湯浅政明

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ゆあさ まさあき
湯浅 政明
湯浅 政明
本名 湯浅 政明
生年月日 (1965-03-16) 1965年3月16日(52歳)
出生地 日本の旗 日本 福岡県
国籍 日本の旗 日本
職業 アニメーション監督
アニメーター
アニメーション演出家
ジャンル 映画テレビアニメ
活動期間 1987年 -
事務所 サイエンスSARU
公式サイト サイエンスSARU
主な作品

アニメーション映画
劇場版クレヨンしんちゃんシリーズ』(設定デザイン・絵コンテ・原画)
ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』(音楽シーン演出・作画)
マインド・ゲーム』(脚本・監督)
夜は短し歩けよ乙女』(監督)
夜明け告げるルーのうた』(脚本・監督)


テレビアニメ
ケモノヅメ』(原作・シリーズ構成・脚本・監督)
カイバ』(原作・シリーズ構成・脚本・監督)
四畳半神話大系』(脚本・監督)
ピンポン THE ANIMATION』(シリーズ構成・脚本・監督)
アドベンチャー・タイム』(Episode「Food Chain」脚本・監督)


短編・OVA
ねこぢる草』(脚本・絵コンテ・演出・作画監督)
Kick-Heart』(原作・脚本・監督)

湯浅 政明(ゆあさ まさあき、1965年3月16日 - )は、日本のアニメーション監督脚本家デザイナーアニメーター福岡県出身。サイエンスSARU代表取締役。

来歴[編集]

『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』での活躍[編集]

九州産業大学芸術学部美術学科を卒業後、1987年亜細亜堂へ入社。初めは動画からキャリアをスタートしたが、「彼は自分の画を持っているから、早く原画に上げた方が良い」との事ですぐに原画に昇格[1]

1990年から放送開始の『ちびまる子ちゃん』では本編原画に加え、初代OP「ゆめいっぱい」、初代ED「おどるポンポコリン」の作画を担当[2]1992年の映画『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』では「1969年のドラッグレース」「買い物ブギ」の音楽シーンを手がけ[3]、原作者のさくらももこからは「一見大人しそうに見えてとんでもないことを次々と思いつく」と評される[4]

その後フリーランスとなり、『クレヨンしんちゃん』に各話作画監督・原画として参加。1993年から始まる『劇場版クレヨンしんちゃんシリーズ』へは第一作目から設定デザイン・原画などの役職で、各作品のキーとなるもののデザインやクライマックスシーンの原画を担当するなど、現在に至るまで関わり続けている。1996年の第4作目「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」と2014年の第22作目「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」では絵コンテも担当し、特に後者では自身の設立したサイエンスSARUが湯浅の絵コンテパートの制作を担当している。サイエンスSARUについては後述を参照。

『マインド・ゲーム』にて監督デビュー[編集]

2004年公開の映画初監督作品『マインド・ゲーム』では脚本も務め、毎日映画コンクール大藤信郎賞文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、パリ・KINOTAYO映画祭大賞、モントリオール・ファンタジア国際映画祭でアニメーション部門優秀賞ほか4つの賞を総なめにした。

2006年放送のオリジナル作品ケモノヅメ』にてテレビシリーズ初監督。次作の『カイバ』でも原作・監督・脚本を手がけ、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞[5]

2010年には森見登美彦原作の『四畳半神話大系』を監督し、『マインド・ゲーム』以来の2度目となる文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞[6](テレビアニメ作品での大賞受賞は史上初)。また2011年3月1日には東京アニメアワードでも、テレビ部門優秀作品賞を受賞している。

2012年には短編アニメーション映画『Kick-Heart』の制作を発表[7]クラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて世界中から20万ドルを超える支援を受け[8]、翌2013年に公開。

「サイエンスSARU」設立~現在[編集]

2013年、米国の人気テレビシリーズ『アドベンチャー・タイム』の話数制作を機に、アニメスタジオのサイエンスSARUを設立[9]

2014年には松本大洋原作の『ピンポン THE ANIMATION』にて監督・全話脚本・全話絵コンテを務める。また、9月20日にはこれまで携わってきた作品の設定資料を集めた『湯浅政明大全』が飛鳥新社より出版された[10]。同年12月、『アドベンチャー・タイム』にて監督・脚本・絵コンテを手がけたエピソード『Food Chain』が、アニメーション界のアカデミー賞と知られる米国アニー賞で、監督賞(TV部門)にノミネートという快挙を遂げる[11]

2015年TAAFアニメオブザイヤーでは『ピンポン THE ANIMATION』がTV部門グランプリを受賞。2016年12月には、2年前に発売され品切れ、重版未定となっていた『湯浅政明大全』が復刊。復刊ドットコムより再版が開始された[12]

2017年4月7日には、映画『夜は短し歩けよ乙女』が、同年5月19日には自身初となるオリジナル長編映画『夜明け告げるルーのうた』が全国連続公開された[13]。『夜明け告げるルーのうた』で、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門最高賞・クリスタル賞を受賞[14]。長編部門・最高賞受賞は宮崎駿高畑勲に次ぐ日本人史上3人目の快挙であった。また、個人として、文化庁長官表彰を受賞した[15]

作風・人物[編集]

オリジナルなイメージにあふれた作画・演出を特徴とする。童話をイメージするような独特な揺れた線、斜めに傾いた不思議なパースなどを駆使し、独自の世界観を作り上げる[1]

メインスタッフには伊東伸高EunYoung Choi三原三千夫宮沢康紀西垣庄子などと組むことが多い。末吉裕一郎とも自身の監督作品である「マインド・ゲーム」並びに「クレヨンしんちゃん」などでも一緒に仕事することが多い。

尖った作風と裏腹に、人物は至って平凡で飄々としている。インタビューやイベントなどに参加する際には愛用のニット帽をかぶってくることが多く、一部のファンからはニット帽愛好家とも呼ばれている。

監督作品[編集]

アニメーション映画[編集]

テレビアニメ[編集]

短編・OVA・CM[編集]

受賞とノミネート[編集]

国内[編集]

賞・映画祭 年・回 部門 対象 結果
毎日映画コンクール 第59回 大藤信郎賞 マインド・ゲーム 受賞
文化庁メディア芸術祭 第8回 アニメーション部門 マインド・ゲーム 大賞
第10回 ケモノヅメ 審査委員推薦作品
第12回 カイバ 優秀賞
第14回 四畳半神話大系 大賞
第17回 Kick-Heart 審査委員推薦作品
第18回 ピンポン THE ANIMATION 審査委員推薦作品
東京アニメアワード 第10回 テレビ部門 四畳半神話大系 優秀賞
第14回 ピンポン THE ANIMATION グランプリ
文化庁長官表彰 2017年 国際芸術部門 受賞

海外[編集]

賞・映画祭 年・回 部門 対象 結果
アニー賞 第42回 テレビ部門監督賞 アドベンチャー・タイム
Episode「Food Chain」
ノミネート
アヌシー国際アニメーション映画祭 第37回 短編部門 Kick-Heart ノミネート
第39回 テレビ部門 アドベンチャー・タイム
Episode「Food Chain」
ノミネート
第41回 長編部門クリスタル賞 夜明け告げるルーのうた 受賞
オタワ国際アニメーション映画祭 2013年 短編部門 Kick-Heart ノミネート
モントリオールファンタジア国際映画祭 2005年 最優秀作品賞 マインド・ゲーム 受賞
監督賞 受賞
脚本賞 受賞
映像技術特別賞 受賞
ベストアニメーション賞 受賞
2013年 最優秀短編アニメーション賞 Kick-Heart 受賞
パリKINOTAYO映画祭 2006年 大賞 マインド・ゲーム 受賞

参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

OVA[編集]

劇場アニメ[編集]

書籍[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 湯浅政明×井上俊之対談(2)”. WEBアニメスタイル. 2014年11月28日閲覧。
  2. ^ 「この人に話を聞きたい」第4回 湯浅政明(2)”. WEBアニメスタイル. 2014年11月28日閲覧。
  3. ^ 「この人に話を聞きたい」第4回 湯浅政明(1)”. WEBアニメスタイル. 2014年11月28日閲覧。
  4. ^ 漫画版『わたしの好きな歌』の後書き漫画より。
  5. ^ WOWOWオリジナルアニメ「カイバ」平成20年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門で優秀賞を受賞!”. Infoseek ニュース. 2014年11月28日閲覧。
  6. ^ 「四畳半神話大系」がメディア芸術祭アニメ部門大賞に 湯浅監督&森見さんも歓喜”. エキサイトニュース. 2014年11月28日閲覧。
  7. ^ なぜプロダクションI.Gは湯浅政明監督の新作「Kick-Heart」でクラウドファンディングサイト“KickStarter”を使ったのか? インタビューで直撃!”. ファミ通.com. 2014年11月28日閲覧。
  8. ^ 20万ドルを集めた湯浅政明監督 短編アニメ映画『キックハート』いよいよBlu-rayを一般発売”. ライブドアニュース. 2014年11月28日閲覧。
  9. ^ アニメ『ピンポン』の斬新さは、Flash使いに秘密があった! :Science SARUへ行く”. WIRED.jp. 2014年11月28日閲覧。
  10. ^ 湯浅政明スケッチ集に16ページのマンガも”. Yahoo!ニュース. 2014年11月28日閲覧。
  11. ^ 「かぐや姫の物語」米国アニー賞で3部門ノミネート、湯浅監督らはTV部門でノミネート”. アニメ!アニメ!. 2014年12月4日閲覧。
  12. ^ 湯浅政明監督のアイディアスケッチ集が復刊して12月発売”. おた☆スケ. 2016年12月16日閲覧。
  13. ^ “星野源×湯浅政明「夜は短し歩けよ乙女」劇場アニメ化、「四畳半」メンバー再集結”. 映画ナタリー. (2016年12月15日). http://natalie.mu/eiga/news/213248 2016年12月16日閲覧。 
  14. ^ 「ルーのうた」がアヌシー映画祭で最高賞、「この世界の片隅に」が審査員賞に映画ナタリー
  15. ^ 『ルー』湯浅政明、『この世界』片渕須直に文化庁長官表彰”. 2017年7月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]