チキチキマシン猛レース

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チキチキマシン猛レース』(チキチキマシンもうレース、原題:Wacky Races)は、ハンナ・バーベラ・プロダクション制作のアメリカテレビアニメである。アメリカでは、1968年9月14日から1969年1月4日までCBSで17回(全34話)にわたって放送。日本では、1970年4月6日から同年7月27日までNETテレビ(現・テレビ朝日)とその系列局で毎週月曜 19:30 - 20:00 (日本標準時)に放送されていた。

概要[編集]

11台の個性的なレーシングカーとそれぞれのドライバーたちが、荒野・峡谷・砂漠・雪山などのバラエティに富んだコースで繰り広げるカーレースを1話完結で描く。原題の "Wacky Races" は「へんてこりんなレース」を意味する。

元ネタは、ブレイク・エドワーズ監督の1965年製作の『グレートレース』と言われる[1]

日本語タイトル『チキチキマシン猛レース』は、1968年に日本で公開されたミュージカル仕立ての自動車映画『チキ・チキ・バン・バン』から「チキチキ」を取り、1969年に丸善石油(現・コスモ石油)が放送したテレビCMで小川ローザが口にしていた台詞「Oh! モーレツ」を「猛レース」と変えて命名された[2]

日本語版作成にあたっては、オープニング曲を作り替え、日本向けのキャラクター名を設定し、吹き替えでも声優によるアドリブの多用や、オリジナルではほとんど言葉を話さない犬のケンケン(英語: muttley)に台詞を与えるなど、大幅にアレンジされている。本放送の際には毎回最後に次回の優勝者当てクイズコーナーがあり、正解すると抽選でプレゼントがもらえた[3]

全34話で放送本数は全17回と多くないが、1970年代を通して東京12チャンネル(現・テレビ東京)の『マンガのくに』枠などで全国的に再放送が繰り返され、さまざまなプラットフォーム向けのコンピュータゲームにもなるなど、日本での人気は高い。日本語版演出を担当した高桑慎一郎によると、日本での人気は本国アメリカ以上だという[4]。1990年からは日本コロムビアが版権窓口となり[5]、12月には日本でビデオソフトが発売され、1992年11月時点で7巻計で20万本を売り上げた[6]。1990年代半ばにはキャラクターグッズが多数発売されるなど、本作キャラクターのケンケンブームとまで言われた[7]

その後も、カートゥーン ネットワークが1997年の開局当時から本作を断続的に放送している。2000年にはテレビ東京系のアニメ枠『トムとジェリーとゆかいな仲間』内で放送され、2001年にはコレクターズボックス、2005年には1コインDVDも発売されているほか、2010年からはワーナー・オンデマンド内で有料配信されている。

マシン名と搭乗者[編集]

括弧内は日本放映時の声優。日本語版マシンの名前は赤塚不二夫が命名した[要出典]

本編のナレーションを務める実況中継アナウンサーは野沢那智が担当した。一人称は「私」または「僕」で、画面には一切登場しない。ビデオ版の冒頭ナレーションは増岡弘が担当している。以下、写真はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで展示されたレプリカのもの。

「ガンセキオープン」は『原始家族フリントストーン』のキャラとマシン、熊八は『ヨギ・ベア』のキャラ、「ヒュードロクーペ」は『ドボチョン一家の幽霊旅行』のマシンからのオマージュ[要出典]

カッコ内は声優。/の場合は、「アニメ/ゲーム」となっている。

  • 00 - ゼロゼロマシン[The Mean Machine] - ブラック魔王[Dick Dastardly](大塚周夫)、ケンケン[Muttley](神山卓三
    Wacky Races - The Mean Machine.jpg
    本作の主役とも言える悪党のブラック魔王と愛犬ケンケンの2名が搭乗するマシン。多数のロケットノズルに球形キャノピーを備えた未来的な外観を持つ。他車への妨害行為のために、様々な装備を搭載する。妨害工作を準備すべく大きく先回りする、アクセル全開で一気にライバルを抜き去るなど、マシンの基本性能も高い。しかし、最終的にはコースアウト等による失格や悪巧みに失敗して他車に追い越されてしまうため優勝経験はなく、ほとんどのレースで最下位に甘んじている(4位と失格を除いて)。赤と紫のストライプの帽子を被った悪党のブラック魔王は変装が得意(警備員、老婆、雪男など)で、その変装はほかのレーサーも騙されるほど。しかし、ワニに変装した時はメスのワニに惚れられたり、指名手配中のお尋ね者の時は本人と間違われることもあった。ちなみに、ケンケンは威張り散らす主人のブラック魔王に反感を持っており、彼が自滅して酷い目に遭うと笑う。尻尾を高速回転させて揚力を得る能力があり、それで難を逃れた事も多々ある。どちらも一人称は「俺」。ちなみに悪人顔のために全く無関係なカボチャ泥棒に間違われたこともある。
    ケンケンの笑い声は元来、「イシシシ」もしくは「ウヒヒヒ」だったが、担当の神山が声を押し殺したことで独特の発声となり、ケンケンのシンボルである笑い声が生まれた。
    実況アナは、作中におけるブラック魔王との掛け合いが多い。一度セメントによるコース妨害を企んだときは実況アナをブラック魔王が「うさぎ」呼ばわりした事があり、ゼロゼロマシンがトップになったり妨害が成功すると「くそ〜っ」と悔しがり、反対にゼロゼロマシンが自滅すると「ざまあみやがれ!」と大喜びする。
  • 1 - ガンセキオープン[The Bouldermobile] - [The Slag Brothers] タメゴロー[Gravel](加藤修)、トンチキ[Rock](緑川稔/加藤修(3DO)、乃村健次(PS))
    Wacky Races - Boulder Mobile.jpg
    岩石の車体と丸太の車輪で構成されたオープンカー。搭乗者のタメゴローとトンチキは原始人の外見をしている二人組。両者の区別は困難だが、基本的にトンキチが運転を行っている。二人が手に持っている棍棒は、お互いの頭を叩きあうことで車のスピードを上げる他、石を用いてトスバッティングの要領で敵を攻撃するのにも使う。また、トンチキが棍棒を折り曲げてブーメランにしたこともあった。レース中に車体やタイヤが破損しても、コース脇にある適当な岩石を加工して車体を作り直し、レースを続行することが可能。たまに壊した岩が丸くない形になることもある。エンジン不調の時はエンジンから声が出ることもある。卵から恐竜を出して空を飛んだこともあった。吹き替えでは普通に喋っているが、英語版とPSゲームの吹き替えでは全く聞き取れない原始人語で会話している。二人の一人称は「俺」。なお、優勝・二位・三位をあわせた入賞回数は最も多い好成績のマシンである。
  • 2 - ヒュードロクーペ[The Creepy Coupe] - [Gruesome Twosome] モンスター[Big Gruesome](神山卓三)、ドラチビ[Little Gruesome](たてかべ和也/大塚周夫(3DO))
    Wacky Races - The Creepy Coupe.jpg
    幽霊屋敷をモチーフにした車で、車内にはドラゴンが潜んでおり、レースの状況に応じて首を突き出して火を吹いたり、翼を伸ばして車体ごと空を飛ぶことができる。ただし、ドラゴン自体は小心者でヒヨコを怖がったり、ミルクちゃんやガンセキオープンに殴られることもある。車体には蛇や亡霊を装備し、運転席のレバースイッチや口笛で登場する。搭乗者はフランケンシュタインのモンスターと子供ドラキュラのドラチビ。モンスターは巨漢とは裏腹に温厚で、ドン・カッペには負けないくらいの力持ちで、悪走路時にはマシンも軽々持ち上げて歩くこともできる。ドラチビは他のレーサーと比べて口数が少ない。二人の一人称は「俺」。
  • 3 - マジックスリー[The Convert-A-Car] - ドクターH[Professor Pat Pending](槐柳二/佐藤正治(3DO))
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    ボートに車輪とプロペラを付けたような外観で、レース状況に応じて、メカニックを様々な形状に組み替える機能(作中では通称は「忍術」と呼ばれる)が特徴。運転席のスイッチひとつで変形し、陸海空に加えて地中も進めるほか、二足歩行もできる。時には絨毯熱気球など原型を留めない形状と化すこともあるが、それが仇となって失敗することも多い。この車に搭乗するドライバーのドクターHは天才発明家でもある落ち着いた人格者(他のマシンに抜かれて怒ったことはある)。ブラック魔王が破壊したコースの修復やトラップの解除を行ってレースを再開させたり(逆にゼロゼロマシンの妨害に反撃して返り討ちにすることも多い)、トラブルを起こして動けなくなった他車を救助するなど、優勝への固執はそれほど見られない。ただし、優勝を狙う時はちゃんと狙い、トロッコスペシャルの丸鋸タイヤを錆付かせるなど他車の妨害をする事もある。「〜ますです」と敬語で話し、一人称は「私」。
  • 4 - クロイツェルスポーツ[The Crimson Haybailer] - コウモリボス[Red Max](梶哲也/龍田直樹(3DO))
    Wacky Races - The Crimson Haybailer.jpg
    複葉機の外観を持つ真っ赤な車体が特徴。一応飛行は可能だが、逆に言えば空を飛ぶしか取り柄のないマシンで、同じく空を飛べてしかも多機能なヒュードロクーペやマジックスリーに空中戦で負けたことがある。他のマシンを飛び越えようとして反撃され、プロペラを壊されて不時着することも多い。マシン前部には機関銃を装備しており、通常の弾丸の他にコショウも発射可能。搭乗者は、誇り高いが気も短い、チョビ髭に赤尽くめの服装の撃墜王(パイロット)で、警察の上層部に知り合いがいる。ブラック魔王と同じく空軍所属の航空兵であるが、別の部隊もしくは組織に所属しているので面識がないらしく[独自研究?]、『スカイキッドブラック魔王』には登場しない。一人称は「俺」または「儂」。
  • 5 - プシーキャット[The Compact Pussycat] - ミルクちゃん(ペネロッピー)[Penelope Pitstop](小原乃梨子/佐久間紅美 (パチンコ))
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    ピンク色のオープンカーで、日よけのパラソルや、メイクアップに関する様々な装備を満載。搭乗者は本作に登場する唯一の女性ドライバーであるミルクちゃん。実況中継アナウンサーや他車のドライバーはミルクちゃんに甘い面を見せる事も多く、彼女自身もその状況を利用している。キザトト君とはいい雰囲気になる場面がしばしば見られる。本人曰く「男の子には負けたくない」。普段はおっとりしているが、時には乱暴で男勝りな面もある。他車を意図的に妨害することはあまりないが、走りながら洗車をしたり、エンジンに仕込んだグリルで鳥の丸焼きやポップコーンを作ったりして、水や煙で後続車に迷惑をかける。一人称は「あたし」。『ペネロッピー絶体絶命』の主役でもある。
  • 6 - タンクGT[The Army Surplus Special] - 軍曹閣下[Sarge](細井重之)、新兵くん[Private](小宮山清/龍田直樹(3DO))
    Wacky Races - Army Surplus Special.jpg
    戦車ハーフトラックを組み合わせたような形状の車体を持つ。搭乗者は軍曹なのに「閣下」と呼ばせる横柄で小太りの上官とガリガリに痩せた部下の新兵。軍曹の指揮下で新兵がハンドルを握る。「撃てー!」「撃つー!(たまに「分かったー」)」のかけ合いで主砲から砲撃、特殊な弾を発射したり、後ろ向きに砲撃して反動で加速する。2人の会話は「行けー!」「行くー!」、「隠れてろー!」「隠れてるー!」、「進めー!」「進むー!」など、多くがかけ合いである。全マシン中最重の車体が強みであり、同時に弱点でもある。軍曹閣下が搭乗する砲台部分は車体と分離も可能だが、砲台部分が引っこ抜けてしまうトラブルになる事態が多い。軍曹は自分の責任を棚に上げることが多く、ブラック魔王に反転させられた時は逆走していると勘違いしそのままスタート地点へ戻ったり、ブラック魔王の罠にかかったのを自分のミスにも関わらず新兵のせいにして飯抜きにしたこともあった。軍曹が地雷を投げ、その爆風で空を飛んだこともある。入賞回数は万年リタイアのゼロゼロマシンの次に少ないが、優勝回数は3回で他のマシンと比較してそれほど少なくない。一度新兵がポッポSLに乗る「ヨタロー」を間違えてトロッコスペシャルに乗る「ドンカッペ」と名前を間違えてしまったことがある。軍曹の一人称は「俺」または「儂」、新兵の一人称は「自分」または「私」。
  • 7 - ギャングセブン[The Bulletproof Bomb] - [The Anthill Mob] トラヒゲ一家(親分[Clyde](水島晋/佐藤正治(3DO))、子分たち[Dum Dum][Zippy][Pockets][Snoozy][Softly][Yak Yak](神山卓三、加藤修、緑川稔、細井重之、たてかべ和也、雨森雅司など/神山卓三、加藤修、細井重之、龍田直樹、真地勇志、郷里大輔(3DO))
    外観は禁酒法時代の黒塗りセダンそのもの。運転席のある前方に搭乗者である小柄な7人のギャング全員が集中して乗車する。それぞれ名前がありトラヒゲ一家の親分こと「クラウド(子分たちからは「ボス」と呼ばれている)」、子分の中で台詞の多い「ダムダム」(たてかべ和也/龍田直樹)、力自慢の「ジッピー(バリキー)」(加藤修)、ポケットに武器を隠し持つ「ポケット」(細井重之)、居眠り運転の「スノージー(グースカ)」(緑川稔/真地勇志)、涙もろい「ソフトリー(ベソ)」(雨森雅司/郷里大輔)、笑い上戸の「ヤックヤック(ケラリゴン)」(神山卓三)。床が抜けるようになっており、いざというときには子分たちが足で走って加速を助ける。日本語版では防弾仕様の自動車であると紹介されている。レース中も警察から追われているため、常に警察無線を盗聴して逃げる準備をしており、逃亡時にはしばしば小人や野球選手などに変装し、別コースへ避難することもある。メンバーの一人称は「俺」。
    居眠り運転の「グースカ」とボケ担当の「ダムダム」以外の子分は、姉妹作品『ペネロッピー』ほどの活躍を見せず目立たない。
  • 8 - ポッポSL[The Arkansas Chuggabug] - ヨタロー[Lazy Luke](高田竜二/佐藤正治(3DO))、熊八(クマッパチ)[Blubber Bear](細井重之)
    木造のテラスに車輪を付け、ガラクタを寄せ集めたようなカントリー調マシン。後部にある石炭ストーブのようなボイラーが動力源らしく、攻撃されるとしばしばマシンが稼働しなくなるが、まれにエンジンの火力が暴走しスピードがアップすることもある。他にもリスピーナッツを食べさせることでスピードを上げるエンジンや「虎の足」といった機能もある。搭乗者は村育ちの田舎者でマイペースかつ呑気なヨタローと臆病クマの熊八であるが、ドライバーのヨタローはハンドル操作を足で行う上に居眠り運転が日常茶飯事のため、同乗者である臆病クマの熊八はいつも気が気でないが、ヒュードロクーペのドラゴンをやっつけたり、ブラック魔王にボイラーを奪われたときに風車をエンジン代わりにするなど頼もしい面も持つ。アメリカ南部アーカンソー州の百姓なのにヨタローは原語版では字が読めなかったり、日本語版では東北弁を使う。一人称は「おら」。田舎でかぼちゃ畑を営む農夫の「エルマー」(槐柳二)といういとこがいる。マイペースゆえに、他のレーサーたちが自滅して優勝することもある。一度だけナレーションに「トロッコスペシャル」と間違われたことがある。
  • 9 - ハンサムV9[The Turbo Terrific] - キザトト君[Peter Perfect](広川太一郎
    Wacky Races - turbo terriffic.jpg
    正統派のフォーミュラカーで、他マシンのような特殊装備が無い上に、極めて壊れやすいという弱点を持つ。搭乗者のキザトト君は、普段オネエ言葉でナヨナヨした雰囲気で、ミルクちゃんには特に甘く、いつか彼女の婿になることを夢見ている。その反面、大岩を指一本で持ち上げる怪力の持ち主であり、トラヒゲ一家に対して凄むなど意外な面も持ち合わせる。激怒すると声のトーンが格段に下がる。「イッポコペンよ」など意味不明の造語を操るが、これは声を担当した広川太一郎のアドリブである。カラテの達人であり、弁護士のおじがいるらしい。一人称は「あたし」あるいは「僕」。
  • 10 - トロッコスペシャル[The Buzz Wagon] - ドン・カッペ[Rufus Ruffcut](雨森雅司/郷里大輔(3DO))、甚平[Sawtooth](小宮山清/嶋方淳子(3DO))
    木製のボディと丸鋸の車輪を持ち、正面には丸太を横にした巨大なバンパーを備える。車輪の丸鋸は他車を真っ二つにすることができるが、悪路(泥道、雪道、砂漠、氷上など)には弱く、水だと錆びるので錆取り用の潤滑油の使用は欠かせない。搭乗者が木こり(ドン・カッペ)とビーバー(甚平)だけに、木の取り扱いはお手のもの。非常時には、甚平が車体の修理やコースの修理をすることもある。ドン・カッペは見た目通り、車を持ち上げるほどの怪力の持ち主である。ミルクちゃんには目がなく、キザトト君とは、恋を張り合うライバルでもある。「ミルクちゃんのケツを追っかけてるのは10番のカッペ君。エッチ!」とナレーションに突っ込まれたことがある。ちなみにケンケン同様、熊八や甚平も日本語版では言葉を話す。ただし他の搭乗者には通じていない。ドン・カッペは、ヨタローと同様東北弁で、一人称は「おら」。

スピンオフ[編集]

本作に登場するキャラクターのうち、ミルクちゃんとギャングセブンは『ペネロッピー危機一髪』(ペネロッピー絶体絶命)へスピンオフしている。ただし、日本語版の制作スタッフが異なるため、日本語版でのキャラクター名は本作と異なる。

ブラック魔王とケンケンは、後に『スカイキッドブラック魔王』ならびに『偉大なるケンケン劇場』にスピンオフした。こちらは日本語版制作スタッフがほぼ変わらないため、そのままの名前で登場している。ここでは、ブラック魔王たちの作戦室にゼロゼロマシンや来歴不明の優勝カップがあり、エンディング主題歌も本作の歌詞替え版であるなど、本作との関連が強調されている。ただし前述の通り、コウモリボスは登場しない。ケンケンには、自らが主役の探偵となる別作品が存在する。声優は異なるものの、笑い声は本作を真似て表現している。

1976年に製作され、ABCで放送された "The Mumbly Cartoon Show" では、『トムとジェリー』や『ジャンボ・ゴリラの大冒険』(原題:The Great Grape Ape Show)と共に、ケンケンを『刑事コロンボ』を思わせる私服警官役で登場させた "Mumbly Show" という作品を放送。この作品は、NHK総合テレビで『スーパー刑事ボロンゴ』というタイトルで放送された。

1978年に製作され、同じくABCで放送された、ハンナ・バーベラ・プロ作品キャラを集めた『まんがオールスター おもしろオリンピック』(原題:Laff-A-Lympics)では、ケンケンが、卑怯な事が好きで、毎回本作のような妨害を仕掛ける「ロクデナシチーム」のキャプテンとして、ボロンコの状態で登場。ブラック魔王も "Dread Baron"(後の別作品で「ブラック魔王伯爵」と命名)というキャラにリファインし、同チームのメンバーとして登場している。この作品は日本では『マンガのくに』で放送された。

1986年に製作された、同じくハンナ・バーベラアニメ作品キャラ集合作品『ハンナ・バーベラ秘宝探検団』(原題:Yogi's Treasure Hunt)では、ブラック魔王とケンケンがレギュラー出演、毎回探検隊(メンバーはクマゴロー、ブーブー、スミスハックルマックオギー、ダディースナッグル。指令は大将)が手に入れようとする財宝を横取ろうとするが、本作の如く失敗するというパターンである。この作品は日本ではテレビ未放送でビデオ販売のみ。

1990年代には、ゼロゼロマシン以外の車体を全てハンナ・バーベラアニメの他作品の主人公たち[8]が運転するマシンに一新した続編『新・チキチキマシン猛レース ケンケンのフェンダー・ベンダー500』(原題:Fender Bender 500)が全50話製作された。ゼロゼロマシンも、巨大なスパイクタイヤを搭載したゼロゼロマシン・ターボにリニューアルされている。これも日本ではテレビ未放送でビデオ販売のみ。ブラック魔王とケンケンの吹き替えは不変だが、実況役は野沢那智から『スカイキッドブラック魔王』の鈴木ヤスシに変更された。なお、この作品の最終話 "The Yukon Win It 500" で、ブラック魔王とケンケンは念願の優勝を果たしている。この作品に登場するマシンと搭乗者は以下の通り(キャラクター名は日本名称)。

カーナンバー マシン名 搭乗者
00 ゼロゼロマシン・ターボ ブラック魔王
ケンケン
1 スーパーピクニック1 クマゴロー
ブーブー
2 キャタピラマークII ハックル
スナッグル
3 ワニゴリバギー300 ワニー
ゴンちゃん
4 ネコジャラシGT4 大将
チューチュー
5 エキバシャビーグル5000 早撃ちマック
バーバ・ルイ
6 チョロチョロチーズ・コンマ6 チュースケ
チュータ
7 ホネツキZ700 オギー
ダディー
13 ガイコツ1.3カブリオレ マジックおばさん
ラッキー

各話リスト[編集]

全34話。日本でも全話がテレビ放送されているが、第4話については本放送当時の吹き替え音声を紛失しており、DVDには特典映像として原語版のみが収録されている。

話数 サブタイトル 車番 優勝
1位/2位/3位
1 インディアン砂漠をぶっ飛ばせ
(WHY OH WHY WYOMING)
2/1/8 ヒュードロクーペ
2 サボテン谷のお化け温泉
(BEAT THE CLOCK TO YELLOW CLOCK)
8/10/2 ポッポSL
3 断崖絶壁を突っ走れ
(MISH MASH MISSOURI DASH)
3/5/2 マジックスリー
4 炎の七重衝突
(IDAHO A GO GO)
1/10/3 ガンセキオープン
5 底なし沼のデッドヒート
(THE BAJA HA HA RACE)
1/7/4
6 妨害ゴリラ作戦
(REAL GONE APE)
6/4/10 タンクGT
7 アパッチ平原大突破
(SCOUT SCATTER)
10/1/3 トロッコスペシャル
8 白熱のでこぼこラリー
(FREE WHEELING TO WHEELING)
7/9/5 ギャングセブン
9 イモレーサー泥棒野郎
(THE ZIPPY MISSISSIPPI RACE)
9/7/5 ハンサムV9
10 大障害の動物園レース
(TRAFFIC JAMBALAYA)
5/9/2 プシーキャット
11 戦場スピード突破
(THE SPEEDY ARKANSAS TRAVELLER)
1/7/9 ガンセキオープン
12 コンピューター妨害作戦
(BY ROLLER COASTER TO UPSAN DOWNS)
4/1/8 クロイツェルスポーツ
13 大都会暴走グランプリ
(RHODE ISLAND ROAD RACE)
2/1/8 ヒュードロクーペ
14 吹雪と氷の冬山ラリー
(THE GREAT COLD RUSH RACE)
4/8/7 クロイツェルスポーツ
15 インチキパトカー大作戦
(HOT RACE AT CHILLICOTE)
6/5/1 タンクGT
16 炎のジャングルレース
(THE WRONG LUMBER RACE)
10/7/2 トロッコスペシャル
17 風船パンク大作戦
(WHIZZIN' TO WASHINGTON)
9/3/8 ハンサムV9
18 灼熱の大砂漠ラリー
(THE DISPY DOODLE DESERT DERBY)
9/10/2
19 断崖道路の連続追突
(SPEEDING FOR SMOGLAND)
8/2/4 ポッポSL
20 スイカ畑のビックリコース
(RACE RALLY TO RALEIGH)
7/1/9 ギャングセブン
21 大爆走グランプリ
(BALL POINT, PENN. OR BUST?)
5/4/7 プシーキャット
22 忍者カー対お化け自動車
(FAST TRACK TO HACKENSACK)
7/1/2 ギャングセブン
23 ブラック魔王の大なだれ
(THE SKI RESORT ROAD RACE)
6/10/3 タンクGT
24 タツマキマシンでぶっとばせ
(OVERSEAS HI-WAY RACE)
9/1/5 ハンサムV9
25 ノロノロ毒ガス作戦
(RACE TO RACINE)
2/1/3 ヒュードロクーペ
26 ほら穴に向かって走れ
(THE CARLSBAD OR BUST BASH)
5/4/1 プシーキャット
27 大熱戦3億円レース
(WACKY RACES TO RIP SAW)
10/4/1 トロッコスペシャル
28 どっきりトンネル迷コース
(OILS WELL THAT ENDS WELL RACE)
3/6/10 マジックスリー
29 魔のハイウェイ猛ダッシュ
(EENY, MINY MISSOURI GO!)
3/7/5
30 美人ワニの大障害
(SUPER SILLY SWAMP SPRINT)
8/10/5 ポッポSL
31 西部の山賊コース
(DOPEY DAKOTA DERBY)
7/3/4 ギャングセブン
32 メチャクチャ大混戦
(DASH TO DELAWARE)
8/10/3 ポッポSL
33 ブラック魔王最後の挑戦
(SEE SAW TO ARKANSAS)
4/2/10 クロイツェルスポーツ
34 ゆうれい迷路の最終コース
(CREEPY TRIP TO LEMON TWIST)
5/2/10 プシーキャット

日本語版主題歌[編集]

A面「チキ・チキ・マシーン猛レース」
作詞 - 水野礼子 / 作曲・編曲 - 橋場清 / 歌 - ケーシー浅沼 / ナレーション - 野沢那智
B面「ブラック魔王とケンケン」
作詞 - 北桑笑 / 作曲・編曲 - 大場秀 / 歌 - 大塚周夫
発売 - CBSソニー (SOGA-79001)

ゲームソフト[編集]

日本で発売されたタイトルは下記の通り。

  • チキチキマシン猛レース(1991年12月25日 / 対応機種 - ファミリーコンピュータ
  • チキチキマシン猛レース(1992年3月27日 / 対応機種 - ゲームボーイ
    以上の2作は、共にアトラスから発売。ファミコン版の内容はケンケンを主役にした横スクロールアクションゲームで、GB版の内容は見下ろし型のレースゲーム。
  • チキチキマシン猛レース ケンケンとブラック魔王のイジワル大作戦(1994年3月20日 / 対応機種 - 3DO
  • チキチキマシン猛レース2 In Space (1995年8月11日 / 対応機種 - 3DO)
    以上の2作は、共に高城剛率いるフューチャー・パイレーツによる作品で、高城自身も参画した最初期の作品である。内容はドライブアクション系統のレースゲームで、3DOのポテンシャルを引き出した全面3DCG描画、テレビアニメ版日本語吹き替え声優によるフルボイス、日本版のテーマソングを起用した点が特徴的である。ただし、純粋にスピードを競うようには作られておらず、ソフト側のパターン決めでゲームの展開が決まる運の要素が含まれている。日本市場向けのタイトルであり、第1作は3DO REALのローンチタイトルとして発売された。
  • チキチキマシン猛レース(2001年7月26日 / ハドソン / 対応機種 - プレイステーション
  • チキチキマシン猛レース(2001年11月22日 / シスコンエンターテイメント / 対応機種 - ゲームボーイカラー
    以上の2作は、共に仏・インフォグラム発売の日本版。内容は3Dレースゲーム。

以下は日本未発売タイトル。

コンピュータゲームではないが、青島文化教材社からは1991年頃にカードゲーム『チキチキマシン猛レース カードゲーム』が税込1600円で発売された[9]

パチンコ機も存在する。

CM・宣伝への採用[編集]

1993年にカルビーサッポロポテトをリニューアルした際に、アニメのケンケンが実写合成かつ声付きで登場する同製品のテレビCMが約1年にわたって放送され、グッズプレゼントも展開された。

2013年からブラジルで放送されているプジョー・208のCMには本作のキャラクターおよびマシンが実写で登場し、208と競争するというシーンがある。

派生作品[編集]

Wacky Races Forever (2006年)
オリジナルに登場したキャラクターの次世代(子供たち)をレーサーにした続編のパイロット版がアメリカで公開。ブラック魔王とケンケンの上に科学者のような上司がいたり、次世代レーサーのマシンに親が3D映像で指示を出すなど、キャラクターに多少の変化を加えている[10]
Wacky Raceland (2016年)
この作品ではケンケンは擬人化されていない普通の犬で、熊八は熊の毛皮を被った人間、甚平は普通のキャラクターになっている[11]

脚注[編集]

  1. ^ 山田誠二「スピードに命をかけるバカ 『グレートレース』『キャノンボール』」『映画秘宝 Vol.10 GOGO!バカ大将』洋泉社、1998年、p.175
  2. ^ 高橋浩『視聴率15%を保証します! あのヒット番組を生んだ「発想法」と「仕事術」』小学館新書、2014年、pp.68-69
  3. ^ 高桑慎一郎『ケンケンと愉快な仲間たち』イーハトーヴ出版、1995年、p.52
  4. ^ 高桑慎一郎『ケンケンと愉快な仲間たち』イーハトーヴ出版、1995年、p.602
  5. ^ 高桑慎一郎『ケンケンと愉快な仲間たち』イーハトーヴ出版、1995年、p.158
  6. ^ 日経流通新聞』1992年11月3日付、19頁。
  7. ^ 高桑慎一郎『ケンケンと愉快な仲間たち』イーハトーヴ出版、1995年、p.163
  8. ^ 13号車のラッキーのみ日本では知られていない。
  9. ^ アニメディア』1992年2月号、p.103
  10. ^ http://www.cartoonbrew.com/tv/wacky-races-forever-unaired-pilot.html Wacky Races Forever – Unaired Pilot
  11. ^ DC Comics launched a new comic series called. It is a dark and gritty re-imagining of the series set after the apocalypse in a similar vein to the Mad Max

外部リンク[編集]

NET系列 月曜19:30枠
前番組 番組名 次番組
ピュンピュン丸(第2期)
(1969年12月29日 - 1970年3月30日)
チキチキマシン猛レース
(1970年4月6日 - 1970年7月27日)
スカイキッドブラック魔王
(1970年8月3日 - 1970年11月23日)