ゴンゾ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
株式会社ゴンゾ
GONZO K.K.
Gonzo company.png
種類 株式会社
市場情報
東証マザーズ 3755 2009年7月30日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
176-0013
東京都杉並区成田東五丁目17番13号
ハーモナイズビル1階
設立 2000年2月29日
(株式会社GDH)
業種 情報・通信業
事業内容 アニメーションの企画・制作ならびに開発、グループ企業の経営戦略および企画制作策定・実行、版権管理等
代表者 代表取締役社長 石川 真一郎
資本金 33億6,147万円
発行済株式総数 23万3,743株
売上高 1,458,887千円(2016年3月期)
営業利益 439,614千円(2016年3月期)
経常利益 390,512千円(2016年3月期)
純利益 491,899千円(2016年3月期)
純資産 -1,092,116千円(2016年3月期)
総資産 1,412,753千円(2016年3月期)
従業員数 45人(2016年3月31日時点)
決算期 3月31日
主要株主 いわかぜ1号投資事業有限責任組合 80.62%
大株主も参照
主要子会社 株式会社ゴンジーノ
関係する人物 関連人物を参照
外部リンク http://www.gonzo.co.jp/
テンプレートを表示

株式会社ゴンゾ: GONZO K.K.)は、日本アニメ制作会社日本動画協会正会員。

会社組織としては1992年に設立された有限会社ゴンゾを汲むものと、2000年に設立された株式会社GDHの流れを汲むものがある。前者は2009年4月に親会社である株式会社GDHと合併し、組織上は解散したが、GDHがゴンゾを吸収合併した後、GDHをゴンゾに社名変更することで、ブランドとしてのゴンゾを維持している。

概要[編集]

設立

1992年、ガイナックスを退社した村濱章司前田真宏山口宏樋口真嗣によってクリエイターの事務所として発足。同年9月11日、村濱が有限会社ゴンゾを設立。法人としてのゴンゾは村濱個人の企業であり、前田、山口宏、樋口らは役員ではなくフリーとしてゴンゾに出入りしていたという[1]。社名は樋口の発案でイタリア語で「馬鹿」を意味する「gonzo」から変に賢くなることがないようにと付けられたもの。村濱によると樋口の発案なのは同様だが、ハンター・S・トンプソンの呼称「ゴンゾ・ジャーナリスト」から取られたとしている[2]。イタリア語で「馬鹿」を意味するのは後で知ったことである。

1994年末に発売されたCD-ROMドライブを搭載するPlayStationセガサターンのいわゆる次世代ゲーム機の登場によりスタジオの方向性をデジタルアニメーションに見定める。1996年に発売されたセガサターンのゲームソフトウェア『ルナ ザ・シルバースター』のムービーパートを制作。それによりビデオゲームのイベントムービーの発注が舞い込むようになった。その上で、ゴンゾが物語性を持って一本の作品として完結する作品を作れることを証明すべく、1998年に放ったOVA青の6号』でフルデジタルアニメのスタジオとしてその名を一躍知られるようになる。これにより、デジタルアニメーションの先駆者的存在としてのゴンゾのブランドが定着した。

GDHグループの形成

1999年5月、株式会社に組織変更。2000年2月にボストン・コンサルティング・グループ出身で、株式会社ディジメーション代表取締役の石川真一郎を迎えて持株会社「株式会社ゴンゾ・ディジメーション・ホールディング」を設立。ゴンゾとディジメーションを完全子会社とし、経営の基盤を整える。GDHグループを形成し、ゴンゾ(GONZO)は単独の社名としてだけでなく、グループ全体のブランド名にもなった。

2002年4月、ゴンゾとディジメーションを合併し「株式会社ゴンゾ・ディジメーション」に商号変更。2004年7月に「株式会社ゴンゾ」に再び商号変更。併せて「株式会社ゴンゾ・ディジメーション・ホールディング」を「株式会社GDH」へ商号変更した。同年11月、GDHは東京証券取引所マザーズ市場に上場を果たした。

2000年からテレビアニメの制作にも乗り出し、2005年に放送されたテレビアニメ『BLACK CAT』はマニア向けの作品の印象が強かったゴンゾにとって初の少年漫画誌『週刊少年ジャンプ』連載の漫画を原作とする作品であった。

2006年には初の劇場作品銀色の髪のアギト』を公開した。ゴンゾは創立当初から世界進出を目標に掲げ、実写映画を手がけることも視野に入れ活動を行っていた。またこの年は創立15周年にあたり、記念作品『マルドゥック・スクランブル』を制作していたが制作中止となった。同じ15周年記念作品である『アフロサムライ』は米国で2010年4月時点で約40万枚のセールスを達成し、続編やゲームソフトウェアも制作された。

グループの再編

2009年4月1日、GDHグループの経営不振による改善の一環として、ゴンゾは持株会社であるGDHに吸収合併され、GDHは「株式会社ゴンゾ」に商号変更した。これにより、1992年に設立された法人としてのゴンゾは消滅した。同年6月3日、会計監査人(ビーエー東京監査法人)が「債務返済資金の確保に困難が生じる可能性があると共に再建計画の達成に不確実性がある」として、2009年3月期決算書類を監査意見不表明とした[3]。6月29日に上場廃止が決定され、7月30日に上場廃止処分となった[4]。相前後してグループの経営難により、デジタル制作部門・グループ企業の整理・売却、制作スタジオの分社独立が行われた。

2009年の『シャングリ・ラ』、『アラド戦記 〜スラップアップパーティー〜』、『咲-Saki-』以降、主にビデオゲームのPVや他社作品のグロス請けなどを行い、2010年はテレビアニメやOVAの元請制作作品がなかった。また上記3作の放送終了後、元請制作作品がないという意味では約1年10か月のブランクが生じたが、2011年には久々の新作として、『にゃんぱいあ The Animation』、『ラストエグザイル-銀翼のファム-』、『こぴはん』の3作品が発表された。

代表者[編集]

GDHに吸収合併されるまで(1992年 - 2009年)

氏名 在任期間
村濱 章司 1992年9月 - 2000年2月
梶田 浩司 2000年2月 - 2006年11月
藤田 純二 2006年11月 - 2009年3月

2009年4月以降は、持株会社であるGDHからの吸収合併により、「1992年に設立された」ゴンゾは組織上解散した。 同時にGDHがゴンゾに社名変更したため、組織上「2000年に設立された」新たなゴンゾが生まれた。

大株主[編集]

2016年3月31日現在

名称 所有株式数(株) 全株式に占める割合(%)
いわかぜ1号投資事業有限責任組合 188,458 80.62
石川 真一郎 4,014 1.71
株式会社サン・クロレラ 3,200 1.36
梅本 隼三 1,298 0.55
栗原 真一 1,000 0.42
山本 健三 869 0.37
鈴木 成典 502 0.21
菱川 克是 500 0.21
株式会社ホリプロ 500 0.21
野口 秀成 400 0.17

主な作品[編集]

テレビアニメ[編集]

放映年 タイトル 備考
2000年 ヴァンドレッド
ゲートキーパーズ
2001年 SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール
HELLSING
FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜
ヴァンドレッド the second stage
2002年 最終兵器彼女
フルメタル・パニック!
超重神グラヴィオン
キディ・グレイド
2003年 GAD GUARD アンバーフィルムワークスと共同制作
カレイドスター
LAST EXILE
デジガールPOP! アニメーション制作はクリエイターズ・ドット・コム
PEACE MAKER鐵
クロノクルセイド
成恵の世界 CG制作
2004年 超重神グラヴィオンZwei
爆裂天使
GANTZ
SAMURAI 7
砂ぼうず
巌窟王
2005年 トランスフォーマー ギャラクシーフォース
バジリスク 〜甲賀忍法帖〜
SPEED GRAPHER
トリニティ・ブラッド
SoltyRei AICと共同制作
BLACK CAT
G.I. Joe: Sigma 6
2006年 ウィッチブレイド
ガラスの艦隊 サテライトと共同制作
N・H・Kにようこそ!
パンプキン・シザーズ AICと共同制作
RED GARDEN
2007年 月面兎兵器ミーナ
ロミオ×ジュリエット
瀬戸の花嫁 AICと共同制作
風のスティグマ
ぼくらの
アフロサムライ
天元突破グレンラガン 各話制作協力、元請:ガイナックス
もえたん 各話制作協力、元請:アクタス
ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-
BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜 3Dモデリング、元請:ビースタック・旭プロダクション
もやしもん 各話制作協力、元請:白組テレコム・アニメーションフィルム
ハヤテのごとく! 各話制作協力、元請:SynergySP
2008年 銀魂 各話制作協力、元請:サンライズ
ロザリオとバンパイア
ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜
BLASSREITER
S・A〜スペシャル・エー〜 AICと共同制作
ストライクウィッチーズ 2期はAIC Spiritsが制作
鉄のラインバレル
絶対可憐チルドレン 各話制作協力、元請:SynergySP
ロザリオとバンパイア CAPU2
2009年 ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜
鉄腕バーディー DECODE:02 各話制作協力、元請:A-1 Pictures
シャングリ・ラ
アラド戦記 〜スラップアップパーティー〜 GK Entertainmentと共同制作
咲-Saki- 14話まで元請制作、15話以降制作協力
アフロサムライ:レザレクション
2010年 聖痕のクェイサー 各話制作協力、元請:フッズエンタテインメント
GIANT KILLING 各話制作協力、元請:スタジオディーン
そらのおとしものf 各話制作協力、元請:AIC ASTA
スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- 各話制作協力、元請:旭プロダクション
2011年 世界一初恋 各話制作協力、元請:スタジオディーン
にゃんぱいあ The Animation
魔乳秘剣帖 各話制作協力、元請:フッズエンタテインメント
ラストエグザイル-銀翼のファム-
世界一初恋2 各話制作協力、元請:スタジオディーン
2012年 テルマエ・ロマエ アニメーション協力、元請:DLE
松本零士「オズマ」 ランドック・スタジオと共同制作
シャイニング・ハーツ 〜幸せのパン〜 各話制作協力、元請:Production I.G
この中に1人、妹がいる! 各話制作協力、元請:Studio五組
輪廻のラグランジェ season2 各話制作協力、元請:XEBEC
織田信奈の野望 各話制作協力、元請:Studio五組・マッドハウス
絶園のテンペスト 各話制作協力、元請:ボンズ
アイカツ! 各話制作協力、元請:サンライズ
PSYCHO-PASS 各話制作協力、元請:Production I.G
2013年 ちはやふる2 各話制作協力、元請:マッドハウス
絶対防衛レヴィアタン
君のいる町
犬とハサミは使いよう
夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜 各話制作協力、元請:タツノコプロ
IS 〈インフィニット・ストラトス〉 2 各話制作協力、元請:エイトビット
キルラキル 各話制作協力、元請:TRIGGER
2014年 魔法戦争 各話制作協力、元請:マッドハウス
Wake Up, Girls! 各話制作協力、元請:Ordet・タツノコプロ
のうりん 各話制作協力、元請:SILVER LINK.
咲-Saki- 全国編 各話制作協力、元請:Studio五組
ブレイドアンドソウル
ガイストクラッシャー 各話制作協力、元請:studioぴえろ
愛・天地無用! 各話制作協力、元請:AIC PLUS+
大図書館の羊飼い 各話制作協力、元請:フッズエンタテインメント
2015年 純潔のマリア 各話制作協力、元請:Production I.G
デス・パレード 各話制作協力、元請:マッドハウス
えとたま 各話制作協力、元請:白組・エンカレッジフィルムズ
遊☆戯☆王ARC-V 各話制作協力、元請:ぎゃろっぷ
それが声優!
2016年 蒼の彼方のフォーリズム
不機嫌なモノノケ庵 各話制作協力、元請:ぴえろプラス
スカーレッドライダーゼクス 各話制作協力、元請:サテライト

OVA[編集]

発売年 タイトル 備考
1994年 おいら宇宙の探鉱夫 メカニックデザイン協力
1997年 マクロス ダイナマイト7 OP/ED制作、元請:葦プロダクション
1998年 青の6号
1999年 メルティランサー The Animation
2002年 ゲートキーパーズ21
戦闘妖精雪風
2005年 カレイドスターOVA レイラ・ハミルトン物語
ピンキーストリート アニメーションプロデュース
2007年 爆裂天使 -インフィニティ-
ストライクウィッチーズ
デッドガールズ
2008年 デトロイト・メタル・シティ 各話制作協力、元請:STUDIO 4℃
瀬戸の花嫁 OVA 仁 AICと共同制作
2009年 瀬戸の花嫁 OVA 義

劇場用映画[編集]

公開年 タイトル
2006年 銀色の髪のアギト
ブレイブ ストーリー
2007年 キディ・グレイド 劇場版
アフロサムライ 劇場版
2013年 龍 -RYO-
BAYONETTA BLOODYFATE

Webアニメ[編集]

ビデオゲーム[編集]

実写映画[編集]

テレビドラマ[編集]

特撮[編集]

その他[編集]

PV

  • Linkin Park - Breaking the habit(2004年)
  • Perfume
    • エレクトロ・ワールド(2006年)
    • Twinkle Snow Powdery Snow(2006年)
    • ポリリズム(2007年)
  • BLOOD STAIN CHILD - FREEDOM(2007年)

テレビCM

PRアニメーション

関連人物[編集]

所属する人物[編集]

所属していた人物[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『現代視覚研究Vol.3』三才ブックス、2009年、41頁 - もりたけしの発言。
  2. ^ 村濱章司 『オタクバカ一代』 角川書店、2006年
  3. ^ ゴンゾ<3755.T>、会計監査人が09年3月期決算書類に監査意見不表明”. ロイター (2009年6月3日). 2013年7月2日閲覧。
  4. ^ ゴンゾの上場廃止が正式決定”. ITmedia (2009年6月29日). 2013年7月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]