新海誠

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しんかい まこと
新海 誠
新海 誠
2013年・モスクワにて
本名 新津 誠
生年月日 1973年2月9日(43歳)
出生地 日本の旗 日本 長野県南佐久郡小海町
職業 映画監督
作家
ジャンル アニメーション映画
公式サイト Other voices -遠い声-
新海誠作品ポータルサイト
主な作品
映画監督
ほしのこえ
秒速5センチメートル
君の名は。

新海 誠(しんかい まこと、1973年[1]2月9日[2] - )は、日本のアニメーション作家・映画監督。本名は新津 誠[3](にいつ まこと[4])。

来歴[編集]

長野県南佐久郡小海町に出生。実家は代々建設会社を営んでおり、父親は株式会社新津組(ゼネコン)の社長。子供の時からSFや宇宙関係のものが好きで、学研の『宇宙のひみつ』が愛読書だった。小学校ではスピードスケート部、中学では男子バレーボール部、高校では弓道部、大学では児童文学研究会に所属。スポーツが得意なわけでもなく、勉強もあまりできないが、学級委員や生徒会といった役を押し付けられるタイプだったという[5]。中学ではバレーボール部の部長を務めた[6]。1991年長野県野沢北高等学校卒業、1996年中央大学文学部文学科国文学専攻卒業[7]

大学在学中からアルバイトとして立川市のゲーム会社・日本ファルコムで働き始め、1996年に大学を卒業して同社に正式に入社。ゲーム開発部門への配属を希望したが叶わず、創業者加藤正幸会長直轄のチームで、ロールプレイングゲームパッケージ制作を担当し、キャッチコピーやパッケージビジュアルの作成、画像の選定などを行った[8]。同社のパソコンゲーム『英雄伝説 ガガーブトリロジー』『イースIIエターナル』などのオープニングムービーを制作する傍らで自主制作アニメーションを制作し、1998年に『遠い世界』でeAT'98にて特別賞を、2000年に『彼女と彼女の猫』でプロジェクトチームDoGA主催の第12回CGアニメコンテストでグランプリを獲得した。

2000年頃に5年間勤めた日本ファルコムを退社し、現在コミックス・ウェーブ・フィルムに所属[9]

『ほしのこえ』[編集]

2002年、初の劇場公開作品となる『ほしのこえ』を発表。監督脚本演出・作画・美術編集など、ほとんどの作業を新海一人で行った約25分のフルデジタルアニメーション。同作品は第1回新世紀東京国際アニメフェア21公募部門で優秀賞を受賞。他にも、第7回アニメーション神戸・第6回文化庁メディア芸術祭 特別賞[10]・第34回星雲賞 メディア部門・第8回AMD AWARD BestDirector賞など多数の賞を受賞。

『雲のむこう、約束の場所』[編集]

2004年、初の長編作品となる『雲のむこう、約束の場所』を発表。

前作以上の作画のクオリティーと巧みな演出、音楽とのマッチングが大いに評価され、この作品で第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』などを抑え受賞。 また2005年12月26日には、エンターブレインから加納新太による小説版が刊行された。さらに月刊アフタヌーンにて、佐原ミズによるマンガ版が連載。

『秒速5センチメートル』[編集]

2007年、連続短編アニメーション『秒速5センチメートル』を発表。7月にはDVDも発売。単館上映でありながら半年に及ぶロングランを記録。

2008年1月中旬から2月中旬にかけて、ヨルダンアンマン)、カタールドーハ)、シリアダマスカス)にて、現地のクリエイターを対象としたデジタルアニメーション制作のワークショップを行った。ワークショップ終了後は1年ほどロンドンに滞在、2009年4月日本に帰国した[12]。2012年にはこの中東でのワークショップ開催により、世界で活躍し『日本』を発信する日本人プロジェクトで選出され、内閣府国家戦略室の担当大臣古川元久から感謝状が贈られた。

『星を追う子ども』[編集]

2011年、『星を追う子ども』を発表。

これまでの作品とはかなり異なる作風であり、ファンタジー要素が強くアクションシーンも増えている。また、随所に宮崎駿およびスタジオジブリ作品の模倣が施され、新海いわく、「今回の『星を追う子ども』ではジブリ作品を連想させる部分が確かにあると思うのですが、それはある程度自覚的にやっているという部分もあります」[13]。また、「日本のアニメの伝統的な作り方で完成させてみる」ことを個人的な目標にしていたという。

  • 第八回中国国際動漫節「金猴賞」優秀賞 受賞
  • 第34回アヌシー国際アニメーション映画祭 長編コンペティション部門ラインナップ選出。

『言の葉の庭』[編集]

2013年、『言の葉の庭』を発表。同時にDVDとブルーレイを先行発売。一般発売は6月21日。

全国23館で料金は1000円均一ながら、公開3日間で興収3000万円というヒットを記録。CCOOの調査によると公開週のTwitterつぶやき数ランキングでは2位と大差をつけて1位になった。以降、評判が広まり2007年の『秒速5センチメートル』の観客動員数を10日間で突破し、2011年の『星を追う子ども』の動員数も14日間で更新した。劇場上映は当初3週間の期間限定の予定だったが、多くの劇場で上映延長が決定。7月の中旬から全国16館でセカンド興行も行われた。9月30日をもって劇場公開が終了し、累計12万人以上を動員した。最終興収は推定1億5000万円。

『君の名は。』[編集]

2016年、『君の名は。』を発表。新海作品としては初めて製作委員会方式をとっている。8月26日の公開から28日間で動員774万人、日本のアニメーション監督としては宮崎駿に続いて2人目となる興行収入100億円の大台を突破した。[14]

作風[編集]

  • 全作品を通して「新海ワールド」[15][16]とも称される風景描写の緻密さ・美しさが特筆される。これについて本人は、「思春期の困難な時期に、風景の美しさに自分自身を救われ、励まされてきたので、そういう感覚を映画に込められたら、という気持ちはずっと一貫して持っている」といった旨の発言をしている[17]
  • オリジナル映像作品のほぼすべてに英語のサブタイトルを付しており、少年と少女の恋愛をテーマにした作品が多い。代表作とされる『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』の3作は、いずれも主人公の2人の心の距離と、その近づく・遠ざかる速さをテーマとしたものである[18]
  • その作風や世界観に惹かれ、新海作品への出演を熱望する演者も多い。これまで主演を演じた入野自由花澤香菜神木隆之介などはいずれも新海作品のファンであることを公言している[19]
  • 入野自由(『星を追う子ども』『言の葉の庭』)、花澤香菜(『言の葉の庭』『君の名は。』)、花村怜美(『秒速5センチメートル』『だれかのまなざし』)、平野文(『言の葉の庭』『だれかのまなざし』)、寺崎裕香(『秒速5センチメートル』『猫の集会』『星を追う子ども』『言の葉の庭』)、前田剛(『雲のむこう、約束の場所』『猫の集会』『星を追う子ども』『言の葉の庭』)、水野理紗(『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』)など、同じキャストを複数回起用することが多い。

人物[編集]

  • 猫が好き。自身も猫を飼っているが、その猫は『雲のむこう、約束の場所』の制作中に拾われたことから当該作品のヒロインである沢渡佐由理の名前をとって「サユリ」と名付けられている。
  • プライベートはあまり語られないが、twitterで娘がいることを明かしている[20]
  • 好きなアニメに『とらドラ!』を挙げていて、釘宮理恵を好きな声優の1人に挙げているほか『Cut』2013年7月号で長井龍雪(監督)と対談したことがある。また、CM「クロスロード』および映画『君の名は。』では田中将賀(作画監督)とタッグを組んで制作した。
  • 水野理紗井上和彦も好きな声優だと語っていて、監督作に頻繁に起用している。
  • 村上春樹に強い影響を受けていると公言している。特に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を思い入れのある作品として挙げている。レイ・ブラッドベリなど古典SFのファンで、初期作品ではオマージュとして影響が強く現れている。学生時代は宮沢賢治を研究対象としていたが、あまり惹かれなかったという。
  • 自作品の台詞回しを、深夜に書いたポエムのようであると語っており、それでもパッケージとして表現すれば恥ずかしさはないとのこと[21]
  • 郷土愛があり、長野の県歌が歌えるという[22]

作品[編集]

アニメ映画[編集]

英語部分は英題ではなく、日本語版タイトルロゴに付されているサブタイトル。

ほしのこえ The voices of a distant star
2002年2月2日公開。自主制作。オリジナル版では新海本人が声の出演をしている。英題: Voices of a Distant Star
雲のむこう、約束の場所 The place promised in our early days
2004年11月20日公開。原作・脚本・監督等を担当。
秒速5センチメートル a chain of short stories about their distance
2007年3月3日公開。原作・脚本・監督等を担当。英題: 5 Centimeters Per Second
星を追う子ども Children who Chase Lost Voices from Deep Below
2011年5月7日公開。原作・脚本・監督等を担当。英題: Children Who Chase Lost Voices
言の葉の庭
2013年5月31日公開。原作・脚本・監督等を担当。本作にサブタイトルは存在しない。英題: The Garden of Words
君の名は。 your name.
2016年8月26日公開。原作・脚本・監督等を担当。

短編映像[編集]

オープニングムービー[編集]

いずれもminori作品。

CM[編集]

  • 信濃毎日新聞(2007年)
  • 大成建設「ボスポラス海峡トンネル」篇(2011年12月)
  • 大成建設「スリランカ高速道路」篇(2013年12月)
  • Z会クロスロード」 (2014年2月)
  • 大成建設「ベトナム・ノイバイ空港」篇(2014年8月)

小説[編集]

作詞[編集]

  • きみのこえ(『雲のむこう、約束の場所』主題歌)
  • クロスロード(『クロスロード』挿入歌)

イラスト[編集]

小説挿絵
  • ほしのこえ(著:大場惑
  • きみを守るためにぼくは夢をみる(著:白倉由美
  • 雲のむこう、約束の場所(著:加納新太
  • 秒速5センチメートル(著:新海誠)
  • 彼女と彼女の猫(著:永川成基

出典[編集]

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  1. ^ Makoto Shinkai Works
  2. ^ 新海誠 (@shinkaimakoto)の2016年2月9日のツイート
  3. ^ 小海町 (2006年6月23日), アイラブ小海 私のひとりごと(104), 小海町公民館報, 410, 小海町公民館, p. 4, http://www.koumi-town.jp/office/files/sonohoka/410.pdf 2015年6月2日閲覧。 
  4. ^ The Anime Encyclopedia, 3rd Revised Edition: A Century of Japanese Animation』 : “SHINKAI, MAKOTOジョナサン・クレメンツ/ヘレン・マッカーシー2015年 ストーン・ブリッジ・プレス ISBN 9781611729092 (英語) ― “...1973-. Pseudonym for Makoto Niitsu, a writer and animator who arrived in the industry via Gaming Digital Animation and whose Voices of a Distant Star is one of the landmark works of modern anime.
  5. ^ 新海誠、渡辺水央著『雲のむこう、約束の場所 新海誠2002-2004』(ぴあ、2005年)78ページ ISBN 978-4-835-61536-3
  6. ^ 株式会社新津組 (2016年8月4日), 新海誠 監督 最新作のご紹介 [NEWS&TOPICS], http://www.niitsu-gumi.co.jp/news/post-23/ 2016年9月4日閲覧。 [1]あにこれ
  7. ^ [2]中央大学
  8. ^ [3]ダイヤモンドオンライン
  9. ^ [4]コミックス・ウェーブ・フィルム
  10. ^ 第6回 2002年 | 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品”. 文化庁. 2016年9月24日閲覧。
  11. ^ 国際映画製作者連盟ユネスコ、およびCNNインターナショナルの共同運営。
  12. ^ 公式サイトの近況報告:2009/03/28および2009/04/28
  13. ^ 新海誠が語るアニメ作品秘話 星を追う子供への質問きっとアニメがすきになる。あにこれ
  14. ^ [5]映画「君の名は。」、興行収入100億円超える:朝日新聞デジタル
  15. ^ 1冊丸ごと新海ワールド! デビューから全作品を振り返る「新海誠Walker」発売決定日刊アメーバニュース2016年08月25日
  16. ^ 新海誠ワールド全開!細部までこだわりぬいた新ビジュアルは必見Movie Walker2016年7月2日
  17. ^ 『雲のむこう、約束の場所』に特典映像として収録されている、新海誠へのインタビュー
  18. ^ 『秒速5センチメートル』に特典映像として収録されている、新海誠へのインタビュー
  19. ^ EYESCREAM増刊「新海誠、その作品と人。」(株式会社スペースシャワーネットワーク、2016年8月)
  20. ^ 2014年4月14日のツイート
  21. ^ 『コンテンツの思想』東浩紀との対談
  22. ^ 新海誠、渡辺水央著『雲のむこう、約束の場所 新海誠2002-2004』(ぴあ、2005年)71ページ ISBN 978-4-835-61536-3

関連項目[編集]

外部リンク[編集]