レベルファイブ

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株式会社レベルファイブ
LEVEL-5 Inc.
Level-5 Inc. logo.svg
Yakuin Business Garden 201409.jpg
レベルファイブ本社のある薬院ビジネスガーデン
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
810-0022
福岡県福岡市中央区薬院1-1-1
薬院ビジネスガーデン
設立 1998年(平成10年)10月
業種 情報・通信業
事業内容 ゲームソフトの企画・制作・販売
代表者 代表取締役社長 日野晃博
資本金 1億円
売上高 104億円(2011年7月)
従業員数 280名(2014年10月現在)[1]
主要子会社 LEVEL-5 International America Inc.
LEVEL-5 abby Inc. 51%
外部リンク http://www.level5.co.jp/
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株式会社レベルファイブ: LEVEL-5 Inc.)は、福岡県福岡市に拠点を置くゲームソフト開発・販売会社。社名の由来は、「五つ星=最上級のクオリティ」から。

歴史[編集]

デベロッパーとして創業[編集]

1998年10月、元リバーヒルソフト社員の日野晃博(代表取締役社長)を中心に有限会社として設立、当初はソニー・コンピュータエンタテインメント (SCE) の子会社としての起業を視野に入れていたが、当時SCE副社長だった佐藤明の助言により独立起業の道を選んだ[2]。その後、2001年10月に株式会社へ組織変更。

SCEの支援を受け、デビュー作となるロールプレイングゲーム (RPG) 『ダーククラウド』(2000年)をPlayStation 2(PS2) 向けに開発した。同作はアメリカミリオンセラーを達成し高い評価を受けた。これ以降RPG作品を制作するデベロッパーとして、『ダーククロニクル』(2002年、SCE)、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(2004年、スクウェア・エニックス)、『ローグギャラクシー』(2005年、SCE)、『JEANNE D'ARC』(2006年、SCE)などのRPG作品をPS2やPlayStation Portable(PSP) 向けに開発した。『ドラクエVIII』は同シリーズの作者堀井雄二から、シリーズにおいて「初めて延期なしで発売できた快挙」と称賛された。

2002年にはマイクロソフトのパブリッシングによるXboxMMORPGトゥルーファンタジー ライブオンライン』が発表されたが、2004年6月3日に開発中止が発表されている。2004年4月、GFF九州地方のゲームソフトウェア制作会社8社にて設立。

パブリッシャー参入とメディア展開[編集]

2006年10月11日にパブリッシング事業の開始と企業ロゴマークの変更が発表された[3]2007年に発売されたパブリッシング第1弾の『レイトン教授と不思議な町』(ニンテンドーDS)は国内外でヒットしシリーズ化され、同社の成長と知名度向上の原動力となった。『レイトン教授』は有名俳優の声優起用やアニメ映画の公開などメディアを広く活用した展開が行われ、続く『イナズマイレブン』(2008年、ニンテンドーDS)からは、ゲームの発売前からテレビアニメの放送を前提に時期を連動させるなどのメディアミックス展開が積極的に活用されている。加えて『ダンボール戦機』(2011年、PSP)や『妖怪ウォッチ』(2013年、ニンテンドー3DS)では玩具メーカーとの提携を深めており、ゲームソフトにプラモデルやメダルといった玩具を同梱した上で、これらの別バージョンを玩具メーカー自身も販売し、また他の各社が販売する関連商品にも同梱させている。これによりゲームの販促活動としてのメディアミックスに留まらず、提携各社の商品の売り上げを最大化することで、他社を巻きこんだIP全体としての経済規模を拡大させる施策を成功させている。

2008年に福岡市の東平尾公園博多の森球技場命名権を取得し、3月1日より「レベルファイブスタジアム」と呼称されている。2010年11月には2011年3月から2014年2月まで[4]、2013年12月には2014年3月から2017年2月まで[5]に契約延長が締結されている。

2011年6月13日、10月より放送開始のテレビアニメ機動戦士ガンダムAGE』を製作発表し[6]、レベルファイブが企画協力し、日野がストーリーとシリーズ構成、長野拓造がキャラクター原案を担当する。

事業の拡大[編集]

2011年6月21日、モバイルコンテンツ大手のDeNAと業務提携を行いソーシャルゲーム事業において、ゲームの共同企画・開発を進め、両社共同で海外のソーシャルゲーム市場の創出・開拓を目指すと発表した。同年10月15日、初の単独ゲームショー「レベルファイブワールド2011」を東京ビッグサイトで開催し、出版ブランド「LEVEL5 BOOKS」の立ち上げおよび店舗用ゲーム機分野への参入も発表された。

2013年8月26日、「LEVEL5 VISION 2013『渦』」でハードの垣根を越えた(サーバーを介してハード間でデータを共有する)「UNIPLAY」対応第1弾『ワンダーフリック』などを発表[7]。『ワンダーフリック』は「3分に一度のエキサイティング」をキーにしているという[7]

2015年8月31日、電通との共同出資により海外クロスメディア展開を行う会社「LEVEL-5 abby Inc.」を米国のサンタモニカに設立[8]

ROID[編集]

2009年6月1日、iモード向けにサービス開始されたゲームポータルサイト。2008年9月26日の「LEVEL5 VISION 2008」で発表、プレゼンではロボットに変形する仮想のゲーム機が登場した[9]。PC版もリリースすると発表されたが、最後まで実施されることはなかった。

2012年11月1日、同じくゲームポータルサイト『レイトン教授モバイル』とサービスを統合され、新たに『レイトン教授モバイルR』としてリニューアル[10]。ROID時代のゲームは一部を残してサービスを終了。その後、『レイトン教授モバイルR』も2014年8月31日にサービス提供を終了した。

特許権をめぐる訴訟[編集]

セガは、ペンなどによって画面にタッチしキャラクターを操作するシステムについて特許を取得していたがこの特許について、レベルファイブが開発したイナズマイレブン(以下、イナイレ)のニンテンドーDS向けソフトが、セガの特許を侵害しているとして、セガは東京地方裁判所に対し、イナイレの8作品の販売差し止め・廃棄並びに約9億円の損害賠償(特許使用料として入る見込みだった金額)の支払いを求め提訴し、2012年12月現在係争中である[11]。このシステムはダンボール戦機WARSにおいても採用されているが、提訴後に発売されたもののため、対象からは外れている。

ゲーム作品[編集]

特に記述がない作品はレベルファイブからの発売。

家庭用ゲーム[編集]

タイトル 日本の旗 発売日 プラットフォーム 備考
ダーククラウド 2000年12月14日 PlayStation 2 ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
ダーククロニクル 2002年11月28日 PlayStation 2 ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 2004年11月27日 PlayStation 2 スクウェア・エニックス発売
ローグギャラクシー 2005年12月8日 PlayStation 2 ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
JEANNE D'ARC 2006年11月22日 PlayStation Portable ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
レイトン教授と不思議な町 2007年2月15日 ニンテンドーDS
ローグギャラクシー ディレクターズカット 2007年3月21日 PlayStation 2 ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
レイトン教授と悪魔の箱 2007年11月29日 ニンテンドーDS
イナズマイレブン 2008年8月22日 ニンテンドーDS
レイトン教授と最後の時間旅行 2008年11月27日 ニンテンドーDS
白騎士物語 -古の鼓動- 2008年12月25日 PlayStation 3 ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
スローンとマクヘールの謎の物語 2009年5月21日 ニンテンドーDS
多湖輝の頭の体操 第1集 謎解き世界一周旅行 2009年6月18日 ニンテンドーDS
多湖輝の頭の体操 第2集 銀河横断謎解きアドベンチャー 2009年6月18日 ニンテンドーDS
ドラゴンクエストIX 星空の守り人 2009年7月11日 ニンテンドーDS スクウェア・エニックス発売
スローンとマクヘールの謎の物語2 2009年9月3日 ニンテンドーDS
イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア/ブリザード 2009年10月1日 ニンテンドーDS
白騎士物語 -古の鼓動- EX Edition 2009年10月8日 PlayStation 3 ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
多湖輝の頭の体操 第3集 不思議の国の謎解きおとぎ話 2009年10月8日 ニンテンドーDS
多湖輝の頭の体操 第4集 タイムマシンの謎解き大冒険 2009年10月8日 ニンテンドーDS
レイトン教授と魔神の笛 2009年11月26日 ニンテンドーDS
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー 2010年7月1日 ニンテンドーDS
白騎士物語 -光と闇の覚醒- 2010年7月8日 PlayStation 3 ソニー・コンピュータエンタテインメント発売
二ノ国 漆黒の魔導士 2010年12月9日 ニンテンドーDS
イナズマイレブン3 世界への挑戦!! ジ・オーガ 2010年12月16日 ニンテンドーDS
レイトン教授と奇跡の仮面 2011年2月26日 ニンテンドー3DS
ダンボール戦機 2011年6月16日 PlayStation Portable
イナズマイレブン ストライカーズ 2011年7月16日 Wii
二ノ国 白き聖灰の女王 2011年11月17日 PlayStation 3
イナズマイレブン ストライカーズ 2012エクストリーム 2011年12月22日 Wii
ダンボール戦機 ブースト 2011年11月23日 PlayStation Portable
イナズマイレブンGO シャイン/ダーク 2011年12月15日 ニンテンドー3DS
ガールズRPG シンデレライフ 2012年3月8日 ニンテンドー3DS
GUILD01 2012年5月31日 ニンテンドー3DS
ダンボール戦機 爆ブースト 2012年7月5日 ニンテンドー3DS
タイムトラベラーズ 2012年7月12日 PlayStation Vita
ニンテンドー3DS
2012年7月19日 PlayStation Portable
機動戦士ガンダムAGE ユニバースアクセル/コズミックドライブ 2012年8月30日 PlayStation Portable バンダイナムコゲームス発売[6]
ダンボール戦機W 2012年10月18日 PlayStation Portable
PlayStation Vita
GUILD SERIES 解放少女 2012年11月14日 ニンテンドー3DS
GUILD SERIES レンタル武器屋 de オマッセ 2012年11月21日 ニンテンドー3DS
GUILD SERIES CRIMSON SHROUD 2012年11月28日 ニンテンドー3DS
レイトン教授VS逆転裁判 2012年11月29日 ニンテンドー3DS カプコンとの共同開発
GUILD SERIES AERO PORTER 2012年12月5日 ニンテンドー3DS
イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ/ライメイ 2012年12月13日 ニンテンドー3DS
イナズマイレブンGO ストライカーズ 2013 2012年12月20日 Wii
イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説 2012年12月27日 ニンテンドー3DS
ファンタジーライフ 2012年12月27日 ニンテンドー3DS
レイトン教授と超文明Aの遺産 2013年2月28日 ニンテンドー3DS
GUILD SERIES 怪獣が出る金曜日 2013年3月13日 ニンテンドー3DS
GUILD SERIES 虫けら戦車 2013年3月19日 ニンテンドー3DS
GUILD SERIES 宇宙船ダムレイ号 2013年3月27日 ニンテンドー3DS
妖怪ウォッチ 2013年7月11日 ニンテンドー3DS
ダンボール戦機W 超カスタム 2013年7月18日 ニンテンドー3DS
ファンタジーライフ LINK! 2013年7月25日 ニンテンドー3DS
ダンボール戦機ウォーズ 2013年10月31日 ニンテンドー3DS
イナズマイレブンGO ギャラクシー ビッグバン/スーパーノヴァ 2013年12月5日 ニンテンドー3DS
妖怪ウォッチ2 元祖/本家 2014年7月10日 ニンテンドー3DS
妖怪ウォッチ2 真打 2014年12月13日 ニンテンドー3DS
妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊 2015年7月11日 ニンテンドー3DS
妖怪ウォッチダンス JUST DANCE スペシャルバージョン 2015年12月5日 Wii U ユービーアイソフトとの共同開発
妖怪三国志 2016年4月2日 ニンテンドー3DS コーエーテクモゲームス開発
妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ 2016年7月16日 ニンテンドー3DS
レディレイトン 大富豪アリアドネの陰謀 2017年春予定 ニンテンドー3DS
スナックワールド 2017年7月予定 ニンテンドー3DS
イナズマイレブン アレスの天秤 2017年以降予定 未定
メガトン級ムサシ 2017年以降予定 未定

PCゲーム[編集]

モバイルゲーム[編集]

開発中止のゲーム[編集]

アニメ製作参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

タイトル 放送期間 話数 アニメーション制作 玩具販売 備考
イナズマイレブン 2008年10月 - 2011年4月 全127話 オー・エル・エム タカラトミー
ダンボール戦機 2011年3月 - 2013年12月 全139話 バンダイ
イナズマイレブンGO 2011年5月 - 2014年3月 全141話 タカラトミー
機動戦士ガンダムAGE 2011年10月 - 2012年9月 全49話 サンライズ バンダイ 企画協力
獣旋バトル モンスーノ 2012年10月 - 2013年9月 全52話 ラークスエンタテインメント 企画協力
妖怪ウォッチ 2014年1月 - 放送中 オー・エル・エム エンディング制作も担当
タイムボカン24 2016年10月 - タツノコプロ タカラトミー 企画協力、キャラクター・メカ原案
スナックワールド 2017年4月 - オー・エル・エム
イナズマイレブン アレスの天秤 2017年7月 -

アニメ映画[編集]

タイトル 公開 アニメーション制作 玩具販売
レイトン教授と永遠の歌姫 2009年12月 オー・エル・エム
ピーエーワークス
タカラトミー
劇場版イナズマイレブン 最強軍団オーガ襲来 2010年12月 オー・エル・エム
劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆 グリフォン 2011年12月
劇場版イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W 2012年12月 バンダイ
タカラトミー
イナズマイレブン 超次元ドリームマッチ 2014年6月 タカラトミー
映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン! 2014年12月 バンダイ
映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン! 2015年12月
映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン! 2016年12月

OVA[編集]

タイトル 発売 アニメーション制作 玩具販売 備考
ガールズRPG シンデレライフ 2012年3月 ディー・エル・イー
機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN 2013年7月 サンライズ バンダイ 企画協力

その他[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 会社概要|株式会社レベルファイブ”. 2014年10月29日閲覧。
  2. ^ インタビュー 日野 晃博さん”. PlayStation.com(Japan)|PS World. 2009年9月2日閲覧。
  3. ^ レベルファイブ、パブリッシャー事業を開始。第1弾は“ナゾトキ”アドベンチャー、DS「レイトン教授と不思議な町」”. GAME Watch (2006年10月11日). 2016年6月24日閲覧。
  4. ^ 『レベルファイブ スタジアム』ネーミングライツ契約延長のお知らせ - レベルファイブ 2010年11月22日
  5. ^ 『レベルファイブ スタジアム』ネーミングライツ契約更新のお知らせ - レベルファイブ 2013年11月22日
  6. ^ a b 「機動戦士ガンダムAGEエイジ」 2011年10月より放映開始 (PDF)”. バンダイナムコホールディングス (2011年6月13日). 2011年6月13日閲覧。
  7. ^ a b 「レイトン7」「ワンダーフリック」「イナズマイレブン オンライン」などレベルファイブの新たなチャレンジが次々に発表された,LEVEL5 VISION 2013『渦』の詳報レポートを掲載”. 2013年8月28日閲覧。
  8. ^ レベルファイブと電通が海外クロスメディア展開専門の新会社“LEVEL-5 abby Inc.”を設立”. ファミ通.com (2015年10月1日). 2016年6月24日閲覧。
  9. ^ “レベルファイブ、「LEVEL5 VISION 2008」開催 完全新作や新規プロジェクトを多数発表”. GAME Watch. (2008年9月26日). http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080926/lv5.htm 2011年7月13日閲覧。 
  10. ^ “NTTドコモ iモード公式・ゲームポータルサイト「レイトン教授モバイル」および「ROID」サービス統合と新サービス開始のお知らせ”. レベルファイブ. (2012年8月31日). http://www.level5.co.jp/news/20120831/popup.html 2013年6月25日閲覧。 
  11. ^ イナズマイレブン巡り…セガ、ゲーム特許で提訴 読売新聞 2012年12月11日

外部リンク[編集]