てんとう虫の歌

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てんとう虫の歌
ジャンル ギャグ漫画・人情漫画
漫画
原作・原案など 川崎のぼる
作画 同上
出版社 小学館
掲載誌 小学館の学年別学習雑誌
レーベル てんとう虫コミックス
発表号 1973年 - 1975年
巻数 全4巻
アニメ:てんとう虫の歌
原作 川崎のぼる
総監督 笹川ひろし
音楽 菊池俊輔
アニメーション制作 タツノコプロ
製作 タツノコプロ
放送局 フジテレビ
放送期間 1974年10月6日 - 1976年9月26日
話数 全104話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

てんとう虫の歌』(てんとうむしのうた)は、川崎のぼるによる少年漫画作品。テレビアニメ化もされている。小学館の学年別学習雑誌にて連載。

概要[編集]

構成[編集]

両親を飛行機事故で失ってしまい、きょうだい7人で力を合わせて生活していく一週きょうだいの心温まる物語。アニメでは事故ではなく、過労による病気で既に両親が故人となった所から始まった。きょうだいの名前は、月、火、水、木、金、土、日と、曜日の名前をモチーフにしている。祖父の配慮で豪邸の敷地内に建てさせたバラックに住まわされ、自ら生計を立てることを要求され、この為、上の姉兄は小学生にも関わらずアルバイトで生活費を稼ぎ、下の弟妹の親代わりとなる。 なお、原作では火児と日曜子が単行本第1話(およそ月刊誌3か月分)で、福引で当てた北海道旅行を両親にプレゼントしたものの、第2話(1か月分と少し)で行きの飛行機が墜落。遺体は見つからず、死亡または行方不明と報道される。衝撃的な事件を描く前に、明るい家族模様(第1話などはスラプスティックなギャグの連打である)や、両親の完璧さを充分に描くことで悲劇性を強めるとともに、やがて自分たちだけで行動を起こすきょうだいの目標を明確に示した幕開けである。アニメ版では生前の両親の描写は抑えられている。

登場人物[編集]

一週(いっしゅう)家[編集]

月美(つきみ)
声 - 岡本茉利
長女 小学6年生。若き日の休美の面影を持つ美少女で、気だてが良くしっかり者。優等生で運動神経も良くバレーボールが得意。
祖父・鉄之助の気持ちを見抜き、きょうだいの母親役として奮闘するが、自分一人で抱え込みがちで、最初の頃過労で倒れたこともある。
誕生日は5月4日。一人称は「あたし」。
火児(かじ)
声 - 安原義人
長男 小学5年生。勉強は苦手だがスポーツは万能。漫画では野球選手、アニメではボクサーを目指している。
手のつけられない暴れん坊だが、正義感と責任感が強く、きょうだいの父親役として頑張る。一人称は「おれ」。
水男(みずお)
声 - 山本嘉子松尾佳子
次男 小学4年生。学校始まって以来の秀才で、きょうだいでただ一人の眼鏡キャラ。姉や兄と同様、外見は母親似。
性格も真面目で思いやりがあり、両親代わりの姉や兄をフォローする。
劇中で本作のタイトルである「てんとう虫の歌」の作詞作曲を行う。一人称は「ぼく」「おれ」。
木介(もくすけ)
声 - 山下啓介
三男 小学3年生。どちらかと言えば父親似。おとなしく優しい性格だが力は大人並み。
アニメでは将来の夢は僧侶で、念仏癖がある。一人称は「ぼく」「おれ」。
金太郎(きんたろう)
声 - つかせのりこ
四男 小学2年生。長男火児を小型にした腕白なガキ大将。自分だけ一週家の実の子ではないと思い込んだことがある。
物語中盤から、家事担当のシフト表を作るなど、きょうだいのことを考えた行動をとる様になる。
誕生日は5月5日。一人称は「おれ」。
土丸(つちまる)
声 - 丸山裕子
五男 小学1年生。間太を小型にした様な外見の持ち主。スキンヘッドであることを気にしている。
やや気が弱く金太郎の子分同然だが、早耳で情報をつかむのが得意。アニメでは少年探偵にあこがれて活躍する回もある。一人称は「ぼくちん」。
日曜子(ひよこ)
声 - 松島みのり
次女 5歳。少しおませでやんちゃ。おねしょ癖がある。父親ゆずりの下駄がトレードマークで、喧嘩のときは武器としても使う。
漫画では兄が多いせいか乱暴な口調だが、アニメでは少し丸くなって「~でしゅら」が口癖。
きょうだいにおけるギャグメーカーだが、ごくまれに問題提起となる様な事件を起こすこともある。
ペットの動物たちとは一番仲が良く、気心の知れた仲間となっている。
誕生日は2月2日で、劇中で誕生日を祝うシーンがある。一人称は「あたい」。
漫画中では平仮名で「ひよ子」と表記されている。アニメでは姉兄から「ひよ」と呼ばれている。
間太(かんた)
声 - 増岡弘
父親。動物園の飼育係。いかついが、愛嬌のある風貌の持ち主。今はスキンヘッドだが、若い頃は七三に近い髪型をしていた。
少々ズッコケた所もあるが、明るく真面目な性格で、まさに一週家の大黒柱。
休美(やすみ)
声 - 麻生美代子
きょうだいの母親。旧姓は岩倉。優しくしっかり者で、夫を支え、きょうだいにも分け隔てなく深い愛情を注ぐ。
動物園の切符売りをしていて、間太と知り合った。漫画では子供らに夫とのラブラブな写真を発見され、大騒ぎになっている。
若い頃は美人で評判だった。今はポッチャリ体型だが、顔立ちはやはり美しい。

ペット[編集]

一週家と同居している動物たち。彼らの名前は、当時のカワサキプロのスタッフなど作者の身近な人物に由来する。

カラ兵衛(犬)
声 - 大平透 / 立壁和也
ソーロク(犬・ダックスフント)
声 - 大竹宏
カア子(アヒル)
声 - 松金よね子
ヨイチ(豚)
声 - 増岡弘
ベラスケ(黒猫)
ムースケ(トラ猫)
コソロク(ぶち猫)
ノビール(川崎のぼる似のぼうっとした表情の猫)

※なお、ムースケ・コソロク・ノビールはアニメ未登場。

明美とその家族[編集]

岩倉 明美(いわくら あけみ)
叔母。月美が生まれた年にアメリカ人と結婚し、アメリカ在住。休美と瓜二つの妹。なお、アニメ版ではオーストラリア在住。
マリー
明美の長女。金髪なのを除けば月美にそっくり。以下、7人は一週きょうだいのいとこに当たる。
ジミー
明美の長男。火児にそっくり。
ジョーンズ
明美の次男。水男に似ているが眼鏡はかけていない。
リッキー
明美の三男。木介に似ているが坊主頭ではない。
トミー
明美の四男。金太郎にそっくり。
ウィリー
明美の五男。土丸よりは母親似で髪の毛はある。
マリアンヌ
明美の次女。髪型以外は日曜子とそっくりで同い年。
岩倉 鉄之助(いわくら てつのすけ)
声 - 大平透
祖父(休美・明美の父)。大富豪。
一週きょうだいを引き取るものの、駆け落ち同然に結婚した間太と休美の子であることを理由にきょうだいに辛くあたり、屋敷ではなく同じ敷地にあるバラックに住まわせる。
しかしきょうだいに冷たいのはあくまで表向きだけで、内心は逆境にめげず逞しく育って欲しいと願っている。安全だけは確保した中できょうだいが自ら生計を立てるように仕向け、陰からきょうだいを暖かく見守る。

その他[編集]

園長
声 - 神山卓三
アニメのみ出演。下町動物園の園長。
熊さん
声 - 立壁和也
アニメのみ出演。下町動物園の飼育係で、間太の後輩。
栃成 金次郎
声 - 松金よね子
アニメのみ出演。風呂屋の息子で火児の同級生。陰険で一週きょうだいの天敵。いつも一週きょうだいに意地悪をするが、物語終盤あたりで仲良くなる。
伴先生
火児の担任。恰幅のいい包容力のある先生。父親役の火児を見守る。
うらら
火児の同級生の女の子。きょうだいと親しい。漫画では「花園小百合」の名。

テレビアニメ[編集]

1974年10月6日 - 1976年9月26日フジテレビ系にて放送。全104話。タツノコプロ製作。2003年には全話収録のDVDボックスが発売されたが、現在は入手困難。

原作との相違点[編集]

  • 両親の間太と休美は飛行機事故で死ぬのではなく、過労死してしまうほか、生前の描写はほぼ抑えられている(回想シーンのみ出演)。
  • 一週家と同居している動物たちが流暢に会話する。ヨイチは後尾に「〜とん」と話す。
  • 一週家と同居している動物のムースケ・コソロク・ノビールが登場しない。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ
「ぼくらきょうだい てんとう虫」
作詞 - 川崎のぼる、若林一郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子こおろぎ'73ヤング・フレッシュ
エンディングテーマ
「ぼくらそろって一週間」
作詞 - 若林一郎 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73、ヤング・フレッシュ
「ひよこでしゅら」
作詞 - 若林一郎 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 青木望 / 歌 - 堀江美都子 / セリフ - 松島みのり

主題歌を収録したEPレコード日本コロムビアより発売された。

各話リスト[編集]

  1. きょうだいそろってドンといけ!
  2. ぼくらきょうだいてんとう虫
  3. できたぞ!天下のチビッ子ホーム
  4. 授業参観だよ!火児父ちゃん
  5. アルバイトだよ!全員集合
  6. 指きりげんまんさようなら
  7. 日本晴れ!修学旅行
  8. たたされ大将火児にいちゃん
  9. 勝利のノックダウン
  10. 幸福のえんどう豆
  11. 大失敗!土丸たんてい
  12. サンタがわが家にやってきた
  13. 負けるな!でっかい夢くらべ
  14. ひよママの子守唄
  15. ゲンコツばかりが男じゃない
  16. 走れ!てんとう虫きょうだい
  17. ちっちゃなお手伝いさん
  18. 父ちゃんのゲタはひよのゲタ
  19. 集まれ!七つの流れ星
  20. 父ちゃんの動物園を守れ!
  21. 父ちゃんはつらいよ
  22. カラ兵衛たちも家族だよ
  23. 家出しちゃったひよ
  24. ハロー!アメリカのママ
  25. ぼくらは大スター
  26. 熊さんのお嫁さんや〜い
  27. 幸せをテニスにかけろ
  28. 金太郎はだれの子?
  29. 幼稚園はひよの夢
  30. オニババがやってきた
  31. 月美姉ちゃんの誕生日
  32. 教育ママをぶっとばせ!
  33. おてんばひよ姫
  34. おさがりはイヤだ!
  35. 親孝行ってなんだ?
  36. ハリキリひよ婦警
  37. ずっこけカウボーイ金太郎
  38. 海のガキ大将
  39. ダンプ父ちゃんの子守唄
  40. 負けるなラーメンお爺さん
  41. 夏休みだよ!移動動物園
  42. チビッ子、ゲタッ子、長靴っ子
  43. お山の大将オレひとり
  44. はじめての海水浴
  45. 嵐の中のゴールイン
  46. けったいなお婆ちゃん
  47. ひとりぼっちのお使い
  48. 友情のやぐら太鼓
  49. ゆうれいが出たァー!!
  50. お面一本!おじいちゃん
  51. ペットは友だち
  52. みんなのサイクリングコース
  53. 友情のメダル
  54. 山寺のモーレツ修行
  55. さようなら!金二郎
  56. お見合いだよ!おじいちゃん
  57. わんぱく長ぐつ大将
  58. トランプうらない大さわぎ
  59. もらわれて行ったひよ
  60. おしかけモモエ婆ちゃん
  61. 泣き虫大どろぼう
  62. モデルになった月美姉ちゃん
  63. がんばれ!土丸たんてい
  64. ひよの一日セールスマン
  65. 父ちゃんは名スター
  66. ハトよはばたけ!
  67. 100点だよ!火児にいちゃん
  68. いなかっぺ大将がやってきた
  69. おにぎりの歌
  70. 下町ワンちゃん大行進
  71. けんかチビッコ剣士
  72. それ打て!ホームラン
  73. もしも大人になったなら
  74. 負けるな!マラソン校長
  75. 自転車はぼくの夢
  76. 熊さんの恋人あらわる
  77. 東京はぼくらのふるさと
  78. UFOがやってきた!
  79. ひよのお料理大修行
  80. 友情の土俵入り
  81. 家族ってなんだろう?
  82. おれはキャプテン!
  83. 雪山に消えたひよ
  84. ドスコイすもう旅
  85. てんとう虫大パーティー
  86. ガキ大将がやってきた
  87. 泳げ!日本一
  88. ひよの潮干狩
  89. さようなら曽場先生
  90. お姉ちゃんになったひよ
  91. ひよのアゲハチョウ
  92. 走れ!友情の船
  93. がんこ先生は日本一
  94. 正義の味方!てんとう仮面
  95. カラ兵衛のママ現わる
  96. ひよの汽車ポッポ
  97. 帰ってきた金二郎
  98. ターザンになったひよ
  99. あこがれのハワイ旅行
  100. ひよの動物大作戦
  101. ミニサーカスがやってきた
  102. ひよのボーイフレンド
  103. てんとう虫幼稚園
  104. ひびけ!てんとう虫の歌

その他[編集]

  • 第68話「いなかっぺ大将がやってきた」では、サブタイトルの通り風大左衛門がゲスト出演する。
  • 小学校5年生の火児を成人男性声優が演じるのは、当時の主役級では比較的珍しかった。脇役では木介や、前作「いなかっぺ大将」の西一など、幾つか前例がある。
  • 広島県のネット局は1975年9月末まで広島テレビ放送(当時は日本テレビ系とフジテレビ系のクロスネット局)だったが、同年10月第1週からフジテレビ系新局として開局したテレビ新広島に移行した。
  • 最終回における次番組「ポールのミラクル大作戦」予告では、ひよ子が主人公ポールを「後はまかせた」と紹介する、競演形式となっていた。
  • 制作クレジットの「タツノコプロ」のロゴは、1973年に現在のロゴに変更したが、前作「科学忍者隊ガッチャマン」では変更せず、当番組が本枠では初の新ロゴとなった。またそのクレジット方法は、タツノコマークが吐き出した物が「タツノコプロ」のテロップに変わる演出(「けろっこデメタン」や「新造人間キャシャーン」前期と同じ)だったが、次作「ポールのミラクル大作戦」からは廃止された。
フジテレビ 日曜18:00枠
前番組 番組名 次番組
てんとう虫の歌

その他[編集]

  • 2000年発行の「コミック★フィギュア王」では、川崎の手になる平成版「てんとう虫の歌」ということで、ロックバンドになったてんとう虫きょうだいのイラストが掲載された。

注釈[編集]


外部リンク[編集]