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アニメ制作会社

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アニメ制作会社(アニメせいさくがいしゃ)は、アニメーションの実制作を業務とする会社である。

企画、製作から制作までを行う元請け、元請制作会社から一括して仕事を受注し制作業務全般を行うグロス請け下請け)、作画・背景美術・撮影など制作工程別に仕事を請け負う専門スタジオの3つに分けられる。

概要

日本の制作会社の多くは中小・零細企業であり、従業員5人以下が33.9%、資本金1,000万円未満は51%を占める[1]。資金的に余裕のある会社は少なく、多くは自転車操業となっている[2]

広告代理店やビデオメーカーなどは、資金調達や著作権窓口業務、企画、流通に携わり、実制作は行わないが、制作本数の増加や、制作会社の持つオリジナル版権の利用を目的に制作会社を自らの傘下に収めるケースも見られる。また、Netflixなどの配信事業会社がアニメを独占配信するため、製作としてアニメ制作会社と直接契約する例もある。

セル画の時代から背景美術のみを請け負う専門的な会社は存在していたが、デジタルアニメの普及によりCG関連作業のみを請け負う会社の登場や、ポリゴン・ピクチュアズのような大手のCG制作会社がアニメ事業に参入する例もある。また、関連技術を提供する企業も登場している[3]

2010年代半ばまでは、新規の小規模スタジオは深夜アニメのグロス請けなど小さな仕事からスタートし、実力を認められると報酬の高い作品に起用されて自己資金を確保できるようになり、それを元手に製作委員会に出資を行う権利者となってグッズの収益などを得られる人気スタジオへと転換する「出世すごろく」があった[2]。しかし、会社がIPビジネスに注力するとクオリティを優先する現場のスタッフが反発したり、作品の構想を持つスタッフが独立[4]、小規模なスタジオを構えるという細胞分裂のような動きが繰り返され[1]アニメーターの雇用が不安定になり賃金が上がらない原因となっている[2]。また、2020年代からは資金力のある大企業が人気スタジオを子会社化して人材を囲い込む動きがあり、将来的には従来の「出世すごろく」が不可能になるという予測もある[2]

立地

日本動画協会による2015年の調査では、全体の87.1%もの制作会社が東京都に集中しており、さらにそのほとんどが中野区杉並区練馬区武蔵野市三鷹市小金井市立川市西東京市地域、中央線(快速)西武新宿線西武池袋線の沿線といった山手線西側から多摩にかけてのエリアに立地する[5]。これは、練馬区大泉に存在した東映動画(現在は東映アニメーションとして中野区中野に所在)の周りに集まったことに由来する[6]

都内に集中して立地していることで、アニメの制作において協力体制が取りやすく、在京キー局やソフト版元会社などの取引先に対応しやすい利点がある一方、地方における人材獲得の障壁にもなっている。そのため、地方にスタジオや子会社を開設し、人材の発掘を行っている制作会社もある。

作画のデジタル化により、地方でも業務への支障が少なくなったことから、地方自治体が雇用創出のために誘致を行っている[7]。地方に拠点を置くことで、スタッフは環境の良い土地で暮らせるほか、物価や家賃などの負担を低く抑えることができるなどのメリットがある。

地方本社の例

地方スタジオの例

日本に拠点を置く制作会社一覧

括弧内はブランドやレーベル、部門など。

元請・グロス請け制作会社

英数

あ行

か行

さ行

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行

わ行

専門スタジオ

破産・活動停止・事業譲渡・吸収合併した制作会社

英数
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
わ行

ソリューション

  • 大日本印刷 - 「ライトアニメ」と呼ばれる簡易的なアニメーション制作手法の提供と窓口業務を行っている[3]

アニメプロデュース会社

アニメの企画・製作・プロデュースを主な事業とする会社。

アニメメーカー

映像ソフトの製造・販売を担う会社。

主な海外の制作会社一覧

北アメリカ

ヨーロッパ

アジア

解散・撤退・倒産した制作会社

脚注

  1. 1 2 アニメ制作会社の経営実態調査帝国データバンク
  2. 1 2 3 4 「アニメ好景気」の後に立ち上がったのは“格差”だった? 制作費1話1億円オーバーの「チャンピオンズリーグ」と、倒産するスタジオ――その「勢力図」<連載:アニメノミライ・ねとらぼ支店> | アニメ ねとらぼ”. ねとらぼ (2026年3月5日). 2026年3月6日閲覧。
  3. 1 2 ライトアニメ”. ソリューション/製品・サービス. 大日本印刷株式会社. 2023年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月19日閲覧。
  4. アニソン・アニメ音楽のポータルサイト, リスアニ!-. 視聴者の皆さんが山梨に行って「本当に『mono』じゃん!」と思ってくれたら嬉しい――TVアニメ『mono』アニメーションプロデューサー藤田規聖、アニプレックスのプロデューサー田中 瑛対談”. リスアニ! – アニソン・アニメ音楽のポータルサイト. 2026年5月9日閲覧。
  5. アニメ産業レポート2016 サマリー版
  6. 南 正時 (2020年12月13日). 西武線は日本のアニメを育てた「影の功労者」だ アニメ界出身の鉄道写真家が語る「青春時代」”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2025年3月3日閲覧。
  7. アニメ会社を誘致企業に認定 正社員40人を新たに雇用へ - 秋田魁新報

関連項目