アキラのペットマトン。小さい猫型。知能は高く、言葉を話せ、諜報活動が得意。同種に会うと拳のような形の耳を開いてじゃんけんをする機能がある。非公式に流出したパッチによって盗撮などが可能になったため、発売禁止となった。
クロエ
カンナのペットマトン。白い小型犬の姿をしており、ハラケンからは「クロ」とも呼ばれていたが、イリーガル化してしまい、キュウちゃんに消去された。
モモコ
ミゼットと同型で色違いの猫型ペットマトン。アキラのミゼットがこのマトンに会うと、なぜか映像や音声の記録が消去されている[注 9]
ヘップバーン
猫型のペットマトン。第1話において主人公たちが接触するきっかけとなった。
マンタ
トメさんのペットマトン。ハムスター型。第7話の事件の発端となった。

違法電脳体駆除ソフト

キュウちゃん
大黒市の管理するセキュリティプログラムが、「電脳メガネ」により視覚化された際にバレーボール大の球体に見えることから、子供たちの間でこの名称が定着している。複数機が宙を浮遊しながら市内を巡回し、後述する「サッチー」の探査範囲を拡げるほか、自らもビームを放ち、小規模なバグ初期化したり、データの破損を修復する。正面はマークを模したようなデザインになっている。
サッチー
正式名称「サーチマトン」。大黒市の空間管理室が導入した強力な違法電脳体駆除ソフト[注 10]。視覚化された姿は、赤く丸みを帯びた形で巨大(高さ2.5から3メートル)、顔は日本の郵政省のマスコットキャラクター(〠)に似ている。腹部(にあたる部分)に前述の「キュウちゃん」を4機[注 11]収納することができる。大黒市内に複数機が配備されており、「ボクサッチー、ヨロシクネ」と音声を発しながら滑るように移動する[注 12]。収納したキュウちゃんから駆除対象に向けてビームを放ち、命中した電脳物質のデータを初期化する。あまり高度な識別機能を持っておらず、わずかにバグを持っている電脳ペットや、メガシ屋で売っているような「ちょっとお茶目な電脳アイテム」も駆除対象と認識して攻撃する。そのため、大黒市の子供たちには恐れられている。自らを壁から壁へ「郵」の字の文様の陣を通し転送でき、距離を無視して駆除対象に近づくことができる。郵政局の管轄なので、管理外ドメイン[注 13]である、民家(ホームドメイン)や学校(文部局の管轄)、病院、公園の敷地内、神社などの鳥居のある敷地(文化局の管轄)には許可なく進入や認識ができないようになっている。子供たちはそれを利用し、大黒市に点在する神社を隠れみのとしている。標的を感知できる範囲は半径20メートル程度だが、キュウちゃんによって探査範囲を広げている。「ポチ」「タマ」「ミケ」「チビ」「コロ」の5機が登場する。
2.0(ニーテンゼロ)
サッチーよりも高レベルのフォーマットを実行できる違法電脳体駆除ソフト。メガマス及び電脳局の管轄。普段は稼動しておらず、メガマスの判断、もしくは行政側からの依頼があった時のみ出動する。視覚化された姿は黒いキューブ状で、サッチーよりも小型。出現時には「法」の字の文様の陣が形成される。特別な許可を受け、神社や民家へも進入することができる。性能はサッチーを大きく上回る。物理結界を持っており、ほとんどの攻撃を防ぐことができる。サッチーと同様に母機と子機がいるが、通常時には子機単体で行動する。緊急時には6機が合体したり、親機と合体して行動する[注 14]

用語

大黒市(だいこくし)
ヤサコとイサコが引っ越してきた、石川県金沢市からそう遠くない日本海側のメガネで有名な地方都市。由緒ある神社仏閣が立ち並ぶ日本有数の古都であると同時に、電脳メガネ関連のインフラ整備が国内第2位の電脳都市でもある。日本で二例目の半官半民の特別行政区で、その行政は一説によるとメガマスの系列会社が担っている。そのため色々と変わった政策が多く、市内には普通の動物と一緒に電脳ペットがいるなど、現実と電脳が交錯する少し不思議な街。電脳に関する奇妙な事件が多発しており、オカルトじみたさまざまな都市伝説が流行している。
空間管理室
大黒市市役所内の一部署で市内の電脳空間を管理する。メガマスから出向しているヤサコの父やオバちゃんが勤務する。キュウちゃん、サッチー、2.0を管轄している。
大黒市の都市伝説
大黒市では電脳関係の奇妙な事件が頻発している。これは子供たちの間で都市伝説として伝わっている
駅向こう
ヤサコたちが住む地域から見て大黒駅の向こう側の地域の通称。田畑が点在するのどかな風景が広がっている。
大黒市立第三小学校
ヤサコやフミエ、ダイチなどが通う小学校。制服は体操着以外は制定されていない。
大黒市立第一小学校
タケルなどが通う駅向こうの学区の小学校。第三小とは異なり、制服が制定されている。
大黒市立大黒小学校
物語後半に第一小学校と第三小学校を統合して新設された小学校。校舎は大黒市の新駅ビルの最上階にある。
コイル電脳探偵局
メガばあが率いる探偵局。依頼を受けて電脳関係のトラブルを解決する。主な仕事は行方不明の電脳ペットの捜索。会員No.零はメガばあ、No.一はヤサコの父、No.弐はオバちゃん、No.五はハラケン、No.七はフミエ、そして新たに加わったヤサコはNo.八を与えられた。大黒黒客倶楽部とは対立関係にある。
大黒黒客倶楽部(だいこくヘイクークラブ)
ダイチが大黒市立第三小学校生物部の男子を中心に結成した"クールなクラブ"。略称は「黒客」、あるいは「大黒黒客」[注 15]。閉鎖された第三小学校西校舎をアジトに、いつも電脳イタズラを企んでいる。電脳グッズは通販電脳駄菓子屋から買っているので、メガシ屋で買っているフミエたちのものとは少し違う。のちにイサコが策略によってダイチからリーダーの座を奪った。
元祖黒客
大黒黒客をイサコに奪われたダイチがデンパと共に旗揚げした。
大黒市立第三小学校・生物部
ハラケン(部長)、フミエ(副部長)、アイコ、ヤサコだけでなく、イサコを除く旧黒客のメンバーも所属している。顧問であるマイコ先生の言葉によれば、その実態は「ほとんど電脳生物部」であるらしい。
メガマス
電脳関連ビジネスに特化した世界最大規模の巨大企業。電脳メガネや電脳ペットなどの製品販売や自動運転を制御する電脳ナビシステムや電脳空間そのものの運用や維持管理などのサービスを手掛ける。本社は金沢市。ヤサコの父、オバちゃん、猫目が所属している。
コイルス
正式名称は「コイルコイルス」。最初の電脳メガネ会社でいくつもの挑戦的研究を行っていたが、約5年前に倒産。その技術と研究結果はメガマスに引き継がれた。
電脳メガネ
子どもたちの間で大流行している眼鏡型のウェアラブルコンピューター。作中ではしばしば「メガネ」と呼ばれる。ヘッドマウントディスプレイを兼ね、イサコのような両眼一体型でレンズ一枚の透明なゴーグル型のものと、ヤサコのような通常の眼鏡が必要な人向けに左右に分かれた眼鏡型のものがある[16]。なお、主要人物の大半はレンズ一枚型を使っている。壊れると、修復ダウンロードにお年玉換算で2年分(49,720円)かかる。
常にインターネットに接続しており、メガネを装着してログインすると電脳物質を視認することが可能となる。慣れ親しんだ実際の街並にそれをデータ化したバーチャルな街並が重なって映し出され、現実世界と電脳世界が交じり合った拡張現実を体験することができる。メガネをかけることでゲームや電脳ペットや電脳アイテムで遊んだり、電話やインターネットなどを使用したりできる。また子供たちの間では違法なソフトを使うことが流行っている。補助器具にリストバンドがあって付けると操作精度が上がるが、なくても支障はない。
電脳ナビ
電脳メガネは子供だけでなく大人も利用していて、その一番ポピュラーな使い方がこの電脳ナビという自動車の自動運転用のナビゲーションシステム[1]
電脳ポシェット
電脳メガネをかけた時に使用するヤサコたちが腰につけている収納ポシェット。その内部は底なしで、大小さまざまな電脳アイテムを詰め込むことが出来る。
ウィンドウ
電脳メガネをかけた状態で左の手の甲を右手で叩くと空中に出現するモニター画面のこと。
指電話
ジェスチャーを利用した電脳メガネの電話機能の使用方法。メガネをかけた状態で指を電話の受話機の形にして耳に当てると、電脳空間を介して電話がかけられる。
電脳物質
電脳メガネをかけることで初めて視認することができるもの全般の総称。「電脳ペット」や「電脳アイテム」などが含まれる。電脳メガネをかけるだけで、電脳物質の像を見ることができるようになり、発する音も聞けるようになる。バグやプログラムも視覚化して認識される。投影されたキーボードを通してコンピュータを操作したり電脳アイテムや電脳ペットに触れたりすることもできるようになるが、肉体的な感覚はない。装着者の肉体も電脳物質として認識されるよう設定されており、例えば、メガネビームが命中すると肉体が欠損したように見える。電脳物質によって現実と仮想の境目が曖昧になり、「ミチコさん」や「あっちの世界」など、現実世界と電脳世界の境目が、認識レベルを超えて本当に曖昧になる。
電脳ペット
合法のペットマトン。電脳世界にしか存在しない電脳体だが、電脳メガネをかけることで普通の動物と同じように見ることができる。ヤサコのデンスケやフミエのオヤジ、イサコのモジョ、アキラのミゼットなどがこれに該当する。
コイルスノード
コイルスが作ったCドメインに接続する力を持つ実験電脳体。
空間
作中では主に電脳空間を指す。電脳物質はこの電脳空間の中に存在していて、作品世界はこれを利用したユビキタス社会となっている。電脳空間は交通機関や信号機などの完全自動制御にも利用され、電脳メガネを使用していない者の日常生活にも大きく関わっている。
電脳空間はメガマス社が提供しているが、行政サービスとしては大黒市市役所の空間管理室が郵政局管轄として管理している[19]。バグや空間のひずみは、キュウちゃんやサッチーが見つけ次第削除している[19]
古い空間
都市伝説では「イリーガルが隠れ住む呪われた空間」とも言われているが、その実体は街中に残されている最初に普及した古いバージョンの電脳空間。しかし、大黒市では何らかの原因でそれが徐々に拡散(増殖)している。またその不安定な空間からは電脳霧やノイズ、コンピュータウイルスを具現化したような謎の黒い電脳生命体イリーガル、バグが結晶化した宝石のようなメタバグなどが発生する[19]
Cドメイン
正式名称は「コイルドメイン」。最初に電脳メガネを開発したコイルス社が使っていたドメイン
「あっちの世界」
子供たちの都市伝説に出てくる存在で、キラバグやミチコさんはそこからやって来るという。それによると、電脳メガネをかけたまま眠ることで夢の中で「あっち」に行った子供がいるらしい。
その実態は電脳メガネを開発したコイルス社がイマーゴを利用したイサコの治療のために作っていた医療用の電脳空間で、コイルスの倒産後、事業を引き継いだメガマスが、その過程で何かを隠蔽するために遺棄した[20][21]
現実の世界と重ねられる電脳空間と異なり、コイルドメインにしかリンクしていない隔離された仮想空間であるため、入るには人の意識を体から切り離して電脳体にして特別な手段を用いる必要がある。その時に「電脳コイル」現象を起こすことになる[20]
「通路」
「あっちの世界」へとつながる鍵穴状の入口。扉を開くには様々な要素が必要となる。
はざま交差点
都市伝説に登場する交差点。路上の一角に4つのマンホールが固まって配置されており、マンホールの蓋に「金沢市はざま」と刻印されている。マユミは、金沢市の古い空間でこのはざま交差点を見つけた[注 16]
電脳霧(でんのうぎり)
電脳空間に発生する霧。単に「霧」とも呼ばれる。空間が不安定な場所に出る画像の損失で、主に古い空間に発生する。電脳空間が壊れて映像の表示が不完全な場合、白い無表示部分が発生し、その集まりがまるで霧のように見えるため、こう呼ばれている。大黒市では特に多く見受けられ、あちこちから立ち上っている。電脳ペットが霧に触れると体が壊れることがあり、消失の危険性もある。
電脳コイル
ある条件がそろうと電脳の体と現実の体が分離してしまう現象の名称。電脳体が分離すると現実の身体は意識を失い、メガネ越しには真っ黒な影として映って表面に「NO DATA」の文字が表示される。発生する原因は不明とされている。
メガシ屋
メガばあの経営する電脳メガネの駄菓子屋、略して「メガシ屋」。一見普通の駄菓子屋だが、彼女が駄菓子の代わりに売っているのは子どもたちが大人の管理者の許可を得ない方法で仮想世界にアクセスして操作するための強力なメタタグやソフトウェアである[4]。扱っているアイテムのほとんどは大黒市空間管理室の規則では違法であるため、持っているだけでキュウちゃんやサッチーに狙われる。
メタバグの買い取りも行っており、店での買い物に仮想通貨としても使われる(通貨単位は「メタ」で、1メタ=1円で取引されている)。
店舗はメガばあの自宅を改築したもので、裏手はそのまま新築された小此木家につながっている。仏間がメガばあの電脳工房を兼ねており、ここで作られたさまざまなメガばあ謹製のメタタグやアイテムには店頭に置かれるものもある。
電脳アイテム
電脳空間内で使用できる便利なアイテム。大黒市の子供たちは「メガシ屋」や通販電脳駄菓子屋で購入している。
メガネビーム
通称「メガビー」。メガシ屋の電脳アイテム。電脳メガネから電脳物質を壊すビームを発射できるようになる。サッチーやキュウちゃんを一時的に足止めする程度の力があり、子供たちが武器として使用する。
黒バグスプレー
メガシ屋の電脳アイテム。空間のバージョン違いなどで発生する画像データが欠損して黒い穴が開いたように見えるバグ(通称「黒バグ」)を人為的に発生させる。フミエはサッチーの注意をそらすための囮に応用している[注 17]
電脳釣りざお
メガシ屋の電脳アイテム。廃棄された空間へ迷い込んだデンスケを救出するためにフミエが使用した。釣り糸に「オヤジ」を付けて捜索させた。釣り糸を使って交信もできる。
レンガ壁(レンガかべ)
キュウちゃんやサッチーのビームから一時的に身を守る防御壁となる防御用電脳アイテム。耐久性は低い。
鉄壁(てつかべ)
レンガ壁よりも耐久性が高い防護壁。しかし、キュウちゃんの攻撃を受けると現実のと同様に赤熱して融解する。
直進くん・追跡くん
大黒黒客が電脳戦で使った攻撃型電脳アイテム。電脳ミサイルポッドの一種。「直進くん」はその名のとおり標的に向かって直進し、「追跡くん」はホーミングタイプで、障害物を回避しながら標的を狙うことが可能である。
カンシャク
大黒黒客が使用した電脳アイテム。かんしゃく玉のような形で、標的に投げつけると小さな爆発を起こす。
ショートカット
ダイチが空間の設定ミスを利用して電脳物質を転送できるように改造したアイテム。離れた電脳空間同士をつないで電脳物質のやり取りや監視ができる。見た目は、空間に出現する光る丸い穴。よほど便利なアイテムであるのか、イサコやフミエも利用した。
電脳青信号
メガシ屋の電脳アイテム。信号機に貼ると灯火を強制的に青信号へ変える。自動車の挙動を制御する「電脳ナビ」システムにも影響するため、赤信号に変えられた側の自動車は自動で停車する[注 18]
ダウンロード促進剤
メガシ屋の電脳アイテム。修復ダウンロードを促進させる。デンスケのデータ修復の際に使用された。
電脳虫下し
メガシ屋の電脳アイテム。電脳ペットに不正にダウンロードされたデータや侵入したイリーガルなどを、どちらのデータも壊さずに分離するためのワクチンソフト
メタバグ
宝石の原石のような謎の電脳物質。空間の歪みに現れやすく、空間のバグが固まったものと考えられている。大黒市でしか採取できないため、非公式ながら市の特産品となっている。
ほとんどは役に立たないバグだが、ごくまれに音や映像などの情報が含まれている役に立つ機能を持ったものもあるため、時々高い値がつくことがある。そのため、子どもの間でだけ電脳アイテムを取引する際の仮想通貨として使用されている。ネット上の非合法ショップでの通貨単位は「メタ」(1メタ=1円)。なお爆発性のメタバグは買い取り対象外。「サッチー」が片っ端から消去しているため希少価値が上がっている。
キラバグが「死んで」できたものと言われる。そのままでは利用することができず、複数のメタバグを精製して「メタタグ」にしなければ役に立たない。この工程を完全に行えるのは登場人物ではメガばあだけである。
キラバグ
高値で取引されているらしい特殊なメタバグの一種で、通常のものの30倍の値がつくとも言われる。都市伝説のひとつであり、実際に目にした者は少ない。
メタタグ
コイル電脳探偵局側の基本ツール。電脳空間や電脳ペットに作用する様々なプログラムを仕込んだ電脳お札で、メタバグを原料として作られる電脳アイテムの一種。お札を模しており、札ごとに図柄や効果が違う。対象に貼り付けたり、投げつけたりして使用する。他の電脳アイテムは通販でも扱っているが、メタタグはこの界隈ではメガばあにしか作れないので[注 19]、メガシ屋だけでしか販売されていない。
表面には暗号式のような文様が描かれていて、暗号式と互換性がある。実際に暗号式を使っているイサコはこれを「古流」と呼んでいる。
コイルタグ
電脳コイル現象によって現実の体と電脳の体が離れた際に、それを元に戻すメタタグ。現実の体と電脳体が3メートル以内にいないと使えない。メガネビームや電脳虫下し等のメタタグとは違い、黒い色をしている。原料のメタバグはもうないらしく、メガばあも1枚しか持っていない。
イリーガル
謎の黒い電脳生物。都市伝説では電脳空間のオバケのようにとらえられていた。実際はペットマトンに感染する新種のコンピュータウイルスで、巨大化した黒い違法電脳体。大黒市内の電脳空間にもしばしば現れるが、その存在は公にはされていない。古い空間や電脳生物の体内でしか生きられない。
ミチコさん
ヤサコたちの都市伝説の中でも特に畏敬の念を持たれている電脳世界の妖怪。「あっち」と呼ばれる謎の電脳空間に棲んでおり、「呼び出して契約すると何でも願いごとをかなえてくれる」「呼び出した子供は『あっち』に連れて行かれる」など、地域によって様々な噂がある。
ヌル
最古のイリーガルといわれている謎の電脳生命体。ヌルキャリアが野生化したものであるとオバちゃんは推測している。「あっち」には無数に存在する。「通路」が暴走するとそれを通って「あっち」から大量に出現する。ヌルが触れた者の電脳体は電脳コイル現象を起こし、ヌルが「あっち」へ連れて行ってしまう。古い空間の暴走と共に人間を襲うようになった。
ヌルキャリア
正式名称「ヌル・キャリアー」。もともとコイルス社が「古い空間」を調査・探査する目的で作成し使用していたが、人間の意識を古い空間に送ることが出来るため、古い空間への乗り物として利用するようになった。しかし、コイルス社倒産後もそのままにされたために野生化した。
イマーゴ
都市伝説にある電脳メガネの隠し機能のひとつ。思考を電脳空間に反映させ、キーボードや指を使わずに頭で考えただけで電脳メガネを操作することができる[22]。あくまで噂にすぎなかったが、イサコはこの隠し機能を実際に使えた。
電脳医療
イマーゴ機能が人間の意識を送受信できることを応用し、意識を医療用に設置した電脳空間に導いたり、逆にイマーゴを通じて意識を操作したりして、患者の「心」を治療する医療行為。
電脳鍵
イサコがキラバグ集めに使用していた鍵状の謎の電脳アイテム。
暗号屋
「電脳空間の魔法使い」といわれるハッカーのこと。都市伝説では犯罪スレスレの非合法なことも行う連中と噂されている。イサコも暗号屋の1人。
暗号式
暗号屋が使う電脳空間を操るプログラムのひとつ。作中ではしばしば「暗号」と呼ばれる。電脳チョークで地面や壁に幾何学模様(暗号式)を書くことで、電脳空間や電脳物質に対して干渉することができる。特定の空間を管理外ドメインに偽装することも可能で、サッチーやキュウちゃんから隠れることも出来る。用途によって強度が違うが、壊れた場合には制御不能の状態になることもある。
大黒市ではイサコが描いた暗号式の痕跡がさまざまな場所に残されていて、暗号式の意味を知らない子供たちから都市伝説として扱われていた。
暗号炉
イマーゴの力を持つものが使える、イマーゴと直結し思考から直接暗号を取り出すことができる構造体。人間の電脳体に埋め込んで使用する。暗号を暗号炉に吸収することで、その能力を連続して使うことができるようになるが、肉体や神経を傷つけるなどの危険な副作用もある。
ココイル
作中の子供たちの間で人気のテレビアニメ『それいけ!! 惑星ココイル』の登場キャラクター。ヤサコの部屋はココイルの人形、ポスター、時計、クッションなどで埋め尽くされている。オバちゃんの鞄にもストラップがついている[注 20]

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ

「プリズム」
作詞・作曲・歌 - 池田綾子ソニー・ミュージックレコーズ) / 編曲 - TATOO

エンディングテーマ

「空の欠片(そらのかけら)」
作詞・作曲・歌 - 池田綾子(ソニー・ミュージックレコーズ) / 編曲 - TATOO

歌詞については、オープニングでは表示されるが、エンディングでは表示されない。但し字幕放送では歌詞が表示される。

両曲とも、テレビ版(TV EDIT)は「電脳コイル サントラ音楽集(徳間ジャパンコミュニケーションズ、TKCA-73185)」に収録されている。主題歌シングル(ソニー・ミュージックレコーズ、通常盤:SRCL-6629、初回生産限定盤:SRCL-6626〜7)に収録されているロングバージョンは、両曲とも2 - 3番が付加されているだけでなく、1番の歌詞や編曲もテレビ版とはアレンジが少々異なっている。最終回(第26話)では、そのロングバージョンの「空の欠片」が使用されたが、ボーカルトラックは1番のみでカットされ、そこからラストシーンまでは、同じく主題歌シングルに収録されている伴奏のみの「backtracks」という演出だった。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 メガネの子供たち 磯光雄 磯光雄 安川勝 本田雄 2007年
5月12日
2 コイル電脳探偵局 村田和也 5月19日
3 優子と勇子 横山彰利 伊東伸高 5月26日
4 大黒市黒客クラブ 笹木信作 安川勝 板津匡覧 6月2日
5 メタバグ争奪バスツアー 横山彰利 池添隆博 押山清高 6月9日
6 赤いオートマトン 大塚雅彦
松林唯人
木村延景 秦綾子 6月16日
7 出動!! コイル探偵局 磯光雄
宮村優子
笹木信作 野上和男 尾崎和孝 6月23日
8 夏祭り、そして果たし合い 磯光雄 増井壮一 岩崎太郎 新井浩一 6月30日
9 あっちのミチコさん 笹木信作 野上和男 井上鋭 7月7日
10 カンナの日記 平松禎史 向田隆 7月14日
11 沈没! 大黒市 横山彰利 野上和男
高橋知也
井上俊之 7月21日
12 ダイチ、発毛ス 磯光雄 木村延景 秦綾子 7月28日
13 最後の首長竜 村田和也 野村和也 押山清高 8月4日
14 いきものの記録 安川勝 高橋知也 井上俊之 9月1日
15 駅向こうの少年 磯光雄
荒木洋一
松澤洋介
野村和也 安川勝 板津匡覧 9月8日
16 イサコの病室 磯光雄
松澤洋介
深野正明
池添隆博 青柳宏宜 井上俊之
吉川真一
9月15日
17 最後の夏休み 磯光雄
荒木洋一
福田道生
磯光雄
野村和也 井上俊之 9月22日
18 異界への扉 笹木信作 野上和男 秦綾子 9月29日
19 黒い訪問者 磯光雄
松澤洋介
鶴岡耕次郎
磯光雄
木村延景 本間晃
押山清高
秦綾子
10月6日
20 カンナとヤサコ 笹木信作 野上和男
安川勝
板津匡覧 10月13日
21 黒いオートマトン 磯光雄
荒木洋一
笹嶋啓一
野村和也
笹嶋啓一 井上俊之
吉川真一
10月20日
22 最後のコイル 磯光雄
三上幸四郎
村田和也
野村和也
木村延景 押山清高 10月27日
23 かなえられた願い 野村和也 青柳宏宜 本間嘉一
秦綾子
青山浩行
11月10日
24 メガネを捨てる子供たち 磯光雄
松澤洋介
高橋知也 本間晃
押山清高
11月17日
25 金沢市はざま交差点 野村和也 板津匡覧 11月24日
26 ヤサコとイサコ 磯光雄 安川勝
木村延景
井上俊之 12月1日

特集番組

『まだ間に合う! 電脳コイル』
2007年5月18日 19時18分 - 19時43分 (JST)
第1話の再放送。
『電脳コイル アンコール』
2007年6月16日 15時 - 17時
第1話から第5話までの一挙再放送。
『電脳コイル自由研究』
2007年8月25日 18時30分 - 18時55分 NHKエンタープライズ制作
第13話までを振り返り、キャラクターや作中用語などを解説。イサコ役声優である桑島法子とフミエ役声優である小島幸子の2人が司会を務めた。
『電脳コイル総復習』
2007年11月3日 18時30分 - 18時55分 NHKエンタープライズ制作
第1話から第22話までをダイジェストで振り返る総集編。オープニングアニメーション(前半部分のみ放送)はノンクレジットおよび歌詞表示なしだった。
『電脳コイル スペシャル』
2008年1月1日 17時00分 - 18時30分 NHKエンタープライズ制作
全話を90分のダイジェストで振り返る総集編。

画質・画面サイズ

地上デジタルテレビジョン放送
通常は、1125i、16:9ワイド映像のHD放送(高精細度テレビジョン放送)で放送されている。
ただし、2007年6月に放送された1話から5話までの再放送番組「電脳コイル アンコール」ではサブチャンネルであるNHK教育3で別番組が放送されていたため、525i、16:9ワイド放送のSD放送(標準精細度テレビジョン放送)で放送された。
地上アナログテレビジョン放送
アナログ放送では上下に細い黒帯を挿入して、ビスタサイズ(規格上ワイド映像)放送しているが、地上デジタルテレビジョン放送で視聴する場合に比べて、わずかではあるが左右が切れる。
DVD
アナログ放送と比較し、わずかではあるが上下が切れている。

映像作品

DVD

発売日 タイトル 規格品番 仕様 備考
2007年9月25日 電脳コイル 第1巻 BCBA-3028 初回限定生産 第1話-2話
BCBA-3037 通常版
2007年10月26日 電脳コイル 第2巻 BCBA-3029 初回限定生産 第3話-5話
BCBA-3038 通常版
2007年11月23日 電脳コイル 第3巻 BCBA-3030 初回限定生産 第6話-8話
BCBA-3039 通常版
2007年12月21日 電脳コイル 第4巻 BCBA-3031 初回限定生産 第9話-11話
BCBA-3040 通常版
2008年1月25日 電脳コイル 第5巻 BCBA-3032 初回限定生産 第12話-14話
BCBA-3041 通常版
2008年2月22日 電脳コイル 第6巻 BCBA-3033 初回限定生産 第15話-17話
BCBA-3042 通常版
2008年3月25日 電脳コイル 第7巻 BCBA-3034 初回限定生産 第18話-20話
BCBA-3043 通常版
2008年4月25日 電脳コイル 第8巻 BCBA-3035 初回限定生産 第21話-23話 
BCBA-3044 通常版
2008年5月23日 電脳コイル 第9巻 BCBA-3036 初回限定生産 第24話-26話
BCBA-3045 通常版

UMD

発売日 タイトル 規格品番 備考
2010年3月26日 電脳コイル 第1巻 BCUA-0240
2010年3月26日 電脳コイル 第2巻 BCUA-0241
2010年3月26日 電脳コイル 第3巻 BCUA-0242
2010年3月26日 電脳コイル 第4巻 BCUA-0243
2010年3月26日 電脳コイル 第5巻 BCUA-0244
2010年3月26日 電脳コイル 第6巻 BCUA-0245
2010年3月26日 電脳コイル 第7巻 BCUA-0246

Blu-ray

発売日 タイトル 規格品番 備考
2011年11月25日 電脳コイル Blu-ray Disc Box BCXA-0377 5枚組。

CD

  • 電脳コイル サントラ音楽集 2007年5月23日発売

小説

小説『電脳コイル』は、アニメ版の脚本も担当した宮村優子が磯光雄の原作をもとに独自の解釈を加え、小説として書き下ろした作品。宮村優子初の長編小説。アニメ版とはストーリーや設定に異なっている点が多い。第1巻の発売はアニメ版の放送開始よりも先であり、アニメ版では省略された企画段階での原設定なども数多く見られる。

※上記の発売日は公式サイトの発表に準じる。実際の発売日は地域によって多少異なる。

アニメ版との相違

基本設定の相違

電脳メガネ
有効期間が6年(7歳から13歳の誕生日まで)とされ、期限が切れると使えなくなる。年齢制限により老人のメガばあや5歳の京子は使用できないことになっている。期間中に完全に壊れた場合はそれで終わりとなる。電脳メガネの最初の試作型(マイナスモデル)には欠陥があり、その被験者4人の内で「戻ってきた」のはタマコ1人だけだった。物語が進むにつれ、その後に発売されたモデルでも事件があったことが明らかになる。

人物設定の相違

ヤサコ
西陽海市から転校してきている。ヤサコというあだ名はアニメ版とは異なりフミエに名付けられている。電脳力をつけようと努力しており、その目的はどこかに行ってしまったタラちゃん(後述)を助けるため。タラちゃんが家族ごと姿を消したことで自分を責めている。
イサコ
大黒市に隣接した弁天市から転校してきている。「ドライジンジャー」という粒状の物を、首にかけた銀色のピルケースに入れている。母親と離れて生活している点はアニメ版と同じだが、叔父夫婦とは別に主治医が身元引受人となっている。
フミエ
携帯用扇風機を持ち歩いている(アニメ版でも初期設定には存在していた)。メガビー程度のメタタグならフミエも作れる。ヤサコの無断行動を「裏切り」と叱りつける場面もある。父親の職業はタクシーの運転手。
メガばあ
ヤサコの母方の祖母である(アニメ版では父方の祖母)。小説版の設定上、電脳メガネは13歳の誕生日までしか使えないが、メガばあは自作の「電脳メガネもどき」を着用し、電脳物質をバイナリ情報で見ることができる。
タマコ(オバちゃん)
コイル電脳探偵局の会員番号は四(アニメ版では弐)。小説版の設定上、電脳メガネを使用できる年齢ではないが、違法空間の摘発用に開発された特別仕様の「管理メガネ」を持っている。勤労学生である点はアニメ版と同じだが、小説版では19歳でウェブカレッジの受講生である。今も試作品型メガネを持っていて、残る試作品型メガネの回収を自らの使命としている。
ノブヒコ
本名「梶 信彦」小説版では存命しており、メガマス社で仮想空間の整備、開発をしている会社員。19歳。苗字は違えどイサコの実兄で、彼女をウラで操っていた「声」の正体。いまだ解明されていない「あっちの世界」の中にあるコイル・ドメインへのアクセスを試みているが、電脳メガネを使えないため妹であるイサコにメガネのノウハウを教え、ドメインに潜入させようとしている。普段は優しいが物事、人に対して執着があり、目的のためなら手段を選ばず、唯一の家族であるイサコの命も顧みない冷たい人物。試作品メガネを体験した4人のうちの一人。
猫目
電脳メガネの年齢が過ぎた現在でも能力が使える能力型のメガネ流民。アニメ版とは違いイサコとは接点がなく、代わりにタマコとともに7年前の事故の真相を究明する。現在はメガネ狩りに遭わないようにムジカとともに住む場所を転々としている。父親はタマコらに試験型メガネを与えたコイルス社当時の部長。
ハラケン
ダイチとは昔からの知り合い。イサコには当初から関心を示している。
ダイチ
本名は「沢口大地」(アニメ版では「沢口ダイチ」)。
ナメッチ
料理が得意で合宿では活躍する。物語が進むにつれ、しっかりした面を見せるようになる。
ガチャギリ
転校した経験があり、転校生としての苦労を知っている。口数は少ないが、鋭く油断のならない一面を持つ。
デンパ
基本的には嘘をつかない性格だが、先に約束した秘密を守るためには嘘をつく場合もある。
アキラ
物語が進むにつれ、ガチャギリを兄のように慕うようになる。
京子
小説版の設定上、5歳の京子ではメガネの使用を許される年齢ではないため、着用しているのは素通しのただのガラスである。しかし、電脳メガネ着用者と同じように電脳物質を扱うことができる。
幸乃
アニメ版におけるアイコであるが、名前が異なっている[注 22]。あだ名は「ゆきりん」。小説版ではヤサコが大黒市に来たときに見つけた電脳ペット「ヘップバーン」の飼い主であり、その捜索をフミエに依頼した。
ヤサコの父
小説版では室長の部下の技術長である。技術的なことがわからない室長と比較して、高い技術力を持っていながら空間管理室のムードメーカーであるところがタマコから好感を持たれている。タマコの規則違反に対しても理解を示す。
マイコ先生
カンナが事故に遭った年にはカンナとハラケンの担任だった。メガネを使用していた弟がいた。
カンナ
コイル電脳探偵局の会員番号は六(アニメ版では言及されていない)。事故の原因は電脳能力が未熟だったイサコに引き起こされたものだった。
タラちゃん
本名「田村未来」(タムラ ミキ)。小説版にのみ登場する。ヤサコの前の学校での友だち。
イイジマさん
本名「飯島聡子」(イイジマ サトコ)小説版にのみ登場する。ヤサコとは別のクラスでクラス委員をしている小学6年生。電脳メガネに依存している子供たちを快く思っておらず、彼らにメガネのない世界は無力だと証明しようとイサコを巻き込み壮大な計画を実行させる。
ムジカ
小説版にのみ登場する。タマコが東陽山で出会った無口な少年。16歳。依存型のメガネ流民だが、依然は「メガネを狩る」側の人間だったが猫目と意気投合し、以後は彼と行動を共にしている。名前は本名ではなく猫目から付けられたあだ名。意味はイタリア語で「音楽」。
由史 (ヨシフミ)
小説版にのみ登場する。試作品メガネを体験した4人のうちの一人。本編では名前のみで一切登場しない。
マリリンマリーン
小説版にのみ登場する。毎週日曜朝10時より放送の大人気バラエティ番組『おねがい! マリリンマリーン!!』の登場人物。

その他の相違

電脳ペット
合法の存在だが、本来は屋外では飼えない。屋外で飼うとサッチーに狙われる。
西陽海(いるひめ)市
引っ越してくる前にヤサコが住んでいた町。大黒市から北に電車で数時間かかる海沿いにある町。
弁天市
引っ越してくる前にイサコが住んでいた町。大黒市の西側の隣であり、その市境付近にバスの墓場がある。
大黒小学校電脳生物部
アニメ版では「ほとんど電脳生物部」だが、小説版では明確に電脳生物部。また、アニメ版とは各小学校の名称が異なる。
電脳オフダ
アニメ版でのメタタグに相当する(小説版でも時々メタタグと表記される)。
暗号つかい
アニメ版での暗号屋に相当する。
はざま交差点
大黒市の町外れにある(アニメ版では金沢市)。カンナが亡くなった場所であり、イサコがヘップバーンを囮にイリーガルを誘き出す罠を仕掛けた場所でもある。

漫画

小学館漫画雑誌ちゃお』2007年8月号に、別冊付録という形で漫画化された。作画は久世みずきが担当。久世みずきによる独自の解釈を含んだオリジナルストーリーとなっている。続編が加筆されたものがちゃおコミックスで単行本化され、2007年10月31日に発売された(ISBN 978-4-09-131265-5)。アニメ版よりもダイチやヤサコの恋愛描写は強く見られる。アニメ版を基本にしているが、電脳体だけでなく現実の体をテレポーテーションできる「リンクス」など、アニメで用いられることのなかった、アニメの初期設定から引用した[25]設定もしばしば登場する。

ブラウザゲーム

電脳コイル 放課後探偵局
2012年1月25日にゲームチューでサービスを提供した株式会社ゲームオンによるPC用ブラウザゲーム[26]。2013年7月12日をもってサービスを終了した。

モバイルアプリ

電脳コイル(iPhoneアプリ)
アニメ本編の各ストリーミングパックに加えて、自分の声でキャラクターのセリフを録音できる「アニレコ」、特典待ち受け画像を収録したアプリ。
pin@clip-ピナクリ(iPhoneアプリ)
電脳コイルとコラボした「渋谷メタバグ探検ツアー」が2009年12月26日から2010年1月24日まで実施された。「メタバグpin」を集めるためにアプリ起動させて街を歩くAR機能を使ったイベント。

ブログパーツ

  • デンスケをモチーフにしたブログパーツが、サントリーC.C.レモン」のページで2007年12月20日まで提供されていた。

携帯サイト

携帯公式サイト「電脳コイルモバイル」が、株式会社アールアールジェイより配信されている。アクセス方法は以下のとおり。

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関連項目

参考資料

書籍

絵コンテ集

  • DVD初回限定版(全9巻)の各巻に絵コンテ集が付属している。
    • バンダイビジュアル、BCBA-3028〜3036

脚注

注釈

  1. ^ 国際大学の研究所「国際大学グローバルコミュニケーションセンター」(Center for Global Communications, International University of japan)。
  2. ^ 眼鏡フレームの生産シェアで、日本の約90%以上、世界の約20%を同市が占めている[12]
  3. ^ 実際には、作中の背景画の中に「2026年」の文字が何度も登場するので、具体的な時代設定は2026年であるとわかる。
  4. ^ a b 本放送第8話での生年月日の描写には「2015年」とあり、放送中に発売された関連書籍にもそう記されていた。しかし、それでは年齢の計算が合わず、発売されたDVDでは「2014年」にリテイクされ、放送完結後に発売された関連書籍の中でも2014年と記されている。
  5. ^ 第4話で「ナメカワ」と呼ばれている。また第12話の絵コンテに描かれた欠番カットでは、自宅の表札に「滑川」と書かれている。
  6. ^ 本放送の第24話と第25話とで背負っているランドセルが異なっているが、第24話でのランドセルが第3話以前のヤサコのランドセルと同一であり、それが、設定資料によれば金沢での学校での制服の一部であることから、第24話でのランドセルのほうが正しい。第25話でのランドセルは、発売されたDVDではリテイクされている。
  7. ^ 「内久根」は、作中のカンナの日記に書かれていた名。これがウチクネの漢字表記である可能性が高いが、作中に具体的な関連の描写は無い。
  8. ^ 「小此木宏文」は、作中の電子文書中に書かれていた名。作中に具体的な関連の描写は無いが、これがオジジの本名であると絵コンテ中に記されている。
  9. ^ 作中で名称が呼ばれたことは一度も無く、放送中に発売された関連書籍の中では「名称不明のペットマトン」と記されていた。のちに発売されたDVD付属の絵コンテ集によって初めて名称が明らかになり、放送完結後に発売された関連書籍やDVD等には「モモコ」と明記されている。
  10. ^ 書籍等には「違法電脳体駆除ソフト」と記されているものが多いが、その呼称が作中で呼ばれたことは無く、単に「ウイルス駆除ソフト」と呼ばれている。
  11. ^ サーチマトンを数える単位は、絵コンテ・関連書籍の中でも「機」「基」「体」等さまざまであり、統一されていない。
  12. ^ この音声や「サッチー」という愛称はすべてヤサコの父、一郎が考えたもの。
  13. ^ 「ドメイン」について作中で説明されていないものの、特定の権限を持つもののみアクセス可能な電脳空間といえる。
  14. ^ 絵コンテ中では「フォーマットマトン」・「フォッチー」・「キューブ」とも記されている。他に、雑誌・書籍等では「新型サッチー」・「新型ウイルス駆除ソフト」・「新型サーチマトン」・「新型サッチー2.0」・「フォーマットマトン2.0」等とも記されている。作中でも第22話にてヤサコが「新型サッチー」と呼ぶ場面がある。また第23話の字幕放送では「キューブ」と呼ばれている。
  15. ^ 黒客」とは中国語で「ハッカー」の意味。
  16. ^ アニメ版のオープニングとエンディングにも描かれている。
  17. ^ 穴は廃棄された電脳空間へ通じているため、サッチーやキュウちゃんはまずこれを修復しようとするので、わずかな時間足止めすることができる。
  18. ^ このメタタグの名称は、DVD第1巻限定版に封入されているブックレットにのみ記載されている。
  19. ^ 一応オバちゃんも作れるが、能力はメガばあに劣る。
  20. ^ 名称はヤサコの部屋に貼られたポスターから読めるのみで、セリフ中では一度も呼ばれないが、各話に何度も登場している。
  21. ^ オープニングの絵コンテのラフと第2稿も手掛けている[23]
  22. ^ 漢字表記の名前が京子以外にもう一人くらい欲しかったなど理由はいくつかあるが、一番の理由はアニメと違って文字にしたときに「マイコ先生」と「アイコ」で見た目が紛らわしいと感じられたから[24]

出典

  1. ^ a b c d e f g 近未来社会の枠組みとインフラを構想する対談「『スノウ・クラッシュ』から『電脳コイル』へ」”. 4Gamer.net (2008年3月1日). 2021年7月28日閲覧。
  2. ^ a b c 『電脳コイル』磯光雄の新作アニメ『地球外少年少女』2022年初春公開”. KAI-YOU. 株式会社カイユウ (2020年10月27日). 2021年10月9日閲覧。
  3. ^ 宮崎駿、富野由悠季、庵野秀明を支え続けたスーパーアニメーター磯光雄のすごさ。監督作『電脳コイル』に見える三賢者の影響とは?”. ニコニコニュース. dwango (2021年9月3日). 2021年10月9日閲覧。
  4. ^ a b c d ゼビア・ベンスキー (2021年7月14日). “「無価値とはほど遠い」 外国人記者が嫉妬した「駄菓子」の真価”. withnews. 朝日新聞社. 2021年10月9日閲覧。
  5. ^ 歴代受賞作品 アニメーション部門(第11回 2007年)”. 文化庁メディア芸術祭. 文化庁. 2021年7月28日閲覧。
  6. ^ Mixed Reality(複合現実)とは何か? Microsoft HoloLensが切り拓くビジネスの新ステージ”. 日経ビジネスオンライン SPECIAL. 日経BP. 2021年10月9日閲覧。
  7. ^ アマゾンプライムに『電脳コイル』降臨! ほのぼのSFアニメと見せかけてじつはトラウマシーンの宝庫!?”. ファミ通.com. KADOKAWA (2020年6月14日). 2021年10月9日閲覧。
  8. ^ ARとVRの違いを改めて解説! - 目指すは"電脳コイル"と"ソードアート・オンライン"”. ASCII.jp×デジタル. 角川アスキー総合研究所 (2016年12月9日). 2021年7月28日閲覧。
  9. ^ 『電脳コイル』の世界は実現可能か? 日本発、メガネ型ウェアラブル端末の"いま"に迫る”. ログミーBiz. logmi (2018年2月22日). 2021年7月28日閲覧。
  10. ^ a b 藤津亮太 (2019年4月25日). “ネットワークと私たち『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』『電脳コイル』”. マイナビニュース. マイナビ. 2021年10月9日閲覧。
  11. ^ Maiden Japan Licenses Den-noh Coil Anime” (英語). Anime News Network (2016年2月23日). 2021年10月9日閲覧。
  12. ^ 鯖江から"メガネのトヨタ"目指す オーマイグラス、グローバル・メガベンチャーへ一歩一歩”. ニュースイッチ. 日刊工業新聞 (2018年3月27日). 2021年7月29日閲覧。
  13. ^ a b メガネに関するアイデアを鯖江市が募集!「電脳コイル」の世界を現実化させよう”. 日刊! 目のニュース. 株式会社リファイド (2012年6月5日). 2021年7月29日閲覧。
  14. ^ a b “鯖江市が「電脳コイル」とコラボレーション 電脳メガネARアプリコンテスト開催”. アニメ!アニメ!. (2014年1月12日). https://animeanime.jp/article/2014/01/12/17043.html 2017年7月29日閲覧。 
  15. ^ 『Ingress』アニメ化実現のカギは『電脳コイル』、『攻殻機動隊』を愛するジョン・ハンケの“ジャパンアニメへのリスペクト“だった【Niantic・川島優志氏インタビュー】”. ニコニコニュース. dwango (2018年10月17日). 2021年10月9日閲覧。
  16. ^ a b c アニメに潜むサイバー攻撃 空想と現実の狭間に 「電脳コイル」で考える近未来の脅威1”. ITmedia. アイティメディア株式会社 (2018年11月30日). 2021年7月28日閲覧。
  17. ^ a b あらすじ”. 電脳コイル公式サイト. 徳間書店. 2021年10月9日閲覧。
  18. ^ 電脳コイル”. NETFLIX. 2021年10月9日閲覧。
  19. ^ a b c アニメに潜むサイバー攻撃 空想と現実の狭間に 「電脳コイル」で考える近未来の脅威2”. ITmedia. アイティメディア株式会社 (2018年11月30日). 2021年7月28日閲覧。
  20. ^ a b アニメに潜むサイバー攻撃 空想と現実の狭間に 「電脳コイル」で考える近未来の脅威5”. ITmedia. アイティメディア株式会社 (2018年11月30日). 2021年7月28日閲覧。
  21. ^ アニメに潜むサイバー攻撃 空想と現実の狭間に 「電脳コイル」で考える近未来の脅威4”. ITmedia. アイティメディア株式会社 (2018年11月30日). 2021年7月28日閲覧。
  22. ^ アニメに潜むサイバー攻撃 空想と現実の狭間に 「電脳コイル」で考える近未来の脅威7”. ITmedia. アイティメディア株式会社 (2018年11月30日). 2021年7月28日閲覧。
  23. ^ 「平松禎史のうすい本 2017夏」に『電脳コイル』『カレイドスター』OPの絵コンテを収録(『電脳コイル』は3バージョン)!” (日本語). WEBアニメスタイル. 株式会社スタイル (2017年8月4日). 2021年8月9日閲覧。
  24. ^ 三番目のユウコ通信 vol.6”. 電脳コイル公式サイト. 徳間書店. 2021年7月25日閲覧。
  25. ^ 久世みずきのブログ 2007年7月7日 9:28:18(2008年5月23日閲覧)
  26. ^ 人気アニメ「電脳コイル」のブラウザゲーム『電脳コイル 放課後探偵局』本日より正式サービス開始!”. MMO総合研究所 (2012年1月25日). 2021年7月28日閲覧。

外部リンク

NHK教育テレビ 土曜18:30枠
前番組 番組名 次番組
ツバサ・クロニクル 第2シリーズ

(再放送)
※18:25 - 18:50
電脳コイル

(再放送)