リブート (作品展開)

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リブート(reboot) または再起動とは、フィクション作品において、シリーズにおける連続性を捨て、新たに一から仕切り直すことを意味する用語[1][2]

様々なメディアにおけるリブート[編集]

リブートは、シリーズにとって核となる要素とコンセプトを整理することで、あらゆる「不可欠でない要素」を取り除くことを可能にし、シリーズをやり直す手法である[3]。リブート作品は、シリーズの初期タイトルをあまり知らない消費者にも簡単に触れることができる[3]

映画[編集]

映画のシリーズ作品においては、ほとんどの作品はスタッフキャストを大幅に変更しており、時系列は最も初期の段階から始まることが定番である。過去作品では再現できなかった表現を現代の技術で演出・解釈し再構築する。また、同名キャラクターや同名作品であっても、異なるコンセプトで再スタートさせることがある。その場合、過去作品を知る世代と、リブート作品で初めて体験する世代との間に、作品に対する認識の隔たりが生じることがある。

一方、新しいファンを獲得し、興行収入を向上させることを狙ってリブートさせることがある[1]。したがって、リブートは「停滞する」ようになったシリーズを救済する試みであると言える[4]。ファン層が確立された作品のリブートは商業的なリスクが少なく、スタジオ側にとって「安全な」プロジェクトとされる[5]。しかし、何らかの理由で新たなコンセプトが観客に受け入れられず、評論家からの評価は得られても、興行収入で成功したとは言えない場合もある[6][7]

また、ピンク・パンサーシリーズのように、主演俳優の死去によりシリーズ続行が困難となった場合のシリーズ再開、ゴジラシリーズのように前回シリーズの最終作によって映画の世界に一旦の区切りが付いたための新たな物語のスタート、というようにリブートの理由も様々である。

コンピュータゲーム[編集]

リブートはコンピュータゲーム業界で一般的であり、[3] 特にシリーズに多数の作品があるフランチャイズで用いられる[3]。コンピュータゲームにおけるリブートは物語の流れやゲーム要素を一新するのに用いられる[3]

語源[編集]

語源はコンピュータ用語におけるリブート(再起動)から来ている[1]

類似する用語との比較[編集]

リメイクとリブートは設定を一から作り直した作品という点は似ているが、リメイクは作品によって多少異なるものの基本的に元の作品と大体同じような展開・結末となるのが原則であり、元の作品の制約を受けずに独自のストーリーを構築できるリブート作品とはそこが違う。

プリークェルは前編前日譚という意味であり、プリークェルであるとそれまでのシリーズの連続性・設定は保持されるため、リブートとは異なる[1]

リ・イマジネーション[編集]

リ・イマジネーション(: reimagination[8]は作品用語の一つ。リイマジネーション再創造とも呼ばれる[9][8]

リ・イマジネーションとは基本設定だけを残した新たな作品のことである[8]。ただし、類似する概念のリブートとの関係については境目が明確ではないとされる事もある[8]。オリジナルから離れた作品がリ・イマジネーションと言われる場合もある[8]

展示する物、ロゴに使用する場合もある[10]

リ・イマジネーションの例・誕生
リ・イマジネーションの作品の中には『PLANET OF THE APES/猿の惑星』が存在し[8][11]、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』の場合は猿が人間を支配しているという設定はあるが、この人間が支配される設定以外はオリジナルとなっている作品となっている[8]

リ・イマジネーションという言葉は監督をやっているティム・バートンの資質から生まれたものと言われている[11]

出典[編集]

関連項目[編集]