フクちゃん

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フクちゃんは、横山隆一による日本漫画作品シリーズと、それを原作とした映画アニメーション作品および、作品内に登場する架空の人物の名称である。

概要[編集]

キャラクターとしてのフクちゃんは、1936年昭和11年)1月25日東京朝日新聞(現:朝日新聞東京本社)で始まった連載4コマ漫画江戸っ子健ちゃん』(資料により『江戸ッ子健ちゃん』の表記あり)の脇役として登場した[1]。着物に下駄、大きな学生帽という容姿の幼い男の子で、やがて主人公の健ちゃんよりも人気が出た[2]ため、改題のうえ、フクちゃんを主人公に昇格させた(スピンオフ作品)。その後も『フクちゃん』シリーズは、連載媒体を幾度か変えながら、1971年(昭和46年)まで長期にわたり連載された(#掲載媒体・タイトルの変遷参照)。

フクちゃんの名は漫画家・横井福次郎の「福」から来ている[3][2][4]。フクちゃんは元々、学生帽を被っていなかった。前作『江戸っ子健ちゃん』の初期、大学受験のために健ちゃん宅に居候していた「チカスケ」という登場人物が、合格するために自分を追い込むつもりで先に学生帽を買ったが受験に失敗し、進学を断念して帰郷することになったため、フクちゃんがそれを譲り受けて以来、トレードマークになったものである[2](テレビアニメ版での設定は後述)。

ストーリーは基本的に、フクちゃんとその家族や友達のほのぼのした生活を描いている。作中の登場人物が年を取る事はない(「サザエさん時空」)。

あらすじ[編集]

東京の下町に住む少年・フクちゃんは、ある日親戚のおじいさんの家に養子に貰われる。おじいさんの家は大富豪で、フクちゃんはそこの跡取り息子として迎えられた。そこへ、フクちゃんの家庭教師として九州出身のバンカラ学生・アラクマが登場。やがて金持ち暮らしに飽きたおじいさんは、屋敷を福祉施設に改築し、一般に開放。自身はフクちゃん、アラクマと共に長屋に移住し、普通の小市民としての3人の生活がスタートした(同時に剃髭し、身なりもお馴染みのアルファベット柄の着物姿となる)。戦時中は時節柄国防ネタが多く、戦後は一転して世相を交えながらも牧歌的な子供中心の世界が描かれた。

長期連載新聞漫画では『サザエさん』等のように明確にストーリーを完結させた最終回が描かれないまま、作者の死亡、掲載紙変更、休載などから尻切れトンボ的に連載終了となることが多い中、『フクちゃん』はきちんとした完結によって連載を終えた数少ない例である(『フジ三太郎』『ほのぼの君』『アサッテ君』と同様)。最終回間近には、

  1. フクちゃんの実父が戦後台湾に渡り、実業家として成功した事を知ったおじいさんは、フクちゃんに台湾行きを薦めるが、フクちゃんは「おじいさんがおとうさんだ」と言ってこれを拒む。
  2. サラリーマンとなったアラクマも結婚する事となり、密かにアラクマを想っていたナミコが失恋の旅に出る。

といったストーリーが展開された。

掲載媒体・タイトルの変遷[編集]

[1]

  • 東京朝日新聞朝日新聞1936年10月1日 - 1944年3月4日) - 当初は「養子のフクチャン」の題で開始。大阪朝日新聞にも数日遅れで掲載された。何度か改題されたほか、作者の事情で連載を打ち切っていた時期もあった。セリフはすべてカタカナ書き。おじいさんの着物の柄は途中からアルファベットから算用数字に代わった。
    • 養子ノフクチャン(1936年10月1日 - 1937年7月31日) - 夕刊掲載。
    • 末ッコゴロチャン(1937年8月1日 - 1937年12月31日) - この作品から朝刊掲載。近所の友達・ゴロちゃんが主人公のスピンオフ作品。しかしフクちゃんも頻繁に登場しており、内容はほとんど変わりがなかった。
    • フクチャン部隊(1938年1月1日 - 1939年7月6日) - 朝刊連載。主役をフクちゃんに戻す。
    • コドモ指南アラクマ道場(1939年7月7日 - 1939年12月31日) - 朝刊連載。主役にアラクマを据えたスピンオフ作品。アラクマ主宰の「アラクマ道場」でフクちゃん達が稽古に励む。
    • ススメ! フクチャン(1940年1月1日 - 1941年12月31日) - 朝刊連載。再度主役をフクちゃんに戻す。
    • フクチャン実践(1942年1月1日 - 1941年12月18日) - 朝刊連載。ネタの多くが戦時下向けに。最終回は「みんな海外に行く時代」「ここも狭い」とフクちゃんがコマを飛び出し、ここで一度打ち切られる。
    • ジャバノフクチャン(1942年6月23日 - 1942年8月23日) - 7月22日までは挿絵が描かれた海外レポート。同年8月1日に3コマ物の漫画になり、ジャバ(ジャワ島)で原住民と共に暮らすフクちゃんが描かれた。
    • フクチャン従軍記(1942年9月8日 - 1942年9月13日) - 再び挿絵が描かれた戦時レポートに。
    • フクチャンかへる(1942年9月15日 - 1942年9月20日) - ジャバから日本へ帰るフクちゃんを描いた4コマ。
    • フクチャン(1942年9月22日 - 1943年12月31日) - 朝刊連載。再びフクちゃんを主役に据えた通常の4コマに戻る。
    • フクチャン大東亜コドモカイギ(1944年1月1日 - 1944年1月2日) - 2日間掲載の短編漫画。大東亜共栄圏下の子供達が会議する。日本代表はフクちゃん。
    • フクチャンレンセイノ巻(1944年1月4日 - 1944年1月29日) - フクちゃん達も練成を行うことに。1月18日までは朝刊に、1月19日より夕刊に掲載された。最終回は戦闘機に乗り、そのまま下記「ソラノ巻」に改題された。
    • フクチャンソラノ巻(1944年1月31日 - 1944年3月4日) - 夕刊連載。戦闘機に乗ったフクちゃんの活躍を描く。「疎開」する名目で打ち切られた。
  • 防衛新聞(1945年4月18日 - 1945年5月8日 以降不明)
    • 防衛フクチャン[5]
  • 共同通信配信(1946年 - 1947年[2]
  • サンデー毎日1950年9月 - 1951年9月)
    • デンスケ★フクちゃん - 横山作の『デンスケ』と共演させた作品。
  • 毎日新聞1956年1月1日 - 1971年5月31日
    • フクちゃん - 朝刊連載。最終回を描いたペンは長谷川町子に贈られた。

実写映画[編集]

1936年(昭和11年)12月に公開された『江戸っ子健ちゃん』を原作とする実写映画『江戸ッ子健ちゃん』がフクちゃんシリーズの最初の映像化作品で、フクちゃんを演じたのは子役時代の中村メイコだった。

劇場用アニメ[編集]

第二次世界大戦中、松竹動画研究所によりアニメーション映画『フクチャンの奇襲』(1942年)、『フクチャンの増産部隊』(1943年)、『フクチャンの潜水艦』(1944年)の3作品が制作される。原作者の横山自身も脚本や演出に関わった[6]

1962年(昭和37年)には、横山隆一主催のアニメプロ「おとぎプロダクション」製作による長編オムニバスアニメーション映画『おとぎの世界旅行』の中で、『ロケット・フクちゃん』として登場している。

ラジオドラマ[編集]

1956年(昭和31年)に、文化放送でラジオドラマ『フクちゃん』が放送された。主役フクちゃんの声は竹尾智晴(中尾隆聖)が5歳で演じ、彼のデビュー作となった。

テレビアニメ[編集]

1982年(昭和57年)11月2日から、テレビアニメ版『フクちゃん』がテレビ朝日系で放送開始。アニメーション制作はシンエイ動画、1回2話放送で全71回142話。現代風にアレンジ(個々の人物設定も原作と異なる)されて、1984年(昭和59年)3月27日まで約1年半に亘って続いた。第46話「お母さん大きらい」では当時テレビ朝日で放送されていた『宇宙刑事シャリバン』が登場する。

スタッフ[編集]

各話リスト[編集]

話数 初回放送日 サブタイトル
1 1982年
11月2日
とこやさんイヤーン / お姉ちゃん大好き
2 11月9日 ぼくかぜひきたい / うそはこりごり
3 11月16日 クッキーこわいぞ / どぎゃんハイキング
4 11月23日 ぼくの下駄ヤーイ / スターになりたい
5 11月30日 いたずら大進撃! / 男ってつらいや
6 12月7日 物干竿が化けた!! / 火の用心カチカチ
7 12月14日 雪国ゆき冒険旅行 / マラソンいやーん
8 12月21日 意地っぱりどっち / サンタはだーれ?
9 12月28日 じゃま者集まれ! / 二人だけの忘年会
10 1983年
1月11日
小さい正月みつけた / だめ犬ゴンベェ
11 1月18日 スケートスイスイ / 落とし物どこだ?
12 1月25日 ぼく, 名探偵だーい / チンチンドンドン
13 2月1日 ラブレターは誰に / 迷子って楽しいな
14 2月8日 ぼくモテちゃった / ぼくホームラン王
15 2月15日 ぼく横綱だーい!! / お別れクミちゃん
16 2月22日 お嫁に行かないで / お使いは疲れるね
17 3月1日 町の子山の子 / 負けるなドスコイ
18 3月8日 先生に嫌われた? / 急行電車いゃーん
19 3月15日 警察って楽しいや / 走れ! きかんしゃ
20 3月22日 ぼく弟がほしいな / キヨちゃんの鳥
21 3月29日 サクラが咲いたョ / 宝物みーつけた!
22 4月5日 なんでもお駄賃 / お嫁さん探そうよ
23 4月12日 エーお笑いを一席 / お母さん大きらい
24 4月19日 親子げんか大嫌い / 学校どんなとこ?
25 4月26日 ぼくお手伝いさんよ / 星占いイヤーン
26 5月3日 泳げ! コイノボリ / あべこべこわい
27 5月10日 英語はペラペラ / デートのおじゃま
28 5月17日 おさわがせ結婚式 / 雨・雨ふれふれ
29 5月24日 はじめての潮干狩 / 邪魔者は追い出せ
30 5月31日 シチ公は友だち / ナミ子におまかせ
31 6月7日 人質がいっぱい / えんそく楽しいな
32 6月14日 ぼくらは悪い子団 / ボクとなりのこ
33 6月21日 夜更かしいいなあ / 野菜畑で大発見!
34 6月28日 プロレス見たいな / まいごのカブト虫
35 7月5日 子猫いりませんか / ミス七夕だーれ?
36 7月12日 ぼくオバケだぞ!! / 早起き大作戦
37 7月19日 おねだりキャンプ / がんばれみそっかす
38 7月26日 がんばれ水泳大会 / 図書館は遊び場!?
39 8月2日 なくなお巡さん / ボクによく似た子
40 8月9日 省ネエでラクチン / お泊り会だーい
41 8月16日 太鼓たたいて盆踊り / 青い目のお友だち
42 8月23日 ゴンベェの子守唄 / 汗かけばすっきり
43 8月30日 お母さんの夏休み / いい絵どんな絵?
44 9月6日 食い逃げ用心棒 / 花火がポーン!
45 9月13日 嘘つきキヨちゃん / とんだプレゼント
46 9月20日 こんにちはご先祖様 / 十五夜のウサギだい
47 9月27日 泣いたえらい先生 / ぼくだれ似かな
48 10月11日 モテモテお巡りさん / ぼくはカメラマン
49 10月18日 ぼく応援団長だい / じっとガマンの子
50 10月25日 ぼく発明家だーい / 幼稚園きらいな子
51 11月1日 シチ公はよわむし / みたい夢見たい
52 11月8日 似顔絵で犯人捜し / 負けてくやしいよ
53 11月15日 お人形はどこだ? / お見舞来ないで
54 11月22日 ママたちはみえっぱり / 手袋なんかいらないや
55 11月29日 悩みごと何でもこい! / 男の子色 女の子色
56 12月6日 どじなお巡りさん / いじわる大工さん
57 12月13日 スパイから逃げろ / ぬいぐるみの秘密
58 12月20日 ガン太一家の陰謀 / X’マス大パーティー
59 12月27日 寒さを吹きとばせ / カラスつかまえた
60 1984年
1月10日
あの夢この夢ぼくの夢 / クミちゃん大変身
61 1月17日 お巡りさんは親孝行? / 注射のおつきあい
62 1月24日 わんぱくスキー場 / おさわがせ偉い賞
63 1月31日 ごまかして損しちゃった / 留守番イヤーン!
64 2月7日 お母さんの学校?! / ちびっこ事件記者
65 2月14日 ライバルはキヨちゃん / オウムといじわるな子
66 2月21日 悪ガキ隊をやっつけろ / 常識をぶっとばせ!
67 2月28日 お巡りさんは出前持ち / かわいい顔ですぐゴツン
68 3月6日 悪ガキ隊の逆襲 / 天才教育イヤーン
69 3月13日 そっくりは喧嘩のもと / なんでも一番のり
70 3月20日 スッポンポン大作戦 / ようちえん大脱走
71 3月27日 言いっこなしだよ / 一番すきなのだあれ

ネット局[編集]

  • 同時ネット局
テレビ朝日、北海道テレビ山形放送東日本放送福島放送新潟総合テレビフジテレビ系列とのクロスネット)→新潟テレビ211983年10月より)、テレビ信州静岡けんみんテレビ名古屋テレビ朝日放送広島ホームテレビ瀬戸内海放送九州朝日放送鹿児島放送
  • 遅れネット局
秋田放送四国放送南海放送高知放送(いずれも日本テレビ系列)、岩手放送テレビ山梨山陰放送長崎放送宮崎放送琉球放送(いずれもTBS系列)、石川テレビ福井テレビ(いずれもフジテレビ系列)、青森放送山口放送テレビ熊本テレビ大分(いずれも他系列をメインとしたテレビ朝日系列とのクロスネット)

ネット局について[編集]

※新潟総合テレビはテレビ朝日系列とのクロスネット局時代に、同時ネットで放送していた。
※日本テレビ系列とのクロスネット局では、山形放送・テレビ信州が同時ネット、青森放送と山口放送が遅れネットで放送したが、山陰準広域圏では日本海テレビの編成上の都合により山陰放送に移譲された。
※フジテレビ系列とのクロスネット局では、テレビ熊本とテレビ大分は遅れネットで放送していた一方、秋田県・宮崎県では秋田テレビテレビ宮崎の編成上の都合により秋田放送・宮崎放送に移譲された。

テレビアニメ版の登場人物と設定・原作との相違点[編集]

声優と各キャラクターの説明はシンエイ動画版アニメによる。

福山 福一(ふくやま ふくいち)
声 - 坂本千夏
通称 - フクちゃん。5歳。坊主頭、着物に下駄と大学帽という姿で、毎日元気に遊んで暮らしている。
シンエイ版アニメでの設定
幼稚園の年長児という設定が加わる。当初、普通の幼稚園児の服装・髪型だったフクちゃんが、七五三の準備のため床屋に行くが、うっかり丸坊主にされてしまう。その自分の姿を見てショックを受けて籠った納戸で、父の太郎が学生時代使用していた学帽と、幼少時代の福太郎のお下がりの着物を見つける。これが七五三の衣装として面白いという事で、学帽と着物、前掛けを着用するスタイルに決まってしまった。だが、七五三が終わっても本人がこのスタイルをすっかり気に入ってトレードマークになってしまったという設定である。物事を強調する時に語尾に発する「~だい」と、困った時発する「イヤ~ン」が口癖で、元気あふれる笑顔といつも下駄を履いている裸足、そして「イヤ~ン」と言いながら学帽で顔を隠しながら恥ずかしがる姿がチャームポイント。
福山 福太郎(ふくやま ふくたろう)
声 - 田崎潤
フクちゃんの祖父で、73歳。フクちゃんの母である花子の父にあたる(原作ではフクちゃんの伯父。フクちゃんはおじいさんと呼んでいるが、本当は伯父にあたる)。大金持ちであったが、その生活を捨てた自由人。頑固者だが、意外と新し物好き。孫のフクちゃんにはいつも振り回されている。
荒熊 寛一(あらくま かんいち)
声 - 田中崇→銀河万丈[7]
通称 - アラクマさん。九州出身。福山家の遠い親戚で、福山家に居候している。売れない漫画家。柔道をたしなむ。
清水 キヨシ(しみず キヨシ)
声 - 桂玲子
通称 - キヨちゃん。フクちゃんの友達で、近所の陶器店に住む3歳の幼児。いつもフクちゃんと行動を共にしている。時折無鉄砲な行動に出て、周囲を驚かすことが多い。
清水 ナミコ(しみず ナミコ)
声 - 山田栄子
キヨちゃんの姉で、学生。勝気で男勝り。荒熊に密かに片思いをしている。
福山 太郎(ふくやま たろう)
声 - 津村鷹志
フクちゃんの父。婿養子のサラリーマン。アニメオリジナルキャラ。
福山 花子(ふくやま はなこ)
声 - 川島千代子
フクちゃんの母。ごく普通の専業主婦。アニメオリジナルキャラ。
丸井 クミコ(まるい クミコ)
声 - 栗葉子
通称 - クミちゃん。フクちゃんと同じ幼稚園に通っている友達で、ちょっとませた女の子。アニメオリジナルキャラ。
花野 ユカリ(はなの ユカリ)
声 - 麻丘あゆ美
福山家の隣に住む女性。父は花野耕作という大学教授。美人で優しく、アラクマさんやフクちゃんに慕われる。アニメオリジナルキャラ。
シチ公(シチこう)
福山家の飼い犬で、いつもフクちゃんについて歩く。
ガン太(ガンた)
声 - 青木和代
福山家の近所の太ったガキ大将。フクちゃんに意地悪をして喜んでいることもあれば、時には遊び相手になったり、ピンチの時は守ってくれたりと実は頼りになる少年。
ドシャ子(ドシャこ)
声 - 山田栄子
ガチャ代(ガチャよ)
声 - 鈴木みえ
ガン太の双子の妹。兄に似てお転婆。双子のため、周囲から見分けを付けてもらえないのが悩み。「アカチバラチ」[8]が口癖。
健ちゃん(けんちゃん)
声 - 高木早苗
名の通り、『江戸っ子健ちゃん』からのキャラクター。しっかり者の小学生。フクちゃんやその他の未就学児に慕われている近所のお兄さん的存在。アニメではガン太等の存在でやや影が薄い。
茶刈 デン助(ちゃかり デンすけ)
声 - 辻シゲル→辻三太郎[7]
町のお巡りさん。同じ横山作品『デンスケ』からのスピンオフキャラ。

キャラクター展開[編集]

レコード[編集]

映画『フクチャンの潜水艦』に関連するもの
テレビアニメ版に関連するもの

全て日本コロムビアから発売されたEPレコード

  • ぼく、フクちゃんだい!/明日天気になあれ(CK-667)
  • フクちゃんのゲタ音頭/フクちゃんポルカ(CK-686)
  • フクちゃん体操/フクちゃんの応援歌(CK-895)

広告[編集]

1962年(昭和37年)から1988年(昭和63年)まで石川県金沢市の酒蔵、福光屋の日本酒「福正宗」の広告キャラクターとして「フクちゃんフクマサもってきて」のコピーとともに新聞広告、テレビCM(モノクロアニメ)や販促商品に使用された。フクちゃん本編や横山自身は、石川県および金沢市、福光屋にゆかりはなく、単に名前の「フク」が同じである事からの起用。現在でも、石川県や富山県の各地に、フクちゃんをあしらったホーロー看板が残っている[2]

タイアップ商品[編集]

テレビアニメ版が放映されていた1983年(昭和58年)頃に、以下の商品が発売されている。

  • 東海漬物から、「フクちゃん」という福神漬が発売されている。パッケージにはフクちゃんの姿も描かれており、アニメCMも放映された。
  • エポック社より以下のキャラクター玩具が発売されている。
    • フクちゃん ジャラポンゲーム - いわゆるポンジャンのテーブルゲーム。
    • フクちゃんのおばけなんかこわくない - 電子ゲーム。同社より発売されていた電子ゲーム「モンスターパニック」をフクちゃんのキャラクターにしたもの。

エピソード[編集]

  • 手塚治虫は、少年時代、通学に使う電車の窓が湿気で曇った際、その車両の窓ガラス一面に指でフクちゃんの似顔絵を描き、「フクちゃん列車」に仕立てて級友を沸かせたことがある。後年、手塚が横山の家を表敬訪問した際、横山の子供たちは有名な漫画家である手塚が自分の父に丁寧に接しているのを見て、横山の漫画家としての偉業を実感したという[9]
  • 太平洋戦争中、日本陸軍飛行第二四四戦隊明野教導飛行師団ジャワ島に展開していた鹵獲機調査班などの所属機には、報道班員を務めていた横山の手によってフクちゃんのノーズアートが描かれ、それらの機体は隊内で人気を博したという[10]
  • かつてフクちゃんは、早稲田大学の応援マスコットとしてさかんに使用されていた(六大学野球早慶戦など)。1950年頃に、使用を横山が承諾したことで実現したという[1]

小惑星「フクちゃん」[編集]

横山と同じ高知市出身の天文家関勉は、1997年平成9年)に発見した小惑星(仮符号:1997 WB30)に、この漫画にちなみ「フクちゃん(Fukuchan)」(39809)と命名。2004年(平成16年)5月16日までに国際天文学連合小惑星センターアメリカ)に登録された。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 昭和に元気を振りまいた国民的マンガ 横山隆一『フクちゃん』 電子化記念特集 eBookJapan
  2. ^ a b c d e 『昭和新聞漫画史 笑いと風刺でつづる世相100年』毎日新聞社「別冊一億人の昭和史」、1981年 pp.32-39
  3. ^ 清水勲編『戦後漫画のトップランナー 横井福次郎 -手塚治虫もひれ伏した天才漫画家の軌跡-』臨川書店、2007年 ISBN 978-4653040156 197頁
  4. ^ 『江戸っ子健ちゃん』には、横井に由来するフクちゃんの他にも、清水崑に由来するコンちゃん、近藤日出造に由来するヒデちゃん、杉浦幸雄に由来するユキちゃんが登場していた(『昭和新聞漫画史』)。
  5. ^ JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.A03032295800、防衛新聞(国立公文書館)
  6. ^ 横山隆一 allcinema
  7. ^ a b 第3回より改名。
  8. ^ 赤いバラが散った」の略だと、連載後期で明かされている[1]
  9. ^ 『手塚治虫物語』(全2冊)伴俊男+手塚プロダクション・著、朝日新聞社
  10. ^ 押尾一彦野原茂 『日本軍鹵獲機秘録』 光人社2002年、84頁。ISBN 978-4769810476

外部リンク[編集]

先代:
朝日新聞夕刊連載漫画
1936 - 1937
1944
次代:
先代:
朝日新聞朝刊連載漫画
1937 - 1944
次代:
テレビ朝日 火曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
フクちゃん
(テレビアニメ版)