山形テレビ

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株式会社 山形テレビ
Yamagata Television System Inc.
Yts logo.svg
YTS Yamagata television system 20160716.jpg
本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 YTS
本社所在地 日本の旗 日本
990-8511
山形県山形市城西町5丁目4番1号
設立 1970年4月1日
業種 情報・通信業
事業内容 放送法によるテレビジョン放送
代表者 代表取締役社長 佐藤吉博[1]
資本金 3億7845万円
主要株主 テレビ朝日ホールディングス(19.89%)
朝日新聞社(15.04%)
外部リンク http://www.yts.co.jp/
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山形テレビ
英名 Yamagata
Television System Inc.
放送対象地域 山形県
ニュース系列 ANN
番組供給系列 テレビ朝日ネットワーク
略称 YTS
愛称 YTS
呼出符号 JOYI-DTV
呼出名称 YTSやまがた
デジタルテレビジョン
開局日 1970年4月1日
本社 〒990-8511
山形県山形市城西町5丁目4番1号
演奏所 本社と同じ
リモコンキーID 5
デジタル親局 山形 18ch
アナログ親局 山形 38ch
ガイドチャンネル 38ch
主なデジタル中継局 鶴岡 18ch・新庄 21ch
米沢 34ch・小国 38ch
主なアナログ中継局 放送チャンネルの項を参照
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株式会社 山形テレビ(やまがたテレビ、Yamagata Television System Inc.)は、山形県放送対象地域とし、テレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。 略称はYTSコールサインJOYI-DTV

概要[編集]

テレビ朝日をキー局としたANN加盟の放送局。山形新聞と結びつきが深かったが、2007年6月に山新グループを脱退した。

国内のローカル局において初めて、山形新聞社系列の山形放送と共同で蔵王山西部に地上デジタル放送対応の送信所を建設、2003年に運用を開始した。なお、当時は山形テレビも山形新聞社系列だった。運用開始当初はアナログ放送機と送信アンテナ、電源装置のみ設置し、後にデジタル送信機も設置された。UHF送信アンテナと鉄塔は既存のアナログ放送のものを継続使用している。

会社概要[編集]

  • 本社: 山形県山形市城西町5丁目4-1(990-8511)

資本構成[編集]

企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[2][3][4][5]

概要[編集]

山形テレビの主要株主は、テレビ朝日・朝日新聞。ほかに毎日新聞読売新聞、さらにかつてはフジテレビ系列だったことから産業経済新聞社→フジテレビジョンの資本も入っている。以前は山形新聞が筆頭株主だった時代もあったが、マスメディア集中排除原則による行政指導などの理由で山形新聞が原則を超えて保有していた分はテレビ朝日、朝日新聞を中心に売却された。

しかし山形新聞は原則の上限いっぱいである発行済み株式の10%を引き続き保有、また山形放送とも株式の持ち合いを行っている。

2015年3月31日[編集]

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数 株主数
3億7845万円 12億円 5000円 75,690株 17
株主 株式数 比率
テレビ朝日ホールディングス 15,060株 19.89%
朝日新聞社 11,390株 15.04%
山形新聞社 07,560株 09.98%
カメイ 06,000株 07.92%
荘内エネルギー 05,870株 07.75%
山形放送 05,720株 07.55%
フジ・メディア・ホールディングス 05,460株 07.21%
前田製管 05,200株 06.87%
山形銀行 03,000株 03.96%
荘内銀行 03,000株 03.96%

2003年3月31日[編集]

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数 株主数
3億7845万円 12億円 5000円 75,690株 17
株主 株式数 比率
全国朝日放送 12,760株 16.85%
朝日新聞社 07,370株 09.73%
相馬大作 [6] 06,570株 08.68%
山形新聞社 06,160株 08.13%
北代博 06,000株 07.92%
相馬健一 [7] 05,560株 07.34%
産業経済新聞社 05,460株 07.21%
前田製管 05,200株 06.87%
清野幸男 [7][8] 03,780株 04.99%
山形銀行 03,000株 03.96%

1992年3月31日[編集]

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数 株主数
3億7845万円 12億円 5000円 75,690株 30
株主 株式数 比率
相馬大作 [7] 6,570株 8.68%
相馬敏 6,000株 7.92%
産業経済新聞社 5,460株 7.21%
朝日新聞社 5,460株 7.21%
読売新聞社 5,460株 7.21%
清野幸男 [7][8] 5,460株 7.21%
岩井弘安 [7][9] 5,460株 7.21%
山形新聞社 5,260株 6.94%
前田よし江 5,200株 6.87%

1978年3月31日[編集]

資本金 授権資本 1株 発行済株式総数
3億7845万円 12億円 5000円 75,690株
株主 株式数 比率
松沢雄蔵 6,640株 8.77%
相馬大作 [7] 6,570株 8.68%
産業経済新聞社 5,460株 7.21%
朝日新聞社 5,460株 7.21%
読売新聞社 5,460株 7.21%
清野幸男 [7][8] 5,460株 7.21%
岩井弘安 [7] 5,460株 7.21%
前田巌 5,200株 6.87%

チャンネル[編集]

テレビ朝日系列のリモコンキーID地図
  • 親局
    • 山形(西蔵王高原) 18ch (JOYI-DTV)
  • 中継局(物理チャンネル順。2010年12月現在)

【村山地方】

  • 山形山寺 18ch
  • 山形東沢 18ch
  • 蔵王温泉 18ch
  • 尾花沢牛房野 18ch
  • 尾花沢銀山 21ch
  • 東山形 31ch
  • 尾花沢 39ch
  • 東天童 39ch
  • 東根関山 43ch
  • 朝日町 44ch

【置賜地方】

  • 高畠 23ch
  • 高畠時沢 31ch
  • 長井 33ch
  • 白鷹下山 33ch
  • 白鷹佐野原 33ch
  • 米沢(天元台高原) 34ch
  • 米沢舘山 35ch
  • 小国 38ch
  • 飯豊中津川 42ch
  • 白鷹黒鴨 44ch
  • 飯豊 46ch

【最上地方】

  • 新庄(杢蔵山) 21ch
  • 羽前金山 21ch
  • 真室川高坂 37ch
  • 最上前森 44ch
  • 戸沢 46ch

【庄内地方】

  • 鶴岡(高館山) 18ch
  • 温海 18ch
  • 鶴岡三瀬 44ch
  • 朝日東岩本 44ch


アナログ放送[編集]

2011年7月24日停波時点

  • 中継局(チャンネル順)

村山地方

置賜地方

  • 長井 23ch
  • 小国 39ch
  • 白鷹下山 41ch
  • 白鷹佐野原 42ch
  • 高畠 47ch
  • 米沢小野川 48ch(アナアナ変換で40chから変更)
  • 米沢大沢 55ch
  • 米沢舘山 55ch
  • 飯豊 57ch
  • 米沢(笹野山) 58ch(米沢デジタル局は天元台高原に設置)
  • 白鷹黒鴨 61ch
  • 高畠時沢 62ch(アナアナ変換で40chから変更)

※小野川局、高畠時沢局のアナアナ変換はさくらんぼテレビ米沢デジタル局開設に伴うもの。

最上地方

庄内地方

  • 鶴岡(高館山) 39ch
  • 温海 42ch
  • 鶴岡三瀬 57ch
  • 温海鼠ヶ関 57ch
  • 朝日東岩本 61ch


歴史[編集]

山形テレビ本社(2011年8月27日撮影)

ネットワークの移り変わり[編集]

  • 1969年10月27日 - 取締役会席上で執行部がフジテレビジョン(フジテレビ)をネット局にすると決定[10]
  • 1970年4月1日 - フジテレビ系列のフルネット局として開局(※フルネット局は山形県内初)したが、開局時にNETテレビ(現・テレビ朝日)の番組の一部が山形放送から移行されていた。
  • 1975年4月1日 - ANNに加盟。これにより、フジテレビ系とNET系のクロスネット局となる。
  • 1980年4月1日 - ANNを含めたテレビ朝日の番組の大部分が、山形放送に移行(これによりANNを脱退。但し一部の番組は、引き続き放送)。フジテレビ系単独局に戻るが、山形放送から日本テレビ系の一部番組が移行する。東京12チャンネル(現・テレビ東京)の番組もいくつか放送していたため、つまりこの時期、日本の民放テレビ5系列全ての番組を放送していたことになる。
  • 1989年10月1日 - テレビユー山形の開局に伴い、TBS系列の番組が姿を消し、民放テレビ4系列に減る。
  • 1993年4月1日 - ネットワークを開局以来のフジテレビ系から、テレビ朝日系に変更。FNN・FNSを脱退しANNに再加盟し、テレビ朝日系のフルネット局となる。同時に日本テレビ系の番組の全てが山形放送に移行、フジテレビ系の番組は大部分が打ち切りとなったが、「若い土」はスポンサーの農林水産省との関係上引き続きYTSで放送された。それ以外はごく一部はテレビユー山形(TBS系)に移行される。逆に、民教協番組以外のテレビ朝日系の番組が山形放送及びテレビユー山形から移行し、既に山形テレビで放送されていた番組と併せて一本化される。
  • TUY開局前は(毎日新聞の経営危機まで)毎日新聞の資本があった関係でMBSの番組も一部(かつ同時)で放送されていた。(世界まるごとHOWマッチはいびつなネット関係の隙間を突いて遅れネットから一時期同時ネットになった例である)。また、一部番組は遅れネットでもマイクロにて準キー局からネットされていた(ヤングOH!OH!は12chから一時期マイクロ送りだった(当時の公式番組表による))。

フジフルネット局第1期末期のプライムタイムの番組編成(1975年3月)[編集]

フジ・テレ朝クロスネット末期のプライムタイムの番組編成(1980年3月)[編集]

『ニュースステーション』開始前のプライムタイムの番組編成(1985年9月)[編集]

TUY開局前のプライムタイムの番組編成(1989年9月)[編集]

  • ★ → 時差ネット
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
18:00 フジ
YTSニュース スーパータイム
フジ
YTSニュース スーパータイム
フジ
ひみつのアッコちゃん
18:30 フジ
おそ松くん
フジ
サザエさん
19:00 フジ★
ピーターパンの冒険
フジ
まんが名作劇場 サザエさん
フジ
ドラゴンボールZ
 フジ
クイズなっとく歴史館
フジ
クイズ!世にも不思議な逆回転
フジ
所さんのただものではない!
日テレ
鈴木健二の人間テレビ
19:30 フジ★
キテレツ大百科
フジ
火曜ワイドスペシャル
フジ
クイズ!年の差なんて
フジ
金曜おもしろバラエティ
フジ
らんま1/2
日テレ
すばらしい世界旅行
20:00 フジ
志村けんのだいじょうぶだぁ
フジ
鬼平犯科帳
フジ
ゴメンドーかけます
フジ
オレたちひょうきん族
日テレ
天才・たけしの元気が出るテレビ
21:00 日テレ
TIME21
日テレ★
火曜ロードショー
フジ
夜のヒットスタジオDELUXE
フジ
とんねるずのみなさんのおかげです
フジ
金曜女のドラマスペシャル
フジ
ゴールデン洋画劇場
フジ
花王名人劇場
22:00 フジ
月曜夜10時枠の連続ドラマ
TBS★
世界まるごとHOWマッチ
日テレ
オシャレ30・30
22:30 日テレ★
巨泉のこんなモノいらない
23:00 フジ
ニュース最終版
フジ
ねるとん紅鯨団

フジフルネット局第2期末期のプライムタイムの番組編成(1993年3月)[編集]

ネットチェンジ[編集]

1993年4月、YTSはネットチェンジ」(フジテレビ系列からテレビ朝日系列へ鞍替え)を行う。

要因[編集]

ネットチェンジの直接的な引き金と見られるものが、1989年(平成元年)に開局したエフエム山形テレビユー山形(TUY)に対抗すべく実施した新規事業が軒並み失敗したことである。

ハリウッド映画リ・アニメーター2(死霊のしたたり2)』『グランド・ツアー』への出資1985年(昭和60年)7月には、YTS・山形放送(YBC)・山形交通(現・ヤマコー)・山形相互銀行(現・きらやか銀行)との5社で設立した健康食品避妊薬などを扱う製薬会社「バイオ科学研究所」クルーガーランド金貨の発行、ビデオソフトの製作など、様々な事業に手を出したものの、軒並み損失を出す結果となり、収益が悪化した。結果、バイオ科学研究所は、約15億円の債務超過を抱えて、1992年(平成4年)4月解散し、当時の会長と社長が引責辞任した[11][12]

1992年(平成4年)9月24日に行われた臨時取締役会席上で、テレビ朝日(ANN)へのネットチェンジが決定[11]。翌25日には、キー局・フジテレビへの猛反発を押し切って、テレビ朝日へネットワーク加盟申し入れを行う。これに対して、フジテレビは異議を唱え、1992年(平成4年)12月より4か月間、FNN/FNSの全てのネットワークセールス番組のスポンサーとの交渉をYTSだけ単独で行わせるペナルティを科したものの、YTSは予定通り1993年(平成5年)3月31日、半ば強引にFNN・FNSを退会し、フジテレビ系列の番組を全て打ち切った。翌4月1日にANNに正式加盟、秋田朝日放送(AAB)に次いで19局目のテレビ朝日系列フルネット局として再スタートした。

当時、テレビ朝日系列に加盟する理由は、一般視聴者やスポンサー、さらにはフジテレビに対して一切説明されることはなかった。 騒動が勃発する前年の1991年(平成3年)、山新グループを率いていた〝山形の首領(ドン)〟こと服部敬雄が死去したことで、経営に苦しんでいたYTSは身動きがとりやすくなり、フジテレビ系列を脱退するという「禁じ手」を実行できた。また、一時属していたテレビ朝日系列へのネットチェンジは、当然の選択肢とも言える。ただし、ネットチェンジを決定した当時の役員は、「株主の意向」と理由を説明している[12]

そのYTSは、開局当初、日本教育テレビ(NETテレビ。現在のテレビ朝日)をキー局として一部TBS番組をネットする構想があり、それを前提として朝日新聞・毎日新聞系列の株主が多数存在していた。結局、開局前に株主と経営者間で紛争が生じ、これを調整すべく当時の発起人であるYTS社長が服部に調整を持ちかけ[10]、元来関係が乏しかった山新グループに入り、且つ、服部と鹿内信隆・フジテレビ会長との間の個人的な関係や、YBCでのフジのネット比率も最も少なかったこともあり[10]、服部の「鶴の一声」でフジ系列となった。1970年代終盤に毎日系の株式が朝日関係者にわたったため、同社の株主の多くが朝日系となっていた。

実施と功罪[編集]

ネットチェンジを行った1993年(平成5年)3月末日までの新聞のYTSのテレビ欄には、完結していないドラマ・アニメも含め、(終)マークが並ぶこととなった。自社製作番組やテレビ東京系列番組など、一部は継続し、山形テレビで放送していた日本テレビ系の番組も、NNN・NNS単独ネット局となったYBCへ移行。ネットチェンジはYBCの協力もあり、スムーズに遂行された。 唯一、東海テレビの昼ドラ(当時は「正しい結婚」)のみ、先行して3月31日に最後の3日分(本放送と最終2話)の放送が実施された。

ネットチェンジする8日前の3月24日、生放送内で視聴者からのFAX紹介をしていた『ミュージックジャーナル』において、「山形県での放送が打ち切られることになったため、どうしても見たいのに見られなくなる」「近隣県の系列局で見なければならない」などの意見が多数送られ、それが紹介されるという事態が発生した。

経営改善のためのネットチェンジは、イメージ悪化や経営悪化を招き、YBCやTUYに流れるきっかけにもなった。また、ネットチェンジに伴いフジテレビは1993年4月1日に、山形県内のFNNの取材拠点としてフジテレビ山形支局を開設した。

ネットチェンジによって山形県はフジテレビ系列の空白地域となり、フジテレビはYTSにはもちろん、YTSのネットチェンジに協力したとみなしたYBCに対しても、フジテレビ制作番組はもちろんのこと、関西テレビ制作番組などフジテレビ系列局各局制作番組も含めて、一部の例外(スポンサーの農林水産省との関係上引き続きYTSで放送された農林水産省の広報番組「若い土」をはじめ、スポンサーのクボタとの関係上YTSで放送された秋田テレビ制作の「民謡お国めぐり」、スポンサーの東北電力との関係上YBCで放送されていた仙台放送制作の東北電力提供ブロックネット番組[注釈 1]、系列の垣根を越えてYBCが参加していた「東北民放テレビ六社会」、「民間放送教育協会」(後者はテレビ朝日が幹事だが、フジテレビ系では福島テレビ沖縄テレビが参加)の番組、権利切れの再放送番組)を除くフジテレビ系列の番組販売を拒否し、「フジ1局に対しローカル局3局、山形県側絶対優位」とみていた[13]業界を驚かせた。そのため、1993年(平成5年)4月から4年間、フジテレビ系の一部の番組は、前述の例外を除いてTUYのみが購入(一部の番組は、スポンサードネット)して放送していた[注釈 2]が、深夜および午後のローカル枠にて放送されていた。この結果、YTSのネットチェンジ以降におけるYTSとYBCの2局における系列外番販ネットはテレビ東京独立放送局、芸能事務所・レコード会社・通販会社などの外部企業、系列の垣根を越えた制作委員会方式番組のみとなっている。

その一方で、ネットチェンジにより山形県においてテレビ朝日の看板番組であった『ニュースステーション』がスタートし[注釈 3]、YBCでは時差ネットを余儀なくされた番組がネットチェンジにより同時ネット化された[注釈 4]。また、上記のようにYBCの協力によりネットチェンジされたため、1980年からYBCとYTS間で続いていた変則的なクロスネット状態は解消された。

しかし、当時のテレビ朝日は視聴率でフジテレビに完全に水をあけられている状態にあり、「人気番組」もそう多くなかった[14]ため、前述のように山形テレビのイメージが悪化する結果となった。

現在[編集]

ネットチェンジ後も、「裸の大将放浪記」など過去のドラマ・アニメの一部についてはYTS・YBCの両局で再放送されていた。これはフジ系時代にYTSでの放送実績があり、なおかつフジテレビ・FNSの優先放送権が失効していたため、販売拒否の対象から外れたことが放送できた原因と思われる。

その後、山形財界やフジテレビ、さらに東北地方系列局(岩手めんこいテレビ・仙台放送・秋田テレビ・福島テレビ)の後押しや山形県民の署名運動もあり、1997年(平成9年)4月にフジテレビ系列局・さくらんぼテレビジョン (SAY) が開局。山形では4年ぶりに再びフジテレビ系列の番組がリアルタイムで視聴出来るようになった(同時に山形県内の民放4局化も達成)。

一方のYTSは、平成新局の多いテレビ朝日系列、特に東北ブロックにおいて、制作力底上げにも貢献。2007年(平成19年)には山形新聞グループを脱退し、名実ともに朝日新聞系列の仲間入りを果たし、現在に至る。

なお、YTSのホームページにある会社概要内のプロフィール欄には、テレビ朝日系列局と県域局であることが書かれているだけで、ネットチェンジに関する事柄が全く書かれていない。ただし、FNSのホームページの沿革欄には「山形テレビがネット解消を通告」と書かれている[15]

山形テレビのネットチェンジ顛末については、小田桐誠著『テレビ業界の舞台裏』(三一書房刊)、『2000年のテレビジョン』(角川書店)に詳しく書かれている。

視聴率は1993年以降、山形放送に首位の座を奪われることが多くなり、2015年現在でも三冠王を獲得したことがない。ただし、キー局のテレビ朝日の視聴率が2000年代後半以降好調傾向にあり、2位に躍進することが多くなった。実際、2008年の年間・年度視聴率で、山形県内の民放局では、全日・プライムタイムで2位であり2012年年間視聴率は県内の民放局では、全日・ゴールデン・プライムタイムで2位であり[16]、2010年代前半以降は全国的にフジテレビ系列の後退やテレビ朝日系列の好調も重なり2位になることが多い。

オープニング・クロージング[編集]

オープニング[編集]

  • - 1990年代初頭
「JOYI」(「-TV」はなかった)の静止画が出た後に、各中継局が静止画で表示された。BGMは、クラシック音楽
なお、オープニングやクロージングでは、コールサイン読み上げや表示は本来「JOYI-TV」になるはずであるが、なぜか一時期は「JOYI」とアナウンスされていた。
  • 1990年代初頭 - 1992年頃
日中のYTS社屋の写真にテロップによる各中継局スクロールが表示されるもの。BGMは、以前と同じクラシック音楽。アナウンスは、鈴木千尋
  • 1992年頃 - 1993年3月
日中のYTS社屋の写真をバックに、コールサインと各中継局のテロップのスクロール。BGM自体は、変更される。
  • 1993年4月 -
各中継局のテロップを出し、山形市街地の風景(七日町など)、山形県民の女性(当時在籍していた当局のアナウンサーも含まれる)がカメラ前で一人ずつ振り向くもの。ネットチェンジ後の約1年は3ヵ月毎にキャッチフレーズに合わせた画像を基本に放送していた。アナウンスはなかった。
1993年4月1日のネットチェンジ当日では、「山形テレビでは、きょうからテレビ朝日系の番組をお送りします。どうぞおたのしみください。」という主旨の字幕スーパーが挿入された。ネットチェンジの際、「かわるぞ 喜・怒・哀・楽」というキャッチフレーズを使用しており、1993年3月28日にはこのタイトルを使ったネットチェンジ特番も放送されている。
  • 1993年 - 2001年頃
各季節ごとの山形県内の環境映像(雛祭り・酒田まつりパレードなど)。後に、クロージングと共通の映像になる。
  • 2001年頃 - 2006年
BGMは、山形県内で活躍している歌手・須貝智郎が歌っている同局の環境キャンペーンソング「湧水の詩」。年、季節によって映像は異なっていた。
  • 2006年 -
クロージングと共通映像で、最上川の春夏秋冬を映した環境映像。季節ごとに、映像・BGMが異なる。アナログ放送では、各中継局が紹介されるが、デジタル放送では「リモコン5chでどうぞ」と表示されるのみ。コールサインもアナログ、デジタルで異なっていた。

クロージング[編集]

  • - 1980年代後半
BGMに、ニーノ・ロータの「道」が流れパステル調の絵をバックに「おやすみなさい…」のテロップが入る静止画、その後静止画によるコールサインと中継局一覧が表示され、「あすもYTSの番組でお楽しみください」と表示されて終わった。
  • 1980年代後半 - 1990年代初頭
グリーンバック(青緑色に近い)に「JOYI-TV 山形テレビ」のテロップがズームインし、画面下部に「おやすみなさい…」のテロップが入りズームアウトして映像もフェードアウトするものとなる(アナウンスは、小池一子)。また、日中のYTS社屋の写真をバックに、コールサインと局名、そしてアナウンスが入るシンプルなもの放映されていた(アナウンスは、鈴木千尋)。
  • 1990年代初頭 - 1993年3月
社屋にあった「YTS」のサイン看板をズームアウトし、夜間の社屋の全景をバックにしたもの。BGMはエレキギターの弾き語りのみ(BGMが途切れる場合が多かった)。アナウンスは、田岡明
山形市内の夜景に中継局表示を映したもの。最後には画面の中央に「Good Night!」、右下に「JOYI-TV 山形テレビ」と表示(音声多重放送開始後は「音声多重放送」も)。アナウンスはなし。
映像自体は、幾度か変更されている。
映像は、季節に合わせて3ヶ月に1回程度のペースで更新されていた。BGMは独自。
ここからオープニングと同じ映像を使用されるようになった。
クロージングの最後には画面の中央に「See you soon!」、右下に「JOYI-TV 山形テレビ」と表示。
  • 2001年頃 - 2006年
BGMは、山形県内で活躍している歌手・須貝智郎が歌っていたYTSの環境キャンペーンソング 「湧水の詩」。
オープニングと同じく、年・季節によって映像などは異なるが、最後に「See you soon!」と表示。
  • 2006年 -
オープニングと共通映像で、最上川の春夏秋冬を映した環境映像。季節ごとに、映像・BGMが異なる。
アナログ放送では、各中継局が表示されたのに対して、デジタル放送では「リモコン5chでどうぞ」と表示されている。コールサインもアナログ放送、デジタル放送で異なっていた。

2011年7月24日 アナログ終了時[編集]

  • ブルーバック画面に「JOYI-TV、山形テレビジョン これで山形テレビのアナログ放送を終了いたします 長い間ご視聴いただきましてありがとうございました」という文字をいれ、これとほぼ同等の文言のアナウンスを行った。

代表的な番組[編集]

※2016年6月現在。

自社制作[編集]

  • 提言の広場(土曜 7:30 - 8:00)
    • 山形経済同友会の会員などが出演、山形県の経済に関して討論などを行ったり、県内の伝統工芸を紹介する企画など。1970年の開局以来続く番組である。
    • 2009年3月までは日曜 8:00 - 8:30の放送だったため、『仮面ライダーディケイド』(平成仮面ライダーシリーズ)および同枠は金曜 16:30 - 16:59(1993年のネットチェンジから2000年9月まで)→16:25 - 16:55(2000年10月から2009年4月3日まで)に放送していた。
  • スーパーJチャンネルYTSゴジダス(月曜 - 金曜 16:53 - 18:55)
  • スーパーJチャンネルYTSニュース(土曜、日曜 17:30 - 17:55、ローカルパートは17:46 - 17:55)
  • YTSニュース(月曜 - 金曜 19:54 - 20:00、土曜、日曜 22:54 - 23:00)
  • 山形ふるさとCM大賞(毎年12月に放送)
  • YTS・HOT情報(土曜 17:25 - 17:30)
  • ちゃおちゃおパラダイス!(日曜 15:25 - 15:30)
  • 全国高校野球選手権大会山形県予選中継(ベスト8から)
  • やまがた季節一番(【春・夏・秋・冬】の何れか一文字が入り、表記上のタイトルは「やまがた○一番」となる。年4回放送)
  • シネマみないと(金曜 23:10 - 23:15)
  • 得テレ!
  • モンテディオ山形ホームゲーム中継(随時)(スカパー!での中継制作も手がけており、YTSのスポーツアナウンサーらが実況に出演する。スカパーでの中継開始当初はFNS系列の仙台放送に製作委託していた。これは現在のFNS系・さくらんぼテレビジョンにスポーツ全国中継をするだけの設備が充分備わっていなかったためである)

東北地方以外のANN系列番組[編集]

テレビ東京 (TX) 系列の番組[編集]

テレビ東京系列の番組の放送数はTUYに比べれば少ないものの、YBCとほぼ互角である。

再放送枠[編集]

  • ドラマタウン(主に、ゴールデンタイムに放送されたテレビ朝日系の1時間ドラマの再放送。月曜 - 金曜 9:55 - 10:50)
  • ドラマな2時間(主に、ゴールデンタイムに放送されたテレビ朝日系の2時間ドラマの再放送。火曜 - 金曜 13:55 - 15:50)
  • ドラマ再放送枠(月曜 - 金曜 16:00 - 16:53)
  • 砂羽と可奈子があの街の美味しいギャップ大発見!だけど食堂(土曜 6:00 - 6:30)
  • 新婚さんいらっしゃい!(土曜 12:30 - 13:00)
  • 人生の楽園(日曜 6:30 - 7:00)
  • 土曜ドラマタウン(主に、ゴールデンタイムに放送されたテレビ朝日系の1時間ドラマの再放送。土曜 10:30 - 11:25)

その他[編集]

  • スゴ技X(土曜 15:55 - 16:00)
  • 北原コレクション(日曜 15:20 - 15:25 tvk制作) 

イメージキャラクター[編集]

1999年9月1日、開局30周年を記念してイメージキャラクター「みるるん星人(みるるにあんず)」が誕生した。

核となる緑のみるるん星人の名前は「みるるん@あっと」で、「みるるん星」からやってきた宇宙人という設定である。なお「みるるん星」は宇宙の彼方Y38星雲にあることになっており、男女の区別もない。他に仲間として、妖精型の「みにみる」達(「みにみる@ちゃっと」、「みにみる@どっと」、「みにみる@さいと」、「みにみる@ひっと」)、アニマル型の「みるるん@みるぽっち」が設定されている。キャラクター群は、金曜23時10分から放送されている「みないと」の紙芝居形式のコーナー「みるるん@劇場」で起用されているほか、番組公式サイトでも紹介されている。また、関連商品として飲料水「みるパインサイダー」(山形県酒類卸株式会社)や、菓子「たべてみるるん」(杵屋本店)などが販売されている。

アナウンサー[編集]

現職[編集]

男性
女性

かつて在籍していたアナウンサー[編集]

男性
女性
  • 阿部泰子
  • 伊藤さおり
  • 岩本さつき
  • 工藤敦子
  • 古池一子(1993年まで在籍。夫は元山形放送アナの古池常泰、息子は元青森放送アナの古池雄
  • 小林喜代美(1993年、旧姓・細谷、テレビ朝日系列移行後初の女子アナ)
  • 佐々木真奈美(2010年4月 - 2013年9月。現在キャスト・プラス所属のフリーアナウンサー。)
  • 佐藤祐子
  • 鈴木よしえ
  • 高山ひでみ
  • 田中裕子
  • 成田比巳子(現在は同社の報道制作センター所属で、かつては同社制作のスカパーJリーグ中継でモンテディオ山形戦のピッチリポーターを担当していた(その際の名義は「成田ひみこ」)。FNS系列として最後の女性アナ。)
  • 藤生直子(→フリーアナウンサー。FMハロー(浜松市)→レディオ湘南パーソナリティ)
  • 山川裕子
  • 吉田香代子
  • 米田やすみ(1997年 - 2001年。現在セント・フォース所属のフリーアナウンサー )
  • 鈴木千尋
  • 香坂あかね
  • 新井翔子(2012年 - 2013年6月。2013年7月から新潟総合テレビに移り、2016年5月退社。)
  • 高橋聡美(2006年 - 2010年まで在籍。NHK前橋放送局の契約キャスターを経て、2013年7月より復帰。2013年7月-2014年3月。)
  • 神谷美寿々(2013年 - 2014年6月。2014年7月より東海テレビアナウンサー)
  • 石井久美子(2013年 - 2015年3月)
  • 井澤愛巴(2014年 -2016年3月)

主なイベント[編集]

  • YTS沖縄遊・YOU塾(毎年3月下旬開催 対象は小学校4年生~中学校3年生)
  • YTSマンモスフリーマーケット(毎年4月下旬開催 会場は山形ビッグウイング)

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ ちなみに、フジテレビ系列仙台放送が制作する東北電力提供ブロックネット番組である「新・サンデートーク」と「今、きらめいて」は、YTSネットチェンジ後も、新・サンデートーク時代からYBCにスポンサー契約が継続されていたことから、仙台放送制作の東北電力提供のブロックネット番組については、例外として、YBCへのフジテレビ系番組の番組販売の拒否の対象にはならなかったようである。ちなみに、「今、きらめいて」の後継番組である「ぼくらの時代」は、さくらんぼテレビでネットされた。
  2. ^ 当時、TUYは、編成上の都合などの関係から、『サザエさん』など、一部のフジテレビ系の番組しかネットされず、特に、平日昼に放送されている『笑っていいとも!』が山形県内では、さくらんぼテレビ開局までの間、遅れネットさえ実施されなかったことで、TUYはもとより、フジテレビにも苦情が相次いだ。
  3. ^ ネットチェンジ直前の1993年1月19日皇太子妃雅子の婚約が内定した際、臨時にYBCにて23時前まで『ニュースステーション』をネットした経験がある。
  4. ^ ミュージックステーション」も、YBCではそれまで水曜深夜23時55分から時差ネットしていたが、ネットチェンジにより同時ネット化。同局にて午前10時15分から放送されていた「徹子の部屋」もネットチェンジにより同時ネット化されている。

出典[編集]

  1. ^ “山形テレビ人事(6月25日付)”. 朝日新聞デジタル. (2015年5月30日). http://www.asahi.com/articles/DA3S11781435.html 2015年6月26日閲覧。 
  2. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2015』 コーケン出版、2015年11月20日、247頁。
  3. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2003』 コーケン出版、2003年11月、210頁。
  4. ^ 日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑'92』 コーケン出版、1992年11月、204頁。
  5. ^ 日本民間放送連盟 『日本放送年鑑'78』 洋文社、1978年12月、139頁。
  6. ^ 山形テレビ 取締役相談役、元酒田市長
  7. ^ a b c d e f g h 山形テレビ 非常勤取締役
  8. ^ a b c 米澤新聞社 代表取締役社長
  9. ^ 東日本放送 代表取締役社長
  10. ^ a b c 山形テレビ社史編纂委員会編『時を刻んで 山形テレビの軌跡』(1987年7月発行)より
  11. ^ a b 「あの番組はどうなっちゃうの!? 山形テレビ 来春キー局を乗り換え 事業の多角化で経営悪化」『産経新聞』(産経新聞社) 1992年(平成4年)10月6日、朝刊21面。
  12. ^ a b 「山形テレビ 来年4月 フジからテレ朝系へ」『朝日新聞』(朝日新聞社) 1992年10月2日、朝刊29面。
  13. ^ 『メディアのしくみ』南條岳彦著、明石書店、1997
  14. ^ 今だから明かせる「テレ朝バラエティー」好調の源流 - 日本経済新聞2013年10月7日
  15. ^ FNSのあゆみ・沿革
  16. ^ 山形放送 2015年 年間視聴率三冠王達成 ‐山形放送

外部リンク[編集]

過去