エスパー魔美

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エスパー魔美
ジャンル 少年漫画
漫画
作者 藤子・F・不二雄
出版社 小学館
掲載誌 マンガくん→少年ビッグコミック
巻数 9冊
アニメ:エスパー魔美
原作 藤子・F・不二雄
監督 原恵一
シリーズ構成 桶谷顕
製作 テレビ朝日
旭通信社
シンエイ動画
放送局 テレビ朝日系列
放送期間 1987年4月7日 - 1989年10月26日
話数 119話+スペシャル1話
テレビドラマ:エスパー魔美
監督 田中健二
制作 NHK名古屋放送局
放送局 NHK教育テレビジョン
放送期間 2002年1月5日 - 2002年3月23日
話数 12話
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エスパー魔美』(エスパーまみ)は、藤子・F・不二雄による日本漫画、またそれを原作としたテレビアニメテレビドラマ

概要[編集]

漫画雑誌『マンガくん』の創刊号(1977年)から翌1978年まで連載され、『マンガくん』が『少年ビッグコミック』に改題された後は不定期に掲載、1983年に最終回を迎えた。

主人公たちの年齢が中学生であり、他の子供向けの藤子作品より若干上になっている。

主人公が少女で、その出自が魔女狩りの被害に遭った者の子孫という設定から、魔法少女として受け入れた少女ファンが多く、その点においても高い人気を誇る[1]。ただし、本作連載当時に存在した魔法少女作品が原則として女児層を対象に想定していた点や、本作の主人公があくまで「特殊能力を持つ通常の人間」で特殊能力が憧れの対象として描かれていない点では、(当時の)魔法少女作品とは一線を画している。

1987年テレビ朝日系列でアニメ化された。それに伴い『月刊コロコロコミック』に再掲載される。劇場版も1本製作された。テレビアニメはオリジナルストーリーも多数交え、約2年半にわたるロングラン放映となった。

2002年には、NHKドラマ愛の詩」枠で実写ドラマ化された。

あらすじ[編集]

明月中学に通う普通の中学生・佐倉魔美は、同級生の高畑和夫を思わず助けたことから、自分がエスパーであることに気づく。当初、自分をエスパーだと誤解していた高畑だったが、それは魔美のものだと気づき魔美のよき理解者になると共に助言をするようになる。自らの超能力を高めていく魔美は、その能力を人助けのために活用する。

登場人物[編集]

主人公達[編集]

声 - はアニメの、演 - はドラマのキャスト

佐倉 魔美(さくら まみ)
声 - 横沢啓子(現・よこざわけい子) / 演 - 笹岡莉紗
本作品の主人公。東京近郊の「佐間丘陵」にある明月学園中学の生徒。14歳の中学2年生。血液型O型。身長153cm、体重42kg、B75・W56・H80。誕生日は原作では「獅子座で土用の丑の日」とのみ明示されている。アニメ版では京都大文字送り火の8月16日。漫画では、基本的に「マミ」と片仮名表記で呼ばれている。ひょんなことから超能力に目覚め、以後は人助けのためにその力を使う事に。
性格は明るいがそそっかしくて、ややお節介。困った人を見ると放っておけないタイプ。勉強および家事が苦手で、特に料理[2]は壊滅的で、作中、彼女の腕前を知る者は、彼女が料理を作ろうとした途端に逃げ出したり作らないように説得する。母親の指導もあり、のちに若干の改善が見られた。また、かなりのおっちょこちょいで、よく自宅の階段を踏み外して転がり落ちたり、ことわざや熟語などを言い間違えることがある[3]
画家である父親のヌードモデル(ドラマ版ではレオタードモデル)を務め、お小遣いを稼いでいる。魔美自身も絵を特技としており、その腕前は父譲りでなかなか上手く、画家になることが夢らしい。父方の曽祖母が「フランス人」で、自身の赤毛はコーカソイド隔世遺伝によるもの。かなづち(ただし運動能力自体は高畑に比べると高い)で、幽霊が苦手。
高畑 和夫(たかはた かずお)
声 - 柴本広之 / 演 - 上條誠
魔美と同じ中学校のクラスメート。4月12日生まれ。魔美のことは「魔美くん」と呼ぶ。身長については原作・アニメとも魔美より低く描かれることが多い。原作序盤ではやや細めな体型であったが徐々に小太り気味になり、アニメ版でも小太りなキャラクターデザインで描かれている。
明月中学きっての秀才で、教科書を一度読んだだけで全て暗記する能力があるが、努力家に申し訳ないとテストではわざと毎回二、三問間違って答えている。反面、スポーツは上手くないが、草野球に熱中しておりチームの足を引っ張ることが多い。友人たちからは「野球さえやりたがらなければいいやつ」と評されている。また絵も下手(ただし絵の具の開発史には詳しい)。
当初は超能力の持ち主は魔美ではなく自分であると勘違い。真実を知った際、落胆のあまり魔美とはしばらく距離を置いたが、和解後はその博識ぶりから魔美の超能力開発のコーチ・相談相手として彼女を支えるようになる。
魔美とはお互いに相手を異性として意識しあう間柄で、彼女に色目を使う者には冷淡な態度をとり、彼女の貞操の危機に際しては相手を殴りつけるなど普段の冷静さをかなぐり捨てた態度をとる事もある。また魔美のヌードを妄想したり、レビテーション中の彼女のスカートの中を覗いて喜ぶなど『健全』な一面もある。
コンポコ
声 - 小粥よう子
佐倉家のペットの。性別はで、鳴き声は「フャンフャン」といった独特なもの。油揚げが大好物で食性も雑食傾向。血筋がハッキリしない雑種で、タヌキキツネの合の子のような風貌。名前を間違われたり、タヌキやキツネ呼ばわりされたりするとひどく機嫌を損ねる。またにもよく間違われ、アニメではアライグマにも間違われていた。振る舞いがかなり人間くさく、笑い上戸でプライドが高い。隣家の陰木宅のペットであるポメラニアン犬、メリーちゃんが大好き。魔美が超能力に目覚める直前に拾われており、高畑は魔美が超能力に目覚めるきっかけになったのではないかと推察している。臆病で方向音痴だが野性の直感は優れており、はるか遠く離れているはずの魔美の危機を察知し、助けに向かうといった活躍も見られた。毛色については、原作ではレモン色、アニメでは油揚げ色と表現されていた。

魔美の家族[編集]

佐倉 十朗(さくら じゅうろう)
声 - 増岡弘 / 演 - 草刈正雄
魔美の父。職業は画家兼区立高校の美術講師。たびたび個展を開くが絵はあまり売れていない。絵を描いている時に調子が乗ってくると鼻歌を歌いだすのが癖。よく旅行やドライブに行っては、そこで出会った風景をスケッチしている。たくあんの煮物パイプが好き。ドラマでは「十朗」は画家としての筆名で、本名は「比呂志」とされた。娘を「マミ公」と呼んでいる。魔美と仲の良い高畑には大いに好感を持っている様子。自家用車を所有しており、原作では車種が不明確だが、アニメでは年代物のフォルクスワーゲン・ビートルである。アニメ版の最終回ではフランスに絵画留学することとなった。
佐倉 菜穂子(さくら なおこ)
声 - 榊原良子 / 演 - 涼風真世
魔美の母。朝売新聞の外信部に勤めている。仕事・家事ともに一流。仕事柄、時事問題に詳しくストーリー上、様々な事件の情報源となることも多い。原作では下の名前は明かされておらず、「菜穂子」という名前はアニメ版で判明している。ドラマ版では「花枝」とされていた。娘のことは「ちゃん」付けで呼ぶことが多い。アニメ版では取材などの際、相手の心情を十分に理解、検討した上で、公の発表に細心の注意を払うといった描写が見られるなど、マスコミ関係者にしては非常にモラルの高い面が窺える。

生徒達[編集]

竹長 悟(たけなが さとる)
声 - 佐々木望
魔美のクラスメート。高畑の野球仲間。明確な表現はないが初登場話で幸子とデートしているなど幸子の彼氏のように描かれている。かなり裕福な家庭で、リゾート地に別荘を構えている。新聞部に属しており、一見頼りないが不良たちの脅しにも屈しなかった正義漢。21エモンに容姿が似ており、そちらでも佐々木望が声を当てている。
間宮 幸子(まみや さちこ)
声 - 江森浩子 / 演 - 井端珠里
魔美のクラスメートで仲良し3人組の1人。てんびん座。血液型A型。原作にも登場。愛称は「さっちゃん(「幸子」と呼ばれることも)」。三人組の中では一番落ち着いた印象を与える。彼氏持ち(竹長)。原作での出番は多くなかったが、アニメでは放送延長の強化策としてのり子と共にレギュラー化。小学生低学年ぐらいの弟がいる。なお、ドラマでは名字は「相原」で高畑に関心を持っているという設定になっている。
桃井 のり子(ももい のりこ)
声 - 渕崎ゆり子
魔美のクラスメートで仲良し3人組の1人。おとめ座。血液型B型。愛称は「ノンちゃん(後半は『ノン』)」。3人の中では楽天的な性格で情報屋だが、気の小さい一面もある。魔美や高畑にツッコミを入れることが多い。ミーハーヘヴィメタル好き。テニス部に所属し、高根先輩に憧れている。原作にもそれらしい人物はいるが、アニメで明確に性格付けされたキャラクターで第1話から登場している。放送延長に伴い、レギュラー化する。魔美、幸子と共にいる様子が多く見られた。
番野 兆治(ばんの ちょうじ)
声 - 塩屋翼
かつて魔美のクラスで番を張っていた不良。彼のグループが高畑を襲ったことが魔美の超能力を顕在化させるきっかけとなった。原作では「番長」の通称のみで呼ばれていたが、アニメで準レギュラーとなるにあたりキャラ名が改めてつけられた。アニメではその後更生し、クラスメートの転校にはなむけを用意するなど、人間的な面も見せるようになる。また、事故によって一時的に魔美の超能力が彼に移行したこともあった。ただし、原作では最後まで不良番長であり続けたため、一部の話数において、原作での「番長」の役柄がアニメでは別の不良に置き換えられている。
富山 高志(とみやま たかし)
声 - 平野義和
魔美のクラスメート。眼鏡をかけており、クラシックマニア。密かに魔美に好意を抱いており、たびたび自慢のレコード鑑賞を持ちかけて自宅に誘うも体よくあしらわれる。アニメでは中盤頃まで魔美の料理下手を知らなかったような展開だったが、初期のエピソードでは、それと矛盾している部分がある。また終了間際では、魔美の助力もありクラスメートの藤野沙織と交際することになる。
ゴインキョ
声 - 龍田直樹
魔美達とは同学年別級の生徒。魔美より頭一つ背が低く、本名の姓は志村だが、常に背中を丸めているため「ゴインキョ」のあだ名がある。モデルガンの収集・改造が趣味だった。原作では番野達と同一のグループにいじめられていたが、アニメでは別の番長達にいじめられていた。『魔太郎がくる!!』に登場した巌呉次がモデル。
有原 成宏(ありはら なりひろ)
声 - 鈴置洋孝
明月中学の映画研究部部長。イケメンで女子生徒に圧倒的な人気を持つ。魔美を主人公に「透明ドラキュラ」という映画を撮影することを画策するが、魔美のヌードを期待してのものであった(アニメでは、魔美を罠にはめる描写がより強調された)。
黒沢 庄平(くろさわ しょうへい)
声 - 飛田展男
映画研究部副部長(アニメでは後に部長に)。三年生。有原とともに8ミリカメラ担当として映画撮影に携わったが、魔美の超能力を目撃したことによりエスパーではないかと疑い、様々な策を用いて証拠を押さえようとする。魔美の事が好きで勝手に「将来の妻」と呼んでいる。アニメでは、超能力よりも魔美の気を引くことに執着しており、盗撮や疑似フィルム編集などほとんどストーカーに近い行動をとっていた。本人が言うには父は一流商事会社の部長で、母の実家は大地主らしい。
藤野 沙織(ふじの さおり)
声 - 三浦雅子
アニメ版のオリジナルキャラクターで魔美たちのクラスメイト。名前のイニシャルとSFばかり読むことから「SF」というあだ名を持つ。考え方が空想的で、小説の世界と現実世界を区別しようとしない。また、性格も閉鎖的で、他からの干渉を嫌う。クラスメートの富山高志の恋愛に対する魔美の助力や彼からの告白があり、富山と交際することになった。

その他[編集]

陰木さん(いんき)
声 - 京田尚子
佐倉家の隣に住むおばさん。登場しばらくは一人息子の犯罪や夫の病気などの家庭の不幸から陰気で嫌味な性格として描かれ、佐倉家の粗探しをしてはネチネチと苦情を言いに来たり、いたずら電話で嫌がらせを行ったこともある。しかし、出所した息子が帰ってからは、夫の健康状態も良くなって家庭事情が好転。以降、コンポコを含め佐倉一家に優しい態度をとるようになり、ご近所同士付き合いもうまく行っている。尚、息子の名前は原作には登場しないが、アニメではタカアキ(声 - 堀内賢雄)と呼ばれていた。
細矢さん(ほそや)
声 - 中谷ゆみ
佐倉家の町内に住んでいるおばさん。「町の放送屋」のあだ名があるほど噂話が好き。『オバケのQ太郎』にも登場している。
黒田 赤太郎(くろだ あかたろう)
声 - 佐藤正治
明月中学OB。少年院帰りの札付きの不良で、応援団の『会長』として学園の暗部に君臨していた。素手で木を真っ二つに折るほどの怪力の持ち主。暴力排除キャンペーンを張った新聞部を屈服させ、なお反対する高畑を制裁しようとしてワンダーガール(魔美の扮装。アニメではエスパーエンジェル)に懲らしめられる。その後舞い戻ってくるが、自分が歯が立たなかった相撲部屋の親方(声 - 阪脩)に感服して相撲取りの道を歩むことになった。アニメでは凄む時と媚びる時とで声色を使い分けている。
黒雪 妙子(くろゆき たえこ)
声 - 鶴ひろみ
高畑の幼なじみ(アニメ版ではいとこ)で、高畑を「和夫ちゃん」と呼び、高畑からは「妙ちゃん」と呼ばれている。10代後半から20代前半と見られ、ふだんはバイクに乗っている。しし座。ディスコや酒が好き。高畑と仲のいい魔美が気に障るらしく、魔美にはきつく当たる。アニメではドッグ・トレーナーの資格を持ち、秘かにエスパーであることを疑っているような描写が見られる。

魔美の使う主な超能力[編集]

テレキネシス
物質を触らずに動かす力。当初は超能力を持っていることを高畑にも隠していたのだが、クシャミをして無意識にティッシュペーパーを念力で引き寄せ、うっかり高畑の前でそれを披露してしまったことで自身がエスパーであることがバレてしまうことに。
魔美は特にこの能力に秀でており、ブルドーザーを吹き飛ばすほどの力が出る(劇場版)。また、複数の人形を同時に動かして人形劇をやらせるなどの複雑な操作も可能。親指と人差し指、小指を立てた独特の仕草で発動する。能力の発揮にはこの手振りが必要であるため、束縛されてテレキネシスを封じられるという場面もあった。
また、クシャミを利用して対象物を破壊する「サイコクラッシュ」(念分裂)、物質を浮かせる「レビテーション」(自分にテレキネシスをかけて飛行する他、複数の物体を同時に浮かせ、複雑な軌道を取らせることも可能)、さらにはテレキネシスの効果を持続させる「オート・エンドレス・テレキネシス」(残留思念)などの高度な技も使いこなす。
終盤になると魔美のテレキネシスのサイコパワーは、実際の戦術レベルに転化できるほど強力なものになっていく(アニメ版「あぶないテレキネシス」)。心優しい彼女は「制御を誤れば他人を殺し得るほどの大きさに成長した」ことに気づいて自らの力に恐れ、使用を躊躇することもあった。しかし高畑に「どんな危険な力も、使い手次第で人を幸せにできる道具になる」と説得され、必死に自制しながら制御する術を学んでいく。
テレポーテーション
物質を瞬間移動する力。魔美の場合は、自分に物体が衝突する危険を回避する形で発現した。後に衝突のエネルギーによるものだと高畑は指摘する。魔美が任意に発現させるために、高畑がテレポーテーション・ガンを製作し、魔美に贈った。これは仁丹が飛び出る仕掛けとなっており、外観的にはハートの形をしたブローチで、魔美のイニシャル「M」をあしらってあり、魔美は常に胸元に付けている。仁丹はウメ味。1回に移動できる距離は初め約600メートルだったが、徐々に距離が伸び、終盤では1回で約5キロメートルが可能なまでに成長した。また出口のない洞窟などの密室からの脱出も可能。権利関係上、アニメでは仁丹がビーズに変更されている。緊急時には高畑が魔美に手元の適当な物を投げつけてテレポートさせる。また、人体内の生体等を部分的にテレポートさせることも可能であり、輸血(「サマー・ドッグ」)や毒物の転移(「恐怖のサンドイッチ」)、ガン細胞の除去(「くたばれ評論家」)などの役に立った。
てんとう虫コミックス全9巻の作中で魔美が消費した仁丹の数を調査したところ、336粒だった[4]
テレパシー
他人の思考や記憶を読み取る力。魔美としてはどちらかといえば苦手な能力。魔美の場合は、皮膚電流から思考を読み取るので、相手の身体に直接触れるか、金属の柵や鉄棒など導体を通した場合、読み取りが可能となる(作中では「導体テレパシー」と呼称。現在では「サイコメトリー」とも呼ばれる能力に非常に近い)。逆に、魔美の思考やイメージを他者に送り込むことも可能。高村光太郎の「郊外の人に」という詩を唱えることで、導体を介さずに思考を送り込んだこともあった(アニメ「センチメンタルテレパシー」)。相手のプライバシーに触れることになるため、緊急時以外は魔美自身も積極的には使用したがらない。
非常ベル
助けを求める思考波がベルとなって聞こえる。範囲は約1キロメートル。彼女のテレパシー能力を理解している高畑が彼女に向かって救難信号を出す時は、はっきりと彼の思考が聞こえてくるため、テレパシーの派生型と思われる。この非常ベルを魔美が聞き取り、テレポートで現場に急行してテレキネシスで事件を解決、というのが、この作品の「活動」の主な流れとなっている。本来は彼女にとって苦手なはずのテレパシーだが、助けを求める声だけには非常に敏感というあたり、お節介な魔美らしいと言える。なお、イタリアでアニメが放映された際のタイトルは「マルティーナと不思議な鐘」であったが、鐘はこの非常ベルのことを意味している。
プレコグニション
未来に起こることを頭の中に浮かべることができる能力。魔美の場合は本人の意思と関係なく、ふいに予知夢などでイメージが自然に伝わってくることが多い。魔美はこの能力が苦手らしく、交通事故の予知を外したこともある(アニメ版「傘の中の明日」)。
念写
ビデオや写真に自身のイメージを焼き付ける。現像前の撮影済みフィルムやビデオテープに録画された映像を書き換えることも可能。
クレヤボヤンス
魔美が苦手とする能力の一つで、他の物体に遮られて見えない物や空間を見る能力。魔美のそれはそれほど強くはなく、物質を凝視して精神を集中すれば多少見える、といった程度。またアニメ版では、リモート・ビューイング(遠隔視)も一度披露していた。魔美は「エスパー」とはいうものの、実際には「ESP」は苦手で「PK」のほうが得意のようである。
空間把握
透視能力の派生型で、視覚で見えない遠くの空間の状態を把握するレーダーのような能力。魔美がテレポートしても物体に衝突したり、転移先の物体と融合したりしないのは、この能力によって移動先の空間をある程度把握し、衝突を回避しているからではないかと高畑は推測している。終盤、彼女のテレポーテーション能力の距離が5キロまで拡大したのも、この能力の成長により、より遠くの空間を把握できるようになったからと考えることもできる。5キロとは、大よそ地平線までの距離(正確には4、5キロほど)である。

なお、魔美は超能力が使えることを秘密にしており、それを知っているのは高畑のほか、黒沢にカメラマンとして雇われた写真部員(声 - 安藤靖)やアニメ第61話に登場した元刑事(声 - 石森達幸)など少人数しかいないが、ドラマでは最終回で両親にも知られる。また原作やアニメでも、使い過ぎなどの原因から何度か発覚の危機に見舞われたが、そのたびに運よく回避されている。

作品の舞台[編集]

原作[編集]

「佐間丘陵」地帯[5]にある町で、「久摩川」[6]がしばしば登場し、世田谷区から走って40分[7]というセリフが登場する。またセリフで「青梅街道といえば目と鼻の先」と実在の場所も出てきている。また、魔美の自宅が空き巣の被害に遭ったとき駆けつけたのは警視庁である[8]ことから東京都内である。後述のように練馬区が舞台の『ドラえもん』のキャラクターが近所の住人として登場したこともある。

アニメ版[編集]

原作と同じく、「佐間丘陵」。モデルは明示されていないが、以下のような描写と設定がある。

  • 第36話「燃える疑惑」で「魔美が住む街」として画面に映された地図は多摩市のものであった。
  • 監督の原恵一聖蹟桜ヶ丘をイメージしていると発言している[9]
  • 郵便局や最寄駅などの名称から、町名としては「桜ヶ丘」と思われる。

ドラマ版[編集]

名古屋市と明示されている。ロケーション地は、中学が名古屋市立東星中学校を使用し、初回のリポートするシーンは平和公園であり、最終回の魔美が高畑と会うシーンは鶴舞公園であった。

明月中学[編集]

アニメでは私立と明記されているが、原作やドラマでは表記がない。どの媒体でも作中に登場する生徒はほぼ学校の近辺で生活しているが、アニメ版には、隣県である山梨県からの通学も許可されていたり[10]バスで通学している生徒がいる[11]といった描写がある。また、少年院帰りの黒田赤太郎のようなOBも存在する。教師陣はそれぞれに生徒からあだ名をつけられている[12]。原作では生徒の制服が他話と異なっているような描写も1話だけあった[13]

単行本[編集]

  • 少年ビッグコミックス(小学館) 全9巻
    • 1-8巻は当初マンガくんコミックスとして刊行後、掲載誌の誌名変更にあわせてレーベルを改名している。少年ビッグコミックスでは、6・7巻は発行部数が稀少で、8巻はカバーのみしか存在が確認されていない。
  • てんとう虫コミックス(小学館) 全9巻
    • アニメ化に合わせて上記の少年ビッグコミックス版の表紙をアニメ版に変更した新装版。
  • 中公コミックス 藤子不二雄ランド中央公論社) 全9巻
  • 小学館コロコロ文庫(小学館) 全6巻
  • 藤子・F・不二雄大全集(小学館) 全5巻 (2009年8月より随時刊行予定)

未収録や差し替えが多い藤子・F・不二雄の漫画では、珍しく全て収録されている作品である。

アニメ[編集]

TV[編集]

  • 放映局 - テレビ朝日系列
  • 制作 - シンエイ動画
    • 本作からタツノコプロの派生企業であるIGタツノコ(現・Production I.G)、タツノコの外注会社である京都アニメーションとシマスタジオ(現・オフィスフウ)が参入し、現在の「クレヨンしんちゃん」に至るまで同枠の制作を支えているほか、他のシンエイ動画作品の制作にも貢献している。原恵一監督の『クレヨンしんちゃん』以前の代表作となった。
  • 放映期間:1987年4月7日-1989年10月26日 全119話+SP1話(120話の表示の時あり)
    • 1話あたりの時間が他の藤子アニメに比べて長いため、1回1話の構成。CMの入りと明けの部分でのアイキャッチやサブタイトルのコールはない。
    • 放送開始後、半年間は藤子不二雄ワイド内での放送。1987年10月20日より単独30分枠となる。
    • 第16話「魔女・魔美?」のラストは次話「地底からの声」の導入部へストーリーを繋げている。そのため後者にも富山と日上が登場し、竹長の別荘に同行する。
    • 1989年4月20日より放送枠が火曜18:50枠から木曜19:30枠に移動。長らくテレビ朝日系列火曜19時台前半枠のアニメ最終作となっていたが、2009年10月に『スティッチ!〜いたずらエイリアンの大冒険〜』で復活した。
    • 放送期間後半はほとんどがアニメオリジナルストーリーで、原作にないエンディングが用意されている。
    • 原作の「黒い手」、「ずっこけお正月」はアニメ化されていない。原作からのストーリーは1989年の放送枠移動までに消化し、最後の原作アニメ化は「くたばれ評論家」だった。
    • 放送枠移動後のストーリーの一部では、魔美が「のりピー語」も話す脚本だった。
    • 単独30分枠としての放映期間は本番組と同じテレビ朝日のバラエティー番組パオパオチャンネル』の放映期間とほぼ重なる。
    • 放映開始前にシンエイ動画としては『ドラえもん』以来となるパイロットフィルムが制作されている。コンテを担当したのは芝山努。キャストは放映版とは異なり、魔美を演じたのは荘真由美であった。
    • 広島ホームテレビでは木曜19:30枠に移動後は、時折プロ野球中継広島東洋カープ主催ゲーム)のため後日(主に平日17時台の再放送枠)に代替放送をすることがあった。
    • SP話 、88.12.27放送 ・年末1時間スペシャル、第46話(再放送)「雪の降る街を」との2本立てで冒頭と終わりに新作ミニアニメが入る ・放送予定時の仮タイトルはアニメージュによると「ホワッツ外人」

ゲストキャラクター[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ
『テレポーテーション–恋の未確認–』(1 - 107話・SP話)
作詞 - 松本一起 / 作曲・編曲 - 奥慶一 / 歌 - 橋本潮
1話・2話のタイトルロゴ表記で使用されたエフェクトはサイドビューで左から右(色は黄•黄緑)に流れるものだったが、3話以降は3DCGによるドライバーズビュー(色は赤)に変更されている。
TV最終話(119話)のラストでもBGMに使われた。
『S・O・S』(108 - 119話)
作詞 - 松本一起 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - 橋本潮、SHINES
エンディングテーマ
『不思議 Angel』(28 - 107話・SP話)
作詞 - 松本一起 / 作曲・編曲 - 奥慶一 / 歌 - 橋本潮
単独30分枠への移行を機にEDを設定し本曲を採用。藤子不二雄ワイド内での放送時にも、第7話や第10話でBGMとして使われていた。
『I Like YouからI Love You』(108 - 119話)
作詞 - 松本一起 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 田中公平 / 歌 - 橋本潮

レコード - コロムビアレコード

各話リスト[編集]

放送日 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 1987年
4月7日
エスパーは誰! 富田祐弘 原恵一 パクキョンスン 富永貞義
2 4月14日 超能力をみがけ もとひら了 須永司
3 4月21日 エスパーへの扉 富田祐弘 パクキョンスン
4 4月28日 友情はクシャミで消えた もとひら了 高柳哲司 塚田庄英
5 5月5日 どこかでだれかが 富田祐弘 原恵一 パクキョンスン 富永貞義
堤規至
6 5月12日 名画と鬼ババ もとひら了 高柳哲司 塚田庄英 富永貞義
7 5月19日 未確認飛行少女 富田祐弘 須永司 パクキョンスン 富永貞義
堤規至
8 5月26日 一千万円・三時間 もとひら了 井上修 塚田庄英
9 6月2日 わが友コンポコ 富田祐弘 望月智充 パクキョンスン
10 6月9日 四つ葉のクローバー もとひら了 原恵一 塚田庄英
11 6月16日 ただ今誘拐中 富田祐弘 パクキョンスン
12 6月23日 エスパーコック もとひら了 塚田庄英
13 6月30日 天才少女魔美 富田祐弘 高柳哲司 富永貞義
なかじまちゅうじ
14 7月7日 大予言者銀河王 もとひら了 須永司 塚田庄英 富永貞義
堤規至
15 7月14日 高畑くんの災難 富田祐弘 石井文子 パクキョンスン
16 7月21日 魔女・魔美? もとひら了 塚田庄英
17 8月4日 地底からの声 富田祐弘 高柳哲司
18 8月11日 サマードッグ もとひら了 原恵一 パクキョンスン
19 8月18日 弾丸よりもはやく 富田祐弘 高柳哲司 富永貞義
なかじまちゅうじ
20 8月25日 覗かれた魔女 もとひら了 井上修 高柳哲司 富永貞義
堤規至
21 9月1日 電話魔は誰? 石井文子
22 9月8日 ウソ×ウソ=パニック 富田祐弘 原恵一 塚田庄英
23 9月15日 彗星おばさん もとひら了 パクキョンスン
24 9月22日 虫の知らせ 富田祐弘 高柳哲司
25 9月29日 スランプ 塚田庄英 富永貞義
なかじまちゅうじ
26 10月6日 占いとミステリー (OP未記載) 井上修 パクキョンスン 富永貞義
堤規至
27 10月13日 星空のランデブー 富田祐弘 原恵一 塚田庄英
28 10月20日 名犬コンポコポン もとひら了 本郷みつる 堤規至
29 10月27日 魔美が主演女優? 富田祐弘 パクキョンスン 富永貞義
30 11月3日 初恋特急便 もとひら了 高柳哲司 堤規至
31 11月10日 グランロボが飛んだ 富田祐弘 塚田庄英 高倉佳彦
32 11月17日 マミウォッチング もとひら了 原恵一 高柳哲司 なかじまちゅうじ
33 11月24日 ラストレース 井上修 パクキョンスン 富永貞義
34 12月1日 地下道おじさん 富田祐弘 本郷みつる 堤規至
35 12月8日 ちっちゃな目撃者 高柳哲司
36 12月15日 燃える疑惑 もとひら了 塚田庄英 高倉佳彦
37 12月22日 魔美を贈ります 富田祐弘 パクキョンスン なかじまちゅうじ
38 12月29日 最終バスジャック 桶谷顕 原恵一 高柳哲司 富永貞義
39 1988年
1月5日
雪の中の少女 もとひら了 本郷みつる 堤規至
40 1月12日 エスパー危機一髪 富田祐弘 高柳哲司 高倉佳彦
41 1月19日 スズメのお宿 水出弘一 貞光紳也 後藤隆幸
42 1月26日 愛を叫んだピエロ もとひら了 塚田庄英 堤規至
43 2月2日 嘘つきフィルム 富田祐弘 パクキョンスン 高倉佳彦
44 2月9日 ハートブレイクバレンタイン 桶谷顕 高柳哲司 なかじまちゅうじ
45 2月16日 最後の漁 塚田庄英 富永貞義
46 2月23日 雪の降る街を もとひら了 貞光紳也 水村良男
47 3月1日 迷えるチャンピオン 水出弘一 本郷みつる 林桂子
48 3月8日 ここ掘れフャンフャン 青山弘 パクキョンスン 富永貞義
49 3月15日 エスパー誘拐さる 富田祐弘 高柳哲司 高倉佳彦
50 3月22日 雪原のコンポコギツネ 貞光紳也 水村良男
51 3月29日 問題はカニ缶 塚田庄英 なかじまちゅうじ
52 4月12日 さよならの肖像 桶谷顕 本郷みつる 林桂子
53 4月19日 恐怖のハイキング もとひら了 望月智充 堤規至
54 5月3日 タンポポのコーヒー 桶谷顕 原恵一 高倉佳彦
55 5月10日 想い出さがし 水出弘一 パクキョンスン 堤規至
56 5月17日 緑の森のコンサート 富田祐弘 貞光紳也 水村良男
57 5月24日 学園暗黒地帯(前編) 桶谷顕 高柳哲司 なかじまちゅうじ
58 5月31日 学園暗黒地帯(後編) 塚田庄英 堤規至
59 6月7日 夢行き夜汽車 富田祐弘 本郷みつる 林桂子
60 6月14日 猫とおばさん もとひら了 貞光紳也 水村良男
61 6月21日 消えたエスパー日記 高柳哲司 高倉佳彦
62 7月5日 オロチが夜来る 富田祐弘 塚田庄英 富永貞義
63 7月19日 幻の42.195km 水出弘一 原恵一 高柳哲司 堤規至
64 7月26日 傘の中の明日 桶谷顕 パクキョンスン なかじまちゅうじ
65 8月2日 ドキドキ土器 もとひら了 原恵一 塚田庄英 堤規至
66 8月9日 恋人コレクター 水出弘一 本郷みつる 林桂子
67 8月16日 不快指数120% 富田祐弘 貞光紳也 橋本とよ子
68 8月23日 コンポコ夏物語 桶谷顕 高柳哲司 高倉佳彦
69 8月30日 魔美のサマークッキング もとひら了 塚田庄英 富永貞義
70 9月6日 舞い戻った赤太郎 桶谷顕 高柳哲司 堤規至
71 9月13日 サスペンスゲーム 本郷みつる 林桂子
72 9月20日 感動しない名画 もとひら了 貞光紳也 橋本とよ子
73 10月4日 コスモスの仲間たち 水出弘一 原恵一 高柳哲司 なかじまちゅうじ
74 10月11日 いたずらの報酬 富田祐弘 塚田庄英 高倉佳彦
75 10月18日 アイドル志願 水出弘一 高柳哲司 富永貞義
76 10月25日 過去からの手紙 もとひら了 原恵一 塚田庄英 堤規至
77 11月1日 センチメンタルテレパシー 桶谷顕 本郷みつる 林桂子
78 11月8日 ノンちゃん失踪事件 貞光紳也 橋本とよ子
79 11月15日 エスパー探偵団 もとひら了 高柳哲司 なかじまちゅうじ
80 11月22日 エスパーママ 水出弘一 塚田庄英 高倉佳彦
81 11月29日 想い出を運ぶ鳩 もとひら了 原恵一 高柳哲司 堤規至
82 12月6日 パパの絵、最高! 桶谷顕 貞光紳也 橋本とよ子
83 12月13日 生きがい 水出弘一 高柳哲司 富永貞義
84 12月20日 エスパークリスマス 本郷みつる 林桂子
SP 12月27日 マイエンジェル魔美ちゃん 桶谷顕 塚田庄英 高倉佳彦
85 1989年
1月10日
いじわるお婆ちゃん 富田祐弘 本郷みつる 林桂子
86 1月17日 涙のハードパンチャー 水出弘一 貞光紳也 橋本とよ子
87 1月24日 記者になった魔美 富田祐弘 原恵一 塚田庄英 堤規至
88 1月31日 ターニングポイント 桶谷顕 高柳哲司
89 2月7日 凶銃ムラマサ 貞光紳也 橋本とよ子
90 2月14日 わたし応援します 原恵一 堤規至
91 2月21日 リアリズム殺人事件 もとひら了 塚田庄英
92 2月28日 パパのひな人形 富田祐弘 本郷みつる 林桂子
93 3月7日 佐倉家のクルマ騒動 水出弘一 原恵一 高柳哲司 堤規至
94 3月14日 くたばれ評論家 富田祐弘 貞光紳也 橋本とよ子
95 3月21日 タダより高いものはない 桶谷顕 塚田庄英 堤規至
96 4月20日 俺達TONBI 原恵一
97 4月27日 自転車ラプソディ もとひら了 塚田庄英 高倉佳彦
98 5月4日 消えちゃった超能力 富田祐弘 本郷みつる 林桂子
99 5月11日 狼になりたい 桶谷顕 貞光紳也 川崎逸朗
100 5月25日 微笑みのロングシュート 水出弘一 塚田庄英 堤規至
101 6月1日 魔美に片思い 桶谷顕 原恵一
102 6月8日 竜を釣る少年 富田祐弘 塚田庄英 高倉佳彦
103 6月15日 日曜日のトリック もとひら了 本郷みつる 林桂子
104 6月22日 あぶないテレキネシス 桶谷顕 貞光紳也 川崎逸朗
105 6月29日 六月の恐竜 もとひら了 原恵一 塚田庄英 堤規至
106 7月6日 魔美はペテン師? 富田祐弘 高柳哲司 富永貞義
107 7月13日 プラスチックの貝殻 桶谷顕 本郷みつる 林桂子
108 7月20日 23時55分の反抗 水出弘一 原恵一 高柳哲司 堤規至
109 7月27日 こだわりの壁画 桶谷顕 塚田庄英 高倉佳彦
110 8月3日 恐怖のパーティー もとひら了 高柳哲司
111 8月10日 樹のざわめき 塚田庄英 堤規至
112 8月17日 夏のクリスマスツリー 桶谷顕 貞光紳也 川崎逸朗
113 8月31日 奪われたデビュー もとひら了 本郷みつる 林桂子
114 9月7日 オトメゴコロと腹の虫 桶谷顕 原恵一 高柳哲司 高倉佳彦
115 9月14日 老人と化石 水出弘一 高柳哲司 堤規至
116 9月21日 最終戦 桶谷顕 塚田庄英 高倉佳彦
117 10月12日 恋愛のススメ 本郷みつる 堤規至
118 10月19日 嵐に消えたコンポコ もとひら了 高柳哲司 富永貞義
119 10月26日 動き出した時間 桶谷顕 原恵一 堤規至

映画[編集]

エスパー魔美 星空のダンシングドール」は1988年制作のアニメ映画

上映データ[編集]

公開日
上映時間
1988年(昭和63年) 3月12日 日本 41分
サイズ カラー ビスタビジョン
同時上映 ドラえもん のび太のパラレル西遊記
ウルトラB ブラックホールからの独裁者B・B

解説[編集]

原恵一の劇場作品初監督にして原点とも言うべき作品。子ども受けはあまりよくなかったと言われており、原も『アニメーション監督 原恵一』(晶文社、2005年)に収録されたインタビューで、自分が見た際に観客の子どもが外に出て行ったと語っている[14]。なお魔美の声優である横沢は、併映のドラえもんでドラミの声も担当している。水谷朋子役はパイロットフィルムで主役の魔美を担当した荘真由美が演じている。

原作のエピソード「人形が泣いた!?」をベースにしつつ、こけし座の座長を青年にしたり、人形をなくした少女・めぐみのエピソードといったオリジナル要素を交え、中編として再構成されている。当時、廃止を控えていた宇高連絡船が登場する場面がある。

ストーリー[編集]

ふとしたことから、人形劇団「こけし座」と知り合った魔美は子供達に夢を与える彼らの姿に感動する。翌日、人形をなくして泣いている女の子・めぐみと出会った魔美は人形を探す約束をするが、それにはある秘密があった。魔美はこけし座の青年たちとめぐみに元気をとり戻そうとする。しかし、そのこけし座に危機が訪れる……。

キャスト[編集]

メインキャラクター[編集]
ゲストキャラクター[編集]
半年前に母を亡くし、それ以来家に閉じこもりがちになってしまった少女。
テレビ局に勤める多忙な男。めぐみの父親。
めぐみの面倒を見ている老女。
人形劇団「こけし座」の座長をやっている青年。
こけし座のメンバーの一人。ポニーテールの女性。
こけし座のメンバーの一人。メガネをかけた男。
こけし座のメンバーの一人。太った男。
こけし座のメンバーの一人の女性。

スタッフ[編集]

劇中歌[編集]

使用形態 曲名 作詞 作曲 編曲
オープニングテーマ 不思議Angel 橋本潮 松本一起 奥慶一
エンディングテーマ テレポーテーション–恋の未確認–

CD[編集]

テレポーテーション-恋の未確認-/不思議Angel(1987年4月21日
ドーナツ盤レコード、カセットでの発売。
S.O.S/I Like YouからI Love You(1989年8月1日
CDシングルのほか、ドーナツ盤レコード、カセットも発売された。
エスパー魔美 ESPER MAMI(1989年9月1日
エスパー魔美のテレビアニメおよび劇場映画「星空のダンシングドール」で使われたBGMを収録したCDアルバム。ブックレットには、作品解説のほか、別紙壮一(プロデューサー)、田中公平(音楽)のコメント、曲目解説(メロディナンバーが振られているメロディには、その番号)が掲載されている。
エスパー魔美 オリジナル・サウンド・トラック-完全版-(2001年12月21日
『エスパー魔美 ESPER MAMI』を再構成し復刻したオリジナル音楽集CDと、効果音的に使われたBGM、ブリッジ曲、サブタイトル曲、主題歌のオフボーカルバージョンを収録した(未収録音源盤)CDの2枚組アルバム。2枚とも76分を超すボリュームである。上記CDアルバムのブックレットに掲載されたコンテンツが再録されているほか、エスパー魔美の放映リストも掲載されている。
エスパー魔美 TRIBUTE CD(非売品)
一部ショップでDVD-BOXの予約特典として制作された新録音によるカヴァーバージョン。上・下巻それぞれ一枚用意されており、上巻は植田佳奈による『テレポーテーション-恋の未確認-』のカヴァー、下巻は桃井はるこによる描きおろし(作詞・作曲・編曲)オリジナル楽曲『E.S.P. ~Thanks to Mamichan~』である。

DVD[編集]

アニメのDVD-BOXの上巻が2006年8月4日に、下巻が12月8日にフロンティアワークスより販売されている。

これまでにも「エスパー魔美の全話ソフト化を」という希望は多かったが、権利面や映像の状態などから長年にわたって実現しなかった。上巻では次回予告が未収録となったが、下巻分の次回予告は全話分発見され、下巻には収録。上巻の次回予告は、上下巻の連動応募特典DVDに収録された。

また、2007年11月27日よりDVD単巻の1-5巻(各巻6話ずつ)の発売が開始され、以後翌年2月まで5巻ずつ計20巻が発売された。なお、連動応募特典として、1-10巻の購入でミニブックレット、11-20巻の購入で200頁超特製ブックレット、さらに全巻購入で非売品DVDをプレゼントとの趣旨だが、これらのものはすべてDVD-BOXの特典と同じものである。

テレビ朝日 火曜18:50 - 19:20枠
前番組 番組名 次番組
藤子不二雄劇場
(月 - 金の18:50 - 19:00)
※直前は『忍者ハットリくん
藤子不二雄ワイド
(19:00 - 20:00)
エスパー魔美
(1987.10 - 1989.3)
ピッカピカ音楽館
(月 - 金の18:50 - 19:00)
【『パオパオチャンネル』より独立】
ビートたけしのスポーツ大将(第2期)
(19:00 - 20:00)
【水曜20:00より移動】
テレビ朝日系 木曜19:30 - 20:00枠
ニュースシャトルANN
(月 - 金の19:20 - 20:00)
【18:00に移動】
エスパー魔美
(1989.4 - 10)

ドラマ[編集]

製作がNHK名古屋放送局であることから舞台が東京近郊から名古屋へと変更されている。その他にも原作と異なる設定が多く、原作およびアニメでは事件に関わった人に超能力がばれてしまうことはあったが最後までばれることのなかった両親に最終回にて露見してしまう。

サブキャラクターのキャスト[編集]

  • 高畑 弥生 - 石河美幸
  • 高畑 夏美 - 大倉たから
  • 宮内 俊一郎 - 赤坂晃
  • 白石 多恵子 - 高月あゆみ
  • 松本 優二 - 伊藤隼人
  • 長谷部 太郎 - 伊藤篤史
  • 村田 健 - 濱蔦瑞樹
  • 野辺山 緑 - 佳梯かこ
  • 水谷先生 - 伊沢勉
  • 聖天宮 宣子 - 火田詮子

ゲスト出演者[編集]

  • 川村 幹也 - 東野竜三(第1・3話)
  • 羽左間 美千代 - 李麗仙(第3話)、田島祥子(少女時代、第3話)
  • 立野 正治 - 柾木卓(第3話)、井上駿(少年時代、第3話)
  • 石部 - 横山揮英(第4話)
  • アナウンサー - 黒川慶一(第4・8話)
  • 有原 哲 - 阿部優也(第5話)
  • 八代 佳子 - 森美稚子(第5話)
  • 松下 幸一 - 山科淳司(第6話)
  • 任紀 高志 - 湯原昌幸(第7話)
  • 大山 次郎 - 川本貴浩(第7話)
  • ダブダブラ大統領 - オスマン・サンコン(第8話)
  • ブラック・キューピッド - 伊藤友乃(第8話)
  • 野辺山 カスミ - 山崎直子(第9・10話)

パロディ[編集]

もともと藤子・F・不二雄の作品は、他作品のキャラクターを出演させることが多い。特にドラえもんではその傾向が顕著である。

ドラえもん』てんとう虫コミックス18巻の「ガールフレンドカタログ」ではガールフレンドカタログメーカーから出力された女性のブロマイドの中に魔美と思われる人物が小さく描かれているほか、32巻の「なんでも空港」において、空を飛んでいる魔美が地上に降ろされるシーンがある。また、31巻には「エスパースネ夫」という話がある。

2006年3月6日公開の『ドラえもん のび太の恐竜2006』では人混みの中に魔美と高畑が紛れ込んでいる。

逆に『エスパー魔美』の『うそ×うそ=?』では近所の住民の中にスネ夫やドラえもん、のび太、ジャイアン、静香が登場している。このときスネ夫のみ台詞があり、ワニのことを話している。またアニメ版ではドラえもんのBGMが流れたり、声優の肝付兼太がゲスト参加している。 同じく、『ずっこけお正月』でも近所の子どもとしてジャイアンとスネ夫が登場しているが、こちらはアニメ化されていないエピソードである。

2007年3月10日公開の映画『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』において、作中のテレビアニメ番組として「魔法少女マミ」(魔法の世界では「科学少女マミ」)が描かれ、その主人公として魔美をベースとしたキャラクターが登場した。マミの声を演じたのは瀬那歩美(元祖魔美役であるよこざわけい子が代表を務める事務所に所属している)。明確に魔美をモチーフとしたキャラクターが藤子アニメに登場したのは、本編が終了して以来18年ぶりのこと。

2010年11月19日放送のアニメ、ドラえもん『あやとり世界の王様に』においてモブキャラクターとして登場。クラスメートのノンちゃんといっしょにのび太の活躍に賞賛の拍手を送っていた。

逆に他の漫画家にパロディ化された例として、吾妻ひでお『エスパー三蔵』があり、作中に魔美も1コマだけ登場している。

みのり書房の漫画雑誌『アニパロコミックス』では江口勇が本作のアニパロを執筆している。扱いは高畑のほうが大きく、マイケル・ジャクソンのような外観でマイケル高畑と名乗っている。江口の作品集『本格探偵漫画かおり:江口勇作品集』(1990年、みのり書房)に一部収録。

脚注[編集]

  1. ^ gooランキング 思い出に残る女の子の変身少女キャラクターランキングや2010年に発売されたコンピレーションCD「キラキラ♡魔女っ娘♡cluv」には他の魔法少女とともに魔美もその名を連ねている。
  2. ^ 小学館コロコロ文庫版単行本第1巻では森下一仁により「下手というより、殺人的な食べ物しか作れない」と解説されている。作中では調理中に爆発事故を起こした(『エスパーコック』)。
  3. ^ 高畑から「価値観の相違」について教えられたときは「カニ缶」と間違って覚えていた。
  4. ^ エスパー魔美の仁丹消費量を検証してみた(Excite コネタ)
  5. ^ 『ドキドキ土器の巻』『ここ掘れフャンフャンの巻』
  6. ^ 『サブローは鉄砲玉の巻』
  7. ^ 『エスパー危機一髪の巻』
  8. ^ 『名犬コンポコポンの巻』
  9. ^ 藤子・F・不二雄大全集 エスパー魔美 第1巻の原による解説、p363。
  10. ^ 第108話「23時55分の反抗」
  11. ^ 第101話「魔美に片思い」
  12. ^ 『エスパーはだれ?の巻』『勉強もあるのダの巻』など
  13. ^ 『リアリズム殺人事件の巻』
  14. ^ 『アニメーション監督 原恵一』P35。原は「その頃から大人の人が涙ぐんでくれるのを見かけました」とも述べている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]