イタダキマン

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アニメ:タイムボカンシリーズ イタダキマン
原作 九里一平タツノコプロ企画室
監督 笹川ひろし(総監督)
シリーズ構成 酒井あきよし
脚本 酒井あきよしほか
キャラクターデザイン 天野嘉孝
メカニックデザイン 大河原邦男
製作 フジテレビ、タツノコプロ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1983年4月9日 - 1983年9月24日
話数 20話
その他 第19話は未放映
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タイムボカンシリーズ イタダキマン』は、『タイムボカンシリーズ』第7作目としてフジテレビ系列で1983年4月9日から同年9月24日まで毎週土曜夜7時30分 - 8時00分に全20回(ただし、野球中継のために本放映では第19話が未放映)が放映された、タツノコプロで制作されたテレビアニメタイムボカンシリーズ最後のモノラル放送でもある。

概要[編集]

各種設定は『西遊記』をモチーフにし、前作までの巨大ロボット路線から巨大変身するヒーローものになっている。本作ではタイムトラベルはしないが、シリーズの主たるテーマだった「モノ探し」の要素が復活。作風も前番組『逆転イッパツマン』にあったシリアスな要素が払拭され、シリーズ本来のコメディーとなり、原点回帰を目指した。

その上で、「主人公が素性を隠して平素は三悪人と行動している」「イタダキマンの毎回の敵は妖怪であり、三悪人は妖怪の戦闘をサポートするセコンド的立場となった」「これまでメカに乗り込んで戦ってきたヒーロー自身が巨大化変身して戦う」など、新たなアイデアも導入している。

企画段階では「オシャカマン」というタイトルだったが、「おしゃかになる」が「だめになる」という意味になり縁起が悪いために改題された。『イタダキマン』のタイトルの由来は「視聴率を戴く」という意気込みを込めたものである[1]

これまで『タイムボカンシリーズ』の放映時間が18時30分だったのが、本作では1時間遅い19時30分からに移動した。しかし、20話で打ち切りという短命に終わり、『タイムボカンシリーズ』も本作で一旦終了することになった。

2000年までは名実ともにタイムボカンシリーズ最後のテレビアニメ作品だったが、この年に『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』がテレビ東京系列にて制作・放映された事でシリーズとしての最終作の位置は同作に譲る事になった。ただし「フジテレビ版」および「昭和のタイムボカンシリーズ」としての最終作の位置は変わらず『リメイク版 ヤッターマン』においてタイムボカンシリーズがネタにされた時にも登場したのは本作までである。

ストーリー[編集]

オシャカ様はオシャカ学園のオチャカ校長を通して、三蔵法師一行の子孫の3人である三蔵法子、サーゴ・浄、猪尾ハツ男にオシャカパズル集めをするよう命じる。オシャカパズルにはお釈迦様が残した大切な宝のありかが秘められている。3人は旅に出てパズル集めを開始するが、オシャカ学園を目指す万年浪人のヤンヤン、ダサイネン、トンメンタンの三人は、パズルを集めれば宝が手に入る上にオシャカ学園入学の口実になると考え、法子たちの邪魔とパズルの横取りを始める。しかし、法子たちがどこかで襲われるとイタダキマンがやってきて悪玉トリオをやっつける。

オシャカパズル[編集]

その昔、お釈迦様は人々に伝える大切な宝を以て地球へやってきたが、妖怪が大量に跋扈していることに危惧し、宝を石版に変え無数に砕いて地球に蒔いた。これがオシャカパズルである。だがその破片は1つ1つにお釈迦様の力が込められており、逆に多くの妖怪がそれを手にしてパワーアップしてしまっていた。全てのパズルが揃ったときに何かが起きると言われている。

登場人物[編集]

イタダキマン[編集]

孫田 空作(まごた くうさく) / イタダキマン
- 田中真弓
生き別れの母を捜す10歳の少年。歴代シリーズ中最年少の主人公であり、シリーズ中最も好戦的で、その上粗暴で口が悪いヒーロー。戦闘中は減らず口をのべつまくなしに叩く。「たてまえトリオ」の持つ小猿ロボット「オモンキ」の出す音に反応してイタダキマンに変身する。さらにイタダキマン二段変身でプロテクターを顔以外の全身に身をまとい自身が巨大化して戦う。戦闘は如意棒を使った白兵戦で戦い、これまでのシリーズのようにメカ戦はほとんど行わない。毎回の戦闘ハイライトは、腰に付けたひょうたんから出す「ひょっこりひょうたん玉」。この玉を掌に乗せイタダキマンの息を吹きかけると細かく分裂し、それがゾロメカとなって相手妖怪に襲いかかる。なお、普段は「たてまえトリオ」ではなく二束三文トリオと行動を共にしている。その理由はオチャカ校長の命令で二束三文トリオを監視するためである。サブタイトルの読み上げやアイキャッチコールも担当しているが、サブタイトルの読み上げを主人公が行うのは、これがシリーズ初となる。

オシャカ学園[編集]

成績優秀な者しか入学出来ない高等部を持つ超名門学園。校長はお釈迦様そっくりなオチャカ校長。

オチャカ校長
声 - 及川ヒロオ
オシャカ学園校長。頭がでかく、大仏のデフォルメのような顔をしている。たてまえトリオにオシャカパズルの捜索を命じる。お釈迦様の霊が憑依するとオシャカン鳥を召喚して、オシャカパズルの在処の指示を下す。ただし、いつもはセクハラ爆発なスケベ上司であり、カンノ先生に触りまくったり卑猥な言動を繰り返す。お釈迦様が降霊している際には頭が金色に輝く。
カンノ先生
声 - 梨羽雪子(現・梨羽侑里
お色気たっぷりの女教師で、事実上の教頭的立場。校長がたてまえトリオに指示を出す際に同席する。しかし、いつもはオチャカ校長のセクハラ被害に遭っている。オチャカ校長がパズルの指示を出す際にはカンノ先生がステレオで決まった音楽を流すことになっているが、中盤から最初に間違った曲を流して一同がボケをかますのがお約束。
オシャカン鳥
声 - 富山敬
全世界を飛び回り、この世のすべての秘密を知っているという、オシャカ様のおつかい鳥。オチャカ校長に召喚され、オシャカパズルのありかを「たてまえトリオ」に伝える。中盤から登場しなくなる。
オモンキ
オチャカ校長のマスコットロボット。シンバルを持った小猿の姿をしている。いつもは校長室でお茶などを入れているが、空間移動機能を持っており、「たてまえトリオ」がパズル探索を行う際には現場まで一行をテレポートで送り届ける。また、手に持ったシンバルの音響はイタダキマンを呼び寄せる力を持っている。

たてまえトリオ[編集]

オチャカ校長より「オシャカパズル」収集を命ぜられた優等生たち。三人揃って「たてまえトリオ」。その名のとおり建前上は善の主人公格であるというだけで、ほとんど活躍せず戦闘も専らイタダキマン任せ。事態が収拾したらパズルだけ拾って帰るパターンが多い。校長のマスコットロボットである小猿「オモンキ」の空間移動機能を使って、パズルのあると思われる現地へ移動する。

三蔵 法子(さんぞう ほうこ)
声 - 及川ひとみ
三蔵法師の直系の子孫。17歳。オシャカ学園の優等生。一見清楚で美しい女の子だが、その内面は性悪で高飛車、ついでに暴走すると乱暴な振る舞いをしてしまう。見かけに反して腕っぷしも大変強く、暴漢相手にも負けない。パズル探索においては白い軽装になり、校長から与えられたロボット馬に騎乗する。
本作は及川のデビュー作である。
サーゴ・浄
声 - 島田敏
沙悟浄の子孫。背が高くハンサムな男子学生だが、口が先行して行動はあまり伴わない。坊ちゃん育ちで美人には弱い。パズル探索の際には緑色の軽装になる。
猪尾 八ツ男
声 - 西村智博(現・西村朋紘
猪八戒の子孫。明るくて真面目で力持ちだが呑気である。存在感があまり濃いとは言えない人物だが冷静沈着で直感力に優れ、法子と浄が見かけに反してあまり頼りにならない「たてまえトリオ」のかすがい的な存在。パズル探索の際にはピンクの軽装となる。

二束三文トリオ[編集]

オシャカ学園高等部入学を目指して8年目の浪人生。学生証を偽造して学校に入り込んだところオシャカパズルの件を盗み聞きし、たてまえトリオより先回りしてパズルを奪おうとする。毎回行く先々に出現する妖怪によって危ない目に遭うのだが、たてまえトリオを倒すために逆に妖怪を懐柔してトリオを襲わせ、デンデンメカを使って戦いをサポートするというのが常套手段。なお今回の敗戦後のお約束は天罰。基本的に3人がクヨクヨしているところでお仕置きらしきいろいろな罰を受ける事が多い。

ヤンヤン
声 - 小原乃梨子
家伝で「三蔵法師」の子孫と教えられてきた女性。25歳。浪人8年目だが、それでもオシャカ学園に入学したいなど上昇志向は強い。気が強く欲張りだが空作を弟の様にかわいがっているという母性愛が強い一面も。家に代々伝わる竜の呼(たつのこぶえ)を持ち、この笛で龍神の娘である竜子を呼び出せる。この笛のデザインはタツノコプロのCIがモチーフとなっている。
ダサイネン
声 - 八奈見乗児
家伝で「沙悟浄」の子孫と教えられてきた男。26歳。オシャカ学園を目指して浪人中。ヤンヤン、トンメンタンと同居している。『逆転イッパツマン』のコスイネンの容姿をほぼ受け継いでおり、家伝の「沙悟浄の皿」を持っている。当初は自身ではメカを製作せず、出現する妖怪の意思を乗っ取ってイタダキマンと戦闘していたが、後半は視聴者の投書から自らメカを設計し、竜子へ製作を発注するようになった。なお、彼がボタンを押す際には「ダサっとな」または「ダサっと!」と言う。視聴者への呼びかけは「全国の予備校生の諸君!」 。
オープニングの最後のセリフは、「(「いただき」に対して)あげないよ!」。
2008年版『ヤッターマン』の第26話で25年ぶりにテレビ画面に登場した。
トンメンタン
声 - たてかべ和也
家伝で「猪八戒」の子孫と教えられてきた男。30歳。オシャカ学園目指して浪人中。ヤンヤン、ダサイネンと同居し、机を並べて勉強中。『逆転イッパツマン』のキョカンチンの容姿をほぼ受け継いでいるが、こちらは坊ちゃん刈りの可愛らしいおかっぱ頭になり更に可愛らしくなった。家伝の「猪八戒のシッポ」を持っている。食べ物に関する嗅覚が鋭い。
竜子
声 - 坂本千夏
オシャカ学園のそばにあるオタマガ池に住む竜神の子。 スカートをはいた女の子の姿で現れるが竜の尾が生えている。ヤンヤンの吹く竜の呼笛で呼び出され、デンデンメカに変身して三悪人と行動を共にする。普段は三悪に忠実であるが、負けそうになると自分だけ逃げ出してしまうことが度々ある。可愛い女の子であるが、寝とぼけたような口調とのギャップが大きいユーモラスなキャラクター。語尾に「〜でありんす」をつけて話す。

その他[編集]

ナレーター
声 - 富山敬
富山は前作の主役から再びナレーターに返り咲いた。次回予告のナレーションも担当。

登場メカ[編集]

イタダキマン[編集]

筋斗雲メカ[編集]

イタダキマンの持つ3機の大型メカ。腰につけたひょうたんから出現する。本作ではイタダキマン自身が巨大化して戦うことがほとんどであるため、大型メカが主たる戦闘兵器として戦った事はあまりなく、専ら移動用マシン的な扱いだった。全機に「45」のナンバリングが振ってあるが、これは孫悟空→ゴクウ→59→5×9=45の駄洒落。

カブトゼミ
通常時はカブトムシ型で飛行、変形してセミ型になる。最も多く登場している。カブトムシ形態では角からの光線。セミ形態の鳴き声は敵に異常な行動をさせるなどの効果が備わっているが、第1話以外ではこの能力が使われたことがない。
ワンガルー
通常時は犬型メカで、変形してカンガルー型になる。搭乗するときはお腹の袋に乗り込む。第11話のみ登場で、犬型は本編未登場。
ペリギン
通常時はペンギン型メカで、変形してペリカン型になる。イタダキマンは後ろのスクーターに乗り込む。ペリカン形態では口から水を放出する。4回のみ登場となった。

二束三文トリオ[編集]

デンデンメカ
声 - 坂本千夏
本作における三悪のコアメカだが、実は竜子が変身したものであり、本当の機械ではない。カタツムリをモチーフにした外観をしており、座席部分が露出している。世界中をテレポートして飛び回る。「一心同体!」のかけ声で口から妖怪をコントロール出来るアンテナを吐き出し、出現した妖怪に取り付けて操ってしまう。アンテナを付けられた妖怪には巨大化したりパワーアップするなどの効果が現れる。コックピット正面計器類の中になぜか竜子のおっぱいが混じって露出しており、ボタンと乳首が紛らわしいという困った仕様になっている。間違って押すと悩ましい声を上げる。
リリーフメカ
三悪トリオ自身が戦うために竜子に作らせた伸縮メカ。ダサイネンの発注書に基づいて竜子が製作し、野球のリリーフカーに乗せて現場に持ってくる。人間大ののっぺりとした人形だが、竜子が熱い息を吹きかけると膨張して巨大メカに変化(外観は自動的にその回に登場した妖怪をモチーフにしたものになる)。三悪はコックピットに、竜子は機関室に乗り込む。コックピットはデンデンメカと同じ内装になっており、なぜかおっぱいまで再現されている。第13話から登場。それまでの戦い方に視聴者からの批判が相次いだ事から三悪の妖怪サポート方式は廃止され、「妖怪が倒された後にメカ出現→妖怪が残したオシャカパズルを機体に取り込んでパワーアップ→イタダキマンと戦う」というスタイルとなった。なお、番組に「自分の力で戦って」と投書した視聴者は、番組内で写真付きで紹介された。

ワンポイント / コックピットメカ[編集]

ブタ
声 - 富山敬
本作のブタは展開の変化に合わせて「その時!」と言いながら画面に注目させるワンポイントキャラとして登場。顔が時計になっていたり、展開の流れに合わせた格好で登場することが多い。
占いトリオ
声 - 島田敏、田中真弓、富山敬
デンデンメカに搭載されたコックピットメカ。三悪の戦いの行く末を占う。「大吉くん」「中吉くん」「大凶くん」の3体のうち、どれか1体が出てくるが、結果的にほぼ全てが「大凶くん」だった。また、終盤では、大吉くん3体が出たところ「そんなはずはない」と訝しんだ三悪の突っ込みに対して「ふっふっふ、よく分かったなぁ」と言って大凶くんの姿に変身するなどのギャグが繰り広げられる。
宴会メカ
コクピット内部にゴザを敷いて勝手に宴会を始めるメカ。8体一組で登場する。最終回に登場。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ - 『いただきマンボ』
作詞 - 康珍化 / 作曲 - 古田喜昭 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - 田中真弓
当時の有名女性アイドル歌手の名前(2番は有名な海外女優の名前)が数多く織り込まれている。
エンディングテーマ - 『どびびぃーんセレナーデ』
作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - きたむらけん
きたむらけんの声が山本正之と似ていたため、山本が歌っていると思い込まれたという。CD『タイムボカン名曲大全』および『タイムボカン名曲の夕べ』の歌詞カードに記載されている山本のコメントで、本楽曲についてファンレターが来たことに驚いたとある。このあたりの経緯は下記を参照のこと。
挿入歌
『オチャカ校長のテーマ』(第18話)
作詞・作曲 - 古田喜昭 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - 藤原誠 / セリフ - 及川ヒロオ
『われらがイタダキマン』(第1話と第2話)
作詞・作曲 - 津田義彦 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - 宮内良
『イタダキマンの歌』
作詞・作曲・歌 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明
2003年にイタダキマンのDVD-BOXが発売された際に、同時期発売の『タイムボカン』のDVD-BOX1・2の応募券と併せて送る事でプレゼントされた、書き下ろしの新曲。2009年に山本のアルバム『THE パカパッカン』に再録されている。

本放送当時、オープニング・エンディング・挿入歌2曲とBGM12曲収録のLPレコードがビクター音楽産業から発売された。タイトルは「タイムボカンシリーズ イタダキマン音楽集」、BGMは、神保正明 作曲・9曲、山本正之 作曲・3曲(曲数はレコード帯の全16曲という記載にそったもの)。BGMの未収録分は後に『逆転イッパツマン』のオリジナルサウンドトラックでカバーされている。(ただし次回予告で使用されたメロオケなど、主題歌のアレンジ関連のBGMは未収録)

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 コンテ 演出 作画監督 サブキャラ サブメカ 動画作監 美術担当
1 オシャカ学園危機イッパツ!! 酒井あきよし 笹川ひろし うえだひでひと 水村十司 上北希沙 大河原邦男 前田大三 市谷正夫
2 ドッキリ水着コンテスト! 筒井ともみ 新田義方 西城隆詞 さくまのぶかず 吉田俊一
3 エッ! ヤンヤンに赤ちゃんが? 遠藤克己 香川豊 二宮常雄 上北実那 大河原邦男 金子美津江 市谷正夫
4 笑って笑ってネアカになれ 山崎晴哉 小島正幸 山本哲 さくまのぶかず 青山貴子 高平時郎
5 こんこん・らぶストーリー 筒井ともみ うえだひでひと 津田義三 鈴木英二 大河原邦男 金子美津江 市谷正夫
6 そんなことアリ?! 大作戦 酒井あきよし 吉田ユキオ 新田義方 水村十司 さくまのぶかず 前田大三
7 それを食ったらおしまいよ! 小山高男 香川豊 鄭雨英 上北実那 大河原邦男 金子美津江 市谷正夫
8 恋ピューター花嫁作戦 戸田博史 九十九十一 新田義方 西城隆詞 上北希沙 前田大三
9 見せてはダメよ! その秘密 山崎晴哉 小島正幸 山本哲 上北実那 さくまのぶかず 青山貴子 高平時郎
10 あげられない! これだけは 永樹凡人 新田義方 西城隆詞 前田大三
11 かんぱい! ぼっちゃん先生 酒井あきよし 笹川ひろし 津田義三 二宮常雄 上北実那 上北希沙 金子美津江 市谷正夫
12 奇跡ウルサイユのバラ物語 戸田博史 永樹凡人 新田義方 西城隆詞 川口弘明 永瀬睦子 前田大三
13 学園ガジガジパニック! 山崎晴哉 小島正幸 山本哲 上北実那 上北希沙 青山貴子 高平時郎
14 一休山のイタダキクイズ! 酒井あきよし 吉田ユキオ 新田義方 西城隆詞 水田智美 川口弘明 前田大三
15 浜辺のキッスにご用心! 戸田博史 遠藤克己 香川豊 鄭雨英 上北実那 上北希沙 金子美津江 市谷正夫
16 竜子ちゃんも女でありんす 筒井ともみ 永樹凡人 新田義方 西城隆詞 永瀬睦子 尾関和彦 前田大三
17 幻の天ドン山を越えて 山崎晴哉 小島正幸 山本哲 上北実那 上北希沙 青山貴子 高平時郎
18 きれいな町には罠がある! 安斉あゆ子 永樹凡人 新田義方 西城隆詞 水田智美 川口弘明 前田大三
19 プッシュマンVSターサン[2] 石川良 香川豊 鈴木英二 上北実那 上北希沙 金子美津江 市谷正夫
20 イタダキマンよどこへ行く 筒井ともみ 九十九十一 新田義方 西城隆詞 永瀬睦子 川口弘明 前田大三

映像ソフト[編集]

  • VHS
  • 竜の子TVアニメ・シリーズ タイムボカンシリーズ(ポリドール
1989年5月25日発売。1巻に第19話。5巻に第12話収録。

話を収録。

  • イタダキマン オシャカ学園危機一発編(パイオニアLDC
  • イタダキマン イタダキマンよどこへ行く編(パイオニアLDC)
1999年3月25日発売。それぞれ、第1-2話、第19-最終話収録。
  • DVD
  • イタダキマンDVD-BOX(パイオニアLDC)
2003年3月21日発売。

低視聴率と打ち切り、およびその波紋[編集]

フジテレビの意向で視聴者層を拡大しようとゴールデンタイムへの移動[1]で期待された視聴率は、平均9.4%というものだった。「ヤットデタマン」以降低下していたとはいえ、それまで視聴率20%台をコンスタントにはじき出していた従前のシリーズに対して低い数字だった。

視聴率次第で延長にも打ち切りにもなることを考慮して、第1話のオチャカ校長の言葉[3]で楽屋オチのギャグにしているように、2クール26話でも4クール52話でも対応可能として企画されていたが、結局、9月末で打ち切りが決定した。クール的には2クールだが、予告していた26話を放送することはできなかった。最終回ではパズルのピースがいつの間にか膨張していて、残るはあと1個というように変更されるという強引な終わり方となったうえ、空作の母親探しの謎も明かされることはなかった。タイムボカンシリーズ最短の放映回数記録である。

内容的にはチーフディレクターの笹川ひろしは面白いものになったと自負していたが、低視聴率になった原因は、時間帯の変更により定着していた視聴習慣が新しい時間帯にはなかったのではないかと述べている[1]

また、半年間の放映期間で2クール26話でなく20話だったのは、本作の時間帯にプロ野球中継が入って間が空くことも多く、7回分を飛ばされた結果によるもの。また、プロ野球中継が雨天で中止になった場合の放送に備えた回が余ることになり、本放送では第19話が未放映に終わってしまっている[4]。また、7月にはオールスターゲームが入ったために2週連続で放送が休止された。なお、かつてのタイムボカンシリーズ枠だった土曜夜6時半で放送されていた『未来警察ウラシマン』も、オールスターゲームが行われた際には放送が休止されたが、タイムボカンシリーズが放送されていた時代にはそういうことがなかった。

原点回帰、マンネリ打破を目指し、昆虫や動物をモチーフにしたメカを登場させ、前作の『逆転イッパツマン』がシリアス路線だったのに対して、シナリオはコメディ中心とし、かつ低年齢層向けの解り易いものとされた。一方で小原乃梨子キャラ以外の女性(法子や学園の女生徒など)が、更衣や入浴などで下着乳房を大胆に見せるシーンも多々あった。メカも『ヤットデタマン』から続いていた直立ロボット路線から低年齢層向けの親しみのある生き物という原点回帰が行なわれている[5]。しかし、シリーズ初期からの視聴者は年齢が上がっていることもあり、『オタスケマン』以降のストーリー路線に慣れた層からは見放されてしまう。また、本作の戦闘コンセプトが、二束三文トリオが妖怪を操って戦うという形態になったため、番組中で、視聴者から寄せられた「妖怪に頼らず、自分達の力で戦ってください」という手紙が紹介される事態になった。そのうえ、本作の脚本家にそれまでのタイムボカンシリーズでの実績がないか稀少な人物が増えたことも作風の変化に影響している。笹川自身も「前作のパワーに敵わなかった」と見ている[1]

従来からタイムボカンシリーズに深く関わる小山高生山本正之の両名が結果的に降板させられたことで、終了後しばらく公の場で本作に関して否定的な態度を繰り返し示していた。特に山本はイタダキマン終了直後に発表した楽曲『アニメがなんだ』の歌詞の中等にも不満を書いていたため、現在も恨んでいると誤解される要因となっている。

音楽担当と声優として、タイムボカンシリーズを支えてきた山本は、既に『うる星やつら』などのヒット作のプロデューサーを担当した実績があったフジテレビ側のプロデューサー・岡正によってマンネリを理由に主題歌から降板させられた。また唯一担当したエンディング『どびびぃーんセレナーデ』は山本によく似た声の歌手であるきたむらけんが歌っている。当時きたむらは音楽活動を休止していたが、製作側の意向により起用された(「山本が激怒してきたむらに歌わせた」という説があるが完全な誤りである)。岡はタイムボカンシリーズには前作の『逆転イッパツマン』から関わっているが、本作では前作まで企画にクレジットされていた九里一平などのタツノコプロのスタッフが企画から外されて、岡のみがクレジットされるようになった。

また、前作までシリーズ構成を務めて文芸面の責任を負っていた小山も、マンネリという理由でシリーズ構成を外され、脚本のみの参加という要請を受けていたが、その脚本も1本(第7話)書いた時点で自らの宗教的な理由により降板することにした。「オチャカ校長にお釈迦様の霊が乗り移った」という設定に小山が「不謹慎だ」と反発したもので、これまでのようにシリーズ構成の役職のままだったら降板できなかっただろうと、結果的にシリーズ構成を外されたことをよしとしている[6]。一方、後に削除した小山の公式サイトの本作に関する文章では、マンネリではなく山本と小山が岡と軋轢を起こしてシリーズ構成を外されたこと、山本と小山が本作の打ち切りに対して喝采をあげたことが記されていた[7]

タツノコプロは本作の打ち切り後も2年間フジテレビでのアニメを数本制作した[8]が、ほぼすべてが視聴率低迷のため打ち切られており、1985年の『炎のアルペンローゼ』から2011年放送の『C』までの約25年半もの間、同局では同プロのアニメが一切放送されないという時期が続いた。

さらに、シリーズのメインスポンサーだったタカトクトイスも、本作が不振で打ち切られたところにやはり同時期にスポンサーだった『超時空世紀オーガス』や『銀河疾風サスライガー』の不振が追い討ちをかけ、本作打ち切りから8か月後の1984年5月に倒産することとなった。

その他の作品での登場[編集]

  • 1993年に製作されたOVAタイムボカン王道復古』の第1話では、他の3悪と同じく、「オール3悪メカメカ猛レース」に出場。チーム名紹介の際、本来のチーム名である「二束三文トリオ」では呼ばれず、「ヤンヤンチーム」と呼ばれている。またメカの名前もデンデンメカではなくリュウコメカと呼ばれている。レース開始直後にトップに踊り出るものの、直後バナナの皮で滑ってリタイア。出番は最も短かった。さらにナレーションに「シリーズを象徴してますねぇ」と自虐ネタにされている。
  • 2000年に発売されたプレイステーション用ゲーム『ボカンGoGoGo』ではデンデンメカが自機として登場。ストーリー冒頭にて「競争が苦手」「一番最初にゴールを迎えた」と自虐つつも不思議な力を持った花・シュヤクノザを巡るレースに参加。レース勝利後には「私達脇役としても出足りない」と愚痴をこぼし、三悪で唯一ドクロベェの誘いに乗ろうとしたが、直後にイタダキマンが現れ「いくら日の当たらない生活が長いからって、こんなアイテムに頼ってちゃお終いだぜ」と制裁された。

参考資料[編集]

  • アニメック』(Vol.31、ラポート) - イタダキマン特集。設定資料と笹川ひろしインタビューを掲載。タイムボカンシリーズの歩み。
  • マイアニメ』(1983年10月号) - 当時のファンのタイムボカンシリーズの思いを語る座談会。小山高生によるシリーズのミニ解説。
  • 小山高生『霊もピチピチ生きている -実証・真光の業』(1986年、リヨン社) - イタダキマン降板の経緯と思いが掲載。
  • アニメージュ付録 タイムボカンOVA復活記念 やっておしまいBOOK』(1993年10月号、徳間書店)
  • DARTS編『タイムボカン全集2 悪の華道』(1997年、ソフトバンク)
  • DARTS編『タイムボカン全集2 悪の華道』(1998年、ソフトバンク)
  • 笹川ひろし『ぶたもおだてりゃ木にのぼる -私のマンガ道とアニメ道』(2000年ワニブックス)
  • 『別冊宝島 僕たちの好きなタイムボカンシリーズ』(2003年宝島社)

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 笹川ひろし「第25章 ここであったがこんにちは!イタダキマン現る!!」『ぶたもおだてりゃ木にのぼる』ワニブックス、2000年9月25日、ISBN 4-8470-1358-1、273-277頁。
  2. ^ 本放送では未放映
  3. ^ オシャカパズルの枚数は52枚かもしれないし26枚かもしれないという旨の台詞。
  4. ^ 地方局での再放送やパイオニアLDC(現ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)が発売したビデオソフトで陽の目を見ている。
  5. ^ DARTS編『タイムボカン全集』ソフトバンク、1997年、p126
  6. ^ 小山著『霊もピチピチ生きている 実証・真光の業』リヨン社、1985年、p198-p199
  7. ^ ぶらざあのっぽ公式ホームページ のっぽとタイムボカン 2003年6月のキャッシュ
  8. ^ これらの作品に岡は関与していない。

関連項目[編集]

  • 未来警察ウラシマン
    元々は日曜18時の放送だったが、ボカンシリーズ枠だった土曜18時30分に移動。同作もタイムトラベルの要素があったため、ボカンシリーズと誤認する視聴者も少なからずいた。

外部リンク[編集]

フジテレビ 土曜19時台後半枠
前番組 番組名 次番組
ぼくパタリロ!
(金曜19:00に移動)
タイムボカンシリーズ
イタダキマン