ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険

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ドラえもん
のび太の南極カチコチ大冒険
Doraemon the Movie 2017
Nobita's Great Adventure in the Antarctic Kachi Kochi
監督 高橋敦史
脚本 高橋敦史
原作 藤子・F・不二雄
出演者 レギュラー
水田わさび
大原めぐみ
かかずゆみ
木村昴
関智一
ゲスト
釘宮理恵
浪川大輔
浅田舞
織田信成
サバンナ
平原綾香
音楽 沢田完
主題歌 平井堅「僕の心をつくってよ」
製作会社 映画ドラえもん製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2017年3月4日
ベトナムの旗 2017年5月26日
中華人民共和国の旗 2017年5月30日
シンガポールの旗 2017年6月15日
マレーシアの旗 2017年6月29日
香港の旗マカオの旗 2017年8月3日
大韓民国の旗 2017年8月10日[1]
中華民国の旗 2017年8月25日
タイ王国の旗 2017年-月-日
上映時間 101分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 44.3億円[2]
前作 ドラえもん 新・のび太の日本誕生
次作 ドラえもん のび太の宝島
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ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(ドラえもん のびたのなんきょくカチコチだいぼうけん)は、2017年3月4日に公開された日本アニメ映画映画ドラえもんシリーズ通算第37作(アニメ第2作2期シリーズ第12作)[3]

舞台となった南極大陸の衛星写真

キャッチコピーは「小さなきっかけが、壮大な冒険のはじまりだった。」「その友情は、10万年先まで凍らない。」「10万年後に助けてくれ。」「氷は透明なタイムマシンなんだ。」「時を超えるのが、友情だろ。」「リングは、ひとつ。救いたい星は、ふたつ。」「本当の友だちと、ニセモノの友だち。何が違うんだろう。」「7億年前にあったことは、明日あっても不思議じゃないんだ。

概要[編集]

シリーズとしては初の南極を舞台にしている。『ドラえもん のび太の宇宙英雄記』(2015年)以来2年ぶりのオリジナル作品となる。原案はてんとう虫コミックスドラえもん』18巻収録作品「大氷山の小さな家」。

沿革[編集]

  • 2016年7月15日 - 正式に公開決定の旨が発表され、公式ホームページが開設された。
  • 2016年7月22日 - 予告編がテレビアニメ内で初公開され、直後の午後7時半には公式ホームページでも公開が開始された(それと同時に公式YouTubeでも公開[4])。
  • 2016年10月28日 - ゲスト声優が発表(後述)。
  • 2016年12月1日 - 主題歌アーティストが平井堅であることが発表された[5]
  • 2016年12月2日 - 予告編第2弾が公開[6]
  • 2016年12月10日 - 公式ホームページがリニューアル。

ゲスト声優[編集]

ゲスト声優は元フィギュアスケーターの浅田舞織田信成お笑いコンビサバンナの4人。浅田と織田はパオパオの声を担当する他に本作を応援する「南極カチコチ隊」に就任。応援ソングの「パオパオダンス」がテレビアニメ『ドラえもん』のエンディングテーマとして2016年10月28日より放送中[7]、公式YouTubeでも映像が公開された[8]

おまけ映像[編集]

第2期の映画では恒例となっている、エンドロール後のおまけ映像の内容では、海賊帽を被ったドラえもんが登場した上、「航海(数秒後“公開”に変化する)決定」と表示された。2017年6月14日に最新作のタイトルが『ドラえもん のび太の宝島』であることが発表された。

興行成績 [編集]

4月16日までの44日間で動員365万6559人、興収41億4795万7300円を記録(東宝調べ)し、アニメ第2作2期シリーズとしては最高記録であった『新・のび太の日本誕生』(2016年)の41億2000万円を上回った[9]。最終興行収入は44億3000万円となった[10]

あらすじ[編集]

夏の暑さに耐えかねたのび太たち。ある日、ドラミから22世紀の占いでドラえもんは氷難で最悪な一週間になるから氷に近づくと忠告されるも占いを信じないドラえもん達は向かったのは、南太平洋に浮かぶ巨大な氷山。ひみつ道具「氷細工ごて」で遊園地を作っていたのび太たちは、氷漬けになっている不思議な腕輪(リング)を見つける。調べてみたところ、腕輪(リング)が埋まったのは、人が住んでいるはずもない10万年前の南極だった。腕輪(リング)の落とし主を探して南極へと向かうドラえもんたち。その前に、氷の下に閉ざされた巨大な都市遺跡が姿を現す。「10万年前に行って、落とし物を届けよう!」と、ひみつ道具「タイムベルト」で10万年前に向かうドラえもんたち。そこで、凍りついてしまった自分たちの星を救うため、宇宙を旅し、腕輪(リング)の謎を追う少女カーラとヒャッコイ博士に出会う。そして、腕輪(リング)を巡り、ドラえもんたちは、地球が凍結する危機に直面する。

声の出演[編集]

ゲストキャラクター[編集]

カーラ
- 釘宮理恵
凍り付いた故郷のヒョーガヒョーガ星を救うために必要な腕輪(リング)を探す旅に出て、10万年前の地球を訪れた少女。
ヒャッコイ博士
声 - 浪川大輔
カーラと共に地球を訪れた博士。右足を骨折しており、絶対安静にしているようカーラに言われているが、彼女に内緒で「サバイバルスーツ」という防寒服を着て度々、遺跡の調査を行っている。
パオパオ
声 - 浅田舞織田信成
ゾウに似た2本足の動物。黄色い個体と緑色の個体がおり、マンモス型で空は飛べない。
モフスケ / ユカタン
声 - 遠藤綾 / 東山奈央
パオパオの個体で、モフスケは現代の南極に氷漬けになっていた個体でドラえもん達に解凍され10万年前に一緒にタイムスリップする。
「モフスケ」の名前は、のび太が「(体が)モフモフしているから」という理由で付けたもの。のび太がカーラと初めて出会った際にカーラはのび太のモフスケを見て、ユカタンの弟に似ているけど耳の形と色が違うと発言していた。映画終盤でモフスケはドラえもんが10万年前に博士のカバンを預けて冬眠させたユカタンだと判明した。色が違うのは冬眠している間に変色したためであった。このためのび太達はカバンに入っていた予備のタイムベルトの電池で、10万年前にドラえもんを助けに戻る事が出来た。
オクトゴン
声 - 八木真澄サバンナ
古代の遺跡を守るタコの石像で弱点は音。ツボをかぶったような姿をしている。体内から毒液をだす。
ヤミテム
声 - 高橋茂雄(サバンナ)
オクトゴンと同じく遺跡を守るペンギンの形をした石像で、姿を変える事が出来る。その能力でドラえもんに変身しており、現代の南極のシーンでもドラえもんに変身した状態で氷漬けになっていた。
ブリザーガ
声(カーラの回想シーンの歌声) - 平原綾香
全身が氷で造られている巨大な石像。
元々は、カーラ達の故郷であるヒョーガヒョーガ星の地下深くに封印されていたが、ある日、ふとした切っ掛けで封印が解かれた。口から惑星をも凍り付かせる程の強力な冷凍ビームを放ち、カーラ達はブリザーガによってヒョーガヒョーガ星を凍りづけにされた為、故郷を離れなければならなくなった。

登場ひみつ道具[編集]

スタッフ[編集]

2013年からテレビアニメの絵コンテ・演出・脚本・原画を担当している高橋敦史が映画ドラえもんシリーズ初監督を務める。高橋は脚本も担当し、前作『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(2016年)に続いて第2期映画シリーズとしては3作目の監督が脚本を務める作品となった。作画面ではキャラクターデザインが『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(2013年)より担当してきた丸山宏一から清水洋に交代している。清水は作画監督も担当している。また、イラストレーターのヒョーゴノスケが起用されており、丹地陽子と共同でイメージボードなどを手がける[11]

  • 原作 - 藤子・F・不二雄
  • 監督・脚本・絵コンテ・演出 - 高橋敦史
  • 脚本原案 - 藤子プロ
  • 脚本協力 - 角山祥道、与口奈津江
  • 演出助手 - 志賀翔子
  • イメージボード - ヒョーゴノスケ、丹地陽子
  • キャラクターデザイン - 清水洋
  • 作画監督 - 清水洋、丸山宏一、山川浩臣、桝田浩史、茂木琢次
  • プロップデザイン - 鈴木勤
  • 美術設定 - 池田祐二
  • 美術監督 - 高木佐和子
  • 撮影監督 - 末弘孝史
  • 撮影特殊効果 - 大矢創太
  • 編集 - 小島俊彦
  • 録音監督 - 田中章喜
  • 効果 - 糸川幸良
  • 音楽 - 沢田完
  • チーフプロデューサー - 大倉俊輔、大金修一
  • 動画検査 - 屋宜優
  • 色彩設計 - 松谷早苗
  • 色彩設計補佐 - 戸部弥生、大金紀子、稲村智子、今泉ひろみ、助川佳代子
  • 色指定・検査 - 倉内美幸
  • 音楽協力 - テレビ朝日ミュージョン
  • 編集スタジオ - 岡安プロモーション
  • 編集助手 - 藤本理子、山田健太郎
  • 取材協力 - 三浦英樹(第56次日本南極地域観測隊 越冬隊隊長)、浅野良子(第56次日本南極地域観測隊 越冬隊隊員)
  • パオパオダンス振付 - 西村郁子
  • まんが協力 - むぎわらしんたろう
  • まんが原案協力 - 高橋茂雄(サバンナ)
  • おまけ映像 - 今井一暁、亀田祥倫、杉崎聡、増泉路子
  • 制作進行 - 新崇雄、佐藤大真、田原麻美、篠田宇俊、新垣貴大、小笠原卓也
  • 制作デスク - 中村和喜、武井健、落合竜太郎
  • プロデューサー - 高橋麗奈、吉田健司、滑川親吾、松井聡
  • テレビアニメプロデューサー - 白倉由紀子、河西麻利子
  • 製作 - 藤子プロ小学館テレビ朝日シンエイ動画ADKShoPro
  • 配給 - 東宝

主題歌[編集]

オープニングテーマ「夢をかなえてドラえもん
作詞・作曲 - 黒須克彦 / 編曲 - 大久保薫 / 歌 - mao / コーラス - ひまわりキッズ(日本コロムビア

今作ではオープニングが物語の一部となっており独立したオープニングになっていない。

エンディングテーマ「僕の心をつくってよ」
作詞・作曲・歌 - 平井堅 / 編曲 - 亀田誠治アリオラジャパン
劇中歌
「パオパオダンス」
作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 沢田完 / 歌 - 杉並児童合唱団

評価[編集]

評論家の岡田斗司夫は本作をラヴクラフトの『狂気の山脈にて』の翻案ではないかと指摘した上で、それをドラえもん作品に落とし込んだ素晴らしい作品だと評価した。脚本がガッチリ詰まっていて、伏線を見逃すと話が分からなくなる大人向けの話、見に来た子供たちが泣き叫んでいたほどなので、ドラえもん映画としてはどうかと思うがクトゥルフ神話としては素晴らしい作品なので是非見て欲しいと語っている[12]

関連企画[編集]

漫画版[編集]

『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 ギャグ編』のタイトルで『月刊コロコロコミック』2016年12月号より連載開始。執筆はむぎわらしんたろう。また、「協力」としてサバンナ高橋茂雄の名前が記載されている。内容は従来の大長編ではなく、タイトルに「ギャグ編」とあるように4コマギャグ漫画形式となっている。この作品は単行本化されておらず、オリジナル版初の漫画単行本がない作品となった。

家庭用ゲーム[編集]

ニンテンドー3DSゲーム「ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」が2017年3月2日にフリュー株式会社より発売された[13]

きみのパオパオコンテスト[編集]

ドラえもんジェット[編集]

JAL ドラえもんJET(タイアップ企画)

2016年12月30日の羽田福岡行きJL331便にて就航し、2017年5月下旬まで国内線で運航される予定である。なおこれとは別に国際線にて2016年9月より2017年3月まで「JAL ドラえもんJET」が運航されている。機材はボーイング767-300ERのJA622Jで、機体後方に映画の衣装を着たドラえもんが描かれているほか、「JAL ドラえもんJET」同様に後方の乗降扉がどこでもドアに見立てられてピンク色に塗装される。

脚注[編集]

注釈[編集]

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  1. ^ 『夢をかなえてドラえもん』が流れている場面で、ドラえもんが氷の遊具を動かす為に使用。2017年4月7日に放送された『ドラえもん』の本作のOP映像でも確認出来る。
  2. ^ ヤミテムが変身した偽ドラえもんが出した他、着せかえカメラなど多数の道具が積み上がっているシーンがある。

出典[編集]

  1. ^ 극장판 도라에몽:진구의 남극 꽁꽁 대모험”. ネイバー映画. 2017年7月8日閲覧。
  2. ^ 2017年 上半期作品別興行収入(10億円以上)
  3. ^ “「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」2017年春公開、予告編が解禁”. 映画ナタリー. (2016年7月25日). http://natalie.mu/eiga/news/195714 2016年7月25日閲覧。 
  4. ^ [のび太の南極カチコチ大冒険]予告編
  5. ^ “「僕でいいの?」平井堅がドラえもん映画に主題歌提供、初対面も果たす”. 音楽ナタリー. (2016年12月1日). http://natalie.mu/music/news/211424 2016年12月1日閲覧。 
  6. ^ [のび太の南極カチコチ大冒険]予告編2
  7. ^ “浅田舞、織田信成が「ドラえもん」で声優デビューへ”. 日刊スポーツ. (2016年10月28日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1730198.html 2016年10月28日閲覧。 
  8. ^ [のび太の南極カチコチ大冒険]パオパオダンス
  9. ^ 『映画ドラえもん』最新作41億円突破、新シリーズ興収記録を2年連続更新”. ORICON STYLE (2017年4月17日). 2017年4月17日閲覧。
  10. ^ 2017年 上半期作品別興行収入(10億円以上)
  11. ^ ヒョーゴノスケのTwitter 2016年7月15日 0:20の発言
  12. ^ 岡田斗司夫の毎日ブロマガ「SAN値ピンチ!?素晴らしいクトゥルフ神話だった『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』」岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017-05-03
  13. ^ ゲーム ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 - フリュー株式会社”. フリュー. 2017年2月26日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

映画