悲しみは空の彼方に

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
悲しみは空の彼方に
Imitation of Life
Imitation of Life 1959 poster.jpg
ポスター(1959)
監督 ダグラス・サーク
脚本 エレノア・グリフィン英語版
アラン・スコット英語版
原作 ファニー・ハースト英語版
Imitation of Life
製作 ロス・ハンター
出演者 ラナ・ターナー
ジョン・ギャヴィン
サンドラ・ディー
音楽 フランク・スキナー
主題歌 「Imitation of Life」
サミー・フェイン(作曲)
ポール・フランシス・ウェブスター(作詞)
アール・グラント(唄)
撮影 ラッセル・メティ
編集 ミルトン・カラス英語版
製作会社 ユニバーサル・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 ユニバーサル日本支社
公開 アメリカ合衆国の旗 1959年4月17日
日本の旗 1959年5月26日
上映時間 125分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 約2,000,000ドル
興行収入 6,417,807ドル(北米配収)
テンプレートを表示
予告編より

悲しみは空の彼方に』(かなしみはそらのかなたに、Imitation of Life)は、1959年アメリカ合衆国ドラマ映画ダグラス・サークの米国における最後の監督作品で、出演はラナ・ターナージョン・ギャヴィンなど。 1934年に『模倣の人生』(ジョン・M・スタール監督、クローデット・コルベール主演)として映画化されているファニー・ハースト英語版の小説『Imitation of Life』の再映画化作品であり、ニューヨークコニー・アイランドを舞台に、黒人差別の実態と資本主義を謳歌するアメリカ社会を描いている。

1984年(昭和59年)にスイスの映画作家ダニエル・シュミットがサークの同年当時の姿と足跡を追うドキュメンタリー映画人生の幻影』を監督している[1]。同作の原題はフランス語で「Mirage de la Vie」であり、本作『悲しみは空の彼方に』のフランス語圏での公開タイトルと同一である[1]

ストーリー[編集]

1947年のニューヨーク。無名の女優であるローラ(ラナ・ターナー)は、賑わう海岸で娘のスージー(サンドラ・ディー)を見失った。黒人女性のアニー(ファニタ・ムーア)がスージーを保護したことで、知り合うローラとアニー。二人は共に夫を亡くし、幼い娘を育てるシングル・マザーだった。宿無しのアニー母娘をアパートに泊めたことから、長い同居生活が始まる二組の母娘。

黒人のアニーの亡夫は白人で、娘のサラ・ジェーン(スーザン・コーナー)は一見、白人に見える美少女だった。白人として扱われたい一心で、母親の存在を隠し続けるサラ・ジェーン。やがて成長したサラ・ジェーンは白人青年に恋をするが、彼女が黒人の娘だと知った恋人は激怒し、サラ・ジェーンに激しい暴行を加えた。

女優として成功したローラは、アニーに家の切り盛りを任せ、娘のスージーはサラ・ジェーンと姉妹のように成長して行った。母の友人であるスティーブへの恋心を募らせるスージー。しかし、スティーブは母親のローラを愛しており、スージーの恋は悲恋に終わった。

一方のサラ・ジェーンは、母親のお陰で大学に進学しながら、場末のキャバレーで踊る生活に堕ちていた。大学では「黒人」だが、キャバレーでは「白人」として振舞えたのだ。そんなサラ・ジェーンを探し出し、面会して、もう母親と主張しないと告げるアニー。アニーは病気を患い、死が迫っていたのだ。

ローラに仕えることで娘を育て、それなりに蓄えも得たアニーは、自分の葬式について完璧な計画を立てていた。その日、楽団付きの盛大な葬列が実行された。地域の黒人社会に貢献したアニーの為に、町中の黒人たちが葬列を見送った。そして、サラ・ジェーンも、涙ながらに駆けつけるのだった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
NETテレビ
ローラ ラナ・ターナー 瀬能礼子
スージー(幼年) テリー・バーナム 貴家堂子
スージー(16歳) サンドラ・ディー 上田みゆき
サラ・ジェーン(幼年) カリン・ディッカー 谷口真由美
サラ・ジェーン(18歳) スーザン・コーナー 谷育子
アーニー ファニタ・ムーア  鈴木光枝
スティーブ ジョン・ギャヴィン 山内雅人
ルーミス ロバート・アルダ英語版 田口計
エドワーズ ダン・オハーリー 寺島幹夫
フランキー トロイ・ドナヒュー 仲村秀生
監督 相模武
警官(1) 木原規之
警官(2) 村越伊知郎
女教師 稲葉まつ子
男(1) 村松康雄
運搬人 緑川稔
ロマノ 細井重之
母親   花形恵子
牧師 矢田耕司
ルイーズ 浅井淑子
従業員(1) 野本礼三
演出 左近允洋
翻訳 浅井寿子
効果 赤塚不二夫
調整 栗林秀年
制作 グロービジョン
解説 淀川長治
初回放送 1971年6月20日
日曜洋画劇場
21:00-22:56

スタッフ[編集]

作品の評価[編集]

映画批評家によるレビュー[編集]

Rotten Tomatoesによれば、27件の評論のうち高評価は81%にあたる22件で、平均点は10点満点中7.6点、批評家の一致した見解は「ダグラス・サークは『模倣の人生』を豪華にリメイクし、人種差別への批判と鋭いエッジを加えて、破壊的な力を持つ挑戦的なメロドラマを生み出している。」となっている[2]Metacriticによれば、16件の評論のうち、高評価は15件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均点は100点満点中87点となっている[3]

受賞歴[編集]

部門 対象者 結果
第32回アカデミー賞 助演女優賞 スーザン・コーナー ノミネート
ファニタ・ムーア
第17回ゴールデングローブ賞 助演女優賞 スーザン・コーナー 受賞
ファニタ・ムーア ノミネート

ギャラリー[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 人生の幻影”. KINENOTE. 2010年2月2日閲覧。
  2. ^ Imitation of Life” (英語). Rotten Tomatoes. 2022年1月15日閲覧。
  3. ^ "Imitation of Life" (英語). Metacritic. 2022年1月15日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]