メロドラマ

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メロドラマ(melodrama)とは、扇情的かつ情緒的風合いの濃厚な、悲劇に似たドラマの形式。

概要[編集]

悲劇と違い、登場人物の行動から人生や人間性について深く考えさせるというよりは、衝撃的な展開を次々に提示することで観客の情緒に直接訴えかけることを目的とする。扇情的だがドラマの中身が薄いことを指摘する意味で、この語が侮蔑的に用いられることもある。 狭義には、メロドラマ19世紀イギリスを中心にヨーロッパアメリカ合衆国で流行した演劇のスタイルを指す。 現在では、演劇のみならず、文学映画テレビドラマなどにおいても、そのドラマの形式に基づき、メロドラマと謳われたり、ジャンル付けされる場合がある。

クラシック音楽におけるメロドラマ[編集]

歌唱ではなく、台詞や詩の語りに背景音楽を付けたものを指す。1770年に初演されたジャン=ジャック・ルソーの『ピグマリオン』が最初であるともいわれている[1]。その後ゲオルク・ベンダの『アリアドネ』(1775年)など、ドイツ語圏においても流行した。これが上記の一般における「メロドラマ」の語の由来となったともいわれているが、音楽作品のジャンルとしての「メロドラマ」には「扇情的だがドラマの中身が薄い」という意味合いは全くなく、内容的には関連はない。

作品例[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ウルリヒ・ミヒェルス編『図解音楽辞典』角倉一郎日本語版監修、白水社、1989年、345頁。ISBN 978-4560036860