ムーミン (アニメ)

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ムーミン』は『カルピスまんが劇場』(のちの『世界名作劇場』)で放送されたテレビアニメシリーズ。

1969年版と1972年版がある。原作はトーベ・ヤンソンの同名の小説『ムーミン』シリーズと、彼女と末弟ラルス・ヤンソンが共に描いた『ムーミン・コミックス』。

1990年にテレスクリーンが制作し、テレビ東京系列で放送された『楽しいムーミン一家』シリーズとは別作品である。

概要[編集]

フジテレビの『カルピスまんが劇場』(19:30-20:00)で放送された、東京ムービー制作の1969年版が全65話、虫プロダクション制作の1972年版が全52話の計2シリーズを指す。キャラクターデザインは原作小説の挿絵がベースだが、当時の流行に則って大胆にアレンジされている。

通称は東京ムービー(1969)版が旧ムーミン、虫プロダクション(1972年版)が新ムーミン、またはキャラクターデザインを担当したアニメーター・大塚康生の名前をとった『大塚ムーミン』、『昭和ムーミン』、『旧ムーミン』の前期版・後期版とも呼ばれている。

作風[編集]

原作者の要望による方針転換と東京ムービーの降板[編集]

東京ムービーのスタッフたちは第7話「さよならガオガオ」のフィルムを原作者のトーベ・ヤンソンに渡して見てもらうことにし、「大変気に入りました」とお墨付きをもらえるものと期待していたそうだが、帰ってきたのは「これは私のムーミンではありません」などの難色を示す言葉だった[1]。例えば、当時の視聴者には大塚康生の丸みを帯びたキャラクターデザインが「かわいい」と受け入れられたが、ヤンソンにはシャープさに欠けると不評だったようだ。また、萩原まみの寄稿では角ばった顔と彩色が「(設定では妖精の)ムーミンはカバ」という勘違いの材料の1つだったことも指摘されている[2]。東京ムービーはトーベの手紙をクレームとし、第26話を最後に制作から撤退。第27話『顔をなくしたニンニ』から虫プロダクションに交代する。

本来東京ムービーの幹部は安い制作費で作るために別番組の枠と抱き合わせで入札したそうで、東京ムービーのスタッフはトーベのクレームにもめげず良い作品を作ろうとしたが、その結果構成セルの枚数が増え、制作費用が非常に高くついてしまった。赤字番組である『ムーミン』を切り捨てたがっていた東京ムービーは、トーベの要望と元々2クールの契約だったことを利用し、次回作『ルパン三世』の製作のために急遽降板してしまう。社長に呼び出されたムーミン担当の所属アニメーター達は、打ち切りを知らされると同時に怒られ、がっかりした反面ほっとしたという。この日は制作担当責任者の藤岡が出張でおらず、番組を続けたいと思っていた藤岡は翌日に打ち切りを聞いて憤慨した。しかし社長がもう決めてしまっていたため、後の祭りだったそうである。

東京ムービー版の『ムーミン』のレーザーディスクが発売された1989年時点でも、東京ムービーの社内ではトーベの苦情よりも「赤字を作った作品」という評価の方が強く残っており、世間の評価とは裏腹にトムスになった後でも社内での評価は低いままだった。

虫プロへの交代と原作者・視聴者の反応[編集]

制作会社が虫プロダクションに交代し、東京ムービー降板翌週から虫プロのスタッフで再スタートを切ることになった。スタッフ達はトーベの要望に沿って大塚のデザインを原作に寄せ、ノンノンのリボンを無くしたり、ムーミンたちの耳をとがらせたり顔つきを変えたりして放送を試みる。

しかし視聴者からは「キャラクターが怖くなった」「つまらなくなったのはなぜ?」「どうして絵が変わったの?」「どうしてムードが変わったの?」という意見が出たり、ラジオの深夜放送の投書にも「面白くなくなったのはなぜ?」「なぜ絵を変えたの?」と著しい不評を買い、東京ムービー版の出来に満足していた提供会社のカルピスの役員たちも27話を視聴して非常に激しい不満を持った。そのため、「日本国内でのみ放送する」という条件で東京ムービー版に近いキャラクターデザインに戻されたが、ノンノンのリボンはつけなかった。しかし、1969年版はもとより、1972年版の新『ムーミン』でデザイン変更をさらに試みても、なおヤンソン側からは「日本国内はともかく、外国での放送は認めません」の一点張りだったと言われている。

これはムーミン谷の住人たちが当たり前のように金銭を使い、自動車を持っていたり銃を携帯する本作の世界観が、原作において自給自足で満足するムーミン谷の暮らしを通し、ムーミン谷の外にある資本主義社会への皮肉を描いてきたトーベに受け入れられなかったためと見られるが、原作にも自動車や鉄道、宇宙船が出されているし、パパはテレビを買ってきて夢中になっていたこともあるし、スニフやスティンキーが金目の物が好きで、詐欺を働いたり、海賊やギャングも出て警察署長の登場もあり、ムーミン自身も逮捕されているので、トーベの意見もまとまりはなかった。1969年版の脚本家・山崎忠昭の『日活アクション無頓帖』に掲載されたトーベの手紙の全文翻訳では、作品世界の文化から各登場人物の持ち物・服装・生活様式に至るまで、こと細かに要望が書き連ねられていた[3]。パイロットフィルムのアフレコ中、田代敦巳音響監督がムーミンの恋人「スノークのお嬢さん」に名付けた「ノンノン」という名前も、「no」や「non」という否定的な響きに受け取れると断っている。後に調べた所、トーベはスラップスティック的なアメリカのカートゥーン西部劇のテレビ放送などを野蛮な物と考えていたようで、それらの要素を本作に感じていたとのこと。また、1969年版ではトーベに「ラジオ以外の文明利器を出さないこと」と通達されたにもかかわらず、当時東京ムービーに在籍していた宮﨑駿が趣味で戦車を登場させてトーベが憤慨したというエピソードがある。

1971年には放送開始記念にトーベが親友のトゥーリッキ・ピエティラ教授と一緒に日本に招かれた際、日曜に再放送されていた1969年版を見せないように、時間帯に高橋社長がトーベをホテルから連れ出して鎌倉の海岸に誘い出したり策を練っていたという逸話がある。

しかし、1969年版と1972年版『ムーミン』の番組自体は視聴者の子供や親達に好評で、1990年の楽しいムーミン一家放送前日までは、再放送が繰り返され、ズイヨー(瑞鷹)監修のキャラクターグッズ、レコードやビデオなども発売されたり、キャラクターが交通安全運動などに用いられるなど長く愛された。大塚ムーミン世代の多くは、原作の「スノークのお嬢さん」を「ノンノン」と認識している。講談社から発売された草森紳一解説『ムーミンまんがシリーズ』(1.とってもムーミン。他10巻)でも、スノークのお嬢さんがノンノンと訳されていた。

封印作品へ[編集]

テレビ東京系列でヤンソン姉弟が直接監修した『楽しいムーミン一家』の放送開始放送以降は権利者(トーベ・ヤンソンの姪ソフィア・ヤンソン*ラルス・ヤンソンの娘。が経営するムーミン・キャラクター社)の「旧作『ムーミン』の放送、新ソフトの開発を認めない」という意向により、テレビでの再放送や新規の映像ソフト化などは自粛されている。

しかし、本作を歴史に埋もれさせたくないと考える有志の手でYouTubeニコニコ動画dailymotionに本編動画が多数投稿されているが、そのうちYouTubeでは2010年頃にフィンランドの『ムーミン』の権利を持つムーミン・キャラクターズ社から「『楽しいムーミン一家』以外の当社の認めていないアニメーションである、『旧ムーミン』の69年版および72年版の映像は全て削除すべし」というクレームがあり、大量に動画が削除された[要出典]

なお、2018年1月13・14日に行われた大学入試センター試験の「地理B」で出題された問題に「スウェーデンを舞台にしたアニメーション」として本作のワンカットが使用されている[4]

登場人物[編集]

1969年版から登場するキャラクター ※ (/)は初登場話。左が1969年版、右が1972年版。

ムーミン(1969年版)[編集]

ムーミン(1969年版)
ジャンル テレビアニメ
原作 トーベ・ヤンソンラルス・ヤンソン
企画 瑞鷹エンタープライズ、高橋茂人
脚本 山崎忠昭ほか
演出 大隅正秋(1 - 26話)、村野守美ほか(27話以降)
声の出演 岸田今日子
高木均
高村章子
武藤礼子
堀絢子
富田耕生
西本裕行ほか
オープニング 「ムーミンのテーマ」(藤田淑子
エンディング 同上
製作
制作 フジテレビ東京ムービー(1 - 26話)、虫プロダクション(27 - 65話)
放送
放送国・地域 日本の旗 日本
放送期間 1969年10月5日 - 1970年12月27日
放送時間 日曜19:30 - 20:00
放送枠 カルピスまんが劇場
放送分 30分
回数 65回

1969年10月5日 - 1970年12月27日フジテレビ系列にて放送。企画製作は瑞鷹エンタープライズ。アニメーション制作は第1話から第26話まで東京ムービーAプロダクション)。第27話以降は東京ムービーが赤字のために急遽降板したと言うことにしたが、本来は、次のアニメーションであるルパン三世の製作が決まっており、初めからそこまでで交代する契約であったそうである。なお、東京ムービー制作の版では、ムーミンらのキャラクターはマシュマロのような柔らかさをもって描かれていたが、虫プロダクション制作の版では、絵が固く(原作に近く)なってしまったと、1980年頃に作画監督の一人大塚康生が著書「作画汗まみれ」で述べている。

作風は、虫プロダクション制作に移ってからメルヘン度が高まったという。東京ムービー制作の版は、ムーミンに月面旅行をさせる(同年のアポロ11号の月面着陸の影響?なお、月面にはウサギがいるという設定)など、ユニークな翻案が多い。

雪室俊一によれば、スナフキン・スノーク他の、原作にないこのアニメ独特のキャラクターの性格は、山崎忠昭の考案によるものであるという[7]

スタッフ[編集]

企画:今泉俊昭(東京ムービー)[8]
チーフプロデューサー:町田仁(電通[8]
広告代理店:電通

主題歌[編集]

全曲とも、作曲・編曲は宇野誠一郎による。

オープニングテーマ / エンディングテーマ - 「ムーミンのテーマ」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 藤田淑子
当時、中途に藤田淑子がソニーと歌謡曲歌手としての契約を結んだため、他社が共通に使用できる音源として松島みのり歌唱版が製作された。また、ビクター玉川砂記子(LPレコード『ねえムーミン』での表記は玉川さきこ)歌唱版、日本コロムビアは松島歌唱版の共通音源と堀江美都子歌唱版をそれぞれ発売した。なお玉川版は1970年の「第12回日本レコード大賞」の「童謡賞」を受賞した。
収録音盤によっては「ムーミンのうた」と表記されることもある。
なお、1972年版(下記)の主題歌(同一の詞曲だが、「ねえ! ムーミン」表記)も藤田淑子が歌った。日本コロムビアが録音し直した別音源であり、同社ではこれ以降1972年版で発売されることが多くなった。
挿入歌
「スナフキンのうた[9]
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 西本裕行
第4話「ふしぎの泉はどこにある?」でムーミンがワインを飲みたくて、ヘムレンからもらったブドウの種を蒔くのにおさびし山にふしぎの泉の水を、汲みに行こうかと悩んでいる時に、川の畔でギターを弾きながら歌っているのが作中への初使用である。以後、ギターのみで歌わなかったりや、オーケストラの伴奏で歌ったりしている(以後本編ではギター伴奏は無く、ギターの時には歌が無く、オーケストラでの時には歌が入る場合があった。レコードでは、日本コロムビアでギター伴奏で3番まで歌っている)。1969年版の最終回では、スナフキンの歌が聞こえてきて、3番まで歌った。その時伴奏はオーケストラだったが、ムーミンは「あ!スナフキンのギターだ」と言っている。
「ムーミンパパのうた」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 高木均
第3話「雨だ! あらしだ!! 洪水だ!!!」で洪水が引き始めのころ、公園でムーミンパパとムーミンママでムーミンを探している時、パパが公園で作詞作曲して歌った。結果騒音を出した罪で初登場のヘムル署長に2人共逮捕された。
「ノンノンのテーマ[10]
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 武藤礼子
第26話「ノンノンこっちむいて」で断続的に使用され流れた。

発売ソフト(レコード、CD)[編集]

「おはなしムーミン/ムーミン谷に春がきた」
LP日本コロムビア、KKS-20077)
後年CD(CC87)にもなって発売された。
  • 「ムーミンのテーマ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 堀江美都子
  • 「まだ帰って来ないスナフキン」 作詞 - 能加平 / 歌 - ヤング・フレッシュ
  • 「ふしぎなシルクハット」 作詞 - 能加平 / 歌 - ヤング・フレッシュ
  • 「雲に乗れば」 作詞 - 能加平 / 歌 - ヤング・フレッシュ
  • 「スナフキンの歌」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 西本裕行
  • 「昔、おれにもキバがあった」 作詞 - 能加平 / 歌 - アオエトリオ
「ねえムーミン」
LP(日本ビクター、JB-47-S)
  • 「ムーミンのテーマ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ
  • 「おはようムーミン」 作詞 - 宇野誠一郎 / 歌 - 玉川さきこ
  • 「ムーミンマーチ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、館野令子
  • 「ぼくの名前」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ
  • 「蟻の遺言<ムーミン様へ>」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 西本裕行、玉川さきこ
  • 「ムーミンのさんぽ」 作詞 - 宇野誠一郎 / 歌 - 館野令子
  • 「蝶とムーミン」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 館野令子
  • 「ムーミンとバッタ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、館野令子、高木均、西本裕行
  • 「ノンノンのテーマ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ
  • 「なぞなぞ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 高木均
  • 「お茶の時間」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 高村章子、館野令子
  • 「ママはインチキ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 館野令子、高村章子
  • 「ムーミンパパのうた」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 高木均
  • 「スナフキンのうた」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 西本裕行
  • 「おやすみムーミン」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、館野令子
  • 「さよならムーミン」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、館野令子、高木均、高村章子、西本裕行
ソノシート
ソニー、P-51)
  • 「ムーミンのテーマ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 藤田淑子
  • 「ノンノンのテーマ(ノンノンのうた)」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 武藤礼子
「ミュージッククリップ20ムーミン」
CD東芝EMI、TOCT-9820)
  • 「ムーミンのテーマ」(オープニングTVサイズ) 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 藤田淑子
  • 「ムーミンのテーマ」(エンディングTVサイズ) 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 藤田淑子
  • 「ムーミンは昨日」(エンディングTVサイズ) 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 増山江威子
  • 「スノーク家のしつけ」(フルサイズ) 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 広川太一郎
  • 「ちいさなミイ」(フルサイズ) 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 堀絢子
  • 「ムーミンは昨日」(フルサイズ) 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 増山江威子
  • 「ムーミンのテーマ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 藤田淑子
  • 「ムーミンのテーマ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 松島みのり
  • 「ムーミンパパのうた」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 高木均
  • 「ノンノンのうた」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 武藤礼子
  • 「スナフキンのうた」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 西本裕行
  • 「おはようムーミン」 作詞 - 宇野誠一郎 / 歌 - 玉川さきこ
  • 「ぼくの名前」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ
  • 「ムーミン・マーチ」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、館野令子
  • 「おかえりムーミン」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、ヤング・フレッシュ
  • 「ムーミンのえかき歌」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、ヤング・フレッシュ
  • 「おやすみムーミン」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、館野令子
  • 「さよならムーミン」 作詞 - 井上ひさし / 歌 - 玉川さきこ、館野令子、高木均、高村章子、西本裕行

各話リスト[編集]

放送日 サブタイトル 脚本 演出 作画監督
01 1969年
10月5日
シルクハットのひみつ 山崎忠昭 大隅正秋 大塚康生
柴山努
小林治
02 10月12日 悪魔のハートをねらえ 井上ひさし
03 10月19日 雨だ! あらしだ!! 洪水だ!!!
04 10月26日 ふしぎの泉はどこにある? 山崎忠昭 大塚康生
柴山努
05 11月2日 パパの思い出のライフル 田代淳二 大塚康生
小林治
06 11月9日 かえってきたノンノン 井上ひさし 大塚康生
柴山努
07 11月16日 さよならガオガオ 吉田喜昭 大塚康生
小林治
08 11月23日 ノンノンがあぶない 吉田喜昭
小沢洋
大塚康生
柴山努
09 11月30日 ムーミン谷の列車大強盗 井上ひさし 大塚康生
小林治
10 12月7日 ふしぎなこびと 浅野みち子 大塚康生
柴山努
11 12月14日 消えたコレクション 大塚康生
小林治
12 12月21日 ムーミン谷のクリスマス 井上ひさし
吉田喜昭
大塚康生
柴山努
13 12月28日 パパは売れっ子作家 雪室俊一 大塚康生
小林治
14 1970年
1月4日
ムーミン谷最後の日 山崎忠昭
15 1月11日 帆を上げろ! ムーミン号 吉田秀子 大塚康生
柴山努
16 1月18日 謎のグノース博士 吉田喜昭
17 1月25日 ベビーはどこに 雪室俊一
18 2月1日 乞食になりたい[11]
19 2月8日 月着陸OK! 松元力 大塚康生
小林治
20 2月15日 スキーでハッスル! 吉田秀子 大塚康生
柴山努
21 2月22日 ふしぎな家なき子 松元力 大塚康生
小林治
22 3月1日 山男だよヤッホー! 雪室俊一
23 3月8日 チビのミー大作戦 吉田喜昭
24 3月15日 おさびし山のガンマン 藤川桂介 大塚康生
柴山努
25 3月22日 おめでとうスノーク 松元力
吉田喜昭
大塚康生
小林治
26 3月29日 ノンノンこっちむいて 吉田喜昭 大塚康生
柴山努
制作会社が虫プロダクションに交代
27 4月5日 顔をなくしたニンニ 雪室俊一 村野守美 藤原万秀
28 4月12日 小さな大冒険
29 4月19日 ひこう鬼現わる
30 4月26日 天国からの贈りもの
31 5月3日 ごめんねスティンキー
32 5月10日 森のゆうれい屋敷
33 5月17日 おくびょうな豆泥棒
34 5月24日 金の馬銀の馬 宮島邦 村野守美 森田浩光
35 5月31日 夏祭りのオーロラ
36 6月7日 ムーミンパパのノート
37 6月14日 小さなみにくいペット 加藤有芳 奥田誠治 森田浩光
38 6月21日 人魚さんこんにちわ
39 6月28日 家にいるのは誰だ
40 7月5日 ニョロニョロのひみつ
41 7月12日 マメルクをつかまえろ
42 7月19日 大きな大きなプレゼント
43 7月26日 あらしの怪獣島
44 8月2日 海の星はどこに
45 8月9日 悪魔の島がやってきた
46 8月16日 真夏の雪を探せ!
47 8月23日 なくしたペンダント
48 8月30日 歩いてきた山びこ
49 9月6日 ピアノなんか大嫌い
50 9月13日 眠りの輪をぬけだせ
51 9月20日 秋はおセンチに
52 9月27日 月夜に踊る人形
53 10月4日 凧が知っていた
54 10月11日 さようなら渡り鳥
55 10月18日 鳩は飛ばない
56 10月25日 ムーミン谷のカーニバル
57 11月1日 お婆ちゃんのひみつ
58 11月8日 ノンノンがいなくなる?
59 11月15日 手品にはタネがある
60 11月22日 ひとりぼっちの冬
61 11月29日 消えた雪うさぎ
62 12月6日 氷姫のいたずら
63 12月13日 一日だけのお姫様
64 12月20日 影なんか恐くない 能加平 輔逸平 森田浩光
65 12月27日 おやすみムーミン

ムーミン(1972年版)[編集]

ムーミン(1972年版)
ジャンル テレビアニメ
原作 トーベ・ヤンソンラルス・ヤンソン
企画 瑞鷹エンタープライズ、高橋茂人
脚本 田代淳二ほか
演出 沖島勲ほか
声の出演 岸田今日子
高木均
高村章子ほか
オープニング 「ねえ! ムーミン」(藤田淑子)
エンディング 「ねえ! ムーミン」1.(藤田淑子)、「スノーク家のしつけ」2.(広川太一郎)、「ちいさなミイ」3.(堀絢子)、「ムーミンは昨日」4.(増山江威子)
製作
制作 フジテレビ、虫プロダクション
放送
放送国・地域 日本の旗 日本
放送期間 1972年1月9日 - 12月31日
放送時間 日曜19:30 - 20:00
放送枠 カルピスまんが劇場
放送分 30分
回数 52回

1972年1月9日 - 12月31日、フジテレビ系列にて放送。前作同様、企画製作は瑞鷹エンタープライズ。アニメーション制作は虫プロダクション。番組表によっては『ムーミン』と表記されることもあった。大晦日が最終回となったアニメは、1966年の『鉄腕アトム』以来6年振り。この6年後に放送された『ペリーヌ物語』も大晦日に最終回となった。

主人公らの黒目を大きくする、道徳的なエピソードを増やしたこと前作の小説が元のエピソードだったのがコミックのエピソードを元にしたことなどが、前作との違いである[12]。また、オリジナルの話も多い。そのほか、前作では帽子があって髪の毛が書かれておらず、帽子に花飾りをつけていなかったスナフキンの頭には、この作品からは、茶色の頭髪が描かれ、帽子も花飾りをつけている。

以後、1972年版のアニメーションは1969年版と共に1970年代から1990年の『楽しいムーミン一家』の放送前日迄は、1969年版1972年版を通して盛んに再放送が繰り返され、グッズの発売も続けられていた。しかし1990年から、トーベとラルスのヤンソン姉弟が関わって制作された『楽しいムーミン一家』(テレビ東京系列)が放送されると、フィンランドのトーベの姪でラルスの娘であるソフィア・ヤンソンの経営するムーミンの権利を統括する会社「ムーミン キャラクターズ社」から、「アニメーション『楽しいムーミン一家』を世界的に認め世界で放送し、アニメーション『ムーミン』の放映や、新ソフトの開発を此れは認めない。」との意見があった。この時から旧作のアニメーション『ムーミン』は日本国内での再放送と新規の映像ソフト化がされていない。

なお、上記のキャラクターデザインの変更などは、「非輸出」を条件としたものだったが、実際には輸出された事例が存在する。21世紀初頭の現在でも台湾では繰り返し再放送が行われている[13]

スタッフ[編集]

主題歌など[編集]

全曲とも、作曲・編曲は宇野誠一郎による。

オープニングテーマ
「ねえ! ムーミン」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 藤田淑子
1969年版(上記)のOP「ムーミンのテーマ」と同じ歌だが、この時期にはCBS・ソニーとの歌手契約が満了していた模様で、1972年版のために日本コロムビアが新たに録音した。初出音盤はSCS-152(1972年2月発売)。1969年版も含め、2番は番組の中で流れた。※レコードを除く。
エンディングテーマ
「ねえ! ムーミン」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 藤田淑子
「スノーク家のしつけ」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 広川太一郎
3番まであるが、エンディングでは2番で川に落ちる音で終了した。アドリブの王様として知られる広川太一郎らしく、アニメーションのエンディングで使われたものと、レコードで発売されたものでは一部の歌詞と、歌い方が異なっている。
「ちいさなミイ」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 堀絢子
4番まであるが、エンディングでは、1番と4番が使用された。こちらはアニメーションとレコードは同じ歌い方である。
「ムーミンはきのう」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 増山江威子
3番まであるが、エンディングでは、1番が使用された。
なおED2〜4は、東宝レコードから1972年10月に発売されたコンパクト盤(DT-4001)に、1969年版OP(「ムーミンのうた」表記)とともに収録された。
挿入歌・イメージソング
「スナフキンの歌」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 西本裕行
1969年版からの流用。ギター演奏のみの場合か、オーケストラの場合では歌うこともあった。第4話‘スナフキンが帰って来た’ではヘムレンさんが捨てたホルンでの演奏もあった。
「ムーミン谷のうた」
作詞 - 田山敦巳 / 歌 - 桜井妙子
OP1のB面に収録。
「えかきうたムーミン」
作詞 - 丘灯至夫 / 歌 - 増山江威子、北川国彦はせさん治山田俊司野村道子
「ムーミンのクリスマス」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 堀絢子
1972年11月発売のコンパクト盤「みんなのクリスマス」(C-517)に「仮面ライダークリスマス」「超人バロム1のクリスマス」「モックのクリスマス」とともに収録。
「スノーク家のしつけ」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 広川太一郎
最終回でスナフキンがみんなの家を回った時、スノーク、ノンノンの家の前に来た時に流れた。エンディングの流用。
「ムーミンパパのうた」
作詞 - 井上ひさし / 歌 - 高木均
スノーク家のしつけと同じく、スナフキンがムーミンの家の前に来た時に流れた。1969年版の流用。

各話リスト[編集]

放送日 サブタイトル 脚本 演出 作画監督
01 1972年
1月9日
ゆめ・ゆめ・ゆめ 藤川桂介 石黒昇 森田浩光
02 1月16日 春を呼ぶ火祭り 田代淳二 上梨満雄
03 1月23日 今日は[14]、おしゃまさん 藤川桂介 水沢わたる
04 1月30日 スナフキンが帰って来た 吉田喜昭 棚橋一徳
05 2月6日 狼なんかこわくない 加藤有芳 石黒昇
06 2月13日 落ちてきた星の子 平田敏夫
07 2月20日 白い馬と満月と
08 2月27日 ふしぎなスプーン 吉田喜昭
09 3月5日 おじさんは手品師? 沖島勲
10 3月12日 署長さんがいなくなる 吉田喜昭
11 3月19日 ムーミン谷は穴だらけ 鈴木良武
12 3月26日 鏡の中のマネマネ 多地映一 棚橋一徳 芦田豊雄
13 4月2日 ヘムレンさんの約束 藤川桂介 水沢わたる 森田浩光
14 4月9日 メソメソ君のマイホーム 吉田喜昭
15 4月16日 ムダ騒動はムダ
16 4月23日 ミイってやさしいの?
17 4月30日 ノンノンの願い
18 5月7日 海の風車 加藤有芳
19 5月14日 ふしぎな遊星人 三枝睦明
20 5月21日 ママのハンドバッグ 藤川桂介
21 5月28日 花占い大事件 雪室俊一
22 6月4日 町からきた少年 栗田邦夫
23 6月11日 ママ、ごめんなさい 田代淳二
24 6月18日 時計を作ろう 高市一男 宇月始
25 6月25日 夏への扉 吉田喜昭 小林三男 芦田豊雄
26 7月2日 金色のしっぽ 田代淳二
27 7月9日 ニョロニョロが怒った 吉田喜昭
28 7月16日 信じる? 信じない? 田代淳二
29 7月23日 水晶玉にはなにがみえる 三枝睦明
30 7月30日 消えないおばけ 多地映一
31 8月6日 おかしなケンカ 吉田喜昭
32 8月13日 消えた人形 田代淳二
33 8月20日 ひとりぽっちのパパ 栗田邦夫
34 8月27日 ぼくは王様だ! 藤川桂介 上梨満雄 森田浩光
35 9月3日 パパの古い靴 沖島勲 芦田豊雄
36 9月10日 おじいちゃんは世界一 栗田邦夫
37 9月17日 月夜になる鐘 吉田喜昭
38 9月24日 赤い月の呪い 立花遊 森田浩光
39 10月1日 笑いの仮面 多地映一 水沢わたる 岡田敏靖
40 10月8日 やぶれた絵本
41 10月15日 言葉が消える? 加藤有芳
42 10月22日 はばたけ! ペガサス 藤川桂介
43 10月29日 アリオンのたて琴 田代淳二
44 11月5日 雲と遊ぼう 沖島勲
45 11月12日 眠りたい眠れない 藤川桂介 水沢わたる
46 11月19日 飛行鬼にまけるな! 加藤有芳
47 11月26日 氷の国をぬけだせ 栗田邦夫 朝戸澄子
48 12月3日 こわれたくびかざり 吉田喜昭 上梨満雄
49 12月10日 消えちゃった冬 藤川桂介 水沢わたる
50 12月17日 パパのぼうけん 多地映一 芦田豊雄
51 12月24日 スナフキンなんか大きらい 星山博之
立花遊
立花遊 森田浩光
52 12月31日 さらばムーミン谷 吉田喜昭 上梨満雄

劇場版[編集]

本作は、第1作目が「東宝チャンピオンまつり」内、第2作目が「東映まんがまつり」内で、それぞれ上映されている。双方ともTVブローアップ版。

発売映像ソフト[編集]

  • レーザーディスク(LD) - 『ムーミン』第1話 - 第26話。バンダイ1枚7,800円、全7枚。7枚目のみ片面。1枚目の2面にパイロット版の特典映像。
  • ビデオテープ(VHS) - 『ムーミン』愛の巻(第37、第49話)、夢の巻(第34話、第64話)。Vapビデオ、東北新社1巻8,800円。1巻2話入り。
  • ムーミン』 - ビデオテープVHS。Vol.0 - 25。Vapビデオ、東北新社。Vol.0は1話、Vol.25は3話、ほかの巻は2話入り。合計26巻。

ビデオテープの解説書、カバーには、東北新社の社名が記載されているが、現在の東北新社の関連サイトには『ムーミン』『ムーミン』ともに掲載されていない。

上記以外の話は映像ソフト化されていない。

脚注[編集]

  1. ^ 山崎忠昭の『日活アクション無頓帖』の本文および雪室俊一のインタビュー
  2. ^ ムーミンはカバじゃない! じゃあ何?”. 2019年1月27日閲覧。
  3. ^ 「出発点、即ち、ムーミン谷、ムーミン的考え方すべてが違って表現されている」に始まり、「ムーミンは蝶を虫取り網で捕まえたりしません。蝶が自然に捕まるか、逃げるに任せます」「(スノークの)自動車は使うべきでない」「(本作に)都会は不向き。彼らは現代社会には生きてはいない」「ムーミン家の内装を変えて欲しい。広すぎてガランとしている。事務所のようにみえる」「手を伸ばさないと出来ないならば、ギターの演奏は止めて欲しい」「ママは常にハンドバッグ、パパはステッキを持つこと」など。
  4. ^ ムーミンの舞台、入試センター「設問に支障なし」:朝日新聞デジタル
  5. ^ 1969年版では富田耕吉と表記される回がある。
  6. ^ 原作とは異なり、言葉はしゃべらない
  7. ^ 山崎忠昭『日活アクション無頼帖』収録の雪室俊一へのインタビュー。
  8. ^ a b 藤川桂介「II アニメーション時代 ムーミン、新ムーミン--アニメーションに出会う 幻の企画「ムックリムーミンちゃん」」『アニメ・特撮ヒーロー誕生のとき ウルトラマン、宇宙戦艦ヤマトから六神合体ゴッドマーズまで』ネスコ、1998年8月9日、ISBN 4-89036-979-1、54-55頁。
  9. ^ 「おさびし山のうた」の表記もあり。
  10. ^ 「ノンノンのうた」の表記もあり。
  11. ^ 再放送で「金持ちはもうやだ」に変更
  12. ^ 『テレビアニメ25年史』
  13. ^ vol.9 世界の人を魅了した初代ムーミン
  14. ^ 「今日は」の読みは「こんにちは」

参考文献[編集]

  • バンダイLDムーミン』vol1 - vol7解説書
  • VapビデオVHS『ムーミン』愛の巻、夢の巻。『ムーミン』vol0 - vol25解説書
  • ビクタービデオDVDBox『Moomin』(楽しいムーミン一家)上下巻解説書
  • 東芝EMICDミュージッククリップ20ムーミン)(TOCT-9820)解説書
  • 芸術新潮 2009年5月号 特集;ムーミンを生んだ芸術家トーヴェ・ヤンソンのすべて。(Tove Jansson)発行社・新潮社
  • MOE 月刊「モエ」大特集 ムーミンと北欧の物語。モエ1998年2月1日発行。第19巻。第11号通巻220号発行社・白泉社
  • MOE 月刊「モエ」おめでとう60周年!ムーミン 巻頭大特集 生誕60周年おめでとう!オーロラの国からムーミンがやってきた! モエ2006年1月1日号第28巻第1号通巻315号 発行社・白泉社
  • ku:nel[クウネル]ムーミンのひみつ.2007年1月1日第5巻第1号.発行社・マガジンハウス
  • キングレコードCD『楽しいムーミン一家』「スナフキンの旅立ち」(KIKA36)解説書。
  • キングレコードCD『楽しいムーミン一家』「VOL1」(KIKA18)解説書。
  • トーベ・ヤンソン『ムーミンまんがシリーズ(1.とってもムーミン他)』(草森紳一解説)発行社・講談社。1969年
  • トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン『ムーミンの冒険日記』(野中しぎ 訳)発行社・福武書店ベネッセ。1990年
  • トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン『ムーミンコミックス』(冨原眞弓 訳)発行社・筑摩書房。2001年
  • PENムーミン完全読本.2015年2月15日 No576 CCCメディアハウス 雑誌27963-2/15
  • 山崎忠昭『日活アクション無頓帖』「原作者トーベ・ヤンソンからのクレーム」雪室俊一氏のインタビュー.山崎忠昭メモルグラフィー.ワイズ出版 ISBN 978-4-89830-213-2
フジテレビ系列 カルピスまんが劇場
前番組 番組名 次番組
ムーミン(第1作)
(1969年10月 - 1970年12月)
アンデルセン物語
ムーミン(第2作)
(1972年1月 - 12月)