山本正之

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山本正之
やまもと まさゆき
出生名 山本正之
生誕 1951年7月11日(65歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県安城市
学歴 駒澤大学
ジャンル アニメソング応援歌
職業 シンガーソングライター音楽家俳優声優
担当楽器
活動期間 1975年 -
レーベル 東宝レコード
東芝EMI
キングレコード
日本コロムビア
ベラ・ボー エンタテインメント

山本 正之(やまもと まさゆき、1951年7月11日 - )は日本のシンガーソングライターミュージシャン俳優声優愛知県安城市出身。愛知県立西尾高等学校卒業。駒澤大学卒業。

来歴[編集]

1974年、プロ野球中日ドラゴンズ応援歌『燃えよドラゴンズ!』で作詞・作曲デビュー、同年『ドラゴンズよありがとう』で歌手デビューを果たす。その後、ヒットソング『うぐいすだにミュージックホール』や『ひらけ!チューリップ』などの作詞・作曲を手がけ、テレビアニメタイムボカン』の音楽を担当したのが切っ掛けで、1970年代後半から1980年代前半にかけて、テレビや企画物の曲を数多く世に送り出した。1983年に初のオリジナルライブを行い、以降ライブ活動にも力を入れている。

主に歌手としてはやまもとまさゆき山本まさゆきなどの芸名を使用し、作詞、作曲家としては本名、または遠田美穂などを使用している。音楽以外では、劇団「山本正之プレゼンツ」での舞台演出も手掛けている。

作風[編集]

楽曲の中には、テーマに沿って意図的にメロディを流用したり、没になった曲を別の曲に変えて発表しているものが多い。没バージョンも後年になって発表の機会を得たものが多いので、結果的に「同じような曲」が複数存在している。また、BGMを担当したタイムボカンシリーズでは、デビュー以前に書き溜めていた曲のインストゥルメンタルをアレンジしたものが使われることが多い。

作詞では良く言えば自由、悪く言えば傍若無人なセンスを持ち、詞の中には時事ネタや社会問題に絡んだ言葉も多い。故に各方面からの影響を考慮して、完成しているもののCDには収録できない楽曲が幾つも存在する。そのような曲は問題の歌詞を変更もしくは伏せるなどして発表するか、ライブでのみ聴ける。また、自分自身の個人的なエピソードをそのまま曲に織り込んだり、曲によっては非常にローカルな固有名詞が登場する。なお、時事ネタを扱った曲は、ライブやCD収録の時期に合わせて歌詞を改変して発表することも多い。例として、『燃えよドラゴンズ!』は年ごとに選手名が入れ替わっている。

なお、自由さは楽曲の長さにも表れており、短いものでも20分弱の演奏時間を持つ『長編』シリーズや、逆に10秒ほどしかない曲も多い『短編』シリーズを数多く作曲している。「極端な演奏時間の曲」自体は珍しいものではないが、すべて「楽曲」として統一し特別扱いせず、かつシリーズ化して発表しているのが特徴といえる。他にも楽曲のテーマごとにシリーズ化されたものは多く、ライブではほとんどの場合、各シリーズから1曲は選曲される。

ライブ活動[編集]

初のオリジナルライブは1983年の『ペガサスが空を駈る』であり、それ以降ライブ活動やファンとの交流を積極的に行っている。ライブにはカラオケをほとんど使わず、山本自身のギターによる弾き語りをメインとしてバンド「ザ・サスクハナ」による少人数の生演奏が一般的である。これは同じ曲でもテーマごとにテンポや歌い方を変えたり、思いつきでアドリブを入れたりする事ができるからである。

ライブ刊・山本朝廷[編集]

ライブ会場でのみ販売される特別CD(初期はテープ)。親交の深い藤原いくろう等とのトークや裏話が収録されている。

マサユキ前線[編集]

2002年以降、偶数年に行われている全国ツアー。非常に小規模な上赤字覚悟のツアーであり、会場もライブハウスやホールだけではなく、一般の会議室なども活用している。当然収容人数も少ないが、地方にいるファンが山本を間近で見ることができる貴重な機会であり、山本自身もファンとの対話を重要視している。

楽曲にまつわるエピソード[編集]

デビュー以前[編集]

山本いわく、最初に音楽を習ったのは5歳で[1]音楽家としての処女作は1956年その5歳当時に歌った『ほっぴんぐ』である(『ザ★短編』収録)。子供が即興で歌を創作する事はままあるが、それを大人になるまで覚えており、「楽曲」として発表する音楽家は非常に珍しいといえる。『ほっぴんぐ』以外にも少年時代に「作曲」された曲は多い。アマチュアバンド活動を始めたのが中学生頃であり、デビューまでに書き溜めた曲は1000を越えるという。また、『オールディーズナイト』に収録されている曲はデビュー以前に作曲されたものが大半である。

デビュー前後[編集]

デビュー曲である『燃えよドラゴンズ!』は元々中日ドラゴンズの応援歌として作曲したものではなく、山本がデビュー以前に書き溜めていた曲の一つでしかなかった。ある日、同郷の先輩である斉藤吾朗から「ラジオ番組で中日ドラゴンズの応援歌を賞金付きで募集している」と教えられ、当時金欠だった山本はその話に飛びついた。しかし実際には賞金はおろか応援歌の募集企画自体が存在せず、山本の音楽活動を手助けするために斉藤が思い付いた方便であったが、突然送りつけられた番組関係者の目に留まり、日の目を見ることになった。また山本はこれ以前にも様々なところにデモテープを送る等して音楽家デビューを狙っており、採用はされなかったものの音楽業界へのアピールに繋がり、そのおかげでデビュー後間を置かずに様々な業界で活躍する事ができた。

『タイムボカン』主題歌[編集]

タイムボカン』の主題歌はワーナーパイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)とタツノコプロより依頼されて制作した[1]。当時デモテープを作る習慣がなく、ワーナーのスタジオにギターを持参してスタッフの前で実演した[1]

『ヤッターマン』(リメイク版)主題歌[編集]

『ヤッターマンの歌』が使用されることになり、山本本人が歌わず若いアーティストにカヴァーさせる予定だったはずが、歌うことになったのは、世良公則野村義男によるユニット音屋吉右衛門」であった。これに対し、山本が参加しない中で新しい主題歌制作の作業が進められたこと、仮録音が完了していた音源を聞いた本人が、デモテープであると思いこむほどだった出来のものがそのまま使用されることになったことなど、新しい主題歌に関するコメントを自身のWebサイトで表明していたが、第1話放送前日になって「予定していた期間を終えたこと」を理由に掲載を終了している。

コーラス「ピンクピッギーズ」[編集]

山本の楽曲でバックコーラスを務める女性コーラスグループ。タイムボカンシリーズでの肝付兼太との共演がきっかけで、当時、肝付と他有志が立ち上げた劇団「がらくた工房」の新人生(劇団研究生)で構成された[1]ヤットデタマンの挿入歌『空からブタが降ってくる』がデビュー作で、数々の楽曲のバックコーラスを務める。なお、『好きよ、ストレート!だから今夜もここに来た』では唯一メインボーカルを務めている。人数は十人弱で、頻繁にメンバーが入れ替わっている。グループの中には真柴摩利五十嵐麗川上とも子等、後年声優として活躍している人物も多い。特に川上は山本と親交が深く、声優活動が活発になって以後も山本のアルバムにコーラスや台詞で参加していた。

メンバーの一人であった原良枝は『逆転イッパツマン』等のバックコーラスを務めた後、吾妻ひでお原作のアニメ『おちゃめ神物語コロコロポロン』の主題歌をソロで歌い、山本作曲の『ななこSOS』のイメージソング('82)のB面『愛のロリータ』で山本とデュエットしている。

男声のバックコーラスは特にグループがあるわけではないが、バンドメンバーの「ザ・サスクハナ」もしくは親交のある藤原いくろう甲本ヒロトなどが務めることが多い。また、山本自身が多重録音する場合もあり、特にハナ肇とクレージーキャッツ風の楽曲の場合は「ひとりクレージー」と呼ばれる(クレージーキャッツのメンバー全員を一人で演じている、というギャグ)。

主な作品[編集]

アニメ作品[編集]

主題歌・劇伴音楽担当[編集]

※『タイムボカンシリーズ』は後のシリーズにおいて、これまで前作などで使われていた劇伴が流用されている。また、『黄金戦士ゴールドライタン』の劇伴には『闘士ゴーディアン』の劇伴が流用されている。

主題歌及び一部挿入歌のみ担当[編集]

劇伴音楽のみ担当[編集]

実写映画[編集]

イメージアルバム[編集]

ここでは山本が多く担当したものを記載。なお、『イメージカプセル』内の作品は相互で劇伴音楽の流用が見られる。

アルバム[編集]

オリジナル音源による作品集[編集]

  • 『山本正之大全集』
  • 『続・山本正之大全集』
  • 『蔵出・山本正之大全集』

セルフカバーアルバム[編集]

  • 『J9 ETERNAL SPECIAL』(J9シリーズの主題歌・挿入歌)
  • 『アニメの大王』(アニメ作品に提供した楽曲)
  • 『十三の魔王』(企画ものに提供した楽曲)

山本正之プレゼンツ[編集]

山本正之プレゼンツ公演を収録したCD。

  • 『游ぎつづけてビリジアン』
  • 『そよ子のスタイルブック』

シングル[編集]

『おぢさんシンドローム』
おぢさんシンドローム/銀河熱風オンセンガー
『Jijy』
Jijy/大化改新
『急げタクシー』
急げタクシー/a boy
『怪人Jijy面相/ジパング難破船』
怪人Jijy面相/ジパング難破船
『サスクハナ号の曳航』
『このまちだいすき』
このまちだいすき/こんなに空が広いから
『イケイケ池袋』
イケイケ池袋/馬場の酔い唄
『降臨!アニメの大王』
降臨!アニメの大王/どびびぃーんセレナーデ
『燃えよドラゴンズ!’98』
『怪盗きらめきマンの歌』
『おくすり百貨店』
おくすり百貨店/おきょードドンパ
『熱血ファイターズの歌』
『熱血ファイターズの歌2002』
『サスクハナ号の曳航III☆星のキャロライン』

山本正之シングル文庫[編集]

『涙のカレーライス』
涙のカレーライス/笑顔のハヤシライス/想い出のハムライス
『府中捕物控』
府中捕物控/下宿町挽歌/燃えよドラゴンズ
『花火』
花火/ミルクホールワルツ/フットライト/駅
『アニメがなんだ』
アニメがなんだ/GOGOイソちゃん/銀河シャンプーリンスガー
『就職』
就職/明日からよその人/銀河号のうた/あじさいの花が色をかえた
『檸檬倶楽部』
檸檬倶楽部/ばばの酔いうた/黄昏ハイツ/グッバイあすふぁると
『銀座のパキラ』
銀座のパキラII望郷編/銀座のパキラIII新幹線編/銀座のパキラIV紐育編
『夕焼けの町』
夕焼けの町/錦町小学校1年さくら組/菜の花
『Jijyの逆襲』
Jijyの逆襲
『憧れの遣唐使航路』
憧れの遣唐使航路/ああ時代劇/明治維新シンフォニー
『遥かなる日本酒ライス』
遥かなる日本酒ライス/王様のカツライス/はばたきのチキンライス/花嫁チャーハン
『サスクハナ号の曳航II』
サスクハナ号の曳航II

中日ドラゴンズ応援歌[編集]

  • 燃えよドラゴンズ!』 - 初代『燃えよドラゴンズ!』はシングルセールス約40万枚。
  • ドラゴンズよありがとう』(作詞:山本正之、斎藤吾朗 作曲:山本正之 歌:山本正之)
  • 『少年ドラゴンズの唄』(作詞・作曲:山本正之 歌:板東英二
  • 『燃えよガッツだドラゴンズ』(作詞・作曲:山本正之 歌:板東英二)
  • 『ダッシュだ!!ドラゴンズ』(作詞・作曲:山本正之 歌:板東英二)
  • 『はばたけ小松』(作詞・作曲・歌)
  • 『中年ドラゴンズの歌』(作詞・作曲・歌)

企画もの[編集]

  • ひらけ!チューリップ』(作詞・作曲:山本正之 編曲:武市正久 歌:間寛平) - シングルセールス約100万枚。山本自身の歌うバージョンもある。
  • うぐいすだにミュージックホール』(作詞・作曲:山本正之 歌:笑福亭鶴光) - シングルセールス約20万枚。元は『刈谷ミュージックホール』だったが、ローカルな地名ではわかりづらいということで変更された。山本自身が歌うバージョンもある。
  • 『怪傑鶴光仮面のうた』(作詞・作曲:山本正之 歌:笑福亭鶴光)
  • 名古屋はええよ!やっとかめ』(作詞・作曲:山本正之 歌:つボイノリオ) - 山本自身が歌うバージョンもある。
  • 『Jijy』(作詞・作曲:山本正之 歌:間寛平) - 山本自身が歌うバージョンもある。
  • 府中捕物控』(作詞・作曲:山本正之 歌:アルフィー) - レコード会社の「不謹慎である」との判断で発売中止。山本自身が歌うバージョンも存在するが歌詞が一部異なる。

その他[編集]

  • 『さよならラ・ラ・ラ』(作詞・作曲・歌:山本正之)(初のノン・タイアップ・シングル)
  • 『だるまさんがころんだ』(作詞・作曲:山本正之 歌:斉藤こずえ)(NHKみんなのうた
  • たいへんだぁ』(作詞・作曲:山本正之 歌:東京放送児童合唱団)(NHKみんなのうた)
  • 『少年ヨコシマ探検隊』(作詞・作曲:山本正之 編曲:高田弘 歌:山本正之)
  • 『幽体離脱でフライフライフライ』(作詞・作曲:山本正之 編曲:高田弘 歌:山本正之)
  • 『銀河熱風オンセンガー』(作詞・作曲:山本正之 編曲:田中公平 ナレーション:鈴置洋孝
    • 『銀河熱風オンセンガー』 (小説) ISBN 4-7897-1452-7 ソニーマガジンズ文庫AXシリーズ 1999年10月30日発売
  • 『このまちだいすき』(作詞・作曲:山本正之 歌:山本正之)
  • 『銀河無責任タイラーガー』(作詞・作曲:山本正之 編曲:高田弘 歌:山本正之)
  • 『いい玄関のお城』(作詞・作曲:山本正之 編曲:高田弘 歌:山本正之)
    • 『銀河無責任タイラーガー』と『いい玄関のお城』の二曲は『無責任艦長タイラー』のサントラに収録されている。『タイラーガー』のコード進行は『銀河旋風ブライガー』と同じ。
  • 『ぼくらの青春ラジメニア』(作詞・作曲:山本正之 歌:山本正之)
  • 熱血ファイターズの歌2002』(作詞・作曲・歌:山本正之)
  • 『わたしの東光』(作詞・作曲:山本正之)
  • 『ほんわか戦士タコヤキンガーZ』(作詞・作曲:山本正之 編曲:神保正明 歌:山本まさゆき)
  • Vジャンプラネット 史上最大の歌合戦
    • 山本正之のオリジナル作曲を多数収録したアルバム。

俳優・声優としての出演[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 山本正之 (2009年9月13日). “少年の夢は生きている -山本正之プロフィール-”. 2009年9月27日閲覧。

外部リンク[編集]