フィルムコミック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フィルムコミック漫画の一形態であり、映像作品を元に漫画へと再編成したものである。アニメのフィルムコミックはアニメコミックとも呼ばれている。

概要[編集]

アニメを中心に映像作品のフィルムから撮影した大量の写真やデジタル化された後の作品では静止画をページ上に漫画のコマ割りのように配置し、台詞をフキダシのように、効果音を擬音のように作画、結果として映像作品が漫画形式で読める、書籍メディアの一種である。

ビデオテープレコーダーが普及する1980年代半ば以前まで、サウンドトラックやドラマレコード、シナリオ再録やノベライズなどと並んでアニメを追体験する手段として盛んにリリースされた[1]。作家の鳴海丈によると、『宇宙大作戦』という先例もあるが、『月刊OUT』が開発して1978年の『ルパン三世 ルパンVS複製人間』あたりから刊行されるようになったという[2]

漫画的作画への加工は基本的には下請けの編集スタジオが行うもので、高名なアニメスタッフや漫画家が行うものではない。

映像作品のストーリーを書籍化する場合、短所もあるがテレビ絵本、漫画、小説の長所をうまく利用しやすく、小学校高学年からマニア層までのニーズに合ったメディアとして、現在[いつ?]でも一定の人気とシェアを誇っている。

サイズはB6判、ページ数は百数十ページ程度が業界の標準である。ページ数の関係から細かい台詞や演出はカットされてしまう所もある。

アメリカにも同種の書籍が存在する。Joe Books社は「Cinestory Comic」というシリーズでディズニー作品のフィルムコミックを展開している。

近年[いつ?]ではパソコンやスマートフォン、タブレット端末向けの電子書籍として、アダルトアニメのフィルムコミック化作品の配信も行われている。

アニメコミック[編集]

2020年以降[編集]

2020年以降も継続中または2020年以降開始のもの。

過去[編集]

あ行[編集]

か行[編集]

さ行[編集]

た行[編集]

な行[編集]

は行[編集]

ま行[編集]

や行[編集]

ら行[編集]

わ行[編集]

オリジナル[編集]

実写作品[編集]

アジア系海外作品[編集]

その他[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ 谷口功、麻生はじめ『最新アニメ業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』秀和システム、2010年、p.26
  2. ^ 鳴海丈「読むアニメ、アニメ・コミックの登場」『アニメ大好き!ヤマトからガンダムへ』池田憲章編、徳間書店、1982年、p.150
  3. ^ 「へやキャン△」も収録、「ゆるキャン△」の映像をコマ割りしたアニメコミック ナタリー 2022年5月12日