無銭飲食

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無銭飲食(むせんいんしょく)とは、飲食店で飲食して代金を支払わずに逃げることをいう[1]刑法上の詐欺罪に該当することがある。俗に食い逃げ(くいにげ)ともいう。

手口[編集]

典型的な詐欺手口として、次のようなものがある。

  • 飲食後、店員の目を盗んで立ち去る。
  • 飲食後、すぐに戻ると店員に告げるなどして、店から出てそのまま立ち去る。

詐欺罪としての立件[編集]

無銭飲食は、多くの場合詐欺罪に該当する。それは、支払う意思がないのに「支払う」と装って飲食物を注文し(欺罔行為)、その結果、店員が支払いを受けられるものと誤解し(錯誤)、飲食物を交付させる(財産的処分行為)ことが、詐欺罪の構成要件に該当するからである。

詐欺罪の着手時期は、欺罔行為を開始した時であるから、その後翻意して代金を支払っても、詐欺罪は成立する(詐欺未遂罪)。

支払いの段階で、財布を忘れてきたことに気づき、そのまま逃げてしまった場合は、処分行為に向けての欺罔行為がなく、詐欺罪は成立しない。ただし、支払いの段階で、店員にを付くなどして支払いを免れた場合には、代金の支払いを免れた点に詐欺利得罪が成立する。また、店員が支払いの延期を認める、いわゆる「ツケ払い」とした場合でも、氏名を偽るなどして、請求を不可能にしたような場合は、同じく詐欺利得罪が成立する。

対策[編集]

立ち食いそば・うどん店牛丼店などのように、食券を先に購入してから飲食を提供している店や、食券制ではないが、先に食事代金を払ってから飲食品を出す「前金制」を採用する店がある。前者の場合は『自動券売機』を設けている。飲み物の『自動販売機』も、これに似ている。

呼称[編集]

現在は「無銭飲食」「食い逃げ」と称される。戦前は「チャリンコ」とも称され、手塚治虫の漫画「アドルフに告ぐ」で、主人公のアドルフ・カウフマンが少年時代に友人のアドルフ・カミルから、わざと悪事を働くよう「チャリンコをやりな」とそそのかされて、無銭飲食をするという描写がある(場所設定は神戸市であり、二人は日本語の話せる日本の外国人である)。しかし現在「チャリンコ」という言葉は、自転車を指す名古屋弁となっており、高齢者以外は「チャリンコ」という言葉で『無銭飲食』を連想することは、極めて稀である。

脚注[編集]

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  1. ^ 広辞苑 第4版

参考文献[編集]

関連項目[編集]