君の名は。

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君の名は。
your name.
Your name movie logo.png
監督 新海誠
脚本 新海誠
原作 新海誠
製作 川村元気
武井克弘
伊藤耕一郎
製作総指揮 古澤佳寛
出演者 神木隆之介
上白石萌音
長澤まさみ
市原悦子
音楽 RADWIMPS[1]
主題歌 RADWIMPS[2]
「前前前世」
「スパークル」
「夢灯籠」
「なんでもないや」
編集 新海誠
制作会社 コミックス・ウェーブ・フィルム
製作会社 「君の名は。」製作委員会
配給 日本の旗 東宝
台湾の旗 傳影互動
香港の旗 新映影片
中華人民共和国の旗 华夏电影
シンガポールの旗 Purple Plan
アメリカ合衆国の旗 ファニメーション
イギリスの旗 Anime Limited
フランスの旗 Eurozoom
スペインの旗 Selecta Visión
韓国の旗 Media Castle
タイ王国の旗 M Pictures
オーストラリアの旗 Madman Entertainment
イタリアの旗 Nexo Digital / Dynit
インドネシアの旗ベトナムの旗 Encore Films
フィリピンの旗 Pioneer Films
公開 日本の旗 2016年8月26日
台湾の旗 2016年10月21日[3]
シンガポールの旗 2016年11月3日
タイ王国の旗 2016年11月10日
香港の旗マカオの旗 2016年11月11日[3]
イギリスの旗アイルランドの旗オーストラリアの旗 2016年11月24日[3]
ニュージーランドの旗 2016年12月1日
中華人民共和国の旗 2016年12月2日
インドネシアの旗 2016年12月7日
マレーシアの旗 2016年12月8日
フィリピンの旗 2016年12月14日
フランスの旗 2016年12月28日
韓国の旗 2017年1月4日[4][5][6]
ベトナムの旗 2017年1月13日
イタリアの旗 2017年1月23日
アメリカ合衆国の旗カナダの旗スペインの旗 2017年4月7日
上映時間 107分[注 1]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 日本の旗 243.4億円
(2017年2月19日時点[10]
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君の名は。』(きみのなは、: Your Name.)は、新海誠監督の長編アニメーション映画2016年8月26日公開[11]

概要[編集]

前作『言の葉の庭』から3年ぶりとなる、新海の6作目の劇場用アニメーション映画。東京に暮らす少年・瀧(たき)と飛騨の山奥で暮らす少女・三葉(みつは)の身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという架空の彗星「ティアマト彗星」をめぐる出来事を描く。新海作品としては初めて製作委員会方式を取っており、前作は東宝映像事業部配給、全国23館だったのに対し、本作では東宝が配給を担当し全国約300館という大規模な興行となった[12]

2015年12月にYouTube上に特報動画が公開され、2016年8月の公開と、主演に神木隆之介上白石萌音が起用されることが発表された[13]。翌年4月5日には予告編が公開され、劇中音楽すべてをRADWIMPSが制作することと、公開日は8月26日であることが発表された[14]

本作は2016年8月26日(金)の公開後は、途中1週のみ『デスノート Light up the NEW world』に1位を奪われたものの13週目までに渡って12回、週末動員数1位を獲得[15]。12月には興行収入200億円を突破し、宮崎駿監督の『もののけ姫』と『ハウルの動く城』を超え、日本における歴代興行収入ランキング5位(日本映画では2位)となっている[16][17][注 2]。2016年12月9日には劇場パンフレットの第2弾が発売された[18]

2017年1月13日からは2週間限定でIMAX版が、1月28日からは英語歌詞・英語字幕版が、2月18日からは日本語字幕版がそれぞれ上映開始された。

公開を2か月後に控えた6月18日には、映画公開に先駆けて『小説 君の名は。』が発売。小説が映画の公開より先に発売されるのは新海作品としては初めてであった。出版社の作品紹介文では「原作小説」とされているが[19]、脚本の完成後、映画の制作も終盤になってから執筆されたもので[20]新海自身は「小説版」「映画のノベライズ」「どちらが原作なのかと問われると微妙なところ」と、そのあとがきで書いている[21]。映画と小説とで物語上の大きな差異はない[22]。映画公開(8月26日)前ですでに50万部、9月20日時点で102.9万部[23]、11月20日までに119.7万部となり2016年の文庫部門1位(オリコン調べ)を獲得した[24]

12月には小説や公式ビジュアルガイドを含む関連書籍7冊の売り上げは計250万部を突破した[25]

ストーリー[編集]

瀧が三葉に会いに行く駅のモデルとなった飛騨古川駅[26]

東京の四ツ谷[注 3]に暮らす男子高校生・立花瀧は、ある朝、目を覚ますと岐阜県飛騨[29]地方の山奥にある糸守町[注 4]に住む女子高生・宮水三葉になっており、逆に三葉は瀧になっていた。2人とも「奇妙な夢」だと思いながら、知らない誰かの一日を過ごす。

翌朝、無事に元の身体に戻った2人は入れ替わったことをほとんど忘れていたが、周囲の人達の反応や、その後も週に2~3回の頻度でたびたび「入れ替わり」が起きたことによって、ただの夢ではなく実在の誰かと入れ替わっていることに気づく。2人はスマートフォンのメモを通してやりとりをし、入れ替わっている間のルールを決め、元の身体に戻った後に困らないよう日記を残すことにした。

性別も暮らす環境もまったく異なる瀧と三葉の入れ替わりには困難もあったが、お互い束の間の入れ替わりを楽しみつつ次第に打ち解けていく。しかし、その入れ替わりは突然途絶え、スマートフォンのメモなどの入れ替わりの証拠も、全て消えてしまっていた。瀧は風景のスケッチだけを頼りに飛騨に向かうことにし、瀧の様子を不審に思い心配していた友人・藤井司とバイト先の先輩・奥寺ミキもそれに同行する。しかし、ようやく辿り着いた糸守町は、3年前に隕石(ティアマト彗星の破片)が直撃したことで消滅しており、三葉やその家族、友人も含め住民500人以上が死亡していたことが判明する。

瀧は、以前三葉と入れ替わった際に参拝した記憶のある、山上にある宮水神社の御神体へと一人で向かう。そしてその御神体が実在していたことで「入れ替わり」が自分の妄想ではないことを確信し、2人の入れ替わりには3年間の時間のズレがあったことが判明する。瀧は、もう一度入れ替わりが起きることを願いながら、3年前に奉納された三葉の口噛み酒を飲み下す。

再び(隕石落下前の)三葉の身体に入った瀧は、三葉の友人である勅使河原克彦、名取早耶香の2人とともに、住民を避難させるために変電所を爆破し町一帯を停電させ、町内放送を電波ジャックして避難を呼びかけるという作戦を画策する。しかし、その計画の要である三葉の父(糸守町長)の説得に失敗、父親には三葉の姿をしている別人だと見破られてしまう。

瀧の身体に入った状態の三葉に会うため、瀧(身体は三葉)は御神体がある山を登る。生きている世界には3年の時間差がある2人だったが、なぜか互いの声だけは聞こえており名前を呼び互いの姿を探す。お互い近くにいるのは分かっていながら、見ることも触れることもできない2人だったが、黄昏時(本編中では架空の方言で「カタワレ時」と呼ばれる)が訪れると、入れ替わりが元に戻り、同時に互いの姿が見え、初めて2人は直接会話することができた。

三葉は瀧から住民を助ける計画を引き継ぎ、下山する。計画通りに町を停電させ、避難指示の放送を流すが、その電波ジャックもしばらくしたのち町の職員に見つかり訂正の放送を流され、避難は進まない。三葉は改めて(三葉に入れ替わった瀧ではなく三葉本人から)父(町長)を説得するため町役場に向かう。

瀧が「入れ替わり」という不思議な出来事に遭ってから5年後、そして「奇跡的に住民が避難訓練をしており死者が出なかった」糸守町への隕石衝突から8年後へと舞台は移る。瀧も三葉も東京で暮らしていたが、もはや入れ替わりのことは忘れており、ただ漠然と「誰かを探している」思いだけが残っており、ときおり町中でその相手の気配を感じることがあった。

さらに月日が流れたある日、並走する電車の車窓でお互いを見つけた2人は、それぞれ次の駅で降り[注 5]、お互いの下車駅に向かって走り出す。ようやく住宅地の神社の階段で互いを見つけた三葉と瀧は、それぞれ歩み寄っていく。すれ違ったところで瀧が話しかけ、互いに探していた相手だと分かった2人は涙を流し、同時に名前を尋ねた。

登場人物[編集]

主人公[編集]

立花 瀧(たちばな たき)
声 - 神木隆之介
本作の男性主人公で、東京の都心[注 3]に住む男子高校生。2016年の時点で東京都立神宮高校の2年生で、実は三葉より3歳年下。
霞が関勤務の父と2人暮らしのようで、新海は「母親は数年前に離婚したんだと思っています」と述べている[30]。家からは東京タワーが見える。絵を描くのが得意で、建築や美術に興味を持っている。
日々友人たちと楽しく過ごし、イタリアンレストラン「IL GIARDINO DELLE PAROLE」[注 6]でアルバイト中。同僚の奥寺先輩へひそかに好意を寄せている。
宮水 三葉(みやみず みつは)
声 - 上白石萌音
本作の女性主人公で、山深い田舎町の岐阜県糸守町に住む女子高生。2013年の時点で岐阜県立糸守高校の2年3組で、実は瀧より3歳年上。
妹とともに宮水神社の巫女を務める。母親の二葉は病死、町長である父・俊樹は家を出ており、祖母の一葉、小学生の妹の四葉と3人で暮らしている。
家系の神社や父の選挙運動、田舎の生活などに嫌気がさしており、東京での華やかな暮らしに憧れている。

サブキャラクター[編集]

奥寺 ミキ(おくでら ミキ)
声 - 長澤まさみ[31]
瀧のアルバイト先の先輩。美人でオシャレな女子大生で、同アルバイトで働く多くの男子から大人気。
2021年に久々に瀧と会った際には婚約指輪を着けており、小説版では結婚することを瀧に話していた。新海は「あくまでも裏設定ですが、司は奥寺先輩と婚約したのだと思っています。」と述べている[30]
宮水 一葉(みやみず ひとは)
声 - 市原悦子[31]
三葉の祖母で宮水神社の神主。2013年の時点で82歳。
三葉の母である二葉が亡くなり婿養子の俊樹が家を出たあと、孫の三葉と四葉を育ててきた。
勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ)
声 - 成田凌[31]
三葉の同級生。オカルト好きの機械オタクで、三葉のことが気になっている。あだ名は「テッシー」。
父は建設会社・勅使河原建設の社長で、自身も休日には手伝いをしている。2021年12月には早耶香と近々結婚する話をしていた。
勅使河原と早耶香は、新海の前作『言の葉の庭』の小説版では第7話で登場する相澤祥子の中学時代の友人である勅使河原と早耶香から名前を取っている[32][注 7]
名取 早耶香(なとり さやか)
声 - 悠木碧[31]
三葉の同級生で、親友。穏やかな性格で勅使河原に好意を持っている。あだ名は「サヤちん」。2021年12月には勅使河原と近々結婚する話をしていた。原作小説では祖母や姉が代々町役場の町内放送担当であったことが書かれており、町役場に勤める姉も劇中にて一瞬だけ登場する[33]。作中で瀧達が古川図書館で調べた『糸守町彗星災害 犠牲者 名簿目録類』では、誤って「沙耶香」と書かれている。
勅使河原と早耶香は、新海の前作『言の葉の庭』の小説版では第7話で登場する相澤祥子の中学時代の友人である勅使河原と早耶香から名前を取っている[32][注 7]
藤井 司(ふじい つかさ)
声 - 島﨑信長[31]
瀧の同級生。クールな性格で、瀧と同じく建築に興味がある。瀧・高木と同じレストランでアルバイトをしている。2021年10月の時点では左手薬指に指輪をしており[30]、新海は「あくまでも裏設定ですが、司は奥寺先輩と婚約したのだと思っています。」と述べている[30]
なお終盤、花屋で働いている青年は司ではなく三葉の元同級生で、公式ビジュアルガイドでも都会で暮らす糸守の出身者の一人として紹介されている。
高木 真太(たかぎ しんた)
声 - 石川界人[31]
瀧の同級生。大柄でサッパリした人間であり、見た目は体育会系。瀧・司と同じレストランでアルバイトをしている。
宮水 四葉(みやみず よつは)
声 - 谷花音[31]
三葉の妹。しっかりした性格をしており、2013年時点で小学4年生。祖母や三葉と一緒に、神社の家業を手伝う。
宮水 俊樹(みやみず としき)
声 - てらそままさき
三葉の父。2013年の時点で54歳。民俗学者、宮水神社神職を経て、糸守町の町長。加納新太による外伝小説では旧姓溝口。
宮水 二葉(みやみず ふたば)
声 - 大原さやか
三葉の母。作中ではすでに病気のため故人となっている。夫の俊樹より12歳年下。
加納新太による外伝小説では、半ば神のような人間離れした存在として町民の信仰を集めていたことや、死因は自己免疫疾患であったことが描かれている。
ユキちゃん先生
声 - 花澤香菜
三葉の通う学校の古典教師。新海監督の前作『言の葉の庭』のヒロインで古典教師の雪野百香里本人である[34]
本作で「ユキちゃん先生」が登場する2013年9月の時点で『言の葉の庭』の雪野百香里は東京在住であった[35]が、なぜその彼女が本作で糸守にいるのかについては、パンフレットでは「観る人の想像次第」とされている[34]
彼女が授業を行うシーンでは『言の葉の庭』と同様に万葉集(第10巻 2240番)が引用されていて、本作のキーワードの一つとなっている。

スタッフ[編集]

制作[編集]

本作のキャッチコピーは「まだ会ったことのない君を、探している」。この、遠く離れた土地に暮らす、まだ出会う前の少年と少女というモチーフは、新海誠が2014年に手掛けたZ会のCM「クロスロード」から着想を得たもので[37]、さらに2つの日本の古典、小野小町の和歌「思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」(古今和歌集)と、男児を「姫君」として女児を「若君」として育てる『とりかへばや物語』を設定に取り込んだ[37]。また、1950年代のメロドラマ君の名は』や男女入れ替わりをモチーフとする大林宣彦監督の映画『転校生』などをリスペクトしながらドラマを作った[38][39]。しかし『転校生』で描かれたジェンダーの捉え方は今の時代に合っていないと考え、男女入れ替わりをジェンダーを描く装置にしないと決めた[40]

誰もが楽しめる「ど真ん中」のエンターテインメント[41][42]、とりわけ10代から20代前半の人に向けた作品[42]を目指して作られた。新海は、観客を励ますような、見終わったあとに気持ちよく劇場を出てもらえる作品を作りたくなったところに、ちょうど東宝の話が決まったといい[43]、自身だけでなくキャラクターデザインの田中将賀、作画監督の安藤雅司、音楽のRADWIMPS、主演の神木隆之介についても「本当に、絶妙なタイミングによってつくらせてもらえた映画」と語っている[20]

クレジットにおいて新海は原作・脚本・絵コンテ・編集と表記されているが、制作において自身が果たした主な役割は絵コンテと編集[44]、特にビデオコンテだと語っている[45]。脚本は新海だけでなく川村元気をはじめとする東宝のチームとの協同だが[45]、絵コンテと、それを元に仮で声も効果音も音楽もつけた100分強のビデオコンテは新海が一人で作り上げた[45]。これまでの作品でも新海は絵コンテとビデオコンテを並行して作成しており[46]、この時点ですでに編集に近いことをやっているともいえるが[44]、従来 PhotoshopAfter EffectsAudition の3つのソフトを併用して作成していたものを今回は Storyboard Pro で最初からビデオコンテを作るようにし、これによって映画の時間軸をすべてコントロールできたという[46]。劇中の音楽すべてを担当したRADWIMPSとのやりとりも、ビデオコンテで進められた[44]

本作でキャラクターデザインを担当した田中は、新海の「クロスロード」でもキャラクターデザインと作画監督を担当しており、個人的にも新海と交友があって本作でもキャラクターデザイン・作画監督をオファーされたが、先に『心が叫びたがってるんだ。』の企画が始動していたため都合がつかず、それでもという新海からの要望でキャラクターデザインのみを引き受けるかたちとなった[47]。当初は現場で使うキャラクター設定表まで田中が描く予定だったが[48]、作画監督に安藤が決まったこともあり、現場でキャラクターを動かすためのデザインは安藤が手掛けたほうがよいとの判断で[47]、設定表からは安藤が担当することとなった[48]。瀧と三葉が入れ替わっているときの表情・仕草などは安藤のキャラクター設定表で描かれた[48]。スタッフロールのキャラクターデザインでは田中と安藤の両名がクレジットされている[49]理由はこれによる[47]。なお、本編の作画監督はできなかったものの田中はオープニングの作画監督を務めており、田中がデザインしたキャラクターをもとに安藤が描いたキャラクター設定表をもとに田中がオープニングの作画監督をするのは「すごくへんてこな感じ」だったと語っている[50]

制作期間は約2年であった[20]。主な経緯は以下の通り。

  • 2014年
    • 5月、新海と川村の初顔合わせ[20]
    • 7月、新海が企画書作成[20]。この時点では仮題で『夢と知りせば(仮)――男女とりかえばや物語』とされていた[51]
    • 8月、新海がシナリオ第1稿完成[20]、それから半年ほどかけてシナリオ執筆[20]。同時期にキャラクターデザインも並行して進められた[20]
    • 10月、川村からRADWIMPSへ楽曲依頼[20]
    • 12月、新海とRADWIMPSの野田の打ち合わせ[20]
  • 2015年
    • 1月ごろからコンテ制作[20]
    • 2月ごろ、安藤を作画監督に迎え、田中のキャラクターデザインをもとにキャラクター設定画の制作開始[20]
    • 2-3月ごろ、楽曲ラフ完成[20]
    • 4月、作画開始[20]
    • 5-8月、ロケハン[20]。ただし、本作では糸守が完全に架空の町であり設定から創作したため、制作スタッフによるロケハンはほとんど行わなかったという[37]
    • 8月、キャスティング会議[20]
    • 9月、キャスト決定[20]
    • 11月、予告用アフレコ[20]
    • 12月、制作発表[20]
  • 2016年
    • 1月、レイアウト完成[20]
    • 2-3月、小説執筆[20]
    • 7月、完成[20]

公開[編集]

映画祭・プレミア上映[編集]

上映日 映画祭・イベント名 国・地域 備考
2016年7月3日 Anime Expo 2016[52] アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ロサンゼルス ワールドプレミアとして上映。
2016年7月7日 完成披露試写会 日本の旗 日本東京 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、新海監督他出演者が七夕にちなみ浴衣姿で登壇した[53]
2016年9月22日・24日 第64回サン・セバスティアン国際映画祭[54] スペインの旗 スペインサン・セバスティアン ディストリビューターはSelecta Visión。
2016年10月9日・12日・15日 第21回釜山国際映画祭[3] 韓国の旗 韓国釜山(プサン) ガラプレゼンテーション部門にて上映。
2016年10月14日・15日・16日 第60回ロンドン映画祭[55] イギリスの旗 イギリスロンドン オフィシャル・コンペティションのノミネート作品として上映。
2016年10月22日 Scotland Loves Anime[56] イギリスの旗 イギリススコットランド
2016年10月23日 第18回プチョン国際アニメーション映画祭 韓国の旗 韓国富川(プチョン) 長編コンペティション部門の優秀賞と観客賞を受賞[57]
2016年10月27日 第29回東京国際映画祭 日本の旗 日本東京 Japan Now部門にて上映。
2016年11月6日 Discovery Film Festival 2016 イギリスの旗 イギリススコットランド
2016年11月13日 第36回ハワイ国際映画祭[58] アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ハワイ
2016年11月20日 第27回ストックホルム国際映画祭 スウェーデンの旗 スウェーデンストックホルム
2016年11月26日・27日 第31回マール・デル・プラタ国際映画祭[59] アルゼンチンの旗 アルゼンチンマル・デル・プラタ ディストリビューターはファニメーション
2016年12月3日・4日 Expo Japan MX[60] メキシコの旗 メキシコメキシコシティ 日本物産展における特別上映。ディストリビューターはArcade Media。
2016年12月9日・14日 第13回ドバイ国際映画祭[61] アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦ドバイ
2017年2月25日 ニューヨーク国際子ども映画祭[62] アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ニューヨーク
2017年2月25日・27日 第36回ブリュッセル・アニメーション映画祭 ベルギーの旗 ベルギーブリュッセル

全国公開[編集]

2016年8月26日、全国301スクリーンで公開が開始された[63]。2D上映のみであるが、一部劇場ではろう者を対象とした日本語字幕付き上映も実施された[64]。公開に先立ち、7月2日より前売券が全国の劇場で発売。全国先着3万名には、新たに公開されたキービジュアルが大きく描かれたクリアファイルが付属する特別前売券が販売された[65]。都内の上映劇場では、上映から1か月近く経過しても依然として全上映回が満席に近い状態が続いたため、9月24日以降は946席の大型劇場を持つTOHOシネマズ日劇でも上映された[66]

興行成績[編集]

興行収入は公開後2日間で7.7億円と、その時点で前作の推定総額1.5億円を遥かに上回った[67]。8月26日金曜日の初日を合わせた3日間では、動員96万人、興行収入12.8億円を記録した[68]。公開から9月22日までの28日間の興行収入が100億円を突破し、日本のアニメーション監督では宮崎駿に続く2人目の達成となった[69]。また、10月3日までの39日間での動員が1000万人を突破した[70]。14週目には興行収入194億円を突破し、193億円の『もののけ姫』を超え[71]、また15週目には興行収入199億円を突破し、196億円の『ハウルの動く城』を超えたため、邦画歴代2位となった[72][73]

『君の名は。』動員数・興行収入の推移
動員数
(万人)
興行収入
(億円)
備考
週末 累計 週末 累計
1週目の週末 (2016年8月27日・28日)[68] 1位 68.8 96.0 9.3 12.8
2週目の週末 (9月3日・4日)[74] 86.7 299.5 11.6 38.7
3週目の週末 (9月10日・11日)[75] 85.2 481.4 11.4 62.9
4週目の週末 (9月17日・18日)[76] 80.0 698.0 10.8 91.0 累計動員数、累計興行収入は、9月19日までのもの。
5週目の週末 (9月24日・25日)[77] 63.7 854.5 8.6 111.7
6週目の週末 (10月1日・2日)[78] 65.4 989.4 7.9 128.6
7週目の週末 (10月8日・9日)[79] 51.3 1119.6 7.0 145.6 累計動員数、累計興行収入は、10月10日までのもの。
8週目の週末 (10月15日・16日)[80] 34.7 1184.3 4.7 154.1
9週目の週末 (10月22日・23日)[81] 35.9 1260.9 4.8 164.1
10週目の週末 (10月29日・30日)[82] 2位 28.6 1320.4 3.8 171.9 週末動員数1位は『デスノート Light up the NEW world』。
11週目の週末 (11月5日・6日)[83] 1位 21.8 1381.3 3.0 179.7
12週目の週末 (11月12日・13日)[84] 19.0 1420.9 2.6 184.9
13週目の週末 (11月19日・20日)[15] 19.1 1458.8 2.5 189.8
14週目の週末 (11月26日・27日)[85] 2位 15.7 1498.6 2.1 194.9 週末動員数1位は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』。
15週目の週末 (12月3日・4日)[86] 18.4 1535.3 2.5 199.6
16週目の週末 (12月10日・11日)[87] 5位 1578.3 205.1
17週目の週末 (12月17日・18日)[88] 6位 1607.9 208.9
18週目の週末 (12月24日・25日)[89] 7位 1640.8 213.3
19週目の週末 (12月31日・2017年1月1日)[90] 3位 年末年始のため計測できず。
20週目の週末 (1月7日・8日)[91] 1768.5 229.2 累計動員数、累計興行収入は、1月9日までのもの。
21週目の週末 (1月14日・15日)[92] 2位 12.5 1790.9 1.7 232.3 週末動員数1位は『本能寺ホテル』。
22週目の週末 (1月21日・22日)[93] 1位 12.4 1815.3 1.7 235.6
23週目の週末 (1月28日・29日)[94] 3位 1835.2 238.3
24週目の週末 (2月4日・5日)[95] 4位 1851.7 240.4
25週目の週末 (2月11日・12日)[96] 6位 1863.8 242.0
26週目の週末 (2月18日・19日)[10] 8位 1874.5 243.4

海外興行[編集]

本作は、世界125の国と地域で海外配給が決定していると報じられている[97]。2017年1月18日時点で、全世界での興行収入合計が2億8,100万ドルに達し、『千と千尋の神隠し』の2億7,500万ドルを抜いて、日本アニメとして史上最高となったことが伝えられた[98]

『君の名は。』日本国外における興行一覧
国・地域 公開日 配給 題名 参照
台湾の旗 台湾 2016年10月21日 伝影互動 你的名字 [99]
シンガポールの旗 シンガポール 2016年11月3日 Purple Plan [100]
タイ王国の旗 タイ 2016年11月10日 M Pictures หลับตาฝัน ถึงชื่อเธอ[注 8] [101][102]
香港の旗 香港 2016年11月11日 新映影片 你的名字。 [103]
マカオの旗 マカオ
イギリスの旗 イギリス 2016年11月24日 Anime Limited Your Name [104][105]
アイルランドの旗 アイルランド
オーストラリアの旗 オーストラリア Madman Entertainment [106]
ニュージーランドの旗 ニュージーランド 2016年12月1日
中華人民共和国の旗 中国 2016年12月2日 華夏電影 你的名字。 [107]
インドネシアの旗 インドネシア 2016年12月7日 Encore Films Your Name [108]
マレーシアの旗 マレーシア 2016年12月8日 Purple Plan 你的名字 [109]
フィリピンの旗 フィリピン 2016年12月14日 Pioneer Films [110]
フランスの旗 フランス 2016年12月28日 Eurozoom [111]
韓国の旗 韓国 2017年1月4日 Media Castle 너의 이름은. [5][6][4]
ベトナムの旗 ベトナム 2017年1月13日 Encore Films
イタリアの旗 イタリア 2017年1月23日 Nexo Digital / Dynit [112]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 2017年4月7日 ファニメーション
カナダの旗 カナダ
スペインの旗 スペイン Selecta Visión Your Name [113]

アジア[編集]

台湾の旗 台湾
2016年10月21日公開。これに先立ち、10月14日から16日までの3日間、先行上映会が行われた[114]
公開1週目の週末興行ランキングで第1位を獲得[115]。また、10月31日にはそれまで邦画歴代首位だった『リング』の台北での興行収入1億6200万円を超え、歴代邦画興行収入第1位を達成[116]
タイ王国の旗 タイ
2016年11月10日公開。10月6日公開予定だったが11月10日に延期された[要出典]。週末4日間で約7000万円の興行収入で、週末興行ランキング1位を獲得[117]。その後、興行収入は4,000万バーツを超え、これまで最高だった『STAND BY ME ドラえもん』の3,956万バーツを抜いて日本映画の興行収入第1位となっている[118]
香港の旗 香港
2016年11月11日公開。週末3日間で約8600万円の興行収入で、週末興行ランキング1位を獲得[117]。さらに12月4日時点で2,500万香港ドルを超え、日本のアニメ映画の香港での興行収入首位を達成した[119]
中華人民共和国の旗 中国
2016年12月2日公開。公開日は「君の名は。」の公式ウェイボーで公表された[107]。日本公開からわずか3ヶ月余という異例の早期公開に至った背景には、韓国THAAD配備を巡る中韓関係のかげりによる反動や、頭打ちの中国映画市場を促進させる思惑など、諸々の政治的事情があるとの見方もある[120][121]。また、中国で公開される外国映画は、政治的な理由や青少年への教育上の配慮という理由で部分的にカットされることがあるが、日本的な神社にまつわるシーンや下着が見えるシーンを含め、本作はノーカット上映されている[122]
日本映画史上最大規模の約7千スクリーン(延べ6万7823スクリーン)で上映[123][120]。公開3日間の累計興行収入は2.8億元(約42億5500万円)で、これまで最高だった『STAND BY ME ドラえもん』の2.3億元を上回り、日本映画の新記録を達成した[124]。週末興行ランキング1位を獲得[123]。その後、興行収入総額ベースでも『STAND BY ME ドラえもん』の5.3億元を抜き、日本映画の新記録を達成している[125]。その後、2017年明けの時点で5.6億元に達し、2016年に爆発的ヒットした中国アニメ「大魚海棠」をも抜いて、2Dアニメとしては、中国で公開された作品の記録を更新した[126]
2017年2月2日に国内上映は終了し、最終興収は5億7662万4000元(約95億円)となった[127]
韓国の旗 韓国
初日の興収は約10億ウォン(約1億円)で、13万8000人を動員し、『ハウルの動く城』以来13年ぶりの快挙となる初日の興行収入・観客動員数で1位デビューを果たした[128][129]。公開5日目で観客数100万人[130]、公開11日目で観客数200万人を突破した[131]。1月22日現地点で観客数302万人を記録し、『ハウルの動く城』の301万人を越え、韓国で公開された歴代邦画の観客数第1位を達成した[132][133]

ヨーロッパ・アメリカ[編集]

アイルランドの旗 アイルランド及びイギリスの旗 イギリス
2016年11月18日公開。17館で上映され、週末興行収入で初登場29位[134](11月18日 - 20日、£21,910[135])。11月24日には一夜限り[134]で104館での上映が行われ、日本アニメとしては過去最多のスクリーン数により、日本アニメの1日間の興行収入の新記録となる €127,350を達成した[136]。2週目の週末興行収入は15位(11月25日 - 27日、23館)[134]
フランスの旗 フランス
2016年12月28日よりフランス国内120館で上映[137]
イタリアの旗 イタリア
上映期間は1月23日から25日まで[138]と、2月9日から14日まで[139]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
米国配給権を持つファニメーションは、アカデミー賞のノミネート条件(ロサンゼルス郡内の映画館で連続7日以上の期間有料で公開)を満たすために2016年12月2日から一週間のみロサンゼルスの映画館Laemmle Music Hallで公開する予定であると報じられ[140]、限定公開されたが、ノミネート自体は逃した[141]
全米公開は「Your name.」という題で、現地時間2017年4月7日からとなる。また一部劇場では、これに合わせてRADWIMPS・野田洋次郎が新たに英語に書き下ろした主題歌4曲を収録する英語主題歌版が上映されることも決定している。(それに先駆け、日本でも一部劇場で1月28日より2週間限定で字幕付きの英語主題歌版が公開される)[142]

評価[編集]

イギリス
以下の雑誌でいずれも5つ星の最高評価を得ている。
  • ガーディアン - 「目がくらむほどの“体いれかわりロマンス”。新海誠監督は日本アニメ界の新たなキングであるという評価を確立した」[143]
  • エンパイア - 「新海誠。この名前に慣れておくべきである。このクレイジーな世の中に少しでも正義があるなら、今後 数年の間に、日本アニメ界の偉人である宮崎駿と同等の評価を彼は得るだろう」[144]
  • デイリー・テレグラフ - 「笑ってしまうほど美しい」[145]
アメリカ
indieWire誌のデーヴィッド・アーリッヒが「新海誠のアニメはオスカー騒ぎを起こすに値するほど衝撃的である」と語っており、「B」と評価している[146]
フランス[147][148]

音楽[編集]

新海は、本作の音楽をRADWIMPSへ依頼したことについて、自身の公式サイトで「実現の可能性を考えもせずRADWIMPSが好きだと答えました」と明かした。「新たな挑戦を求めていた」RADWIMPSがこれに応じ、劇伴を含む全音楽を手がける運びとなった[29]。「曲を聴いた上で作りたいシーンがいくつかある」という新海の要望を受け、RADWIMPSは制作初期から作品に携わり、新曲「前前前世」(ぜんぜんぜんせ)を含む20曲以上を作り上げた[1]。同曲も含め、採用された主題歌は以下の4曲。

  • 「夢灯籠」 - オープニング
  • 「前前前世 (movie ver.)」
  • 「スパークル (movie ver.)」
  • 「なんでもないや (movie edit. + movie ver.)」 - ラストシーンおよびエンディング(CDでは2曲に分かれている)

これらの主題歌と劇伴22曲を収録したアルバム『君の名は。』は、2016年8月24日にEMI RECORDSから発売された[150]。発売初週に5.8万枚、2週目に3.9万枚を売り上げ、オリコン週間アルバムランキングで2週連続1位を獲得した[151]。2016年11月23日に発売されたRADWIMPSのアルバム『人間開花』には、「前前前世 (original ver.)」と「スパークル (original ver.)」の2曲が収録され、また初回限定版に付録のDVDには『君の名は。』映画本編に新規カットを加えて構成された「スパークル (original ver.)」のPVが収録されている。 2017年1月には、同年4月に始まる全米公開に合わせて新たに英語に書き下ろされた主題歌4曲を『君の名は。English edition』として1月27日にデジタル版配信、2月22日にCD発売が決定した。また、これら4曲を含む「Your Name.版」として、『Your name.(deluxe edition / Original Motion Picture Soundtrack)』がUS盤で3月10日に発売されることも決定した[142]

作品の舞台(聖地)[編集]

公開後、モデルとなった場所にファンが訪れる、いわゆる「聖地巡礼」が話題となり、各地でそれに合わせた取り組みが行われている。本作の製作委員会も「聖地」の近隣住民から騒音等の苦情があることを発表し、ファンに節度ある行動を求めている[152][153]。2016年ユーキャン新語・流行語大賞では、「聖地巡礼」がトップテンに選出された[154]。同受賞趣旨では、本作における聖地巡礼の流行が話題となったことに言及されている[155]

岐阜県(飛騨地方)[編集]

  • 本作の主要な舞台となる「糸守町」は飛騨地方に位置する架空の土地であるが、公開前から新海は「飛騨地方をイメージに据えた」と公言しており、公開当初から岐阜県飛騨市とのタイアップによるプロモーション活動が行われた[156]
  • 飛騨市観光協会では巡礼コースの紹介を公式サイトで行っている[157]。また、飛騨市古川町では、40もの商店にて、映画の半券で特典のあるクーポン機能を実施していたほか、映画に実名で登場する同市の宮川タクシーや、同市神岡町の濃飛タクシーは聖地巡礼コースを販売している[158]
  • 飛騨市では2016年12月提出の補正予算において、商工観光部によるタイアップ事業(濃飛バスの高速バスへのラッピング、巡礼地マップの制作、今後の上映会開催)や、教育委員会による企画展開催(長野県小海町にて2016年に開催されたものを誘致)の費用を計上した[159]
  • 長野県小海町高原美術館に続き、飛騨市美術館にて、2017年1月7日から2月19日までの期間、映画の企画書や絵コンテ、設定資料などが出品された、「『君の名は。』展」が開催されている[160]
  • 本編中で瀧達が糸守について調べた図書館のモデルとなった飛騨市図書館[157][161]では撮影禁止ではなく、カウンターで許可を得た上で他の利用者の顔が識別できないように撮影してほしいと呼びかけ聖地巡礼に理解を求めた[162]
  • 本編中には「中部電力糸守変電所」が登場するが、中部電力は「そのような施設は実在せず、フィクションとして楽しんでほしい」という趣旨の声明を発表している[163]
  • 飛騨地方には映画館がないため「聖地」とされる飛騨地方の住民は地方から出なければ本作を見ることができない。これを受け、2016年11月6日には飛騨市文化交流センターにて飛騨市では初めての上映が行われる運びとなった。この上映会は定員の都合で鑑賞出来なかった市民が多かったために同年12月11日にも開催された[164][165]
  • JR東海は、本作の1シーン(飛騨古川駅)の絵柄を使用したコラボTOICAを発売する予約限定での販売予定。2017年1月30日より予約を開始し、同年4月中旬に配送予定[166][167][168][169]

長野県[編集]

  • 新海は、自身の中での糸守湖の最初期のイメージを自身の出身地である長野県小海町松原湖大月湖である、とツイッターで述べている[170]
  • 松原湖近くの小海町高原美術館にて、2016年10月23日から12月25日までの期間、映画の企画書や絵コンテ、設定資料などが出品された、「『君の名は。』展」と称する企画展が行われた[170]

東京都[編集]

ロケ地となった須賀神社の石段
  • 映画のキービジュアルや本編ラストシーンで三葉と瀧が再会するシーンでは、東京都新宿区須賀神社の参道にある石段が登場し(本編でも傍らの石柱に「須賀神社」の文字が見える[171])、多数のファンが訪れ[172]、階段で写真を撮る人の行列が10-20人と並ぶ程であった[26]
  • 本編中では四ツ谷駅(瀧の自宅最寄駅)、千駄ヶ谷駅(大人になった三葉が再会時に下車した駅)、代々木駅(三葉が中学生の瀧を見つけた駅、大人になった瀧が三葉を一瞬見かける駅)、新宿駅(瀧の高校最寄駅、大人になった瀧が再会時に下車した駅)、北参道駅(大人になった三葉の自宅最寄駅)が登場する。また、信濃町駅前の歩道橋や明治神宮外苑聖徳記念絵画館西武新宿駅前の大型街頭ビジョン、新宿警察署裏交差点なども登場する[173]。新海の過去作品でも度々登場するNTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)は、本作でも東京の風景の一つとして描かれている[174]
  • 本編中で瀧がアルバイトをしているレストラン「IL GIARDINO DELLE PAROLE」(イタリア語で「言の葉の庭」を意味する)は、新宿にあるレストラン「カフェ ラ・ボエム 新宿御苑」がモデルとなっている[175]

秋田県[編集]

  • 本編中で三葉が列車に乗るシーンで、ほんの一瞬だけ登場する駅舎の三角屋根や周囲の風景、単線のカーブの様子が秋田内陸縦貫鉄道前田南駅に酷似していると話題になり[176]、秋田内陸縦貫鉄道では2016年10月7日から11月6日までの期間、急行「もりよし」の下り1本を同駅に臨時停車させたほか、駅の待合室内に訪問者向けのノートを設置した[177]

著作権侵害の被害[編集]

個人による著作権侵害[編集]

ツイッターにて、本作の本編映像が違法にアップロードされた外部サイトへのリンクが拡散されており、製作委員会は従来の広報用アカウントとは異なる注意喚起用のアカウントを新たに開設した。このような動画へのリンクをつぶやいたアカウントに対して「このURLは違法にアップロードされた動画へのリンクです。即刻、当該ツイートを削除してください」と警告を行っている。東宝がツイッター上でこうした取り組みをするのは初めてのこと[178]

2016年11月4日には、ファイル共有ソフトを用いて本作をインターネット上に無断で公開したとして、著作権法違反の疑いで神奈川県藤沢市の54歳の無職の男が書類送検された[179]。11月24日にも、同様の行為で沖縄県那覇市の36歳の無職の男が書類送検された[180]

「Everfilter」問題[編集]

2016年12月3日、「TopBuzz Japan」を名乗る組織がスマートフォン向け写真加工アプリ・Webコンテンツ[181]「Everfilter」を公開した。このコンテンツは、スマートフォンで撮影した風景画像を簡単にアニメ風に加工できるというもので、アプリはApp StoreGoogle Playにて無料で世界各地に公開されていた[182]。同アプリ説明には「君の名は」などと書かれ、本作の映像や音楽を用いたPR動画も公開されていた。しかし、本作や『秒速5センチメートル』に出てくる背景美術が同コンテンツでそのまま使用されているのではないかとの指摘が相次いだところ、運営元は4日に公式ツイッターアカウントで著作権侵害を認めて謝罪[183]、6日には全てのコンテンツの公開を中止した[184][185]

受賞・ノミネート[編集]

ノミネート対象 結果
第44回アニー賞[186][187] インディペンデント作品賞 君の名は。 ノミネート
監督賞 新海誠 ノミネート
第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭[188][189] アニメーション部門 最優秀長編作品賞 君の名は。 受賞
第60回BFIロンドン映画祭[189] 公式コンペティション 君の名は。 ノミネート
第18回プチョン国際アニメーション映画祭[190] 長編コンペティション部門 優秀賞 君の名は。 受賞
長編コンペティション部門 観客賞 君の名は。 受賞
第21回サテライト賞[191] 最優秀アニメ映画賞 君の名は。 ノミネート
第11回アジア・フィルム・アワード[192] 脚本賞 新海誠 未決定
第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞[193] アニメ映画賞 君の名は。 受賞
第13回女性映画批評家協会賞[194] BEST ANIMATED FEMALE 君の名は。 ノミネート
第34回ゴールデングロス賞[195] 日本映画部門 最優秀・金賞 君の名は。 受賞
日本映画部門 全興連ビックリ賞 君の名は。 受賞
第40回日本アカデミー賞[196] 優秀アニメーション作品賞 君の名は。 受賞
優秀監督賞 新海誠 受賞
優秀脚本賞 新海誠 受賞
優秀音楽賞 RADWIMPS 受賞
話題賞(作品部門) 君の名は。 受賞
第59回ブルーリボン賞[197][198] 作品賞 君の名は。 ノミネート
監督賞 新海誠 ノミネート
特別賞 君の名は。 受賞
第71回毎日映画コンクール[199] アニメーション映画賞 君の名は。 受賞
TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞日本映画部門 君の名は。 受賞
音楽賞 RADWIMPS ノミネート
第41回報知映画賞[200] 特別賞 君の名は。 受賞
作品賞・邦画 君の名は。 ノミネート
監督賞 新海誠 ノミネート
第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞[201] 作品賞 君の名は。 ノミネート
監督賞 新海誠 受賞
石原裕次郎賞 君の名は。 ノミネート
第26回東京スポーツ映画大賞[202] 監督賞 新海誠 ノミネート
第40回山路ふみ子映画賞[203] 山路ふみ子文化賞 新海誠 受賞
第19回シナリオ作家協会 菊島隆三賞[204] 菊島隆三賞 君の名は。 (新海誠) ノミネート
第21回新藤兼人賞[205] プロデューサー賞 川口典孝 受賞
2017年エランドール賞[206] プロデューサー賞(田中友幸基金賞)奨励賞 川口典孝 受賞
第29回東京国際映画祭[207] ARIGATO賞 新海誠 受賞
第58回日本レコード大賞[208] 特別賞 RADWIMPS 受賞
BBC選出2016年ベスト映画トップ10[209] ベスト映画トップ10 君の名は。 10位
第90回キネマ旬報ベスト・テン[210] 読者選出日本映画ベスト・テン 君の名は。 4位
第38回ヨコハマ映画祭[211] 日本映画ベストテン 君の名は。 10位
FILMARKS AWARDS 2016[212] 総合ベストテン 君の名は。 1位
邦画編ベストテン 君の名は。 1位
ぴあ映画生活ユーザー大賞2016[213] 2016年映画ベスト10 君の名は。 2位
2016年ユーキャン新語・流行語大賞[214] 候補語 君の名は。 ノミネート
2016年ヒット商品番付(SMBCコンサルティング[215] 東大関 君の名は。 受賞
2016年ヒット商品番付(日経MJ[216] 西横綱 君の名は。 受賞
2016年ヒット番付(日経エンタテインメント![217] 東横綱 君の名は。 受賞
ヒットメーカー・オブ・ザ・イヤー2016(日経エンタテインメント![218] グランプリ 新海誠 受賞
ベストチーム・オブ・ザ・イヤー 2016[219] 優秀賞 君の名は。チーム 受賞
ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017[220] 大賞 弭間友子 受賞
Yahoo!検索大賞2016[221] 映画部門賞 君の名は。 受賞
YouTube Rewind 2016[222] 「音楽以外」トップトレンド動画 (日本) 君の名は。予告 1位
第21回日本インターネット映画大賞 日本映画部門 作品賞(ベストテン) 君の名は。 3位
日本映画部門 音楽賞 君の名は。 (RADWIMPS) 受賞
ニュータイプアニメアワード 2015-2016[223] 作品賞(劇場上映部門) 君の名は。 1位
主題歌賞 前前前世 (RADWIMPS) 2位
サウンド賞(劇伴) 君の名は。 (RADWIMPS) 2位
監督賞 新海誠 3位

その他、第89回アカデミー賞長編アニメ映画賞にエントリーされたが、本選ノミネートはされなかった[224]。第90回キネマ旬報ベスト・テンでは日本映画部門13位だった[225]

メディアミックス[編集]

『小説 君の名は。』(角川文庫
映画の公開より2か月早く発売された小説版。著者は新海誠。出版社の作品紹介文では「原作小説」とされているが[19]、脚本の完成後、映画の制作も終盤になってから執筆されたもので[20]新海自身は「小説版」「映画のノベライズ」「どちらが原作なのかと問われると微妙なところ」と、そのあとがきで書いている[21]。映画と大きな差異はない[22]2016年6月18日発売。ISBN 978-4-04-102622-9
2016年10月20日に累積売上部数が100万部を突破したことが明らかとなった[226]。2016年推定売上部数文庫部門年間1位(オリコン調べ)[24]。2016年12月、世界22ヵ国にて刊行が決定した[227]
『君の名は。』(角川つばさ文庫
角川文庫版にふりがなをつけ、子どもにも読みやすいようにした児童文庫。著者は新海誠。挿絵はちーこ。2016年8月15日発売。ISBN 978-4-04-631641-7
『君の名は。 Another Side: Earthbound』(角川スニーカー文庫
外伝小説。瀧、勅使河原、四葉、俊樹の視点から描いた短編4話からなる。著者は加納新太。カバーイラストは田中将賀。口絵・本文イラストは朝日川日和。2016年8月1日発売。ISBN 978-4-04-104659-3
『君の名は。』(アライブコミック)
雑誌「月刊コミックアライブ」で連載中のコミカライズ版。作画は琴音らんまる[228]
1巻 2016年8月23日発売。ISBN 978-4-04-068509-0
2巻 2016年12月23日発売。ISBN 978-4-04-068591-5

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 新海は107分と述べている[7]。一方、映画情報や映画館のWebサイトでは106分とする記述もみられる[8][9]
  2. ^ 興行収入200億円の突破は宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』以来15年ぶり
  3. ^ a b 映画の設定上、瀧の家は新宿区若葉にある[27]。ただし、加納新太による外伝小説では千代田区六番町となっている[28]
  4. ^ 飛騨地方という設定ではあるが完全に架空の町で、実在の町をモデルにはしていない。
  5. ^ 中央線(快速)に乗る瀧は新宿駅中央・総武線(各駅停車)に乗る三葉は千駄ケ谷駅がそれぞれ次駅であった。
  6. ^ 前作『言の葉の庭』のイタリア語版タイトル
  7. ^ a b ファンからの指摘に新海監督は「テッシーとサヤちんの造形は、おっしゃる通り拙作『小説 言の葉の庭』7話からの発想でした。『君の名は。』と『言の葉の庭』の間に大きなジャンプがあるとのご意見もよくいただきますが、僕としては『小説 言の葉の庭』がその間をつないでいます。」とTwitterで発言している。shinkaimakotoのツイート (771731688812519424)
  8. ^ 日本語に訳すと「目を閉じてあなたの名前の夢を見る 」となり、原題「君の名は。」とは題意が異なる。

出典[編集]

  1. ^ a b c “RADWIMPS、新海誠の長編アニメ映画「君の名は。」音楽担当”. 音楽ナタリー. (2016年4月6日). http://natalie.mu/music/news/182492 2016年7月1日閲覧。 
  2. ^ “RADWIMPS、ニューアルバム『君の名は。』発売決定! 全26曲収録”. RO69. (2016年6月3日). http://ro69.jp/news/detail/143985 2016年6月5日閲覧。 
  3. ^ a b c d “神木隆之介と上白石萌音が韓国語で挨拶、「君の名は。」釜山映画祭上映”. 映画ナタリー. (2016年10月10日). http://natalie.mu/eiga/news/204871 2016年10月11日閲覧。 
  4. ^ a b “「君の名は。」韓国公開日、1月4日に前倒し ファンの爆発的反応に応えて”. カンナム経済新聞. (2016年12月9日). http://gangnam.keizai.biz/phone/headline.php?id=662 2016年12月9日閲覧。 
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  6. ^ a b “신카이 감독 신작 '너의 이름은.' 국내서도 흥행 신화 이어갈까”. itChosun. (2016年9月23日). http://it.chosun.com/news/article.html?no=2824296 2016年10月11日閲覧。 
  7. ^ パンフレット, p. 21.
  8. ^ 君の名は。 作品情報”. 映画の時間. 2016年12月8日閲覧。
  9. ^ 君の名は。”. TOHOシネマズ. 2016年12月8日閲覧。
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  11. ^ 新海誠最新作に神木隆之介×上白石萌音!東宝製作『君の名は。』来年8月公開!”. シネマトゥデイ (2015年12月10日). 2015年12月10日閲覧。
  12. ^ 壬生智裕 (2016年8月26日). “「君の名は。」が1分たりとも退屈させない秘密 新鋭アニメ監督・新海誠が語る作品の手応え”. 東洋経済ONLINE. http://toyokeizai.net/articles/-/133161 2016年9月10日閲覧。 
  13. ^ “新海誠の新作アニメ「君の名は。」に神木隆之介&上白石萌音が声の主演、特報も公開”. 映画ナタリー. (2015年12月10日). http://natalie.mu/eiga/news/168813 2016年9月10日閲覧。 
  14. ^ “新海誠「君の名は。」RADWIMPSの楽曲流れる予告編が公開”. 映画ナタリー. (2016年4月6日). http://natalie.mu/eiga/news/182495 2016年9月10日閲覧。 
  15. ^ a b “『君の名は。』V12で189億円突破!『もののけ』『ハウル』射程圏内【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. (2016年11月22日). http://www.cinematoday.jp/page/N0087732 2016年11月22日閲覧。 
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  18. ^ 劇場パンフレット第2弾、12月9日(金)発売決定! 映画『君の名は。』公式サイト 2016年12月1日。2016年12月2日閲覧。
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参考文献[編集]

外部リンク[編集]