大河原邦男
おおかわら くにお 大河原 邦男 | |||||
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![]() 2015年、第28回東京国際映画祭にて | |||||
生年月日 | 1947年12月26日(75歳) | ||||
出生地 |
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職業 | メカニックデザイナー、工業デザイナー | ||||
ジャンル | 玩具、アニメーション、ゲーム | ||||
活動期間 | 1972年 - | ||||
主な作品 | |||||
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大河原 邦男(おおかわら くにお[注 1]、1947年12月26日 - )は、日本のメカニックデザイナー[2]。東京都稲城市出身[2]。息子はアニメーターの大河原烈[要出典]。
日本のメカニックデザイナーの草分け的存在で、『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツのデザインで知られる[3][4]。
人物・略歴[編集]
日本のアニメーション作品で初のメカニック専門のデザイナー[3][4]。代表作は『科学忍者隊ガッチャマン』、『ヤッターマン』をはじめとするタイムボカンシリーズ、『機動戦士ガンダム』とそのシリーズ、『装甲騎兵ボトムズ』、『勇者王ガオガイガー』を含む勇者シリーズなど多数[4]。特に『機動戦士ガンダム』が起こした大ブームにより、自身の名前と「メカニックデザイナー」という職種が社会に認知された。
実家が機械を扱う仕事を代々営んでいたことから建設機械等を頻繁に見かける環境に育ち[5]、子供の頃から機械や物を作るのが好きだった[6][7]。そのため、家の倉庫にある機械部品を遊び道具代わりに工作に励む少年時代を過ごした[8][7]。
東京都立町田高等学校卒業後、東京造形大学グラフィックデザイン科に入学。1年後にテキスタイルデザイン科に転科し、機織や染め物などを学ぶ[4]。
卒業後、オンワード樫山に入社し、紳士服の企画を担当[9][10]。その後、キムラタンに転職し、子ども向けブランド「おとぎの国」の企画を担当するが、東京支店の企画部廃止で専門店向け営業職となる[4]。同僚の女性との結婚を機に、「同じ職場に二人ともいるのは不都合があるのでは」と考えて会社を辞める[9]。
1972年、新聞広告の求人欄を見てタツノコプロに応募し、美術課に背景を描く係として採用される[2][9][注 2]。きっかけは結婚式で仲人に無職と紹介されるのが心苦しかったため。入社の決め手は妻の実家に近かったことだった[6]。アニメや漫画に興味がなかったので、アニメの制作方法も知らなかった[11]。
入社してすぐに『科学忍者隊ガッチャマン』のメインスタッフとなり、番組タイトルロゴを手掛ける[12]。そして美術のかたわらメカデザインも担当していた上司の中村光毅 [注 3]に「メカデザインをやってみないか」と声をかけられ、メインメカ以外の敵メカや自動車などの乗り物などをすべて任される[4][9]。番組エンディングでは中村と共に「メカニックデザイン」とクレジットされ、アニメ業界で初のメカ専門のデザイナーとなる[3][13]。
1976年、タツノコプロを退社して中村と「デザインオフィス・メカマン」を設立する[2][9]。フリー後初仕事の『ゴワッパー5ゴーダム』で、初めてメインメカのデザインを担当した[1]。タイムボカンシリーズ第2作『ヤッターマン』で中村のデザインしたメインメカ以外のすべてのメカを担当[12]。これ以降、すべてのシリーズ作品を担当した[注 4]。
1978年、メカマンを退社してフリーランスとなる[2][9]。転職したタツノコ時代の知人に声をかけてもらい、『無敵鋼人ダイターン3』からサンライズ制作作品に本格的に参加するようになる[9][注 5]。続いて参加した『機動戦士ガンダム』がプラモデルの大ヒットにより社会的ブームとなり、以降、メカニックデザイナーという職種が広く認知されるようになった[9][15]。『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』では高橋良輔監督と組んでミリタリー系のリアルロボットを追求[16]。一方で『勇者シリーズ』のようなヒーロー的なスーパーロボットのデザインも手掛けた。
デザイナー活動40周年にあたる2012年、第16回文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞し[17]、その功績を振り返るデザイン展覧会が各所で行われた。大河原のメカを見て育った世代と仕事する機会が増え、海外メーカーからのオリジナルメカの依頼や[18]、実物の工業製品のデザインを引き受けることもある[19][20][21]。
地元の稲城市では「MECHANICAL CITY INAGI PRESENTS 大河原邦男プロジェクト[22]」と称して、公式キャラクター「稲城なしのすけ」のデザイン、大型モニュメントやデザインマンホールの設置、トークイベント「メカデザイナーズサミット」の開催など、様々なコラボ企画を推進している。
作風[編集]
サンライズ作品では『機動戦士ガンダム』『装甲騎兵ボトムズ』などのリアルロボットアニメから『勇者シリーズ』などのスーパーロボットアニメまで担当し、タツノコプロでもシリアスな『科学忍者隊ガッチャマン』の一方でタイムボカンシリーズなどのギャグアニメも担当するなど、手掛ける作品のジャンルは幅広い[9][12]。
デザインするうえで気を付けていたのは、子どもの成長に悪影響を及ぼさないこと[9]。またタツノコでの経験から、あまりグロテスクだったり過激だったりするものは控えて、あくまで子供たちがワクワクするようなメカを考える習慣が付いたという[23]。
メカデザインの業界では漫画好きやアニメ好きという人物が多いが、自身はそれらに全く興味がない[4][6]。子供の頃から漫画家やアニメーターになりたいと考えていたわけではなく、業界に入ったのも偶然である[9]。そのため、メカデザイナーとして目指しているのは、監督が求めているものを提供する完璧な職人であること[24]。商業アニメの場合、デザインの良し悪しではなく、スポンサーサイドからの制約の範囲内で演出家のイメージを具体化し、アニメーターのほとんどがその形を頭の中に思い浮かべることできるようにするのがプロの仕事だと思っている[9][24]。アニメーションはチームプレーであり、アーティストの感性が強すぎると職業として成り立たないと考えているので、作品に自分を出さずにクライアントからの要望に出来る限り近付けることを目指して努力する[9][24]。そのため、デザインを考える上であまり苦労を感じたことはないという[9]。『装甲騎兵ボトムズ』のスコープドッグは唯一、自分が「やりたい」と温めていたデザインを制作側に提案したケースだった[16]。
デザインに際しては、「現実にこのロボットを製造する場合、どういう工程で作るのか」までを考える[6]。実際に木工や金属加工で模型を作ることもあり、すぐにCADで図面に起こせるものをイメージしてデザインしている[6]。ゲーム会社からオファーが来るようになってからはパソコンや3DCGについても勉強するようになった[25]。
同じメカニックデザイナーでも、絵が好きな人間とメカが好きな人間がいて、ほとんどは前者だが、自身はメカやモノを作るのが好きなタイプであり、1970〜1980年代のロボットアニメ全盛期にはそのことが有利に働いたという[7][9]。1970年代以降、アニメのスポンサーは主に玩具会社になったため、変形や合体をプレゼンテーションしなければならず、その際、大河原は他のデザイナーのように絵を描くのではなく、立体模型を作っていた[7][9]。その方が絵を見せるよりもずっと理解しやすかったからである[7][9]。そのためスポンサーの受けが良く、だいたい即決してもらえたという[9]。
シンプルな機能美も重視しているが、人間は見たことがある物を目にするとそれだけで『リアルだ』と認識するものなので、ザクの露出したパイプのように、あえて不合理なデザインでリアルさを訴求することもある[6]。
民族衣装やコスチューム、仏像などからもヒントを得てロボットをデザインしており、ガンダムも侍のチョンマゲや裃から着想を得ている[26]。
『ヤッターマン』とリアルロボットでは、『ヤッターマン』の仕事の方が面白いと思っている。理由は「どんなデザインをしても、誰からも批判されないから」[25]。
『機動戦士ガンダム』について[編集]
大河原の代表作であり、1980年にバンダイからプラモデルが発売されると全国的に品切れが続出し、社会現象にまでなった[15]。
大河原に依頼が来たのは、『ガンダム』の作画監督の安彦良和が、デザインをSF考証にうるさいスタジオぬえから別のスタジオに変えようとしたため[27]。当時、メカデザインを専門にやっていたのがぬえの他は大河原の所属するメカマンだけだったことと、安彦がエンターテインメント性を考えた場合、タツノコプロ出身者が良いのではないかと考えたのが理由だった[28][29]。初め、途中参加だった大河原には作品のイメージが十分に伝わっていなかったため、安彦がロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』に掲載されたスタジオぬえの宮武一貴デザインの装甲強化服「パワードスーツ」の挿絵をもとに、後に「ガンキャノン」となるラフデザイン画を描いて見せた[28]。しかし、そのデザインでは主役ロボにはならないと却下されたので、代わりに大河原は宇宙服をモチーフにしたロボットをデザインしたが、これも主役向きでないということで却下された[26][29]。そこで大河原は、新たに"侍"をモチーフにしたロボットを提案した[26]。監督の富野由悠季の「それまでの円柱・角柱のロボットデザインから抜け出したい」という要望を考慮して腕や足に人間の筋肉のような要素を入れながらも、当時主流だった巨大ヒーローとしてのスーパーロボットの流れのままにデザインしたため、顔には人間のような口が付いており、安彦から「18メートルあるものに口があるのはおかしいだろう」というクレームが来てマスクが付けられた[9][29]。そしてそのデザインを安彦がクリンナップし、配色も決めたものが「ガンダム」の決定稿となった[29]。またスポンサーから主人公側には3体のロボットが必要だと言われ、大河原が安彦のラフをクリンナップした「ガンキャノン」と新たにデザインした「ガンタンク」もラインナップに加えられた[28]。
一方、商品になる予定の無かった敵のジオン側のメカは、主役に負けない、むしろそれを食うようなものを作ろうという反骨精神のもと、自由にデザインしたという[28][30]。その当時、敵メカは商品化を前提としておらず、デザインに対する制約も少なかった[7][28]。また富野も「モノアイ(単眼)」にだけはこだわっていたが、それ以外は基本的に自由にデザインさせてくれたという[31]。
「ザク」のデザインは、防毒マスクとオンワード樫山時代にたくさん描いた背広のデザインを参考にしている[9]。また動力パイプがむき出しなのは兵器としてはウィークポイントだが、あるのとないのとでは頭に残るイメージの強さがまるで違ってしまうので、あえてそういうデザインにしている[9]。大河原は「ザクができてはじめて連邦軍とジオン軍を合わせた作品全体のデザインコンセプトが完成したと思っている」と発言している[26][31]。
ザクに続いてグフとドムをデザインすると、それまで何も言ってこなかった富野が次々にラフデザインを描いてよこすようになった[28][31]。アイデアを出すたびに富野から2倍の量の案が返ってくるので、そのやりとりで当時4作品を同時に抱えていた大河原には物理的に時間が無くなってしまい、途中から富野の案のままデザインするようになった[28][31]。
主役側の地球連邦軍と敵方のジオン公国のモビルスーツはそれぞれ、前者は連合国軍のアメリカ、後者はドイツ軍という自分なりの分け方をしている[28]。特に意識していたわけではなく、太平洋戦争の余韻を感じている世代なので、自然とそうなってしまったのだという[26]。同世代の富野や安彦など当時のクリエーター全員に当てはまることで、安彦が描くジオン軍のキャラクターがドイツ兵っぽかったのもそのせいだという[26]。
ガンプラブーム以前、ガンダムも含めてロボットアニメの立体物商品といえば「超合金」などのダイカストモデルだったので、STマーク(玩具安全基準)を通過するための条件がかなり厳しかった。そのため、デザインの段階から尖っている部分は全部省かなくてはならず、強度的にも子供が落としたときのことまで考えなければならなかった[15]。
エピソード[編集]
『科学忍者隊ガッチャマン』第59話に大河原と中村光毅をモデルにしたオガワラー博士とその助手のナカモーラという現実とは上司と部下の立場が逆転したキャラクターが登場する[1]。
『逆転イッパツマン』第38話にタイムリース社社員の大河原営業部員が登場する。
「好きなメカ ベスト3」として、『機動戦士ガンダム』からザク、ハロ、ムサイ、同作以外には『装甲騎兵ボトムズ』に登場するAT(アーマードトルーパー)、『銀河漂流バイファム』に登場するバイファム、『蒼き流星SPTレイズナー』に登場するレイズナーを挙げている[32]。モビルスーツバリエーションについては、プラモデルに同梱されているパンフレット[注 6]によると「ガンダムMSVシリーズはアニメーションでは作画上の制約から採用されないようなデザインを模したもの。いわゆる、デザインの遊びだったのですが、プラモデル化されたことにより多くのファンの方に親しまれているのは光栄」と述べている。また、他のインタビューでは「こんなに長く続くものだとは思っていなかった。もう少し考えて描くべきだった」とこぼしている[33]。
「私の仕事は、アニメの現場と玩具屋さんの橋渡し」と語り、他と全く違うアプローチをし「首だけメカ」等をデザインに取り入れたラインナップを多発させた、青島文化教材社「合体シリーズ」の奇抜なアイデアに対して「私はアニメで、アオシマさんは玩具で、それぞれ子供の夢を育むという目標を持っていたという点では一緒だったのかも知れませんね」と発言し、肯定的な立場を取っている[34]。なお、この際、「首だけダイターン」を見て、「それにしても、これ、金属で作ったら良いオブジェになるだろうなあ」との感想も述べている[34]。
作品年譜[編集]
アニメ作品[編集]
年 | 参加作品 | クレジット | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1972年- 1974年 |
科学忍者隊ガッチャマン | メカニックデザイン | 本作タイトルロゴが業界初仕事[12]。以後、鉄獣メカのデザインなどを担当[4]。 | |
1974年-
1975年 |
破裏拳ポリマー | |||
1975年 | 宇宙の騎士テッカマン | |||
1975年- 1976年 |
タイムボカン | 主役メカ・メカブトンの底部に格納されるヤゴ型メカ・ヤゴマリン[14]。 | ||
1976年 | ゴワッパー5 ゴーダム | 初めてメインメカを担当したシリーズ[1]。 | ||
1976年-
1977年 |
ブロッカー軍団IVマシーンブラスター | メカキャラクターデザイン | 「松田豪」名義[35]。 | |
1977年 | ヤッターマン | メカニックデザイン | メインメカは中村光毅が担当し、その他はすべて大河原がデザインした[12]。 | |
合身戦隊メカンダーロボ | 「デザインオフィス・メカマン」として参加。 | |||
超合体魔術ロボ ギンガイザー | ||||
超電磁マシーン ボルテスV | ||||
無敵超人ザンボット3 | デザイン協力 | バンドックの原案及び、メインメカの内部イラストを担当。 | ||
とびだせ!マシーン飛竜 | メカニックデザイン | |||
激走!ルーベンカイザー | メカニック設定 | 「デザインオフィス・メカマン」として参加。 | ||
1978年 | 無敵鋼人ダイターン3 | メカニカルデザイン | ||
宇宙魔神ダイケンゴー | メカニック設定 | |||
科学忍者隊ガッチャマンII | メカニックデザイン | |||
1979年 | ゼンダマン | |||
ザ☆ウルトラマン | 第1~18話、第24話 | |||
機動戦士ガンダム | メカニカルデザイン | |||
科学忍者隊ガッチャマンF | メカニックデザイン | |||
1980年 | 無敵ロボ トライダーG7 | メカニカルデザイン | ||
タイムパトロール隊オタスケマン | メカニックデザイン | |||
とんでも戦士ムテキング | ||||
1981年 | 海底大戦争 愛の20000マイル | |||
最強ロボ ダイオージャ | メカニカルデザイン | |||
ヤットデタマン | メカニックデザイン | |||
ゴールドライタン | メカニック・デザイン | |||
ドラえもん のび太の宇宙開拓史 | メカニックデザイン | |||
1981年- 1982年 |
劇場版 機動戦士ガンダムシリーズ | メカニカルデザイン | ||
1981年- 1983年 |
太陽の牙ダグラム[36] | メカニカル・デザイン | ||
1982年 | 戦闘メカ ザブングル | メカニカルデザイン | ||
逆転イッパツマン | メカニックデザイン | |||
1983年 | 未来警察ウラシマン | |||
装甲騎兵ボトムズ | メカニカル・デザイン | メカから小道具まですべてのデザインを担当し、そのコンセプトを統一している[31]。 | ||
イタダキマン | メカニックデザイン | |||
ザブングルグラフィテイ | メカニカルデザイン | |||
ドキュメント 太陽の牙ダグラム | ||||
銀河漂流バイファム | ||||
1984年 | 機甲界ガリアン | |||
超力ロボ ガラット | ||||
1985年 | 機動戦士Ζガンダム | |||
装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー | ||||
蒼き流星SPTレイズナー | メカニカルデザイン | |||
1986年 | 機動戦士ガンダムΖΖ | デザイン協力 | ||
装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル | メカニカルデザイン | |||
1987年 | 機甲戦記ドラグナー | メカデザイン | ||
1988年 | 装甲騎兵ボトムズ レッドショルダードキュメント 野望のルーツ | メカニカルデザイン | ||
機甲猟兵メロウリンク | メカニックデザイン | |||
1989年 | 魔動王グランゾート | メカニカルデザイン | ||
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 | モビルスーツ原案 | |||
1990年 | 勇者エクスカイザー | メカニックデザイン | ||
からくり剣豪伝ムサシロード | からくり人デザイン | |||
1991年 | 太陽の勇者ファイバード | メカデザイン | ||
機動戦士ガンダムF91 | メカニカルデザイン | |||
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY | モビルスーツ原案 | |||
1992年 | 伝説の勇者ダ・ガーン | メカデザイン | ||
1993年 | 勇者特急マイトガイン | メカデザイン | ||
機動戦士Vガンダム | メカニカルデザイン | |||
疾風!アイアンリーガー | メカニックデザイン | |||
タイムボカン王道復古 | メインメカ | |||
1994年 | 勇者警察ジェイデッカー | メカデザイン | ||
装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端 | メカニカルデザイン | |||
機動武闘伝Gガンダム | ||||
1995年 | 黄金勇者ゴルドラン | メカデザイン | ||
新機動戦記ガンダムW | メカニカルデザイン | |||
1996年 | 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 | |||
勇者指令ダグオン | メカデザイン | |||
機動新世紀ガンダムX | メカニカルデザイン | |||
超者ライディーン | メカニカルコンセプト | |||
1997年 | 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz | メカニカルデザイン | ||
勇者王ガオガイガー | メカニックデザイン | |||
1998年 | 銀河漂流バイファム13 | |||
ダイノゾーン | キャラクターデザイン | |||
1999年 | ∀ガンダム | メカニカルデザイン | ||
ベターマン | メカニックデザイン | |||
2000年 | 勇者王ガオガイガーFINAL | メカニックデザイン | ||
タイムボカン2000 怪盗きらめきマン[37] | メカニックデザイン | |||
GUNDAM THE RIDE | メカニカルデザイン | |||
2002年 | 機動戦士ガンダムSEED | メカニックデザイン | ||
超重神グラヴィオン | グラヴィオンデザイン | |||
2004年 | 機動戦士ガンダム MS IGLOO | ベースメカニカルデザイン | ||
機動戦士ガンダムSEED DESTINY | メカニックデザイン | |||
2005年- 2006年 |
機動戦士Ζガンダム A New Translation シリーズ | メカニカルデザイン | ||
2005年 | 銀魂(ジャンプフェスタ・アニメツアー'05上映版) | メカデザイン | ||
2006年 | スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ- | |||
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER | メカニックデザイン | |||
2007年 | 機神大戦ギガンティック・フォーミュラ | ギガンティックデザイン | ||
2007- 2009年 |
機動戦士ガンダム00 | メカニックデザイン | ||
2007- 2008年 |
装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ | メカニカルデザイン | ||
2008年- 2009年 |
ヤッターマン(第2作) | メカニックデザイン | ||
2009年 | リング・オブ・ガンダム | オリジナルガンダムデザイン | ||
劇場版 ヤッターマン 新ヤッターメカ大集合! オモチャの国で大決戦だコロン! | メカニックデザイン | |||
2010年 | 機動戦士ガンダムUC | モビルスーツ原案 | ||
装甲騎兵ボトムズ 幻影篇 | メカニカルデザイン | |||
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- | メカニックデザイン | |||
スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- | ||||
装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE | メカニカルデザイン | |||
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG | メカニックデザイン | |||
2011年 | 装甲騎兵ボトムズ 孤影再び | メカニカルデザイン | ||
2012年 | 一発必中!!デバンダー | メカニックデザイン | ||
2013年 | 革命機ヴァルヴレイヴ | メカニカルデザイン | ||
ガンダムビルドファイターズ | メカニックデザイン | |||
2014年 | スペース☆ダンディ | ゲストメカデザイン、
機動戦士デザイン |
||
ガンダムビルドファイターズトライ | メカニックデザイン | |||
2015年 | 機動戦士ガンダム THE ORIGIN | オリジナルメカニカルデザイン | ||
機動戦士ガンダム サンダーボルト | モビルスーツ原案 | |||
2016年 | 映画プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ | プリメカデザイン | ||
タイムボカン24[14] | メカニックデザイン (アクダーマメカ) |
|||
ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ | メカニックデザイン | |||
2017年 | 機動戦士ガンダム Twilight AXIS | オリジナルメカデザイン | ||
ガンダムビルドファイターズ バトローグ | メカニックデザイン | |||
ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲 | ||||
タイムボカン 逆襲の三悪人 | メカニックデザイン (アクダーマメカ) |
|||
2018年 | ガンダムビルドダイバーズ | メカニックデザイン | ||
2019-
2020年 |
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE[38] | |||
2020年 | もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ | 第1シリーズ22~25話 | ||
最響カミズモード! | ゲストキャラデザイン | |||
2021年 | EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション | ゲストメカデザイン | ||
ガンダムブレイカー バトローグ[39] | メカニックデザイン | |||
2022年 | 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 | メカニカルデザイン |
ゲーム作品[編集]
年 | 参加作品 | クレジット | 備考 |
---|---|---|---|
1988年 | アサルト | メカデザイン | |
1990年 | サイバーナイト | メカニック・デザイン | |
1991年 | 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 | メカニックデザイン | |
1992年 | ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス | ゲストメカデザイン | |
1995年 | 機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079 | メカニックデザイン | |
第4次スーパーロボット大戦 | オリジナルメカデザイン | ||
ヴェルヌワールド | タイトルロゴデザイン | ||
1996年 | アースライト ルナ・ストライク | HUユニット・メカニック・デザイン | |
1999年 | サンライズ英雄譚 | メカデザイン | |
2001年 | 機甲兵団 J-PHOENIX | ||
2002年 | 機甲武装Gブレイカー | ||
2004年 | スーパーロボット大戦GC | オリジナルメカニカルデザイン | |
2006年 | SDガンダム スカッドハンマーズ | ||
2011年 | ファンタシースターポータブル2 インフィニティ | ||
2016年 | スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ | オリジナルメカニックデザイン | |
ワールド オブ ファイナルファンタジー | ゴッドオメガデザイン | ||
2022 | スーパーロボット大戦30(エキスパンションパック) | 新設定のスコープドッグのデザインを担当[40]。 |
その他[編集]
- グリコ(男の子の玩具のデザインを担当)
- トランスフォーマーシリーズ(玩具デザイン)
- 東京都稲城市イメージキャラクター 稲城なしのすけ
- 名古屋鉄道創業120周年記念乗車券「The second」(記念乗車券・掲示物の車両イラストを担当)[41][42]
- 警視庁特殊詐欺防止キャラクター「ストッポ君」[43]
著書[編集]
- 『太陽の牙ダグラムメカニカルアート集 大河原邦男の世界』講談社 1983 ISBN 978-4061724716
- 『大河原邦男アイアンワークス』バンダイ 1989 ISBN 978-4891894627
- 『大河原邦男画集 : Gundam art works (A-collection)』ムービック, 1998.9 ISBN 978-4896013979
- 『大河原邦男画集2』ムービック, 1998.12 ISBN 978-4896014099
- 『大河原邦男Gundam design works』ムービック, 1999 ISBN 978-4896014365
- 『大河原邦男Dougram & Votoms design works』ムービック 2000.4 ISBN 978-4896014556
- 『大河原邦男real robot design works』ムービック, 2000.5 ISBN 978-4896014747
- 『大河原邦男brave series design works』ムービック, 2000.8 ISBN 978-4896014877
- 『機動戦士ガンダム原典継承 ― 大河原邦男画集』角川書店 2009.3 ISBN 978-4048542944
- 『大河原邦男Walker [メカニックデザインの鉄人]』KADOKAWA, 2015 ISBN 978-4047319875
- 『メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人』光文社新書 2015 ISBN 978-4047319875
展覧会[編集]
- 2009年 - 「大河原邦男のメカデザイン ガンダム、ボトムズ、ダグラム」(東京都八王子市の八王子市夢美術館)
- 2012年 - 「大河原邦男作品展」(東京都稲城市稲城市立iプラザ)
- 2012年 - 「メカデザインFOR1/1 メカニックデザイナー大河原邦男」(福岡県嘉麻市の嘉麻市立織田廣喜美術館)
- 2013年 - 「超・大河原邦男展―レジェンド・オブ・メカデザイン―」(兵庫県神戸市兵庫県立美術館)
- 2015〜2016年 - 「メカニックデザイナー 大河原邦男展」(東京都台東区上野の森美術館、滋賀県守山市の佐川美術館、福岡県北九州市の北九州市漫画ミュージアムにて巡回開催)
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 大河原の読みは、「おおがわら」ではなく「おおかわら」[1]。
- ^ 同期に制作に入った井上明(後に『タイムボカンシリーズ ヤットデタマン』のプロデューサーなど)と横尾潔(後に『とびだせ!マシーン飛竜』のプロデューサーなど)がいる[4]。
- ^ 美術監督でありながら、『マッハGoGoGo』の主役メカ・マッハ号やガッチャマンの主役戦闘機・ゴッドフェニックスなど、時代を越えて評価されるメカのデザインも手がけている[3]。
- ^ 第1作『タイムボカン』ではヤゴマリンを担当しただけだったが、そのリメイク作品『タイムボカン24』でメカデザインを担当したため、一応シリーズ全作品に関わったことになる[14]。
- ^ サンライズ作品への初参加はメカマン時代に主役メカのクリンナップを手掛けた『超電磁マシーン ボルテスV』。
- ^ バイファム、ダンバインなどの初版にのみ付属。正確な名称は『HYPER MECHANICAL ANIMATION WORLD』。
出典[編集]
- ^ a b c d e “渋谷アニメランド”. NHK. 2012年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月13日閲覧。
- ^ a b c d 丸本大輔 (2012年12月18日). “今だから話せる「ガンダム」「ダンバイン」「パトレイバー」生みの親たちのメカデザイナーズサミットレポ (1/5ページ)”. エキレビ!. エキサイト. 2022年3月27日閲覧。
- ^ School TV DREAM TRAIN J-WAVE 2015年8月31日
- ^ a b c d e f “「ガンダム」デザイナーが語る 長寿の秘密メカに「リアルさ」凝縮”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞 (2012年6月3日). 2022年3月27日閲覧。
- ^ a b c d e f 三品貴志 (2015年8月16日). “大河原邦男展(上) 「ヤッターマンぽく」作ったGガンダム メカデザインの大河原邦男さん 後輩は「大河原ロボを一番うまく動かせるのは自分」(2/5ページ)”. 産経ニュース. 産経新聞. 2022年3月27日閲覧。
- ^ メカニックデザイナー 大河原邦男展 ガイドコメント 2015年
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 仙石実 (2017年7月7日). “「継続は力なり」なぜ私はこの世界で第一人者になれたのか メカニックデザイナー 大河原邦男”. LEADERS on-line. 2022年3月27日閲覧。
- ^ “「ガンダム」デザイナーが語る 長寿の秘密メカに「リアルさ」凝縮”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞 (2012年6月3日). 2022年3月27日閲覧。
- ^ “「無知だったのがすごく幸いした」パンクブーブー佐藤とサクライ総統が大河原邦男直撃インタビュー!!第2回【ターニングポイントについて】”. 電撃ホビーウェブ (2016年12月30日). 2023年3月23日閲覧。
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- ^ 2012年5月18日付 日経MJ紙 16面 『「ガンダム」のデザイナー 大河原邦男氏に聞く』
- ^ テレビマガジン特別編集「ガンダム誕生の時代 大河原邦男」『機動戦士ガンダム大全集』講談社、1991年4月12日、ISBN 4-06-178412-9、117頁。
- ^ a b 『アウトサイダー・プラモデルアート』P131
- ^ “ブロッカー軍団Ⅳマシーンブラスター 全38話保存プロジェクト - クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)”. readyfor.jp. 2021年3月6日閲覧。
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- ^ “名鉄創業120周年記念乗車券「The second」を発売します。 - 名鉄のオススメ”. 名古屋鉄道. 2014年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年10月12日閲覧。
- ^ 該当形式は名電1号・3400系・7000系・2000系。
- ^ 新キャラで特殊詐欺根絶へ 大河原邦男さん制作「ストッポ君」お披露目(産経ニュース2017年9月4日)
関連項目[編集]
- 富野由悠季
- 吉谷機械製作所
- 高橋良輔
- 中村光毅
- サンライズ
- タツノコプロダクション
- デザインオフィス・メカマン
- 超戦士ガンダム野郎(原案・監修を担当。自らもオリジナルSD戦士、RF(レッドファイター)91のデザインを手掛けている)
外部リンク[編集]
- メカニックデザイナー 大河原邦男展 公式サイト[リンク切れ]
- 公式サイト - ウェイバックマシン(2014年1月2日アーカイブ分)
- 大河原邦男 - allcinema
- 大河原邦男 - KINENOTE
- メールマガジン
-
- メカニックデザイナー 大河原邦男の“マイスター・マガジン”(まぐまぐ) - ウェイバックマシン(2010年8月29日アーカイブ分)
- その他
- 超・大河原邦男展 - 兵庫県立美術館
- 第12回メカニックデザイナー 大河原邦男 - サンライズワールド
- 安彦良和&大河原邦男トークイベントレポート - GUNDAM.INFO
- 大河原邦男プロジェクト - 稲城市