アカデミー長編アニメ映画賞

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アカデミー賞長編アニメ賞
Academy Award for Best Animated Feature
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
主催映画芸術科学アカデミー
最新受賞者ミラベルと魔法だらけの家』(2021年
公式サイトhttps://www.oscars.org

アカデミー長編アニメ賞(アカデミーちょうへんアニメしょう、Academy Award for Best Animated Feature)は、アカデミー賞の部門の一つで、その年アメリカで上映されたもっとも優れた長編アニメーション映画に与えられる。2001年から始まった。

ノミネート条件[編集]

長編アニメ賞については、通常のアカデミー賞のノミネート条件に加え、

  • 上映時間が最低40分間以上であること(第82回以前は70分以上[1]
  • 主要キャラクターがアニメーションで描かれていること
  • 上映時間の75%以上をアニメーションが占めること

の3条件を満たすことが要件とされている[2]

そのため、『LEGO ムービー』のように高い評価を受けながら実写パートが多かったため、ノミネートに至らなかった作品も存在する。

ノミネート作品の選出[編集]

2017年4月に発表されたルール改正で長編アニメも作品賞と同様、ノミネート作品を決める段階から全てのアカデミー会員が投票で選べるようになった。

それまでノミネート作品は、短編映画&長編アニメ部門に属するアカデミー会員が中心になって選び、全てのアカデミー会員が投票に参加するのは受賞作のみだった。[3][注 1]

受賞とノミネート一覧[編集]

2000年代[編集]

作品名 製作会社 受賞者・ノミネート者
2001年
(第74回)
シュレック ドリームワークス・アニメーションパシフィック・データ・イメージズ英語版 アーロン・ワーナー英語版
ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家! ニコロデオン・ムービーズOエンターテインメントDNAプロダクションズ英語版 スティーヴ・オーデカークジョン・A・デイヴィス英語版
モンスターズ・インク ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ピート・ドクタージョン・ラセター
2002年
(第75回)
千と千尋の神隠し[注 2] スタジオジブリ 宮崎駿
アイス・エイジ ブルースカイ・スタジオ20世紀フォックス・アニメーション クリス・ウェッジ
リロ・アンド・スティッチ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション クリス・サンダース
スピリット ドリームワークス・アニメーション ジェフリー・カッツェンバーグ
トレジャー・プラネット ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション ロン・クレメンツ
2003年
(第76回)
ファインディング・ニモ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ アンドリュー・スタントン
ブラザー・ベア ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション アーロン・ブライズ英語版ロバート・ウォーカー英語版
ベルヴィル・ランデブー レ・ザルマトゥール、チャンピオン、ヴィヴィ・フィルム、フランス3・シネマ、RGPフランス、BBCブリストル英語版BBCワールドワイド シルヴァン・ショメ
2004年
(第77回)
Mr.インクレディブル ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ブラッド・バード
シャーク・テイル ドリームワークス・アニメーション ビル・ダマスキ英語版
シュレック2 ドリームワークス・アニメーションパシフィック・データ・イメージズ英語版 アンドリュー・アダムソン
2005年
(第78回)
ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! アードマン・アニメーションズドリームワークス・アニメーション ニック・パークスティーヴ・ボックス英語版
ティム・バートンのコープスブライド ティム・バートン・プロダクションズ英語版ライカ、パタレックスII・プロダクションズ マイク・ジョンソン英語版ティム・バートン
ハウルの動く城 スタジオジブリ 宮崎駿
2006年
(第79回)
ハッピー フィート ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズアニマル・ロジックケネディ・ミラー・プロダクションズ英語版キングダム・フィーチャー・プロダクションズ ジョージ・ミラー
カーズ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ジョン・ラセター
モンスター・ハウス コロンビア ピクチャーズレラティビティ・メディアイメージムーバーズアンブリン・エンターテインメント ギル・キーナン英語版
2007年
(第80回)
レミーのおいしいレストラン ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ブラッド・バード
ペルセポリス セルロイド・ドリームズ英語版フランス国立映画映像センター英語版フランス3・シネマザ・ケネディ/マーシャル・カンパニーイル=ド=フランス地域圏 マルジャン・サトラピヴァンサン・パロノー
サーフズ・アップ ソニー・ピクチャーズ・アニメーションソニー・ピクチャーズ・イメージワークス アッシュ・ブラノン英語版クリス・バック
2008年
(第81回)
ウォーリー ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ アンドリュー・スタントン
ボルト ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ クリス・ウィリアムズ英語版バイロン・ハワード
カンフー・パンダ ドリームワークス・アニメーション ジョン・スティーブンソン英語版マーク・オズボーン英語版
2009年
(第82回)
カールじいさんの空飛ぶ家 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ピート・ドクター
コララインとボタンの魔女 3D ライカパンデモニウム・フィルムズ英語版 ヘンリー・セリック
ファンタスティック Mr.FOX インディアン・ペイントブラシ英語版リージェンシー・エンタープライズ、アメリカン・エピリカル・ピクチャーズ ウェス・アンダーソン
プリンセスと魔法のキス ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ ジョン・マスカーロン・クレメンツ
ブレンダンとケルズの秘密 レ・ザルマトゥール、ヴィヴィ・フィルム、カートゥーン・サルーンフランス3・シネマ トム・ムーア

2010年代[編集]

作品名 製作会社 受賞者・ノミネート者
2010年
(第83回)
トイ・ストーリー3 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ リー・アンクリッチ
ヒックとドラゴン ドリームワークス・アニメーション クリス・サンダースディーン・デュボア
イリュージョニスト パテジャンゴ・フィルムズ英語版アライド・フィルムメイカーズ英語版 シルヴァン・ショメ
2011年
(第84回)
ランゴ ニコロデオン・ムービーズブラインド・ウィンク・プロダクションズGKフィルムズ ゴア・ヴァービンスキー
パリ猫ディノの夜 デジット・アニマ、フォルマージュ英語版フランス3・シネマ、エマージュ・アニメーション・スタジオ アラン・ガニョル英語版ジャン=ルー・フェリシオリ英語版
チコとリタ フェルナンド・トルエバ・プロダクションズ・シネマトグラフィカズ、エスタジオ・マリスカル、マジック・ライト・ピクチャーズ英語版 フェルナンド・トルエバハビエル・マリスカル英語版
カンフー・パンダ2 ドリームワークス・アニメーション ジェニファー・ユー・ネルソン英語版
長ぐつをはいたネコ ドリームワークス・アニメーション クリス・ミラー英語版
2012年
(第85回)
メリダとおそろしの森 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ マーク・アンドリュースブレンダ・チャップマン
フランケンウィニー ウォルト・ディズニー・ピクチャーズティム・バートン・プロダクションズ英語版 ティム・バートン
パラノーマン ブライス・ホローの謎 ライカ サム・フェル英語版クリス・バトラー英語版
ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ アードマン・アニメーションズソニー・ピクチャーズ・アニメーション ピーター・ロード英語版
シュガー・ラッシュ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ リッチ・ムーア
2013年
(第86回)[5]
アナと雪の女王 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ クリス・バックジェニファー・リーピーター・デル・ヴェッチョ
クルードさんちのはじめての冒険 ドリームワークス・アニメーション クリス・サンダースカーク・デミッコ英語版クリスティン・ベルソン英語版
怪盗グルーのミニオン危機一発 イルミネーション・エンターテインメント クリス・ルノーピエール・コフィンクリス・メレダンドリ
くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ英語版 ラ・パルティ・プロダクションズ、レ・ザルマトゥールメルシーヌ・プロダクションズ英語版 バンジャマン・レネール英語版ディディエ・ブリュネール英語版
風立ちぬ スタジオジブリ 宮崎駿鈴木敏夫
2014年
(第87回)[6]
ベイマックス ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ ドン・ホールクリス・ウィリアムズ英語版ロイ・コンリ
ボックストロール ライカ アンソニー・スタッチ英語版グラハム・アナベル英語版トラヴィス・ナイト
ヒックとドラゴン2 ドリームワークス・アニメーション ディーン・デュボアボニー・アーノルド
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた カートゥーン・サルーンメルシーヌ・プロダクションズ英語版、ビッグ・ファーム、スーパー・プロダクションズ、ノエルム・スタジオ トム・ムーアポール・ヤング英語版
かぐや姫の物語 スタジオジブリ 高畑勲西村義明
2015年
(第88回)[7]
インサイド・ヘッド ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ピート・ドクタージョナス・リヴェラ
アノマリサ[注 3] パラマウント・アニメーションスターバーンズ・インダストリーズ英語版 チャーリー・カウフマンデューク・ジョンソン英語版ローザ・トラン英語版
父を探して フィルム・デ・パペル アレ・アブレウ英語版
映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜 アードマン・アニメーションズ マーク・バトン英語版リチャード・スターザック英語版
思い出のマーニー スタジオジブリ 米林宏昌西村義明
2016年
(第89回)[8]
ズートピア ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ バイロン・ハワードリッチ・ムーアクラーク・スペンサー
KUBO/クボ 二本の弦の秘密 ライカ トラヴィス・ナイトアリアン・サットナー英語版
モアナと伝説の海 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ ジョン・マスカーロン・クレメンツオスナット・シューラー
ぼくの名前はズッキーニ リタ・プロダクションズ、ブルー・スピリット・プロダクションズフランス語版ゲベカ・フィルムズフランス語版、KNM クロード・バラス英語版マックス・カーリ英語版
レッドタートル ある島の物語 スタジオジブリワイルドバンチ英語版、プリマ・リネア・プロダクションズ、ホワイ・ノット・プロダクションズ英語版アルテ・フランス・シネマ、CN4プロダクションズ、ベルヴィジョン マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット鈴木敏夫
2017年
(第90回)[9]
リメンバー・ミー ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ リー・アンクリッチダーラ・K・アンダーソン
ボス・ベイビー ドリームワークス・アニメーション トム・マクグラスラムジー・アン・ナイトー英語版
生きのびるために カートゥーン・サルーン、エアークラフト・ピクチャーズ、グルー・スタジオ英語版ジョリー・パスメルシーヌ・プロダクションズ英語版 ノラ・トゥーミーアンソニー・レオ英語版
フェルディナンド ブルースカイ・スタジオ20世紀フォックス・アニメーションデイヴィス・エンターテイメント英語版 カルロス・サルダーニャ英語版、ロリ・フォルテ
ゴッホ 最期の手紙 ブレイクスルー・プロダクションズ英語版、トレードマーク・フィルムズ ドロタ・コビエラ英語版ヒュー・ウェルチマン英語版イヴァン・マクタガード英語版
2018年
(第91回)
スパイダーマン:スパイダーバース コロンビア ピクチャーズソニー・ピクチャーズ・アニメーションマーベル・エンターテインメントアラッド・プロダクションズロード・ミラー・プロダクションズパスカル・ピクチャーズ ボブ・ペルシケッティピーター・ラムジーロドニー・ロスマンフィル・ロードクリストファー・ミラー
インクレディブル・ファミリー ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ブラッド・バードジョン・ウォーカーニコル・パラディス・グリンドル英語版
犬ヶ島 スタジオ・バーベルスベルク英語版インディアン・ペイントブラシ英語版、アメリカン・エピリカル・ピクチャーズ ウェス・アンダーソンスコット・ルーディンスティーヴン・M・レイルズ英語版ジェレミー・ドーソン英語版
未来のミライ スタジオ地図 細田守齋藤優一郎
シュガー・ラッシュ:オンライン ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ リッチ・ムーアフィル・ジョンストン英語版クラーク・スペンサー
2019年
(第92回)
トイ・ストーリー4 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ジョシュ・クーリーマーク・ニールセン、ジョナス・リヴェラ
ヒックとドラゴン 聖地への冒険 ドリームワークス・アニメーション ディーン・デュボアブラッド・ルイスジボニー・アーノルド
失くした体 シーラム・アニメーション ジェレミー・クラパンフランス語版マルク・デュ・ポンタヴィス英語版
クロース ネットフリックス・アニメーション英語版セルジオ・パブロス・アニメーション・スタジオ英語版アトレスメディア・シネ英語版 セルジオ・パブロス英語版、ジンコ・ゴトー、マリサ・ロマン
ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒 ライカ クリス・バトラー英語版アリアン・サットナー英語版トラヴィス・ナイト

2020年代[編集]

作品名 製作会社 受賞者・ノミネート者
2020年
(第93回)
ソウルフル・ワールド ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ピート・ドクターダナ・カーレイ英語版
2分の1の魔法 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ダン・スカンロン英語版コリ・レイ英語版
フェイフェイと月の冒険 ネットフリックス・アニメーション英語版パール・スタジオ電通インターナショナル英語版ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスグレン・キーン・プロダクションズ グレン・キーン、ジェニー・リム、ペイリン・チョウ
映画 ひつじのショーン UFOフィーバー! アードマン・アニメーションズクリエイティブ・ヨーロッパ・メディア英語版アントン・キャピタル・エンターテインメント リチャード・フェラン、ウィル・ベッチャー英語版、ポール・キューリー
ウルフウォーカー カートゥーン・サルーンメルシーヌ英語版 トム・ムーア、ロス・スチュワート、ポール・ヤング英語版ステファン・ローランツフランス語版
2021年
(第94回)
ミラベルと魔法だらけの家 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ ジャレド・ブッシュ英語版バイロン・ハワードイヴェット・メリノ英語版クラーク・スペンサー
FLEE フリー ヴァイス・スタジオリズ・アーメッド・フィルムズRYOTフィルムズ英語版ファイナル・カット・フォー・リール英語版サン・クリエイチャー・スタジオ英語版アルテデンマーク映画協会英語版スウェーデン映画協会英語版SVTノルウェー映画協会英語版クリエイティブ・ヨーロッパ英語版ムービースター・プラス英語版フランス国立映画映像センター英語版フリット・オルド財団英語版 ジョナス・ポエール・ラスムーセン英語版モニカ・ヘルストレーム英語版シーネ・ビュレ・ソーレンセン英語版シャルロット・ドゥ・ラ・グルネリ英語版
あの夏のルカ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ エンリコ・カサローサ英語版、アンドレア・ワーレン
ミッチェル家とマシンの反乱 コロンビア ピクチャーズソニー・ピクチャーズ・アニメーションロード・ミラー・プロダクションズワン・クール・フィルムズ英語版 マイク・リアンダ英語版フィル・ロードクリストファー・ミラー、カート・アルブレヒト
ラーヤと龍の王国 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ ドン・ホールカルロス・ロペス・エストラーダ英語版オスナット・シューラーピーター・デル・ヴェッチョ
2022年
(第95回)
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ ネットフリックス・アニメーション英語版、ダブル・デア・ユー!、シャドウマシーン英語版ジム・ヘンソン・カンパニー英語版、タレール・デル・チューチョ ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン、ゲイリー・アンガー、アレクサンダー・バルクリー
Marcel the Shell with Shoes On シネリーチ英語版、ユー・ウォント・アイ・ショッドLLC.、ヒューマン・ウーマンInc.、サンビームTV&フィルムズ、チヨド・ブラザーズ・プロダクションズ ディーン・フライシャー・キャンプ英語版エリザベス・ホルム英語版、アンドリュー・ゴールドマン、キャロライン・カプラン英語版Paul Mezey英語版
長ぐつをはいたネコと9つの命 ドリームワークス・アニメーション ジョエル・クローフォード英語版、マーク・スウィフト
ジェイコブと海の怪物 ネットフリックス・アニメーション英語版 クリス・ウィリアムズ英語版、ジェド・シュランガー
私ときどきレッサーパンダ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズピクサー・アニメーション・スタジオ ドミー・シー、リンジー・コリンズ

日本からの出品とその結果[編集]

2018年に『未来のミライ』がノミネートされるまでは、本選まで進んだ日本作品はいずれもスタジオジブリの作品のみであった。作品がノミネートするためには米国での劇場公開が前提とされるが、ノミネートを急ぐあまり米国内で十分な興行を得ることのないまま出品されるケースも多く(2006年『パプリカ』、2008年『スカイ・クロラ』など)、その手法は一部で疑問視されている[10]

以下に日本からの出品作品(共同制作、合作含む)を記す。なお、2017年(第90回)までは他部門同様ショートリストが作成されていたが、2018年以降は応募要件を満たした作品全てをリストにして発表し、そこから一気にノミネーションまで絞る方法がとられている[11]

2017年までは特記ない限りショートリスト入り(ノミネート落ち)、2018年以降は応募受理リスト入り(ノミネート落ち)。

ショートリスト(2000年代)[編集]

作品名 制作会社 監督
2001年
(第74回)
ファイナルファンタジー スクウェア・ピクチャーズ 坂口博信
2002年
(第75回)
千と千尋の神隠し 受賞[注 2] スタジオジブリ 宮崎駿
2003年
(第76回)
東京ゴッドファーザーズ マッドハウス 今敏
劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス OLM 湯山邦彦
千年女優 マッドハウス 今敏
2004年
(第77回)
イノセンス Production I.G 押井守
2005年
(第78回)
スチームボーイ サンライズ 大友克洋
ハウルの動く城 本選ノミネート スタジオジブリ 宮崎駿
2006年
(第79回)
パプリカ マッドハウス 今敏
2007年
(第80回)
鉄コン筋クリート STUDIO 4℃ マイケル・アリアス
2008年
(第81回)
ストレンヂア 無皇刃譚 ボンズ 安藤真裕
スカイ・クロラ The Sky Crawlers Production I.G、ポリゴン・ピクチュアズ 押井守
2009年
(第82回)
崖の上のポニョ スタジオジブリ 宮崎駿

ショートリスト(2010年代)[編集]

作品名 制作会社 監督
2010年
(第83回)
サマーウォーズ マッドハウス 細田守
2011年
(第84回)
(日本作品なし)
2012年
(第85回)
コクリコ坂から スタジオジブリ 宮崎吾朗
神秘の法 幸福の科学出版 今掛勇
2013年
(第86回)
ももへの手紙 Production I.G 沖浦啓之
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 シャフト 新房昭之宮本幸裕
風立ちぬ 本選ノミネート スタジオジブリ 宮崎駿
2014年
(第87回)
かぐや姫の物語 本選ノミネート スタジオジブリ 高畑勲
ジョバンニの島 Production I.G 西久保瑞穂
2015年
(第88回)
思い出のマーニー 本選ノミネート スタジオジブリ 米林宏昌
バケモノの子 スタジオ地図 細田守
UFO学園の秘密 HS PICTURES STUDIO 今掛勇
2016年
(第89回)
KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV ヴィジュアルワークス英語版 野末武志
百日紅 〜Miss HOKUSAI〜 Production I.G 原恵一
レッドタートル ある島の物語 本選ノミネート スタジオジブリ、ワイルドバンチ英語版 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
君の名は。 コミックス・ウェーブ・フィルム 新海誠
2017年
(第90回)
この世界の片隅に MAPPA 片渕須直
メアリと魔女の花 スタジオポノック 米林宏昌
ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜 シグナル・エムディ 神山健治
映画 聲の形 京都アニメーション 山田尚子
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- A-1 Pictures 伊藤智彦

出品(2010年代)[編集]

作品名 制作会社 監督
2018年
(第91回)
打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? シャフト 新房昭之、武内宣之
宇宙の法—黎明編— HS PICTURES STUDIO 今掛勇
リズと青い鳥 京都アニメーション 山田尚子
夜明け告げるルーのうた サイエンスSARU 湯浅政明
ムタフカズ -MUTAFUKAZ- STUDIO 4℃ ギョーム・“RUN”・ルナール西見祥示郎
さよならの朝に約束の花をかざろう P.A.WORKS 岡田麿里
未来のミライ 本選ノミネート スタジオ地図 細田守
夜は短し歩けよ乙女 サイエンスSARU 湯浅政明
2019年
(第92回)
海獣の子供 STUDIO 4℃ 渡辺歩
若おかみは小学生! DLE、マッドハウス 高坂希太郎
プロメア TRIGGER 今石洋之
天気の子 コミックス・ウェーブ・フィルム 新海誠

出品(2020年代)[編集]

作品名 制作会社 監督
2020年
(第93回)
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 ufotable 外崎春雄
ルパン三世 THE FIRST トムス・エンタテインメントマーザ・アニメーションプラネット 山崎貴
音楽 岩井澤健治
アーヤと魔女 スタジオジブリ 宮崎吾朗
きみと、波にのれたら サイエンスSARU 湯浅政明
泣きたい私は猫をかぶる スタジオコロリド 佐藤順一、柴山智隆
2021年
(第94回)
竜とそばかすの姫 スタジオ地図 細田守
漁港の肉子ちゃん STUDIO 4℃ 渡辺歩
ジョゼと虎と魚たち ボンズ タムラコータロー
宇宙の法-エローヒム編- HS PICTURES STUDIO 今掛勇
映画大好きポンポさん CLAP 平尾隆之
えんとつ町のプペル STUDIO 4℃ 廣田裕介
2022年
(第95回)
雨を告げる漂流団地 スタジオコロリド 石田祐康
グッバイ、ドン・グリーズ! マッドハウス いしづかあつこ
犬王 サイエンスSARU 湯浅政明

なお、本賞設立以前にアカデミー外国語映画賞に日本のアニメーション作品が出品されたことがあるが、いずれもノミネートには至らなかった。第67回に出品された『平成狸合戦ぽんぽこ』(高畑勲)と、第70回に出品された『もののけ姫』(宮崎駿)である。第92回には本部門と重複する形で『天気の子』(新海誠)が出品されている。詳細はアカデミー外国語映画賞日本代表作品の一覧を参照。

記録[編集]

複数回受賞・ノミネート者[編集]

複数回受賞・ノミネートしたスタジオ[編集]

制作会社 受賞回数 ノミネート回数 ノミネート作品
(太字は受賞作品)
ピクサー・アニメーション・スタジオ 11 17 モンスターズ・インク』、ファインディング・ニモMr.インクレディブル、『カーズ』、レミーのおいしいレストランWALL-E/ウォーリーカールじいさんの空飛ぶ家トイ・ストーリー3メリダとおそろしの森インサイド・ヘッドリメンバー・ミー、『インクレディブル・ファミリー』、トイ・ストーリー4、『2分の1の魔法』、ソウルフル・ワールド、『あの夏のルカ』、『私ときどきレッサーパンダ
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ 4 13 リロ・アンド・スティッチ』、『トレジャー・プラネット』、『ブラザー・ベア』、『ボルト』、『プリンセスと魔法のキス』、『シュガー・ラッシュ』、アナと雪の女王ベイマックスズートピア、『モアナと伝説の海』、『シュガー・ラッシュ:オンライン』、『ラーヤと龍の王国』、ミラベルと魔法だらけの家
ドリームワークス・アニメーション 2 14 シュレック、『スピリット』、『シュレック2』、『シャーク・テイル』、ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ![注 4]、『カンフー・パンダ』、『ヒックとドラゴン』、『カンフー・パンダ2』、『長ぐつをはいたネコ』、『クルードさんちのはじめての冒険』、『ヒックとドラゴン2』、『ボス・ベイビー』、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』、『長ぐつをはいたネコと9つの命
スタジオジブリ 1 6 千と千尋の神隠し、『ハウルの動く城』、『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』、『思い出のマーニー』、『レッドタートル ある島の物語
アードマン・アニメーションズ 4 ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ![注 4]、『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ[注 5]、『映画 ひつじのショーン 〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』、『映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!
ソニー・ピクチャーズ・アニメーション サーフズ・アップ』、『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ[注 5]スパイダーマン:スパイダーバース、『ミッチェル家とマシンの反乱[注 6]
ニコロデオン・ムービーズ 2 ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家!』、『ランゴ
ライカ 0 6 ティム・バートンのコープスブライド[注 7]、『コララインとボタンの魔女』、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』、『ボックストロール』、『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒
ネットフリックス・アニメーション英語版 5 クロース』、『フェイフェイと月の冒険』、『ミッチェル家とマシンの反乱[注 6]、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』、『ジェイコブと海の怪物
カートゥーン・サルーン 4 ブレンダンとケルズの秘密[注 8]、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』、『生きのびるために』、『ウルフウォーカー
レ・ザルマトゥール 3 ベルヴィル・ランデブー』、『ブレンダンとケルズの秘密[注 8]、『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ英語版
ブルースカイ・スタジオ 2 アイス・エイジ』、『フェルディナンド
ティム・バートン・プロダクションズ英語版 ティム・バートンのコープスブライド[注 7]、『フランケンウィニー
アメリカン・エピリカル・ピクチャーズ ファンタスティック Mr.FOX』、『犬ヶ島

その他[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ アニメーション業界人がノミネート作品を選出する従来のルールに比べ、全アカデミー会員がノミネート作品選出の段階より参加する新ルールにより、アニメーションのことをよく知らない映画業界人にもよく知られている大規模公開の大手スタジオ作品に票が集まる一方で、(日本など海外勢作品も扱う)小規模・独立系の配給作品はノミネートの段階で落とされ、不利になったという見方もされている[4]
  2. ^ a b 外部リンクに映像
  3. ^ 史上唯一ノミネートされたR指定アニメ作品
  4. ^ a b ドリームワークス・アニメーションアードマン・アニメーションズとの共同制作。
  5. ^ a b ソニー・ピクチャーズ・アニメーションアードマン・アニメーションズとの共同制作。
  6. ^ a b ネットフリックス・アニメーション英語版ソニー・ピクチャーズ・アニメーションとの共同制作。
  7. ^ a b ライカティム・バートン・プロダクションズ英語版との共同制作。
  8. ^ a b カートゥーン・サルーンレ・ザルマトゥールとの共同制作。

出典[編集]

  1. ^ 来年のアカデミー賞、時代の波に乗って特撮を5部門に増設!劇場用アニメも間口が広がる”. シネマトゥデイ (2010年7月15日). 2010年8月8日閲覧。
  2. ^ 80th annual Academy Awards of merit・RULE SEVEN 'SPECIAL RULES FOR THE BEST ANIMATED FEATURE FILM AWARD'
  3. ^ “アカデミー賞アニメ部門のルール変更!日本アニメは不利に?”. シネマトゥデイ. (2017年4月10日). https://www.cinematoday.jp/news/N0090884 2018年1月27日閲覧。 
  4. ^ “「アカデミー賞長編アニメ、5年ぶり日本勢ノミネートなし…ルール変更の逆風直撃か」”. シネマトゥデイ. (2018年1月23日). https://www.cinematoday.jp/news/N0097796 2018年2月13日閲覧。 
  5. ^ Nominees for the 86th Academy Awards”. 映画芸術科学アカデミー. 2014年1月17日閲覧。
  6. ^ Nominees for the 87th Academy Awards”. 映画芸術科学アカデミー. 2015年2月23日閲覧。
  7. ^ 88th Academy Awards Nominees”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2016年1月14日閲覧。
  8. ^ Animated Feature Film - Oscar Nominees 2017”. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2017年1月25日閲覧。
  9. ^ Animated Feature Film - Oscar Nominees 2018”. 90th Academy Awards. Academy of Motion Picture Arts and Sciences. 2018年2月25日閲覧。
  10. ^ 「スカイ・クロラ」「ストレンヂア」米アカデミー賞ノミネート候補に(2008年11月11日)、アニメ!アニメ!。
  11. ^ 第93回アカデミー賞のノミネーション候補は?国際長編映画部門など9部問のショートリストが発表 - MOVIE WALKER PRESS

外部リンク[編集]