谷口悟朗

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たにぐち ごろう
谷口 悟朗
生年月日 (1966-10-08) 1966年10月8日(57歳)
出生地 日本の旗 日本 愛知県日進市
職業 アニメーション監督アニメ演出家アニメーションプロデューサー映画監督
ジャンル テレビアニメアニメ映画
主な作品
テレビアニメ
無限のリヴァイアス
スクライド
プラネテス
ガン×ソード
コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズ
映画
コードギアス 復活のルルーシュ
ONE PIECE FILM RED
 
受賞
日本アカデミー賞
優秀アニメーション作品賞
2022年ONE PIECE FILM RED
特別賞
2022年『ONE PIECE FILM RED』
話題賞
2022年『ONE PIECE FILM RED』
その他の賞
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谷口 悟朗(たにぐち ごろう、1966年10月18日 - )は、愛知県日進市出身のアニメーション監督演出家プロデューサーフリー日本映画学校(現・日本映画大学)卒業。

人物

映画学校には「新聞配達」の奨学金制度を使い、学業と共に務めた。監督に興味を持ち始め、実写では20代で監督になるのは無理だがアニメならなれるとの話を聞き、アニメーションの世界に入った人物。結局、20代で監督にはなれなかったが、現在では監督として様々な作品に携わっている。

メディアに顔を出すのを控えていたが、サンライズ初のNHK作品となった『プラネテス』で原作者の幸村誠が取材を受ける際に、幸村が一人で最前線に送り込まれることを避けるためにアニメスタッフの代表として表に出始めた。以降は他の作品で出ないのは筋が通らないとして、露出が増加した。以前の露出の少なさを表すエピソードとして、『無限のリヴァイアス』(初監督で余裕がなかった事と、すでに脚本家としての知名度があった黒田洋介のネームバリューを前面に出した取材方針を打ち出したほうが良いという考えから裏方に徹していた)のファンから生の声を聞くために同作のキャラクターデザインの平井久司、設定制作の下村敬治と共にファンサイトのオフ会へ参加した際、最後に正体を明かすまで監督として認識されなかったことが語られている。また、その場で自分が監督の谷口だと明かした時に、ファン達がカラオケでオープニング曲を歌ってくれた事で作品が視聴者の心に届いていたことを知って感無量となり、このことがきっかけで改めて「監督・谷口悟朗」の自覚が生まれたという[1]

今川泰宏川瀬敏文、そして高橋良輔を師匠としている。また、自身に影響を与えた人物を、子供の頃からの剣道の師匠と、谷口が通っていた日本映画学校の学長を務めていた映画監督である今村昌平を挙げている。まだ無名の頃から仕事を出したり認めてくれていたとして、Production I.G石川光久BONES南雅彦の両プロデューサーにも信頼を示している[2]

現場を円滑に動かしやすくするという意味で、自身の作品には決まって特定の役者やスタッフを用いる傾向にある。その1人である酒井ミキオの楽曲「SPIRITS」には、谷口も作詞として参加している。

経歴

愛知県立昭和高等学校を卒業。日本映画学校在学時、掛須秀一よりJ.C.STAFFを紹介され入社。1989年制作のOVAである『アーシアン』で制作進行として参加。その後、制作デスクとなり『風魔の小次郎シリーズ』や『暗黒神伝承 武神』等を担当した後、J.C.STAFFを退社する。

J.C.STAFF退社後、いくつかの制作会社から仕事の声がかかっていたが、ことごとく断っていた。1991年放映のテレビアニメ『絶対無敵ライジンオー』に参加。当初は、設定制作だったが、後に同作品の総集編(第45話「発表!防衛組大百科!!」)で初の演出を担当。その後「エルドランシリーズ」、「ガンダムシリーズ」、「勇者シリーズ」などの演出を手がけた後、1998年に『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』で監督デビューをした。

演出家としてはサンライズ作品を多数手がけている。

また、日本映画学校に在籍していたころの同期に、『鳥人戦隊ジェットマン』で天堂竜/レッドホーク役を担当した元俳優田中弘太郎がいる。

漫画原作者としてシナリオライターとしても活動している。

作品リスト

テレビアニメ

1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
  • 舞-HiME(クリエイティブプロデューサー)
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2011年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
  • ID-0監督、絵コンテ)
2019年
2021年
2022年

劇場アニメ

2010年
2011年
  • スクライド オルタレイション TAO(監督
2012年
  • スクライド オルタレイション QUAN(監督
2017年
2018年
  • コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道(監督、絵コンテ・構成
  • コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(監督、絵コンテ・構成
2019年
  • コードギアス 復活のルルーシュ(監督ストーリー原案、絵コンテ)
2022年
2024年

OVA

1989年
1990年
2009年
2012年
2024年

ゲーム

1999年
2008年
時期未発表

イベント・読者プレゼントOVA

作詞

2009年
  • 福山潤「心はキミの影になりにき」
  • 玉城内務掃拭賛助官黄金兄弟岩石回転楽団「オンリーロード 玉城!」
2012年
  • 酒井ミキオ「SPIRITS」(酒井ミキオ共同)
2016年
  • 船坂康晴(CV:大川透)「戦う怒龍號の歌」
2018年
  • 黒の騎士団ほか「ゼロこそ我等が希望」
  • 相坂優歌「今はここに」(沖野俊太郎共同)
  • Rayflower「螺旋のピース」(田澤孝介共同)
2021年
  • デマイン合唱団「デマイン合唱団のうた」(中島かずき共同)
  • 乃藍「信念を示す者たちよ」

その他

脚注

  1. ^ 『無限のリヴァイアス コンプリートアートワークス』(初版)新紀元社、2010年2月1日。ISBN 978-4-7753-0792-2 
  2. ^ 『コードギアス』谷口悟朗監督が警鐘を鳴らす「アニメ業界の幼稚性はここまできた」”. 週プレNEWS. 集英社 (2018年6月7日). 2019年8月2日閲覧。
  3. ^ 無限のリヴァイアス :作品情報”. アニメハック. 2020年5月27日閲覧。
  4. ^ プラネテス : 作品情報”. アニメハック. 2020年10月4日閲覧。
  5. ^ ガン×ソード : 作品情報”. アニメハック. 2020年10月13日閲覧。
  6. ^ 『まんたんウェブ』MANTAN、2023年12月18日。2023年12月18日閲覧。

関連項目

外部リンク