メアリと魔女の花

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メアリと魔女の花
Mary and The Witch's Flower
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監督 米林宏昌
脚本 米林宏昌
坂口理子
原作 メアリー・スチュアート (Mary Stewart (novelist)
The Little Broomstick
製作総指揮 西村義明
出演者 杉咲花[1]
神木隆之介
天海祐希
満島ひかり
小日向文世
佐藤二朗
遠藤憲一
渡辺えり
大竹しのぶ
音楽 村松崇継
主題歌 SEKAI NO OWARIRAIN
制作会社 スタジオポノック
製作会社 「メアリと魔女の花」製作委員会
配給 日本の旗 東宝
公開 日本の旗 2017年7月8日[1]
上映時間 102分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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メアリと魔女の花』(メアリとまじょのはな)は、スタジオポノックによる日本アニメーション映画2017年7月8日公開。

スタジオポノックのアニメーション映画初制作作品で、監督は米林宏昌キャッチコピーは「魔女、ふたたび。」。

概要[編集]

2014年末にスタジオジブリの制作部が解体され、『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』を監督した米林宏昌と、『かぐや姫の物語』と『思い出のマーニー』のプロデューサー西村義明は共にジブリを退社。西村義明は新作映画を作るために2015年4月15日にスタジオポノックを設立し、今作は同スタジオの長編第1作目となる。また本作のスタッフの約8割は、ジブリ作品に関わった経験がある人物である[2]

原作はイギリスの女性作家メアリー・スチュアート(1916年 - 2014年)が1971年に発表した『The Little Broomstick』。日本では1975年に『小さな魔法のほうき』(訳:掛川恭子 / 絵:赤星亮衛)としてあかね書房により翻訳出版されており(2006年復刊ドットコムにより復刊)、2017年には映画に合わせて『新訳 メアリと魔女の花』(訳:越前敏弥中田有紀)がKADOKAWAから刊行された。

2016年12月14日に特報映像とポスタービジュアルが公開、2017年2月23日杉咲花の主演が発表された[1]4月13日には天海祐希など6人の追加キャスト[3]、5月23日には神木隆之介の出演がそれぞれ公表された[4]。杉咲、天海、神木はスタジオジブリ作品において出演経験がある[5]

あらすじ[編集]

時は昔、赤毛の魔女は魔女の国から「夜間飛行」という花の種を盗み出すが、逃走中に力尽きて乗っていたと共に種を森に落としてしまう。

数十年後、11歳の少女メアリ・スミスは大叔母シャーロットが住む赤い館に引っ越して来たが、テレビやゲーム機が無く退屈な日々を過ごしていた。ある日、メアリは赤い館を訪れた12歳の少年ピーターと出会うが、彼の飼い猫ティブギブを追って森に辿り着いたメアリは、花開いた夜間飛行を見つけ、1輪を赤い館に持ち帰る。翌日、ティブを追って再び森に来たメアリは、赤毛の魔女が落とした箒を見つけるが、誤って夜間飛行の汁を箒に付けてしまう。すると箒は独りでに動き出し、メアリとティブを乗せたまま空高く舞い上がると、積乱雲の中にある魔女の国に入る。

魔女の国にある魔法世界最大学府「エンドア大学」に辿り着いたメアリは、校長マダム・マンブルチュークや科学者ドクター・デイと出会う。メアリを新入生だと勘違いしたマンブルチュークとドクターは校内を案内して回り、様々な偶然が繰り返したことにより、メアリを素晴らしい才能の持ち主だと大変気に入り、エンドア大学への入学を勧められる。入学願書を受け取るため校長室に来たメアリは、魔法の呪文が書かれた本「呪文の神髄」を見つけるが、マンブルチュークに全てを白状しようとした時、「花」という言葉を聞いたマンブルチュークは態度を急変させる。それを恐れたメアリは、ピーターの家の住所が書かれた紙をマンブルチュークに渡し、花の持ち主が彼であると嘘をつき、そのまま呪文の神髄を持ったまま赤い館に帰ってしまう。しかし、マンブルチュークはメアリが夜間飛行を持っていることを見抜いており、「変身魔法」の実験に夜間飛行を使用するため、メアリが持つ夜間飛行を狙い始める。ピーターの家の住所が書かれた紙を頼りに彼を捕まえたマンブルチュークは、ピーターを人質に夜間飛行をメアリに要求する。

夜間飛行とピーターの引き換えをマンブルチュークと約束したメアリは、夜間飛行を手にティブと共に再びエンドア大学へ来るが、マンブルチュークに夜間飛行を奪い取られ牢屋に閉じ込められてしまう。牢屋の中には、変身魔法で失敗し怪物に姿を変えられた動物達が閉じ込められており、ギブもその中に居た。マンブルチュークから逃れてメアリと合流したピーターは、自分とメアリ、ティブ、ギブの4人で赤い館村に帰ることをメアリに約束する。そして、自分は今夜限り「魔女」だということと呪文の神髄を持っていることを思い出したメアリは、『全ての魔法を解く魔法』を使用する。すると、変身魔法を掛けられていたギブ達は本来の姿に戻り、牢屋にかけられていた魔法も解けたため、メアリやピーター、動物達は牢屋からの脱出に何とか成功。だが、エンドア大学から箒で飛び立つ際にピーターがマンブルチュークに捕まってしまい、彼はメアリを1人で逃す。

箒はメアリを静まり返った1軒の家へと連れて行く。そこは、かつてシャーロットが住んでいた家だった。そこにある鏡に突然シャーロットの姿が映り、メアリは彼女にある真実を聞かされる。かつてマンブルチュークとドクターは生徒達から慕われる優しい性格だったが、ある時、夜間飛行を見つけたと同時に性格が一変し、夜間飛行を使用した変身魔法の危険な実験に没頭するようになり、そんなマンブルチュークから、実験を止めさせるために夜間飛行の種を盗み出したエンドア大学の生徒である赤毛の魔女の正体は、若き頃のシャーロットだと。マンブルチュークとドクターが再び危険な実験を始めようとしていることを知ったメアリは、シャーロットから夜間飛行を受け取り、ピーターを救うべく再度エンドア大学を目指す。

途中、箒が折れたことにより魔法の力を失うも、共に牢屋から脱出した動物たちの協力で何とかエンドア大学に辿り着いたメアリだが、ピーターが実験台にされ、実験は既に始まっていた。しかし実験は失敗、ピーターを取り囲んだ夜間飛行の力が巨大化し、エンドア大学を次々と破壊していく。1度は諦めかけたメアリも、ピーターとの約束を思い出して、呪文の神髄を使って全ての魔法を終わらせ、それを阻止することを思いつく。夜間飛行の力を持つピーターとの強力で、メアリは全ての魔法を解くことに成功する。

その後、メアリ、ピーター、ティブ、ギブの4人は箒に乗って赤い館村に帰り、彼女らには平和な日常が戻ったのだった。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

メアリ・スミス
声 - 杉咲花 / 英語版・ルビー・バーンヒル
この物語の主人公である11歳の少女。好奇心旺盛で天真爛漫。赤毛、青い瞳、そばかすが特徴。
シャーロットが住む赤い館に引っ越して来るが、何をしても上手くいかず不満と不安を抱えながら日々を過ごす。ある日、森で夜間飛行を見つけたことからエンドア大学へ迷い込む。
ピーター
声 - 神木隆之介
赤い館村で新聞配達をする12歳の少年。
メアリがついた嘘によってマンブルチュークに捕まり、彼女と共にエンドア大学からの脱出を目指す。

エンドア大学の関係者[編集]

マダム・マンブルチューク
声 - 天海祐希 / 英語版・ケイト・ウィンスレット
エンドア大学の校長
変身魔法の実験に使用するため、メアリが持つ夜間飛行を追い求める。
ドクター・デイ
声 - 小日向文世
エンドア大学の魔法科学者。
大学で変身魔法の研究をしており、マンブルチュークと共に夜間飛行を追い求める。
フラナガン
声 - 佐藤二朗
エンドア大学にある箒小屋の番人。ネズミのような姿をしている。
マンブルチュークやドクターとは裏腹に、メアリやピーターの危機を救う。

赤い館村の住人[編集]

シャーロット
声 - 大竹しのぶ
赤い館の主人で、メアリの大叔母。
メアリを優しく見守る。
バンクス
声 - 渡辺えり
赤い館に勤める家政婦
頼りになる存在。
ゼベディ
声 - 遠藤憲一
赤い館の庭師
夜間飛行の秘密をメアリに教える。
ティブ
声 - 大谷育江
赤い館村に住むピーターの飼いの1匹。体の色は黒。
メアリと共に行動することが多い。
ギブ
声 - Lynn
赤い館村に住むピーターの飼い猫の1匹。体の色は灰色。ティブの恋人。
コンフューシャス
声 -
赤い館でシャーロットが飼っている老犬。
名前の「コンフューシャス」は「孔子」の意味[6]

その他[編集]

赤毛の魔女
声 - 満島ひかり
夜間飛行を使用して危険な実験を続けるマンブルチュークやドクターから、夜間飛行を盗み出した謎の魔女。メアリと同じく赤毛。
実は、若き頃のシャーロットだということが自身の口から明かされる。

スタッフ[編集]

コラボレーション・タイアップ[編集]

森永乳業[7]
本作とコラボレーションしたテレビコマーシャル[8]が全国で放送されたほか、本作のパッケージ仕様の製品が2017年6月下旬に発売され、さらに東京名古屋大阪の3都市で本作の森永乳業による特別試写会が行われた。
JA共済[9]
2017年6月1日から同年7月31日まで、特設サイトのクイズの応募者全員に米林宏昌描き下ろしのビジュアル、正解者に抽選でオリジナルグッズをそれぞれ提供すると共に、6月下旬からテレビコマーシャルを放送した。
ニンゲン観察バラエティ モニタリング[10]
本作とコラボレーションした「ありえない声優オーディション」が2017年7月13日放送分で放送され、仕掛人として杉咲と神木のほか、梶裕貴がフラナガン役で参加した。

脚注[編集]

  1. ^ a b c “杉咲花、映画「メアリと魔女の花」で3年ぶり声優…主役の声は初”. スポーツ報知. (2017年2月24日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170223-OHT1T50259.html 2017年2月24日閲覧。 
  2. ^ ジブリ出身・米林宏昌の新作「メアリと魔女の花」、宮崎駿の反応は「覚悟を持て」”. ナタリー (2016年12月15日). 2017年7月7日閲覧。
  3. ^ 米林宏昌新作アニメ『メアリと魔女の花』声優陣に天海祐希、満島ひかりら CINRA.NET (2017年4月13日) 2017年4月13日閲覧。
  4. ^ 神木隆之介、ジブリ出身・米林監督と7年ぶりタッグ 『メアリと魔女の花』に声優参加 ORICON NEWS (2017年5月23日) 2017年5月23日閲覧。
  5. ^ 杉咲は『思い出のマーニー』の「彩香」役、天海は『崖の上のポニョ』の「グランマンマーレ」役。神木は『千と千尋の神隠し』の「坊」役、『キリクと魔女』の「キリク」役(日本語吹替)、『ハウルの動く城』の「マルクル」役、『借りぐらしのアリエッティ』の「翔」役で4度の出演経験がある。
  6. ^ StudioPonocのツイート (900268286998331392)
  7. ^ “ココロを動かす魔法体験”米林宏昌監督の最新作「メアリと魔女の花」が特別コラボ! Walker+(2017年4月4日) 2017年4月4日閲覧。
  8. ^ 第1弾(全4篇)が2017年4月6日、第2弾(全4篇)が同年6月24日にそれぞれ放送開始。
  9. ^ 『メアリと魔女の花』JA共済にて大型キャンペーン実施決定! CINEMATOPICS(2017年5月29日) 2017年7月19日閲覧。
  10. ^ 杉咲花&神木隆之介&梶裕貴、ありえない声優オーディション参戦!「モニタリング」2時間SP cinemacafe.net(2017年7月13日) 2017年7月13日閲覧。

外部リンク[編集]