タイムボカン王道復古

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タイムボカン王道復古
ジャンル ギャグ
OVA:タイムボカン王道復古
原作 タツノコプロ企画室
監督 しぎのあきら
製作 タツノコプロ、ビクターエンタテインメント
発表期間 1993年11月26日 - 1994年1月1日
話数 2話
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タイムボカン王道復古(タイムボカンおうどうふっこ)は、タツノコプロが制作したOVA作品。

タイムボカン』シリーズの一作であり、「竜の子プロ創立30周年記念作品」と銘打たれた。全2巻で、第1巻が1993年11月26日、第2巻が1994年1月1日に発売、各巻一話。2000年7月には一つにまとめられてDVD化されている。

概要[編集]

30周年記念と銘打つとおり、『タイムボカンシリーズ』を中心としたタツノコプロ作品のキャラクターが複数登場する。特に第二話は、タツノコキャラクターが多く住むという架空の都市「タツノッコン王国」が舞台で、テレビアニメ第1作の『宇宙エース』を初めとする多数のキャラクターがゲスト出演している。

第一話は『チキチキマシン猛レース』風の、妨害など何でもありのレースを『タイムボカン』シリーズ各作品の三悪同士で競い、優勝したものが次回で主役を張れるという筋書き。第二話は『ヤッターマン』のフォーマットをそのままなぞる。

富山敬ナレーションと登場キャラクターを務めた最後のタイムボカンシリーズでもある。また、途中で登場するオハヤシ星人を漫画家奥谷かひろ歌手甲本ヒロトが演じている(テレビシリーズと同様に、視聴者応募で選ばれたという設定)。また、2008年から開始された『ヤッターマン』(第2作)はこのビデオのことには一切触れていない。

あらすじ[編集]

第1話[編集]

チキチキ・ウゴウゴ・ホゲホゲマシーン猛レース

『タイムボカン』シリーズがOVAとして復活するというが、復活できるのは全7作品(当時)のうち1作だけだという。そこで各作品の三悪同士で「主役はもらった杯争奪オール三悪メカメカ猛レース」を開催し、優勝した三悪が第2話の主役出演権を得ることになった。

それぞれの三悪が鼻息を荒くする中、ドロンボー一味(『ヤッターマン』)だけは結婚して細々と国分寺でそば屋を営む平和な暮らしをしていたボヤッキーが出場を断ってしまったため、ボヤッキーを欠いての出場となる。

かくしてレースは開始される。各チームとも妨害の応酬で、次々に脱落していき、残すところ3チームとなる。マージョ一味(『タイムボカン』)の妨害で絶体絶命となったドロンジョとトンズラーであったが、全てを投げ打って駆けつけたボヤッキーがそのピンチを救い、見事逆転してマージョ一味を撃破する。

喜び勇むドロンボー一味だったが、ボヤッキーのミスにより、メカが全壊してしまう。しかし、一味には最後の切り札として、いつもヤッターマンから敗走するときに使っていた「おしおき三輪車」が残されていた。優勝を確信して油断するアクダマン一味(『ゼンダマン』)を尻目に、ドロンボー一味が見事逆転優勝を果たしたが、ドロンボー一味を待っていたのはドクロベエの「ミュージック」というコールで始まる、「ママより怖いおしおきタイム」だった。

第2話[編集]

ヤッターマン タツノッコン王国で同窓会だコロン

例によって悪事を働く(この時のインチキ商売は新作アニメ映画の上映会)ドロンボー一味のもとに、ドクロベエならぬ「トグロベエ」から、「日本のどこかにあるタツノッコン王国のトグロストーン[1]を奪え」との指令が入る。ボヤッキーは、以前自身の店でコロッケ卵そば(1杯380円)を食い逃げした謎の6人組(南部博士と科学忍者隊の面々)を怪しいと思い、ドロンボー一味はその時の記憶を頼りに、女児型の自己成長(進化)型メカ、小学一年生メカ「ロリコンダー」でタツノッコン王国に乗り込む。

その一方でヤッターマンのガンちゃんとアイちゃんは新婚ホヤホヤで、オモッチャマがドロンボー復活を知らせに来てもいちゃつくばかり。タツノッコン王国のピンチに立ち上がったのは、ガッチャマンキャシャーンポリマーテッカマンといったタツノコヒーローの面々であった。彼らの活躍でドロンボーを撃退したかに見えたが、ロリコンダーが女子高生型メカ「セーラームンムン」に成長すると形勢が逆転して散々に打ち負かされる。

そこにヤッターマンが、「ヤッターワンFZスーパーウルトラバージョン」を駆って高笑いと共に現れる。さらに成長し、中年主婦(俗に言う「オバサン」)型のおばさんメカ「オバンバー」となったメカを相手に苦戦するが、オバンバーの「意地汚い」という弱点を突いたビックリドッキリメカを繰り出してヤッターマンが見事に勝利する。

負けはしたものの久々の出演に満足する三悪であったが、どこからともなく「おしおきだべぇ〜」の声が聞こえてきて、結局おしおきファンファーレが流れて受けたおしおき(マタタビンガーのおっぱいミサイル)でふっとばされる。そして多くの謎を残したままヤッターマンも去っていった。

キャスト[編集]

  • マージョ、ドロンジョ、ムージョ、アターシャ、ミレンジョ、ムンムン、ヤンヤン - 小原乃梨子
  • グロッキー、ボヤッキー、トボッケー、セコビッチ、ジュリー・コケマツ、コスイネン、ダサイネン - 八奈見乗児
  • ワルサー、トンズラー、ドンジューロー、ドワルスキー、アラン・スカドン、キョカンチン、トンメンタン - たてかべ和也
  • ドクロベエ、トグロベエ - 滝口順平
  • ゲキガスキー、ドンファンファン伯爵、2-3 - 山本正之
  • 大巨神 - 田辺宏章
  • おハナちゃん - 滝沢久美子
  • 占いママさん、女子高生メカ、オロカブ、オシイ星人 - 矢野陽子
  • サラリーマン、もんざえもん、びっくり主水、イケマスイタチ - 鈴木勝美
  • コヤマカメラマン - 小山高生
  • ナレーション、ささやきリポーター、トミー・ヤマ、逆転王、ブタ、ヤッターワンFZ - 富山敬
  • オハヤシ星人 - 甲本浩人奥谷かひろ
  • ガンちゃん(ヤッターマン1号) - 太田淑子
  • アイちゃん(ヤッターマン2号) - 岡本茉利
  • オモッチャマ - 桂玲子
  • 大鷲の健、テッカマン - 森功至
  • 白鳥のジュン、テンプル - 杉山佳寿子
  • ポリマー - 曽我部和恭
  • キャシャーン - 西川幾雄
  • ロリコンダー → セーラームンムン → オバンバー - 松井菜桜子

スタッフ[編集]

関連CD[編集]

タイムボカン名曲大全[編集]

1991年3月6日発売。タイムボカンシリーズに登場したボーカル曲をほとんど収録している他、トラックの最初と最後に、それぞれの道を歩んでいたドロンボー一味が街中で偶然再会するというミニドラマが収録されている。それによると、ドロンジョはスナックのママ、ボヤッキーは売れっ子ホスト、トンズラーはウサギ売りのテキ屋をやっている。

なお、その後発売された「タイムボカン名曲の夕べ」にはミニドラマが収録されていないが、オタスケマンまでのボーカル曲をミックスした「ディスコ・キラキラスター」およびOVAのオープニングとエンディング曲が収録されている。

タイムボカン カラオケ博覧會[編集]

1992年12月16日発売。タイムボカンシリーズの主題歌のカラオケバージョンを収録したCD。さらに「タツノコプロ30周年記念ドラマ 絶唱カラオケマン」が前後編で収録されており、三悪のマナーの悪さを正すため、ヒーロー「カラオケマン」の必殺技が炸裂する。なお、カラオケマンの声優は山本正之であり、キャラクターも山本をモデルにしている(出身が安城市であり、普段はシンガーソングライターをしているなど)。

イメージソング「絶唱カラオケマンの歌」は後にシングルカットされている。なお、山本はオリジナルアルバムに「ナントカマンシリーズ」と呼ばれる「アニメ主題歌のような楽曲」を多数収録している。

悪玉馬券塾[編集]

1993年9月22日、OVAに先駆けて発売されたドラマCD。内容はOVA1話の前夜であり、各作品の三悪がレースに対しての意気込みを見せたり作戦を練るなどしている。なお、OVA一話では不参加を表明していたボヤッキーは、このドラマ内では参加を決めているなど、OVAと若干異なる部分がある。また、「馬券」と称した応募券が封入されており、優勝する三悪を予想するキャンペーンが行われた。

ドラマには三悪の他に、ナレーター、トミーヤマ、ささやきレポーター、豪速九役で富山敬が、ゲキガスキー、ドンファンファン、ゼンダライオン役で山本正之が出演している。

  1. 3×7=大予想
    (作詞・作曲・編曲・歌:山本正之)
    ドラマCD主題歌。各作品の三悪の名前が全て登場する。
  2. オリジナルドラマ「大レース その前夜
  3. アルバム未発表怨念テイク集1人間やめます逆転イッパツマンより)
  4. アルバム未発表怨念テイク集2アターシャオタスケマンより)
  5. アルバム未発表怨念テイク集3やられちゃったくやしいなヤットデタマンより)
  6. アルバム未発表怨念テイク集4大巨神讃歌(ヤットデタマンより)
    本編中で使用されたものも含め、全て新たに録音されたもの。作詞、作曲、編曲、歌は山本正之。

タイムボカン王道復古 特訓満漢全席[編集]

1993年12月16日発売。OVA一話で優勝したドロンボー一味が、打倒ヤッターマンのために特訓を練る。

  1. 悪役ドアが開く
    作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 山本まさゆき+ピンクピッギーズ
    OVA第1話のオープニング。従来のタイムボカンシリーズのオープニングと同じ曲調でありながら、悪役を主役として歌われている。
  2. 特訓満漢全席 餃子編
  3. ヤッターマンの歌'93
    作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 藤原いくろう / 歌 - 山本まさゆき+ピンクピッギーズ
    OVA第2話のオープニング。「ヤッターマンの歌」のアレンジ。
  4. 特訓満漢全席 唐揚げ編
  5. 風雪マタタビンガー
    作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 藤原いくろう / 歌 - 山本まさゆき
    OVA第2話に登場した「放浪戦士マタタビンガー」のイメージソング。
  6. 特訓満漢全席 ラーメン編
  7. TIME BOKAN MEGA MIX(本家バージョン)
    作詞 - 山本正之+若林一郎+松山貫之+小山高男 / 作曲 - 山本正之 / 編曲 - 藤原いくろう / 歌 - 山本まさゆき+ピンクピッギーズ
    1993年9月22日発売のシングル「TIME BOKAN MEGA MIX」の2トラック目を再収録したもの。『タイムボカン』から『イタダキマン』までのボーカル曲をミックスしている。
  8. 特訓満漢全席 杏仁豆腐&飲茶編
  9. ―さんあく18年―君を離さない チュッ☆
    作詞・作曲 - 山本正之 / 編曲 - 神保正明 / 歌 - 小原乃梨子+八奈見乗児+たてかべ和也
    OVAのエンディング。前奏が「それゆけガイコッツ」および「天才ドロンボー」と同じになっている。なお、「18年」とは初代タイムボカンから数えてのものである。
    リメイク版「ヤッターマン」での企画アルバム「ドロンボー伝説'08」にも、タイトルを「18年」から「30年」に変えて収録された。「30年」とは、「ヤッターマン」第1作目から数えてのものである。
    実写映画版「ヤッターマン」ではドロンボー解散の場面で、アレンジバージョンがBGMとして流れた。

脚注[編集]

  1. ^ 『ヤッターマン』(第1作)第9話「アフリシャ探検だコロン」の結末でヤッターマンに敗れた後、戦闘前に村の長に教えてもらったドクロストーンのあると言われる洞窟の中の台座の上に、蛇がトグロを巻いた「トグロストーン」というものがあった。

参考文献[編集]